Tag Archives: ピノ・ノワール

<ラ・ターシュ>と同等のソノマ産のワイン!?!

最新号のワイン・アドヴォケート誌でカリフォルニア産地を再度担当することとなったロバート・パーカー氏がいくつかのソノマ産のワインに対してパーフェ クトの100点を与えた。 (イメージ:Peter Michael Winery/Facebookより) まずはイギリス人オーナーの<Peter Michael Winery/ピーター・マイケル>はソノマ・コースト産の2つのピノ・ノワールが100点を獲得した。中にもSeaview Estate Vineyardの<Clos du Ciel>は1990年ヴィンテージのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンテの<ラ・ターシュ>の味わいが瓜二つとパーカー氏はコメント。そして、同じくSeaview Estate Vineyardの<Ma Danseuse>に関しては「生涯試飲した中で最も有能なピノの一つ」と最高の評価を与えた。 上空から見たソノマ・コーストのSeaview Estate Vineyard。 (イメージ:Peter Michael Winery/Facebookより) ピーター・マイケルのワインメーカーはフランスのシャンパーニュ出身のニコラス・モレー氏。モレー氏はシャンパーニュ地方で代々続くメゾンPierre Morlet & Filsの一族で兄のリュック・モレー氏はナパのMorlet Family Winesで上質なカベルネやピノ造りを行なっている。 もう一つパーカーから100ポイントを獲得したのがソノマの<Donelan Family Wines/ドネラン・ファミリー・ワイン>の<2009 Richard’s Family Vineyard Syrah>。 (イメージ:DonelanFamilyWines/Twitterより) そもそも2000年に<Pax Wine Cellars>として旗揚げワイナリーがパートナー及びワインメーカーのパックス・マール氏と2008年に分かれてから、<ドネラン・ファミリー ・ワイン>に改名。ナパのHdV(ハイド・ヴィンヤードを所有するハイド・ファミリーとブルゴーニュのドメーヌ・ア・エ・ぺー・ド・ヴィレーヌのJVワイナリー )でワイン醸造の腕を磨いたタイラー・テイラー氏をワインメーカーに向かい入れ、前身のPaxと同様に高い評価のワインを造り続けてきた。 ワインメーカーのテイラー氏がRichard’s … Continue reading

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NZワインの注目ピノ産地

(イメージ:Craggy Rangeより) ニュージーランドの有名ワイン産地と言えば<Marlborough/マールボロー>が真っ先に頭に浮かんで来と思うが、地域名に同じ<borough/ボロー>が付き、マールボローとよく間違えられる<Martinborough/マーティンボロー>で造られるブルゴーニュ・スタイルのワインが最近、注目を集めている。 (イメージ:Wines From Martinboroughより) マーティンボローはマールボローと異なり<ノース・アイランド>の南側に位置し、NZ首都のウェリントンからは1.5時間程度、正確には<Wairarapa / ワイララパ>産地の一部に入る。マールボローがNZワインで最大規模の産地で約66%の栽培面積(2万2千ヘクタール)を占めるところ、マーティンボローは約940ヘクタールで約3%程度の栽培面積で行なわれている。葡萄栽培産地として30年程度の歴史しかないが、独特の地形、そして科学的に証明されたブルゴーニュとの共通点を活かし、想像を覆す印象的なピノ・ノワールを小規模のブティック・ワイナリーのみで活動している。 (イメージ:Craggy Rangeより) マーティンボローの規模には独特の地形が関係しており産地と平行に流れるルアマハンガ川と自然の力で完成された崖と断層崖からNZでも独特の土壌が存在する。主にシルト(砂よりは細かいが粘土よりは粗い沈積土)、ローム(砂と粘土が混ざり合った柔らかい土)、 そしてレス (北米・ヨーロッパ・アジアなどの黄土)が崖と川から2万年かけてに産地一体に層を造り、深さ15メーターまで到達する自然の水はけができる<総合砂利>が地域の独特の土壌を構成する。また、ほかのNZ産地と比較して大きな違いは降水量が特に少ない産地であることが特徴である。 これらの産地の特徴を考慮し、1979年にニュージーランドの科学者の研究隊がマーティンボローの地形調査を行い、ヨーロッパの有名産地(仏:ブルゴーニュ、アルザス、独:ラインガウ)などと土壌や気候などが似た条件であることが明らかになり上質なピノ・ノワール栽培に意欲を示していた数名が葡萄農家が栽培を開始した。 1986年に産地の<オリジナル5>の生産者<Ata Rangi/アタ・ランギ>、<Chifney/チフニー>、<Dry River/ドライ・リバー>、<Martinborough Vineyard/マーティンボロー・ヴィンヤード>、<Te Kairanga/テ・カイランガ>がマーティンボロー街を逆さL字で囲み共通で特有の土壌や気候を示す大まかな範囲(長さ5キロと幅1キロ程度)を示した申請を行いこれを<Martinborough Terrace/マーティンボロー・テラス>産地と呼ぶようになった。2006年にはマーティンボローの指定範囲を大幅に拡大し<Martinborough Geographic Indication Area>と呼ばれる追加産地がマーティンボローに正式に誕生した。 (イメージ:Wines From Martinboroughより) 現在、24のワイナリーがマーティンボローに存在し、多くはマーティンボロー市内でテースティング・ルーム(オージーやNZではCellarDoorと呼ぶ)を営業している。オリジナル5の内Chifney以外営業を続けており、このほかにもAlana Estate、Craggy Range、Murdoch James、Palliser Estate Wines、Schubert Wines、Tirohana Estateなどと世界中の愛好家から高い評価を獲得している。 マーティンボローは主にピノ・ノワール栽培が最も盛んに行なわれているが、次はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリ、リースリングと白ワイン用の葡萄が続く。 マーティンボローが小さい産地でワイナリーの数が少ないことから、幸運にも大半のワインは国内へ輸出されている。また、価格帯もNZワイン全体に対して言えることだが、非常にリーズナブル。ワイン・アドヴォケートで94点を獲得した<Schubert Pinot Noir Block … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:Siduri/Facebookより) 国内でも人気のカリフォルニアのソノマ産地でピノ・ノワールを造る<Siduri/シドゥーリ>のオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏がオレゴン州のウィラメット・バレー内のサブ・アペラシオン<Chehalem Mountains AVA/チュヘイラム・マウンテン>のワイナリー<Hawks View Cellars/ホークス・ビュー・セラーズ>の新しいワインメーカーに抜擢された。 (イメージ:HaksViewCellars/Facebookより) すでにソノマで2.5万ケース規模で年によって17~26種類(!!!)の異なったピノを2つのワイナリー(SiduriとNovy Family Wines)で醸造を行なっており、今回のHawks Viewは年間2,500ケース生産するブティック・ワイナリーで、単純に他州のワイナリーで仕事量が増え効率的ではないと思えるが、リー氏はオレゴンとの縁が深く断るよりプラス要素の方が多いと考えているらしい。 まず、Siduri用のワインにHawks Viewの畑を含め、ほかにも3つの畑から単一畑でチュヘイラム・マウンテン産のピノを供給している。今後もオレゴン産のピノをラインアップに加えるのであれば、現地に詳しくなることは無駄ではない。また、ワイン醸造技術を磨く経験に関して95年、96年、97年のヴィンテージはオレゴンにとって<難しいヴィンテージ>で、この時の経験が今のピノ造りに大いに役立っているとリー氏はコメントしている。同じ葡萄でも異なった環境でワイン造りを行なうことは有意義のある挑戦で、新たなスタイルの構築にも役立つかも知れない。これまでのSiduriで造っているワインと異なったスタイルで新しいオレゴン・ピノを仕上げるのか、新しいワインを試してみるのを楽しみだ。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Because I Am Fabulousより) Siduri関連でもう一つ、オバマ大統領が今月8日にホワイト・ハウスで開催された恒例のホリデー・ディナー(最近はアメリカでは宗教や思想の違いからクリスマス・パーティーと呼ぶのを控える・・・)で<2012 Siduri Russian River Valley Pinot Noir>が振る舞われると、ホワイトハウス公認のブログで発表された。 RRVピノの2012ヴィンテージのラベルのロール。 (イメージ:Siduri/Facebookより) Siduriのほかにカリフォルニアのナパ産の<Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドン>のスパークリングと<Hagafen/ハガフェン>の<2011 Napa Valley Merlot> そして、Hagaefenのセカンド<Don Ernesto/ドン・アーネスト>の<2012 Collage Roussanne/Marssanne>も用意されるようだ。 ちなみにハガフェンとドン・アーネストのオーナーはユダヤ系の方で、ナパ唯一のコーシャ認定のワイナリーでもある。 このホリデー・パーティーは恒例の「ケネディー・センター・ホナーズ」と呼ばれるアメリカの芸術文化に貢献した人を表彰するセレモニーの直後に開催されることから、表彰される面々も当然、パーティーにも参加。今年の表彰されたのはギターリストのサンタナ、女優のシャーリー・マクレーン、ミュージシャンのビリー・ジョエル、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、そしてオペラ歌手のマルティナ・アローヨさん。 … Continue reading

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カリフォルニア2011<苦戦のヴィンテージ>の評価

カリフォルニアの2011年ヴィンテージは<苦戦のヴィンテージ>として業界では語られる。この<苦戦のヴィンテージ>からいよいよの赤ワインがリリースされる時期になっており、ワイン専門誌では徐々にその正体を明らかにしている。 (イメージ:Dutton-Goldfield Winery/Facebookより) まずは<苦戦のヴィンテージ>の由来を振り返ってみよう。2011年と言えば国内では東北での震災の年で津波被害からの建て直しや放射能漏れなどと日本全国で景気の冷え込みが長期に続いたが、カリフォルニアでは違った意味の冷え込みが長期に続き、葡萄栽培に関して多くの農家が苦戦した。 春先には北カリフォルニアでは雨が4月に入っても治まらず、つぼみ/芽の開花が大幅に遅れた。中央や南カリフォルニアに関しては春先には同じく気温が上がらず、霜の被害がパソロブレスからサンタバーバラの畑で発生し、春先の段階ですでに大半の葡萄を失った農家は少なくなかった。 カリフォルニア全土で葡萄の生長は出遅れ、しかも例年より涼しい夏となっていたが、9月まではどうにか多少希望が持てるシーズンになると思われていたが、10月の始めに大型の豪雨が北カリフォルニアを長期に襲い、収穫間近の品種の多くにはカビが付き腐敗果が多く出てしまった。  (イメージ:VML Winery/Facebookより) 特に北カリフォルニアでは<10月4日>が豪雨の開始日として、この前に収穫できた畑は、そこそこ安定感があるワインを造りことができたが、これ以降の収穫した畑は腐敗果交じりでバラつきが出るワインに仕上がった認識である。通常の年であれば10月初旬ではカベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデルが未収穫で残るが、2011年は春先に雨が続き、夏も涼しかったため、すべての品種の成長に対して遅れが出てしまい、通常では収穫済みであったはずのピノ・ノワール種やシャルドネ種の収穫のタイミングがちょうど豪雨の時期と重なってしまった。 腐敗果は貴腐ワインを造る目的でなければ、葡萄農家泣かせの事態。表面に少しの湿気が存在するだけでカビは成長してしまい、正直、腐敗が進んでいなければ、簡単な検査では見分けることもできない。しかも、一般の収穫作業員は腐敗が明らかでなければ、仕分けることできないことから、除かれないまま醸造所に運ばれる。醸造を始める前に、最後の葡萄の仕分けの工程がある。当然、上質なワインを造るのであれば葡萄の水洗いや殺菌などはもっての外で、仕分機のコンベアベルトで流れてくる葡萄を見て・触って、取り除くしかない。十分な資金があり、仕分けの作業員を増やし、時間をかけてできるワイナリーであるのなら、腐敗果の取り除きが可能だが、中小規模で少人数で行なっているワイナリーにはどうしても欠けてしまう作業となってしまう。 (イメージ:Kanzler Vineyard/Facebookより) ワイン批評家の間で2011年ヴィンテージの特にピノ・ノワールの味わいの感想に<カビ臭い>の表現が連発されている。また、10月初旬の豪雨で腐敗果の恐れを察知し、完全に熟す前に収穫した栽培家も多くいたため、<タンニンが苦く>出てしまった感想も多くあげられている。この<カビ臭さ>と<苦いタンニン>はいくら熟成期間を経ても消すことができない要素であることは専門家の間で認識されている。修正が効かないワインに仕上げてしまったことから、2011年ヴィンテージにはワインの一生涯に残る特徴が刻まれ<苦戦のヴィンテージ>のレッテルが付いてしまうのもどこか魅力的にも感じてしまう・・・ 一方、10月の豪雨を免れたパソロブレスやサンタバーバラ産のワインには北カリフォルニアほどバラつきがない感想が出ている。ただし、春先の霜被害で多くの収穫量を奪われたことから生産者は決して喜んではいない。 また、決して2011ヴィンテージがすべて劣っていると言う意味でもなく、上質なワイン造りに取り組んでいるワイナリーはあえて腕の見せ所と感じて細かい箇所まで気を使い、バランスのいいワインを造っている。販売が開始されたばかりのヴィンテージなので、苦戦したワイナリーを紹介するより、安定感のある上質なソノマ産のピノ・ノワールをいくつかを紹介しよう。 *** ワイン・エンスージアスト誌で高い評価を獲得した2011ヴィンテージのソノマ産のピノ・ノワール:Williams Selyem、Merry Edwards、Paul Hobbs、Rochioli、Lynmar、Dutton-Goldfield、Joseph Phelps、Failla、Flowers、 Freeman、Sojourn、Siduri (イメージ:Zinfandel Chronicles、Dutton-Goldfield Winery/Facebook、William-Selyem/Facebook、Lynmar Estate/Facebookより) ワイン・スペクテーター誌で高い評価を獲得した2011ヴィンテージのソノマ産のピノ・ノワール:Aston、Kanzler、Meiomi、Reuling、Auteur、Kosta Browne、Mueller、Sonoma-Loeb、Venge、Belle Glos、Peter Michael、Patz & Hall、Saxon Brown、Robert Stemmler、VML、Walt、August West、Paul Hobbs、Lynmar (イメージ:Schrader Cellars、Kanzler Vineyard/Facebook、Gastrobits、Mueller Winery/Facebookより) … Continue reading

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アメリカ産 最新の<缶ワイン>

(イメージ:Feast Portlandより) 9月にオレゴン州ポートランドで開催されるフード・イベント<FEAST>で出展するために開発された<缶ワイン>が注目を集めている。 (イメージ:Union Wine Companyより) 最近は<缶ワイン>は特に若者向けに気軽さや便利さでいくつかの酒類メーカーが商品化を行なっているが、主に<缶コーヒー>はレッドブルなどの<エナジードリンク>の容量が190 ml~250 mlの缶が支流だったが、今回、オレゴン産のピノ・ノワールとピノ・グリを<缶ビール>の350mlの容量でリリースした。 Union Wine Companyは3人の仲間で2005年に開業したワイナリーで、現在は3つのブランド<UNDERWOOD、Kings Ridge、Alchemist>で活動している。そのうちUNDERWOODでリリースしているピノ・ノワールとピノ・グリを<缶>でパッケージングを行なった。 (イメージ:Union Wine Companyより) 冒頭にも紹介したが、そもそもは近年ポートランドで人気の<FEAST>イベントで出展する目的で作ったが、通常の瓶のボトルと比べて、約4割のコスト削減が可能となったことと、ポートランドはフード・カート(ケータリング・カー)のメッカで気軽な感覚で食事を楽しむことが重要な要素になってくる。350 mlサイズの<缶ビール>やコーラなどの<缶ジュース・炭酸飲料>は気軽のイメージが強く、ワインにも同じようなイメージを与えるためにもあえて大き目の容量の缶を選んだ。通常よりも容量を増やすことで、一見、ビジネス面では非効率的にも考えられるが、消費者の心理を上手にアピールし、イメージで注目や需要を高める戦略を取り入れている。 シトロエンのバンをフード・カート(ここでは移動テースティング・ルーム)に改造。 (イメージ:Union Wine Companyより) 缶の裏側には簡単にこの<缶ワイン>のコンセプトを説明しており、中には太文字で<#PINKIESDOWN>をハッシュタグを印刷している。<Pinkies Down>の直訳は「小指を立てない」で<気取って飲まない>意味合いで使われるフレーズ。自然派でピクニック・ベンチにパーカとフランネル・シャツ、ジーズにブーツ姿がポートランドのイメージ。小指を立てて飲むのは、完全にNGとは、気をつけないと・・・ (イメージ:Union Wine Companyより) オーストラリア、フランス、イタリア産の<缶ワイン>は確実に増えているが、<缶ワイン>を代表するまたは象徴するブランド(特にスティル・ワイン)がまだ確立されていない観点からUNDERWOODがアメリカ代表する<缶ワイン>なることもそうおかしい話でもない・・・ ちなみに肝心のワインはワイン・エンスージアスト誌から<ピノ・ノワールの2011ヴィンテージ>は87点を獲得するなどすでに好評を集めている。<缶ワイン>バージョンは来年1月から全米発売(1缶5ドル)される。 ご覧ください、究極はメイソンジャー(空き瓶)からいただくのが通みたいだ・・・ (イメージ:Union Wine Companyより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより)

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電子レンジでピノ・ノワールを『チン!』

ワイン・スペクテーター誌で掲載された記事で新しいワイン造りの手法・行程が実験的に試されていることが紹介された。オーストラリアのタスマニア大学でピノ・ノワール種の醗酵を行なう前に電子レンジで葡萄を温めることでより均等なタンニンと色の抽出が可能になることがわかった。 タスマニア大学のカルー博士。 (イメージ:abc.net.auより) タスマニア大学のアナ・カルー博士は北タスマニアの複数の畑からピノ・ノワールを入手し、それぞれ2キログラム単位にわけ、家庭用の電子レンジを活用し、1~2分間、複数のバッチで温めた。電子レンジに浸かった葡萄はそれぞれ70℃まで温められ、それそれ30℃まで温度を下げた後に、これまた家庭用の押し込み型のコーヒーメーカーで葡萄の圧搾を行なわれ、18ヶ月間ガラスの瓶の中で保管された。 コーヒーメーカーで葡萄の圧搾。 (イメージ:Ikeaより) まずはそれぞれ電子レンジに入った葡萄は醗酵が早く済んだことがわかった。これは酵母菌での醗酵ミスを防ぐのに役立つ。醗酵期間が短い期間でありながら、色とタンニンの抽出量は高い数値を示した。これまでも一般的に高い抽出量を目指す際にタンクごと温める手法が活用されていたが、温めることで香りと味わいに影響を与えるリスクが存在していた。また、電子レンジを活用したことで均等な抽出量を得ることができることもわかった。 電子レンジで植物(野菜や果物)を温めると外側の細胞を破壊し、絞れた形に、食べる際にあまり好ましくないが、葡萄から栄養、色素、苦味などを抽出したい場合、これほど効果的な方法はないとカルー博士は説明している。 この研究結果は本当に実用性があるのかはこれから更なる研究で判断するとUC大学デイヴィス校のワイン専門学部のアンドリュー・ウォーターハウス教授はコメントしている。この発見のポテンシャルは高いが、まずはコスト面と最終的な味わい面でのリサーチが必要と加えている。 以前このブログでも紹介した<フラッシュ・デタント>の基本コンセプトと似ている。時には味わいに関して苦味やタンニンが強すぎて出てしまうと、この手法に対して<推奨派>と<否定派>に分かれる。 予想として、何十トンの葡萄を一気に温める電子レンジの開発や最終的にはワインの味わいや長期熟成後にどのような違いが出るのかがわかるまではこの手法が広まるのかは判断できないような気がする・・・ *** レンジで『チン』されたピノとは関係ないがオーストラリアのタスマニア産の注目ピノをいくつか・・・ 日本でも入手可能で評価が高いがお手軽価格の<ジョセフ・クローミー>のピノ・ノワール。 (イメージ:Australian Wine Journalより) 同じく北タスマニア地方を代表するベイ・オフ・ファイヤーのピノ・ノワール。 (イメージ:Wino sapienより) ストーニー・ライズのHolymanピノも高い評価を獲得している。 (イメージ:QWineより) タスマニア産のワインを試してみて、サポートしましょう! (イメージ:TamarValleyWineRouteより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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オレゴンの2013年の葡萄収穫状況

Benton-Lane Wineryのオーナーのスティーブ・ジラード氏。 (イメージ:The Register-Guardより) 9月に前半はカリフォルニアと同様にオレゴンのワイン産地は天候に恵まれ昨年と同じように豊作が期待が高まっていたが、9月の中旬以降は雨の日が続き、葡萄農家は慌て始めていることを地元紙は紹介している。 簡単なおさらいだが、葡萄栽培で収穫間近での大量の雨は一番農家を困らせる。特に酸と糖度が仕上がってきている葡萄はカビ、腐敗果、果汁の薄弱化、果皮割れなどが起こりやすくなる。また、雨が長期に続くと葡萄の木は冬の到来だと思い、生長が一旦遮断し、葉の色が黄色がかり、葡萄から糖が抜けやすくなる。 オレゴンでは9月後半には平均より4倍の雨の量が降り、通常では10月初旬に本格的な栽培を行なうはずが、多くの栽培家はすべての収穫を失うよりも、希望よりも早めに葡萄を摘むことを判断する農家が増えている。 またオレゴン特有の事情がもう一つ存在する。オレゴンの主流の品種がピノ・ノワールで、カリフォルニアで栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨンよりも果皮が薄いことが栽培を難しくしている。果皮が薄いことからパーフェクトな栽培コンディションから天候が少しでも変わることにより、葡萄の品質も理想の状態から低下する率が高くなる。一般的に果皮が薄い葡萄品種は雨に非常に弱い。カビや腐敗以外にも、長期的に雨が降る続けると水分が果皮の中までにも吸収され、葡萄の味を薄めることがある。 Benton-Lane Wineryのピノ・ノワール。 (イメージ:The Register-Guardより) 同時に気温にも影響を受けやすく、温かい気温を好むが、熱波は苦手とする。また、夜に温度が下がることも上質なピノ栽培の重要な要素の一つである。 オレゴン全体でワイン産業は27億ドル(2700億円)相当の産業となっている。一つの葡萄品種に焦点が絞られておりいることで、2011年には急激な天候の変化が起きた際には、約6割の収穫・未収穫の葡萄が失われ大きな打撃を受けた教訓もある。 今年も同じような結果を予想しているかと、今の段階では断言できない。この先、我慢して10月に収穫する農家もいれば、早摘みした葡萄のクオリティも醸造・熟成をある程度行なうまで推測することもできない。 今回のニュース記事に協力した葡萄農家やワイナリーは心配は隠せないが、決して2013年度のヴィンテージに対して諦めたわけでもない。ウィラメット・バレーの南に位置するBenton-Lane Wineryは9月初旬の天候が良く2006年ヴィンテージに近い上質な葡萄を期待していたが、雨の影響で所有する145エーカー分のピノ・ノワールは早摘みすることを決断した。主に年間で2万5千ケースを生産していることから、葡萄不足よりも使用可能な葡萄は早摘みでも収穫を行なった。 (イメージ:The Oregon Winery Reviewより) 一方、King Estate Wineryでは465エーカーの内1/4の収穫しか済ませていない。雨の影響を心配しているが、天候が改善することを期待し、通常の収穫時期の葡萄摘みを計画している。 (イメージ:King Estate Winery/Facebookより) Pfeiffer Wineryでは70エーカーの約半分の42エーカーの葡萄収穫を済ませており、残りの収穫はもう少し様子を見るスタンス。Pfeiffer Wineryの関係者によると、特に2012年のヴィンテージは20年から30年に一度のパーフェクト・ヴィンテージを体験したワイナリーは今年も期待感が高く、この先、天候が改善し、葡萄の質もよくなることを期待している生産者は収穫を急がずに待っているものもいるが、2012年とは間違いなく違う特徴のワインに仕上がることは確信している。 9月下旬にPfeiffer Wineryで収穫されたピノ・ノワール。 (イメージ:Pfeiffer Winery/Facebookより) (ニュース・ソース:The Register-Guardより)

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<グルテン・フリー>のワイン

(イメージ:Dallas Morning Newsより) 近年、アメリカではパンやスイーツなどを扱うベーカリーなど通常、小麦粉を原料として使っている食品に対して<Gluten/グルテン>が含まれているか否かが表示するレストランや食品販売店が増えている。スーパーでも通常、麦類が原料に含まれているパッケージ商品の場合でも、最近は<グルテン・フリー>などの文字が表示されるようになっている。 アメリカでは<Food and Drug Administration (FDA)/食品医薬品局>は先月<セリアック病>の原因の一つである<グルテン>の摂取に対して食品のラベル表示の基準を設けた。グルテンとは小麦・大麦・麦芽・ライ麦などのに含まれるたんぱく質一種。セリアック病はグルテンの摂取で小腸の機能に影響を与え、放って置くと小腸の栄養を吸収する機能が低下する。 ここに来て日本でもおなじみの<Siduri/シドゥーリ>が<グルテン>表示の流れに乗って、2012年ヴィンテージのピノ・ノワールからグルテンの量を専門研究所で測定し、<検出感度以下>の指定を取得したワインに対してウェブサイト上でのワイン・ノートに含むこととなった。またワイン・ボトルには裏ラベルに印字されているQコードからSiduriのサイトへ飛ぶようにのリンク設定を行っている。 2013年の秋から販売開始のピノ・ノワールから<グルテン・フリー>。 (イメージ:Adam Lee/Twitterより) 基本的にワイン造りにどこで麦類が使用されるのかと思われる方も多いと思うが、主に2つの工程で麦類にワインはさらされる。一つ目はファイニング(清澄)操作。ファイニングとろ過の工程と似ているが、基本的にはろ過はフィルターで不純物を取り除く作業で、ファイニングはスポンジのように吸収する方法でファイニング物質(卵の白身、カゼイン(牛乳やチーズに含まれるゼラチンのようなたんぱく質の一種)、粘土質のミネラル、炭などグルテンが含まれる物も存在する)を加えてワインから不要な要素を取り除く作業。ろ過はワインをキレイにする操作で、ファイニングはタンニン、フェノール、たんぱく質などワインの味わいを調整する操作と理解するとよいでしょう。自然派またはナチュラル・ワイン・メイキングではろ過もファイニングを行わないワインメーカーもたくさん存在し、Siduriの場合もファイニング工程は基本的には行っていない。 上:ファイニング用の物質。下:ファイニングの工程。 (イメージ:Wine Life in the SCVとStarChef.comより) もう一つグルテンがワインに触れる工程がワインを熟成する際に使用するオーク樽の隙間を埋めるために麦類が含まれた原料が入っている。ワインの種類によって熟成樽に過ごす期間は異なるが、基本的には赤ワインのほうがグルテンが含まれる可能性が高いと理解してよいでしょう。 そもそもSiduriのスタッフに<グルテン>が摂取できない人がいて、それがきっかけでワイン内の<グルテン>の調査に取り掛かったとオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏は説明している。また、ワインの原料の表記に関しても透明性を後押ししているリー氏はRidgeやBonny Doonなどと同様に原料から作業工程を詳細に表示するワイナリーの一つ。 Siduriのワインメーカーのアダム・リー氏 (イメージ:Adam Lee/Twitterより) ワインの原料を表記することに賛同するワインメーカーは今後も増えると予測できるが、<グルテン>表記は通常よりも成分分析の工程が増え、費用も余計にかかるので、他のワイナリーもSiduriに見習って検査を行うかは不明だが、今回の<グルテン・フリー>の表記に関するニュースで売り上げが伸びるのであれば、他にも現れるのかもしれない・・・ (ニュース・ソース:Santa Barbara Independentより)

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ルイ・ジャドがオレゴンのピノ畑を購入

(イメージ:Maison Louis Jadotより) ブルゴーニュ地方の老舗ネゴシアン・メゾンの<Louis Jadot/ルイ・ジャド>がオレゴンのウィラメット・ヴァレー地区内のヤムヒル=カールトンAVAに所属する32エーカーの<Resonance Vineyard/レゾナンス・ヴィンヤード>を購入したニュースが注目を浴びている。 レゾナンスは1981年に設立したピノ・ノワール種を目玉に展開している葡萄畑。同ウィラメット・バレーのLemelson、Sineann、Big Table Farmなどのオレゴンのブティック・ワイナリーに葡萄供給を行っている。 上からBig Table Farm、Sineann、Lemelson。今後も葡萄供給を行うのかはさだかではない。 (イメージ:The Amateur Gastronomer、Tales of a Sommelier、Oregon Wine and Music Projectより) 一方、Louis Jadotはブルゴーニュ以外で栽培されてたピノ・ノワール種をレパートリーに積極的に加えることをここ数年探しており、今回は条件が折り合い、オレゴンの上質なピノ・ノワールを加えることに成功した。また最近、42年間ルイ・ジャドでチーフ・ワインメーカーを務めて退社したJacquesLardiere/ジャック・ラルディエール氏が、同じウィラメット・バレーのニューバーグ市で営んでいるのTrisaetum Vineyardsで活躍しており、今回のレゾナンスで栽培された葡萄はワイン造りに使用されると伝わってきている。 伝説のワイン醸造家、ジャック・ラルディエール氏。 (イメージ:Maison Louis Jadotより) Louis Jadotは100から130ブランドのブルゴーニュ・ワインをリリースしている大型ネゴシアンの一つで、実はアメリカ人のKopfファミリーが所有している。レゾナンスはフランス以外ではじめて傘下に入る葡萄畑となるが、ルイ・ジャドは長年オレゴン産のピノには高評価を持っており、同じブルゴーニュのネゴシアン・メゾンで知り合いのMasion Joseph Drouhinも同じくオレゴン産のピノでワイン造りに取り組んでおり、これが大きな後押しになったとLouis Jadotの代表のPierre-Henry Gagey氏は説明している。 ここに来て立て続けにオレゴンの葡萄畑及びワイナリーの売却のニュースが続いた。今回のレゾナンスの隣の敷地のGran MoraineはJackson Family Wine社に販売が成立したばかり。先月はナパの人気ワイナリーのAraujo EstateがフランスのArtemis … Continue reading

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ワイン味のポップコーン

原宿に行列ができるフレーバー・ポップコーン屋さんの『ギャレット』はすでにお試しされた方も多いかと思うが、グルメ・ポップコーンの本場のアメリカでは次の人気フレーバー探しが盛んに行なわれている。そんな中、ニューヨークのマンハッタンで独自にポップコーンを焼いている<Populence>ではワインを混入したフレーバーを開発。 (イメージ:Populence Facebookより) ワインのフレーバー・ポップコーン第一弾はソーヴィニヨン・ブラン味。ワインと同じようなシトラスのキリリッとすっきり感が楽しめるようだ。そして、最近、開発されたのが、ピノ・ノワールとチョコレートのブレンド。こっちは定番の赤ワインとビター・チョコの絶妙なコンビネーションが楽しめることができるとか。 この手のワイン・フレーバー味の食品を作る際に大半は調味料を駆使し、ワイン味に近い味わいを作るケースが大いにだが、ここはグルメ・ポップコーン屋さん、豪快に本物のワインを利用してコーンにコーティング方法で造っている。Populenceが今回利用したのが、ニュージーランドの人気ワイナリーの<Kim Crawford Wines/キム・クロフォード>が造るマールボロ産のソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワール。 (イメージ:Populenceより) Kim Crawfordは90年代にオークランドのクーパーズ・クリーク・ヴィンヤードでワインメーカーを務めていた頃に2年連続で<ニュージーランドのワインメーカー・オブ・ザ・イヤー>に輝いたキム・クロフォード氏が1996年に奥さんと二人で開業した小規模ワイナリーが始まり。当時、ニュージーランドではまだ新しい品種であったソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、シャルドネなどを駆使し、ニュージーランド・スタイルのワインを世界に広める。現在、Kim Crawfordは大手ワイン企業のコンステレーション社が傘下におさめており、クロフォード氏も第一線から退いたが、今だクロフォード氏のスピリッツは継承されており、ニュージーランドを代表するブランドの一つとして続いている。 本格的なワインを造るワイナリーがパートナシップを組むぐらいなので、今回のグルメ・ポップコーンには下手な味付け処理をしているとは考えにくい。アルコールは飛ばしているので、その心配もなさそう。ただ、唯一、一つだけマイナーだが、どうしても気になる点が・・・「ポップコーンを美味しく味わうために理想のペアリングは原料のワインである」とサイトに書いてある。 <ジャンク&スナック・フード>フェチとしてはポップコーンとワインのペアリングには全く抵抗はないが、わざわざ食品に混入したワインをこれまた同じワインで一緒にいただくのは効率がいいのか、悪いのかがよくわからない・・・料理を調理する際にレシピにワインを混入と示されている場合、時にはこれから飲むワインを少ーーーし入れることがあるが、アクセント程度で考えていて、その料理のメインの味とは違うような気がする。今回のポップコーンのメインの味はワインであって、果たしてワインを一緒にいただくと更に味が際立つのか、それともただニ重に買わされているのかがよくわからない。いずれににても、機会があれば是非、一度は試してみたい実験だ。 Populenceオーナーのマギーさんのこんな笑顔ですすめられたら、ドラム缶単位で買ってしまうかも・・・ (イメージ:NYDailyNewsより) 残念ながらまだ国際輸送は今のところお断りしているようなので、知り合いがニューヨークに行かれる方にお土産で頼みましょう。 *** ここ数年で、カップ・ケーキやドーナッツなどジャンキーなアメリカン・スナックが日本に持ち込まれブームになったが、違うパターンもある。最近は<エダマメ>は幼稚園のおやつで出されるくらい、大都市や西海岸では一般的に広まったが、これよりもっとジャンキーはスナックがある。その名は<Furikakeポップコーン>。嘘だと思ったら下記のリンクで確認してください。ハワイ産のパッケージ物<ハリーケーン・ポップコーン>の商品名でも売られている。この<ふりかけ味>が注目されるようになって逆輸入されたら、正直、一本取られた気になってしまうような・・・  (イメージ:Honestly YUMより) Honestly YUM Food Republic gas•tron•o•my heo yeah yum Taste Spotting Chinese Grandma (ニュース・ソース:ABC Newsより)

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