Tag Archives: 中国

最近の偽造ワイン事情に関して

偽物のファイン・ワイン(高額で取り引きされるワイン)に関する記事がいくつか掲載された。 (イメージ:HKTDC Lifestyle Channelより) まずは香港で開催されている国際ワイン&スピリッツ・フェアでサンフランシスコを拠点に活動している、偽ワインを専門に調査する組織チャイ・コンサルティング社の責任者のモリーン・ダウニー氏がセミナーで最新の偽ワイン事情を共有した。市場に出回っているファイン・ワインの約2割が偽ワインと推測されているが、ダウニー氏はこの数字の正確性は断定できないが、確実にアジア市場に偽ワインが増えていることを忠告をした。 2000年頃から本格的に偽ワインの追跡や製造している組織の解明などが始まり、これまではヨーロッパやアメリカで表面化することが多かったが、最近はヨーロッパやアメリカでの取締りが厳しくなり、まだ未開拓のアジア市場に偽ワインが出回る傾向にシフトした。偽ファイン・ワインは主に個人ワイン・トレーダーが出先となっている。これまではこれらのワイン・ディーラーはオークション・ハウスに偽ワインを出展し、市場に流れていくパターンがあった。今は大手オークション・ハウスは調査や審査を厳しくしていることから、オークションを通じて市場に出る可能性は大幅に減少した。ディーラーはオークション・ハウスを避け、直接購入をできるバイヤーを探すようになる、現在、多くのバイヤーが中国・香港に集中していることが現状。 ファイン・ワインの需要が増え、本物か偽物かを区別する知識がそれほどない中国人のワイン・コレクターが現在、偽ワイン・ディーラーのターゲットになっている。また、これらのワイン・コレクターはワインが偽物と判断されても、恥じや顔をつぶされたと感じ、公表しないケースが多い。ダウニー氏はこれらのコレクターは偽ワインで騙されたら、必ず警察や調査組織に報告することを促している。 上海で中国警察が押収した偽ワインを処分する様子。 (イメージ:Xinhuanetより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより) *** Decanter誌ではファイン・ワインの偽エチケット(ワイン・ラベル)を購入し、それをインターネットのebayサイトを通じて転売した事件を起こした人物が4ヶ月の禁固を受けたニュースを紹介した。このニュースは2010年に事件が判明した際に注目を集めたニュースの一つで、簡単にebayなどのサイトを利用してフリーマーケット感覚で偽ラベルなどが取り引きされるのは危険と特に高級ワインの生産者が多く存在するボルドーAOCなどがサイト運営会社に警告を行なった。今でも有名ワインのボトルやラベルは普通に取り引きされているが、ebayなどはVerified Rights Owner Progam(VeRO)の制度を導入し、サイトへの出展者が出展商品の商標の権利が犯していないか、確認するシステムを導入していると説明。ebay側は偽物商品がサイトを通じて売買されないことをチェック機能もさんらに強化しているとも説明。 ebayで売買されているワイン・ラベル。 (イメージ:ebayより) (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:Brentapackより) 最後は偽ワイン防止策の新しい技術が紹介された。イタリアのBrentapack社ではワインの栓に利用する天然コルクに着目し、同じ天然コルクは2つ存在しないことから、コルク一つ一つの模様や特徴を人間の<指紋>のように情報を写真で保管し、区別そして判断することが可能となる。また、それぞれのコルクには番号が印字され、簡単にスマートフォンのアプリで追跡できる機能も加えている。ゆくゆくはGPSチップもコルクに埋め込み、どのワインがいつ開栓されたのかがモニターできるようなサービスも提供すると説明している。本物か偽物かを判断する必要があれば、実際に栓を脱がずに、すべてのコルクのデータを保管している研究所で判断できると保証している。通常の天然コルクより1割程度の高い値段で提供。年間で5千万本のコルクを生産する予定で主に偽造ワイン防止に力を入れている生産者が使用予定。 (ニュース・ソース:WineSearcher.comより)

Posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , , | Leave a comment

中国がヨーロッパ産のワインに関税を検討

欧州委員会の委員長を務めたKarel De Gucht氏は自らもイタリアのトスカーナでワイナリーを営んでいる。 (イメージ:EpochTimesより) ヨーロッパと中国の間で小競り合いが始まっている。欧州委員会が中国産のソーラー・パネルに対して関税を導入する判断が下した翌日、中国側はヨーロッパ産のワインに対して関税の導入する検討すると通達を行った。フランスのオランド大統領はこの事態に緊急の各国のEU加盟国の代表を要する会合の開催を要請した。フランスは中国に対して5億4600万ユーロ(約703億円)のワイン貿易(EU全体の71%程度)を行っており、フランスのワイン産業は今回の判断で大きな打撃となることを受けることを予測される。中国側は国内のワイン産業の要請を受け、これまでEU側の不公平な貿易戦略(ダンピングや助成金など)が国内産業の成長の妨げになっている説明している。 (イメージ:Design Build Sourceより) 今回の問題のきっかけを作ったソーラー・パネルに関しては欧州委員会は、中国産のパネルの価格値上げ要請に中国側の対応がないため、11.8%の関税を設けることを加盟国の投票により決定。また今後も価格に対する対応がなければ、さらに35.8%に引き上げると決定。2011年では、ソーラー・パネルに関して中国はヨーロッパに対して203億ユーロ(約2兆6000億円)の貿易が行われている。 フランスを含めてイタリア、スペインなどは今回のソーラー・パネル関税に賛成票を投じ、一方でイギリスとドイツは反対票を入れた。イタリアは7700万ユーロ、スペインは8900万ユーロのワイン貿易を中国と行っている。一方、反対票を投じたイギリスは長年香港のワイン・ビジネスと深い関係を維持しており、香港は今回の関税の対象には入っておらず、賛成票を投じた国とは少し異なった状況に置かれている。 ワインの関税が実施された場合、最大の打撃を受けるフランスのワイン産業を代表しフランス貿易省は中国側はWTO規則の違法行為を実施することとなり、ソーラー・パネルとワインと関係ない2つ分野を一緒にして対処しようとしていると忠告を出した。 EUは中国側が主張するEU産のワインの中国市場に対するダンピング問題などを調査することを発表。 一方、ワイン関税で中国側のフランス・ワイン消費者にも影響を与える。中国は近年フランス産のワインの消費が急激に伸びているのと、中国人の投資家は高級のワインに止まらず、ワイナリーや葡萄畑にも投資しており、彼らが造ったワインが中国人の口に届かない可能性が出てくる。 (イメージ:Jing Dailyより) 今回のニュースはフランスを始めてとしてヨーロッパでは大きく取り上げられており、今後の展開に対して注目が集まることが予測される。一方、中国ではまだ大きく取り上げられてはいない。また、これまでも中国側がヨーロッパの不公平の貿易戦略に対して講義はされてきたが、中国側の主張は却下されている。 このような中国産のワインが今回の問題で国内シェアを伸ばせるのか・・・ (イメージ:MSN UK Foodより) (ニュース・ソース:The Telegraphより)

Posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , | Leave a comment

2013年の<アン・プリムール>試飲会

先週はフランスのボルドーで開催された<アン・プリムール>(フューチャー・ワインの樽試飲会)に関するレポートがヨーロッパやアメリカのメディアから多く出まわった。一つ一つ紹介するより大まかな共通点を集約しキー・ポイントを紹介させていただきます。 まずは今年の<アン・プリムール>開催においていくつか背景事情を理解すると数々のレポートがわかりやすくなる。最初は2012年は天候の関係で葡萄栽培状況の難しさは様々なニュースで取り上げられており、結果的に記録的な少量の葡萄収穫で終わっている。次に今年からシャトー・ラトュールが<アン・プリムール>には参加しない意向を表明した。最後は近年、中国人のボルドー<グラン・ヴィン>に対する関心や需要が高まっており、中国人の需要によりワインの最終的な取り引き価格が決まると予測されている。 *** 2012年の春先は雨が多く、夏は逆に非常に乾燥した天候となった。8月末には強い熱波に覆われ葡萄の熟成が加速した。品種により9月中旬までに収穫を終える畑もあったが、それ以降の葡萄は雨の被害に見舞われた。ボルドーの右岸の畑でメルローを栽培しているポムロールやサン・テミリオンのシャトーはメルローの収穫が他の品種より時期が早いことから雨の被害が少なかった。また、左岸の畑でもメルローを栽培している畑は上々な品質を届けている。 下記のシャトーは様々なレポートを共通して高い評価を(樽試飲)得ている: Château Pétrus 2012 Pomerol Château Ausone 2012 Saint-Émilion Château Cheval Blanc 2012 Saint-Émilion Château Valandraud 2012 Saint-Émilion Château Angélus 2012 Saint-Émilion Château Belair Monange 2012 Saint-Émilion Vieux Château Certan 2012 Pomerol Château la Fleur-Pétrus 2012 … Continue reading

Posted in フランス・ワイン | Tagged , , , , | Leave a comment

2050年の葡萄栽培に関するレポート

自然とワイン・ビジネスが共存できるのかが今後の課題。 (イメージ:SouthbrookVineyardsより) 週刊誌『米国科学アカデミー紀要』(英語:Proceedings of the National Academy of Sciences、略称:PNAS)にはじめて<地球の環境変化がワイン産業と自然保護に与える影響>に関連する研修結果を掲載した。国際研究者で構成された非営利団体<コンサベーション・インターナショナル>がまとめた調査で現在、ワイン用の葡萄栽培に適した産地は2050年までに総生産量は25%~73%減少すると予測。特にヨーロッパなどでは今の産地の緯度より更に北に葡萄栽培に適した環境が移動し、ボルドーやローヌなどのワイン生産地は危険な状況におかれることも予測している。 気候変動により水不足の問題も予測される。既存の産地が気候変動により畑に水撒きの量が増えると考えられ、淡水がすでに希少な地域は葡萄栽培は困難になる。調査チームのリーダーのリー・ハンナ氏はこの先これまで葡萄栽培が盛んでない地域が、気候、土壌、水量などの面で葡萄栽培に適した環境に移り変ると予測している。具体的にはアメリカとカナダの国境を跨るロッキー山脈やアイダホ・モンタナ・ワイオミング州を跨るイエローストーン国立公園、そして中国中部(四川省北部や陝西省南部)も葡萄栽培に適した地域としてあげている。 中国・山東省にあるワイナリーの風景。 (イメージ:Los Angeles Timesより) しかし、葡萄栽培地域が移動することで既存の自然環境にも大きな影響を予測されている。すでにそこに生息する植物から昆虫・動物を含め葡萄農家が環境を変えることで間接的に自然保護の考慮を考える必要がある。一例として中国のジャイアント・パンダの保護区域も葡萄産地として重なっていることが判明。 この様な研究・調査が実施されることで事前にどのような対策を考慮して、次世代のための取り組みが明確になってくる。ワイン産業は環境を考慮した取り組みは積極的に行なわれている産業の一つで、葡萄品種の研究、環境を考慮した栽培方法などビジネス面と環境面のバランスを意識している業界の関係者が多い。温暖化や環境の変化は確実に進んでいる中、対応力をお手本となる産業の一つとして意識を高める材料としてこのような最新レポートを共有する重要性を実感した。 グーグル・マップを活用して2050年に葡萄栽培に適した産地を表す動画。赤は「2050年には適さないエリア」、緑は「2050年でも適するエリア」、青は「2050年には新しく適するエリア」。いわゆる<オールド・ワールド>の産地は葡萄栽培に適さないことが現されている。 (ニュース・ソース:National Geographicより)

Posted in 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , | Leave a comment

フランスと中国の関係のワイン・ドキュメンタリー映画

(イメージ:Red Obsession Facebookより) 今月7日から開始したベルリン国際映画祭でオーストラリアの制作チームが撮った中国人の富裕層が持つワインに対する固定観念を追求するドキュメンタリー映画『Red Obsession』が上映される。この作品は2004年リリースの『モンドヴィーノ』以来、多くのワイン著名人が出演している注目ワイン映画。ワイン・ネゴシアンでナパのドミナス・エステートのオーナーであるクリスチャン・ムエックス氏、シャトー・パルメ(マルゴー・アペラシオン)のトーマス・デュロー氏、フランシス・フォード・コッポラ氏、ラフィット・ロートシルトのチャールス・シュヴァリエ氏、シャトー・マルゴーのコリーヌ・メンツェロプーロス夫人、シャトー・ラトゥールの社長フレデリック・アンジェラ氏らがインタビューで出演するほかにワイン批評家のジャニス・ロビンソン氏、オズ・クラーク氏やスティーブン・スプリアー氏、また中国人のワイン・コレクターが数人登場する。また、映画のナレーションはラッセル・クロウ氏が担当している。 映画はフランスと中国で収録され、主にボルドーの第1級であるマルゴー、ラフィット、ラトゥールと第3級のパルメを中心に取り上げられ、中国・山東省で建設されているドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト社の施設も紹介される。このドキュメンタリーは本来2011年頃に上映される予定であり、撮影も今の感覚では少し古い話になっているが出演者の面々を考えただけでも興味が沸いて来る。また、多くのインタビューに応じた中国人関係者はドキュメンタリー映画の制作とはよく理解できておらず、かなり人物像が誇張されて紹介していると不満の声も・・・ 個人的にはタイトルの『レッド・オブセッション(直訳:赤い強迫観念)が気に入っている。ワインと社会主義を上手にひっかけいるところが映画を上手に表している気がする。また、一つ気になる点としてはナレーターとしてのラッセル・クロウの起用。前回ワイン関連のプロジェクトに関わったのが『プロヴァンスの贈りもの』・・・この映画以降あまりパッとした作品に出てないような気がする・・・ (全イメージ:© 2012 Lion Rock Films Pty Ltd.より) (ニュース・ソース:WineSpectatorとDecanterより)

Posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースのまとめは複数のワイナリーや畑を所有するワイン企業関連のニュース。 まずはワイン業界のビッグ・プレーヤー(膨大な資金量にものをいわせて国際規模で相場を動かす仕手をいう)の一つに関するニュース。今、個人ベースのでビッグ・プレーヤーの代表がビル・フォーリー氏。住宅ローン関連の保険会社で富を得たフォーリー氏は1996年にサンタ・イネズのLincourt Vineyardsの購入に始まり、ソノマのChalk Hill EstateやSebastianiなど有名ワイナリー、ワシントン州やニュージーランドなどでもワインナリーを短期間で次々と購入。 先々週、ナパのカネロス地区のRamal East Vineyard(畑のみ)とソノマのチョーク・ヒル地区のLancaster Estateワイナリーの購入を発表した直後に、先週はレイク・カウンティのGuenoc/Langtry Estateと近隣のナパと隣接している23,000エーカーの土地を購入したと発表した。Guenoc/Langtry Estateは年間175,000ケースを生産するレイク・カウンティを代表する大型ワイナリー。シングル・ヴィンヤードの高級ワインからデイリー・ワインのシリーズまで幅広いセレクションを持つ。ソノマの畑/ワイナリーと含め、今週のレイク・カウンティの売却総額は公表されていないが、短期間で数多くのワイナリー売却で一躍ワイン業界の注目人物となったことは間違いない。 (イメージ:CaliforniaWineReportより) 1996年以降にフォーリー氏が購入したワイナリー:(年間生産量) ~サンタバーバラ~ Foley Estates (6,000ケース) Lincourt Vineyards (12,000ケース) Firestone Vineyard (130,000ケース) ~ナパ~ Merus (1,000ケース) Foley Johnson(旧:Sawyer) (6,000ケース) Kuleto (10,000ケース) Altus (未公開) ~ソノマ~ Chalk Hill (35,000ケース) Sebastiani (300,000ケース) Lancaster … Continue reading

Posted in オーストラリア・ワイン, カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , | Leave a comment

ソムリエ関連のニュース

レストランでワインを楽しむのに欠かせないソムリエ関連のニュースをいくつか。 上映会で舞台挨拶を行なう『SOMM』の4人の主人公 (イメージ:WineFashionistaより) まずは以前にもこのブログでも紹介した映画『SOMM』が先週末のナパ・バレー映画フェスティバルで上映され、いくつかのサイトで映画の感想が掲載された。<ワイン・ファショニスタ>ブログのメリー・オルリン氏はアメリカ3大ネットワークの一つ<NBC>で9年間放送された『In Wine Country』のワイン情報番組のプロデューサーとして関わった実績の持ち主。やはりマスター・ソムリエ試験の裏側を覗かせる映画内容には非常に興味深い感想を述べている。また、主人公の4名のマスター・ソムリエの受験者が互いに準備のための勉強会の様子や先輩マスター・ソムリエからの個人指導などのシーンがヒューモアたっぷりで特に楽しめたと。作者自身もソムリエ試験に最近成功したことで、受験者の気持ちがよくわかることも述べている。実際に試験シーンの収録許可を得られなかったので、今だ謎が残るところはあるが、映像や特殊効果も上手に仕上がっている面を含めて全体的に上々な感想。唯一、欠点として述べていたのが上映時間が100分のところ。ワインの試飲シーンが多すぎるとか・・・ ワイン・スペクテーター誌も映画の批評を掲載。主に<ワイン・ファショニスタ>と同じような感想。特に4人の主人公のヒューマンの要素が上手に伝えられていると紹介。映画の上映時間の長さのほかに、今回映画に取り上げられた受験者の中に女性が選ばれなかったことが気になったようす。実際にアメリカでは18名の女性マスター・ソムリエがおり、現在、マスター・ソムリエを目指す受験者の4割が女性である。 (ニュース・ソース:WineFashionistaとWineSpectatorより) *** 次はスゴ裏技で世界記録を達成させた北京でソムリエとして活躍するイギリス人のニュース。とにかく動画をご覧ください。 何の意味がある裏技だかよくわからないが、お見事です。実際にこの映像は新記録達成の映像ではなく、記録更新した様子。動画ではグラスの種類が違ったいたらもう少し行けたと語っているが、果たしてどんなワイングラスがこの競技に適しているのか、少し気になった・・・ (ニュース・ソース:HuffingtonPostより) *** (イメージ:HuffingtonPostより) 最後は日本からソムリエではなくレストランのメートル・ド・テル(給仕)に関するニュース。世界一のメートル・ド・テルを決める「国際ジョルジュ・バティスト・カップ」(International Georges Baptiste Cup)が東京で開催され、シャトー・レストラン・ジョエル・ロブションのメートル・ド・テルの宮崎辰氏が見事、優勝! 大会には14か国から24人が参加。料理の提供する際の礼儀作法から料理に応じたワインの選択まで、給仕としてのあらゆる心得を9つのカテゴリー別に審査され、プロ部門と学生部門からそれぞれ1人ずつ最優秀者が選ばれる。(AFP BB Newsより) 宮崎氏は35歳で<世界一のウェーター>に上り詰めた。この大会は長い歴史があり、メートル・ド・テルはフレンチレストランには欠かせない存在。なじみの薄い職を日本人がこのように表彰されることで少しでも注目が上がることはいいことと思う。スピード、しなやかさ、正確さが重視される項目とされているようだが、眉毛の角度もかなり重要に感じられる・・・ (イメージ:HuffingtonPostより) (ニュースソース:HuffingtonPostより)

Posted in 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースのまとめです。 (イメージ:RedLuxuryより) 隣国の中国でのワイン関連のニュースがいくつか取り上げられていた。まずはBBC Chinaによると東南沿海の温州市の放置された住宅で1万本のシャトー・ラフィット・ロートシルトのラベルが貼られたワインボトルが地元警察により押収。年間で5万本のラフィットが中国向けに輸出される、その1/5が放置された住宅から見つかったことから、偽物の可能性が高いと推測。 ワインが押収された温州市の自宅。 (イメージ:Decanterより) 上記のニュースが出回る直後に次にDecanter誌が今回の1万本のワインはシャトー・ラフィット・ロートシルトではなく、ラフィットの親会社のドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(DBR)の別ブランドの<レジャンド>、<サガ>、<レゼルヴ・スペシャル>であると判明。 1万本の本物のラフィットであれば約16億円相当の価値だが、DBRのコレクション・シリーズであれば総5千万円程度の価値となる。ただし、専門家によると最近の偽造グループはトップ・ランクのワインではなくセカンド、サード・ラインのワインまでを偽造する可能性も出てきている。 中国で出回っている7割のラフィットは偽造品で、すでにラフィット側は中国の企業に対して6つの告訴で勝利している。 また、ラフィットに関してはセキュリティも強化しており、2009年ヴィンテージより特殊タグが活用されており、ワインの物流追跡を含めて本物か偽物かが容易に判断できるようになっている。セカンド・ラインの<シャトー・パラディ・カスイユ>には2010年ヴィンテージから特殊タグが活用されている。 ラフィットの偽造防止タグ。 (イメージ:Decanterより) *** オンライン・ニュース・サイトのDrinkBusinessでは中国への物流チェーンが偽造ワインの問題に拍車を掛けていると記事を掲載。先週末に開催された<香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェア>でワイン・ロジスティック関係者で主催されたパネル・フォーラムが実施された。一つの流れとして中国では<ワインの出自>(ワインがどこからどこへ、誰から誰へなど追跡できる要素)を重視するバイヤーが増えていたこと。この結果、前年と比べてオークションなどでは記録的な大型な落札は減ったが、偽物流通は抑えることができたと説明している。 商品のタグ管理、香港から中国本土に流通するワインの通関業務の簡易化するためのワインデータベースの構築など急激に中国に入って行くワインの種類が増えるごとにワインを追跡できる機能をしっかりと構築・運営する重要性を考えているよう。追跡システムを運営にはコストがかかるので、高級ワインでの使用に限定するのが現実的だが、サプライ・チェインが同士がより強化な関係を築けることで中国での流通に関連した問題を解決できるとでき、安心してビジネスが出来ると期待している。 中国のワイン産業が拡大して行く中で、すでに<偽造>や<不信感>のイメージが定着してしまったことは非常に残念な事態。問題を解決するために中国側が積極的に解決に取り組み、予防策や新たな技術が導入され、それが世界に知れ渡ることが最善知れ渡ることがアップの方法なのかも知れない。 香港インターナショナル・ワイン&スピリッツ・フェアの様子。 (イメージ:LucianoPignataroより) (ニュース・ソース:BBCChinaとDecanterとDrinkNewsより)

Posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースのまとめです。 *** 中国政府が<ナパ・バレー>を地理的表示(Geographical Indications)に認定することを発表した。世界貿易機関(WTO)の知的所有権の規定に則り商品の品質や評価が、その地理的原産地に由来する場合に、その商品の原産地を特定する表示であり、条約や法令により、知的財産権のひとつとして保護される。要するに<バッタモノ>のナパ・ワインを強化して取り締まることを中国側は約束したこととなる。ワイン産地が保護されるのはナパ・バレーが初めてで、今後は安心して中国マーケットを開拓できるメリットがある。ナパを皮切りにフランスやヨーロッパのワイン産地も保護認定を求める動きが強まるのも予測できる。 中国出身の元プロ・バスケ選手ヤオ・ミンさんのナパ・ワイン (イメージ:Decanterより) (ニュースソース:NapaValleyVintnersより) *** (イメージ:Maison Ilanより) 初めてつながりで、最近、あるテレビ番組を見て知ったこと。アメリカ人で初めてブルゴーニュで独自にワイナリーをはじめた人物がいる。コート・ドール県のニュイ・サン・ジョルジュで<メゾン・イランMaison Ilan>を一人でまかなっているのがレイ・ウォーカー氏。ブルゴーニュの伝統的なナチュラル・ワイン造りの手法を取り入れ、2009年に最初のヴィンテージをリリース。開業したてで小規模で行なっているので、現地に行かないと入手困難のワインですが、ウェブサイト(ブログ)などは充実で、来年には彼のブルゴーニュ体験記を綴った本が出版される。 収穫時期でのワイナリーを収録した動画です。遠近魚眼レンズ撮影の迫力と親切なテロップはなかなか見ごたえのある動画シリーズです。 Maison Ilan’s 2012 Harvest Film from Maison ILAN on Vimeo. (ニュースソース:Maison Ilanより) *** 最後はまたもギネス記録もの。ロンドンのプレイボーイ・クラブで最も高額なカクテルが登場し、これがギネスの認定を受けた。その中身は1778年のコニャック「Clos de Griffier Vieux」40ml、1770年のキュンメル・リキュール20ml、1860年頃のオレンジキュラソー20ml、1900年頃のアンゴスチュラ・ビターズ少々で作ったこのカクテルの値段は5500ポンド(約69万円)。カクテルを作る様子が動画に収められ、ショーマンシップなのか、ただコルクを抜きが苦手なのか定かではないが、一杯のカクテルを作るのをじっくり見入ったのは、トム・クルーズのシンクロ・カクテル作り以来かもしれない・・・ (ニュースソース:HuffingtonPostより)

Posted in カリフォルニア・ワイン, フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , , | Leave a comment

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースで最も多く取り上げられたのが中国人資産家たちがブルゴーニュ及びボルドーで代々フランス人所有の畑を買収しているニュース。 ブルゴーニュのコート・ドールにあるシャトー・ドゥ・ジュブレ・シャンベルタン (イメージ:Panramioより)  ブルゴーニュのジュブレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin)村にあるシャトー・ドゥ・ジュブレ・シャンベルタン(Chateau de Gevrey-Chambertin)がマカオ出身の投資家に買収されたニュースがフランス人に海外投資家のフランス進出に懸念をもらしている。このニュースはワイン業界のニュース・アウトレットに止まらず、一般のニュース機関でも取り上げられている。 今年2月に同じくブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ内のシャン・ペルドリ(2ヘクタール)の畑が中国出身の実業家に買収された。その後、今回のシャトー・ドゥ・ジュブレ・シャンベルタンの売却は実際には5月に起きていた。そして、最近、ボルドーのサンテミリオンにあるシャトー・ベレール(40ヘクタール)が買収された。フランスでは2008年を皮切りにすでに40ヶ所の畑が中国関連の企業や実業家に買収されている。 フランス国内の最大の懸念は、国内の買い手がいても土地の相場価値をはるかに上回る金額を中国側が提示することで、すべての国内の買い手が腰を引いてしまうことに問題があるのではないかと分析されている。フランスの伝統文化の一部でもある葡萄畑をフランス人にもフェアーに買収できるように管轄の取引員会に申し出を入れるようだ。 フランスの経済家は海外からの投資は歓迎すべきだと見解を示している。中国人が買収した土地に中国からの観光客が集まり、ワインも売れて、フランス経済に対してプラス要素がたくさんある。一方で中国からの需要が増えすぎると品薄状態になりワインや葡萄の価格が高騰するのではないかと懸念する評論家もいる。 現在は主に中規模や比較的新しいワイナリーと畑が中国買収の対象となっているが、今後、老舗ワイナリーや畑などが対象となるのであれば、世論の懸念の声も強まることも予想できる。 (ニュース・ソース:TheDrinkBusinessより) ***  ボルドーでの収穫作業 (イメージ:Decanterより) フランス関連でもう一つ。2012年の葡萄収穫状況がフランスの担当政府機関から発表された。今年の予定収穫量は総4千250万ヘクトリッターで平年より「非常に少ない」との見解を発表した。この数値は1991年の5千100万ヘクトリッターの数値を下回る記録的に少ない量となる。量は少ないが、質に関しては期待をもてるとの見解も発表している。 (ニュース・ソース:AFPより)

Posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , , , , | Leave a comment