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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか。 先週はカリフォルニアでの長期に続く<干ばつ状態>に対してブラウン州知事が「緊急事態宣言」を行なったことで一般市民や農業に与える影響に関連するニュースが多く紹介された。特にカリフォルニアの農業に関して水不足で様々な問題や困難をこの先、覚悟しなければことに関するニュースが多く取り上げられているのだが、その中でナパからは比較的に楽観的な感覚のニュースが届いた。 ナパがカリフォルニアのワイン産地の代表格で、上質なワインを生産する産地であるからこそ、多くの畑所有者は潤沢な資金を活用し、今回のような事態に備え様々な対策をとっている。例えば、ナパ・バレーの谷底に位置する畑の多くには地下水システムを導入している。 トレフェセン・ファミリー・ヴィンヤードでは地面に無数のパイプ(上部に無数の穴が開いてある)が張り巡らせており、葡萄の木に吸収されない雨水などはパイプの穴を通じて、敷地内の人工貯水湖に集められる。春先に起きる霜被害など灌漑が必要な場合、貯水湖の水を活用し対処する。このように<リサイクル型>の地下水システムを活用しているナパの谷底畑は多く存在する。 また、地下水システムと平行に有機堆肥をふんだんに葡萄の木の周りに撒き散らし、水分の吸収力と吸引力を高める工夫を行なう。潤沢な資金がある畑のほど多くの堆肥を購入することができ、畑作業員を雇い、手間がかかる作業を実施することが可能となる。 ナパで人工貯水湖を活用している畑。 (イメージ:Stanford Universityより) もう一つ、ナパとその他のバルク・ワイン用の葡萄栽培を行なっている産地との大きな違いは、ナパでは単純に大量の葡萄を栽培すのが目的でなく、味わい深い熟成が完璧な状態の葡萄を造ることであって、雨もこのような葡萄を造るのに一つの要素だが、重大な要素でもない。 気温が高い年のほうが、出来栄えがよい条件の年となり、寧ろ歓迎される。過去に1978年と1979年でもカリフォルニアで<干ばつ>の関係で緊急事態宣言がされたが、78年と79年は共に<いいヴィンテージ>の評価が残っている。全体でよい葡萄を栽培するには頻繁に間引きを行ない、摘むタイミングを判断する。特にここ2年続けて豊作であったため、間引きで収穫量を少し落とすことに抵抗感を持つ生産者はいない。 一方、セントラル・バレーなど大量の葡萄栽培を行なう産地では、質よりも総生産量で<よい年>や<ダメな年>と判断することから、少しでもコストをかけずに高い栽培量を維持する栽培方法があれば、その方法が採用される。安定的に栽培量を維持するためには灌漑は最適で、これができなくなると死活問題となる。 ワイン産業よりも長期的な<干ばつ>で大きく影響される産業は存在し、その点では幸運とも言えるが、一般的にはワイン産業=農業、農業=大量の水を使用との印象が強いため住民などからの苦情や不満が出る。現在、パソロブレスAVAでは点で大きな議論が起きており、近日中にこちらのニュースも紹介させていただきたいと思っています。 (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより) *** 例年のマスタードの花が開花する様子。 (イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより) 葡萄栽培に関しては今回の<干ばつ>ではまだナパでは大きな目に見えた変化はまだ感じられないが、冬の間の風物詩であるマスタードの花は今年はお目にかからないこととなった。 ナパでは冬の間、葡萄の木が冬眠状態に入り、土壌の侵食作用防止や栄養補給を目的に<Cover Crop/カバー・クロップ>が活用され、多くの畑はマスタードを植える。 ナパの冬の風景は一面真黄色の畑は、一年でもっとも絵になる風景であるとも言えるが、<干ばつ>の影響で多くのマスタードの苗が枯れてしまい、1月に黄色の花をつける畑はほとんどないと地元紙が紹介している。 今年の冬の畑の様子。 (イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより) (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより) *** (イメージ:Vintageより) 最後はナパ・バレーの舞台裏を紹介するドキュメンタリー・テレビ番組がPBS系列の局で全国放映される。全6話(各30分)のシリーズは2012年のヴィンテージで収穫時から3人のワインメーカーの様子を追う内容。3人のワインメーカーはすべて女性醸造家で、<Markham Vineyard/マルクハム>、<Rutherford Hill/ラザフォード・ヒル>、<Chimney Rock/チムニー・ロック>でそれぞれ活躍する。 今回、ドキュメンタリー番組の主人公となる3人のワインメーカー。 (イメージ:Vintageより) 予告編を見るとどちらかとリアリティー番組系よりも真面目なドキュメンタリーに近い感じがする。ただし、番組の紹介ページを読むと、故里に戻る人がいれば、身内に突然の悲しいニュースが飛び込んで来るなどと人間模様でドラマチックな展開もあるよう。一方で2012年は実際にカリフォルニアにとって久しぶりに豊作だったため、収穫のタイミングや醸造工程を維持する難しさなどがそれぞれのワイナリーで異なった状況を紹介しているよう。 … Continue reading

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大手シャンパン・メゾンがイタリアの生産者を訴える

有名シャンパン生産者の<ヴーヴ・クリコ>の親会社LVMH社がイタリア南部カンパニア州の小規模ワイン生産者<Ciro Picariello/チロ・ピカリエッロ>が造るスパークリング・ワイン<Brut Contadino/ブリュート・コンタディーノ>のラベルがヴーヴ・クリコのデザインと似ていることから訴えを起こした。 (イメージ:Grub Street/Veuve Clicquot&Ciro Picarielloより) Wine-Searcher.com経由でWinenews.itによると、年間で3500本生産されるスパークリング・ワインはほとんど海外にも輸出されないが、12億ユーロ(1700億円)の業績をほこる有名ブランドが、ラベルのせいでどれだけ被害を被っているのかがわからない、ラベルで使用されるパントーン137Cの色とデザインが消費者に間違えを与えることLVMH社は主張している。 ちなみにチロ・ピカリエッロは年間5万本のワインを生産する<自然派>系のワイナリーで白ワインの<Fiano/フィアーノ種>の評価が高く、また<Aglianico/アリアニコ種>で造る赤ワインを含めていくつかのワインは国内でも購入できる。 (イメージ:Style Essentialsより) それにしても、なぜこれだけの生産量や規模の差があるワイナリーに対して訴えを起こしたのかが正直、メリットがあるのかがわからない・・・一部ワインブログでは、親会社のLVMHがラベルのデザインだけでなくパントーン色に対しても商標を取得していると説明している。ただし、このパントーン137Cは実際にラベルに印字されると本来のオレンジ色より少し黄色に近いオレンジ色に出ている。一方でチロ・ピカリエッロは明らかにオレンジ色が強くパントーンではOrange 021C色に近い。デザインに関しては共通点を探すほうが難しく<BRUT>の文字と<C>の英字が目に入る程度で、間違えるほうが難しいような気がする。 (イメージ:Orange Crate Artより) このニュースが様々な国やメディアで取り上げられれば、商標の保護より逆に弱者をつぶしにかかってきている印象が強く出るのではないかとV・クリコ関係者に対して心配してしまうほど・・・明らかに意識してV・クリコに似たラベルを作ったのであれば別だが、今回はそうは見えない。すでにイタリアのソーシャルメディアを通じて<ヴーヴ・クリコ>のボイコットを促すハッシュタグ#boicottalavedovaで出ており、 <直訳:未亡人をボイコット>(veuveはフランス語で未亡人の意味で、イタリア語ではvedovaなる)、決して今回の訴えでV・クリコはいい印象を与えているとは思えない・・・ しかも、ご覧ください。このスパークリング意識的にラベルを逆様でボトルに張り付いている。これでV-Cと間違える人が本当にいるのだろうか??? (イメージ:andiamotripsより) 同じブログサイトからチロ・ピカリエッロの訪問記のYouTubeバージョン。 正直、この動画のBGMで流れているスティーヴィー・ワンダーのカバー曲のほうが罪深い・・・ (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをまとめました。 最新ワイン・アドヴォケート誌のライターのチームが勢ぞろい。 (イメージ:Robert Parker’s Wine Advocate/Facebookより) ワイン・アドヴォケート誌が様々な組織変更を行なってから久々に戻ってきたのがロバート・パーカー氏の<カリフォルニア・ワイン>のレビュー。前回まではアントニオ・ガローニ氏に任せていた産地が、ガローニ氏の退社(独立)によりパーカー氏が一端は明け渡した産地を再度担当することとなった。今回は主に2010年ヴィンテージのレビューを行い、そのうち12銘柄に対して<パーフェクト・スコア>の100ポイントを与えた。一部内容をWineSearcher.comの記事でいち早く紹介。 2010 Shafer Vineyards Hillside Select Cabernet Sauvignon 2010 Dominus Proprietary Red Wine 2010 Screaming Eagle Cabernet Sauvignon 2010 Colgin IX Proprietary Red Estate 2010 Colgin IX Estate Syrah 2010 Colgin Cariad Proprietary Red Wine 唯一、シラー種ベースで100ポイントを獲得したColgin。 … Continue reading

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アメリカ人が好むアルコール飲料

ガラップ社が実施する恒例の<消費者習慣>に関するアンケートで「好みのアルコール飲料」でアメリカの36%がビールを好むと答えたところ、35%がワインを好むと答えた。 1992年には20ポイントの差があったが、差が縮まった要因の一つに女性のアルコールの好みがアンケート結果に反映していると推測される。 ・・・・・・・男性ビール%  女性ビール% 1992~1994  64%        29% 2012~2013  53%        20% ・・・・・・・(-11)             (-9) ・・・・・・・男性ワイン%  女性ワイン% 1992~1994  15%        43% 2012~2013  20%       52% ・・・・・・・(+5)              (+9) 男性のビールに対する好みが落ちたが、同時に女性のワインに対する好みが増えていることが、ワインの数字を押し上げていることがわかる。また、女性のビールに対する好みが下がったことが結果に現れていることがわかる。 また、ビールが落ち込んだもう一つ理由に<若者年齢層>(18歳から29歳)のビール離れが大きく響いているとわかっている。1992年~1994年の間では71%が<ビールを好んで>いたが、2012~2013では41%(-30)まで落ち込んだ。ただし、<若者年齢層>はワインよりも、<その他リキュール>に対する好みが高いこともわかった。 <中間年齢層>(30歳~49歳)と<高年齢層>(50歳以上)のビール・ワイン・リキュールの好みが約20年間、それほど変動しないため、<若者年齢層>と<女性>のアルコールの好みが今後のアンケート結果に影響を与えることが分析で明らかになった。 このアンケート調査が実施された1939年から2013年までアメリカ人のアルコール消費頻度(時と場所を踏まえてアルコールを飲む)は63%から60%と、それほど変化していない。ビールが人気のアルコール飲料としてのステータスは変化しつつあるが、ビールがなくなるわけでなく、最近はクラフト・ビール(地ビール)などの人気を考慮すると決してビール業界全体が右往左往しているわけでもない。 ワイン業界の成長の一つの要素にマーケティングとターゲットを絞ったプロモーションの結果が現れていると思う。インターネットでの情報交換は(最近はクラフト・ビールも見習っているようだが)は他のアルコール飲料と比較できないくらい情報量が多く、広告や宣伝がターゲットする消費者はピンポイントで(モスカートは若い女性が読む雑誌やウェブサイト、スパークリングはもう少し年齢層が上の女性が読むファッション誌や料理のウェブサイトなど、熟成ワインは高い年齢層向けに限定)実に上手に行われている。 一方、特に大手ビール会社はスポーツ観戦(特にテレビでの)や男性を刺激するエロチズムやヒューモアをPRに利用してここ40~50年近く同じ方法でプロモートを行っている。男性でなく、スポーツに関心がなければ、ビールに良さや魅力を感じることは到底無理でなようも気がする。ちなみに日本では喉ごし、爽快感、仕事終わりなどのアピール要素をしているので、アメリカと比べても少し違うターゲットを狙っているような気もする。 アメリカのサッポロビールの広告は今時の若者に受けそうなスタイル。 ビール業界もターゲットを絞って、<女性>や<若者年齢層>に焦点を合わせたマーケティングやプロモーションが実施されれば、比較的簡単にシェアを回復することが出来ような気もする。 アメリカではミニシアター系で<ビール好きの若い女性>が主人公の映画が注目を浴びてる。 美人で人気の俳優さんと半端じゃなビール量を飲む様子を画けば<女性>と<若者年齢層>へのアピールは楽勝にも思える・・・ (ニュース・ソース:Gallupより)

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BARTを活用してナパ・バレーを訪問

(イメージ:NapaValleyWineTrainより) ナパ・バレーをサンフランシスコやオークランドから訪れる際にまた一つ便利な交通手段が加わる。サンフランシスコ国際空港からサンフランシスコのダウンタウン、ベイ・ブリッジを渡りバークレーやオークランドに通じるベイ・エリアを簡単に移動できる電車システムのBART(ベイ・エリア・ラピッド・トランジット)がNapa Valley Wine Train社と提携を始め、<North Concord/Martinez駅>から専用のシャトルバスが出ており、Napa Valley Wine Trainの停留駅まで連れてってくれる。 (イメージ:NapaValleyWineTrainより) この電車には飲食サービスが付いており、ワイン・カントリーの風景を楽しみながらのんびりと電車でナパを訪れることができる。特定のワイナリー訪問に限られているので、多くのワイナリーを訪問したい人はレンタカーやドライバー・サービスを活用したほうがおすすめだが、訪れるワイナリーにこだわりがなく、のんびりワインを飲みながら移動することを希望するのであればNapa Valley Wine Trainが最適。 Grgich Hills Winery、Raymond Vineyards、ZD Wines、Domaine Chandonなどが主な訪問ワイナリーになる。 (イメージ:NapaValleyWineTrainより) *** 個人的にはナパ以外に訪れる産地があるので移動手段はレンタカー以外は考えられないが、最近はバークレーを拠点に様々な産地を訪れ、夜のサンフランシスコ探索には必ずBARTを使ってベイブリッジを行き来するようにしている。昼間は車の運転でワインは試飲できず、ワインの香りと少量を口に含む程度で、実際の試飲はできない。夜は存分に飲むためにもベイ・エリアのBARTとMUNI(バスと路面電車)は欠かせない。東京に住んでいると地元の交通網の利便性はあまりにも身近過ぎて普段はあまり実感しないが、ニューヨークやベイ・エリアなど最近アメリカでも交通網の利便性が非常にいい街が増えてきて旅行者として助かっている。 *** 話は少しズレるが、2009年の正月にBARTの駅で黒人の若者が警官により誤って射殺される事件が起きた。事件は起きた当時もベイ・エリアの地元紙などでは大きく取り上げられ、連日、警察(正確には鉄道警察)の責任を問う話題が紙面を飾っていた。先月もフロリダ州で似たような事件に関する裁判が行なわれ、事件の責任に関して驚く判決が出てしまった。 オークランドのBART <Fruitvale駅>で起きた事件に関する映画が先週アメリカの短観ミニシアターで上映が始まった。フロリダの事件判決のやさきの上映で話題性は非常に高い。26歳の若手監督ライアン・クーグラー氏の処女作で、主演俳優はテレビ・ドラマの『ザ・ワイヤー』や『フライデー・ナイト・ライツ』などで注目を集めいるマイケルBジョーダン氏。早くもアカデミー賞のノミネート予想も始まっており、配給もアカデミー賞常連のワインスティーン・カンパニー社が行なっているので、国内上映も期待したい。映画『Fruitvale Station』の予告です。 (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより)

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動画三昧

今週はあまりにも暑かったので締めくくりは動画で涼んでいただこうと思いました。ワインが所々登場する以外、特にニュース性は全くない内容ですが、楽しんでください! まずが、恒例と言っていいのかわからないが、ワイン栓を変わった方法で開ける動画。おそらくアメリカの独立記念日にちなんで、アメリカ国旗をモチーフにした衣装を着用しているお兄さんが<Man-ish/ヤロー>な方法でワイン栓を開ける方法を実践している。最初のいくつかは日本のバラエティー番組でやりそうな仕掛けで栓を開けているが、途中から(特にプラモ・ロケットに紐を付けているやつ)意味不明な手段が取られている。日本刀のやつはアメリカの独立記念日にマッチしていないことと腰が入っていないところは正直、みっともないが実情・・・鷹の鳴き声が意味不明で笑える・・・ 次はナパのジョーダン・ワイナリーがパロディーのプロモ音楽ビデオを制作。かなりレベルの高い女性モデルを起用しているところはありがたいが、全体的には動きのぎこちない踊りは笑える・・・ パロディをしているアーチストは誰だかわからないが、曲は<モータウンの王子>マーヴィン・ゲイのディスコチックな<Got To Give It Up>をモロにサンプリングしている。この曲を聴くとスパイク・リー監督の『Summer of Sam』を思い起こし、メイン・キャストの一人、ミラ・ソルヴィーノさんのピーク時でもあった。下記の動画ではマーヴィンの曲にソルヴィーノさんの<バック・バック>の動きのダンスは、たまりませ・・・ 最後は若い女性の間で人気の動画シリーズから。ワインを利用して洗顔パックを作る紹介ビデオ。これまでの動画で一番涼しげなので加えました。

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースをいくつか・・・ ボルドーの大手ネゴシアンの一つボルドー・ワイン・セレクション社がロバート・パーカー氏が選んだ2009年ヴィンテージのボルドーの5つのワインを<ローバー・パーカー・セレクション>として大型ワイン展示会Vinexpoで特製のパーカー氏のサイン入り桐箱に入れて販売するとのニュースが報道された。 これまでワイン・アドヴォケート誌の編集長を務めていた際は、出版物や購読料以外の収入を拒否していて、今回のニュースが報道されてから方向転換があったのかと噂されたが、ワイン・アドヴォケート誌の現編集長のリサ・ペロッティ・ブラン氏は今回報道された商品に関しては合意はなく、ボルドー・ワイン・セレクション社に連絡をとり、パーカー氏やワイン・アドヴォケートの名前を使用したパッケージングでの販売の停止を要請したと自社サイトでコメントした。ワイン・セットを販売することには全く問題ないのだが、サインを含むパーカー氏の肖像やワイン・アドヴォケートの公認セットなどとして販売は許可をしていないことを強調した。 パーカー・セレクトの第一弾は次のワインが含まれている。 Clos Fourtet(イメージ:A Growing Boy’s Wine Diaryより) Léoville Poyferré(イメージ:Wine, Words and Videotapeより) Smith Haut Lafitte(イメージ:Enobytes Wine Onlineより) Cos d’Estournel(イメージ:The Wine Cellar Insiderより) Pape Clement(イメージ:Wine, Words and Videotapeより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより) *** 今回のNapaPipeプロジェクトの完成予想イメージ。 (イメージ:Decanterより) ナパのダウンタウンの南側でナパ・パブリック・ゴルフ・コースの隣の土地が<Napa Pipe>と呼ばれる住居および商業の総合施設として生まれ変わる。 元々は倉庫・工場施設であったこの土地は8年以上空き地になっていたが、先週の火曜に再開発の許可がナパ郡からおりた。計画では全体で154エーカーの土地には954世帯の住宅に公園や共同畑なども作られる。同時に共同醸造施設も計画に含まれており、年間1000ケース規模のワイン・ビジネスが可能となる。また大型スーパーのコストコも建設される予定。 今回の開発計画にはナパ・バレーの農業団体が施設の工事と運営で必要となる水がナパの農家を悩ませられる水不足問題に拍車をかけるのではないかと懸念もあったが、懸念要因に対してデベロッパー側は十分な対策を考慮されており、計画が前に進むことになった。 … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:NapaValleyVintnersより) 先週はナパの恒例イベント、ナパ・バレー・ヴィントナー主催する<オークション・ナパ・バレー>が5月30日~6月2日の間で開催された。土曜日に開催されたチャリティ・オークションでは2005年に記録した最高金額1050万ドルを大きく上回る1690万ドル(約17億円)を集めた。また、金曜には<ナパ・バレー・バレル・オークション>が開催され、こっちのオークションはワイン・バイヤーの注目イベントであり、まだリリースされてないフューチャーズ・ワインを樽から試飲し、オークション形式で購入でき、今年は下記のワインが高額の値段を付いた: Shafer Vineyards: $78,000(1本:約650ドル) Realm Cellars: $61,350(1本:約511ドル) Continuum Estate: $59,200(1本:約493ドル) Ovid Napa Valley: $52,500(1本:約437ドル) Cardinale: $44,550(1本:約371ドル) Kongsgaard: $41,550(1本:約346ドル) Spottswoode Estate Vineyard & Winery: $37,200(1本:約310ドル) Gemstone: $34,100(1本:約284ドル) Joseph Phelps Vineyards: $33,050(1本:約275ドル) Vineyard 7&8: $32,600(1本:約271ドル) Crocker & Starr Wines: $31,750(1本:約264ドル) Pahlmeyer: … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週は劇的な一週間でした。特にインターネットを頻繁に活用する者としてはボストン・マラソン事件関連のニュースは発生時から容疑者の捕獲まですべてがリアルタイムで情報が飛び交って、目を離すことができずにいた。少し、ネット疲れが出ているのが正直な感想・・・ *** 昨年のRibolla GiallaのイベントでのVare氏さん。 (イメージ:Revel Wineより) 先週のワイン・ニュースのまとめは残念なニュースから、以前、このブログでも紹介させていただいたカリフォルニアでRibolla Gialla(リボッラ・ジャッラ)種の普及に全力をかけたGeorge Vare氏が12日に亡くなったニュースが飛び込んできた。72歳だった。 そもそもVare氏はソノマのガイザー・ピーク・ワイナリーの代表として年間70万ケースを生産するワイナリーに作り上げた功績で知られているが、ワイン通にはカリフォルニアで様々なイタリア原産の葡萄品種(ピノ・グリジオやサンジョヴェーゼなど)を活用したワイン造りを普及させた一人として知られている。最後に取り掛かったのがリボッラ・ジャッラ種。イタリアでもマイナーの白ワイン用の品種だが、近年、Matthiasson、Arnot-Roberts、Massican、Ryme、Forlorn Hopesなどとブティック規模のワイナリーがVare氏が栽培したリボッラ・ジャッラでワイン造りを行い多方面から注目を得ていた。 上:Rymeのリボッラ・ジャッラ100%のワイン。下:Massicanのワインあはシャルドネ、リボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノをブレンドしたワイン。(イメージ:Domaine LAより) (ニュース・ソース:WineSpectatorより) *** (イメージ:Vintankより) 1985年からワイナリー営業を続けているナパのAltamura Wineryにワイナリーで行なうテースティングやツアーの停止をナパ郡の最高栽培所が命じた。 裁判所によると1997年にAltamuraが増築した醸造・貯蔵施設には適切な許可書を申請せずに運営を行なっていると判断。Altamura側は適切な申請を行なっていることと、2012年までにナパ郡の指導のもとでの施設改善要請に40万ドルをかけて対応していることを主張。週末をはさんで今週からまた裁判所でAltamura側の見解を聞き入れるのと今後のワイナリー運営に関する行方が明確になる。 Altamuraはナパのダウンタウンから東に20キロ行ったとことにあるWooden Valleyにワイナリーを構えている。他のナパ・バレーのワイナリーとは離れた場所のワイナリーが位置するが日本でもおなじみのKENZO Estateに行く道を更に置くまで進んでいけば現れるワイナリー。長年続いているワイナリーが今頃になった書類の不備または検査の不備で、どうこう言われるのは信じがたい・・・早く問題がおさまると願っている。 ワイナリーに近くにアルパカの牧場がある・・・ (イメージ:NapaValleyRegisterより) (ニュース・ソース:NapaValleyRegisterより) *** 先週末North Bay Business Journal主催のカンファレンスがソノマのサンタ・ロサで開催され、近年規模を拡大しているワイン・グループ会社の代表者たちがたくさんそろった。チリのConcha y Toro社、ジャクソン・ファミリー・ワイン、ビル・フォリー氏、ワイナリー・エクスチェンジ社、ヴィンテージ・ワイン・エステート社などのが最近のワイン・グループ会社のM&Aの裏話を一般の参加者と共有した。 Concha y Toro社は2010年にメンドシーノのフェッツアー・ワイナリーをケンタッキー州所在のウィスキーを専門とするブラウン・フォーマン社から2億6300万ドルで売却に成功し、アメリカのワイン市場でシェアを拡大を目指している。130年の歴史を待つConcha y Toro社はアルゼンチンなどにも畑や醸造施設を購入し、生産を増加しているが、はやりアメリカが最も大きなワイン市場でそこに拠点となるワイナリーを持つことは重要なビジネス・チョイスであることを説明した。 ケンダル・ジャクソンの代表は不動産感覚でワイナリーの売買に取り組んでいることを明らかにした。資産価値を重視していることから、葡萄畑の地主で土地を手放したい方には敷地内に豪邸を建てるのはオススメしないと説明。買い手は葡萄畑の価値と豪邸の価値を別々のものとして考えており、一見、価値が上がると思えるが、一緒にされると次の買い手を捜すのが難しいと理解している。 ビル・フォリー氏も資産価値を重視して新たなワイナリーを傘下に加えることを重視している。ただし、最近の傾向は2008年から2011年に起こっていたワイナリーの売買は売り手が資金面で手放す必要が高かったのに比べて、最近は後継ぎがいない方や後継者がワイナリー経営にあまり関心がない人たちが買い手を捜しているケースが増えていると説明。 ワイナリー・エクスチェンジのピ-ター・ビック氏はケンダル・ジャクソンとビル・フォリー氏と少し違う見解を披露した。彼はブランド重視でワイナリーを査定し、販売実績を考慮し、更に生産と販売を拡大をできるブランドを積極的に探して、傘下に加えることを心がけている。特に他国での高い販売実績や傘下に加えて販売網を拡大したら伸びるブランドを常に探している。 … Continue reading

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2050年の葡萄栽培に関するレポート

自然とワイン・ビジネスが共存できるのかが今後の課題。 (イメージ:SouthbrookVineyardsより) 週刊誌『米国科学アカデミー紀要』(英語:Proceedings of the National Academy of Sciences、略称:PNAS)にはじめて<地球の環境変化がワイン産業と自然保護に与える影響>に関連する研修結果を掲載した。国際研究者で構成された非営利団体<コンサベーション・インターナショナル>がまとめた調査で現在、ワイン用の葡萄栽培に適した産地は2050年までに総生産量は25%~73%減少すると予測。特にヨーロッパなどでは今の産地の緯度より更に北に葡萄栽培に適した環境が移動し、ボルドーやローヌなどのワイン生産地は危険な状況におかれることも予測している。 気候変動により水不足の問題も予測される。既存の産地が気候変動により畑に水撒きの量が増えると考えられ、淡水がすでに希少な地域は葡萄栽培は困難になる。調査チームのリーダーのリー・ハンナ氏はこの先これまで葡萄栽培が盛んでない地域が、気候、土壌、水量などの面で葡萄栽培に適した環境に移り変ると予測している。具体的にはアメリカとカナダの国境を跨るロッキー山脈やアイダホ・モンタナ・ワイオミング州を跨るイエローストーン国立公園、そして中国中部(四川省北部や陝西省南部)も葡萄栽培に適した地域としてあげている。 中国・山東省にあるワイナリーの風景。 (イメージ:Los Angeles Timesより) しかし、葡萄栽培地域が移動することで既存の自然環境にも大きな影響を予測されている。すでにそこに生息する植物から昆虫・動物を含め葡萄農家が環境を変えることで間接的に自然保護の考慮を考える必要がある。一例として中国のジャイアント・パンダの保護区域も葡萄産地として重なっていることが判明。 この様な研究・調査が実施されることで事前にどのような対策を考慮して、次世代のための取り組みが明確になってくる。ワイン産業は環境を考慮した取り組みは積極的に行なわれている産業の一つで、葡萄品種の研究、環境を考慮した栽培方法などビジネス面と環境面のバランスを意識している業界の関係者が多い。温暖化や環境の変化は確実に進んでいる中、対応力をお手本となる産業の一つとして意識を高める材料としてこのような最新レポートを共有する重要性を実感した。 グーグル・マップを活用して2050年に葡萄栽培に適した産地を表す動画。赤は「2050年には適さないエリア」、緑は「2050年でも適するエリア」、青は「2050年には新しく適するエリア」。いわゆる<オールド・ワールド>の産地は葡萄栽培に適さないことが現されている。 (ニュース・ソース:National Geographicより)

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