Tag Archives: ワイン・ニュース

ボトルのサイズでワインの味は異なるのか?

(イメージ:Food Republicより) ワイン・コレクターの間では、長期貯蔵を考慮して、ワイン・ボトルの容量で味わいに違いが出ると確信している人は少なくない。コレクターの間での認識では小さい容量のボトルほど早く熟成すると理解されている。実際に瓶詰めされたワインは栓がされる段階で空気が液体と一緒に閉じ込められ、空気の量と液体の量の割合を考えると、小さい容量のほうが空気の量と液体の量の割合が多いため、上記のコレクターの認識が正しいといえるが、これはあくまでセオリーに過ぎず、実際に味わいに違いが出るのかは実験はそれほど存在しない。この度ワイン・スペクテーター誌で同じワインを異なった容量のボトルで貯蔵された状態で味の違いを試す実験が行なわれた。 (イメージ:Fifty Shades of Wineより) 実験に協力したのはソノマの<Chateau St. Jean/シャトー・セント・ジーン>が<Cinq Cépages 1995>をハーフ・サイズ(375ml)、通常サイズ(750ml)、マグナム(1.5ℓ)、ジェロボアム(3.0ℓ)、マチュザレム(6.0ℓ)を同じ条件で貯蔵していた。実はワイン・スペクテーター誌がカリフォルニアの大手ワイナリーに尋ねたところ5つのサイズで貯蔵していたワイナリーはSt. Jeanが唯一で、実際にSt. Jeanではこのヴィンテージを最後に5つの容量で瓶詰めするのを止めている。ちなみに<Cinq Cépages>はボルドーで多く栽培される葡萄品種 - カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プチ・ヴェルドをブレンドし造ったワイナリーを代表するワイン。 (イメージ:Cult Wineより) 実験は3段階にわけられ、まずは栓を開封して5つのサイズからのワインはブラインドで試飲された。試飲に参加したのはワイン・スペクテーター誌のスタッフとSt. Jeanからのスタッフ。直ちに、最も小さい容量のボトル(ハーフ・サイズ/375ml)に貯蔵されていたワインは全員一致で当てることができた。他の4つのワインより微妙に味に違いが感じられ、プロや専門家が試飲しているからこそ、違いが気になる程度で決してワインが酸化したとのことではないと説明している。実際に通常サイズ(750ml)とマチュザレム(6.0ℓ)も試行錯誤や討議の結果で全員当てることができたが、ほかの2つははっきりと区別が付かないままであった。 1時間後に再度、ブラインドで同じように試飲を行なったが、今回はハーフ・サイズ(375ml)以外がバラバラの回答となった。 再度、開封から3時間後で再度、試飲を行い、今回はジェロボアム(3.0ℓ)のワインが<コルク臭>にさらされていたことが解り、苦味が出始めており、土や乾燥葉の味が目立つようになっていた。 ちなみにここで明らかになったことは、ボトルの容量でボトリング方法が異なること。St. Jeanではハーフと通常サイズはすべて機械で行い、マグナム(1.5ℓ)は機械でワインを注ぎ、手作業でコルクをはめる。ジェロボアム(3.0ℓ)とマチュザレム(6.0ℓ)は手動で樽からホースのような道具で瓶に注ぎ、そしてコルク栓もすべてマニュアルで行なう。手作業で行なうと迅速なタイミングでボトリングが行なわれないため、実際に<コルク臭>やミスが出る可能性が高くなる。 今回の実験で特に新たな発見があったわけでもないが、実際に確率の観点から考えると通常サイズ(750ml)とマグナム(1.5ℓ)がよりよい状態で長期貯蔵に向いており、コレクターとして収集または購入するのであればマグナムが一番か価値があるのではないかと締めくくった。 当然、古いレア・ワインはすべて手作業で瓶詰めや栓が行なわれたので、確率の話は適用しないが、これからコレクションを築く人には今回の実験を参考にしていただくといいのではないでしょうか・・・ まずは複数の瓶サイズのボトル熟成されたワインの味の違いを実験する試飲会が行なわれた。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:Siduri/Facebookより) 国内でも人気のカリフォルニアのソノマ産地でピノ・ノワールを造る<Siduri/シドゥーリ>のオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏がオレゴン州のウィラメット・バレー内のサブ・アペラシオン<Chehalem Mountains AVA/チュヘイラム・マウンテン>のワイナリー<Hawks View Cellars/ホークス・ビュー・セラーズ>の新しいワインメーカーに抜擢された。 (イメージ:HaksViewCellars/Facebookより) すでにソノマで2.5万ケース規模で年によって17~26種類(!!!)の異なったピノを2つのワイナリー(SiduriとNovy Family Wines)で醸造を行なっており、今回のHawks Viewは年間2,500ケース生産するブティック・ワイナリーで、単純に他州のワイナリーで仕事量が増え効率的ではないと思えるが、リー氏はオレゴンとの縁が深く断るよりプラス要素の方が多いと考えているらしい。 まず、Siduri用のワインにHawks Viewの畑を含め、ほかにも3つの畑から単一畑でチュヘイラム・マウンテン産のピノを供給している。今後もオレゴン産のピノをラインアップに加えるのであれば、現地に詳しくなることは無駄ではない。また、ワイン醸造技術を磨く経験に関して95年、96年、97年のヴィンテージはオレゴンにとって<難しいヴィンテージ>で、この時の経験が今のピノ造りに大いに役立っているとリー氏はコメントしている。同じ葡萄でも異なった環境でワイン造りを行なうことは有意義のある挑戦で、新たなスタイルの構築にも役立つかも知れない。これまでのSiduriで造っているワインと異なったスタイルで新しいオレゴン・ピノを仕上げるのか、新しいワインを試してみるのを楽しみだ。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Because I Am Fabulousより) Siduri関連でもう一つ、オバマ大統領が今月8日にホワイト・ハウスで開催された恒例のホリデー・ディナー(最近はアメリカでは宗教や思想の違いからクリスマス・パーティーと呼ぶのを控える・・・)で<2012 Siduri Russian River Valley Pinot Noir>が振る舞われると、ホワイトハウス公認のブログで発表された。 RRVピノの2012ヴィンテージのラベルのロール。 (イメージ:Siduri/Facebookより) Siduriのほかにカリフォルニアのナパ産の<Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドン>のスパークリングと<Hagafen/ハガフェン>の<2011 Napa Valley Merlot> そして、Hagaefenのセカンド<Don Ernesto/ドン・アーネスト>の<2012 Collage Roussanne/Marssanne>も用意されるようだ。 ちなみにハガフェンとドン・アーネストのオーナーはユダヤ系の方で、ナパ唯一のコーシャ認定のワイナリーでもある。 このホリデー・パーティーは恒例の「ケネディー・センター・ホナーズ」と呼ばれるアメリカの芸術文化に貢献した人を表彰するセレモニーの直後に開催されることから、表彰される面々も当然、パーティーにも参加。今年の表彰されたのはギターリストのサンタナ、女優のシャーリー・マクレーン、ミュージシャンのビリー・ジョエル、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、そしてオペラ歌手のマルティナ・アローヨさん。 … Continue reading

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , , | Leave a comment

偽造ワイン事件の裁判結果

ここ数週間、ワイン関連のニュースは大量の偽ワインをオークションなどを通じて販売したルディ・クルニアワン(Rudy Kurniawan)被告人の裁判で一色だった。ニューヨーク州のマンハッタンで開催された裁判だったの一般のニュースを含めて多くのニュース・アウトレットは報道されることからこのブログでの紹介をあえて控えていたが、今週の水曜に裁判の判決が下され、予想通りの結果がでたことから、この事件の幕がおりることとなった。 (イメージ:Los Angeles Times/Ricardo DeAratanhaより) 12月9日に開始した連邦裁判所は18日にクルニアワン被告人が偽造ワインの販売と金融機関への詐欺の罪で有罪の判決で20年の禁固と罰金で終了した。実は<偽ワインの販売>に関してアメリカでは初の有罪の判決であったことが歴史に残る事件と判決となった。 インドネシア出身で37歳のクルニアワン被告人は2002年頃にロサンゼルスの高級ワインの試飲会や食事会に度々現れるようになり、自ら集めたブルゴーニュやボルドーからのレア・ワインを会に持参し、特にロマネ・コンテに対しては<利き酒>ができるほどの舌の持ち主だったことから<ミスター・コンティ>のあだ名が付くほどワイン界で知名度を上げていった。レア・ワインを専門に扱うニューヨークのアッカー・メラル&コンディット社などを通じて自ら収集してきた高級ワインをオークションに出品するようになり、2002年~2007年の間をピークに2006年だけでも約35億円相当のワインをオークションで販売した。 (イメージ:Xuniteより) レア・ワインのオークション市場全体で約300億円市場まで成長する中、2008年に出品したブルゴーニュの<Domaine Ponsot/ドメーヌ・ポンソ>の<Clos St. Denis/クロ・サン・ドニ>1945年ヴィンテージがワイン・コレクターの目に止まり、コレクターがポンソに問い合わせたところコレクションに含まれていた1945年~1971年ヴィンテージはドメーヌは活動していたが、<クロ・サン・ドニ>は80年代から始めたシリーズだったので、ヴィンテージも当然ありえなかった。オークション・ハウスやワイン・ディーラーはクルニアワン被告人が取り扱うワインをオークションから取り除く動きが始まり、いくつかの言い分を重ねワイン収集を続けてワイン・ディーラーに販売を続けていたが、2012年にクルニアワン被告人から譲り受けたワインがロンドンのオークションで偽物と判明したことをきっかけにFBI捜査局がクルニアワン被告人のロスの自宅の家宅捜査を行い、無数の偽のワイン・ラベル、空のワイン瓶など押収し<偽ワイン造りのラボラトリー>であることが判明し、逮捕とつながった。 (イメージ:Friend Eatより) 今回の裁判ではドメーヌ・ポンソのローラン・ポンソ氏やクルニアワン被告人が出品したワイン219本(約2億円)をオークションで購入した億万長者のビル・コッチ氏などが証言を行なった。関係者の証言、押収した証拠品などを考慮し有罪は免れないほどの裁判で、司法取引を行なわなかったことが不思議に感じる人は少なくなかった。 今回の裁判で最も興味深かったのが、クルニアワン被告人がどのように偽ワイン造りを行なったのかが明らかになったこと。 まず、レア・ワインが飲まれる試飲会や食事会で使用済みのワイン・ボトルを収集したいた話は昨年のエスクァイア誌の特集記事でも紹介された話しだが、実際に中身の造り方または本物に近づけさせるための方程式などが今回の裁判で明らかになった。 (イメージ:Wine Spectatorより) レアで古いワインには独特な青臭い香りが付く。中には乾燥ハーブや缶詰のアスパラガスのような特徴で表現されるが、古ければ古いほどこの香りを避けることはできず、当然、クルニアワン被告人もこれを理解していたため、1本約60ドル程度の価格で販売されている古い(1970年代頃)需要がないワインをヨーロッパから大量に買い集めていた。押収された証拠品の中にはイギリスのワイン・ディーラーに904本このようなワインを購入したインボイスが残っている。これらのワインをカリフォルニア産の早飲みの若いワインとブレンドして偽ワインを造りを行なった。 またフランスの<良いヴィンテージ>は夏が温かく、熟成度が高めの年のワインをさすことが多く、この特徴を活かし、カリフォルニアでも熟成度が高めのワインを偽ワイン造りに買い集めたことがわかった。 時には上質な偽ワインを造るためには投資も必要で、押収品の中には1本200ドルするMarcassinが存在し、偽のレアなブルゴーニュ造りに活用されたことも明らかになった。 (イメージ:California Wine Reportより) 最後に、できるだけ本物と一緒にセットを組みオークションに偽ワインを出品することも心がけたようで、言い逃れができるような状況を作っていたことが明らかになった。 クルニアワン被告人を弁護したジェロム・ムーニー氏は高級ワインを楽しむハイ・ソサエティに強く憧れ、このグループの一員になるためにエネルギーを費やしたと説明。また、ハイソについていくためにスポーツカーや腕時計の高級品を入手が派手になり、この生活を維持するために偽ワイン造りが盛んになったと説明している。 金融機関のへの詐欺行為はローン申請に入国状況に関して偽りの内容を行なったことで罪に問われ、2003年に長期滞在の申請を行なったが、申請が却下されてアメリカからの退去を命じられていたことを隠していた。 今回の判決に対して上訴することを予想されるが、判決が覆される可能性は非常に低い。 (ニュース・ソース:NPR、Los Angeles Times、Wine Spectatorより)

Posted in カリフォルニア・ワイン, フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , | Leave a comment

ナパでリフィル(中身詰め替え)を開始したワイナリー

(イメージ:Reata Wines/Facebookより) ナパ・バレーの最南端に位置するワイナリーとして知られている<Jamieson Ranch Vineyard/ジェミエソン・ランチ>が造る<JRV>と<Reata Wine>のカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネがワイナリーのテースティング・ルーム限定でリフィル(中身詰め替え)サービスを利用することができる。 (イメージ:Reata Wines/Facebookより) JRV Double Lariat Cabernet Sauvignon 2011(通常ウェブ価格:60ドル)、Reata Three County Pinot Noir 2012(通常ウェブ価格:35ドル)、Reata Carneros Chardonnay 2012(通常ウェブ価格:不明)のところを<リフィル用の1リッターのボトル>を含めて38ドルで販売。そして、次のリフィル価格はカベルネが38ドル、ピノが22ドル、シャルドネが19ドル。またワイナリーの会員になると更に初回購入価格が半額のディスカウントに加え、リフィルも通常価格より安くなる。 (イメージ:Reata Wines/Facebookより) お買得だけでなくゴムパッキン付きのリフィル瓶を活用することでエコ・コンシャスで環境保護に貢献している。 アメリカでの酒類業界ではリフィル瓶(中身詰め替え)を活用することを<Growler/グラウラー>と呼ぶ。正確にはGrowlerは陶器やガラス製で容器をさしており、缶ビールが普及する前にビールを酒屋や飲み屋から持ち帰る際に活用された道具。 (イメージ:Houston Culture Mapより) 今年に入ってクラフト・ビール(地ビール)とピノ・ノワールが盛んに消費されるオレゴン州では法改定が行なわれ、これまで違法となっていたGrowlerサービスを全面的に酒屋や飲み屋で許可することとなり古くからの風習が復活したことからアメリカ全土から注目を集めた。ビールやワイン以外にも<フローズン・ヨーグルト>(ヨーグルト・アイス)やアメリカで人気のデトックス飲料の<コンブチャ>などもリフィル・サービス・ビジネスに加わっている。国内ではスーパーなどで飲み水の自動販売機でのリフィル・サービスが活用され、昔はお米も自動販売機で容器に詰める形で販売していた記憶があるが、エコ・コンシャスな人が多い中、意外とサービスの種類が少ないのが実態。 Growlerやリフィル・サービスの最大のネックは衛生と腐敗管理で、ビールやワインにしても基本的には24時間以内の早飲みが新鮮さや美味しさが楽しめるのが前提。全米ではクラフト・ビール(地ビール)造りは今だ人気が強く、ワインに関してもサーバー樽にワインを入れてバー、レストラン、ホテルなどに販売するワイナリーも増えている。工場から販売店へ届ける時間や距離が短いほどGrowlerやリフィル・サービスが盛んに行なわれるような気がする・・・ (イメージ:Free Flow Winesより) 今回のジャミエソン・ランチの取り組みも基本的には地元住民向けのサービスで今後このようなサービスがどれだけ増えるのかが注目されると思われる。 ジェミエソン・ランチのワインメーカーは日本人の中村倫久(ノリヒサ)氏が勤めている。ホテル・ニッコー・サンフランシスコで勤務中にUC大学デイヴィス校でワイン醸造を学び、数々の有名ワイナリーで醸造技術を磨き、自らのラベル<Nakamura Cellars>でもワインをリリースしている活躍ぶり。ワイン界の<中村ノリ>氏が造るワインを試すだけでも、一度はジェミエソン・ランチのテースティング・ルームを訪れる価値は十分にある! (イメージ:Reata Wines/Facebookより) (ニュース・ソース:Global … Continue reading

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , | Leave a comment

ボルドー<幻のヴィンテージ>が高額で取引き

(イメージ:Bocados de Culturaより) ボルドーのサン・テミリオン特別1級A格付けのシャトー・シュヴァル・ブランの<幻のヴィンテージ>がパリのクリスティーズでまたも高額で取り引きされた。 これまで最も高額で取り引きされたワインとして、2010年にシュヴァル・ブランの1947年ヴィンテージで6リッター(マチュザレムまたはインペリアル)サイズのボトルが1本がスイスで304,375ドル(3134万1493円)でワイン・コレクターに落札されたが、今回も同じヴィンテージの1ケース(750ml x 12本/約9リッター)が131,600ユーロ(1866万1792円)で匿名フランス人ワイン・コレクターに落札された。 左から2番目が通常の750mlで、右側の最も大きい瓶が6ℓのマチュザレム。 (イメージ:schwingeninswitzerlandより) リッター換算すると2010年では1リッターが約522万円(グラス1杯125mlの場合、約65万円)で今回は約207万円(グラス1杯125mlの場合、約25万円)と前回よりは半額以下であるが、高額には変わりない。今回のワインは販売当初のオリジナルの桐箱が付いていたが、コルクはシェバル・ブランが1990年代に再度コルクし直した記録が残っているワインである。 1947年のヴィンテージが<幻のヴィンテージ>と呼ばれるが、実際のところシュヴァル・ブランの記録を紐解くと葡萄の栽培に関しては<パーフェクト>に近い状態であったと示されているが、醗酵では苦戦し、理想としている<ドライ>な状態が出せなく、また酢酸が高めに出てしまっていることもワイナリーの記録に残っている。他の資料を調べても、夏が以上に熱く、乾燥していたことから熟成度の高い葡萄が栽培され、ポート・ワインに近い状態に仕上がっているワインも少なくないと記録が残っている。 一方、ロバート・パーカー氏はこのワインに対して<100ポイント>のスコアを与えているが、コメントを細かく見ていくと「厚みのあるワインで、まるで自動車のエンジン・オイルのようなとろみ・・・」また「香りはフルーツ・ケーキ、チョコレート、皮、コーヒー、アジアン・スパイスで想像を覆させられるコンビネーション・・・」続けて「醸造には問題があり、酸が薄く、アルコール度数は高すぎる、また酢酸の量は現代の醸造技術で考えるとこのワインは失敗に入る」とも加えている。 問題があるワインに<100ポイント>を与えるボビー氏に少し疑問を抱くが、世界で最も高額で取り引きされるワインは実は酢酸腐敗が進んでしまっている<失敗作>であるのかもしれないことのほうが、ワイン・コレクターの間では興味がそそれれるのでしょうか!?!この感覚はいまいちよくわからない・・・ アメリカではクリスマス限定でよく登場するのが缶詰に入った<フルーツ・ケーキ>。1947年シュバルの香りの特徴に出ていたが、このケーキの中身のリキュール、ドライ・フルーツ、スパイス交じりのコンボ・・・正直、この感覚もよくわからない・・・ (イメージ:WeHeartItより) (ニュース・ソース:Paris-Normandieより)

Posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

いくつかワイン関連の事件やもめごとに関する続報を・・・ はじめは先週お伝えしたワシントン州シアトルのワインショップ兼ワイン倉庫の盗難事件の続報。まず、事件を起こした2人組みの容疑者は逮捕され、盗まれたワインも発見されたとシアトル警察の発表で明らかになった。 (イメージ:Seattle Police Departmentより) ワインは1キロも離れていない別の温度管理がされた倉庫内で発見され、現在は盗まれたワインと見つかったワインの照合を行なっている。また、今回の犯行は今年初めにサンフランシスコで起きたワイン盗難事件と犯行が似ているため、同一グループの犯行として捜査がはじまった。 2人組みの犯人の一人が逮捕された際にサンフランシスコを拠点にワイン・ディーラーを営んでいる人物とワイン販売の商談やり取りが発見され、このディーラーは今回の商談ワインの価格があまりにも安かったためワインに関して疑問を抱き商談を断ったが、今年春先に同じ人物から10万ドル(1000万円)相当のワインを購入したとを明らかにし、これらのワインはサンフランシスコのFine Wines International社から奪われたワインではないかとの可能性が高まった。 (イメージ:Fine Wines International/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより) *** (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) 昨年の6月に紹介したスペインのカヴァで有名なコドルニュー・グループ社(Grupo Codorniu) がナパで運営しているワイナリー<Artesa Vineyards & Winery/アルテサ>がソノマ郡のソノマ・コーストの300エーカーの約150エーカーの土地を葡萄畑に改造する計画でレッドウッド(アメリカ杉)やもみの木などを伐採する計画に地元の自然保護団体が改造差押さえの申し出を裁判所に提出し、今月のはじめに裁判所は伐採はカリフォルニア州の環境保護法に準じていないことから一旦は州が許可した改造工事の認可を取り下げる判断を行なった。 そもそも、りんご園が存在した農業用の土地でアメリカ杉やもみの木なども保護法の対象とならない比較的に新しい木であることも主張したが、裁判所から工事許可を得ることはできなかった。とりあえず、葡萄畑の改造工事は一旦白紙になったことで、今回は環境保護団体に軍配が上がったが、アルテサ側も更に計画を練って再度工事許可を求めに行く方針である。 (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Paul Hobbs Wines/Facebookより) 最後は先月紹介したPaul Hobbs Wineryがソノマの学校の近くで葡萄畑を開業するニュースのつづき。前回までの話では、学校を利用する子供たちの親が中心となって結成した畑反対派のグループが裁判所に提出した抗議に対して今度はPaul Hobbs側が反対グループに訴えは妨害行為で違法性があるとの訴えを裁判所に行なった。 … Continue reading

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , | Leave a comment

ワイン専門誌『ワイナート』最新号に<ドンキー&ゴート>

(イメージ:美術出版社より) 『ワイナート』(美術出版社)2014年1月号-第73号(2013年12月05日発売)にPPCVINOで取り扱っている<ドンキー&ゴート>が紹介されました。 カリフォルニアの<自然派ワイン>への取り組みが特集で紹介されており、葡萄栽培家からワイン生産者、そして<ナチュラル・ワイン>を専門に扱っているワイン・ショップ経営者など最近のムーブメントの重要人物や事情に詳しい面々のインタビューが織り交ざっている。 このほかにもブルゴーニュの<新しい注目生産者>の特集やイタリアの<ランブルスコ>の特集などが掲載されており、カリフォルニア以外にも興味深い産地やワインが取り上げられている。 オンラインまたはお近くの書店で最新号をお買い求めください!   現在、<ドンキー&ゴート>のキャンペーンを実施しています! 期間限定で<お買得価格>でD&Gワインお求めいただけます。 (ニュース・ソース:美術出版社より)

Posted in カリフォルニア・ワイン, PPCVINOニュース | Tagged , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか・・・ (イメージ:Red Mountain AVAより) 先月末にワシントン州の<Red Mountain AVA/レッド・マウンテン>の未開拓のヴィンヤード用の土地のオークション結果をこのブログでも紹介したが、オークションの落札候補で予想外にオークションの土地をカナダ・バンクーバーのAquilini社にすべて持っていかれてしまい、手ぶらでワシントンを後にしたナパの<Duckhorn Vineyards/ダックホーン>が、次にレッド・マウンテン内でイタリアのAntinori社とワシントン州の大手ワイナリーChateau Ste. Michelle社のジョイント・ベンチャーで運営しているCol Solareワイナリーの隣の20エーカーの土地の購入に動いている。 そもそもダックホーンはレッド・マウンテンAVA産のカベルネ・ソーヴィニヨンを2014年にラインアップに加える予定(現在は複数の畑から葡萄を購入)。オークションで購入予定の土地も新しいワインを造るために入手する予定であって、結果的にオークションで落札できなかったが、ダックホーンがレッド・マウンテンAVAでのワイン造りの取り組みや誠実さが地元の土地所有者の心を動かしたようで、ダックホーンのレッド・マウンテン参入を歓迎している。 (イメージ:Duckhorn Vineyardsより) 土地の所有者とダックホーン側も正式には土地の購買に関してコメントを避けているが、Wines&Vines誌の取材では、レッド・マウンテンの土地のダックホーンへの販売は時間の問題と理解されている。 それにしても、今回のRed Mountain AVAのオークションで落札にAquilini社に対しての不信感のイメージが強くついてしまったような気がする。ワシントン州最小のAVAでこれから産地全体で足並みを揃え、知名度を高めて行く計画を実施する中で、ワイン造りに関して実績がないAquilini社は本当に意外なバイヤーだったのでしょう。ちなみに前回のブログでも紹介したようにAquilini社はワイン造りに挑戦する意思は十分にあるのようなのだが、Duckhornのナパ、ソノマ、メンドシーノでの実績は是が非でもRed Mountainの知名度を高めるのに欲しかったのでしょう・・・ (イメージ:Duckhorn Vineyardsより) (ニュース・ソース:Wines&Vinesより) *** (イメージ:Masut Vineyardsより) 次はネーミングに関する変わった問題。以前にこのブログでも紹介したメンドシーノ郡内に新たなAVA<Eagle Peak/イーグル・ピーク>を申請を行なっているのがMasut Wineryを営んでいる兄弟のジェイクとベン・フェッツアー氏。この兄弟はカリフォルニアでいち早くオーガニック農法を取り入れた<Fetzer>ワイナリーの創業者バーニー・フェッツアー氏の孫にあたる。フェッツアーは1992年にジャック・ダニエルズ、アーリー・タイムズなどを扱うケンタッキー州のブラウン・フォーマン社に売り渡し、その後、2011年にチリ・ワインの大手でコンチャ・イ・トロ社に<Fetzerブランド>は売り渡された。Fetzerの創業者のバーニーとキャサリン氏の間に11人の子供がいて、兄弟に父である故ボビー氏も初代Fezterワイナリーで働いており、ワイナリーを売り渡したあとも畑を購入し、葡萄栽培家として活動をしていた。ジェイクとベン氏は<フェッツアー・ファミリー>の家業を継承し、事後死で亡くなった父が営んでいたメンドシーノの畑でワインを造り続けている。そして、現在のMasut Wineryの土地を含めて周辺土地を地域のシンボルである山<Eagle Peak/イーグル・ピーク>の名前で新たなAVA名として登録を4年前に行った。今年、申請がおりる直前に、現Fezterのオーナーであるコンチャ・イ・トロ社が<Fezterブランド>で長年活用してきワイン名<Eagle Peak Merlot>がAVA申請が通ると今後使用できなくなることと、<Eagle Peak>の名称とAVA申請の土地とは直接何の関係がないことから、<Eagle Peak>の名称での申請を停止する要請を行なった。現Fezterの<Eagle Peak Merlot>の中身は複数のカリフォルニアの産地から集めたメルローで醸造しており、今後<Eagle Peak AVA>成立した場合、このAVAから葡萄供給しない限り、法的に名称が使用できなくなる。 (イメージ:Fetzerより) <フェッツアー・ファミリー>と現<Fetzerブランド>のオーナーの間でトラブルがあることは聞いたことがなく、今回のトラブルはどっちが正しいのか、間違っているのかが、ないような気がする。唯一、問題点としてあげるのなら、4年前にAVA申請を行なって今になって不服を発するのは、問題に気づくのに遅いような気がする・・・<Eagle … Continue reading

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , | Leave a comment

大規模のワイン強盗事件

(イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) ワシントン州のシアトル市で大規模のワイン強盗がおきた。南シアトルの倉庫街に位置するワイン・ショップ兼ワイン倉庫の<Esquin Wine Merchants>で648,000ドル(6600万円)分のワインが盗まれた。 表はワイン・ショップ。 (イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) 二人組の犯行グループは11月27日に倉庫に進入し、まずは防犯カメラのレンズにスプレー缶で見えなくし、モーション・センサーにはポリ袋をかぶせて機能を停止させた。そこから2日をまたがって計13時間をかけて9回の搬出を行い200ケースのワインを倉庫から持ち出した。搬出後は倉庫内のガス管に亀裂を入れ、倉庫ごと破壊する計画だったが、29日に倉庫の関係者がガスの臭いに気づき、警察・消防署に追放を行なった。ガス漏れの追放で訪れた警察が防犯システムが細工されていることに気づき、ワイン倉庫が盗難にあったことが明らかになった。 防犯カメラの細工中に映っていた映像を解析したところ、犯人グループの二人組は過去に倉庫の顧客として利用していた人物であることが判明し、週末開けの月曜には倉庫街の近くに住む犯人グループの一人が捕まった。もう一人の犯人は今だ逃亡中で、200ケースのワインの行方も謎のまま。 裏はワイン倉庫。 (イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) この事件は計画性の高さや今だ事件が解明されていないことから多くの注目を集めている。まずは犯行はワインに詳しくなければなかなか成立しない。奪ったワインは転売しなければ現金にならないので、どのワインが高額または転売できるのかを知る必要がある。また奪ったワインを買い取り先または転売先を知る必要があるので業界関係者で酒類のディストリビューションを知っている人物でなければ成立しない。 (イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) 実際のワインの盗難行為も防犯カメラやセンサーの細工やガス爆発を仕込むなどプロの仕事であることが推測できる。顧客を装うって倉庫内の防犯装置の種類と場所を研究するなど、ガス爆発で証拠を破壊することも準備は細かいところまで行なった様子が伺える。 (イメージ:Google Mapsより) 一方で倉庫の破壊が予定通り行なわれなかったことや犯人の一人が近所に住んでいてて逃亡する前に捕まったことを考慮すると、どこか首を傾げてしまう部分も現れてしまう。そもそもガス管に亀裂を入れて、ガス漏れそしてガス爆発を計画することはかなり難しいような計画に感じる。しかも、証拠隠滅することがこの犯行の大きな鍵になるのであれば、確実に倉庫の破壊が行なわれなければ、簡単に犯人の特定ができてしまう。 プロの仕事なのかただのひらめきで起こした事件なのか、地図でもわかるが、倉庫街と言っても近所には商業施設、交通機関や学校もあるロケーションだったので、けが人や犠牲者が出なかったことは幸いとして、興味をそそる事件であることも確かだ。そして、今だ一人は逃亡中で、ワインも見つかっていないことを考えるともっとこの事件に関して憶測が広がり、もっと知りたくなるのは、ただのミステリー好きなのか、または変なやじ馬精神なのか、わからなくなってくる・・・ (ニュース・ソース:The Seattle Timesより)

Posted in 厳選ワインニュース | Tagged , , | Leave a comment

紫外線でワインの劣化防止・殺菌を行なう

(イメージ:Neil Patterson/Twitterより) 南アフリカのワイナリーが新たな醸造技術を駆使してワインの劣化防止および殺菌が可能となった。 ワインの仕上げ段階(ボトリング)で酸化防止剤および殺菌剤として<二酸化硫黄>または<亜硫酸塩>などをワインに加えることが通常の工程でとして行なわれている。これらの酸化防止剤および殺菌剤は体に害を与える証拠はなく、一部アレルギー体質の人はこれらの物質を避けるケースはあるが、一般的には、<二酸化硫黄>または<亜硫酸塩>が一斉含まれないワインはほとんど存在しない。 一方で100%ナチュラル(完全無添加)のワインを求める人もいる。それを手助けするのが同じく南アフリカを拠点に活動する会社が開発した紫外線を活用した方法で、酸化防止剤を添加せずに、劣化防止および殺菌されたワインがこの度、世界初めてリリースされた。 (イメージ:Neil Patterson/Twitterより) 南アフリカの新しいワイナリーNeil Patterson Wines はソーヴィニヨン・ブラン、シェナン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローのラインアップに対してSurePure社が開発した紫外線をワインに触れさせ劣化を抑え、殺菌効果を与える技術を開発した。南アフリカでは2010年から紫外線を活用した浄化・精製方法を合法としており、SurePure社はワイン以外にもこれまで飲み水や牛乳などの製品にこの技術を活用して一般向け商品化されている。SurePure社は紫外線の「UV-C」を筒(パイプ型)の中で放ち、殺菌や劣化防止を行なう液体を紫外線を放つパイプにあてることで酸化防止・殺菌を可能にしている。 冷蔵庫程度の大きさの装置で、1本1本の筒にはUV-Cの紫外線が流れている。 (イメージ:SurePureより) Neil Patterson Winesのワインメーカーであるニール・パターソン氏は数年前からSurePure社の技術を活用し、実績を積み上げてきた。これまで醸造責任者として活躍していた南アフリカの<Anthonij Rupert>ワイナリーでもこの技術を試すなど、今回は独立し、独自のワイナリーで初めてリリースするワインでもこの技術をワインに活用した。 2009年にSFクロニクル紙がパターソン氏の取り組みを紹介した。 (イメージ:Meridian Primeより) リリースするワインの成分分析では10ppm(10/100万単位)の亜硫酸塩が検出され、通常の80~120ppmと比較しても非常に少ない数値であることを公表している。ちなみに葡萄を醗酵する結果、自然に亜硫酸塩が発生し、成分分析で検出された量は自然に起きた亜硫酸塩で紫外線効果も加わっていると理解されている。 <ナチュラル・ワイン>でも特に海外輸出または貯蔵されることを考慮して、微量の二酸化硫黄または亜硫酸塩を加える。完全無添加のワインはオーガニック、ビオディナミ、ナチュラルにしても、生産地で飲まれるワイン以外、殺菌や劣化を考慮するとほとんど存在しない。今回のNeil Patterson WinesとSurePure社が組んで開発したワインでこの習慣を変えるのかもしれない。 (ニュース・ソース:PR Newswireより)

Posted in 厳選ワインニュース | Tagged , , , | Leave a comment