Tag Archives: リースリング

ソノマの人気ワイナリーがニューヨークでリースリング栽培に挑戦

(イメージ:syracuse.comより) 最近このブログで度々登場するソノマのPaul Hobbs Wineryのポール・ホブス氏がドイツのモーゼル地方で活躍するSelbach-Oster Wineryのジョハネス・セルバック氏と組んでニューヨーク州のフィンガー・レイクスAVA内のセネカ湖周辺でリースリング栽培プロジェクトを旗揚げするとワイン・スペクテーター誌で発表された。 (イメージ:Hazlitt 1852 Vineyards/Facebookより) ホブス氏とセルバック氏は共同でフィンガー・レイクスの中央に位置するセネカ湖の東側を走るルート414沿いの土地67エーカーを購入。ルート414にはLamoreaux Landing、Standing Stone、Wagner、Hazlitt 1852、Damiani Wine Cellarsなど人気のワイナリーが集中するフィンガー・レイクスの一等地。セネカ湖のこのエリアだけがなぜか周辺よりも寒さが柔らかく、ドイツのライン産地と条件が似ており、上質な葡萄栽培に適していると理解されている。また、ラインのモーゼル地区と同様に急斜面に畑が位置し、フィンガー・レイクスで活動しているほかの栽培かも、<リースリング本場>の栽培方法やテクニックを吸収することができると期待感が高まっている。 今回は主にリースリング種を栽培する予定だが、一部Gewürztraminer種またはPinot Blanc種の栽培も検討している。 (イメージ:DamianiWine/Facebookより) 最近、ホブス氏がカリフォルニア発のニュースで取り上げられる際は、ソノマの地元住民との間での葡萄畑拡大での自然・環境破壊問題関連のニュースばかりであまり喜ばしいニュースではないが、今回のニュースはホブス氏にとってそもそも東海岸ニューヨーク州出身で、<故郷に錦を飾る>形となる。実際のワイン造りは先の話(予定では2015年ヴィンテージを目指している)になるが、西はカリフォルニアから、東はドイツからニューヨーク集結し地元住民も期待感が高まる新たなプロジェクトはうれしいニュースであることは間違えない。 (イメージ:DamianiWine/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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リースリングをもっと楽しんでもらうには・・・

人にはそれぞれ好き嫌いががあるが、不思議なことにリースリングほど名前から連想させられるイメージで、ついつい避けてしまう葡萄品種は他にないのではないかと思う。ワインをよく飲まれる方であれば特に抵抗感はなく、リースリングの特徴を楽しんで飲んでいるのかもしれないが、どうしてもダメな人は抜きにして、近頃リースリングから遠ざかっている人には、最近いくつかリースリングに関する記事が掲載されているので簡単に紹介させていただきます。 ワシントン州を流れるコロンビア川沿いに位置するコロンビア・バレーAVAは上質なリースリングが多く栽培されている。どこかリースリングの本場ドイツのライン川の風景を彷彿させられる・・・ (イメージ:Seven Hills Wineryより) まずはアメリカでもっとも多くリースリング・ワインを生産しているワシントン州から。ワシントン・ワイン・レポートによると2001年頃にはリースリングはシャルドネに対して1/3の栽培量しかなかったが、2010年にはシャルドネの生産量を上回るまでシェアを拡大した。これには明確な理由がありワシントン州の最も古いワイナリーであるChateau Ste. MichelleやHogue Cellars、Pacific Rim Winemakers、そしてCharles Smithのワイナリーなどがここ数年リースリングの生産量を大幅に伸ばしおり、Chateau Ste. Michelleにいたっては年間で約100万ケースを生産し、<世界で最もリースリングの生産量が多いワイナリー>となった。ちなみに2012年のヴィンテージではワシントン州だけで200万ケース生産を突破すると予測されている。なぜ、10年ちょっとでリースリングがこれだけ数字を伸ばすことができたのかには大きく2つの要素が上げられている。 シャトー・サン・ミッシェルのワインメーカーのボブ・バートー氏と「リースリングの伝道師」のアーネスト・ローゼン氏。 (イメージ:Chateau Ste. Michelleより) 1つ目はワシントン州は北カリフォルニアとニューヨーク州のアメリカ国内のリースリング生産地と比べて異なったスタイルのワイン造りに取り組んでいる。特にChateau Ste. Michelleは1999年頃にドイツのモーゼル地区で活動し、Decanter誌から<2005年マン・オブ・ザ・イヤー>など数々の表彰を受けて「リースリングの伝道師」と呼ばれるアーネスト・ローゼン氏からアプローチされて<オフ・ドライ>スタイルのリースリング造りに取り組んだ。ドイツ・ワインの場合、ドライが辛口、スイートの甘口があり、<オフ・ドライ>は中間の甘さとの認識。甘さに抵抗感を持つ人には、なぜ、ドライに仕上げないのかと思う人が多いと思うが、リースリングの場合、独特の強めの酸味があり、そこに桃やメロンの味わいにミネラル感が加わり、様々な料理とのマッチングに多いに役立つ。Chateau Ste. Michelleのリースリングにはドライ、オフ・ドライ、レート・ハーベスト(遅積み)の甘口の3種類があるが、<リースリング>と表記されるワインは<オフ・ドライ>を指す。このワインだけで年間90万ケースを生産している。 <リースリング界のオーパス・ワン!?!>のEroica Single Berry Selectは、Chateau Ste. Michelleとアーネスト・ローゼン氏が共同で造ったハイ・エンドのリースリング。1本$200ドルと価格もご立派・・・ (イメージ:Tina Wong flickrより) 2つ目のワシントン州独自の特徴は1970年代前半にドイツから持ち込まれた苗が成長し、葡萄栽培を行なっているところ。その中で有名な畑はコロンビア・バレーのパスコ街にあるセージモアー・ヴィンヤード。全体で800エーカーの畑を所有し、カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロー、シャルドネ、シラー、カベルネ・フランそしてリースリングなどの葡萄品種を約60ヶ所のワイナリーへ供給している。ちなみにChateau Ste. Michelleにも葡萄を供給を行なっている。 樹齢40年のセージモアー・ヴィンヤードが所有するリースリング。 (イメージ:Great Northwest Wineより) セージモアー・ヴィンヤードが所有する『Dionysusブロック』と『Bacchusブロック』呼ばれるそれぞれ約20エーカー分の畑には1973年に植えられた樹齢40年のリースリングが存在する。『Geisenheim … Continue reading

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大統領就任式にニューヨーク産のワイン

米国オバマ大統領の二期目の開始を祝う就任式行事の一つが大統領主催の昼食会。この昼食やホワイトハウスで開かれる晩餐会で使用されるワインは常に業界では注目を集める。今回の就任式はニューヨーク州の上院議員のチャールス・シューマー氏が様々な行事の構成を任され昼食会では彼のお膝元のニューヨーク産のワインが初めて選ばれた。 (イメージ:Tierce Wineより) 一つ目のワインはニューヨーク州西部のフィンガーレイク産地を代表するリースリング種のワインが選ばれた。<Tierce Dry Riesling 2010>(Tierceはラテン語で「3」を意味する)はフィンガーレイクに所属する3つのワイナリーのワインメーカーが共同に造るコラボ・ワイン。Fox Run Vineyard、Anthony Road Wine Company、Red Newt Wine Cellarsはフィンガーレイクのセネカ・レイク地方でリースリング種を栽培しており、6年前にセネカ・レイクの独自のテロワールを表す目的で毎年、ワインメーカーが独自に醸造したドライ・リースリングを持ち合わせ、3つの畑からの果汁をブレンドし、共同で一つの限定ワイン(年間300ケース)をリリースしている。異なった地形、土壌、気候で栽培され、造られるドライ・リースリングはこれまで様々な賞を獲得しており、1本30ドルのこのワインは3つのワイナリーでの限定販売。 (イメージ:Bedell Cellarsより) 2つ目のワインはマンハッタンから東に位置するロングアイランドのノース・フォーク産のメルロー。ワイナリーはBedell Cellarsで30年以上の葡萄栽培とワイン造りの実績を積み上げ、2000年にアート・コレクターで映画プロデューサーのマイケル・リン氏がワイナリーを買い取る。30年以上の醸造実績を持つリッチ・オールセン=ハービック氏を向かい入れ、ノース・フォーク特有のメルロー種を伝統的なナチュラル・ワイン・メイキングの手法で上質なワイン造りを行なっている。特に<Musee>シリーズは250ケースの限定生産でノース・フォーク産の葡萄で造るボルドー・ブレンドは高い評価を獲得しており、東海岸のカルト・ワインの地位を獲得している。今回の昼食会で使用されたのは<2009 Merlot>で100%メルロー種は天然酵母により醗酵され、10ヶ月間使用済みフランス樫樽で熟成されたワイン。1本30ドルはすでに完売状態。 最近、CBSニュースで放送されたオーナーのマイケル・リン氏のインタビュー:   (ニュース・ソース:The Detroit Newsより)

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ソーシャル・メディアとワインの売上

Wine-Searcher.comに頻繁に投稿するワイン・ライターのW・ブレイク・ゲリー氏からソーシャル・メディアとワイン売上の関係に関して興味深い記事が掲載された。Wine Market Councilは米国のワイン業界関係者で構成された非営利団体で、業界の顧客の購買リサーチやソーシャル・メディアの活用法などをメンバーに対して提供する。 今月18日にソノマでWine Market Councilの会合が開催され、最近のツイッターやフェイスブックなどでのワインに関するソーシャル・メディアのトレンドに関するプレゼンテーションが披露された。2011年頃から米国ではモスカット種(Moscato)のワインが業績を伸ばしている。主に大手のE&Jガロ、モンダヴィ、スッター・ホーム、ベリジャーなどがモスカットのワインで売上を伸ばしており、アメリカ独自のワイン・トレンドとして不思議がる人も少なくない。ソーシャル・メディアの観点から見ると最も話題に上がる品種は<シャルドネ>で2番目に<モスカット>が話題に上がってる。中でも若い女性の間でツイッターやフェイスブックでトレンドする傾向があり、ワインの売上とソーシャル・メディアの関係を理解するのに<優等生>の例である。一方で必ずしもソーシャル・メディアで話題になっても売上増加につながるとは限らない。<シラーズ>はソーシャル・メディアでは話題になるが、売上が前年と比較して17.9%落ち込んでいる。同じように<リースリング>は<ピノ・グリ/グリージオ>より話題になるが売上は4%落ち込んでいる。真逆のパターンも存在し、<マルベック>はソーシャル・メディアではあまり話題にならないが売上は順調に伸びている。 これらの傾向を一つ一つ見ていこう。 まずは<モスカット>に関しては以前ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版で紹介された記事では<モスカット>を上手にポップ・カルチャーの中に織り込むことに成功したことが人気の要因の一つに上げられる。ヒップ・ホップの歌詞の中に登場するなど、<ミレニアル世代>(10代から20代)の女性へのマーケティングのメインのターゲットにしたことがソーシャル・メディアに取り上げられやすい環境を作り上げたことがモスカットの成長にプラス効果が現れたと言ってもおかしくない。 一方、<シラーズ>と<リースリング>はソーシャル・メディアの怖い一面が現れた現象として考えてもいいだろう。オーストラリア発の<イエロー・テール>をはじめとして2000年代の<シラーズ>の人気は爆発的。2000年代後半になると人気が急激に落ち込み、同時にソーシャル・メディアの利用が急激に伸びるようになり、運が悪く<ミレニアル世代>の間で<シラーズ>はその中で揉まれることになった。風評被害と似た感覚なのかもしれないが、<シラーズ>イコール<良くないワイン>がソーシャル・メディアを通じて冗談のネタなどとして広まったような気がする。同じく<リースリング>も70年代の<甘~い味わい>イメージや<ママとパパが飲むワイン>のイメージを引きずり、冗談のネタとしてソーシャル・メディアで広まったが、好印象を築くことが出来なかった。 <マルベック>はこれから<ミレニアル世代>に伸びる可能性を持つ品種として考えられる。アルゼンチンからのワインの輸入は前年から+9.5%伸びており、今週、紹介したシリコン・バレー・バンクのワイン・レポートでも、今後も輸入量が増える傾向があると説明。ワインの価格面でも<モスカット>と似たようなポテンシャルがある。唯一、違いがあるとしたら、多くの<モスカット>は国内メーカー(ワイナリーやワイン会社)が売り出している。一方、<マルベック>の大半はアルゼンチンからインポーターを通じて売られている。今後はマーケティングの発信方法がソーシャル・メディアで取り上げられる鍵となると思う。 <モスカット>のようなヒット商品は確実にソーシャル・メディアが関わっていると確信している。今後も<ミレニアル世代>を獲得することがワイン業界の大きな課題となっているので、ソーシャル・メディアを通じて顧客獲得を積極的に行なわれると見込まれている。 ガロ社のブランド<Barefoot>を例に取っただけでも、いかに<モスカット>を上手に若い女性向けにアピールしているのかがよくわかる。 (イメージ:上からsanderae、colormepeppy、wendypoonより) フルーツを加えてカクテル風に<モスカット>を楽しむ提案もアピール度を高め、ソーシャル・メディアに取り上げられる要素となっている。 (イメージ:上からcandykoated-cerebellum、seefooddieit、shieetmindayyyより) (ニュース・ソース:TheWine-Seacherより)

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ドイツ・ワインに関するドキュメンタリー映画

(イメージ:LeadingBetweenTheLine/Facebookより) ドイツ・オーストリア・フランスのシャンパーニュ地方のワインを専門に扱うアメリカ人ワイン・インポーターのテリー・テイス氏(Terry Theise)がドイツワインに関するドキュメンタリー映画『Leading Between The Vines』を製作し、近日中にDVDがリリースされる。テイス氏はリースリング種の伝道師として知られており、これまで根強かった<甘いワイン>のレッテルを接がし、リースリング種の魅力とポテンシャルをインポーターと語り手として広めている。 2010年には著書『Reading Between The Vines』を出版し、テイス氏のワイン哲学が存分に綴られている。また、様々な媒体でのインタビューにも登場し、お茶目な面でありながら、リースリングやゲヴュルツトラミネール種などの話になると息を入れる間もなく熱く語る。特にリースリングに関しては誤解された印象が定着していることから、リースリングに関する特徴や豊富なスタイルの数に関する話はやまない。あるインタビューではリースリングは<最強の葡萄品種>であると説明。生産量が最も多いドイツの独特のテロワールの話、ドライからドルチェまでのスタイルの違い、リースリング種のみが味に変化を与えようとしても、それに勝手に抵抗する品種である話など豊富な知識は実に興味深い。 今回のドキュメンタリーもこれまでの話と同様に興味深い話がふんだんに含まれているよう。下記の動画はドキュメンタリーの一場面で、川沿いの急斜面でスレート(粘板岩)の土壌で栽培するリースリングの様子が一部紹介されている。 (全イメージ:LeadingBetweenTheLine/Facebookより) (ニュース・ソース:Leading Between The Linesより)

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