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ソノマに街中テースティング・ルームの増加で物議が・・・

ソノマ郡には約250のワイナリーが存在し、ナパに続いて第2位の生産者の数だが、最近のソノマの傾向として醸造施設があるワイナリーに隣接したテースティング・ルームだけでなく、ソノマの複数の市内に街中の店舗形態で運営されるテースティング・ルームが増加している。 ソノマ郡にはソノマ市、サンタ・ローサ市、ヒーズバーグ市、ペタルマ市、セバストポ-ル市などと人口と商業および小売店が多く存在する街があり、それぞれの市内に20~25件のテースティング・ルームが営業している。 ソノマ市のSonoma Plazaには24軒のワイナリーの街中テースティング・ルームが存在する。 (イメージ:The Press Democrat/Christopher Chungより) (イメージ:Sonoma Valley Visitor Bureauより) テースティング・ルームが存在することで街中にも観光客が集まり地域への経済効果をもたらすが、地元住民としてみれば生活拠点に人が増えてしまい、交通渋滞や多くの人は飲酒していることから騒音などのマナーの低下が問題になっている。実は昨年もソノマ郡の市議会で議論になったのが宿・ホテルの規模(部屋の数)を制限する法案が議論されたが、結果的には法案は却下されたが、本来は観光客の誘致に積極的に活動するところだが、ここ数年、ワイン・カントリーへ訪れず人が急激に増え、地元住民の反動も出始めている傾向がソノマに存在する。 また、街中テースティング・ルームの運営スタイルが変化していることも問題になっている。これまでは試飲が目的で、気に入ったワインがあれば、そこで購入できることがビジネス形態だったが、今はソファやパティオ家具セットを設置し、長時間ワインバー感覚でテースティング・ルームを利用してもらうスタイルが増えている。街中テースティング・ルームはワイナリーの延長で開業するのに免許が必要ないが、食事や自社が造ったワイン以外は提供することが出来ない。もし、食事やその他の飲み物を提供するのであれば、飲食店の免許を取得する必要があるが、現状では街中テースティング・ルームは試飲室よりも<ラウンジ感覚>で運営するようになったワイナリーが増え、地元住民は交通量の増加や騒音などで迷惑を受けていると主張。 ヒーズバーグ市のダウンタウンには数多くの街中テースティング・ルームが存在する。 (イメージ:Wine Country Journeysより) ナパ・バレーと異なって、ソノマ郡が転々と産地が広がっており、ナパのようにワイナリー訪問やテースティングが一つの大通り沿い(ハイウェイ29号やシルバーラド・トレイル)に複数の産地が並んでいない。ロシアン・リバーとドライ・クリークは隣接している以外、ハイウェイ101(高速)を利用して移動するしかない。ある意味では飲酒運転などの件数を減らすのであれば街中テースティング・ルームは安全面でも歓迎すべきなのだが、今一つ地元住民は喜べないようだ・・・ ヒーズバーグのStark Wineの街中テースティング・ルームの様子。 (イメージ:Inside Scoop SFより) テースティング・ルームの運営規則を設けるのか、または街中テースティング・ルームの数を制限するのか、住民が納得させるのにソノマの市議会で宿・ホテルの運営規制が協議されたように話し合われることが予測される。 今回、この問題を紹介したPress Democrat紙の見出しは『ソノマのアイデンティティ・クライシス(本性の問題)』と書かれており、ワイン・カントリーとして観光客を誘致し、地域社会の経済を成長させるのか、それとも、現状維持を重視し、静かな農業の田舎のイメージを継続するのかが『ソノマの本性』がなんなのかが問われている。 (ニュース・ソース:The Press Democratより)

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ソノマの畑を100%サステイナブルに・・・

(イメージ:Sonoma County Grapegrowersより) 今週の15日にソノマのサンタ・ローサ市でソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会が主催する第23回の<Dollar & $ense Seminar and Tradeshow>が開催された。 このイベントはワイン業界用の展示会でありながら、ソノマでワイナリーや畑を営む関係者にソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の活動の近況報告を行なう機会でもある。報告には2013年でソノマで栽培された葡萄の相場価格の集計をもとに2014年度の相場を予測するプレゼンテーションなどが行われたが、今回のイベントで最も衝撃的な発表はソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表のカリッサ・クルース氏が5年後にソノマ郡ですべての畑とワイナリーを100%サステイナブルを目指すことを宣言した。この目標が達成さればアメリカでは初の100%サステイナブル産地となる。 ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表クルース氏のプレゼン。 (イメージ:Sonoma County Winegrowers/Facebookより) 現在、ソノマ郡の約6割(3万7千エーカー)の畑がサステイナブル資格取得または取得中。サステイナブル資格はカリフォルニア全体を管轄するCalifornia Sustainable Winegrowing Allianceが設定した基準で行なっている。 現段階では自主的なそれぞれの農家やワイナリーが資格を取得し、資格取得に必要な費用もすべて個々で行なっているが、クルース代表の説明によると、大手スーパーなどはオーガニックやサステイナブルなど何らかな団体からの資格を取得しなければ食材・食品を取り扱わない基準を設け始めており、流通に加わりたいのであれば、必須条件にもなってきていることを強調し、資格を取得しないほうか、経営面で考えても、5年後には損をすると説明を行なった。またソノマ・ワインが<サステイナブル>の言葉と完全にリンクアップするマーケティング効果は計りきれない結果をもたらすと加えた。 環境面での効果は当然で畑の土壌および周辺の自然環境に負担を与えない手段を取り入れて農業を行なうことがサステイナブルの取り組みで、不必要な農薬や肥料を使用しないことを主な特徴となっている。 灌水用のホースを葡萄畑に張り巡らせるのもサステイナブルの手法。 (イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより) 今回のイベントに参加し、ソノマではいち早くオーガニック農法を取り入れ、現在ではオーガニックやサステイナブルに切り替えるをコンサルティング業も行なっているフィル・コトゥーリ氏は今回の試みは大いに賛成だが、ソノマ郡全体をサステイナブルにするには不可能とも述べている。個人経営の畑が多く存在する産地で、アメリカが民主国である以上、強制して違法行為を行なっていなければ、やりたい農法で栽培を行なうことができるはずと説明。サステイナブルの意識を高め、5%でも農薬を減らすことができれば十分意味があると加えた。 中央にソノマ・サステイナブルの先駆者のフィル・コトゥーリ氏。 (イメージ:Susana Millman Photographyより) 一方、ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会はソノマを代表する大手生産者の協力と理解をすでに獲得しており、ワイン・グループ会社の大手のコンステレーション社やケンダル・ジャクソンでおなじみのジャクソン・ファミリー・ワイン社からの代表者が今回の計画に賛同しており、教育および協力する意思を示している。 サステイナブル葡萄農法のガイドブック。 (イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより) ちなみに今回のイベントで2013年のソノマ産葡萄の取引価格が下記のとおりに公表された。 カベルネ・ソーヴィニヨン(最も安定)2013年総生産量:4万5千トン 2010年:1,232ドル(1トン価格) 2013年:2,424ドル(1トン価格) ピノ・ノワール(90年代の4倍)2013年総生産量:5万トン 2010年:1,861ドル(1トン価格) … Continue reading

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<ラ・ターシュ>と同等のソノマ産のワイン!?!

最新号のワイン・アドヴォケート誌でカリフォルニア産地を再度担当することとなったロバート・パーカー氏がいくつかのソノマ産のワインに対してパーフェ クトの100点を与えた。 (イメージ:Peter Michael Winery/Facebookより) まずはイギリス人オーナーの<Peter Michael Winery/ピーター・マイケル>はソノマ・コースト産の2つのピノ・ノワールが100点を獲得した。中にもSeaview Estate Vineyardの<Clos du Ciel>は1990年ヴィンテージのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンテの<ラ・ターシュ>の味わいが瓜二つとパーカー氏はコメント。そして、同じくSeaview Estate Vineyardの<Ma Danseuse>に関しては「生涯試飲した中で最も有能なピノの一つ」と最高の評価を与えた。 上空から見たソノマ・コーストのSeaview Estate Vineyard。 (イメージ:Peter Michael Winery/Facebookより) ピーター・マイケルのワインメーカーはフランスのシャンパーニュ出身のニコラス・モレー氏。モレー氏はシャンパーニュ地方で代々続くメゾンPierre Morlet & Filsの一族で兄のリュック・モレー氏はナパのMorlet Family Winesで上質なカベルネやピノ造りを行なっている。 もう一つパーカーから100ポイントを獲得したのがソノマの<Donelan Family Wines/ドネラン・ファミリー・ワイン>の<2009 Richard’s Family Vineyard Syrah>。 (イメージ:DonelanFamilyWines/Twitterより) そもそも2000年に<Pax Wine Cellars>として旗揚げワイナリーがパートナー及びワインメーカーのパックス・マール氏と2008年に分かれてから、<ドネラン・ファミリー ・ワイン>に改名。ナパのHdV(ハイド・ヴィンヤードを所有するハイド・ファミリーとブルゴーニュのドメーヌ・ア・エ・ぺー・ド・ヴィレーヌのJVワイナリー )でワイン醸造の腕を磨いたタイラー・テイラー氏をワインメーカーに向かい入れ、前身のPaxと同様に高い評価のワインを造り続けてきた。 ワインメーカーのテイラー氏がRichard’s … Continue reading

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ボトルのサイズでワインの味は異なるのか?

(イメージ:Food Republicより) ワイン・コレクターの間では、長期貯蔵を考慮して、ワイン・ボトルの容量で味わいに違いが出ると確信している人は少なくない。コレクターの間での認識では小さい容量のボトルほど早く熟成すると理解されている。実際に瓶詰めされたワインは栓がされる段階で空気が液体と一緒に閉じ込められ、空気の量と液体の量の割合を考えると、小さい容量のほうが空気の量と液体の量の割合が多いため、上記のコレクターの認識が正しいといえるが、これはあくまでセオリーに過ぎず、実際に味わいに違いが出るのかは実験はそれほど存在しない。この度ワイン・スペクテーター誌で同じワインを異なった容量のボトルで貯蔵された状態で味の違いを試す実験が行なわれた。 (イメージ:Fifty Shades of Wineより) 実験に協力したのはソノマの<Chateau St. Jean/シャトー・セント・ジーン>が<Cinq Cépages 1995>をハーフ・サイズ(375ml)、通常サイズ(750ml)、マグナム(1.5ℓ)、ジェロボアム(3.0ℓ)、マチュザレム(6.0ℓ)を同じ条件で貯蔵していた。実はワイン・スペクテーター誌がカリフォルニアの大手ワイナリーに尋ねたところ5つのサイズで貯蔵していたワイナリーはSt. Jeanが唯一で、実際にSt. Jeanではこのヴィンテージを最後に5つの容量で瓶詰めするのを止めている。ちなみに<Cinq Cépages>はボルドーで多く栽培される葡萄品種 - カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プチ・ヴェルドをブレンドし造ったワイナリーを代表するワイン。 (イメージ:Cult Wineより) 実験は3段階にわけられ、まずは栓を開封して5つのサイズからのワインはブラインドで試飲された。試飲に参加したのはワイン・スペクテーター誌のスタッフとSt. Jeanからのスタッフ。直ちに、最も小さい容量のボトル(ハーフ・サイズ/375ml)に貯蔵されていたワインは全員一致で当てることができた。他の4つのワインより微妙に味に違いが感じられ、プロや専門家が試飲しているからこそ、違いが気になる程度で決してワインが酸化したとのことではないと説明している。実際に通常サイズ(750ml)とマチュザレム(6.0ℓ)も試行錯誤や討議の結果で全員当てることができたが、ほかの2つははっきりと区別が付かないままであった。 1時間後に再度、ブラインドで同じように試飲を行なったが、今回はハーフ・サイズ(375ml)以外がバラバラの回答となった。 再度、開封から3時間後で再度、試飲を行い、今回はジェロボアム(3.0ℓ)のワインが<コルク臭>にさらされていたことが解り、苦味が出始めており、土や乾燥葉の味が目立つようになっていた。 ちなみにここで明らかになったことは、ボトルの容量でボトリング方法が異なること。St. Jeanではハーフと通常サイズはすべて機械で行い、マグナム(1.5ℓ)は機械でワインを注ぎ、手作業でコルクをはめる。ジェロボアム(3.0ℓ)とマチュザレム(6.0ℓ)は手動で樽からホースのような道具で瓶に注ぎ、そしてコルク栓もすべてマニュアルで行なう。手作業で行なうと迅速なタイミングでボトリングが行なわれないため、実際に<コルク臭>やミスが出る可能性が高くなる。 今回の実験で特に新たな発見があったわけでもないが、実際に確率の観点から考えると通常サイズ(750ml)とマグナム(1.5ℓ)がよりよい状態で長期貯蔵に向いており、コレクターとして収集または購入するのであればマグナムが一番か価値があるのではないかと締めくくった。 当然、古いレア・ワインはすべて手作業で瓶詰めや栓が行なわれたので、確率の話は適用しないが、これからコレクションを築く人には今回の実験を参考にしていただくといいのではないでしょうか・・・ まずは複数の瓶サイズのボトル熟成されたワインの味の違いを実験する試飲会が行なわれた。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:Siduri/Facebookより) 国内でも人気のカリフォルニアのソノマ産地でピノ・ノワールを造る<Siduri/シドゥーリ>のオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏がオレゴン州のウィラメット・バレー内のサブ・アペラシオン<Chehalem Mountains AVA/チュヘイラム・マウンテン>のワイナリー<Hawks View Cellars/ホークス・ビュー・セラーズ>の新しいワインメーカーに抜擢された。 (イメージ:HaksViewCellars/Facebookより) すでにソノマで2.5万ケース規模で年によって17~26種類(!!!)の異なったピノを2つのワイナリー(SiduriとNovy Family Wines)で醸造を行なっており、今回のHawks Viewは年間2,500ケース生産するブティック・ワイナリーで、単純に他州のワイナリーで仕事量が増え効率的ではないと思えるが、リー氏はオレゴンとの縁が深く断るよりプラス要素の方が多いと考えているらしい。 まず、Siduri用のワインにHawks Viewの畑を含め、ほかにも3つの畑から単一畑でチュヘイラム・マウンテン産のピノを供給している。今後もオレゴン産のピノをラインアップに加えるのであれば、現地に詳しくなることは無駄ではない。また、ワイン醸造技術を磨く経験に関して95年、96年、97年のヴィンテージはオレゴンにとって<難しいヴィンテージ>で、この時の経験が今のピノ造りに大いに役立っているとリー氏はコメントしている。同じ葡萄でも異なった環境でワイン造りを行なうことは有意義のある挑戦で、新たなスタイルの構築にも役立つかも知れない。これまでのSiduriで造っているワインと異なったスタイルで新しいオレゴン・ピノを仕上げるのか、新しいワインを試してみるのを楽しみだ。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Because I Am Fabulousより) Siduri関連でもう一つ、オバマ大統領が今月8日にホワイト・ハウスで開催された恒例のホリデー・ディナー(最近はアメリカでは宗教や思想の違いからクリスマス・パーティーと呼ぶのを控える・・・)で<2012 Siduri Russian River Valley Pinot Noir>が振る舞われると、ホワイトハウス公認のブログで発表された。 RRVピノの2012ヴィンテージのラベルのロール。 (イメージ:Siduri/Facebookより) Siduriのほかにカリフォルニアのナパ産の<Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドン>のスパークリングと<Hagafen/ハガフェン>の<2011 Napa Valley Merlot> そして、Hagaefenのセカンド<Don Ernesto/ドン・アーネスト>の<2012 Collage Roussanne/Marssanne>も用意されるようだ。 ちなみにハガフェンとドン・アーネストのオーナーはユダヤ系の方で、ナパ唯一のコーシャ認定のワイナリーでもある。 このホリデー・パーティーは恒例の「ケネディー・センター・ホナーズ」と呼ばれるアメリカの芸術文化に貢献した人を表彰するセレモニーの直後に開催されることから、表彰される面々も当然、パーティーにも参加。今年の表彰されたのはギターリストのサンタナ、女優のシャーリー・マクレーン、ミュージシャンのビリー・ジョエル、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、そしてオペラ歌手のマルティナ・アローヨさん。 … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

いくつかワイン関連の事件やもめごとに関する続報を・・・ はじめは先週お伝えしたワシントン州シアトルのワインショップ兼ワイン倉庫の盗難事件の続報。まず、事件を起こした2人組みの容疑者は逮捕され、盗まれたワインも発見されたとシアトル警察の発表で明らかになった。 (イメージ:Seattle Police Departmentより) ワインは1キロも離れていない別の温度管理がされた倉庫内で発見され、現在は盗まれたワインと見つかったワインの照合を行なっている。また、今回の犯行は今年初めにサンフランシスコで起きたワイン盗難事件と犯行が似ているため、同一グループの犯行として捜査がはじまった。 2人組みの犯人の一人が逮捕された際にサンフランシスコを拠点にワイン・ディーラーを営んでいる人物とワイン販売の商談やり取りが発見され、このディーラーは今回の商談ワインの価格があまりにも安かったためワインに関して疑問を抱き商談を断ったが、今年春先に同じ人物から10万ドル(1000万円)相当のワインを購入したとを明らかにし、これらのワインはサンフランシスコのFine Wines International社から奪われたワインではないかとの可能性が高まった。 (イメージ:Fine Wines International/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより) *** (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) 昨年の6月に紹介したスペインのカヴァで有名なコドルニュー・グループ社(Grupo Codorniu) がナパで運営しているワイナリー<Artesa Vineyards & Winery/アルテサ>がソノマ郡のソノマ・コーストの300エーカーの約150エーカーの土地を葡萄畑に改造する計画でレッドウッド(アメリカ杉)やもみの木などを伐採する計画に地元の自然保護団体が改造差押さえの申し出を裁判所に提出し、今月のはじめに裁判所は伐採はカリフォルニア州の環境保護法に準じていないことから一旦は州が許可した改造工事の認可を取り下げる判断を行なった。 そもそも、りんご園が存在した農業用の土地でアメリカ杉やもみの木なども保護法の対象とならない比較的に新しい木であることも主張したが、裁判所から工事許可を得ることはできなかった。とりあえず、葡萄畑の改造工事は一旦白紙になったことで、今回は環境保護団体に軍配が上がったが、アルテサ側も更に計画を練って再度工事許可を求めに行く方針である。 (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Paul Hobbs Wines/Facebookより) 最後は先月紹介したPaul Hobbs Wineryがソノマの学校の近くで葡萄畑を開業するニュースのつづき。前回までの話では、学校を利用する子供たちの親が中心となって結成した畑反対派のグループが裁判所に提出した抗議に対して今度はPaul Hobbs側が反対グループに訴えは妨害行為で違法性があるとの訴えを裁判所に行なった。 … Continue reading

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ソノマの人気ワイナリーが地元住民に訴えられる

(イメージ:Press Democrat/Beth Schlankerより) 今年の4月頃からしばしば取り上げられたニュースでワイナリーと地元市民の間でりんご園を葡萄畑の改造する計画に関して署名活動レベルの抗議がついに裁判所で争う問題に発展した。 問題のりんご園はソノマのセバストポール市の<Watertrough Road/ウォータースロー通り>沿いに位置し、2012年に<Paul Hobbs Winery/ポール・ホブス>が48エーカーのりんご園を葡萄畑に改造する目的で購入した。 ちなみにPaul Hobbsはワイン・アドヴォケート誌から<パーフェクト・スコア>を獲得としたカベルネ・ソーヴィニヨンを造った実績がある人気ワイナリー。 (イメージ:Paul Hobbs Wineryより) りんご園とウォータースロー通りの近くには4つの学校が存在し、4月にりんご園内に建っていた家と小屋が取り壊し工事が開始すると、学校に通う子供たちの親が、葡萄栽培で農薬の使用することで子供の健康に害を与えることで改造計画反対の署名活動が始まった。 (イメージ:Press Democrat/Beth Schlankerより) ワイナリー側は葡萄栽培と農薬使用の安全性を強調したが、地元住民を納得させる説明ができないまま、6月にりんご園改造工事を着工した。この事態に地元住民の間で大規模な抗議デモが行なわれ、大きくニュースに取り上げられるようになり、様々なメディアに取り上げられるようになった。抗議デモと改造工事現場の作業員が誤って浸食作用に設けられた植物を撤去してしまったことで、地元自治体により一時的な工事ストップを言い渡された。 (イメージ:PressDemocrat/Conner Jayより) 8月に浸食作用の植物の植え直しと復旧工事が行なわれ、再度、葡萄畑への改造工事が再開した。 今月に入り、ついに葡萄畑反対グループがPaul Hobbsと住民の安全を考慮せずに改造許可を与えたソノマ郡に対して「州の環境保護法」を違反していることでソノマ郡裁判所へ訴えを起こした。 そもそも今回の問題はHobbs側が学校の近くに畑を営み、オーガニック農法やビオディナミではない農法で行なうことが地元住民の心配に火をつけてしまった。今後も有機栽培でない農法ですすめる計画で、フェンスを建てたり、農薬を撒くタイミングなどを注意して行なう対応策を示している。またワイナリー側はソノマ郡の許可を取得していることも、強気で地元住民の要望に対して応える姿勢を見せていない。 個人的にはPaul Hobbsのワインは好きで、新たにラインアップ増やしてくれることは喜ばしいのだが、地元住民(しかも子供たち)の健康にリスクを与えてまでも、新しいワインを飲みたいとは思わない。結果的に体に何の害を与えないのかもしれないが、<安全性>をリスクしてまでもワイン・ビジネスに取り組む姿勢は強い疑問を抱いてしまう・・・妥協して、完全オーガニックやビオディナミ農法に取り組んでもいいような気もするのだが・・・ (ニュース・ソース:PressDemocratその1、その2、その3、その4、その5、その6より)

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サステイナビリティ認定ワイン

(イメージ:SIP Certifiedより) オーガニック農法やバイオダイナミック農法の認定のほかに今カリフォルニアではSIP Certified認定(Sustainability in Practice/サステイナビリティ・イン・プラクティス)がワイン業界に取り入れられており、SIPのマークが入ったワインが少しづつだが増えている。 1996年頃に始まり、2008年に正式に認定組織として活動を続けているSIPは農作物に対してオーガニックとバイオダイナミックと似た認定項目が存在するのと、追加で畑を含む自然環境に対する保護活動に対して認定項目を含んで農家を認定する組織である。また自然環境以外にも使用エネルギー、水、害虫対策、土壌、経済、人間に対する保護や長期的な持続性を意識した活動や対策が求められる。経済や人的要素は適切な給与、健康保険制度、トレーニングや教育なども認定項目に含まれる。 (イメージ:SIP Certifiedより) 現在、カリフォルニアには165ヶ所のヴィンヤード(畑)がSIPの認定を受けている。組織がパソロブレス産地を中心に活動しているため、サン・ルイス・オビスポ(56ヶ所)、モントレー(41ヶ所)、ソノマ(30ヶ所)、サンタバーバラ(21ヶ所)、ナパ(10ヶ所)、メンドシーノ(4ヶ所)レイク・カウンティ(3ヶ所)とセントラル・コースト中心に多くの畑が存在する。認定を受けているヴィンヤードのうちワイン造りも行なっているのは25ヶ所のワイナリー。その他は葡萄を様々なワイナリーを供給している。 (イメージ:SIP Certifiedより) 将来的にはカリフォルニア以外そして海外のヴィンヤードにも認定普及を目指している。スタート当初は12ヶ所の畑で3400エーカーから始まり、現在は3万エーカー分の畑に約100万本ワインに対してSIP認定を受けている。 (イメージ:SIP Certifiedより) (ニュース・ソース:KCETより)

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ソノマの最新AVA<Moon Mountain District>

(イメージ:Kamen Estateより) 10月にソノマの最新AVAとして認定を取得した<Moon Mountain District AVA/ムーン・マウンテン・ディストリクト>で活躍する葡萄生産者の特集がOrganic Wine Journal誌で紹介された。 栽培家の名前は<Phil Coturri/フィル・コトゥーリ>氏。ソノマでは<Coturri>の名前はアメリカのオーガニック・自然派ワイナリーのパイオニアの一つである<Coturri Winery>で知られており、父のレッド氏が1961年に開業し、その後、兄のトニー氏がワイン造りを専門に、フィル氏は葡萄栽培を専門に活動するファミリー・ワイナリーの一員である。 (イメージ:Winery Sixteen 600/Facebookより) フィル・コトゥーリ氏はいち早く葡萄栽培に関してオーガニックとビオディナミ認定を取得しており、完全に合成肥料、除草剤、殺虫剤、殺菌剤を使用しない有機栽培を続けている。家業のワイナリー以外にソノマを拠点にヴィンヤード・コンサルタント業を営んでおり、総400エーカーの畑を管理者として40年間活躍している。 今回AVA認定を取得したMoon Mountain District(MMD)には11ワイナリーが営業しており、40のヴィンヤード(約1500エーカー分)が存在しており、その内の約半分の畑でフィル氏が管理者またはコンサルタントとして関わってきている。 (イメージ:Wine Follyより) MMDの位置をおさらいすると、ナパ・バレーの西側またはソノマの東側にそびえ立つのが標高2200フィートのマヤカマス山脈内に位置する。この山脈はナパとソノマの境界線となっており、MMDはソノマ側の最南端に位置する産地で、産地の地形が三日月に似て、また斜面には月面のようにクレーター上の形が無数にあることから産地名にムーンが付いているとの説がある。 (イメージ:SomonaCounty.comより) 土壌は赤色で火山灰の層がいくつか重なり、上層はローム質と火山灰のブレンドの土壌で、ミネラル質が多く含まれている。また、急斜面が特有の粒が小さめだが、濃縮された味わいの葡萄が栽培することが可能。MMD産地を代表する葡萄品種はジンファンデル、メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーが多く見られる。 (イメージ:Kamen Estateより) MMD内で最も重要視されているのがMonte Rosso Vineyard(英語でRed Mountain)で1886年に葡萄栽培が開始されたと記録が残っている。70年代に若き頃のフィル氏はこの畑で葡萄栽培を学び、常にMMDの急斜面や土壌をホームコートとして40年近い付き合いを続けている。ちなみに現在のMonte Rossoのオーナーはソノマの大手ワイナリーのE&J Gallo社でRavenswoodの創業者のJoel Peterson氏の息子さんのMorgan Twain-Peterson氏のBedrock Wine Co.などが<オールド・ヴァイン>ジンファンデルをリリースしている。このほかにもKistlerやTurleyなどがMMD産の葡萄でワイン造りを行なっている。 (イメージ:Hawk Wakawaka Wine Reviews/Facebookより) Coturri … Continue reading

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プラスチック製の醗酵・醸造タンク

畑ではプラスチック製の入れ物は頻繁に使用される。 (イメージ:Bodkin Winesより) 2013年のカリフォルニア豊作の葡萄収穫の課題の一つに収穫された葡萄が醸造所での醗酵タンク不足で無駄に葡萄が処分された例はいくつかの専門家の予想通りになってしまった。 大型ワイナリーや老舗で実績を持つワイナリーでは醗酵タンクのスペース不足は想定範囲内で上手に対応をできたが、中小規模で比較的新しいワイナリーはそううまく対応できなかったワイナリーも少なくなかった。事前に前年同様に豊作で早い収穫時期を予想していた生産者はタンクの発注を行なったり、またはカスタム・クラッシュ(醸造・熟成スペース、機材、サービスなどを専門に貸し出す業者)でのスペース確保を行なった。大型のワイナリーや老舗ワイナリーは実績があるのでこのようの機材やスペース予約をするために必要な資金は様々な金融機関と通じて比較的に楽に調達できるが、自転車創業や実績がないワイナリーにとっては資金調達はそう容易ではない。 最近、支流のプラスチック製の醗酵・熟成タンク。 (イメージ:Dragonfly Farm & Wineryより) そこでこの先のこのような事態に対する対応策として注目と注意を集めているのがプラスチック製の醗酵・醸造タンクである。日本でも少し前にプラスチック製の入れ物などはビスフェノールAが含まれており、成人には特に害を与えないが、幼児には好ましくないことから、ビスフェノールAが含まれプラスチック製で食品が触れるものは極力廃止する動きがあったが、当然、他国も同様な考えである。 ワイン産業の場合、木製、ステンレス製、コンクリート製などと共にプラスチック製の醗酵・熟成タンクは存在し、コスト面では木製やステンレス製の約半分、また製造期間は短く、発注してから納品されるまで要する時間は他品と比較して1/10とも言われている。 ステンレス製の熟成樽。 (イメージ:Bodkin Winesより) 良いところづくしに見えるが、ビスフェノールA(海外ではBPAと呼ぶ)からの害を含めて、イメージ面では他品と比較して劣ってしまう。実際のところプラスチック製の入れ物は普通にワイナリーで活用される。ただし、ビスフェノールAが含まれていないプラスチックであることと長期的な工程は基本的にはプラスチック製のタンクでの入れ物で行なうのが常識。畑で収穫された葡萄はプラスチック製のカゴに入れられ、品種仕分けも大きなプラスチック製の入れ物で行なわれる。圧搾までの工程まではプラスチック製の入れ物は大いに活用されており、短期間で済む醗酵や特に味わいに工夫をする必要がないワインの場合には、プラスチック製の入れ物を活用し、その後の長期醗酵や二次醗酵などからは木製やステンレス製の樽やタンクなどに移すワイナリーも多い。 長期醗酵や熟成に対してプラスチック製の入れ物を試すいくつかの中小規模のワイナリーが今年のヴィンテージからトライルをし始めている。ジョージア州アトランタ市に拠点を構えるプラスチック製のタンクを製造するFlextank社はここ数年タンクの注文数は20%増えていると説明している。多くの顧客は匿名のままだが、プラスチック製のタンクで醗酵・醸造を行なうことを公表しているワイナリーも出てきている。 ワイナリー以外にもお手頃価格のペンションも経営。 (イメージ:Black Knight Vineyardより) ソノマで葡萄畑、ワイナリー、そしてペンション経営を行なっているBlack Knight Vineyardではワインメーカーのミッチ・ブラック氏は個人消費用のワインはこれまでもプラスチック製のタンクで行なっていると説明しており。今後は一般向けのワインもプラスチック製のタンクで試してみると説明している。また、ソノマのアレクサンダー・バレーのLinde Vineyardのワインメーカーのエリック・オーバーホルト氏は数年前から自社独自が活用していた製法と思っていたが実際に周りには複数のワイナリーが存在することに逆に驚いたとコメントをしている。ソノマのヒーズバーグ市で主に白ワイン(ソーヴィニヨン・ブランでスパークリングを造っている)を専門とするワイナリーのBodkin Winesでも基本的には木製のタンクで熟成を行なう予定だが、今流行の<コンクリートたまご型>熟成タンクをプラスチック製での製造を依頼し、新たな挑戦を行なう予定。 プラスチック製<たまご型>醗酵・熟成タンク。 (イメージ:Flextankより) まだまだイメージ面で違和感があるのでプラスチック製の使用を公表していないワイナリーも多いが、とにかく今後はビジネス面を考慮してプラスチック製をもっと取り入れることも予測される。消費者側の希望としては、透明性を重視していただき、どれが木製、ステンレス製、コンクリート製またはプラスチック製のタンクで造られたのかが公表してくれれば安心、そして納得してワインを購入できると思うのだが・・・ (ニュース・ソース:Press Democratより)

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