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ワイン・ニュースのまとめ

先週はアメリカでは夏休み開始と独立記念日などのお祝いでワイン関連のニュースはスローな一週間だったが、いくつか話題性の高いニュースを紹介します。 (イメージ:Wine.comより) まずはアメリカで最大規模のワインのインターネット・ショップのWine.com社が業績不振でかなり低い価値で買い手探しを行なっているとGrowth Capital(経済ニュース・情報サイト)で報道された。Growth CapitalのレポーターによるとWine.com社の業績が振るわず、会社の売却を担当しているクレディ・スイス銀行は唯一価値があるのものは<wine.com>のドメイン名と関係者たちのコメントを報道した。 一方、Wine.com社のCEOリッチ・バーグサンド氏はこの報道に対して瞬時に否定のコメントを自社サイトに掲載し、Growth Capitalが報道した内容の間違を数字や図表などで業績不振ではいことを強調した。最近はスマートフォンやタブレット用のアプリの普及でサイトへのアクセスが2.4倍に跳ね上がり、業績は伸びていることを主張。 これまでWine.com社の経営陣の交代が激しかったことは事実として認めており、また、会社が売りに出ているのか否かは、否定はしていない。バーグサンド氏はこれまで経営に関わっていた人物や取り引き銀行の関係者などが様々なコメントをしたと推測しており、業績が決して悪くないのにこのような報道がされたことで迷惑している様子・・・ (ニュース・ソース:VentureBeatより) *** (イメージ:MiraWineryより) 以前、ナパの<Mira Winery/ミラ>が東海岸のサウス・カロライナ州チャールストン市の港にワインを<水中熟成>実験を試みているニュースを紹介したが、熟成期間が終了し、Mira Wineryのウェブサイトでナパ産の2009カベルネ・ソーヴィニヨンを2本セットの500ドルで販売を7月1日に開始したが、すでに完売。 今年も再度<水中熟成>に挑戦する予定で、どうしても試してみたい方は来年の同じ時期に、次の<水中熟成>ワインをリリースする予定。ちなみにワインをサイト購入するにはワイン・クラブのメンバー登録が必要で、登録費用が発生するらしいので、これだけはご注意ください。 海からワインを引き上げる様子のYouTube。 (ニュース・ソース:Live5/WCSCより) *** (イメージ:Ruinart/Facebookより) 最後も限定商品のニュース。シャンパン・メゾンの老舗<Ruinart/ルイナール>ではアンティークの木箱で2500本限定でワインの販売を開始した。オランダ出身のアーチストPiet Hien Eek氏がデザインした木箱は<trapezoid型/台形>で、ロンドンの<マスターピース・アート&アンティーク・フェア>のみで販売。 (イメージ:Ruinart/Facebookより) このマスターピース・フェアではEek氏がデザインした総合インスタレーションも展示されており、アーチ型に巨大な台形型の木箱が組み立てられており、巨大の木箱の中にシャンパン・ボトルが照明ランプのように何本も肯定されており、なかなかの迫力。 (イメージ:Ruinart/Facebookより) そもそも1769年にシャンパンを輸送する際にルイナール社はこれまで多くのシャンパン製造者が使用していたカゴをやめて、強度が更に強い木製の輸送用箱を開発した。1830年代には木製の箱で輸送することが定番になるまで、ルイナール社だけが木製箱での輸送を行なっていた。 (イメージ:Ruinart/Facebookより) (ニュース・ソース:The DrinkBusinessより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースをいくつか・・・ シャンパーニュからは大手メゾンの<2012ヴィンテージ>の取り扱いに関してニュースが届いた。まずは<クリュッグ>は2012ヴィンテージはリリースしないことを決断。収穫された2012ヴィンテージの葡萄はレゼルヴ・ワインのグランド・キュヴェに使用されと発表。 (イメージ:bakerwineより) 一方、<モエ&シャンドン>では2012ヴィンテージを造ると発表。ただし、2010と2011ヴィンテージは造らず、こちらの葡萄はレゼルヴ・ワインに使用することを発表した。 これまで<ドン・ペリニヨン>と<フィリポナ>は2012ヴィンテージを造ると発表をしており、悪天候で難しい栽培シーズンであっても、収穫された葡萄の品質は予想されたよど低下しておらず、モエの場合、2011年のほうが糖度や酸が期待していた数値に達しなかったともコメントが出ている。 ヴィンテージ・ワインとしてパスされた葡萄でも熟成を経て、ほかの年のワインとブレンドされることで活かされるので決して無駄にならないところがシャンパンの賢いところの一つなのかもしれない・・・ (イメージ:Purple Cafe and Wine Barより) (ニュース・ソース:Decanter&The Drink Businessより) *** 今年に入って3つのナパのワイナリーがナパ郡当局からワイナリー運営許可書やそれに関連して施設の運営方法に関して訴えられているニュースを紹介しているが、今度はワイナリー側が立て続けに行われている訴えに対する対策を検討していることを発表。 今回の訴えはすべて小規模ワイナリーに対して起きており、裁判になると多額な裁判や弁護士費用が掛かり、ワイナリーを運営し続けるいくのが困難になるので、小規模ワイナリーを代表する組織を構築し、許可書関連の裁判ざたになる前にナパ郡の委員会で問題を解決するように当局の運営方法の変更を提案している。 そもそもワイナリー側は許可書や運営違反はに対して個々で対策をとっており、その状況の中でナパ郡当局から突然訴えられ、裁判になることはワイナリー運営には大きな打撃となる。どこのワイナリーも違法行為を意図的に行なっているとは考えておらず、当局側の指導を受けながら対策をとっていると理解している。いきなり訴えられるより、ナパ郡の委員会に問題の状況を把握してもらい、裁判で費用が積み重ならない方法で解決することを要請。 ナパ郡側はどのワイナリーに対して公平な対応をとっており、委員会を利用して特例や対策をとる手段は、今のところは考えていないとコメントをしている。 確かに潤沢な資金がないワイナリーには裁判は痛手で、どんな形でも裁判だけは避けたいのはわかるが、訴えが行なわれる前に、もう少し緊急性で変更や対策をとれば解決するような気もするのだが・・・おそらくナパ郡も裁判に税金を活用しなければいけないことや無駄な時間を費やすことで避けたいはずだが、規則や違法行為を監視する手段として必要な行為とも考えているはず。違法行為の問題から当局のプロセスの問題に多少すり替えているような気がする・・・ (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより) *** (イメージ:ChicagoTribuneより) 最後は以前、ワイン・オークションに出展するワインを輸送途中で何者かに盗まれる被害にあったシカゴ在住の有名シェフのチャリー・トロッター氏は今度は違う立場でニュースに取り上げられてしまった。昨年の6月に当時、トロッター氏がオーナーを勤めていたレストランで保管されていた1945年産のマグナム・サイズのロマネ・コンティを46,227.40ドル(約437万円)でワイン・コレクターに譲ることに合意。金銭とワインの引き換えが行なわれた後に、ワイン・コレクターはワインに保険をかけようとしたところ、ワインの調査を行なった際に偽物と判明。この事態を受け、ワイン・コレクター側はトロッター氏に76,000ドル(約719万円)の損害金を要請する訴えを起こした。 第一線から一次離れる決意をしたトロッター氏はレストラン閉鎖後に立て続けにトラブルに見舞われている。今回のトラブルは意図的に行なったのかはまだ不明だが、踏んだり蹴ったりもいいところ。これを機に運気が変わることをいいのですが・・・ 昨年の8月にレストランを閉鎖した際には店の表通りをトロッター氏の名前を付けるほどの賑わいようだったが・・・ (イメージ:WBEZ/Louisa Chuより) (ニュース・ソース:ABC News Chicagoより)

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:BottleRockNapaより) 先週のナパ・バレーはロック・フェス会場に変身。第1回目の野外音楽フェスティバル『BottleRock Napa』が先週の水曜の夜にナパのダウンタウンにあるNapa Expoでスタートし、日曜まで計70アーチストの演奏を3つのステージに楽しむことができる。ナパらしく、どちらかと言うとアメリカン・ロック系のアーチストがラインアップの大半を占めた。大物アーチストのThe Black Keys、Kings Of Leon、The Avett Brothersや少し懐かしい90年代に活躍したThe Black Crowes、Jane’s Addiction、Violent Femmesからおじさんロック部門ではRichard Thompson、Joan Jett、Jackson Browneなども参加。究極のおじさんロックの代表格Grateful Deadから今だ生き残って活躍するメンバーで構成されているバンドは、メンバーの体調不良のため急遽キャンセルとなってしまった・・・いくつかの地元情報サイトでのニュースのアップデートを読んでいても、特に大きな問題も発生していないようで、天候にも恵まれたらしく順調に行っている様子。 有名ワイナリーのBottleRock Napaオリジナル・ワインフェスではブース出展で参加ワイナリーも。完売の看板&おしゃれなチョウチン (ニュース・ソース:Press Democratより) *** 2010年と昨年、短期間でニ度もワールド・シリーズを制したMLBのサンフランシスコ・ジャイアンツはナパのMummと組んで限定の優勝記念スパークリング・ワインをリリースした。二種類の限定スパークリング・ワインがリリースされ、1つはSFジャイアンツのロゴマーク入りのデザインのBrut Prestigeが27ドル。もう一つは2012年のワールド・シリーズ制覇したことにちなんだ2012本限定でSFジャイアンツが使用する球場のシンボルマークの巨大野球グローブのペンダントが付いた125ドルのBrut。いずれもMumm NapaのサイトおよびSFジャイアンツが使用するAT&T パーク球場で購入できる。 (イメージ:BlimpaccidentとSanFranciscoGiantsより) (ニュース・ソース:KTUVより) *** 最後にスパークリングつながりで、イギリス発のニュースでレディング大学で行なわれた研究結果によると40歳以上で週に2~3杯のシャンパンまたはスパークリング・ワインを飲むとアルツハイマーなどの認知症の発動防止に役立つと研究結果を発表。シャンパン造りに使用されるピノ・ノワールやピノ・ムニエなどの黒葡萄品種に含まれるフェノールの一種が認知症の発動防止に役立つと動物実験の結果でわかった。このレポートに対してアルツハイマー症研究協会のスポークスパーソンも前向きに捉えているものの、今後も更に研究が必要ともコメントを残している。 ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ20%が含んだペリエ・ジュエのNVグランド・ブリュット。 (イメージ:For the Love of Champagneより) (ニュース・ソース:Metro UKより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週、ワイン業界で悲しいニュースがいくつか伝わってた。 (イメージ:QUEER B.O.I.S.より) まずはシャンパンの名門メゾンの<クリュッグ>の元オーナーでセラーマスターであったアンリ・クリュッグ氏が76歳で先週、亡くなられた。 1961年に家業のメゾンを引き継ぎ、1979年から2002年まで代表を弟さんのレミ氏と務める。レミ氏は外向的な性格で人当たりが上手なところ、アンリ氏はどちらかと寡黙で完璧主義で知られていた。一方、ワイン造りに対してはアンリ氏の功績は一目置かれており、<クリュッグ>を代表する<グランド・キュヴェ>は彼がブレンドを確立し、<クリュッグ>の変わらぬ味わいはアンリ氏だからこそ生み出すことができたとレミ氏は以前、インタビューでコメントしている。このほかに<クロ・デュ・メニル>(シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン)や<ロゼ>などを<クリュッグ>のラインアップに加えたのがアンリ氏。 (イメージ:melbourne food and wineより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより) *** カリフォルニアでもワイン業界の功労者の一人が亡くなられた。『1976年のパリ・テースティング』で白ワイン部門で勝利した<シャトー・モンテリーナ>の創立者、ジェームス・バレット氏が先週、86歳で亡くなられた。 1972年に法律事務所から独立し、ナパ・バレーのカリストガにワイナリーを開業。翌年に栽培されたシャルドネで造ったワインがパリ・テースティングで出展され、業界を覆す結果をもたらすワインを誕生させた。1982年にはワイン造りを息子さんのボー・バレット氏に引き渡し、ジェームス氏はワイナリー運営の最高責任者として亡くなる直前まで勤めた。 (イメージ:Chateau Montelenaより) (ニュース・ソース:WineBusiness.comより) *** (イメージ:Chez Panisse Tumblrより) 最後は大事に至らなかったニュースを一つ。カリフォルニア(バークリー)のオーガニック&ナチュラル・フードの老舗レストランの<Chez Panisse>(シェ・パニース)で火事が発生し、幸いのことに誰もいないときに発生した火事だったので、けが人はおらず、一部建物に火災被害で修復が必要だが、改装がうまく進めば、来月には再開できる見通しであると地元ニュースは報告している。 料理に止まらず、ワインに対してもオーガニックやナチュラルのワインを促進していたレストランである<シェ・パニース>にはレストラン業界とワイン業界からも再開に向けて、たくさんの支援が寄せられている。 (イメージ:San Francisco Chronicleより) (ニュース・ソース:Inside Scoop SF/SF Chronicleより)

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シャンパーニュ・メゾン同士の争い

1980年代に開業したシャンパン・ハウスのブルーノ・パイヤール(Bruno Paillard)は1984年に開発したシャンパン・ボトルのデザインを1829年開業の老舗メゾンのボランジェ(Bollinger)にコピーされたと訴えを検討している。ボランジェは今年5月にマグナム・ボトルに似た首の細長ボトルを新たに開発し、代表ボトリングの<スペシャル・クヴェ>シリーズにて使用を開始した。パイヤール側は自分たちが独自に開発した使い続けているボトルとボランジェの新作と重ね合わせて比較した際に全くのレプリカであることが判明。ボランジェ側はセラーに眠っていた1846年に使用していた瓶にインスパイヤーされて作ったと主張している。 左:ボランジェ(1846年型)右:パイヤール(1984年型) (イメージ:Decanterより) 一見、ボトルなんて皆同じでないかと、またはボトルメーカーが特許を取得してると思いきや、ご存知の方も多いと思いますが、シャンパンは瓶内醗酵で製造されるワインで瓶の形や機能を重視しなければいけなく、高級シャンパン・ハウスほどボトルにこだわり、独自性を追求する。 (ニュースソース:TheDrinkBusinessより) *** パイヤール・ボランジェ関連で少し前にニューヨーク・タイムス誌のワイン・ライター エリック ・アシモフ氏が面白い記事をシャンパンに関して掲載した。それはシャンパンの大半は複数の葡萄がブレンドされて造られていて、品種別(シャルドネ、ピノ・ノワールなど)だけでなく、年度別にもブレンドされることから、お気づきだと思いますが「NV」(Non-vintage) の文字が表記が多くのエチケットにされている。中には裏ラベルに何が、どれだけブレンドされているか表記するシャンパン・ハウスがいて、大まかな区別が分かるようになっているが、この他にDegorgement Date(デコルジュマン:逆さで瓶内醗酵が行われ、下に溜まった醗酵済みの酵母菌の澱を冷やして取り除く工程)を表示するメーカーも増えてきたとの記事で説明。通常は出荷する直前にデコルジュマンを行うことから、複数の年度別の葡萄が使用されていても、この日付で製造を区別することができるメリットがある。ただし、謎が多いシャンパン業界はこの動きにあまり肯定的でもない。パイヤールやボランジェなど中規模ハウスは積極的に取り組んでいるが、大規模ハウスのモエ・シャンドンやヴーヴ・クリコはあまり積極的ではない。最近になってクリュッグがQコードをラベル印字して製造情報を共有している。アシモフ氏のリサーチによるとそれには理由があるようで、中にはデコルジュマンが必ずしも同じ時期と同じ回数(透明度を高めるために毎月またはそれ以上行う)に行われないのとで、日付を印字するのが非常に困難であることを理由として上げられている。いずれにしても、今度シャンパンを購入する際には「NV」でも裏の表示をチェックしていただき、違ったデコルジュマンを探し、飲む比べてみるのも面白いかもしれません。 この例ではYEAST(酵母菌または澱)漬け:48ヶ月。デコルジュマン:2011年7月 (イメージ&ニュースソース:NewYorkTimes :Tony Cenicola, Eric Asimovより)

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