Tag Archives: ワイン・トレンド

ナパでリフィル(中身詰め替え)を開始したワイナリー

(イメージ:Reata Wines/Facebookより) ナパ・バレーの最南端に位置するワイナリーとして知られている<Jamieson Ranch Vineyard/ジェミエソン・ランチ>が造る<JRV>と<Reata Wine>のカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネがワイナリーのテースティング・ルーム限定でリフィル(中身詰め替え)サービスを利用することができる。 (イメージ:Reata Wines/Facebookより) JRV Double Lariat Cabernet Sauvignon 2011(通常ウェブ価格:60ドル)、Reata Three County Pinot Noir 2012(通常ウェブ価格:35ドル)、Reata Carneros Chardonnay 2012(通常ウェブ価格:不明)のところを<リフィル用の1リッターのボトル>を含めて38ドルで販売。そして、次のリフィル価格はカベルネが38ドル、ピノが22ドル、シャルドネが19ドル。またワイナリーの会員になると更に初回購入価格が半額のディスカウントに加え、リフィルも通常価格より安くなる。 (イメージ:Reata Wines/Facebookより) お買得だけでなくゴムパッキン付きのリフィル瓶を活用することでエコ・コンシャスで環境保護に貢献している。 アメリカでの酒類業界ではリフィル瓶(中身詰め替え)を活用することを<Growler/グラウラー>と呼ぶ。正確にはGrowlerは陶器やガラス製で容器をさしており、缶ビールが普及する前にビールを酒屋や飲み屋から持ち帰る際に活用された道具。 (イメージ:Houston Culture Mapより) 今年に入ってクラフト・ビール(地ビール)とピノ・ノワールが盛んに消費されるオレゴン州では法改定が行なわれ、これまで違法となっていたGrowlerサービスを全面的に酒屋や飲み屋で許可することとなり古くからの風習が復活したことからアメリカ全土から注目を集めた。ビールやワイン以外にも<フローズン・ヨーグルト>(ヨーグルト・アイス)やアメリカで人気のデトックス飲料の<コンブチャ>などもリフィル・サービス・ビジネスに加わっている。国内ではスーパーなどで飲み水の自動販売機でのリフィル・サービスが活用され、昔はお米も自動販売機で容器に詰める形で販売していた記憶があるが、エコ・コンシャスな人が多い中、意外とサービスの種類が少ないのが実態。 Growlerやリフィル・サービスの最大のネックは衛生と腐敗管理で、ビールやワインにしても基本的には24時間以内の早飲みが新鮮さや美味しさが楽しめるのが前提。全米ではクラフト・ビール(地ビール)造りは今だ人気が強く、ワインに関してもサーバー樽にワインを入れてバー、レストラン、ホテルなどに販売するワイナリーも増えている。工場から販売店へ届ける時間や距離が短いほどGrowlerやリフィル・サービスが盛んに行なわれるような気がする・・・ (イメージ:Free Flow Winesより) 今回のジャミエソン・ランチの取り組みも基本的には地元住民向けのサービスで今後このようなサービスがどれだけ増えるのかが注目されると思われる。 ジェミエソン・ランチのワインメーカーは日本人の中村倫久(ノリヒサ)氏が勤めている。ホテル・ニッコー・サンフランシスコで勤務中にUC大学デイヴィス校でワイン醸造を学び、数々の有名ワイナリーで醸造技術を磨き、自らのラベル<Nakamura Cellars>でもワインをリリースしている活躍ぶり。ワイン界の<中村ノリ>氏が造るワインを試すだけでも、一度はジェミエソン・ランチのテースティング・ルームを訪れる価値は十分にある! (イメージ:Reata Wines/Facebookより) (ニュース・ソース:Global … Continue reading

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ワイン・アプリ会社とワインのソーシャル・メディア専門会社が提携

(イメージ:Delectableより) 先月、注目スマートフォン用のワイン・アプリで紹介した<Delectable>が<VinTank社>と提携を結んだとのニュースが発表された。 VinTank社はナパを拠点にソーシャル・メディアを通じて<顧客とワイナリーをつなぐ>サービスを提供している。VinTankでは現在4,700のワイン・ブランドをはじめとしてサービスを提供しており、フェースブックやツイッターなどのソーシャル・メディアでワイン・ブランドがどれだけ取り上げられているかを集計し、リアルタイムでその情報を共有する。 (イメージ:VinTankより) ワイナリーやワイン会社以外にもワイン・ショップやワイン・スクールなどワイン関連のビジネスに対してもVinTankのウェブサイトで様々なソーシャルメディアで自社の商品、ブランド、サービスに関してどのような対話や情報が交換されているのかが把握することができ、契約ユーザーはそれに対応するインフォメーションやキャンペーンなどを消費者に打ち出すことが可能となる。 現在、数百種類のスマートフォン用ワイン関連のアプリが存在し、VinTank社でも新たなインターフェースのオプションとしてアプリの研究や検討を行なってきたが、今回はじめてVinTankが目指す<顧客とワイナリーをつなぐ>機能を<Delectable>が提供できると判断し、今回のパートナーシップにたどり着いたとVinTankの関係者は説明している。 (イメージ:Delectableより) 今後はDelectableを通じてスマートフォン上での情報交換のインフォメーションをVinTankが集計する情報に加え、更に大量の情報量を契約ユーザーに提供する予定。 ソーシャル・メディアの普及がする前は、ワイン業界では主にワインアドヴォケート誌やワイン・スペクテーター誌なのど専門誌が情報発信の拠点となっており、特にワインの評価を点数で表すポイント制度は<ベビー・ブーム世代>は大いに活用されたが、今後ワイン業界を支えることとなる<ミレニアル世代>は専門誌やポイント制度への関心は低く、ワイン情報も<共有度>および<透明性>を重視するされるようになり、ワイナリーやワイン会社はこのニーズに応える必要がでてきた。 (イメージ:VinTankより) 訪れたワイナリーの写真、ワインショップで見かけたワインの写真、ワインメーカーやソムリエのワインに対するコメントなどがソーシャル・メディアを通じて共有され、ソーシャル・メディアの利用者は自ら情報の発信者となり、顧客とビジネスの結びつきに影響を与えている時代となりつつある。ワイナリーは今後は情報の発信方法やコンテンツ内容もソーシャル・メディアで活かされる方法で提供する必要があり、ワインだけでなくソーシャル・メディア向けの対策がビジネス成功の鍵であると理解している経営者は少なくない。2012年のワインの総消費量では成人した<ミレニアル世代>が25.7%を締めているニュースが発表され予想以上に大きなシェアを締めていたことから、この先も<ミレニアル世代>がワインに対する関心が高まっていくのではないかと推測が始まっている。現在は低価格で、<ミレニアム>向けに直接マーケティングされた商品が消費されおり、将来的にはプレミアム系のワインに対してもソーシャルメディアを上手に活用すれば顧客として獲得できると、共通認識が確実に広まっている。 (ニュース・ソース:Stark Insiderより)

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アメリカ人が好むアルコール飲料

ガラップ社が実施する恒例の<消費者習慣>に関するアンケートで「好みのアルコール飲料」でアメリカの36%がビールを好むと答えたところ、35%がワインを好むと答えた。 1992年には20ポイントの差があったが、差が縮まった要因の一つに女性のアルコールの好みがアンケート結果に反映していると推測される。 ・・・・・・・男性ビール%  女性ビール% 1992~1994  64%        29% 2012~2013  53%        20% ・・・・・・・(-11)             (-9) ・・・・・・・男性ワイン%  女性ワイン% 1992~1994  15%        43% 2012~2013  20%       52% ・・・・・・・(+5)              (+9) 男性のビールに対する好みが落ちたが、同時に女性のワインに対する好みが増えていることが、ワインの数字を押し上げていることがわかる。また、女性のビールに対する好みが下がったことが結果に現れていることがわかる。 また、ビールが落ち込んだもう一つ理由に<若者年齢層>(18歳から29歳)のビール離れが大きく響いているとわかっている。1992年~1994年の間では71%が<ビールを好んで>いたが、2012~2013では41%(-30)まで落ち込んだ。ただし、<若者年齢層>はワインよりも、<その他リキュール>に対する好みが高いこともわかった。 <中間年齢層>(30歳~49歳)と<高年齢層>(50歳以上)のビール・ワイン・リキュールの好みが約20年間、それほど変動しないため、<若者年齢層>と<女性>のアルコールの好みが今後のアンケート結果に影響を与えることが分析で明らかになった。 このアンケート調査が実施された1939年から2013年までアメリカ人のアルコール消費頻度(時と場所を踏まえてアルコールを飲む)は63%から60%と、それほど変化していない。ビールが人気のアルコール飲料としてのステータスは変化しつつあるが、ビールがなくなるわけでなく、最近はクラフト・ビール(地ビール)などの人気を考慮すると決してビール業界全体が右往左往しているわけでもない。 ワイン業界の成長の一つの要素にマーケティングとターゲットを絞ったプロモーションの結果が現れていると思う。インターネットでの情報交換は(最近はクラフト・ビールも見習っているようだが)は他のアルコール飲料と比較できないくらい情報量が多く、広告や宣伝がターゲットする消費者はピンポイントで(モスカートは若い女性が読む雑誌やウェブサイト、スパークリングはもう少し年齢層が上の女性が読むファッション誌や料理のウェブサイトなど、熟成ワインは高い年齢層向けに限定)実に上手に行われている。 一方、特に大手ビール会社はスポーツ観戦(特にテレビでの)や男性を刺激するエロチズムやヒューモアをPRに利用してここ40~50年近く同じ方法でプロモートを行っている。男性でなく、スポーツに関心がなければ、ビールに良さや魅力を感じることは到底無理でなようも気がする。ちなみに日本では喉ごし、爽快感、仕事終わりなどのアピール要素をしているので、アメリカと比べても少し違うターゲットを狙っているような気もする。 アメリカのサッポロビールの広告は今時の若者に受けそうなスタイル。 ビール業界もターゲットを絞って、<女性>や<若者年齢層>に焦点を合わせたマーケティングやプロモーションが実施されれば、比較的簡単にシェアを回復することが出来ような気もする。 アメリカではミニシアター系で<ビール好きの若い女性>が主人公の映画が注目を浴びてる。 美人で人気の俳優さんと半端じゃなビール量を飲む様子を画けば<女性>と<若者年齢層>へのアピールは楽勝にも思える・・・ (ニュース・ソース:Gallupより)

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2013年の<アン・プリムール>試飲会

先週はフランスのボルドーで開催された<アン・プリムール>(フューチャー・ワインの樽試飲会)に関するレポートがヨーロッパやアメリカのメディアから多く出まわった。一つ一つ紹介するより大まかな共通点を集約しキー・ポイントを紹介させていただきます。 まずは今年の<アン・プリムール>開催においていくつか背景事情を理解すると数々のレポートがわかりやすくなる。最初は2012年は天候の関係で葡萄栽培状況の難しさは様々なニュースで取り上げられており、結果的に記録的な少量の葡萄収穫で終わっている。次に今年からシャトー・ラトュールが<アン・プリムール>には参加しない意向を表明した。最後は近年、中国人のボルドー<グラン・ヴィン>に対する関心や需要が高まっており、中国人の需要によりワインの最終的な取り引き価格が決まると予測されている。 *** 2012年の春先は雨が多く、夏は逆に非常に乾燥した天候となった。8月末には強い熱波に覆われ葡萄の熟成が加速した。品種により9月中旬までに収穫を終える畑もあったが、それ以降の葡萄は雨の被害に見舞われた。ボルドーの右岸の畑でメルローを栽培しているポムロールやサン・テミリオンのシャトーはメルローの収穫が他の品種より時期が早いことから雨の被害が少なかった。また、左岸の畑でもメルローを栽培している畑は上々な品質を届けている。 下記のシャトーは様々なレポートを共通して高い評価を(樽試飲)得ている: Château Pétrus 2012 Pomerol Château Ausone 2012 Saint-Émilion Château Cheval Blanc 2012 Saint-Émilion Château Valandraud 2012 Saint-Émilion Château Angélus 2012 Saint-Émilion Château Belair Monange 2012 Saint-Émilion Vieux Château Certan 2012 Pomerol Château la Fleur-Pétrus 2012 … Continue reading

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ソーシャル・メディアとワインの売上

Wine-Searcher.comに頻繁に投稿するワイン・ライターのW・ブレイク・ゲリー氏からソーシャル・メディアとワイン売上の関係に関して興味深い記事が掲載された。Wine Market Councilは米国のワイン業界関係者で構成された非営利団体で、業界の顧客の購買リサーチやソーシャル・メディアの活用法などをメンバーに対して提供する。 今月18日にソノマでWine Market Councilの会合が開催され、最近のツイッターやフェイスブックなどでのワインに関するソーシャル・メディアのトレンドに関するプレゼンテーションが披露された。2011年頃から米国ではモスカット種(Moscato)のワインが業績を伸ばしている。主に大手のE&Jガロ、モンダヴィ、スッター・ホーム、ベリジャーなどがモスカットのワインで売上を伸ばしており、アメリカ独自のワイン・トレンドとして不思議がる人も少なくない。ソーシャル・メディアの観点から見ると最も話題に上がる品種は<シャルドネ>で2番目に<モスカット>が話題に上がってる。中でも若い女性の間でツイッターやフェイスブックでトレンドする傾向があり、ワインの売上とソーシャル・メディアの関係を理解するのに<優等生>の例である。一方で必ずしもソーシャル・メディアで話題になっても売上増加につながるとは限らない。<シラーズ>はソーシャル・メディアでは話題になるが、売上が前年と比較して17.9%落ち込んでいる。同じように<リースリング>は<ピノ・グリ/グリージオ>より話題になるが売上は4%落ち込んでいる。真逆のパターンも存在し、<マルベック>はソーシャル・メディアではあまり話題にならないが売上は順調に伸びている。 これらの傾向を一つ一つ見ていこう。 まずは<モスカット>に関しては以前ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版で紹介された記事では<モスカット>を上手にポップ・カルチャーの中に織り込むことに成功したことが人気の要因の一つに上げられる。ヒップ・ホップの歌詞の中に登場するなど、<ミレニアル世代>(10代から20代)の女性へのマーケティングのメインのターゲットにしたことがソーシャル・メディアに取り上げられやすい環境を作り上げたことがモスカットの成長にプラス効果が現れたと言ってもおかしくない。 一方、<シラーズ>と<リースリング>はソーシャル・メディアの怖い一面が現れた現象として考えてもいいだろう。オーストラリア発の<イエロー・テール>をはじめとして2000年代の<シラーズ>の人気は爆発的。2000年代後半になると人気が急激に落ち込み、同時にソーシャル・メディアの利用が急激に伸びるようになり、運が悪く<ミレニアル世代>の間で<シラーズ>はその中で揉まれることになった。風評被害と似た感覚なのかもしれないが、<シラーズ>イコール<良くないワイン>がソーシャル・メディアを通じて冗談のネタなどとして広まったような気がする。同じく<リースリング>も70年代の<甘~い味わい>イメージや<ママとパパが飲むワイン>のイメージを引きずり、冗談のネタとしてソーシャル・メディアで広まったが、好印象を築くことが出来なかった。 <マルベック>はこれから<ミレニアル世代>に伸びる可能性を持つ品種として考えられる。アルゼンチンからのワインの輸入は前年から+9.5%伸びており、今週、紹介したシリコン・バレー・バンクのワイン・レポートでも、今後も輸入量が増える傾向があると説明。ワインの価格面でも<モスカット>と似たようなポテンシャルがある。唯一、違いがあるとしたら、多くの<モスカット>は国内メーカー(ワイナリーやワイン会社)が売り出している。一方、<マルベック>の大半はアルゼンチンからインポーターを通じて売られている。今後はマーケティングの発信方法がソーシャル・メディアで取り上げられる鍵となると思う。 <モスカット>のようなヒット商品は確実にソーシャル・メディアが関わっていると確信している。今後も<ミレニアル世代>を獲得することがワイン業界の大きな課題となっているので、ソーシャル・メディアを通じて顧客獲得を積極的に行なわれると見込まれている。 ガロ社のブランド<Barefoot>を例に取っただけでも、いかに<モスカット>を上手に若い女性向けにアピールしているのかがよくわかる。 (イメージ:上からsanderae、colormepeppy、wendypoonより) フルーツを加えてカクテル風に<モスカット>を楽しむ提案もアピール度を高め、ソーシャル・メディアに取り上げられる要素となっている。 (イメージ:上からcandykoated-cerebellum、seefooddieit、shieetmindayyyより) (ニュース・ソース:TheWine-Seacherより)

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その他 2013年に注目すべきトレンド

今週は2013年で活躍または注目すべきトレンドを個人的な予測でスタートしたが、普段個人的にも読むのが好きなワイン・ライターやブロガーたちの予測を今週の締めくくりとして、いくつか紹介させていただきます。 *** サンフランシスコ・クロニクルのジョン・ボネ氏: - カリフォルニアのニュー・ウェーブのワイナリー・ワインメーカーが造るワインがマスに広まる。それらは、ワイン・コレクター対象ではなく、テーブル・ワインとして消費される目的で活用される。 - ドライ・リースリングが注目される。 - ボジョレーのボルドー化。真剣なワイン造りに取り組んできた醸造家たちが新しいボジョレーに進出し始めた。 フード・アンド・ワインのレイ・アイル氏: - シェリーが注目される。昨年、ニューヨークではシェリー・フェスタが開催され、再認識したソムリエやレストランが多かった。 - カリフォルニアからはインディ系のワイナリーやアマチュア醸造家が注目される。メジャーでない品種、リボッラ・ジャッラ、トルーソ、トカイ・フリウラーノなどが利用されると予測される。 作家・ブロガーのアリス・ファイアリング氏: - ロワールのワイン。陶器などでワインを熟成するなど驚く手法でワイン造りを行なうワインメーカーがたくさん存在する。 オレゴニアンのキャサリン・コール氏 - 新しいワイン・スタイルの反動からクラシックなスタイルのワインに対する再認識が高まる。例えば、樽熟成のシャルドネやジンファンデルなど。ただし、良質な葡萄栽培とワイン造りが前提となる。 サンフランシスコ・マガジンのジョーダン・マッケイ氏 - カリフォルニアでは若いワイン愛好家を対象としたブティック・ワイナリーや珍しい葡萄品種で造られたワインが増える。 - ピノ・ノワール以外のライトな赤ワイン。ガメ、プルサール、スキアーヴァ、サン・ローラン、ツヴァイゲルト、サンソーなどで造られたワインが増える。 - 格安ワインのセレクションが増える。 シリアス・ドリンクのマギー・ホフマン氏 - テーマがありながら簡潔でシンプルなワイン・リストを持つレストランが注目される。また、ハーフ・ボトルやカラフのオプションを提供するお店も増える。 - ハンガリーやスロベニア、ブルゴーニュとオーストリアの若いワインメーカーが造ったワインの人気が高まる。 「I’ll Drink to That!」 ポッドキャストのリーバイ・ダルトン氏 - バローロ。中国からのブルゴーニュ需要が高すぎて、次にピエモンテ地方のワインに関心が移る。 *** 少量生産で変わった品種でのワイン造りを行うカリフォルニアのワイナリーへの注目度は今年も変わらずに続くような気がする。この他に昨年はカリフォルニアが豊作で、たくさんの葡萄があることから、ワインバーやレストランでは「生ワイン」または「タップ・ワイン」( 生ビールのようにサーバーから提供される新鮮なワイン)が増えるような気がする。国内とは異なったニーズやトレンドだが、向こう方面に行かれる方は、是非、ここで紹介するニュースを参考にしていただければ、何らかな形で役に立つことは間違いありません。 (ニュース・ソース:Eaterより)  

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たまご型のコンクリート醗酵タンク

今ではもっぱら死語となりましたが、80年代後半から90年代全般は東京ドームを「ビッグ・エッグ」と呼ぶ時代があった。いつの頃からか愛称で呼ぶより、正式名所でしか表記されなくなった<大きな卵>はおそらくネーミング自体に問題があったのではないかと勝手に推測している。たまたま屋根が白くて丸みがあるからって<エッグ>と呼ぶのも無理があったのではないでしょうか・・・どちらかと言うと境内に続く商店街でよく売られている<さらし飴>や<中華まん>を連想させる形。ただし<ビッグ・ジャパニーズ・トラディショナル・ライス・キャンディ>や<ビック・チャイニーズ・マンジュウ>も愛称としてはかなり無理がある・・・ <ビック・エッグ>は正直どうでもよくて、今、カリフォルニアのワインメーカーの間で裏トレンドで<コンクリート・エッグ>の愛称で呼ばれているものがある。正体はワインを醗酵する工程で使用するコンクリート製のタンク。実際に19世紀からコンクリート製の容器はワイン醸造に使用されており、フランスのローヌ地方エルミータージュの老舗ワイナリーのM.シャプティエ社が2001年に特注で造ったのがこの醗酵タンクの始まりと言われている。実際、M.シャプティエ社はデザインや構成などは独自に行ったのですが、特許は申請されていなかったので、今後はタンク製造会社のノンブロット社を相手とって法廷の争いも避けられないとか・・・ この<コンクリート・エッグ>には主に2つのメリットがあると考えられています。一つ目は素材。コンクリートはフランス ロワール地方の砂と小石に塩素水化されていない天然の湧き水で作られている。科学的には立証されていないが、このタンクを活用しているワインメーカーは特に白ワイン用の葡萄を醗酵する際にミネラル感が多く感じられると口を揃えて説明している。ちなみに多くのワイナリーは木製はステンレス製の醗酵タンクを活用する。もう一つのメリットは形に秘密がある。醗酵で造られた酵母菌は醗酵容器の底に沈みそれを「リー」と呼ぶ。 通常は醗酵が終わると液体をリーから外すのだが、ワインに深みを加えたい場合には液体とリーを一緒のままさらに熟成される。これを「シュール・リー」と呼ぶ。このような工程を取り入れる場合、たまご型のタンクには角が一切ないため満遍なく均等に液体がリーに触れることができると考えられている。これらのメリットはどれも立証はされていないが、結果は完成したワインで通常の工程と比較するしかなく<コンクリート・エッグ>を取り入れたメーカーは効果は歴然であると語っている。 (イメージ:HuffingtonPostより) この道具の普及の問題はコストとサイズ。一体は小型は1.3メーターの高さで、600リッターが入り、重さ1.2トン、値段は6千ドル。(ちなみに大型は2.8メーター、3000リッター、4.8トン、価格は不明)しかも、フランスからの輸送費も考慮する必要がある。需要が高まれば多少値段が下がると思われるが、何せ大きさにも限界があって、数を増やすのなら置く場所を確保する必要がある。その上、メーカー側の裁判が始まったら、そのコストも燃焼する必要が・・・今は小規模で活用されているところが<裏トレンド>としての最大の要素なのかもしれません。 (ニュース・ソース:HuffingtionPostより)

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リボッラ・ジャッラ

(イメージ:Radikonより) PPCVINOでも取り扱っている<オレンジ・ワイン>はカリフォルニア・ワイン愛好家の間では<裏トレンド>としてはじまり、少しづついくつかのワイナリーが造り始めることから専門メディアなどから注目が集まり始め<裏トレンド>から<表トレンド>になりつつ動きがあるが、早くも次のワイン・スタイルが<裏トレンド>としてゆっくりではあるが確実に少しづつ前に進み始めている。 最近、ワイン・ブログ・ワールドでRibolla Gialla(リボッラ・ジャッラ)の文字を頻繁に見る。イタリア・ワイン通であるのならスロベニア国境付近のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州でここ15年前ぐらいから復活しつつある、注目品種としてご存知の人もいると思うが、一般的にはあまり知られている品種ではない。北イタリアの葡萄はピノ・グリジオやトカイ・フリウラーノなどとアメリカでも幅広く飲まれているワインを造っているが、このリボッラ・ジャッラ種の扱いはなかなかの手ごわい品種でこれまでも積極的に扱うアメリカのワインメーカーはいなかったが、ナパのあるベテラン・ワインメーカーが両足でリボッラ・ジャッラ種の奥深い世界に飛び込んでいった。George Vare氏はソノマのガイザー・ピークの代表として長年活躍し、1995年にはナパのルナ・ヴィンヤードをマイク・ムーン氏と始め、ピノ・グリジオ種とサンジョヴェーゼ種をナパで本格的に手がける実績を残す、その後、第一線から退いたのだが、独自のVare Vineyardを開始し、一般にはワインを一斉販売せず、ナパのフレンチ・ランドリーだけにいくつかのワインを卸している。Vare氏は現在アメリカ唯一のリボッラ・ジャッラ種の栽培をわずか2.5エーカーの畑で行なっており、独自のブランド以外は8人のワインメーカーに葡萄をわけている。 下記のワイナリーでVare Vineyardのリボッラ・ジャッラ種が入ったワインが造られている: Matthiasson Arnot-Roberts Bottega Rudd Winery Arbe Garbe Massican Ryme Grassi Vare氏の2.5エーカーの畑 (イメージ:SFChronicleより) 葡萄が熟されると果皮が鮮やかな黄色に染まる特徴的なリボッラ・ジャッラ種の扱いの難しさはの一つに酸味が多く抽出されることがあげられる。そのためワインにバランスを出すために他の品種とブレンドするか、または<オレンジ・ワイン>と同様に樽醗酵を始める前に白ワインでは通常は行なわないスキン・コンタクト技法を活用する。スキン・コンタクト技法も漬け込む期間やホール・クラスター(茎が付いたまま)や圧搾後も果皮を漬けたままなどと色々のやり方を試しながら辛抱強く行なうしかない。スキン・コンタクト技法が活用されるため、仕上がりのワインにはタンニンが多く含まれ、酸とのバランスが料理とのマッチングに絶妙に合うようになる。 カリフォルニア産のリボッラ・ジャッラは現地に行かないとなかなか入手困難ですが、イタリア産またはスロベニア産は日本でもいくつか入ってきているので、ご興味がある方はとりあえず、そちらでお試しください。 Vare氏の独自のブランド (イメージ:WakawakaWineReviews.comより) Wakawakawinereviews.comでは最近行なわれたカリフォルニア産フリウリ・ワインの会の様子の写真がたくさん掲載されています。 パート1 パート2 パート3   

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ワインニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをまとめは、調査会社に関連したニュースを2つ紹介します。 (イメージ:SantaMargheritaより) 米リサーチ会社のSymphony IRI社は2011年7月~2012年6月のワイン売上(アメリカ国内)の集計が発表され、いくつかのニュース・アウトレットで取り上げられた。具体的には20ドル以上のテーブル・ワイン(一応、ラグジュアリー・クラス扱いとなる)を対象とした統計でトップ20の内19のワイン・ブランドがアメリカ国内のメーカーであると発表。トップ20の中で輸入ワイン・ブランドが一つ存在していて、それがなんと第一位のポジションを獲得したイタリアからのサンタ・マルゲリータ・ワイン(Santa Margherita)。主にピノ・グリジオがアメリカ人に人気でスーパーやワインショップでの定番らしい。サンタ・マルゲリータはイタリアの大手ワイン・ブランドでアメリカではテラート・ワイン・グループ社が輸入・販売を行なっている。日本ではコストコで購入できるようです。 その他10位までのワイン・ブランドは下記のとおりです: 1) Santa Margherita(サンタ・マルゲリータ/イタリア) 2) Sonoma Cutrer(ソノマ・クトラー/ソノマ) 3) Rombauer(ロンバウアー/ナパ) 4) Duckhorn Vineyards’ Decoy brand(ダックホーン・ヴィンヤーズのデコイ/ナパ) 5) Stags’ Leap Winery(スタッグス・リープ・ワイナリー/ナパ) 6) Charles Krug(チャールズ・クルッグ/ナパ) 7) Grgich Hills(ガーギッチ・ヒルズ/ナパ) 8)Francis Ford Coppola Director’s Cut(コッポラのディレクター・シリーズ/ソノマ) 9) Caymus(ケイマス/ナパ) 10) Conundrum(コナンドラム/モントレー) シェアを急激に伸ばしたのが4位のダックホーン・ヴィンヤーズ(90%↑)のデコイと8位のコッポラのディレクター・シリーズ(80%↑)。また16位に入ったBelle Glos(ベル・グロ、ケイマスとコナンドラムの同じオーナー)は前年度から175%の売上を伸ばし、今後も注目ワイナリーの一つになるのは間違えない。 … Continue reading

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