Tag Archives: ワシントン州

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースのまとめです。 2週間前にこのブログでも紹介しましたが、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏が現状の<干ばつ>状態に対して正式に「緊急事態宣言」を先週の金曜に行なった。 ブラウン知事の<干ばつ>に対する緊急事態宣言のプレゼンの様子。 (イメージ:Getty Images/Justin Sullivanより) カリフォルニアの各地貯水湖や川の貯水量が記録的な低い数値を記録していることや積雪量が例年の20%しかないことから、様々の自治体の政治家や農業関係団体および活動家団体からブランウン知事に「緊急事態宣言」を押し迫まる中での宣言となった。自主的だが、カリフォルニア住民に水の使用を20%削減する要請を行なった。また、宣言により、水確保のために国からの補助を受けられることができる状況となった。 (イメージ:Associated Press/Steve Yeaterより) 100年以上観測史上最も少ない雨の量を経験しているカリフォルニアでは、この先の雨の予報は1月末に出ているが宣言を撤回できる量の雨が降るかは期待できない。 プレゼンでは2013年と2014年の積雪量の比較。 (イメージ:SF Chronicle/Lea SuzukiとNASAより) (ニュース・ソース:SF Chronicle) *** 同じく先週、審査結果が発表された<SFクロニクル・ワイン・コンペティッション>にワシントン州とオレゴン州を含むノースウエスト系のワインが部門別のトップを10部門で獲得したことが大きく取り上げれている。 10部門と言ってもコンペティッション全体では133部門があり、そのうちの10部門なので全体の1割にも達していないが、部門別の中でもトップを選ぶ<Sweepstakes>でもワシントンのBarnard Griffinがサンジョヴェーゼのロゼでトップを獲得するなど、関係者たちは大いに盛り上がっているよう。 まずは前回の投稿でも紹介した<Barnard Griffin/バーナード・グリフィン>は80年代に始まった老舗ワイナリー。今回はサンジョヴェーゼのロゼで<Sweepstakes>を獲得した以外にもカベルネ・ソーヴィニヨンも金賞を獲得している。 (イメージ:Barnard Griffin/Twitterより) <Swiftwater Cellars/スイフトウォーター>はクレエラム市(シアトルから車で1.5時間)のワイナリー。今回は<リースリング部門>と<マルベック部門>の2部門でトップを獲得した。2007年に旗揚げしたワイナリーで途中からソノマのGundlach Bundschu Wineryでワインメーカーとして活躍していたリンダ・タロッタ氏を向かい入れ、リースリングをラインアップに加えるようになった。 <No.9>の人気のシリーズ。 (イメージ:Swiftwater Cellars/Twitterより) ワラ・ワラ・バレーAVAのローデン市で開業している<Woodward Canyon Winery/ウドワード・キャニオン>は産地の老舗ワイナリーの一つで、国内のレストランやショップでもよく見かけるブランド。今回は<40ドル以上のシャルドネ部門>でトップの評価を獲得した。高額シャルドネはナパのカネロスやソノマのロシアンリーバーまたはサンタバーバラのサンタ・イネズなどの畑が高い評価獲得する中でワシントンのコロンビア・ゴージ産地とワラ・ワラ・バレー産地で栽培されたシャルドネをブレンドして造っている。 (イメージ:Woodward Canyon Winery/Twitterより) その他部門トップで入賞したノース・ウェスト・ワイン: <Grace Lane/グレース・レーン>はシカゴを拠点としたワイナリーだがワシントン州のヤキマ・バレー産のリースリングを使用し、<リースリング部門:糖度1.5%以上>でトップを獲得。 … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:Siduri/Facebookより) 国内でも人気のカリフォルニアのソノマ産地でピノ・ノワールを造る<Siduri/シドゥーリ>のオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏がオレゴン州のウィラメット・バレー内のサブ・アペラシオン<Chehalem Mountains AVA/チュヘイラム・マウンテン>のワイナリー<Hawks View Cellars/ホークス・ビュー・セラーズ>の新しいワインメーカーに抜擢された。 (イメージ:HaksViewCellars/Facebookより) すでにソノマで2.5万ケース規模で年によって17~26種類(!!!)の異なったピノを2つのワイナリー(SiduriとNovy Family Wines)で醸造を行なっており、今回のHawks Viewは年間2,500ケース生産するブティック・ワイナリーで、単純に他州のワイナリーで仕事量が増え効率的ではないと思えるが、リー氏はオレゴンとの縁が深く断るよりプラス要素の方が多いと考えているらしい。 まず、Siduri用のワインにHawks Viewの畑を含め、ほかにも3つの畑から単一畑でチュヘイラム・マウンテン産のピノを供給している。今後もオレゴン産のピノをラインアップに加えるのであれば、現地に詳しくなることは無駄ではない。また、ワイン醸造技術を磨く経験に関して95年、96年、97年のヴィンテージはオレゴンにとって<難しいヴィンテージ>で、この時の経験が今のピノ造りに大いに役立っているとリー氏はコメントしている。同じ葡萄でも異なった環境でワイン造りを行なうことは有意義のある挑戦で、新たなスタイルの構築にも役立つかも知れない。これまでのSiduriで造っているワインと異なったスタイルで新しいオレゴン・ピノを仕上げるのか、新しいワインを試してみるのを楽しみだ。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Because I Am Fabulousより) Siduri関連でもう一つ、オバマ大統領が今月8日にホワイト・ハウスで開催された恒例のホリデー・ディナー(最近はアメリカでは宗教や思想の違いからクリスマス・パーティーと呼ぶのを控える・・・)で<2012 Siduri Russian River Valley Pinot Noir>が振る舞われると、ホワイトハウス公認のブログで発表された。 RRVピノの2012ヴィンテージのラベルのロール。 (イメージ:Siduri/Facebookより) Siduriのほかにカリフォルニアのナパ産の<Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドン>のスパークリングと<Hagafen/ハガフェン>の<2011 Napa Valley Merlot> そして、Hagaefenのセカンド<Don Ernesto/ドン・アーネスト>の<2012 Collage Roussanne/Marssanne>も用意されるようだ。 ちなみにハガフェンとドン・アーネストのオーナーはユダヤ系の方で、ナパ唯一のコーシャ認定のワイナリーでもある。 このホリデー・パーティーは恒例の「ケネディー・センター・ホナーズ」と呼ばれるアメリカの芸術文化に貢献した人を表彰するセレモニーの直後に開催されることから、表彰される面々も当然、パーティーにも参加。今年の表彰されたのはギターリストのサンタナ、女優のシャーリー・マクレーン、ミュージシャンのビリー・ジョエル、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、そしてオペラ歌手のマルティナ・アローヨさん。 … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

いくつかワイン関連の事件やもめごとに関する続報を・・・ はじめは先週お伝えしたワシントン州シアトルのワインショップ兼ワイン倉庫の盗難事件の続報。まず、事件を起こした2人組みの容疑者は逮捕され、盗まれたワインも発見されたとシアトル警察の発表で明らかになった。 (イメージ:Seattle Police Departmentより) ワインは1キロも離れていない別の温度管理がされた倉庫内で発見され、現在は盗まれたワインと見つかったワインの照合を行なっている。また、今回の犯行は今年初めにサンフランシスコで起きたワイン盗難事件と犯行が似ているため、同一グループの犯行として捜査がはじまった。 2人組みの犯人の一人が逮捕された際にサンフランシスコを拠点にワイン・ディーラーを営んでいる人物とワイン販売の商談やり取りが発見され、このディーラーは今回の商談ワインの価格があまりにも安かったためワインに関して疑問を抱き商談を断ったが、今年春先に同じ人物から10万ドル(1000万円)相当のワインを購入したとを明らかにし、これらのワインはサンフランシスコのFine Wines International社から奪われたワインではないかとの可能性が高まった。 (イメージ:Fine Wines International/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより) *** (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) 昨年の6月に紹介したスペインのカヴァで有名なコドルニュー・グループ社(Grupo Codorniu) がナパで運営しているワイナリー<Artesa Vineyards & Winery/アルテサ>がソノマ郡のソノマ・コーストの300エーカーの約150エーカーの土地を葡萄畑に改造する計画でレッドウッド(アメリカ杉)やもみの木などを伐採する計画に地元の自然保護団体が改造差押さえの申し出を裁判所に提出し、今月のはじめに裁判所は伐採はカリフォルニア州の環境保護法に準じていないことから一旦は州が許可した改造工事の認可を取り下げる判断を行なった。 そもそも、りんご園が存在した農業用の土地でアメリカ杉やもみの木なども保護法の対象とならない比較的に新しい木であることも主張したが、裁判所から工事許可を得ることはできなかった。とりあえず、葡萄畑の改造工事は一旦白紙になったことで、今回は環境保護団体に軍配が上がったが、アルテサ側も更に計画を練って再度工事許可を求めに行く方針である。 (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Paul Hobbs Wines/Facebookより) 最後は先月紹介したPaul Hobbs Wineryがソノマの学校の近くで葡萄畑を開業するニュースのつづき。前回までの話では、学校を利用する子供たちの親が中心となって結成した畑反対派のグループが裁判所に提出した抗議に対して今度はPaul Hobbs側が反対グループに訴えは妨害行為で違法性があるとの訴えを裁判所に行なった。 … Continue reading

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アメリカ西海岸を寒波がおおう

ワシントン州のヤキマ・バレーのElephant Mountain Vineyardsで畑が今年1月に凍った様子。 (イメージ:Mr. Awesome’s Wonderful Photosより) アメリカ西海岸は寒波に見舞われており、葡萄農家は急激な温度の落ち込みで畑の状態を注目して監視している。ワシントン州、オレゴン州、そして北カリフォルニアでは15℉~3℉(-9℃~-16℃)と気温が数日続いている。 先週末にはワシントン州のワラ・ワラ産地では3℉(-16℃)そして、オレゴン州のウィラメット・バレーの一部では9℉(-12℃)を記録した。今週中には例年通りの気温に戻る見通しだが、冬の間は葡萄の木は休眠に入るが、その前に温度が下がり過ぎると<つぼみ/芽>の成長に影響を与えてしまう。 ワシントン州大学の研究で<つぼみ/芽>へのダメージは葡萄品種別で把握しており、メルロー種の場合は-5℉(-20℃)、シラー種の場合は-3.5℉(-19℃)、カベルネ・ソーヴィニヨン種の場合は-6.5℉(-21℃)などとそれぞれ異なる温度でダメージが始まる。ちなみにこれらの温度になると葡萄の木の約1割りの<つぼみ/芽>を枯らす結果となり、約1時間程度の長さでダメージが起きることもわかっている。 (イメージ:WSU Viticulture and Enology Extension/Facebookより) ワシントン州では2010年の冬に今年と似たような環境を経験したことから心配と同時に過去の対応実績を考慮し、予防対策の準備もできている。オンラインでリアルタイムでの畑の温度測定を行なうなど、畑にファン(扇風機)を設置し、少しでも温度を維持する対策なども応用している。 一方、北カリフォルニアでは実際の寒波よりも乾いた空気が前年から続いており、降雨量のほうが気になる。カリフォルニアは葡萄の木の<つぼみ/芽>が凍る心配より、水分の少なさから乾燥の心配のほうが大きい。通常は休眠に入る前に雨や水撒きで、葡萄の木に水分を与えるのがだ、あまりにも降雨量が少なく、地域全体が水不足で水撒きを自粛する動きがあったことから<つぼみ/芽>の乾燥の恐れがある。 ただし、中にはここ数日の寒波を歓迎する人もいる。ワシントン州でアイス・ワイン造りに取り組んでいるワイナリーのGard Vintnersは今年初めてピノ・グリ種でのアイス・ワイン造りに挑戦している。 GardのLawrence Vineyardからアイス・ワイン用のピノ・グリ。 (イメージ:Gård Vintners/Josh Lawrenceより) ワシントン州ではリースリング種が容易に凍らすことができることから、アイス・ワイン造りではリースリングが多く活用されるが、凍った場合、実際の糖度は、リースリングは約45 Brix、そしてピノ・グリは52 Brixまで糖度を高めることができることから、希少でリースリングに匹敵または場合には、上回る上質なアイス・ワインがピノ・グリから造ることができることもわかっている。これまでの何度かGardはピノ・グリを自然に凍らす試みを行なったが、先週末の寒波で初めて自然に凍らすことに成功した。今年収穫したピノ・グリは2015年2月頃のリリースとなる。 Gardでは年によってリースリングのアイス・ワインをリリースしている。 (イメージ:Vivinoより) (ニュース・ソース:Wines & VinesとGreat Northwest Winesより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか・・・ (イメージ:Red Mountain AVAより) 先月末にワシントン州の<Red Mountain AVA/レッド・マウンテン>の未開拓のヴィンヤード用の土地のオークション結果をこのブログでも紹介したが、オークションの落札候補で予想外にオークションの土地をカナダ・バンクーバーのAquilini社にすべて持っていかれてしまい、手ぶらでワシントンを後にしたナパの<Duckhorn Vineyards/ダックホーン>が、次にレッド・マウンテン内でイタリアのAntinori社とワシントン州の大手ワイナリーChateau Ste. Michelle社のジョイント・ベンチャーで運営しているCol Solareワイナリーの隣の20エーカーの土地の購入に動いている。 そもそもダックホーンはレッド・マウンテンAVA産のカベルネ・ソーヴィニヨンを2014年にラインアップに加える予定(現在は複数の畑から葡萄を購入)。オークションで購入予定の土地も新しいワインを造るために入手する予定であって、結果的にオークションで落札できなかったが、ダックホーンがレッド・マウンテンAVAでのワイン造りの取り組みや誠実さが地元の土地所有者の心を動かしたようで、ダックホーンのレッド・マウンテン参入を歓迎している。 (イメージ:Duckhorn Vineyardsより) 土地の所有者とダックホーン側も正式には土地の購買に関してコメントを避けているが、Wines&Vines誌の取材では、レッド・マウンテンの土地のダックホーンへの販売は時間の問題と理解されている。 それにしても、今回のRed Mountain AVAのオークションで落札にAquilini社に対しての不信感のイメージが強くついてしまったような気がする。ワシントン州最小のAVAでこれから産地全体で足並みを揃え、知名度を高めて行く計画を実施する中で、ワイン造りに関して実績がないAquilini社は本当に意外なバイヤーだったのでしょう。ちなみに前回のブログでも紹介したようにAquilini社はワイン造りに挑戦する意思は十分にあるのようなのだが、Duckhornのナパ、ソノマ、メンドシーノでの実績は是が非でもRed Mountainの知名度を高めるのに欲しかったのでしょう・・・ (イメージ:Duckhorn Vineyardsより) (ニュース・ソース:Wines&Vinesより) *** (イメージ:Masut Vineyardsより) 次はネーミングに関する変わった問題。以前にこのブログでも紹介したメンドシーノ郡内に新たなAVA<Eagle Peak/イーグル・ピーク>を申請を行なっているのがMasut Wineryを営んでいる兄弟のジェイクとベン・フェッツアー氏。この兄弟はカリフォルニアでいち早くオーガニック農法を取り入れた<Fetzer>ワイナリーの創業者バーニー・フェッツアー氏の孫にあたる。フェッツアーは1992年にジャック・ダニエルズ、アーリー・タイムズなどを扱うケンタッキー州のブラウン・フォーマン社に売り渡し、その後、2011年にチリ・ワインの大手でコンチャ・イ・トロ社に<Fetzerブランド>は売り渡された。Fetzerの創業者のバーニーとキャサリン氏の間に11人の子供がいて、兄弟に父である故ボビー氏も初代Fezterワイナリーで働いており、ワイナリーを売り渡したあとも畑を購入し、葡萄栽培家として活動をしていた。ジェイクとベン氏は<フェッツアー・ファミリー>の家業を継承し、事後死で亡くなった父が営んでいたメンドシーノの畑でワインを造り続けている。そして、現在のMasut Wineryの土地を含めて周辺土地を地域のシンボルである山<Eagle Peak/イーグル・ピーク>の名前で新たなAVA名として登録を4年前に行った。今年、申請がおりる直前に、現Fezterのオーナーであるコンチャ・イ・トロ社が<Fezterブランド>で長年活用してきワイン名<Eagle Peak Merlot>がAVA申請が通ると今後使用できなくなることと、<Eagle Peak>の名称とAVA申請の土地とは直接何の関係がないことから、<Eagle Peak>の名称での申請を停止する要請を行なった。現Fezterの<Eagle Peak Merlot>の中身は複数のカリフォルニアの産地から集めたメルローで醸造しており、今後<Eagle Peak AVA>成立した場合、このAVAから葡萄供給しない限り、法的に名称が使用できなくなる。 (イメージ:Fetzerより) <フェッツアー・ファミリー>と現<Fetzerブランド>のオーナーの間でトラブルがあることは聞いたことがなく、今回のトラブルはどっちが正しいのか、間違っているのかが、ないような気がする。唯一、問題点としてあげるのなら、4年前にAVA申請を行なって今になって不服を発するのは、問題に気づくのに遅いような気がする・・・<Eagle … Continue reading

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大規模のワイン強盗事件

(イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) ワシントン州のシアトル市で大規模のワイン強盗がおきた。南シアトルの倉庫街に位置するワイン・ショップ兼ワイン倉庫の<Esquin Wine Merchants>で648,000ドル(6600万円)分のワインが盗まれた。 表はワイン・ショップ。 (イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) 二人組の犯行グループは11月27日に倉庫に進入し、まずは防犯カメラのレンズにスプレー缶で見えなくし、モーション・センサーにはポリ袋をかぶせて機能を停止させた。そこから2日をまたがって計13時間をかけて9回の搬出を行い200ケースのワインを倉庫から持ち出した。搬出後は倉庫内のガス管に亀裂を入れ、倉庫ごと破壊する計画だったが、29日に倉庫の関係者がガスの臭いに気づき、警察・消防署に追放を行なった。ガス漏れの追放で訪れた警察が防犯システムが細工されていることに気づき、ワイン倉庫が盗難にあったことが明らかになった。 防犯カメラの細工中に映っていた映像を解析したところ、犯人グループの二人組は過去に倉庫の顧客として利用していた人物であることが判明し、週末開けの月曜には倉庫街の近くに住む犯人グループの一人が捕まった。もう一人の犯人は今だ逃亡中で、200ケースのワインの行方も謎のまま。 裏はワイン倉庫。 (イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) この事件は計画性の高さや今だ事件が解明されていないことから多くの注目を集めている。まずは犯行はワインに詳しくなければなかなか成立しない。奪ったワインは転売しなければ現金にならないので、どのワインが高額または転売できるのかを知る必要がある。また奪ったワインを買い取り先または転売先を知る必要があるので業界関係者で酒類のディストリビューションを知っている人物でなければ成立しない。 (イメージ:Esquin Wine Merchants/Google+より) 実際のワインの盗難行為も防犯カメラやセンサーの細工やガス爆発を仕込むなどプロの仕事であることが推測できる。顧客を装うって倉庫内の防犯装置の種類と場所を研究するなど、ガス爆発で証拠を破壊することも準備は細かいところまで行なった様子が伺える。 (イメージ:Google Mapsより) 一方で倉庫の破壊が予定通り行なわれなかったことや犯人の一人が近所に住んでいてて逃亡する前に捕まったことを考慮すると、どこか首を傾げてしまう部分も現れてしまう。そもそもガス管に亀裂を入れて、ガス漏れそしてガス爆発を計画することはかなり難しいような計画に感じる。しかも、証拠隠滅することがこの犯行の大きな鍵になるのであれば、確実に倉庫の破壊が行なわれなければ、簡単に犯人の特定ができてしまう。 プロの仕事なのかただのひらめきで起こした事件なのか、地図でもわかるが、倉庫街と言っても近所には商業施設、交通機関や学校もあるロケーションだったので、けが人や犠牲者が出なかったことは幸いとして、興味をそそる事件であることも確かだ。そして、今だ一人は逃亡中で、ワインも見つかっていないことを考えるともっとこの事件に関して憶測が広がり、もっと知りたくなるのは、ただのミステリー好きなのか、または変なやじ馬精神なのか、わからなくなってくる・・・ (ニュース・ソース:The Seattle Timesより)

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SFクロニクル 2013年<トップ100>ワイン発表

(イメージ: The Chronicle/Erick Wongより) 2013年のサンフランシスコ・クロニクル紙恒例の<トップ100>のワインが発表された。このリストは専属のワインライターのジョン・ボネ氏が作るリストでカリフォルニアを含めて西海岸のワイン産地で生産されたワインが含まれる。このリストの特徴はワイナリーの規模を問わずに、各年に最も印象に残ったワインをリストに加えている。正直、過去に<トップ100>のリストの入ったワインを探しても半分以上が完売または購入場所がわからないワインが含まれる。個人的には注目すべき生産者、産地または葡萄品種などを判断するのに役立てている。 今年のトップ100には62の赤ワインが選ばれ、白ワインは34、ロゼは5、そしてスパークリングは4銘柄が選ばれた。赤ワインは主に4つの分野に分かれられ、<カベルネ/メルロー>のボルドー系(22銘柄)、ピノ・ノワール(19銘柄)、ローヌ系(11銘柄)、ジンファンデルとその他赤ワイン(10銘柄)。 <ボルドー系>の内ナパ・バレー(13銘柄)、ワシントン州(8銘柄)、サンタクルーズ(1銘柄)。ボルドー系はナパとワシントン州のワインに独占された。また、<ピノ・ノワール>ではオレゴン州(7銘柄)、ソノマ(5銘柄)、サンタバーバラ(4銘柄)、メンドシーノ(2銘柄)、サンタクルーズ(1銘柄)。こちらはオレゴン産のピノがカリフォルニアの特定産地を上回った。 今年は<トップ100>におさまらなかったのか、追加で28銘柄のワインが<バリュー・ワイン>として紹介された。<バリュー・ワイン>と言っても上限が40ドルになっており、正直、どこがバリューなのかが首をかしげてしまうモノもある。 15ページにまたがったリストです。根気よくご覧ください。 (ニュース・ソース:SFクロニクルより)

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ワシントン州の注目AVAの土地のオークション結果

 (イメージ:Great Northwest Wine/Eric Degermanより) 今年9月にワシントン州の最小のAVAで各方面から高い評価を獲得しているカベルネ・ソーヴィニヨンを送り出している、Red Mountain AVA内の約520エーカーの空きの土地がオークションで売りに出されるニュースをこのブログで紹介したが、11月23日にオークションが開催され、カナダのバンクーバーを拠点に活動する企業が830万ドル(8億3千万円)でオークション対象の土地をすべて落札した。 バンクーバーのAquilini Investment Group社は投資会社で、企業の代表のフランチェスコ・アクリーニ氏は北米プロ・アイスホッケー・リーグNHLチームの<バンクーバー・カヌックス>とチームの本拠地でコンサート・アリーナとしても利用される<ロジャーズ・アリーナ>のオーナーである。 オークションにはナパの<ダックホーン/Duckhorn>の代表やワシントン州でワイナリーまたはヴィンヤードを経営している面々、そしてオークション対象の土地の近隣で活動するKiona Vineyard & Winery、Betz Family Winery、Upchruch Vineyard、Hedgesなどが参加した。 (イメージ:Great Northwest Wine/Andy Perdueより) ダックホーンの代表のアレックス・ライアン氏は潤沢な資金で今回のオークションの落札候補として見られていたが、Aquilini社の入札を上回ることができなかった。一時はAquilini社を上回る提示を行なうため、他のオークション参加者(ワイナリーや農家)と組んで金額を提示したが、最終的には5時間を超えるオークションは830万ドルですべての土地がAquilini社の落札で成立した。 オークションに参加した入札者や見学者の多くは近隣のヴィンヤードかダックホーンなど実績があるワイナリーが今回の土地を購入すると思っていたが、ヴィンヤードまたはワイナリー経営の実績がないAquiliniが土地を獲得したことで驚いている人は少なくない。 ダックホーンのライアン氏は、Aquilini社はいい買物をしたとコメントを残しながら、落札を成立できなかったことで残念を隠せなかった。すでにワシントン州から2012年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンを40ドル程度でリリースする予定で、将来的にはRed Mountain産のカベをリリースするのも計画の一部であったと公表した。 一方、Aquilini Investment Group社側はこのワイン産地を訪問したのは今回が始めてであったことを明らかにした。落札直後は「土地は投資目的で購入した」と担当者のスキ・バス氏は説明たが、このコメントがオークション参加者やワイン産業関係者から反感を買ったようで、すぐさまAquilini社の今回の責任者であるルイージ・アクリーニ氏は前の担当者のコメントを訂正し、「自ら葡萄栽培を行なう予定で、現在どの品種を栽培すかを相談中で直ちに栽培を開始する予定」とメールで説明した。 Aquilini社は近くのYakima Valleyで酪農業を営んでおり、また、ワシントン州では盛んのブルーベリーとクランベリー農家も営んでおり、農業に関して全くの未経験者でもないことを強調した。 オークション参加者の中にはAquilini社の担当者と名刺交換を行い、今回落札した一部の土地を分けてもらおうと、すでに次の一手を考えている者もいたが、実際に自ら葡萄栽培を行なうことでAquilini社への抵抗感が和らいだような気がする。 (ニュース・ソース:Great Northwest Wineその1、その2より)

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ワシントン州ワイン協会から豪華なダイレクト・メール

(イメージ:GreenRubinoより) ワシントン州のワイン協会(Washington State Wine Commission)は斬新なワイン・プロモーションを展開している。影響力のあるソムリエ、ライター、ブロガーなど総勢100人にワシントン州のワインに関する基本データや産地の特徴を人気コメディアンが紹介する面白PRビデオを高級感のある桐箱にそれぞれアップル社のiPad Miniを含めた大型なダイレクト・メールを発送した。 (イメージ:GreenRubinoより) このプロモーション活動は広告専門誌ADWEEKで取り上げられ、実際に桐箱とiPad Miniをいただけなかった人もワシントン・ワインのプロモを楽しめるように動画や一部キャンペーン・ツールなどを公開している。アップル社のiTunesから専用アプリもダウンロードできる。 お笑い芸人が登場する動画は、役者・コメディアンのグレック・プループス氏がワシントン・ワイン専門家の役で<鼻高>気取りのキャラでワインの特徴を紹介している。動画の内容は洒落た言葉遊びが中心で多少のフィジカル・コメディが展開されているが、プループス氏そもそもスタンドアップ・コメディアン(一人漫才)で活動していて人気があることから言葉重視になっている・・・例えば、キャラクター名の<The Recommendeuer>も<Recommend/推薦>する人の作り言葉で、普通は○○をする人を表すのによく英語では<-er>や<-or>を付けるところ(例:Writer、Winemaker、Actorなど)、ヨーロッパ風に<-euer>を付けて意味より気品高くする言葉を作り、発音の<○○ウゥール>で遊んでいる。 それにしても桐箱にiPad Miniを100個。ワシントン州のワイン協会がプロモーションのためにこれだけの潤沢の資金があったとは知らなかった。。。または全国紙や大手雑誌の広告掲載料よりもお買い得でPR面でも効果的なのかもしれない・・・ とにかくこの手のプロモは最初に行なった人が勝ちで、真似や似たようなプロモをしてもいまいち注目をされない・・・少なくともソムリエ、ライター、ブロガーには好印象を与えたのは確かだ。 (全イメージ:GreenRubinoより) (ニュース・ソース:ADWEEKより)

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ワシントン州の葡萄畑をオークションで購入可能

(イメージ:Tri-City Heraldより) ワシントン州の南東に位置する<Red Mountain AVA/レッド・マウンテン>内で葡萄畑用の土地がオークションで購入できるとKennewick Irrigation District(KID)が発表。Red Mountain AVAは2001年に開設されたワシントン州内最小面積を誇るAVA。総面積は4040エーカーの内、現在は約1000エーカーに葡萄栽培が行なわれている。 今回、KIDがオークションにかける670.08エーカーの内、518.76エーカーがRed Mountain AVAの範囲内にあたる。KIDは民間の水道会社でYakima Riverを水源にHorse Heaven Hillsなど複数のワシントン州のAVAに水道供給を行っている。今回のオークションにかけられる土地は1943年からKIDが所有していて、2014年の夏までにはこの地域にKIDが水道供給が完了する。 (イメージ:Wine MatchとHome Wine Schoolより) Red Mountain AVAは13のワイナリーが存在し、葡萄畑は22のヴィンヤードが存在する。主に赤ワイン用の葡萄を専門としているワイナリーとヴィンヤードが多く、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、サンジョベーゼ、カベルネ・フラン、シラーの栽培を中心に行なっている。 (イメージ:Kinoa Vineyardsより) 地域を代表するワイナリーの一つがKiona Vineyard。1975年にJohn Williams氏とJim Holmes氏のパートナーシップで開業したヴィンヤード及びワイナリー。1994年にKionaで所有していた葡萄畑<Ciel du Cheval Vineyard>を抱えて独立したHolmes氏は独立し、Ciel du Chevalではカベルネ・ソーヴィニヨン栽培に専念し、複数のワシントン州とオレゴン州のワイナリーに供給を行なう中、ワシントンのコロンビア・バレーのQuilceda Creek Vintnersの2002年、2003年、2005年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンがワイン・アドヴォケート誌で100点の評価を獲得し、Red Mountain AVAの産地名が一躍注目を集めるようになる。 (イメージ:Wikipediaより) 現在、Ciel du … Continue reading

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