Tag Archives: ナチュラル・ワイン

SFクロニクルが選ぶ2013年ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー

年明け早々の恒例となったサンフランシスコ・クロニクル紙が選ぶ<ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー>にナパで活動する<Matthiasson Wines/マサイアソン・ワイン>のスティーブ・マサイアソン氏が選ばれた。  (イメージ:Winemakers Recomnendより) このブログでも度々紹介させていただいているマサイアソンはナパの生産者でありながら、パワフルで、高い熟成度のフルーティなスタイルのカベルネなどのワインとはかけ離れた抑え目で、また、カリフォルニアでは馴染みが浅い葡萄品種でのワイン造りを行なっている<自然派>生産者の一つである。特にこのブログでは北イタリアのフリウリ地方で人気の白ワイン用の葡萄をカリフォルニアに持ち込んで自ら栽培および醸造を行なっている内容などを紹介させていただいた。 そもそもマサイアソン氏は醸造家よりも栽培専門家として活動期間が長い。ナパの有名ワイナリー(スタッグス・リープ・ワイン・セラー、アラウホ・エステート、スポッツウッド、ホールなど)で畑管理コンサルタントとして、現在でもメインの職業としている。ナパでは当たり前となった超熟成スタイルのワインとは異なったスタイルのワイン、アルコール度数を控え目で味わい深いワイン造りを行ないたいワイナリーは、マサイアソン氏に相談すればいいと評判を得る。特にマサイアソン氏の場合、有機農法などの自然派の考え方をベースに近代技術や農業研究を理解する中で、顧客が求めている結果を提供することで実績と好評を積み上げていった。 栽培コンサルタントとして依頼が増える中、2002年にナパ移り住み、自宅周辺の約5エーカーの土地にカリフォルニアでは馴染みの薄い葡萄品種(Ribolla Gialla/リボッラ・ジャッラ、Tocai Friulano/トカイ・フリウラーノ、Refosco/レフォスコ、Schioppettino/スキオッペッティーノ)を開始するようになる。趣味でこれらの珍しい品種でワイン造りを行なう中、徐々に本格的なワイン醸造にも目覚め、<マサイアソン・ワイン>を2006年に奥さんのジルさんと立ち上げる。 馴染みの薄い品種で造るワインで知られるようになったが、旗揚げ当初はナパを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたワインでスタートして、現在も、カベルネをベースにしたワインはラインアップにいくつか含まれている。また、自宅の隣の畑Linda Vista Vineyardからシャルドネを購入し、白ワインのラインアップに加えている。 (イメージ:Matthiasson Wines/Twitterより) 近々、Linda Vistaを一部購入し、ナパの正式ワイナリー認定を目指す。(ナパの正式ワイナリーの許可書を得るためには醸造施設周辺に最低10エーカーの畑からワインを造る必要がある。)おそらく正式ワイナリーになれば畑管理コンサルタント業務を控えるようになり、更にアッと驚くような品種で造るワインやワイン醸造の腕を上げてくるのではないかと推測している。また、ワイナリーとして生産量が増えて、現地調達のお土産用以外にも国内へ輸出できるようになることを大いに期待している! カリフォルニア(特にサンフランシスコやロサンゼルス)ではワイン愛好家が通うの人気のワインショップで<マサイアソン・ワイン>を購入することが可能。オススメは当然、代名詞の<Napa Valley White Wine>のシリーズでリボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンをブレンドした人気のワイン。また、新しいシリーズで<Tendu California White Wine>はヨロ郡(ナパから北東に100キロ行ったDunnigam Hills AVA/ダニガム・ヒルズ)で栽培されたヴェルメンティーノ(イタリア原産)から造った白ワインも要チェック! (イメージ:MatthiassonWines/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより)

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ワイン専門誌『ワイナート』最新号に<ドンキー&ゴート>

(イメージ:美術出版社より) 『ワイナート』(美術出版社)2014年1月号-第73号(2013年12月05日発売)にPPCVINOで取り扱っている<ドンキー&ゴート>が紹介されました。 カリフォルニアの<自然派ワイン>への取り組みが特集で紹介されており、葡萄栽培家からワイン生産者、そして<ナチュラル・ワイン>を専門に扱っているワイン・ショップ経営者など最近のムーブメントの重要人物や事情に詳しい面々のインタビューが織り交ざっている。 このほかにもブルゴーニュの<新しい注目生産者>の特集やイタリアの<ランブルスコ>の特集などが掲載されており、カリフォルニア以外にも興味深い産地やワインが取り上げられている。 オンラインまたはお近くの書店で最新号をお買い求めください!   現在、<ドンキー&ゴート>のキャンペーンを実施しています! 期間限定で<お買得価格>でD&Gワインお求めいただけます。 (ニュース・ソース:美術出版社より)

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紫外線でワインの劣化防止・殺菌を行なう

(イメージ:Neil Patterson/Twitterより) 南アフリカのワイナリーが新たな醸造技術を駆使してワインの劣化防止および殺菌が可能となった。 ワインの仕上げ段階(ボトリング)で酸化防止剤および殺菌剤として<二酸化硫黄>または<亜硫酸塩>などをワインに加えることが通常の工程でとして行なわれている。これらの酸化防止剤および殺菌剤は体に害を与える証拠はなく、一部アレルギー体質の人はこれらの物質を避けるケースはあるが、一般的には、<二酸化硫黄>または<亜硫酸塩>が一斉含まれないワインはほとんど存在しない。 一方で100%ナチュラル(完全無添加)のワインを求める人もいる。それを手助けするのが同じく南アフリカを拠点に活動する会社が開発した紫外線を活用した方法で、酸化防止剤を添加せずに、劣化防止および殺菌されたワインがこの度、世界初めてリリースされた。 (イメージ:Neil Patterson/Twitterより) 南アフリカの新しいワイナリーNeil Patterson Wines はソーヴィニヨン・ブラン、シェナン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローのラインアップに対してSurePure社が開発した紫外線をワインに触れさせ劣化を抑え、殺菌効果を与える技術を開発した。南アフリカでは2010年から紫外線を活用した浄化・精製方法を合法としており、SurePure社はワイン以外にもこれまで飲み水や牛乳などの製品にこの技術を活用して一般向け商品化されている。SurePure社は紫外線の「UV-C」を筒(パイプ型)の中で放ち、殺菌や劣化防止を行なう液体を紫外線を放つパイプにあてることで酸化防止・殺菌を可能にしている。 冷蔵庫程度の大きさの装置で、1本1本の筒にはUV-Cの紫外線が流れている。 (イメージ:SurePureより) Neil Patterson Winesのワインメーカーであるニール・パターソン氏は数年前からSurePure社の技術を活用し、実績を積み上げてきた。これまで醸造責任者として活躍していた南アフリカの<Anthonij Rupert>ワイナリーでもこの技術を試すなど、今回は独立し、独自のワイナリーで初めてリリースするワインでもこの技術をワインに活用した。 2009年にSFクロニクル紙がパターソン氏の取り組みを紹介した。 (イメージ:Meridian Primeより) リリースするワインの成分分析では10ppm(10/100万単位)の亜硫酸塩が検出され、通常の80~120ppmと比較しても非常に少ない数値であることを公表している。ちなみに葡萄を醗酵する結果、自然に亜硫酸塩が発生し、成分分析で検出された量は自然に起きた亜硫酸塩で紫外線効果も加わっていると理解されている。 <ナチュラル・ワイン>でも特に海外輸出または貯蔵されることを考慮して、微量の二酸化硫黄または亜硫酸塩を加える。完全無添加のワインはオーガニック、ビオディナミ、ナチュラルにしても、生産地で飲まれるワイン以外、殺菌や劣化を考慮するとほとんど存在しない。今回のNeil Patterson WinesとSurePure社が組んで開発したワインでこの習慣を変えるのかもしれない。 (ニュース・ソース:PR Newswireより)

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ヌーヴォー解禁

昨日、解禁された2013年度のボジョレー・ヌーヴォー。年間でボジョレー地方で造られるワインの約1/3が<ヌーヴォー>としてリリースされ、その総生産量約1/4が日本向けにボトリングされる。 ボジョレー・ヌーヴォーと言うと<ジョルジュ・デュブッフ>の存在は<ヌーヴォーの帝王>と呼ばれても全く反対意見がでないほど重要人物であることは間違えない。一方で知名度が高ければ高いほど<ヌーヴォー>に対して<ボジョレー>全体にマイナス・イメージを呼び起こすことよって<悪く役>のレッテルを貼る人も国内外に少なくない。 今年のニューヨークでのヌーヴォー解禁にはフランク・デュブッフ氏が参加した。 (イメージ:Diane Bondareff / Invision for Les Vins Georges Duboeuf / AP Imagesより) 特に<ナチュラル・ワイン>のファンにとってはボジョレーで活動してた<ギャング・オブ・フォー>と呼ばれる故マルセル・ラピエール氏、ギィ・ブルトン氏、ジャン・ポール・テヴネ氏、 ジャン・フォアイヤール氏に対して同じボジョレーを拠点としていることでマイナス・イメージを呼び起こしており、本来注目されるべき功績が同じ<ボジョレー>のくくりで見られてしまう。 (イメージ:The Underground Wineletterより) 現在のボジョレー地方は完全に2つの部類に分かれる。デュブッフなどのように積極的にボジョレー産のガメ種を生産し<vins primeurs>としてヌーヴォー造りに取り組んでおり、一方で<ギャング・オブ・フォー>の功績を継承し、ヌーヴォーには見向きもせず<自然派>ワインを造る生産者がモルゴンを拠点に多く活動している。 幸運にも日本には<ヌーヴォー系>と<ナチュラル系>の両方が多く入ってきている。ボジョレーをお求めいただいている場所がワインに詳しいショップであれば、違いをわかっているので、できれば1本づつお求めいただき楽しんでいただければ、日本ならでの粋なワインの楽しみ方でよろしいのではないかと思うですが・・・早くボジョレー・ヌーヴォー温泉の映像から卒業したいのですが・・・

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バランスがとれた低アルコールのカリフォルニア・ワイン

(イメージ:Napa Valley Grapegrowersより) ナパで開催される注目イベントに成りつつある<Napa Valley Grapegrowers/ナパ・バレー・グレープグロワーズ(葡萄栽培家)>主催の<WINE + GRAPE EXPO>が11月14日に今年も実施された。このイベントはナパ・バレーで葡萄農家およびワイン生産者たちが栽培から醸造まで技術や傾向を共有する教育重視のイベントで特にナパ発の最新のワインに関するトレンドや今後の傾向を予測するのに役立つイベントとして注目されている。 今年は一般参加も可能な<バランスのとれた低アルコール度数のワイン>に関するセミナーが注目が集中した。このセミナーのパネリストには<Ridge Vineyards/リッジ・ヴィンヤード>のポール・ドレーパー氏、<Screaming Eagle/スクリーミング・イーグル>のニック・ギスラソン氏、<Arnot-Roberts/アーノット・ロバーツ>のダンカン・アーノット・マイヤー氏、SFクロニクル紙ワイン・ライターのジョン・ボネ氏、パネリストおよび司会進行は<Matthiasson/マサイアソン>のスティーブ・マサイアソン氏と豪華な面々がそろった。 左に今回のセミナーの司会進行とパネリストを勤めたS・マサイアソン氏。 (イメージ:Napa Valley Grapegrowers/Facebookより) 主にここ20年ナパや北カリフォルニアで続けられていた<パワフル>で<フルーツの熟成度>を最大に活かしたワインがカリフォルニア・スタイルとして支流として造られていた。パネリストたちによるとこの要因は大きくナパ産地を担当していた<2人のワイン批評家>の影響が大きかったと振り返った。 46年前にリッジでワイン造りを始めたドレーパー氏は当初は30年代に造られたInglenookやLa Questaのスタイルや40年代のボルドー産のワインなどがワイン造りの教科書の手本となっており、これらのワインは今ではカリフォルニアでは珍しいくらいの12.5%以下のアルコール度数のワイン造りを目指していた。 ドレーパー氏が造ったリッジの<1971 Monte Bello Cabernet>は1976年のパリ・テースティングで5位に入賞し、2006年に開催された<パリ・テースティング30周年記念>の再現テースティング会では1位を獲得し、当時の彼が活用していたワイン造りの手法は決して劣っていなかったことを証明した。 1976年のパリ・テースティングで5位に入賞したリッジ・ワイン。 (イメージ:Wikipediaより) 一方、若手醸造家たちのアーノット・マイヤー氏やギスラソン氏は修行時代にすでに15.5%のアルコール度数が支流になっており、そのスタイルが当たり前と考えていた。アーノット・マイヤー氏の場合、独立してから様々な葡萄産地の研究、天候の影響で葡萄の熟成値が上がらない場合の対処方法、そして、あるニューヨークのワイン・バイヤーの強い要望で顧客からもっとバランスの取れた、低アルコールのカリフォルニア・ワインはないのかのリクエストに応えることが、スタイル変更の大きな要素になったと説明している。 アーノット・ロバーツのシラーはカリフォルニアでは非常に珍しく11.9%のアルコール度数。 (イメージ:solosyrahより) また、ギスラソン氏の場合はスクリーミング・イーグルのスタイルを継承する必要があり。実際に過去のヴィンテージを調べていたところ1990年代初期には13%のアルコールのワインも存在しており、よりまろやかに仕上がっていたスタイルのワインであった。現在は熟成や収穫の判断は数値よりも、葡萄の味わいを優先して収穫時期を決めていると公表した。 2011年に20代の若さでスクリーミング・イーグルのワインメーカーに抜擢されたN・ギスラソン氏。 (イメージ:Wine Enthusiastより) アルコールを抑える最大の要因は葡萄畑での取り組みが大きく影響し、自身のワイナリー以外にも葡萄畑管理を専門とするマサイアソン氏は台木選びから始まると説明した。葡萄の熟成スピードを抑え、房の数も抑えることができる<St. George/セント・ジョージ>などの使用を薦める。また、葡萄の木の植え並び方法にも工夫すれば、早く熟成せずに必要な糖度を得られるバランスの取れた葡萄が栽培することが可能と説明。より多くのカバー・クロップの使用と耕作を減らすことで自然環境にもプラスをもたらす手法があると加えた。 最後はワイン・ライターのボネ氏がワイン業界で起きている変化のスピードは変わってきたと忠告を促した。これからのワイン需要を左右するのが<ミレニアル世代>で、これらのワイン愛好家は親が楽しんでいたワイン(特にパーカー・スタイル)は極力避けるようになり、自分たちのスタイルのワインを求める傾向があると説明。これまでの愛好家よりも知識が豊富だが、当然、高額のワインを入手することができないため、バランスや様々な料理とのペアリングなどに重点したワインへの需要がこれまでにないスピードで変化していると説明。 パネリストたち全員は需要の変化に対する対応方法の鍵が過去の<伝統的なワイン造り>にヒントがあると意見が一致する。カリフォルニアにも多くの伝統的な葡萄・ワイン造りの手法が存在することから、最新の技術だげでなく、過去の取り組みも再度研究し直して業界全体に役立つ手法や習慣を共有することが必要と考えている。 (ニュース・ソース:Wine Business.comより)

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ソノマの最新AVA<Moon Mountain District>

(イメージ:Kamen Estateより) 10月にソノマの最新AVAとして認定を取得した<Moon Mountain District AVA/ムーン・マウンテン・ディストリクト>で活躍する葡萄生産者の特集がOrganic Wine Journal誌で紹介された。 栽培家の名前は<Phil Coturri/フィル・コトゥーリ>氏。ソノマでは<Coturri>の名前はアメリカのオーガニック・自然派ワイナリーのパイオニアの一つである<Coturri Winery>で知られており、父のレッド氏が1961年に開業し、その後、兄のトニー氏がワイン造りを専門に、フィル氏は葡萄栽培を専門に活動するファミリー・ワイナリーの一員である。 (イメージ:Winery Sixteen 600/Facebookより) フィル・コトゥーリ氏はいち早く葡萄栽培に関してオーガニックとビオディナミ認定を取得しており、完全に合成肥料、除草剤、殺虫剤、殺菌剤を使用しない有機栽培を続けている。家業のワイナリー以外にソノマを拠点にヴィンヤード・コンサルタント業を営んでおり、総400エーカーの畑を管理者として40年間活躍している。 今回AVA認定を取得したMoon Mountain District(MMD)には11ワイナリーが営業しており、40のヴィンヤード(約1500エーカー分)が存在しており、その内の約半分の畑でフィル氏が管理者またはコンサルタントとして関わってきている。 (イメージ:Wine Follyより) MMDの位置をおさらいすると、ナパ・バレーの西側またはソノマの東側にそびえ立つのが標高2200フィートのマヤカマス山脈内に位置する。この山脈はナパとソノマの境界線となっており、MMDはソノマ側の最南端に位置する産地で、産地の地形が三日月に似て、また斜面には月面のようにクレーター上の形が無数にあることから産地名にムーンが付いているとの説がある。 (イメージ:SomonaCounty.comより) 土壌は赤色で火山灰の層がいくつか重なり、上層はローム質と火山灰のブレンドの土壌で、ミネラル質が多く含まれている。また、急斜面が特有の粒が小さめだが、濃縮された味わいの葡萄が栽培することが可能。MMD産地を代表する葡萄品種はジンファンデル、メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーが多く見られる。 (イメージ:Kamen Estateより) MMD内で最も重要視されているのがMonte Rosso Vineyard(英語でRed Mountain)で1886年に葡萄栽培が開始されたと記録が残っている。70年代に若き頃のフィル氏はこの畑で葡萄栽培を学び、常にMMDの急斜面や土壌をホームコートとして40年近い付き合いを続けている。ちなみに現在のMonte Rossoのオーナーはソノマの大手ワイナリーのE&J Gallo社でRavenswoodの創業者のJoel Peterson氏の息子さんのMorgan Twain-Peterson氏のBedrock Wine Co.などが<オールド・ヴァイン>ジンファンデルをリリースしている。このほかにもKistlerやTurleyなどがMMD産の葡萄でワイン造りを行なっている。 (イメージ:Hawk Wakawaka Wine Reviews/Facebookより) Coturri … Continue reading

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インターナショナル・グルナッシュ・デー

(イメージ:Association Grenacheより) 今日(9月20日)はインターナショナル・グルナッシュ・デー。フランスを拠点に活動する非営利団体<Association Grenache>がグルナッシュ種のPR活動にワイン愛好家を召集する恒例のイベント。毎年9月の第3金曜をGrenache Day(G-Day)に設定し、世界各国でグルナッシュ・ワインを飲んで、主にソーシャル・メディアを通じてハッシュタッグ(#GrenacheDay)でツイッター、フェースブック、インスタグラムなどでグルナッシュ・ワインを共有し、更なるグルナッシュのPRを目指している。 <Association Grenache>にはフランス、スペイン、カリフォルニア、オーストラリアなどグルナッシュ種栽培に取り掛かっている生産国のワイン生産者、ソムリエ、ジャーナリストがメンバーとして加わっており、主にメンバー同士でのソーシャル・メディアを通じて様々のグルナッシュ・ワインを紹介している様子がすでにうかがえる。また、グルナッシュ・デーをレストランやイベント・スペースで祝うのであれば、<Association Grenache>が用意したGoogleMap専用ページに住所と連絡先を入力し、タグを張ってくれる。 (イメージ:Association Grenacheより) グルナッシュは世界規模で見ると実は最も栽培されているワイン用の葡萄品種である。主に南ローヌ地方のコート・デュ・ローヌやシャトーヌフ・デュ・パプなどのグルナッシュが有名だが、原産はお隣のスペインのアラゴン地方で<グルナッチャ>と呼ばれ、栽培量も大きくフランスを上回る。ニュー・ワールドではオーストラリアではローヌ地方でよく行なわれているグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル(GSM)ブレンドが人気で、単独よりもブレンドとしてサウス・オーストラリア州のワイナリーの多くはGSMワイン造りが行なっている。カリフォルニアに関してはセントラル・バレー産地のサン・ホワキン・バレーが1800年代には盛んに栽培を行なっており、そもそもホワイト・ジンファンデルのように甘いジャグ・ワイン用に栽培していた。20世紀後半には総生産量は大幅に激減したが、フランスのローヌ地方に敬意を払うカリフォルニアの生産者で構成された<ローヌ・レンジャーズ>が南ローヌに匹敵する味わいのワイン造りでグルナッシュ栽培が盛り返しを見せている。 グルナッシュの特徴の一つに名称の多さがよく取り上げられる。Association Grenacheが集計しただけでこれだけの名称が存在する。 Alicante、Alicante de Pays、Alicante Grenache、Alicantina、Aragonais、Aragonés、Bois jaune、Cannonaddu、Cannonau、Cannonao、Cannono、Carignane Rousse、Gironet、Granacha、Granacha del País、Granacha Negra、Granacha Tinta、Granacho、Granaxa、Granaxo、Grenache Rouge、Guarnaccia en Italie、Lladoner、Mencida、Navarra、Navarre de la Dordogne、Ranconnat、Redondal、Retagliadu Nieddu、Rivesaltes、Rivos-Altos、Roussillon、Roussillon Tinto、Rouvaillard、Sans Pareil、Santa Maria de Alcantara、Tinta、Tinta Menuda、Tinto、Tinto de Navalcarnero、Tintore di Spagna … Continue reading

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<ニュー・カリフォルニア・ワイン>に関する最新書籍

(イメージ:Amazon.comより) サンフランシスコ・クロニクル紙のワイン・ライターのジョン・ボネ氏が書き上げた書籍『The New California Wine』が11月にリリースされる。これまでSFクロニクルで紹介してきたカリフォルニアのワインメーカーやワイナリーを1つの本に集約し、カリフォルニアで起きてきるワインに対する新しい考え方や取り組みを綴っている。 ボネ氏が実際に自ら<革命>の言葉をサブ・タイトルに選んだかどうかはわからないが、サブ・タイトルの『A Guide to the Producers and Wines Behind a Revolution in Taste』(直訳:味の革命の裏に存在する生産者およびワインのガイド)が<味の革命>は今回の大きなテーマであることは間違えない。 一般的に代表的なカリフォルニア・ワインの味わいはナパ産のカベルネ・ソーヴィニヨンもしくはソノマ産のシャルドネなどで誰もが特徴を連想することができると思う。超熟した果実から抽出したフルーツの味わいに、オーク樽の風味、口の中で燃えるようなアルコールにそれを覆いかぶせるくらいの後味のタンニンを<カルト・ワイン>と呼ばれる赤ワインで一度は体験したことはあるはず。この味わいに魅了されてヨーロッパの<オールド・ワールド>以外のワインに対する関心が高まった人は少なくないと思う。個人的にもナパを訪れる際は必ず何ヵ所の濃厚カベルネを造るワイナリーを立ち寄るようにしている。今後もこのカリフォルニアを代表する味わいを造り続けてくれることは期待している。一方でこのスタイルから意識的に離脱して生産者も現れており、これらの生産者が<ニュー・カリフォルニア・ワイン>を代表するメンバーを構成している。 SFクロニクルのジョン・ボネ氏。 (イメージ:SeriousEats/Erik Castroより) 個人的には大きく2つの理由が<カルト・ワイン>で人気を高めたカリフォルニア・スタイルのワインから離れていったと推測している。1つ目はワイン批評家や専門誌が高い評価で築き上げた<カルト・ワイン>を追い求めて、多くの生産者が同じ味わいのワインを造り始めた動きが、離脱のきっかけを作ったと考えている。ワイン文化を築き上げるよりも資本主義でビジネスで成功を収めることが優先されるのであれば、当然の現象。高い評価を得て、需要があがり、価値が高めれば、ビジネスで成功を収める確率が上がる。 もう一つは<カルト・ワイン>造りを追い求めて葡萄の価格が以上に上昇したこと。<カルト・ワイン>造りにカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネなどが使用され、これらの葡萄品種の栽培が急増した。特定の品種に対して需要が高まれば、当然、栽培者側もそれに応えるようになり、より多くの人気品種の栽培が盛んになる。しかも、上質な品質な葡萄を造るれば造るほど葡萄の価格が上昇し、扱える人に限りが出てくる。葡萄栽培に適した産地は人気品種に集中し、ワインの種類の同一化が広まる。 この他にも最新技術と研究で醸造よりも操作をする方法でのワイン造りが行なわれるなどこれまでカリフォルニア・ワイン文化を築き上げてきた流れにあえて逆らい、新しい試みに取り組む人たちが増えてきたことが<ニュー・カリフォルニア・ワイン>誕生のきっかけとなった。 今回の『The New California Wine』で紹介されるワインメーカーやワイナリーはこのブログでも何度も紹介している方々が勢ぞろい。Arnot-Roberts、Broc Cellars、Matthiasson、Massican、Lioco、Scholium Projectなどの生産者が含まれる。そして、これらの生産者がこれまでカリフォルニアを代表する葡萄品種以外のTrousseau/トルソー、Valdiguie/ヴァルディギエ 、Ribolla Gialla/リボッラ・ジャッラ、Trousseau Gris/トルソー・グリ、St. Laurent/サン・ローランなどでの品種でのワイン造りが紹介される。 バークレーの都市型ワイナリーBroc Cellarsからヴァルディギエ種を使用した赤ワイン。 (イメージ:Serious Eats/Stevie Stacionisより ボネ氏はSFクロニクル紙で<注目ワインメーカー>や<ワイナリー・オブ・ザ・イヤー>などの恒例特集では中小規模で、まだ無名に近い生産者を取り上げ紹介を行なっている。一方で<年間トップ100>では新しい生産者から老舗ワイナリーのワインを半々程度で紹介している。カリフォルニアのワイン産業の中心にいる新聞社に勤めているため、カリフォルニア・ワインの情報発信拠点として平等にありのままを伝えながら活躍している。これまでのカリフォルニア・ワイン文化を築き上げた生産者と新しい生産者がいかに共存し、更にクオリティの高い多彩な種類のワインがカリフォルニアから誕生させることをこれからも期待していきたい。 … Continue reading

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ナパのダウンタウンにテースティング・ルーム急増

(イメージ:Downtown Napaより) 今、ナパのダウンタウンがワイン・テースティングのおしゃれスポットになりつつある。そもそもナパ郡の南側に位置し、本格的なワイン・カントリーからは少し離れているナパのダウンタウン。ワイナリーでのワイン・テースティングを目的でナパを訪れる観光客の多くは素通りする地区の一つであった。ナパ・バレーの中心を走るハイウェイ29から360度に広がる葡萄畑の風景ともかけ離れたダウンタウンは1850年代頃に建てられた歴史的な建物と80年代~90年代の都市開発計画で建てられたビルが混ざって立ち並ぶ街並み。 ワイン・カントリーに住む人にとっては日常の買物や用事を済ませる場所として必要だが、最近は地元住民以外にも定番のワイナリー・テースティングに少し飽きてきた人たちが、ナパのダウンタウンに集まりはじめている。 (イメージ:NapaValleyRegisterより) 現在、ナパのダウンタウンには24ヶ所のテースティング・ルームがFirst Street沿いを中心に開業している。大きく2種類のテースティング・ルームが存在する。1つは実際のワイナリーにはスペースがないか、増築工事に費用がかかり過ぎて、テースティング・ルームを建てることができない醸造所がダウンタウンの空きスペースを借りて運営している。これらのテースティング・ルームはワイナリー運営の規定・規則の対象とならないため、飲食店として運営することができ、食事を出したり、人数制限などの規定などに影響されないハイレベルのサービスを提供しながら運営ができる。 もう一種類のテースティング・ルームはワイン・ショップまたはワイン・バーとして運営している店舗が厳選したワインを週や月代わりでおすすめのワインをテースティング用として用意している。これらの厳選されたワインの大半は中小規模のワイナリーで自らテースティング・ルーム、中には醸造施設も持たずに営業しているワイナリーも少なくない。ナパを代表する定番のワイナリーよりも、新しくまだ無名のワインを探している人はダウンタウンの総合テースティング・ルームに集まってくる。 (イメージ:Back Room Winesより) このようにナパのダウンタウンにテースティング・ルームが増えることで、その他のビジネスにも層状効果が現れており、ワイン以外の小売店やサービス業のビジネスはこのトレンドを歓迎している。一方、地元住民などはこれらの施設はワインのテースティングが目的より普通に飲食が目的となっているので騒音での近所迷惑などの問題を取り上げている人もいる。ちなみにワイン・カントリーでのテースティング・ルームは午後5時には閉鎖し、レストランも10時頃がラスト・オーダーだが、ダウンタウンのテースティング・ルームは深夜まで営業している店舗もある。 今のところは賛成派が圧倒的に多いと思うので、次にナパを訪れる際はダウンタウンに寄るか、または宿泊をダウンタウンの宿にして、昼間はワイン・カントリーをドライブし、夜はFirst Streetに繰り出し楽しむのも、車の運転を気にせずにスマートで効率的に旅行を楽しむ方法の一つかもしれない。ダウンタウン・ナパの専用サイトでたくさんの情報を入手可能。 (イメージ:John Anthonyより) <ダウンタウン・ナパ>オススメのテースティング・ルーム: ワイナリー直営: John Anthony(ナパ育ちのジョン・アンソニー・トリューシャード氏は90年代から葡萄栽培及びワイン造りを開始。すでにナパで彼が造るカベルネやソーヴィニヨン・ブランを知らない人はいないが、テースティング・ルームを長年開業せずに行なってきた。2010年にやっとオープンしたラウンジ・スタイルのテースティング・ルーム。) Mark Herold Wines(パナマ出身のヘロルド氏は複数のブランドを所有。ナパでは珍しい葡萄品種でワイン造りを行なっている。複数のブランドを1ヶ所で楽しめる便利な施設。) Olabisi Wines(年間1000ケース以下の小規模生産のワイナリー。複数のワイナリーで修行を行い2007年に独立。ジンファンデルとペティ・シラーは濃厚で常に高い評価を獲得している。) (イメージ:Vintner’s Collectiveより) ワイン・ショップ系: Back Room Wines(数年前から必ず訪れるワインショップの一つ。特に新しいワイナリーやワインメーカーに力を入れている。)Vintner’s Collective(小規模生産のワイナリーを専門に扱うテースティング・ルーム。ワインショップのように豊富なセレクションはないようだが、、ナパの隠れた小規模生産ワイナリーを丁寧に紹介してくれる。) (ニュース・ソース:NapaValleyRegisterより)

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イタリア生産者が暴言でワインのボイコット騒動?!?

今回、問題発言を発したフルヴィオ・ブレッサン氏。 (イメージ:Vinographyより) 北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の人気生産者<Bressan /ブレッサン>のオーナー兼ワインメーカーのフルヴィオ・ブレッサン氏が自身のフェイスブックに投稿したイタリア政府初の女性アフリカ系大臣の移民政策に対して差別発言が露骨に含まれた批判コメントがワイン・ブログ界で大きな話題になっている。 フェイスブック上の投稿内容は直ちに消去されたが、消去される前にイタリア・ワインに関する人気のワイン・ブログで取り上げられ、ブレッサン氏に対する批判コメントやワイン取り扱いのボイコットなどがコメント欄で飛び交う中、ブレッサン氏自らブログのコメント欄にフェイスブックに投稿した内容に対する説明を長々と行った。ただし、謝罪や差別用語使用に対して反省の気配は全くないことから、更に火に油を注ぐ形となってしまった。 ブレッサンは日本でも評価が高く、イタリア及び自然派ワイン通の間では希少のワインの一つとして扱われる。このブログでも何度も紹介しているカリフォルニア産のリボッラ・ジャッラ種(その1、その2)、ピノ・グリジオ種、トカイ・フリウラーノ種でワイン造りを行っている生産者は常にブレッサンに対するワイン造りに関するリスペクトを語る。今回の問題発言騒動でそのリスペクトも実際のワインとは別に、かなり薄れたことと想像する。 フルヴィオ・ブレッサン氏のフェイスブックには24日付けで新たな釈明文が掲載されており、事態も治まりつつあるが、今回はソーシャル・ネットワークやインターネットでの簡単なやり取りでここまで大きな事態になるとは本人も思ってはいなかったはず。 とにかく差別用語の使用や人種差別全般に関してアメリカの反応が非常に厳しいことも、これまで関わってきた人権問題の歴史が物語っているのかもしれない。一方、ブレッサン氏の表現の自由や同感・同情者が周辺に多く存在する釈明文の様々なコメント、「十分お金があるので好きにボイコットしろ」や「存分に言いたいことを使いたい言葉で表現する」などのスタンスは、正直、言い分としてかなり残念である。世界中に人種差別問題は根強く存在していることは間違いなく、あえて自らそれを認めるのも、あっけに取られたのが正直な感想・・・ いくつかブログでブレッサン氏の最初のコメントといくつかの釈明文が取り上げられているので、ご関心がある方はコピペで翻訳機能で見てみてください。DoBianchi(イタリア・ワイン専用ブログ)、1WineDude(総合ワインブログ)、Vinography(総合ワインブログ) 今回、差別発言の中心となってしまったコンゴ出身のイタリア人Cécile Kyenge大臣。 (イメージ:Feminspireより) (ニュース・ソース:DoBianchiより)

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