Tag Archives: ボルドー

ワイン・ニュースのまとめ

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2014年の一発目は正月休みの間におきたワイン関連のニュースでスタートします。 *** (イメージ:Wine Australiaより) 北半球は冬真っ只中だが、南半球は2014年ヴィンテージの収穫時期は数週間後に開始するが、オーストラリアからは先行きが心配してしまうようなニュースが・・・ 豪州の大手ワイン会社3社のAccolade Wine/アコレード・ワイン社、Pernod Ricard/ペルノ・リカール社、Treasury Wine Estate/トレジャリー・ワイン・エステート社は共に葡萄の仕入価格を最大で50%引き下げると昨年の12月に発表をおこなった。豪州ではワインのオーバーストックと販売が伸び悩むとここ数年の実績が理由として仕入価格の引き下げを行なったと推測される。2011年の干ばつを皮切りに豪州ワイン産業は一時の成長から下降傾向が続いており、葡萄の価格が一時より立て直し上昇傾向であったが、昨年年末の大手ワイン会社の発表は農家にとっては死活問題で、このまま葡萄栽培を続けることができるのかが問われてしまうほのの事態になっている。 すでにシャルドネ種とモスカット種の仕入価格が最も大きく落ち込むと発表が出ている。この事態を踏まえ、白ワインを専門に栽培している北西ヴィクトリア産地の葡萄農家協会の代表者は多くの葡萄農家に影響が出ると予測しており、このまま葡萄収穫を行なわず、必要な手続きを行なう農家も出るとも予測している。特に残念なことは葡萄そのものには特に質も問題はなく、オーストラリア全体で見るとワインの評価が高まっていることが実態。 急激に成長したオーストラリアのワイン産業が一旦リセットする意味で仕方がないことなのか、それとも何か産業全体の巻き返しか、葡萄農家への救済策がとられるのを待って我慢するのか、重大な判断が多くの農家に迫っていることだけは確かだ・・・ (ニュース・ソース:ABCより) *** (イメージ:The Wall Street Journalより) フランスのソーテルヌ産地でも重大な判断が迫っている。ソーテルヌはセミョン種とソーヴィニョン・ブラン種の葡萄で造られる貴腐ワインが真っ先に頭に浮かび、極甘口でデザートワインとして味わわれているワインを連想すると思う。有名な生産者としてはシャトー・ディケムが挙げられる。 ソーテルヌ産地は5つの村(ソーテルヌ、ボンム、フォルグ、ブレイニャック、バルザック)で構成されおり、ボルドー南部の<グラーヴAOC>の一部となっている。実はアルコール度数が13%以上の甘口貴腐ワインのみが<ソーテルヌAOC>の表記を許可されており、同じ生産地でその他のスタイルの白ワインはすべて大まかな<ボルドー・ブランAOC>の表記を使用する。 ここ数年、甘口貴腐ワインの業績が伸び悩んでおり、ソーテルヌでは上質は<ドライ・スタイル>の白ワインも生産していることを認知してもらうために、<ドライ・スタイル>の白ワイン限定に、大まかな<ボルドー・ブランAOC>よりも更に産地を特定できる<グラーヴAOC>の表記を使用し、売り出す案が出ている。 これに待ったをかけているのが、ソーテルヌ産地を代表する甘口貴腐ワインを造る生産者たち。隣のセロンAOCでもおきた現象で、同じように<グラーヴAOC>の表記を許可した後に、多くの生産者が甘口貴腐ワイン造りから離れてしまい、<ドライ・スタイル>専門にスイッチしてしまったのである。当然、ソーテルヌ産地の5つの村の生産者も、市場がドライ・スタイルを求めているのなら、そっちに切り替える生産者も出てくると考えられ、伝統的な貴腐ワインを扱う生産者が減少する可能性もある。 伝統を守り続けるのか、それとも市場の需要を追って生産をおこなうのか議論が高まるような気がする・・・ (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:My Beautiful Adventuresより) 最後はカリフォルニアから。特にニュース性はないが、国内でもお馴染みのRavenswood/レイヴェンズウッドの創業者、元ZAP(ジンファンデル・アドヴォケート&プロデューサー)の代表、そして現在はワイン・グループ会社大手のコンステレーション社でシニア・ヴァイス・プレジデントを勤めているジョエル・ピーターソン氏がDrink Business誌のインタビューでカリフォルニア特有の品種の一つ、<ジンファンデル>の今後の展開を予測する内容を公開した。 ピーターソン氏は<ジンファンデルのゴッドファーザー>と呼ばれることもあり、リッジのポール・ドレーパー氏と共に30年以上、ジャグ・ワイン(バルク・ワイン)から始まった葡萄がプレミアム・ワインに使用されるカリフォルニアを代表する品種に仕立てた貢献度は誰もが認めている。 レイヴェンズウッドやリッジはジンファンデルの扱い方に対して研究を1970年代から重ねてきた。ピーターソン氏は当初のジャグ・ワインから<オールド・ワールド>スタイルでプレミアム・ワインとして理想とされる12.5%~14%のアルコール度数のワイン造りに取り掛かった。一方で<ジンファンデルの誕生地>と呼ばれるアマドール郡では遅積みの超熟成でアルコール度数16%のワイン造りが盛んに行なわれていた。結果的に90年代に入るとピーターソン氏が目指していたスタイルと超熟成スタイルの中間あたりを<Turley/ターリー>が表現することに成功し、ジンファンデルとして初めてロバート・パーカー氏から100ポイントを<Turley 1994 Hayne Vineyard Zinfandel>が獲得した。それでもピーターソン氏にしてみれば、ターリーのワインはオーク樽臭が強く残り、高いアルコール度数のワインであったことから更に研究に取り掛かり、一方でパーカー好みで高い評価を得られるのであればターリーのスタイルを再現しようと多くの生産者が<フルーティ>や<ジャム感覚>のジンファンデルが多く造られるようになった。このトレンドが2009年まで続いたが、2010年と2011年は気温が上がらず超熟成にジンファンデルが足しなかったことや新たなスタイルに挑戦する若手のワインメーカーが現れ、ピーターソン氏が目指していたジンファンデルへの動きが高まった。 (イメージ:Cellar Trackerより) 現在は大きく2つの分野での研究が盛んに行なわれている。まずは長期貯蔵向きのジンファンデルを造ること。そもそもジンファンデルは若い、早飲みに適していると思われていたが、長期貯蔵を考慮し十分に酸とタンニンの抽出を行なえば貯蔵向けのワインを造ることも可能とわかった。もう一つはフランス製オーク樽よりアメリカ製オーク樽のほうがジンファンデルの樽熟成に向いていることが試験で明らかになり、これまでフランス製を使用していたリッジでもアメリカ製にスイッチした傾向が進んでいる。 … Continue reading

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ボトルのサイズでワインの味は異なるのか?

(イメージ:Food Republicより) ワイン・コレクターの間では、長期貯蔵を考慮して、ワイン・ボトルの容量で味わいに違いが出ると確信している人は少なくない。コレクターの間での認識では小さい容量のボトルほど早く熟成すると理解されている。実際に瓶詰めされたワインは栓がされる段階で空気が液体と一緒に閉じ込められ、空気の量と液体の量の割合を考えると、小さい容量のほうが空気の量と液体の量の割合が多いため、上記のコレクターの認識が正しいといえるが、これはあくまでセオリーに過ぎず、実際に味わいに違いが出るのかは実験はそれほど存在しない。この度ワイン・スペクテーター誌で同じワインを異なった容量のボトルで貯蔵された状態で味の違いを試す実験が行なわれた。 (イメージ:Fifty Shades of Wineより) 実験に協力したのはソノマの<Chateau St. Jean/シャトー・セント・ジーン>が<Cinq Cépages 1995>をハーフ・サイズ(375ml)、通常サイズ(750ml)、マグナム(1.5ℓ)、ジェロボアム(3.0ℓ)、マチュザレム(6.0ℓ)を同じ条件で貯蔵していた。実はワイン・スペクテーター誌がカリフォルニアの大手ワイナリーに尋ねたところ5つのサイズで貯蔵していたワイナリーはSt. Jeanが唯一で、実際にSt. Jeanではこのヴィンテージを最後に5つの容量で瓶詰めするのを止めている。ちなみに<Cinq Cépages>はボルドーで多く栽培される葡萄品種 - カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プチ・ヴェルドをブレンドし造ったワイナリーを代表するワイン。 (イメージ:Cult Wineより) 実験は3段階にわけられ、まずは栓を開封して5つのサイズからのワインはブラインドで試飲された。試飲に参加したのはワイン・スペクテーター誌のスタッフとSt. Jeanからのスタッフ。直ちに、最も小さい容量のボトル(ハーフ・サイズ/375ml)に貯蔵されていたワインは全員一致で当てることができた。他の4つのワインより微妙に味に違いが感じられ、プロや専門家が試飲しているからこそ、違いが気になる程度で決してワインが酸化したとのことではないと説明している。実際に通常サイズ(750ml)とマチュザレム(6.0ℓ)も試行錯誤や討議の結果で全員当てることができたが、ほかの2つははっきりと区別が付かないままであった。 1時間後に再度、ブラインドで同じように試飲を行なったが、今回はハーフ・サイズ(375ml)以外がバラバラの回答となった。 再度、開封から3時間後で再度、試飲を行い、今回はジェロボアム(3.0ℓ)のワインが<コルク臭>にさらされていたことが解り、苦味が出始めており、土や乾燥葉の味が目立つようになっていた。 ちなみにここで明らかになったことは、ボトルの容量でボトリング方法が異なること。St. Jeanではハーフと通常サイズはすべて機械で行い、マグナム(1.5ℓ)は機械でワインを注ぎ、手作業でコルクをはめる。ジェロボアム(3.0ℓ)とマチュザレム(6.0ℓ)は手動で樽からホースのような道具で瓶に注ぎ、そしてコルク栓もすべてマニュアルで行なう。手作業で行なうと迅速なタイミングでボトリングが行なわれないため、実際に<コルク臭>やミスが出る可能性が高くなる。 今回の実験で特に新たな発見があったわけでもないが、実際に確率の観点から考えると通常サイズ(750ml)とマグナム(1.5ℓ)がよりよい状態で長期貯蔵に向いており、コレクターとして収集または購入するのであればマグナムが一番か価値があるのではないかと締めくくった。 当然、古いレア・ワインはすべて手作業で瓶詰めや栓が行なわれたので、確率の話は適用しないが、これからコレクションを築く人には今回の実験を参考にしていただくといいのではないでしょうか・・・ まずは複数の瓶サイズのボトル熟成されたワインの味の違いを実験する試飲会が行なわれた。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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ボルドー<幻のヴィンテージ>が高額で取引き

(イメージ:Bocados de Culturaより) ボルドーのサン・テミリオン特別1級A格付けのシャトー・シュヴァル・ブランの<幻のヴィンテージ>がパリのクリスティーズでまたも高額で取り引きされた。 これまで最も高額で取り引きされたワインとして、2010年にシュヴァル・ブランの1947年ヴィンテージで6リッター(マチュザレムまたはインペリアル)サイズのボトルが1本がスイスで304,375ドル(3134万1493円)でワイン・コレクターに落札されたが、今回も同じヴィンテージの1ケース(750ml x 12本/約9リッター)が131,600ユーロ(1866万1792円)で匿名フランス人ワイン・コレクターに落札された。 左から2番目が通常の750mlで、右側の最も大きい瓶が6ℓのマチュザレム。 (イメージ:schwingeninswitzerlandより) リッター換算すると2010年では1リッターが約522万円(グラス1杯125mlの場合、約65万円)で今回は約207万円(グラス1杯125mlの場合、約25万円)と前回よりは半額以下であるが、高額には変わりない。今回のワインは販売当初のオリジナルの桐箱が付いていたが、コルクはシェバル・ブランが1990年代に再度コルクし直した記録が残っているワインである。 1947年のヴィンテージが<幻のヴィンテージ>と呼ばれるが、実際のところシュヴァル・ブランの記録を紐解くと葡萄の栽培に関しては<パーフェクト>に近い状態であったと示されているが、醗酵では苦戦し、理想としている<ドライ>な状態が出せなく、また酢酸が高めに出てしまっていることもワイナリーの記録に残っている。他の資料を調べても、夏が以上に熱く、乾燥していたことから熟成度の高い葡萄が栽培され、ポート・ワインに近い状態に仕上がっているワインも少なくないと記録が残っている。 一方、ロバート・パーカー氏はこのワインに対して<100ポイント>のスコアを与えているが、コメントを細かく見ていくと「厚みのあるワインで、まるで自動車のエンジン・オイルのようなとろみ・・・」また「香りはフルーツ・ケーキ、チョコレート、皮、コーヒー、アジアン・スパイスで想像を覆させられるコンビネーション・・・」続けて「醸造には問題があり、酸が薄く、アルコール度数は高すぎる、また酢酸の量は現代の醸造技術で考えるとこのワインは失敗に入る」とも加えている。 問題があるワインに<100ポイント>を与えるボビー氏に少し疑問を抱くが、世界で最も高額で取り引きされるワインは実は酢酸腐敗が進んでしまっている<失敗作>であるのかもしれないことのほうが、ワイン・コレクターの間では興味がそそれれるのでしょうか!?!この感覚はいまいちよくわからない・・・ アメリカではクリスマス限定でよく登場するのが缶詰に入った<フルーツ・ケーキ>。1947年シュバルの香りの特徴に出ていたが、このケーキの中身のリキュール、ドライ・フルーツ、スパイス交じりのコンボ・・・正直、この感覚もよくわからない・・・ (イメージ:WeHeartItより) (ニュース・ソース:Paris-Normandieより)

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最近の偽造ワイン事情に関して

偽物のファイン・ワイン(高額で取り引きされるワイン)に関する記事がいくつか掲載された。 (イメージ:HKTDC Lifestyle Channelより) まずは香港で開催されている国際ワイン&スピリッツ・フェアでサンフランシスコを拠点に活動している、偽ワインを専門に調査する組織チャイ・コンサルティング社の責任者のモリーン・ダウニー氏がセミナーで最新の偽ワイン事情を共有した。市場に出回っているファイン・ワインの約2割が偽ワインと推測されているが、ダウニー氏はこの数字の正確性は断定できないが、確実にアジア市場に偽ワインが増えていることを忠告をした。 2000年頃から本格的に偽ワインの追跡や製造している組織の解明などが始まり、これまではヨーロッパやアメリカで表面化することが多かったが、最近はヨーロッパやアメリカでの取締りが厳しくなり、まだ未開拓のアジア市場に偽ワインが出回る傾向にシフトした。偽ファイン・ワインは主に個人ワイン・トレーダーが出先となっている。これまではこれらのワイン・ディーラーはオークション・ハウスに偽ワインを出展し、市場に流れていくパターンがあった。今は大手オークション・ハウスは調査や審査を厳しくしていることから、オークションを通じて市場に出る可能性は大幅に減少した。ディーラーはオークション・ハウスを避け、直接購入をできるバイヤーを探すようになる、現在、多くのバイヤーが中国・香港に集中していることが現状。 ファイン・ワインの需要が増え、本物か偽物かを区別する知識がそれほどない中国人のワイン・コレクターが現在、偽ワイン・ディーラーのターゲットになっている。また、これらのワイン・コレクターはワインが偽物と判断されても、恥じや顔をつぶされたと感じ、公表しないケースが多い。ダウニー氏はこれらのコレクターは偽ワインで騙されたら、必ず警察や調査組織に報告することを促している。 上海で中国警察が押収した偽ワインを処分する様子。 (イメージ:Xinhuanetより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより) *** Decanter誌ではファイン・ワインの偽エチケット(ワイン・ラベル)を購入し、それをインターネットのebayサイトを通じて転売した事件を起こした人物が4ヶ月の禁固を受けたニュースを紹介した。このニュースは2010年に事件が判明した際に注目を集めたニュースの一つで、簡単にebayなどのサイトを利用してフリーマーケット感覚で偽ラベルなどが取り引きされるのは危険と特に高級ワインの生産者が多く存在するボルドーAOCなどがサイト運営会社に警告を行なった。今でも有名ワインのボトルやラベルは普通に取り引きされているが、ebayなどはVerified Rights Owner Progam(VeRO)の制度を導入し、サイトへの出展者が出展商品の商標の権利が犯していないか、確認するシステムを導入していると説明。ebay側は偽物商品がサイトを通じて売買されないことをチェック機能もさんらに強化しているとも説明。 ebayで売買されているワイン・ラベル。 (イメージ:ebayより) (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:Brentapackより) 最後は偽ワイン防止策の新しい技術が紹介された。イタリアのBrentapack社ではワインの栓に利用する天然コルクに着目し、同じ天然コルクは2つ存在しないことから、コルク一つ一つの模様や特徴を人間の<指紋>のように情報を写真で保管し、区別そして判断することが可能となる。また、それぞれのコルクには番号が印字され、簡単にスマートフォンのアプリで追跡できる機能も加えている。ゆくゆくはGPSチップもコルクに埋め込み、どのワインがいつ開栓されたのかがモニターできるようなサービスも提供すると説明している。本物か偽物かを判断する必要があれば、実際に栓を脱がずに、すべてのコルクのデータを保管している研究所で判断できると保証している。通常の天然コルクより1割程度の高い値段で提供。年間で5千万本のコルクを生産する予定で主に偽造ワイン防止に力を入れている生産者が使用予定。 (ニュース・ソース:WineSearcher.comより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをまとめました。 最新ワイン・アドヴォケート誌のライターのチームが勢ぞろい。 (イメージ:Robert Parker’s Wine Advocate/Facebookより) ワイン・アドヴォケート誌が様々な組織変更を行なってから久々に戻ってきたのがロバート・パーカー氏の<カリフォルニア・ワイン>のレビュー。前回まではアントニオ・ガローニ氏に任せていた産地が、ガローニ氏の退社(独立)によりパーカー氏が一端は明け渡した産地を再度担当することとなった。今回は主に2010年ヴィンテージのレビューを行い、そのうち12銘柄に対して<パーフェクト・スコア>の100ポイントを与えた。一部内容をWineSearcher.comの記事でいち早く紹介。 2010 Shafer Vineyards Hillside Select Cabernet Sauvignon 2010 Dominus Proprietary Red Wine 2010 Screaming Eagle Cabernet Sauvignon 2010 Colgin IX Proprietary Red Estate 2010 Colgin IX Estate Syrah 2010 Colgin Cariad Proprietary Red Wine 唯一、シラー種ベースで100ポイントを獲得したColgin。 … Continue reading

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ワインの世界生産量が40年ぶりの落ち込み

(イメージ:Premier Wine Blendsより) モーガン・スタンレー社は2012年のワイン需要に対して供給が約3億ケース分下回っており、また、世界のワインの総生産量が5~6%下回り、40年ぶりの低い数値を記録したとレポートを発表した。2004年をワイン生産のピーク時として、それ以降は下降傾向が続いている中、一方、消費量は2006年からは(2008~2009年を除き)上昇傾向が続いている。 ここ数年の悪天候でヨーロッパの葡萄の生産量が落ち込んだことがヨーロッパ産のワインの総生産量が約10%分も落ち込んだと説明している。短期的にはワイン需要に対しての不足分は過去のヴィンテージで補うとことができると推測している。 今週、ボルドーのペサック・レオニャン村のChâteau Brownは「30年ぶりに難しい収穫シーズン」であったとニュースが入るなど、2013年もヨーロッパ各地の主要ワイン生産地のボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ、そしてスペインのリオハなども収穫量が落ち込む傾向であるとわかった。 ボルドーでは、あまり人気がなかった2011年や2012年ヴィンテージが大量に在庫として残っており、ワイン需要に対してこれで対応できると予測しているが、ブルゴーニュでは例年より10%程度葡萄生産が落ち込み、またボルドーと比較して2011年と2012年ヴィンテージが在庫分が少ないことから、全体で15%の落ち込みを予測している。 (イメージ:Wine Country Mark’s Blogより) 一方、チリ、アルゼンチン、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカは世界各国からのワイン需要に対して供給することが可能になり、ヨーロッパの落ち込みに対して補うことができると推測が出ている。 ワイン消費国の順位はフランスとアメリカがトップ2で、中国が第5位まで上昇している。 *** 昨年の<Hospices de Beaune>は元フランス大統領夫人のカーラ・ブルーニ・サルコジ氏がメイン・ゲストを勤めた。 (イメージ:Local Food and Wineより) ヨーロッパのワイン生産量が落ち込みが続く中、ブルゴーニュでは恒例の<Hospices de Beaune>チャリティ・オークションの開催時期が迫ってきており、今年は30年ぶりの小規模のワインがオークションにかけられる。 今年は443バレル(バリック)の内、333バレルが赤ワインで、110バレルが白ワイン。1981年の総419バレル以来の少ない数字で、2011年は761バレル、そして2012年は518バレルが用意された。 主催者側はバレルの数が必ずしも売上に直結していないと説明している。昨年は600万ユーロを越える売上で、2011年の総売上を上回った実績がある。関係者は総量が落ち込むが、品質に関しては、特に白ワインは葡萄の熟成度もよく、香りもよく天然の酸も十分に効いていてて、赤ワインと比較してもバランスがいいワインが多く仕上がっていると説明している。 フランス人女優で2007年の映画『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』ではアネッタ役やテレビドラマで活躍されている<Clotilde Courau/クロティルド・クロー氏>が今年のオークションのメイン・ゲストを務める。 クロティルド・クローさんは結婚でイタリア王室のサヴォイア家一員でもある。ちなみにカーラ・ブルーニさんはイタリア出身のフランス元ファースト・レディ、どこか逆パターンな感じがする・・・ (イメージ:Clotilde Courau/Facebookより) (ニュース・ソース:The Drink BusinessとDecanterより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースをいくつか・・・ イタリア人親子の2人が中心となっていた、イタリア、ドイツ、オランダ、イギリス、キプロスなどを拠点にして偽ワイン製造を行なっていた組織の面々が拘束されたニュースがフランス当局から発表された。調査の結果、すでに市場に約400本のロマネ・コンテが出回ってしまい、総額200万ユーロ相当で取り引きされていたことも明らかとになった。そもそもは2012年にドメーヌ・ロマネ・コンテから偽のワインが出回っているとフランス当局に捜査を要請し、69本の偽DRCを押収すると、そこから偽ワイン製造に利用されていた資材や複数の拠点も判明し、組織の大半の面々の同時逮捕のこぎつけた。年間約6千本程度しか市場に出回らないロマネ・コンテがなぜ短期間で400本も売買することができたのかが大きな謎があったが、偽ワイン製造の組織の中心であった親子はワイン産業で働く経歴の持ち主であったことが大きな要因であったことも明らかになった。現在、偽ワイン組織に捜査は続いており、他の裏ワイン組織とのつながりはないのか調べている。 400本のうち数多くが海を渡ってアジアまたは中国あたりに行ってしまったような気がする・・・ (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより) *** (イメージ:Chateau Suauより) ソーテルヌの生産者が夜間に約1割の未収穫の葡萄を何者かに盗られたと被害が訴えられた。 Barsac村の<Chateau Suau>が所有する畑から13列分の葡萄がきれに跡形もなく奪われていることに気づき、警察に届出を出した。あまりにも丁寧に処理されていたことから、同業者の犯行と簡単に推測することができたが、実際に犯人を探すのは期待していないとも<Chateau Suau>の関係者は話している。<Chateau Suau>はソーテルヌのセカンド・クリュ・クラスの認定を受けており、年間2万本の生産量を誇っている。今年は天候の影響ですでに約2割の収穫量が落ち込み、不作で失った量と含め盗難被害分も保険会社からの<救いの手>が出るのを大いに期待してる。 それにしても同業者の仕業であることが凄く残念な話。しかも、きれいな作業されるのは、正直、おちょくられているとしか思えない・・・「来年もヨロシク!」と言われているみたいで、腹が立つ・・・ 肩から背負う昔の葡萄収穫用のカゴ。 (イメージ:1st Dibsより) (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:Popcorn Playsより) 最後も残念なニュース。ブルゴーニュの<ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス>の4代目総責任者およびワインメーカーのパトリック・ビーズ氏が車を運転中に心臓発作がおき、交通事故に巻き込まれ、意識不明の状態のまま10月20日に他界したとの悲しいニュースが届いた。ビーズ氏は日本を営業で訪れていた際に今の奥さんに出会い、日本ともゆかりが深いブルゴーニュ生産者の一人。享年61歳。心からご冥福をお祈りいたします。 (イメージ:Armit Winesより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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フランスの葡萄収穫に関する最新情報

フランスから2013年の葡萄収穫に関するアップデートをいくつか・・・ まずは9月末の段階でフランスのボルドー地方では雨と腐敗の恐れで多くの生産者は通常よりも早い段階で収穫を済ませた。9月末は雨の日が連続で続き、葡萄の腐敗の恐れがあったことから、雨の中、作業員を増員し早めにメルローの収穫を済めた農家が多くいた。グラーヴAOCのChateau Malartic-Lagraviereはギリギリまで待ったが腐敗が始まってからは遅すぎることでメルローの収穫に踏み切った。 Chateau Malartic-Lagraviereのメルローの栽培の様子。 (イメージ:Chateau Malartic-Lagraviere/Facebookより) マルゴーAOCのChateau Marquis de Termeも9月30日にメルローの収穫を開始し、関係者は地元紙のSud-Ouest紙の取材に対して19年間で最も難しい栽培シーズンであると説明している。一方、今週からは晴れの予報が出ており、まだこれから収穫を行うカベルネ・ソーヴィニヨン種に対しては少しは安心して収穫のタイミングを見計らうことをコメントをしている。 (イメージ:Chateau Marquis de Terme/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine-Searcher.comより) *** Clos Bourgelatの白ワイン用の葡萄。 (イメージ:Clos Bourgelat/Facebookより) グラーヴAOCのClos Bourgelatからは信じがたいニュース。グラーヴのセロン近郊に30エーカーの畑を営むClos BourgelatのDominique Lafosse氏は先週の火曜日に畑で作業をしよう訪れた際、約13ヘクタール分の畑の葡萄が消えていることに気づいた。そこにはトラクターが通過した跡が残っていただけ。デザート・ワインに使用する白ワイン用の葡萄を近所の農家が誤って収穫してしまったと推測し、連絡を待っていたが、金曜になっても誰からも連絡がないことから地元警察に追放を行った。ただし、月曜になって約10キロも離れた葡萄農家から連絡が入り、誤って葡萄の収穫を行なったことが判明した。葡萄を失った被害として600本分のワインの額である5千ユーロを賠償金として支払いことで今回の事態は収まった。 (イメージ:Clos Bourgelat/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine-Searcher.comより) *** (イメージ:London Cru/Facebookより) 最後はロンドンから。ロンドン市内で初の都市型ワイナリー<London Cru>はフランス各地から上質な葡萄を仕入ワイン造りを行なうのだが、7トン分の2013ヴィンテージの葡萄の腐敗があまりにも進んでいてて、仕入をキャンセルする事態となった。 7トンのうち、4トンはロワール産の葡萄で、3トンはボルドー産の葡萄。2013年の収穫が難しかったことから、葡萄の運搬時間も考慮し、フランスの葡萄生産者と討議の結果、フランス産の葡萄の使用をすべてキャンセルすること決断した。London Cruの第1弾はメルロー種で造るワインを予定していたが、急遽計画を変更し、イタリアのピエモンテ地方産のバーベラ種でワイン造りを行なうと発表。そもそもジン醸造の施設は1万7千本のワインを年間で生産する予定で、2014年中旬に第1弾のワインをリリースする予定。 (イメージ:London Cru/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine-Searcher.comより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週、紹介できなかったワイン関連のニュースをいくつか・・・ まずはオーストラリアの大手ワイン企業Treasury Wine EstateのCEOのデヴィッド・ディアリー氏が先週のはじめに解雇されたとのニュースが報道された。 (イメージ:Treasury Wine Estateより) 今年の7月にアメリカ向けに保管されていて売れ残りが予測されていた3300万ドル(32億2700万円)相当分のワインを売らずに処分するビジネス対策で業界を驚かせた人物。アメリカでの業績の落ち込みを心配するよりも、オーストラリア株式市場での株価の下落で消費者の信用を失ってしまったことが大きな要因と推測されている。豪州を代表するペンフォールズやウルフ・ブラス、ローズモントなど傘下に持ちながら、アメリカでもいくつかの有名ワイナリーを所有している。いくつかの業界専門家は今後はアメリカで所有する資産は一旦手放し、豪州産のワインでシェア回復に専念することを予測している声が増している。 ちなみに、ナパで開催されたWine Industry Financial Symposium(ワイン産業金融関連シンポジューム)でゲスト・スピーカーを務める予定であったディアリー氏は、残念ながらやむ得ない事情から、イベントの参加を辞退されたとか・・・ (ニュース・ソース:PressDemocratより) *** 一方、アメリカに本社を構えるコンステレーション社は総額2千万ドル(19億5700万円)をカリフォルニアで所有する複数のワイナリーに投入し、生産規模の拡大を目指していると発表。 今回、投資を行なう分野を4つわけて考えている。 (1) 葡萄栽培の増加:ロダイとサン・ホアキン・バレーに750エーカーの土地を購入およびリースし、栽培増加を目指す。 (2) ワイン醸造の増加:モントレー・カウンティにGonzales Wineryで醸造タンクを増やし、7万トンから8万トンに製造量を増やす。 (3) 醸造・熟成の増加:サン・ホアキン・バレーのTurner Road Vintners (TRV) Wineryでは7千トンの醸造が可能になり、150万ガロンの貯蔵キャパを超える保管スペースを確保。またソノマのClos du Bois wineryでは100万ガロン分のワインが醸造が可能なステンレス・タンクを加える。 (4) ボトリング・パッケージング機能の増加:サン・ホアキン・バレーのTRV wineryではTetra Pak(パウチ型ワイン)のボトリング機材を導入し、容量500mlのVendange Tetraを独自の施設でボトリング・パッケージングが可能となる。また、マデラ・カウンティのMission Bell WineryではBag-in-Box(ボックス型ワイン)の製造ラインの機能を50%増やす投資を行なう。この他にサン・ホアキン・バレーのWoodbridge Wineryでは187mlのPETボトルの製造ラインを加える。 (イメージ:RachelRayMagより) アメリカ国内のワイン需要が増えている中、昨年と同様に2年連続で豊作のカリフォルニアでは葡萄の在庫が十分に確保できることを考えると、葡萄農家やワインの設備屋にとって今回のコンステレーション社の計画発表はうれしい限りの話。中小規模のワイナリーや一般のワイン会社がなかなかできない資金投資を率先して国内の大型企業がワイン産業に注入し互いの得意分野に焦点をあて、そして互いに産業全体を支えあうことが健全な産業の基盤ができている象徴を表れなのかもしれない・・・ (ニュース・ソース:Constellation … Continue reading

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フランス・ワインで農薬が検出される

Que Choisir誌でフランス・ワインの農薬に関する記事。 (イメージ:Rue89より) フランスの消費者団体<UFC-Que Choisir>はフランス全土から92種類のワインの成分分析を行ない、すべてのワインに微量の農薬を検出したことを自ら発行する雑誌で発表した。 検出された農薬の量はEUの安全基準を大幅に下回る量で基本的には体への害は考えにくい。分析を行なったワインは1.63ユーロ(216円)のデイリー・ワインから15ユーロ(1995円)のシャトーヌフ・デュ・パプなどが含まれていた。 様々な商品の比較や実態を紹介するフランスの人気雑誌。 (イメージ:CanalBlogより) Que Choisir誌に掲載された記事によると、有害物質制限は醗酵する前の葡萄に対して上限数値が定まっているが、瓶積みされたワインは有害物質の上限数値は存在せず、有害物質に対する検査はほとんど行なわれない。フランス全土では3.7%の農業用の土地はワイン産業が活用しており、フランス使用される約2割の農薬はワイン産業で活用されている。 今回の調査の結論としてQue Choisir誌ではフランス産のワインを飲むことで、知らずに数ミクログラム単位の農薬の物質を口にしていると説明。葡萄の品質を保護するために活用される農薬に影響されていないワインを探すのは、無理に近いとも加えている。 調査ではEUで使用が禁止されている殺虫剤の形跡も含まれていたことも明らかになった。通常の栽培方法で造られた葡萄が含んだワインは平均で4種類の殺虫剤が検出されており、オーガニック農法では1~2種類の殺虫剤が検出されている。今回、分析を行なったワインの中では2010年のボルドー(定価:10.44ユーロ)では14種類の農薬が検出され、2012年のボルドー(定価:3.75ユーロ)では13種類の農薬が検出されていた。 (イメージ:Bordeaux Winesより) また、Que Choisir誌では農薬の利用は天候に左右されると見解を示しており、悪天候、特に雨の量が多かった産地は農薬の検出が多く、ローヌやプロバンスなど温かく乾燥した機能の産地では農薬の検出量が少なかった。 成分分析はガスと液体での成分検査方法で行なわれ、1~10ミクログラムの単位での成分の検出が可能。定価が安いワインに検出量が多いわけでもなく、高額で取り引きされるワインも検出量が多く出ていたものもあった。最も農薬の検出量が高かったのは1682ミクログラムの数値は2011年ヴィンテージのボルドーのグラーヴ産地の白ワイン。次に582ミクログラムで2012ヴィンテージのボルドー、そして、569ミクログラムで2011ヴィンテージのボルドーと続いた。一方で0.0台ミクログラム単位のボルドー産のワインも存在しており、ローヌ、ロワール、プロバンス、ラングドック=ルシヨン産地も含まれていた。オーガニック農法で栽培された葡萄は隣の畑で農薬スプレーが付着したものもあると推測され、10種類のワインのうち6種類は0.0台ミクログラム単位の数値を記録していた。 農薬が検出されたワインのリストの一部。 (イメージ:Rue89より) 最後にもう一度繰り返すが、今回の調査で検出された農薬はEUの安全基準数値を下回る量の農薬で、体には害を与える心配は無いようだが、フランス・ワインの実態を知ることには重要な調査結果であることは確かだ。 (ニュース・ソース:Bloombergより)

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