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ZAPの<ジンファンデル・エクスペリエンス>が開催

(イメージ:ZAPより) Zinfandel Adovocate & Producers(ジンファンデルの支持者と生産者)団体が毎年主催する『ジンファンデル・エクスペリエンス』が23日〜25日の3日間サンフランシスコで開催された。ハイライトである<ジンファンデルの最大規模のテースティング・イベント>は今回は会場を大型展示場のフォート・メイソンからゴールデンゲート・ブリッジ(サンフラン側)のプレシディオ公園内の会場が移動となった。 これまでは一ヶ所の大型展示会場で生産者がアルファベット順でブースが並ばれていたところ、今回は3つ会場でそれぞれ異なったテーマのテースティング会にアレンジされた。1つは<産地別>で、1つは<味わい別>、そして<ヴィンテージ別>の3つテーマ。プレシディオ公園内の3つの会場でそれぞれのテースティング会開催され、一回のテースティング(約2時間)には上限350人の参加者に定め、時間がきたらシャトルバスが次の会場に移動さてくれるシステムで実施した。 これまでは大型展示場に数千人の来場者が一度に会場を埋め尽くし、ブースからブースへの移動が困難で、来場者および出展者側からも不満が多く出ていたことからこのようなシステムを導入した。会場の外には人気のフード・カートが数多く出ており、テースティングの合間にワインにマッチする料理をつまむことも可能にした。 (イメージ:Wine Oh TVより) この他にも恒例の<人気シェフたちが用意したジンファンデルとのペアリングしたディナー>、<ワインメーカー・セミナー・ランチ>、<ワインメーカー・オークション・ディナー>なども開催された。その中で今回のセミナーはカリフォルニアの歴史的葡萄畑保護グループがジンファンデル種で有名な歴史的な3つの畑の所有者とその畑の葡萄でワイン造りを行なっている生産者をゲストに呼び、レーベンズウッドの創業者・ワインメーカーのジョエル・ピーターソン氏が進行役としてパネル・ディスカッションと試飲会が行われた。 (イメージ:examiner.comより) 今回、紹介された畑とそこで栽培された葡萄でワイン造りを行っている生産者: Kirschermann Vineyard/カーシャーマン畑(ロダイ)1910年〜 Arnot-Roberts Bedrock Wine Company Newsome Harlow Carlisle Winery and Vineyards Turley Wine Cellars  (イメージ:simplehedonisms.comより) Bedrock Vineyard/ベッドロック畑(ソノマ)1880年〜 Ravenswood Wilde Farm Dashe Cellars Rudius Enkidu (イメージ:Wilde Farmより) … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか。 先週はカリフォルニアでの長期に続く<干ばつ状態>に対してブラウン州知事が「緊急事態宣言」を行なったことで一般市民や農業に与える影響に関連するニュースが多く紹介された。特にカリフォルニアの農業に関して水不足で様々な問題や困難をこの先、覚悟しなければことに関するニュースが多く取り上げられているのだが、その中でナパからは比較的に楽観的な感覚のニュースが届いた。 ナパがカリフォルニアのワイン産地の代表格で、上質なワインを生産する産地であるからこそ、多くの畑所有者は潤沢な資金を活用し、今回のような事態に備え様々な対策をとっている。例えば、ナパ・バレーの谷底に位置する畑の多くには地下水システムを導入している。 トレフェセン・ファミリー・ヴィンヤードでは地面に無数のパイプ(上部に無数の穴が開いてある)が張り巡らせており、葡萄の木に吸収されない雨水などはパイプの穴を通じて、敷地内の人工貯水湖に集められる。春先に起きる霜被害など灌漑が必要な場合、貯水湖の水を活用し対処する。このように<リサイクル型>の地下水システムを活用しているナパの谷底畑は多く存在する。 また、地下水システムと平行に有機堆肥をふんだんに葡萄の木の周りに撒き散らし、水分の吸収力と吸引力を高める工夫を行なう。潤沢な資金がある畑のほど多くの堆肥を購入することができ、畑作業員を雇い、手間がかかる作業を実施することが可能となる。 ナパで人工貯水湖を活用している畑。 (イメージ:Stanford Universityより) もう一つ、ナパとその他のバルク・ワイン用の葡萄栽培を行なっている産地との大きな違いは、ナパでは単純に大量の葡萄を栽培すのが目的でなく、味わい深い熟成が完璧な状態の葡萄を造ることであって、雨もこのような葡萄を造るのに一つの要素だが、重大な要素でもない。 気温が高い年のほうが、出来栄えがよい条件の年となり、寧ろ歓迎される。過去に1978年と1979年でもカリフォルニアで<干ばつ>の関係で緊急事態宣言がされたが、78年と79年は共に<いいヴィンテージ>の評価が残っている。全体でよい葡萄を栽培するには頻繁に間引きを行ない、摘むタイミングを判断する。特にここ2年続けて豊作であったため、間引きで収穫量を少し落とすことに抵抗感を持つ生産者はいない。 一方、セントラル・バレーなど大量の葡萄栽培を行なう産地では、質よりも総生産量で<よい年>や<ダメな年>と判断することから、少しでもコストをかけずに高い栽培量を維持する栽培方法があれば、その方法が採用される。安定的に栽培量を維持するためには灌漑は最適で、これができなくなると死活問題となる。 ワイン産業よりも長期的な<干ばつ>で大きく影響される産業は存在し、その点では幸運とも言えるが、一般的にはワイン産業=農業、農業=大量の水を使用との印象が強いため住民などからの苦情や不満が出る。現在、パソロブレスAVAでは点で大きな議論が起きており、近日中にこちらのニュースも紹介させていただきたいと思っています。 (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより) *** 例年のマスタードの花が開花する様子。 (イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより) 葡萄栽培に関しては今回の<干ばつ>ではまだナパでは大きな目に見えた変化はまだ感じられないが、冬の間の風物詩であるマスタードの花は今年はお目にかからないこととなった。 ナパでは冬の間、葡萄の木が冬眠状態に入り、土壌の侵食作用防止や栄養補給を目的に<Cover Crop/カバー・クロップ>が活用され、多くの畑はマスタードを植える。 ナパの冬の風景は一面真黄色の畑は、一年でもっとも絵になる風景であるとも言えるが、<干ばつ>の影響で多くのマスタードの苗が枯れてしまい、1月に黄色の花をつける畑はほとんどないと地元紙が紹介している。 今年の冬の畑の様子。 (イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより) (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより) *** (イメージ:Vintageより) 最後はナパ・バレーの舞台裏を紹介するドキュメンタリー・テレビ番組がPBS系列の局で全国放映される。全6話(各30分)のシリーズは2012年のヴィンテージで収穫時から3人のワインメーカーの様子を追う内容。3人のワインメーカーはすべて女性醸造家で、<Markham Vineyard/マルクハム>、<Rutherford Hill/ラザフォード・ヒル>、<Chimney Rock/チムニー・ロック>でそれぞれ活躍する。 今回、ドキュメンタリー番組の主人公となる3人のワインメーカー。 (イメージ:Vintageより) 予告編を見るとどちらかとリアリティー番組系よりも真面目なドキュメンタリーに近い感じがする。ただし、番組の紹介ページを読むと、故里に戻る人がいれば、身内に突然の悲しいニュースが飛び込んで来るなどと人間模様でドラマチックな展開もあるよう。一方で2012年は実際にカリフォルニアにとって久しぶりに豊作だったため、収穫のタイミングや醸造工程を維持する難しさなどがそれぞれのワイナリーで異なった状況を紹介しているよう。 … Continue reading

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ソノマの人気ワイナリーがニューヨークでリースリング栽培に挑戦

(イメージ:syracuse.comより) 最近このブログで度々登場するソノマのPaul Hobbs Wineryのポール・ホブス氏がドイツのモーゼル地方で活躍するSelbach-Oster Wineryのジョハネス・セルバック氏と組んでニューヨーク州のフィンガー・レイクスAVA内のセネカ湖周辺でリースリング栽培プロジェクトを旗揚げするとワイン・スペクテーター誌で発表された。 (イメージ:Hazlitt 1852 Vineyards/Facebookより) ホブス氏とセルバック氏は共同でフィンガー・レイクスの中央に位置するセネカ湖の東側を走るルート414沿いの土地67エーカーを購入。ルート414にはLamoreaux Landing、Standing Stone、Wagner、Hazlitt 1852、Damiani Wine Cellarsなど人気のワイナリーが集中するフィンガー・レイクスの一等地。セネカ湖のこのエリアだけがなぜか周辺よりも寒さが柔らかく、ドイツのライン産地と条件が似ており、上質な葡萄栽培に適していると理解されている。また、ラインのモーゼル地区と同様に急斜面に畑が位置し、フィンガー・レイクスで活動しているほかの栽培かも、<リースリング本場>の栽培方法やテクニックを吸収することができると期待感が高まっている。 今回は主にリースリング種を栽培する予定だが、一部Gewürztraminer種またはPinot Blanc種の栽培も検討している。 (イメージ:DamianiWine/Facebookより) 最近、ホブス氏がカリフォルニア発のニュースで取り上げられる際は、ソノマの地元住民との間での葡萄畑拡大での自然・環境破壊問題関連のニュースばかりであまり喜ばしいニュースではないが、今回のニュースはホブス氏にとってそもそも東海岸ニューヨーク州出身で、<故郷に錦を飾る>形となる。実際のワイン造りは先の話(予定では2015年ヴィンテージを目指している)になるが、西はカリフォルニアから、東はドイツからニューヨーク集結し地元住民も期待感が高まる新たなプロジェクトはうれしいニュースであることは間違えない。 (イメージ:DamianiWine/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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ソノマに街中テースティング・ルームの増加で物議が・・・

ソノマ郡には約250のワイナリーが存在し、ナパに続いて第2位の生産者の数だが、最近のソノマの傾向として醸造施設があるワイナリーに隣接したテースティング・ルームだけでなく、ソノマの複数の市内に街中の店舗形態で運営されるテースティング・ルームが増加している。 ソノマ郡にはソノマ市、サンタ・ローサ市、ヒーズバーグ市、ペタルマ市、セバストポ-ル市などと人口と商業および小売店が多く存在する街があり、それぞれの市内に20~25件のテースティング・ルームが営業している。 ソノマ市のSonoma Plazaには24軒のワイナリーの街中テースティング・ルームが存在する。 (イメージ:The Press Democrat/Christopher Chungより) (イメージ:Sonoma Valley Visitor Bureauより) テースティング・ルームが存在することで街中にも観光客が集まり地域への経済効果をもたらすが、地元住民としてみれば生活拠点に人が増えてしまい、交通渋滞や多くの人は飲酒していることから騒音などのマナーの低下が問題になっている。実は昨年もソノマ郡の市議会で議論になったのが宿・ホテルの規模(部屋の数)を制限する法案が議論されたが、結果的には法案は却下されたが、本来は観光客の誘致に積極的に活動するところだが、ここ数年、ワイン・カントリーへ訪れず人が急激に増え、地元住民の反動も出始めている傾向がソノマに存在する。 また、街中テースティング・ルームの運営スタイルが変化していることも問題になっている。これまでは試飲が目的で、気に入ったワインがあれば、そこで購入できることがビジネス形態だったが、今はソファやパティオ家具セットを設置し、長時間ワインバー感覚でテースティング・ルームを利用してもらうスタイルが増えている。街中テースティング・ルームはワイナリーの延長で開業するのに免許が必要ないが、食事や自社が造ったワイン以外は提供することが出来ない。もし、食事やその他の飲み物を提供するのであれば、飲食店の免許を取得する必要があるが、現状では街中テースティング・ルームは試飲室よりも<ラウンジ感覚>で運営するようになったワイナリーが増え、地元住民は交通量の増加や騒音などで迷惑を受けていると主張。 ヒーズバーグ市のダウンタウンには数多くの街中テースティング・ルームが存在する。 (イメージ:Wine Country Journeysより) ナパ・バレーと異なって、ソノマ郡が転々と産地が広がっており、ナパのようにワイナリー訪問やテースティングが一つの大通り沿い(ハイウェイ29号やシルバーラド・トレイル)に複数の産地が並んでいない。ロシアン・リバーとドライ・クリークは隣接している以外、ハイウェイ101(高速)を利用して移動するしかない。ある意味では飲酒運転などの件数を減らすのであれば街中テースティング・ルームは安全面でも歓迎すべきなのだが、今一つ地元住民は喜べないようだ・・・ ヒーズバーグのStark Wineの街中テースティング・ルームの様子。 (イメージ:Inside Scoop SFより) テースティング・ルームの運営規則を設けるのか、または街中テースティング・ルームの数を制限するのか、住民が納得させるのにソノマの市議会で宿・ホテルの運営規制が協議されたように話し合われることが予測される。 今回、この問題を紹介したPress Democrat紙の見出しは『ソノマのアイデンティティ・クライシス(本性の問題)』と書かれており、ワイン・カントリーとして観光客を誘致し、地域社会の経済を成長させるのか、それとも、現状維持を重視し、静かな農業の田舎のイメージを継続するのかが『ソノマの本性』がなんなのかが問われている。 (ニュース・ソース:The Press Democratより)

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大手シャンパン・メゾンがイタリアの生産者を訴える

有名シャンパン生産者の<ヴーヴ・クリコ>の親会社LVMH社がイタリア南部カンパニア州の小規模ワイン生産者<Ciro Picariello/チロ・ピカリエッロ>が造るスパークリング・ワイン<Brut Contadino/ブリュート・コンタディーノ>のラベルがヴーヴ・クリコのデザインと似ていることから訴えを起こした。 (イメージ:Grub Street/Veuve Clicquot&Ciro Picarielloより) Wine-Searcher.com経由でWinenews.itによると、年間で3500本生産されるスパークリング・ワインはほとんど海外にも輸出されないが、12億ユーロ(1700億円)の業績をほこる有名ブランドが、ラベルのせいでどれだけ被害を被っているのかがわからない、ラベルで使用されるパントーン137Cの色とデザインが消費者に間違えを与えることLVMH社は主張している。 ちなみにチロ・ピカリエッロは年間5万本のワインを生産する<自然派>系のワイナリーで白ワインの<Fiano/フィアーノ種>の評価が高く、また<Aglianico/アリアニコ種>で造る赤ワインを含めていくつかのワインは国内でも購入できる。 (イメージ:Style Essentialsより) それにしても、なぜこれだけの生産量や規模の差があるワイナリーに対して訴えを起こしたのかが正直、メリットがあるのかがわからない・・・一部ワインブログでは、親会社のLVMHがラベルのデザインだけでなくパントーン色に対しても商標を取得していると説明している。ただし、このパントーン137Cは実際にラベルに印字されると本来のオレンジ色より少し黄色に近いオレンジ色に出ている。一方でチロ・ピカリエッロは明らかにオレンジ色が強くパントーンではOrange 021C色に近い。デザインに関しては共通点を探すほうが難しく<BRUT>の文字と<C>の英字が目に入る程度で、間違えるほうが難しいような気がする。 (イメージ:Orange Crate Artより) このニュースが様々な国やメディアで取り上げられれば、商標の保護より逆に弱者をつぶしにかかってきている印象が強く出るのではないかとV・クリコ関係者に対して心配してしまうほど・・・明らかに意識してV・クリコに似たラベルを作ったのであれば別だが、今回はそうは見えない。すでにイタリアのソーシャルメディアを通じて<ヴーヴ・クリコ>のボイコットを促すハッシュタグ#boicottalavedovaで出ており、 <直訳:未亡人をボイコット>(veuveはフランス語で未亡人の意味で、イタリア語ではvedovaなる)、決して今回の訴えでV・クリコはいい印象を与えているとは思えない・・・ しかも、ご覧ください。このスパークリング意識的にラベルを逆様でボトルに張り付いている。これでV-Cと間違える人が本当にいるのだろうか??? (イメージ:andiamotripsより) 同じブログサイトからチロ・ピカリエッロの訪問記のYouTubeバージョン。 正直、この動画のBGMで流れているスティーヴィー・ワンダーのカバー曲のほうが罪深い・・・ (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースのまとめです。 2週間前にこのブログでも紹介しましたが、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏が現状の<干ばつ>状態に対して正式に「緊急事態宣言」を先週の金曜に行なった。 ブラウン知事の<干ばつ>に対する緊急事態宣言のプレゼンの様子。 (イメージ:Getty Images/Justin Sullivanより) カリフォルニアの各地貯水湖や川の貯水量が記録的な低い数値を記録していることや積雪量が例年の20%しかないことから、様々の自治体の政治家や農業関係団体および活動家団体からブランウン知事に「緊急事態宣言」を押し迫まる中での宣言となった。自主的だが、カリフォルニア住民に水の使用を20%削減する要請を行なった。また、宣言により、水確保のために国からの補助を受けられることができる状況となった。 (イメージ:Associated Press/Steve Yeaterより) 100年以上観測史上最も少ない雨の量を経験しているカリフォルニアでは、この先の雨の予報は1月末に出ているが宣言を撤回できる量の雨が降るかは期待できない。 プレゼンでは2013年と2014年の積雪量の比較。 (イメージ:SF Chronicle/Lea SuzukiとNASAより) (ニュース・ソース:SF Chronicle) *** 同じく先週、審査結果が発表された<SFクロニクル・ワイン・コンペティッション>にワシントン州とオレゴン州を含むノースウエスト系のワインが部門別のトップを10部門で獲得したことが大きく取り上げれている。 10部門と言ってもコンペティッション全体では133部門があり、そのうちの10部門なので全体の1割にも達していないが、部門別の中でもトップを選ぶ<Sweepstakes>でもワシントンのBarnard Griffinがサンジョヴェーゼのロゼでトップを獲得するなど、関係者たちは大いに盛り上がっているよう。 まずは前回の投稿でも紹介した<Barnard Griffin/バーナード・グリフィン>は80年代に始まった老舗ワイナリー。今回はサンジョヴェーゼのロゼで<Sweepstakes>を獲得した以外にもカベルネ・ソーヴィニヨンも金賞を獲得している。 (イメージ:Barnard Griffin/Twitterより) <Swiftwater Cellars/スイフトウォーター>はクレエラム市(シアトルから車で1.5時間)のワイナリー。今回は<リースリング部門>と<マルベック部門>の2部門でトップを獲得した。2007年に旗揚げしたワイナリーで途中からソノマのGundlach Bundschu Wineryでワインメーカーとして活躍していたリンダ・タロッタ氏を向かい入れ、リースリングをラインアップに加えるようになった。 <No.9>の人気のシリーズ。 (イメージ:Swiftwater Cellars/Twitterより) ワラ・ワラ・バレーAVAのローデン市で開業している<Woodward Canyon Winery/ウドワード・キャニオン>は産地の老舗ワイナリーの一つで、国内のレストランやショップでもよく見かけるブランド。今回は<40ドル以上のシャルドネ部門>でトップの評価を獲得した。高額シャルドネはナパのカネロスやソノマのロシアンリーバーまたはサンタバーバラのサンタ・イネズなどの畑が高い評価獲得する中でワシントンのコロンビア・ゴージ産地とワラ・ワラ・バレー産地で栽培されたシャルドネをブレンドして造っている。 (イメージ:Woodward Canyon Winery/Twitterより) その他部門トップで入賞したノース・ウェスト・ワイン: <Grace Lane/グレース・レーン>はシカゴを拠点としたワイナリーだがワシントン州のヤキマ・バレー産のリースリングを使用し、<リースリング部門:糖度1.5%以上>でトップを獲得。 … Continue reading

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<極循環>現象がアメリカのワイン産地を襲う

1月6日のフィンガーレイクのホスマー・ワイナリーのリースリング畑の様子。 (イメージ:Hosmer Winery/Facebookより) (イメージ:High Heeled Travelerより) アメリカ北部では1月に入って南極の寒さを上回る「極循環」(きょくじゅんかん/英語:polar vortex)現象が発生し、ニューヨーク州西部のフィンガーレイク産地でも今回の極寒の影響が大いに心配された。今月の6日あたりからシカゴやミネアポリスなどの都市では-12℉(-24.4℃)まで気温が下がった。ニューヨークのフィンガーレイクの一部では-10℉(-23.3℃)まで下がり、科学的な証拠はなく、状況や台木の種類にもよるが、通常では3時間以上-10℉に温度が下がると、葡萄の木が枯れると理解されている。葡萄の木が完全に枯れなくても、<芽/つぼみ>が枯れるケースがあり、今週に入って多くのフィンガーレイクの葡萄農家は葡萄の木の健康状態の検査に追われた。 (イメージ:Shaw Vineyardsより) 30年以上の葡萄栽培の実績を持つ<Shaw Vineyard/ショー・ヴィンヤード>は調査結果を地元紙に公表し、実際の葡萄の木が完全に枯れるダメージはなかったが、この先今シーズンの<芽/つぼみ>が通常通りに発するのかは春になるまで判断できないと取材に答えた。ショー・ヴィンヤードの創業者のスティーブ・ショー氏によると最悪でいくつかのケースを頭に入れなければいけないと説明。まずは例年と比較して量と品質の低下。春の段階で<芽/つぼみ>が出ない場合、部分的に新たな接ぎ木を行なうことも視野に入れなければいけない。そして、最悪の事態として台木ごと完全な植え替えを覚悟をしなければならない。極端な寒さだけでなく、低温から温度が急激に上昇すると、土壌に染み込んだ水分が根や樹幹に吸収され、氷状態から液体状態に急に変化するとひびが入ってしまい、ひびが広がると台木ごと枯れるケースがある。 ショー・ヴィンヤードで<芽/つぼみ>の調査が行われた様子。 (イメージ:New York Cork Reportより) 今回の「極循環」現象でフィンガーレイクでは-3℉~-8℉の気温の報告が複数の畑から届いており、多少の<芽/つぼみ>のダメージ想定を覚悟している。一方で今週に入って50℉まで気温がのぼり、雪が溶け始める事態も起きており、急激な温度変化の心配が種となってしまっている。 ニューヨーク州から少し西に行ったオハイオ州やミシガン州はここ数年ワイン産業が盛り上がってきているが、「極循環」現象でニューヨークよりも気温が下がり最悪の事態は免れたのかが気になってしまう。 (イメージ:Huffington Post/Jan Diehmより) (ニュース・ソース:New York Cork Reportより)

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<パソロブレスの顔>が自分のワイナリーから追い出し!?!

パソロブレスAVAの老舗ワイナリーでこの<産地の顔>までと誰もが認める<Eberle Winery/エバレー>のゲリー・エバレー氏が内輪の仕業で自ら30年間続けてきたワイナリーの経営権を失う事態がおきた。 (イメージ:Eberle Winery/Facebookより) 今週の月曜にエバレーの役員会議が開かれ、ゲリー氏の義理の妹(義理の兄の奥さん)と経験権の一部を所有するパートナーが組んで、エバレー氏が所有する経営権の51%を上回る状況を作り、エバレー氏を追い出す形になった。 そもそもエバレー氏は義理の兄のジム・ジアコビネ氏とでそれぞれ51%と39%、計80%の経営権を保持してきたが、ジム氏が病気で経営に参加できなくなり、妻のジーン氏に39%の権利が譲渡された。ジーン氏がワイナリーのパートナーであるチャールス・フォーリー氏が所有する13%の権利を合わせて52%の決定権を保持する状況を作り、ゲリー氏を上回ることで経営権をはく奪することを役員会議で決まった。 創業者にとって全く予測していなかった出来事であったので、地元メディアに状況説明をするだけで、今後のワイナリーでの展開に関してはコメントをできない様子とメディアは報道している。 <パソロブレスのモンダヴィ>または<パソロブレスのゴッドファーザー>となどのあだ名が付けられるほどの知名度と産地への貢献度ははかりきれない存在だけに、周囲の関係者も驚きを隠せない状況。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) エバレル氏は1973年にパソロブレスでEstrella River Wineryを開業し、その後1979年にエバレーをスタートさせ、80年代からテースティング・ルームをオープンし多くの観光客をパソロブレスに呼び寄せた実績を作った。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) カベルネ・ソーヴィニヨンが有名で年間2万6千ケースを生産していた。産地の関係者はワイナリーの規模を更に拡大させることも目的で今回の創業者の追い出しが行われたと推測が出ている。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) (ニュース・ソース:The Tribuneより)

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SFクロニクルが選ぶ2013年ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー

年明け早々の恒例となったサンフランシスコ・クロニクル紙が選ぶ<ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー>にナパで活動する<Matthiasson Wines/マサイアソン・ワイン>のスティーブ・マサイアソン氏が選ばれた。  (イメージ:Winemakers Recomnendより) このブログでも度々紹介させていただいているマサイアソンはナパの生産者でありながら、パワフルで、高い熟成度のフルーティなスタイルのカベルネなどのワインとはかけ離れた抑え目で、また、カリフォルニアでは馴染みが浅い葡萄品種でのワイン造りを行なっている<自然派>生産者の一つである。特にこのブログでは北イタリアのフリウリ地方で人気の白ワイン用の葡萄をカリフォルニアに持ち込んで自ら栽培および醸造を行なっている内容などを紹介させていただいた。 そもそもマサイアソン氏は醸造家よりも栽培専門家として活動期間が長い。ナパの有名ワイナリー(スタッグス・リープ・ワイン・セラー、アラウホ・エステート、スポッツウッド、ホールなど)で畑管理コンサルタントとして、現在でもメインの職業としている。ナパでは当たり前となった超熟成スタイルのワインとは異なったスタイルのワイン、アルコール度数を控え目で味わい深いワイン造りを行ないたいワイナリーは、マサイアソン氏に相談すればいいと評判を得る。特にマサイアソン氏の場合、有機農法などの自然派の考え方をベースに近代技術や農業研究を理解する中で、顧客が求めている結果を提供することで実績と好評を積み上げていった。 栽培コンサルタントとして依頼が増える中、2002年にナパ移り住み、自宅周辺の約5エーカーの土地にカリフォルニアでは馴染みの薄い葡萄品種(Ribolla Gialla/リボッラ・ジャッラ、Tocai Friulano/トカイ・フリウラーノ、Refosco/レフォスコ、Schioppettino/スキオッペッティーノ)を開始するようになる。趣味でこれらの珍しい品種でワイン造りを行なう中、徐々に本格的なワイン醸造にも目覚め、<マサイアソン・ワイン>を2006年に奥さんのジルさんと立ち上げる。 馴染みの薄い品種で造るワインで知られるようになったが、旗揚げ当初はナパを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたワインでスタートして、現在も、カベルネをベースにしたワインはラインアップにいくつか含まれている。また、自宅の隣の畑Linda Vista Vineyardからシャルドネを購入し、白ワインのラインアップに加えている。 (イメージ:Matthiasson Wines/Twitterより) 近々、Linda Vistaを一部購入し、ナパの正式ワイナリー認定を目指す。(ナパの正式ワイナリーの許可書を得るためには醸造施設周辺に最低10エーカーの畑からワインを造る必要がある。)おそらく正式ワイナリーになれば畑管理コンサルタント業務を控えるようになり、更にアッと驚くような品種で造るワインやワイン醸造の腕を上げてくるのではないかと推測している。また、ワイナリーとして生産量が増えて、現地調達のお土産用以外にも国内へ輸出できるようになることを大いに期待している! カリフォルニア(特にサンフランシスコやロサンゼルス)ではワイン愛好家が通うの人気のワインショップで<マサイアソン・ワイン>を購入することが可能。オススメは当然、代名詞の<Napa Valley White Wine>のシリーズでリボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンをブレンドした人気のワイン。また、新しいシリーズで<Tendu California White Wine>はヨロ郡(ナパから北東に100キロ行ったDunnigam Hills AVA/ダニガム・ヒルズ)で栽培されたヴェルメンティーノ(イタリア原産)から造った白ワインも要チェック! (イメージ:MatthiassonWines/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより)

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ワイン・ニュースのまとめ

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2014年の一発目は正月休みの間におきたワイン関連のニュースでスタートします。 *** (イメージ:Wine Australiaより) 北半球は冬真っ只中だが、南半球は2014年ヴィンテージの収穫時期は数週間後に開始するが、オーストラリアからは先行きが心配してしまうようなニュースが・・・ 豪州の大手ワイン会社3社のAccolade Wine/アコレード・ワイン社、Pernod Ricard/ペルノ・リカール社、Treasury Wine Estate/トレジャリー・ワイン・エステート社は共に葡萄の仕入価格を最大で50%引き下げると昨年の12月に発表をおこなった。豪州ではワインのオーバーストックと販売が伸び悩むとここ数年の実績が理由として仕入価格の引き下げを行なったと推測される。2011年の干ばつを皮切りに豪州ワイン産業は一時の成長から下降傾向が続いており、葡萄の価格が一時より立て直し上昇傾向であったが、昨年年末の大手ワイン会社の発表は農家にとっては死活問題で、このまま葡萄栽培を続けることができるのかが問われてしまうほのの事態になっている。 すでにシャルドネ種とモスカット種の仕入価格が最も大きく落ち込むと発表が出ている。この事態を踏まえ、白ワインを専門に栽培している北西ヴィクトリア産地の葡萄農家協会の代表者は多くの葡萄農家に影響が出ると予測しており、このまま葡萄収穫を行なわず、必要な手続きを行なう農家も出るとも予測している。特に残念なことは葡萄そのものには特に質も問題はなく、オーストラリア全体で見るとワインの評価が高まっていることが実態。 急激に成長したオーストラリアのワイン産業が一旦リセットする意味で仕方がないことなのか、それとも何か産業全体の巻き返しか、葡萄農家への救済策がとられるのを待って我慢するのか、重大な判断が多くの農家に迫っていることだけは確かだ・・・ (ニュース・ソース:ABCより) *** (イメージ:The Wall Street Journalより) フランスのソーテルヌ産地でも重大な判断が迫っている。ソーテルヌはセミョン種とソーヴィニョン・ブラン種の葡萄で造られる貴腐ワインが真っ先に頭に浮かび、極甘口でデザートワインとして味わわれているワインを連想すると思う。有名な生産者としてはシャトー・ディケムが挙げられる。 ソーテルヌ産地は5つの村(ソーテルヌ、ボンム、フォルグ、ブレイニャック、バルザック)で構成されおり、ボルドー南部の<グラーヴAOC>の一部となっている。実はアルコール度数が13%以上の甘口貴腐ワインのみが<ソーテルヌAOC>の表記を許可されており、同じ生産地でその他のスタイルの白ワインはすべて大まかな<ボルドー・ブランAOC>の表記を使用する。 ここ数年、甘口貴腐ワインの業績が伸び悩んでおり、ソーテルヌでは上質は<ドライ・スタイル>の白ワインも生産していることを認知してもらうために、<ドライ・スタイル>の白ワイン限定に、大まかな<ボルドー・ブランAOC>よりも更に産地を特定できる<グラーヴAOC>の表記を使用し、売り出す案が出ている。 これに待ったをかけているのが、ソーテルヌ産地を代表する甘口貴腐ワインを造る生産者たち。隣のセロンAOCでもおきた現象で、同じように<グラーヴAOC>の表記を許可した後に、多くの生産者が甘口貴腐ワイン造りから離れてしまい、<ドライ・スタイル>専門にスイッチしてしまったのである。当然、ソーテルヌ産地の5つの村の生産者も、市場がドライ・スタイルを求めているのなら、そっちに切り替える生産者も出てくると考えられ、伝統的な貴腐ワインを扱う生産者が減少する可能性もある。 伝統を守り続けるのか、それとも市場の需要を追って生産をおこなうのか議論が高まるような気がする・・・ (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:My Beautiful Adventuresより) 最後はカリフォルニアから。特にニュース性はないが、国内でもお馴染みのRavenswood/レイヴェンズウッドの創業者、元ZAP(ジンファンデル・アドヴォケート&プロデューサー)の代表、そして現在はワイン・グループ会社大手のコンステレーション社でシニア・ヴァイス・プレジデントを勤めているジョエル・ピーターソン氏がDrink Business誌のインタビューでカリフォルニア特有の品種の一つ、<ジンファンデル>の今後の展開を予測する内容を公開した。 ピーターソン氏は<ジンファンデルのゴッドファーザー>と呼ばれることもあり、リッジのポール・ドレーパー氏と共に30年以上、ジャグ・ワイン(バルク・ワイン)から始まった葡萄がプレミアム・ワインに使用されるカリフォルニアを代表する品種に仕立てた貢献度は誰もが認めている。 レイヴェンズウッドやリッジはジンファンデルの扱い方に対して研究を1970年代から重ねてきた。ピーターソン氏は当初のジャグ・ワインから<オールド・ワールド>スタイルでプレミアム・ワインとして理想とされる12.5%~14%のアルコール度数のワイン造りに取り掛かった。一方で<ジンファンデルの誕生地>と呼ばれるアマドール郡では遅積みの超熟成でアルコール度数16%のワイン造りが盛んに行なわれていた。結果的に90年代に入るとピーターソン氏が目指していたスタイルと超熟成スタイルの中間あたりを<Turley/ターリー>が表現することに成功し、ジンファンデルとして初めてロバート・パーカー氏から100ポイントを<Turley 1994 Hayne Vineyard Zinfandel>が獲得した。それでもピーターソン氏にしてみれば、ターリーのワインはオーク樽臭が強く残り、高いアルコール度数のワインであったことから更に研究に取り掛かり、一方でパーカー好みで高い評価を得られるのであればターリーのスタイルを再現しようと多くの生産者が<フルーティ>や<ジャム感覚>のジンファンデルが多く造られるようになった。このトレンドが2009年まで続いたが、2010年と2011年は気温が上がらず超熟成にジンファンデルが足しなかったことや新たなスタイルに挑戦する若手のワインメーカーが現れ、ピーターソン氏が目指していたジンファンデルへの動きが高まった。 (イメージ:Cellar Trackerより) 現在は大きく2つの分野での研究が盛んに行なわれている。まずは長期貯蔵向きのジンファンデルを造ること。そもそもジンファンデルは若い、早飲みに適していると思われていたが、長期貯蔵を考慮し十分に酸とタンニンの抽出を行なえば貯蔵向けのワインを造ることも可能とわかった。もう一つはフランス製オーク樽よりアメリカ製オーク樽のほうがジンファンデルの樽熟成に向いていることが試験で明らかになり、これまでフランス製を使用していたリッジでもアメリカ製にスイッチした傾向が進んでいる。 … Continue reading

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