Tag Archives: メンドシーノ

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか・・・ (イメージ:Red Mountain AVAより) 先月末にワシントン州の<Red Mountain AVA/レッド・マウンテン>の未開拓のヴィンヤード用の土地のオークション結果をこのブログでも紹介したが、オークションの落札候補で予想外にオークションの土地をカナダ・バンクーバーのAquilini社にすべて持っていかれてしまい、手ぶらでワシントンを後にしたナパの<Duckhorn Vineyards/ダックホーン>が、次にレッド・マウンテン内でイタリアのAntinori社とワシントン州の大手ワイナリーChateau Ste. Michelle社のジョイント・ベンチャーで運営しているCol Solareワイナリーの隣の20エーカーの土地の購入に動いている。 そもそもダックホーンはレッド・マウンテンAVA産のカベルネ・ソーヴィニヨンを2014年にラインアップに加える予定(現在は複数の畑から葡萄を購入)。オークションで購入予定の土地も新しいワインを造るために入手する予定であって、結果的にオークションで落札できなかったが、ダックホーンがレッド・マウンテンAVAでのワイン造りの取り組みや誠実さが地元の土地所有者の心を動かしたようで、ダックホーンのレッド・マウンテン参入を歓迎している。 (イメージ:Duckhorn Vineyardsより) 土地の所有者とダックホーン側も正式には土地の購買に関してコメントを避けているが、Wines&Vines誌の取材では、レッド・マウンテンの土地のダックホーンへの販売は時間の問題と理解されている。 それにしても、今回のRed Mountain AVAのオークションで落札にAquilini社に対しての不信感のイメージが強くついてしまったような気がする。ワシントン州最小のAVAでこれから産地全体で足並みを揃え、知名度を高めて行く計画を実施する中で、ワイン造りに関して実績がないAquilini社は本当に意外なバイヤーだったのでしょう。ちなみに前回のブログでも紹介したようにAquilini社はワイン造りに挑戦する意思は十分にあるのようなのだが、Duckhornのナパ、ソノマ、メンドシーノでの実績は是が非でもRed Mountainの知名度を高めるのに欲しかったのでしょう・・・ (イメージ:Duckhorn Vineyardsより) (ニュース・ソース:Wines&Vinesより) *** (イメージ:Masut Vineyardsより) 次はネーミングに関する変わった問題。以前にこのブログでも紹介したメンドシーノ郡内に新たなAVA<Eagle Peak/イーグル・ピーク>を申請を行なっているのがMasut Wineryを営んでいる兄弟のジェイクとベン・フェッツアー氏。この兄弟はカリフォルニアでいち早くオーガニック農法を取り入れた<Fetzer>ワイナリーの創業者バーニー・フェッツアー氏の孫にあたる。フェッツアーは1992年にジャック・ダニエルズ、アーリー・タイムズなどを扱うケンタッキー州のブラウン・フォーマン社に売り渡し、その後、2011年にチリ・ワインの大手でコンチャ・イ・トロ社に<Fetzerブランド>は売り渡された。Fetzerの創業者のバーニーとキャサリン氏の間に11人の子供がいて、兄弟に父である故ボビー氏も初代Fezterワイナリーで働いており、ワイナリーを売り渡したあとも畑を購入し、葡萄栽培家として活動をしていた。ジェイクとベン氏は<フェッツアー・ファミリー>の家業を継承し、事後死で亡くなった父が営んでいたメンドシーノの畑でワインを造り続けている。そして、現在のMasut Wineryの土地を含めて周辺土地を地域のシンボルである山<Eagle Peak/イーグル・ピーク>の名前で新たなAVA名として登録を4年前に行った。今年、申請がおりる直前に、現Fezterのオーナーであるコンチャ・イ・トロ社が<Fezterブランド>で長年活用してきワイン名<Eagle Peak Merlot>がAVA申請が通ると今後使用できなくなることと、<Eagle Peak>の名称とAVA申請の土地とは直接何の関係がないことから、<Eagle Peak>の名称での申請を停止する要請を行なった。現Fezterの<Eagle Peak Merlot>の中身は複数のカリフォルニアの産地から集めたメルローで醸造しており、今後<Eagle Peak AVA>成立した場合、このAVAから葡萄供給しない限り、法的に名称が使用できなくなる。 (イメージ:Fetzerより) <フェッツアー・ファミリー>と現<Fetzerブランド>のオーナーの間でトラブルがあることは聞いたことがなく、今回のトラブルはどっちが正しいのか、間違っているのかが、ないような気がする。唯一、問題点としてあげるのなら、4年前にAVA申請を行なって今になって不服を発するのは、問題に気づくのに遅いような気がする・・・<Eagle … Continue reading

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メンドシーノの収穫アップデート

メンドシーノの2013年の葡萄収穫に関する最新情報がWines and Vines誌に掲載された。 まずは近くのナパとソノマと同様に、今年の葡萄収穫は例年より早く訪れていてて、特に9月末にメンドシーノ全体を2度に渡って通過した強い雨の影響で、腐敗の心配で大半のワイナリーや農家は葡萄の収穫を済ませたと報告が入ってきている。 メンドシーノの老舗ワイナリーのHusch。GrandOzは人気の限定性産ワインでカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーをブレンドしている。 (イメージ:Everywhere Onceより) Husch Vineyardのオーナーでメンドシーノのワイン農家協会の代表を務めるザック・ロビンソン氏の話によると、メンドシーノではナパ・ソノマと同様に天候に恵まれ、収穫が早まった畑が多く存在したが、場所によって多少涼しい気候であったため熟成度に差が出ており、今週に入ってシャルドネ種の収穫に取り掛かっている畑もいると説明している。熟成度に関して特にジンファンデル種に様々な違いが出ていると、ロビンソン氏自身も栽培しているジンファンデルで例年と比べて糖度の違いを実感している。通常は25~26 Brix(糖度数値)で収穫を行うが、今年はいくつかのジンファンデルは22.5 Brixでも十分な味わいや熟成度を感じられたので収穫を決めたと説明している。 ピノ・ノワールで好評を獲得しているアンダーソン・バレーのワイナリー。 (イメージ:Swirl it!より) また、メンドシーノの<ピノ・ノワールの街道>アンダーソン・バレーAVAのワイン農家団体の代表でFoursight Wineでワインメーカーを努めるジョー・ウェブ氏はアンダーソン・バレー所属のワイナリーおよび葡萄農家は全て収穫を済ませていると報告。 アンダーソン・バレーの場合、白ワイン用の葡萄よりもピノ・ノワール種を先に収穫を済ませてから、シャルドネ種、セミヨン種、リースリング種などの収穫に取り掛かるが、今年は天候がよかったため同じタイミングでの赤・白の葡萄の収穫を余儀なくされた。現段階では収穫された葡萄の圧搾は済んでおり、醗酵タンクに移動していると説明。ウェブ氏の話によると、醗酵タンクの容量を考慮し、葡萄の仕分け台でこれまで経験したことが無い量の葡萄を省いたとと説明。上質の葡萄のみが圧搾・醸造に移ったのでワインのクオリティに関しては高い期待を持っている。 メンドシーノのRedwood ValleyAVAに古木を多く扱うワイナリー。 (イメージ:BrownFamilyWinesより) 一方、今年の葡萄栽培・収穫面で苦しんだ農家もいた。Brown Family Wineは畑に水撒きを行わない<ドライ・ファーミング手法>で葡萄を栽培を行っている。昨年の冬から雨の日が少なかったため、地中に十分な水分が貯蓄されていなかったため例年よりもメルロー種の収穫量が4割程度栽培量が落ち込んだ報告をしている。特にBrownの場合、125エーカーの畑を所有しており、そのうち20エーカーが樹齢38年のメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンがある。古木であるほど栽培量が落ち込むが、その上、水分不足で例年より少ない栽培となってしまった。今年は1エーカーから2トン程度の収穫量であったが、葡萄の品質は上々と説明している。今年も冬の間、降水量が少ない場合、真剣に畑の水撒きを検討するとBrownの関係者は話している。 (ニュース・ソース:Wines and Vinesより)

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人気官能小説からオリジナル・ワイン

(イメージ:早川書房より) 全世界で9000万部を売り上げたE・L・ジェームズ氏のベストセラー官能小説『Fifty Shades of Grey(邦題:フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)』の映画化で主役の男女役のキャスティングが決まったことで今月初旬に大きくニュースに取り上げられたが、来月には著者のジェームズ氏が北カリフォルニアのメンドシーノのワインメーカーとパートナーシップを組んで造り上げた赤・白ワインをリリースすることを発表。 (イメージ:Fifty Shades Wineより) 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は女子大生と27歳の大富豪の関係を過激なエロチズムを交えて描いた女性向け官能小説3部作。ストーリーの所々にワインは登場し、作者のジェームズ氏によるとワインは小説の中で重要な役割を果たしてると説明しており、自らワイン対して情熱と関心が高く、今回、リリースするワインはジェームズ氏にとって自然で当然な流れのと考えているようだ。 確かにジェームズ氏のウェブサイトでは3部作に登場するワインやワインに関するシチュエーションが解説付きで細かく紹介されていて、ワイン対する関心は確かのようだ。特にBollingerのGrande Annee Rose(シャンパン)は何度も3部作で登場し、主人公の女性の<アナ氏>の名前とワイン名にちなんでいくども登場していると推測できる。 3部作に登場するいくつかのワイン: Bollinger Grande Annee Rose(フランス/シャンパーニュ) Alban Vineyard Roussanne(カリフォルニア/エデナ・バレー) Alban Vineyard Grenache(カリフォルニア/エデナ・バレー) Domaine de la Janasse Vielles Vignes(フランス/南ローヌ) Klein Constantia Vin de Constance(南アフリカ) (イメージ:上からThe Delicious Life、The Gastronomnom、Caro’s Blog、In The … Continue reading

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ナパのダックホーンがメンドシーノのカスタム醸造施設を購入

Duckhornを代表するナパ産のメルロー。 (イメージ:The Genuine Kitchenより) ナパの<Duckhorn/ダックホーン>がメンドシーノにあるワイナリー<Rack and Riddle/ラック・アンド・リドル>の醸造施設を購入したニュースが伝わってきた。ダックホーンは<鴨のラベルデザイン>でも有名だが、そのほかに<Decoy/デコイ>、<Paraduxx/パラダックス>、<Goldeneye/ゴールデンアイ>、<Migration/マイグレイション>などと複数のブランドを所有するワイン会社でもあり、特に今回の醸造施設の購入でデコイの生産量を増加する目的があると伝わってきている。 <ラック・アンド・リドル>でスパークリングを醸造する様子。 (イメージ:PressDemocratより) 今回の売り側である<ラック・アンド・リドル>は一般的なワイナリーと呼ぶより、カスタム醸造施設であり、150以上の利用者が独自のワインを醸造するワイナリーである。特に他のカスタム醸造施設と異なり伝統的なシャンパン製法を取り入れたスパークリング・ワイン造りを専門とする醸造施設でもある。今回のワイナリー売却は親会社のEPRプロパティ社が決断した内容で、実際、ラック・アンド・リドルを運営する関係者は今後1年は同施設でビジネスを続けて、その後は新しい施設でカスタム醸造施設のサービスを提供する予定であると説明している。 スパークリングをボトル醗酵を行なう際に活用する専用の最新機械『ジャイロパレット』。 (イメージ:Winegrowersより) 今回は土地と施設の評価額が約2460万ドル(24億円)で取り引きされたと推測されており、親会社が手放すのも仕方がない意見もあるが、ラック・アンド・リドルでは50人のスタッフを雇用しており、150以上の顧客を持つビジネスが早々に重要な施設を手放すのも少し不思議にも思う。記事では取り上げられていないが、おそらく次の引越し先の施設も決まっているのかもしれない・・・一方、買い手のダックホーンは年間で約20万ケースを製造するワイナリーで、今回の施設では低価格設定されているデコイ・ブランドを醸造する予定。今回の施設では約6千トンの醸造キャパシティがあるので、軽く倍以上の生産量が可能になる(1トン=60ケース)。昨年はソノマのアレクサンダー・バレーで400エーカーのリッジライン・ヴィンヤードを購入しており、着々と葡萄栽培量と醸造機能を拡大している様子がうかがえる。もしくはスパークリングをラインアップに加えるのかも・・・ (イメージ:TheKitchnより) (ニュース・ソース:PressDemocratより)

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マーカッシンの<2008ピノ・ノワール>はリリース見送り

(イメージ:C.WAREより) ソノマ・コーストのマーカッシン・ヴィンヤード(Marcassin Vineyard)は山火事からでた煙の影響で2008ヴィンテージのピノ・ノワールはリリースしないとメーリング・リストに登録しているメンバーに公表した。 マーカッシンは「ワインの女神」と呼ばれるヘレン・ターリー氏とご主人のジョン・ウェットローファー氏とで経営するカリフォルニアのカルト・ワイナリーに一つ。シャルドネとピノ・ノワールの2種類のみを扱っており、常にワイン批評家からは満点に近い高い評価を獲得するワインを造っている。この高い評価こそが、今回の2008ピノ・ノワールのリリースを見送った大きな理由の一つと考えられる。 2008年にアンダーソン・バレーで起きた山火事マップ。赤く記したところが火事が発生地、紫はアンダーソン・バレーのワイナリーや畑の位置。 (イメージ:Wall Street Journalより) 2008年にソノマ・コーストの標高365メーターある20エーカーのマーカッシン・ヴィンヤードから北に60キロ離れたメンドシーノのアンダーソン・バレーで3週間に渡って初夏の山火事が発生し、煙臭が多くの周辺葡萄畑を被った。すでに2010年頃から2008ヴィンテージの煙臭の被害にあった様々なワインはリリースが始まっており、いくつかのワイナリーは最新ミクロろ過技術で悪臭を取り除く処理を行なったり、煙臭が完全に取り除くことができないまま少量のみをリリースしたり、または格安バルク・ワインとして卸したワイナリーも存在した。 マーカッシンの場合、これまでの各方面からの高い評価と夫妻がワイナリーを開業した際の約束で、自分たちの納得がいかないワインは世に出さない理由が今回の決断に導いたのと予測できる。年間で約2500ケースのワインを生産しており、約2/3がピノ・ノワールとなるらしい、その内マーカッシン・ヴィンヤードのピノを使用したワインが約500ケースとなっているので、このワインを処分するのは普通に考えてもワイナリー経営に対して大きな打撃になる。 *** マーカッシンはウェブサイトを運営せずに、メーリング・リストに登録しているメンバーにニュースレーターのみで様々な情報を公開し、ワインの販売を行なっている。一般の人がこのメーリング・リストに載るのにもかなり難しいようで、一つの電話番号が存在し、そこに留守電メッセージを残して返事が来のか来ないのかを待つ。中には4年後に手紙が届きメーリング・リストの招待状が届いたケースがあるとか・・・ 国内にはいくつかのマーカッシンの過去のヴィンテージをインターネットで購入できるが、かなりいい値段設定になっている。どうしてもターリー氏が造るシャルドネやピノを試したい方はマルテネリ・ワイナリー(Martinelli Winery)でリリースしているターリー氏が醸造したワインをオススメします。シャルドネとピノもマーカッシン・ヴィンヤードの隣の畑で栽培された葡萄も存在する。マルテネリのワインも決して安いわけではないが、テースティング・ルームがあり、現地に行かれる方にはオススメです。 2010年までリリースしてたマルテネリ・ワイナリーが所有する畑のピノを含んだマーカッシンのピノのラインアップ。 (イメージ:California Wine Reportより) (ニュース・ソース:Los Angeles Timesより)

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メンドシーノのCoro Mendocinoが10周年記念

Coroはスペイン語やイタリア語で「コーラス」を意味する。 (イメージ:CoroMendocinoより) Coro Mendocinoはメンドシーノでジンファンデルを栽培しているワイナリーと葡萄農家が集結し、独自にジンファンデルを使用したワインを醸造し、そのワインを共通のワインラベルでリリースするプロジェクト。 Coro Mendocinoにはワイン造りに関して様々な規定がありジンファンデル種を主要品種(全体の40%~70%)として活用する、ブレンドに使用できる葡萄品種とその割合の制限、アルコール度数から酸の数値基準、樽の種類から樽熟成期間などに関してもルールがある。2004年に2001年ヴィンテージをプロジェクトの旗揚げとしてリリースし、今年の2010年ヴィンテージのリリースがプロジェクトの10年目となる。 現在、このプロジェクトに参加しているのはワイナリー10社。各社100ケース程度を生産しており、それぞれジンファンデルの種類(複数の畑から)を含め、ブレンドの割合が違うことから異なった味わいが楽しめる。プロジェクトに加盟するワイナリーは年に数回集まりがあり、複雑なブレンドやら仕上げ方法の確認から、互いの醸造したブレンドを試飲し、アドバイスするなどメンドシーノの産地名を広めるだけでなく、上質なワイン造りを広めるプロジェクトとしても意義がある。 2010年ヴィンテージのリリースを記念する6月のテースティング・イベントは全10社のワインを試飲するだけでなく、いくつか古いヴィンテージも試飲できるイベントを開催する。プロジェクト参加のワイナリーでワインを購入できる、またはメンドシーノ産のワインを専門に取り扱うワインショップSip! Mendocinoが代理店として扱っている。 2010ヴィンテージをリリースするワイナリー。 (イメージ:CoroMendocinoより) ワイナリー(過去のブレンド割合) Barra of Mendocino:49% Zinfandel, 47% Petite Sirah, 4% Syrah (2008 vintage) Brutocao Cellars:60% Zinfandel, 15%Barbera, 15% Sangiovese, 10% Primitivo (2009 vintage) Claudia Springs:不明 Fetzer Vineyards:63.3% Zinfandel, 18.4% Syrah … Continue reading

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カリフォルニアの貴重な水の供給源<ロシアン・リバー>

(イメージ:Panoramioより) メンドシーノやソノマの産地を流れるロシアン・リバーは葡萄農家にとって貴重な水源である。特にこの時期は夜間から朝方に起きる霜から葡萄に木に付いた新しいつぼみを守るためにスプリンクラーで水撒きを行なうのは必須条件の一つで、今年もロシアン・リバー沿いの約7割の畑がこの方法で霜防止を行なう。同時に水撒きの必要性が高まることでロシアン・リバーの水嵩にも影響を与える。ロシアン・リバーは鮭の産卵地でもあり、川の水量が下がった年に浅瀬に若い鮭が置き去りになるケースもある。 (イメージ:Sonoma County Waterより) 2008年に自然保護の政府団体と葡萄農家の間でロシアン・リバーの活用方法に関して討議が行なわれ、2012年から3月15日から5月15日の期間、霜防止のためのロシアン・リバーの水の使用を規制される予定だったが、メンドシーノ郡の裁判所が水使用の制限に対して葡萄農家に有利な判断を下し、現段階では規制は発動されていない。 (イメージ:NationalGeographicより) 裁判所の判断に反して、メンドシーノとソノマの葡萄農家は鮭は絶滅危機種法の対象となっていることを意識しており、ロシアン・リバーの水量を大事に活用することに心がけている。2008年の会談をきっかけに扇風機で霜防止を行なったり、畑に雨水の貯水湖を掘り、川の水に完全に頼らないスプリンクラー装備なども積極的に取り入れている。 ロシアン・リバーは北カリフォルニアのワイン産業には重要な役割を果たしている。ロシアン・リバー・バレー産のシャルドネやピノ・ノワールはロシアン・リバーなしでは存在しないのかもしれない、同時にロシアン・リバーはカリフォルニア特有の自然環境の生息地として重要視する必要があり、今後もワイン産業との共存が課題となる。 (イメージ:BumFuzzleより) (ニュース・ソース:AgAlertより)

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最新のワイン関連商品

(イメージ:MLB.comより) 日本のプロ野球はいよいよ明日セ・パ両リーグ同時開幕。アメリカのメジャーリーグも少し遅れて4月1日がオープング・デー。これに合わせてメンドシーノの<Fetzer Vineyard/フェッツアー・ヴィンヤード>と最新型ワイン容器を開発した<Zipz社>がパートナシップを組んでメジャー・リーグのいくつかの球場で購入できる最新ワインをリリースする。 (イメージ:Crimson and Quartzより) <Crimson Red Blend>と<Quartz White Blend>はワイングラス型のPETボトル製にワインが入ったパッケージ。これまでも似たような<ワン・カップ・オオゼキ>スタイルの商品は出ているが、ここまでワイングラスを上手に再現したデザインの容器はなかった。これで女性やストロー・缶などに抵抗を感じる方は気楽にワインを楽しめる。しかも、フェッツアーの上質なワインが楽しめるのもの大きな魅力。 (イメージ:Zipzより) 唯一、批判的ことを言うのならZipzの社名。ジッパー(チャック)を省略した形でロゴにもチャックのデザインがモロに画かれている。どうでしょう、チャックは衣類の様々な場所に活用されているが、下半身部分の印象も非常に強い。また<Zip It>の表現が英語にはあるが、唇にチャックをかけるジェスチャーで意味は「黙れ!」となる。ウェブサイトでは浜辺やピクニックなど様々なシチュエーションで商品を楽しんでいるイメージがあるが、どうしてもロゴマークが全体のイメージとマッチしないところが気になってしまう。 (イメージ:Zipzより) (ニュース・ソース:Zipzより) *** 特定の長さの刃物が飛行機の持ち込み荷物として許可される話で様々な意見が出ているが、これまでワイナリー訪問で何度もソムリエ・ナイフをうっかりと持ち込み荷物に入れたまま、検査場で取り上げられている経験をしている者としては多少うれしい話だが、やっぱり機内で必要のない刃物はスーツケースの中でいいのではないかと思う。 規則が変更になるのか、継続するのか関係なく、この商品は優れもの。キーホルダー用のワイン・オープナー。イギリスのアウトドア・グッズ専門の会社が開発し、実用性だけでなく、デザインもシンプルで一目でなんだかよくわからないところが面白いと思う。6.5ポンドとお手ごろ価格なので、関心がある方はウェブサイトからどうぞ。 (ニュース・ソース:TrueUtilityより) しかし、野球からチャック、そして荷物検査まで話が飛んでしまい、大変申し訳ありません。

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申請途中の最新AVA地域

アメリカのアペラシオン・システムであるAmerican Viticultural Areas(アメリカン・ヴィンティカルチュアル・エリア/AVA)の最新申請が行なわれており、第一時審査を通過し、今後は正式にAVA認定を米国アルコール・タバコ税及び通産局で議論される産地が発表された。 現在、アメリカには206のAVAが存在する。半分以上はカリフォルニア(115のAVA)に存在し、オレゴン、ワシントン、ニューヨーク、バージニアなどと続く。各AVAは独自の土壌、気候、標高などが存在し、各区域には葡萄栽培に対する歴史、文化、産業なども認定基準となる。AVAをワインのラベルに使用するには、85%の葡萄がそのAVAで栽培される必要がある。商業的に考えるてもAVA認定とそうでない産地を比較すると比べ物にならないほど価値が高まると一般的に認知されている。 今回は10件の申請が協議に掛けられる。うち、8件がカリフォルニア、オレゴンは1件、また、ノース・カロライナとジョージアを跨る地区もある。カリフォルニアでは3件がすでにAVA認定されている地域の拡大もしくは分散が含まれている。パソロブレスAVAでは11の小さなAVAへの分散、メンドシーノのレッドウッドAVAとメンドシーノAVAのからの地区分裂、エル・ドラドではフェアプレイAVAはエリア拡大の申請が行われている。 変わった地区の一つは南カリフォルニアのMalibu CoastがAVAを申請。すでに15ヶ所のワイナリーやヴィンヤードが存在し、ワイナリー・ツアーやワイン・テースティングで人気の集めている。 また、メンドシーノより更に北に上ったレディング市近郊のMantonValleyには6ヶ所のワイナリーが存在し、産地活性化のためにすでに独自のイベントを開催している。今後、AVA申請に成功すればカリフォルニア最北端のAVAとなり、更に観光客の集客を期待している。 MantonValleyのワイナリーの一つIndianPeakVineyardのワイン。 (イメージ:Indian Peak Vineyardより) 個人的に注目しているのがメンドシーノのEagle Peakの申請。メンドシーノの老舗ワイナリーの一つFetzer(フェッツアー)の創業者ファミリーの一員だった故ボビー・フェッツアー氏の二人の息子さんが経営しているMasút Vineyard and Wineryがこの地区にワイナリーと畑を運営している。 このワイナリーはピノ・ノワールを専門とするワイナリーで、メンドシーノではピノで有名なアンダーソン・バレー産地よりも更に北に位置する。現在はメンドシーノAVAの一部に認定されているが、そこから分裂し、アンダーソン・バレーと同様に、ピノ専門の産地として名前と評判を作り上げることができそうなポテンシャルが高いエリア。AVA認定が無事におりて、色々なニュースで取り上げられれば、人気ワイナリーになるのは確実。Masutに続いて、Eagle Peak葡萄栽培に挑戦する人が出てくるのも間違いなし。是非、今後のEagle Peakに注目して見てください。 EaglePeakの注目ワイナリーMasutのピノとエリア・マップ (イメージ:MasutVineyardandWineryより) (ニュース・ソース:The Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureauより)

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冬の間の葡萄畑

メンドシーノのアドラー・スプリングス畑 (イメージ:MendoWine.comより) カリフォルニアの2012年度の豊作の翌年はどのような収穫シーズンを期待できるのか?当然なことながら、この先どのような天候になるのかがわからなければ予測は不可能だが、昨年の収穫シーズン後のこれまでの天候を考慮し、葡萄の木がどのような状態で休んでいるのかを調査するのも重要。UC大学デイヴィス校の葡萄栽培学科のグレン・マックゴルティ氏によると1月に入ってからの北カリフォルニアの例年より低い気温は決して葡萄の木にとって悪いことではないとUkiah Daily Journal紙で話している。 マックゴルティ氏によりと、この時期、最低気温が20~25℉(-6~-3℃)まで落ち込んでも葡萄の木は大丈夫とこれまで積み重ねてきた研究調査で明らかになっている。ただし、葉が付いてから、または長期的に10℉(-12℃)以下に落ち込むと、別の話で畑の管理者は対策を考える必要があると説明している。 葡萄の木の体内には体温計、時計、そして計算機のような機能があり45℉(7℃)以下で過ごせる日数がわかっており、それによって丈夫な花が付くかどうかが決まってくる。また、今年の1月のように一定の期間低温で過ごすことによって葡萄の木の成長を全体的にシンクロする効果が現れることもわかっている。同じタイミングでつぼみが付き、開花の時期を揃えてくれることは決して悪いことではない。葡萄の木が日数を計算してくれている間、葡萄畑の管理者は剪定や雑草対策に多くの時間を費やす。 *** 同記事にはメンドシーノのいくつかのワイナリーの最新情報も掲載。特にうれしいのが、メンドシーノの新たしい葡萄農家支援団体のリーダー格の一人であるHuschVineyardのザック・ロビンソン氏によると2012年ヴィンテージから早くも最初のワインがすでにリリースされたとの報告。葡萄はシュナン・ブラン種。オフ・ドライに仕上げているこのワインは樽熟成が必要がないため、醗酵が終了した数週間後にはボトリング回す。アルコール度は13.6%、ピーチ、ネクタリン、スモモ系のフルーツにハチミツ、メロンの香りにしっかり効いた酸味が調和を生み出す。本場のフランス、ロワール地方に劣らない出来栄えとか・・・ ここ数年のHursh Vineyardのシュナン・ブランのイメージ。 (イメージ:madwine.com、thewinecountry.com、goodhousekeeping.comより) (ニュース・ソース:UkiahDailyJournalより)

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