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ニュージャージーのワインショップがニューヨークとの取り引きにストップをかけられた

(イメージ:ISTOCKより) アメリカでは酒類の取り扱いに関して州ごとに異なった法律が設定されている。販売、価格設定、運送に渡って様々な面で異なった規則が定まっており、正直、複雑すぎてアメリカ人もそれぞれの違いをよく理解していないと思う。ただし、最近インターネット上での酒類の売買が盛んになってきてから、特に運送の取り扱いに関して州ごとに法律が異なっていることにはじめて気づき、消費者はこの不便さにで少しづつ声を上げるようになっている。 最近のニュースで話題に上がったのがニュージャージー州に拠点を構える大型ワイン・ショップの<Wine Library/ワイン・ライブラリー社>がニューヨーク州からの注文(電話やインターネット)に対して運送を禁止する警告文が<New York State Liquor Authority/ニューヨーク州酒類管理局>から送りつけられた。ワイン・ライブラリー社は以前このブログでも紹介させていただいた、ワインのビデオ・ブログで人気を集めた<Gary Vaynerchuk/ゲーリー・ベイナーチャック>氏が家族と共に経営するワイン・ショップ。現在は終了したが、デイリーに流れていたワインを紹介するビデオ・ブログはワイン・ショップで録画され、このビデオ・ブログは人気を集め、このおかげで店舗は急激に成長し、ニュージャージー州を始め、ハドソン川を挟んだニューヨーク州からも多くのワイン・ファンに対して国内外の上質なワインから珍しいワインまでアメリカ東海岸の人気ワイン・ショップの一つに成長した。 人気ワインのビデオ・ブログで注目を集めたGary Vaynerchuk氏。 (イメージ:Michael Falcoより) 法律上これまでニュージャージー州とニューヨーク州を跨いでワインを運送する違法行為を行っていたが、実際のところ、監視する者がおらず、ワイン・ショップが急成長したことで注目が集まるようになり、結果的に警告文を送りつけられた要因となってしまった。法を守ることも重要だが、正直、消費者側には大きな迷惑。自ら車を走らせてニューヨークからニュージャージー(東京都から神奈川県に行く感覚)行って、ワインを購入し、そのまま持ち帰れるのは取り締まる手段が特にないためそのまま何の問題がなく行き来できるのだが、運送業者が間に入るとNGとなる。 アメリカの酒類の取り扱いに関していくつか理解する必要なことがある。まずは、1919年から1933年まで禁酒法があったことを忘れてはいけない。禁酒の理由は様々あったが、基本的には酒類の取り扱い・監視に関して当時から問題が存在していたことは確かで、禁止法が解かれた後も州ごとに独自の法律を含め取り扱い・監視を行ってきている。所得税率、消費税率、贅沢税率、酒税率などと州及び市ごとに異なることは特に問題はないのだが、同時に異なることで酒類、タバコ、ガソリン、医薬品など特定商品の扱いにどうしても影響が出てしまう。 これ以外にどこの国にも存在すると思うが、メーカー、卸し業、小売業の<3段階システム>が存在し、どうしても卸し業や小売業の影響力が強く、自由に酒類を州を跨いで行き来することが難しくなっている。メーカーが消費者にダイレクトにビジネスを成立させることが不可能に近い状態で法律が設定しているため、国内ワイナリーや地ビールメーカーなども直接消費者に酒類を売ることを大きく制限させている。 最後にこのような事態に不満をぶつける場所がこれまでなかったことが、改善されずに、これまで来てしまいる大きな要因がある。今年に入って主にワイン・ブロガーが中心となった面々が数年前から立ち上げに力を入れている<American Wine Consumer Coalition/アメリカン・ワイン消費者連合>が本格的に活動を開始し、消費者の意見を集めるだけでなく、これまでの特にアメリカのワインに関するビジネス習慣のデータをまとめ、ワイン消費者に正確な情報を提供している。ワイン・ビジネス習慣特集の第一弾として各州のワインの取り扱いに関する評価をランキング形式に紹介。ユタ州のように州全般的に酒類に対してあまり好意的なでない場所は当然、法律や規則が厳しく、低い評価がされているところもあれば、カリフォルニアやオレゴンなどワイン産業に力を入れている州は緩和措置がたくさん導入されており、消費者に対する評価も高い。 法律やシステムの改善は前に進んでいることは確かである。インターネット・ショッピングの大手アマゾン社も長年輸送やディストリビューションに関する問題に直面しており、悩まされてきていた。昨年から再度アマゾンでのワイン取り扱いが再開したが、いまだ共通でどこの州に配送できるわけでなく、少しづつシステムを改善しづつビジネスを行っている。 今回のワインの運送に対する注意文のニュースはワイン業界の有名人に起きたことから、余計に注目を集めており、結果として現状の法律に対する不満を感じる人が増えると予測できる。ベイナーチャック氏は現在、ワインに関する講演会や中小規模のビジネスを成長させるビジネス・コンサルタントとしても様々な活動を行っている。本人には気の毒な話だが、今回のニュースほど多くの関心を巻き起こし、この問題に関心を高めるのにこれ以上効果的で理想的な人物はいないのかもしれない。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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<ワイン・フォリー>若者向けのワイン教育サイト

時にインターネット上でのワインに関する情報量が多すぎて、また文字を読むのが疲れる場合、左脳をあまり使わずに観覧できるサイトも必要。そんな時、右脳を軽く刺激して、特にワインに関する基礎知識をリフレッシュしてくれるオススメなサイトがある。(前もって断るが、残念ながら英語のみのサイトですが、簡単な単語が多いので何方でも理解できると思う)。 元々はワイン・コースを提供するのが本業にしているようだが、<Wine Folly>の優れているところはプレゼンテーションで見るような図表を上手に活用して、比較的すんなり情報が浸透させるところが魅力。自称<ワイン・ギーク>(オタク)とうたっていてこのサイトを管理している集団にはソムリエやグラフィック・デザイナーが所属し、マニアックになりがちの<ワイン知識>を消化しやすいように紹介している。図表のほかに動画やランキング・リストなどを織り交ぜながら、一見、堅苦しいワイン・ワールドをポップで若い人にも受け入れやすい手法を多く取り入れている。 いくつかお気に入りの図表を紹介しよう・・・ その1:ワインの選び方 (イメージ:WineFolly/how-to-choose-wineより)  この図はTPOに合わせて、どういうワインがいいのか勧めてくれるもの。中央がスタート地点で<他人へ>または<個人使用>を判断してから<Yes/No>形式でどんどん進む。落とし込みがなかなか面白い。 その2:ワインの色 ワインの色でどうこう判断できるのはソムリエ・レベルの話だが、実際にこのような図があると、なんとなく専門家の話についていけるような気がする。上の図は若いカベと熟したカベを比較していて、下記の図は葡萄の品種別に色分けをしてくれている。 1. 若いカベ 2. 熟したカベ・メルロー 3. 若いメルロー 4. 若いシラー 5. 若いピノ 6. 熟したピノ (両イメージ:WineFolly/red-wine-colorより) 白ワイン用はこちらから その3:ワイン産地の紹介ビデオ ワシントン州の小さなAVAを紹介する動画。司会がソムリエの子で、収録が終わった後、シモキタのショットバーでバーボンのストレート飲んでいてそうな雰囲気だが、鼻にかかった声がどこかチャーミング・・・ (両イメージ:WineFolly/horse-hill-heavan-waより) 次にヴィンセント・ギャロ作品を連想させる雰囲気のオープニング(テロップの書体は『ブラウン・バニー』に似ているような・・・) グーグル・マップや黒板で地域を分かりやす紹介し、全体的に予算をかけずにクオリティのある動画を作っているところが素晴らしいと思う。 この産地に関する全5本の動画はこちらから *** このほかにも工夫をこらした図がたくさんある。必ず簡単な解説も含めていて、非常にユーザー・フレンドリーなサイトです。また、ワインに若者離れを意識しているところは特に感心する。英語が苦手な方はグーグル・クロームなどの翻訳機能で文書ごとコピペしていただければ、おおよそ理解いただけると思います。 多く説明したいがちのワイン・サイトの中で簡潔で解りやすく提供してくれこのサイトは・・・クール(クール・ジャパンより) (ソース:WineFollyより)

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A Really Goode Jobコンテストの勝者が発表

ソノマのMurphy-Goodeワイナリーが開催した半年間、月1万ドル(約100万円)の報酬でワイナリーで働くコンテストの勝者が決まりました。2000人の応募者の中からアトランタ在住のハーディー・ウォーレスさん(aka. Dirty)が選ばれました。今年に入って前職を突然解雇されたウォーレスさんは、ワイン好きから趣味で面白いワインブログ「Dirty South Wine」を運営している経歴の持ち主。 偶然にも何度か訪問したことがあり、ブックマークの入っているブログサイトの一つだったので、どこか他人事とは思えないようになり、取って置きのエマニュエル・ダルノーの2005Croze-Hermitageレ・トロワ・シェーヌで遠い日本からささやかな祝杯をあげさせていただきました。(たまたまこのニュースを知ったのが日曜の夜で、全英オープンを最後まで観るためのお供が必要だったのかも・・・) ブログではアメリカ南部のお兄さんがワインを紹介する、所々笑いをこらえるのが大変なほどの面白い文書や動画が満載。 自称ワインメーカーBuddyのビデオは傑作です。 また、日本でも有名なプロレスラーがジョージア州で洒落たグローバルダイニング(BBQリブとチャイニーズ?)の隠れ家を紹介する投稿など・・・ それにしても、ブログを読んでいて、Dirtyのワイナリー訪問日記やレストランなどでの外食で、月に20~30本のワインの感想を述べるほど余裕のある生活を送っているのを見てて、絶対にワイン業界の人と思っていたのですが、つい半年前までは普通の機械メーカーの営業マンとして勤務していたことを知ってしまったことが最大の驚きでした。 Murphy-GoodeでのDirtyの活躍を大いに期待しています。

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A Really Goode Job(本当にGoodeな仕事)

先月、オーストラリアのリゾート・アイランドがThe Best Job in the World「最高の仕事」という名のコンテストで勝者が半年間、その島に住みブログを毎日更新するだけでAUS$150,000  (900万円)を稼げるというニュースが日本のテレビでも紹介されていましたが、今度はソノマのMurphy-Goodeワイナリーが似た条件で(今回は600万円の報酬)6ヶ月間ブログを毎日更新する仕事を勝ち取るコンテストが開催されています。A Really Goode Jobコンテスト専用サイトで候補者の自己PR動画が見れます。 職の斡旋と同時に会社または商品のPRを行うことは会社側にとっては一石二鳥の企画もの。どれだけの投資効果が得られるかはわかりませんが、ブログを毎日更新するのが大変そう・・・特にワイナリーの場合、ワインを試飲する機会がたくさんあると思うので、ゆっくり酔いも楽しめないのでは・・・

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Wine Library TVでドンキー&ゴート「グルナッシュ・ロゼ」紹介

以前、厳選ワインニュースでも紹介したWine Library TVでドンキー&ゴート「グルナッシュ・ロゼ」が登場。Wine Library TVはインターネット上で最も多くビューされているワイン批評サイトで、進行役のゲリーは今では全米のテレビやワイン専門誌に引っ張りだこです。 Domestic Rosé Tasting With Katie Lee Joel – Episode #673 知名度がついてきたことで番組のゲストも有名人が登場しています。今回のゲストは料理研究家のKatie Lee Joelさん。可愛い人なので、あまりどういう人なのか気にしないで観ていたら、なんとこの人、「ピアノのおじさん」(Piano Man)でおなじみのビリー・ジョエルの3人目の奥さんだったとは・・・番組の中でもビリーの後姿が微かに映っている。ドンキーの感想をそっちのけで、ビリーの奥さんの名前で検索しはじめる始末。 彼女はアメリカ版「料理の鉄人」で審査員としてお茶の間にも結構知られているようです。ウェスト・バージニア州の出身で、番組の中で「カントリー・ロード」(Take me home … where I belong  … West Virginia)の話題となり、この曲がウェスト・バージニア州のソングであることを説明しているところで、KatieLeeは曲のタイトルを勝手に「アールモースト・ヘブン」(それは出だしの歌詞や!)に変えてしまう天然娘丸出しの一面も。 そんな天然でチャーミングなKaiteLeeさんにもドンキー&ゴートの「グルナッシュ・ロゼ」は大好評。ゲリー氏もロゼ・ワインに対しては異例の91点の採点。 番組を見る時間がない人にやり取りの簡単な要約: Katie: 「間違っているかもしれないけど・・・バター感覚がするわ」 Gary:「ケイティ、間違いなんかありゃしないぜ、確かにバター、しかも料理で使うバタースプレーの感覚だね。香りはライラックとルバーブも感じられる」 K:「バター風味の生地のルバーブ・パイみたいね!」 G:「今度、焼いて欲しいな」 K:「まかせて、料理はお得意よ!」 などと会話はワイン・トークから完全に脱線しつつ、最後にはドンキー&ゴートに対して高評価をしていました。   まだ、お試しいただいていない方は、是非!Grenache … Continue reading

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