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ボルドー<幻のヴィンテージ>が高額で取引き

(イメージ:Bocados de Culturaより) ボルドーのサン・テミリオン特別1級A格付けのシャトー・シュヴァル・ブランの<幻のヴィンテージ>がパリのクリスティーズでまたも高額で取り引きされた。 これまで最も高額で取り引きされたワインとして、2010年にシュヴァル・ブランの1947年ヴィンテージで6リッター(マチュザレムまたはインペリアル)サイズのボトルが1本がスイスで304,375ドル(3134万1493円)でワイン・コレクターに落札されたが、今回も同じヴィンテージの1ケース(750ml x 12本/約9リッター)が131,600ユーロ(1866万1792円)で匿名フランス人ワイン・コレクターに落札された。 左から2番目が通常の750mlで、右側の最も大きい瓶が6ℓのマチュザレム。 (イメージ:schwingeninswitzerlandより) リッター換算すると2010年では1リッターが約522万円(グラス1杯125mlの場合、約65万円)で今回は約207万円(グラス1杯125mlの場合、約25万円)と前回よりは半額以下であるが、高額には変わりない。今回のワインは販売当初のオリジナルの桐箱が付いていたが、コルクはシェバル・ブランが1990年代に再度コルクし直した記録が残っているワインである。 1947年のヴィンテージが<幻のヴィンテージ>と呼ばれるが、実際のところシュヴァル・ブランの記録を紐解くと葡萄の栽培に関しては<パーフェクト>に近い状態であったと示されているが、醗酵では苦戦し、理想としている<ドライ>な状態が出せなく、また酢酸が高めに出てしまっていることもワイナリーの記録に残っている。他の資料を調べても、夏が以上に熱く、乾燥していたことから熟成度の高い葡萄が栽培され、ポート・ワインに近い状態に仕上がっているワインも少なくないと記録が残っている。 一方、ロバート・パーカー氏はこのワインに対して<100ポイント>のスコアを与えているが、コメントを細かく見ていくと「厚みのあるワインで、まるで自動車のエンジン・オイルのようなとろみ・・・」また「香りはフルーツ・ケーキ、チョコレート、皮、コーヒー、アジアン・スパイスで想像を覆させられるコンビネーション・・・」続けて「醸造には問題があり、酸が薄く、アルコール度数は高すぎる、また酢酸の量は現代の醸造技術で考えるとこのワインは失敗に入る」とも加えている。 問題があるワインに<100ポイント>を与えるボビー氏に少し疑問を抱くが、世界で最も高額で取り引きされるワインは実は酢酸腐敗が進んでしまっている<失敗作>であるのかもしれないことのほうが、ワイン・コレクターの間では興味がそそれれるのでしょうか!?!この感覚はいまいちよくわからない・・・ アメリカではクリスマス限定でよく登場するのが缶詰に入った<フルーツ・ケーキ>。1947年シュバルの香りの特徴に出ていたが、このケーキの中身のリキュール、ドライ・フルーツ、スパイス交じりのコンボ・・・正直、この感覚もよくわからない・・・ (イメージ:WeHeartItより) (ニュース・ソース:Paris-Normandieより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか・・・ 香港のプレミアム・ワイン・オークションで入札金の新記録がクリスティーズとサザビーズで更新された。 (イメージ:flickriverより) まずはクリスティーズではドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC) の1978ヴィンテージ(12本)が47万6405ドル(4876万9579円)で落札され、DRCに対して最も高額な金額が付けられた。このほかに2つ目の1978ヴィンテージ(12本)が30万539ドル(3077万2188円)や14万1885ドル(1452万4767円)のロットなども落札され、総額で900万ドル(9億2133万円)分のDRCのワインが落札された。 (イメージ:Wikipediaより) 一方、サザビーズではナパのオーパス・ワン(1997年~2005年ヴィンテージを含む100本セット)が16万5千ドル(1689万4350円)で落札され、カリフォルニア産のワインでの最高記録を更新した。これまではボルドー産のプレミアム・ワインが香港のオークション市場で高額を記録していたが、ここに来てブルゴーニュとカリフォルニアを含めてシャンパーニュ地方、スペイン、イタリア、オーストラリアなどもオークションで高額を集める傾向が出ている。 (ニュース・ソース:Decanterより) *** アマローネ・ワインは葡萄を干すところから始まる。 (イメージ:Aldegheriより) 北イタリアの人気ワイン産地の一つヴァルポリチェッラDOCで80トンの赤ワイン用の葡萄が地元警察に押収され、産地外で栽培された葡萄でヴァルポリチェッラで人気のアマローネ(Amarone/葡萄を干し、香り高い、長期熟成する希少な赤ワイン)を造る違法行為を止めることができた。違法行為を起こした生産者は公表されていないが、誤って何の違法行為を起こしていないAldegheri Wineryが疑われて、とんだ迷惑・・・ヴァルポリチェッラ産地の支援団体が取り急ぎウェブサイトを通じてAldegheriへの誤解を晴らすコメントを発表した。 (イメージ:Consorzio Tutela Vini Valpolicella/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine-Searcher.comより)

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ワシントン州の注目AVAの土地のオークション結果

 (イメージ:Great Northwest Wine/Eric Degermanより) 今年9月にワシントン州の最小のAVAで各方面から高い評価を獲得しているカベルネ・ソーヴィニヨンを送り出している、Red Mountain AVA内の約520エーカーの空きの土地がオークションで売りに出されるニュースをこのブログで紹介したが、11月23日にオークションが開催され、カナダのバンクーバーを拠点に活動する企業が830万ドル(8億3千万円)でオークション対象の土地をすべて落札した。 バンクーバーのAquilini Investment Group社は投資会社で、企業の代表のフランチェスコ・アクリーニ氏は北米プロ・アイスホッケー・リーグNHLチームの<バンクーバー・カヌックス>とチームの本拠地でコンサート・アリーナとしても利用される<ロジャーズ・アリーナ>のオーナーである。 オークションにはナパの<ダックホーン/Duckhorn>の代表やワシントン州でワイナリーまたはヴィンヤードを経営している面々、そしてオークション対象の土地の近隣で活動するKiona Vineyard & Winery、Betz Family Winery、Upchruch Vineyard、Hedgesなどが参加した。 (イメージ:Great Northwest Wine/Andy Perdueより) ダックホーンの代表のアレックス・ライアン氏は潤沢な資金で今回のオークションの落札候補として見られていたが、Aquilini社の入札を上回ることができなかった。一時はAquilini社を上回る提示を行なうため、他のオークション参加者(ワイナリーや農家)と組んで金額を提示したが、最終的には5時間を超えるオークションは830万ドルですべての土地がAquilini社の落札で成立した。 オークションに参加した入札者や見学者の多くは近隣のヴィンヤードかダックホーンなど実績があるワイナリーが今回の土地を購入すると思っていたが、ヴィンヤードまたはワイナリー経営の実績がないAquiliniが土地を獲得したことで驚いている人は少なくない。 ダックホーンのライアン氏は、Aquilini社はいい買物をしたとコメントを残しながら、落札を成立できなかったことで残念を隠せなかった。すでにワシントン州から2012年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンを40ドル程度でリリースする予定で、将来的にはRed Mountain産のカベをリリースするのも計画の一部であったと公表した。 一方、Aquilini Investment Group社側はこのワイン産地を訪問したのは今回が始めてであったことを明らかにした。落札直後は「土地は投資目的で購入した」と担当者のスキ・バス氏は説明たが、このコメントがオークション参加者やワイン産業関係者から反感を買ったようで、すぐさまAquilini社の今回の責任者であるルイージ・アクリーニ氏は前の担当者のコメントを訂正し、「自ら葡萄栽培を行なう予定で、現在どの品種を栽培すかを相談中で直ちに栽培を開始する予定」とメールで説明した。 Aquilini社は近くのYakima Valleyで酪農業を営んでおり、また、ワシントン州では盛んのブルーベリーとクランベリー農家も営んでおり、農業に関して全くの未経験者でもないことを強調した。 オークション参加者の中にはAquilini社の担当者と名刺交換を行い、今回落札した一部の土地を分けてもらおうと、すでに次の一手を考えている者もいたが、実際に自ら葡萄栽培を行なうことでAquilini社への抵抗感が和らいだような気がする。 (ニュース・ソース:Great Northwest Wineその1、その2より)

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ワイン・ニュースのまとめ

今週は<ボジョレー・ヌーヴォー>のリリースでワイン関連のニュースは賑わったが、この他にもいくるが興味深いニュースを紹介します。 *** (イメージ:Wally’s Wine & Spirits/Facebookより) まずは高級ワインの取り引き場所が増えた、ロサンゼルスを拠点にしていた老舗ワイン・ショップ<Wally’s Wine & Spirits>が今年の6月に新たなオーナーに売却され、ワインショップの既存の在庫とその他集められたワインを対象にオークション・ハウス<Wally’s Auction House>が旗揚げした。第1回目のオークションはニューヨークのアメリカン・アートのウィットニー美術館で開催され約600以上ロットで268万ドル(2億6千万円)を売り上げた。 オークションのハイライトの一つは<ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ2010>33本が132,000ドルで落札された。また<ドメーヌ・フ-リエ のグリオット・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2009>21本は38,400ドル。<ドン・ペリニヨン・エノテーク1969>12本が36,000ドル。 今回の<Wally’s Auction House>の最も注目される点は、ファッション・ブランド<Guess Jeans>で成功を収めた<ポール & モリース・マルシアーノ>氏がWally’sを購入し、著名人の間でワイン・コンサルタントとして活躍する<クリスチャン・ナバーロ>氏に経営を任せ、90年代からニューヨークを拠点に活動するオークション・ハウスの<Zachys Wine Auction>からワイン・オークションを専門とする<マイケル・ジェンセン>氏と<ジュリア・ギルバート>氏を引き抜きスタートをきった。いわば<ドリーム・チーム>が集結し始めたオークション・ハウス。皮肉にもワイン・ショップだった頃のWally’sは何度か過去にZachysと組んでオークションを実施していた実績がある。また、これまでオークション・ハウスの多くがニューヨークを拠点に活動していたが、ロサンゼルスを拠点にするオークション・ハウスであることも注目を浴びている。 (イメージ:Wally’s Wine & Spirits/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine-Seacher.comより) *** (イメージ:Appellation St. Helena/Facebookより) ナパ・バレー内のセント・へレナAVAが最新の<ヴィンヤード(畑)マップ>を制作した。マップを制作したのがセント・ヘレナのAVAの支援団体グループ<Apellation St. Helen(ASH)/アペラシオン・セント・へレナ>が行なった。 セント・ヘレナには11,663エーカーの総面積に、6,681エーカー分の葡萄の木が植えられており、ナパ・バレー内では最大の面積を誇る。大小含めて全部で170の個別の畑が存在する。 中にカリフォルニアのワイン産業を代表する歴史的なCharles KrugやMondaviなどもあれば、知名度は一般的ではないがカリフォルニアのワイン産業を象徴するWender、Bourn、Heitz、Colgin、David Fulton、Titus、Wight、Beckstoffer、Hundred … Continue reading

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ワシントン州の葡萄畑をオークションで購入可能

(イメージ:Tri-City Heraldより) ワシントン州の南東に位置する<Red Mountain AVA/レッド・マウンテン>内で葡萄畑用の土地がオークションで購入できるとKennewick Irrigation District(KID)が発表。Red Mountain AVAは2001年に開設されたワシントン州内最小面積を誇るAVA。総面積は4040エーカーの内、現在は約1000エーカーに葡萄栽培が行なわれている。 今回、KIDがオークションにかける670.08エーカーの内、518.76エーカーがRed Mountain AVAの範囲内にあたる。KIDは民間の水道会社でYakima Riverを水源にHorse Heaven Hillsなど複数のワシントン州のAVAに水道供給を行っている。今回のオークションにかけられる土地は1943年からKIDが所有していて、2014年の夏までにはこの地域にKIDが水道供給が完了する。 (イメージ:Wine MatchとHome Wine Schoolより) Red Mountain AVAは13のワイナリーが存在し、葡萄畑は22のヴィンヤードが存在する。主に赤ワイン用の葡萄を専門としているワイナリーとヴィンヤードが多く、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、サンジョベーゼ、カベルネ・フラン、シラーの栽培を中心に行なっている。 (イメージ:Kinoa Vineyardsより) 地域を代表するワイナリーの一つがKiona Vineyard。1975年にJohn Williams氏とJim Holmes氏のパートナーシップで開業したヴィンヤード及びワイナリー。1994年にKionaで所有していた葡萄畑<Ciel du Cheval Vineyard>を抱えて独立したHolmes氏は独立し、Ciel du Chevalではカベルネ・ソーヴィニヨン栽培に専念し、複数のワシントン州とオレゴン州のワイナリーに供給を行なう中、ワシントンのコロンビア・バレーのQuilceda Creek Vintnersの2002年、2003年、2005年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンがワイン・アドヴォケート誌で100点の評価を獲得し、Red Mountain AVAの産地名が一躍注目を集めるようになる。 (イメージ:Wikipediaより) 現在、Ciel du … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースをいくつか・・・ シャンパーニュからは大手メゾンの<2012ヴィンテージ>の取り扱いに関してニュースが届いた。まずは<クリュッグ>は2012ヴィンテージはリリースしないことを決断。収穫された2012ヴィンテージの葡萄はレゼルヴ・ワインのグランド・キュヴェに使用されと発表。 (イメージ:bakerwineより) 一方、<モエ&シャンドン>では2012ヴィンテージを造ると発表。ただし、2010と2011ヴィンテージは造らず、こちらの葡萄はレゼルヴ・ワインに使用することを発表した。 これまで<ドン・ペリニヨン>と<フィリポナ>は2012ヴィンテージを造ると発表をしており、悪天候で難しい栽培シーズンであっても、収穫された葡萄の品質は予想されたよど低下しておらず、モエの場合、2011年のほうが糖度や酸が期待していた数値に達しなかったともコメントが出ている。 ヴィンテージ・ワインとしてパスされた葡萄でも熟成を経て、ほかの年のワインとブレンドされることで活かされるので決して無駄にならないところがシャンパンの賢いところの一つなのかもしれない・・・ (イメージ:Purple Cafe and Wine Barより) (ニュース・ソース:Decanter&The Drink Businessより) *** 今年に入って3つのナパのワイナリーがナパ郡当局からワイナリー運営許可書やそれに関連して施設の運営方法に関して訴えられているニュースを紹介しているが、今度はワイナリー側が立て続けに行われている訴えに対する対策を検討していることを発表。 今回の訴えはすべて小規模ワイナリーに対して起きており、裁判になると多額な裁判や弁護士費用が掛かり、ワイナリーを運営し続けるいくのが困難になるので、小規模ワイナリーを代表する組織を構築し、許可書関連の裁判ざたになる前にナパ郡の委員会で問題を解決するように当局の運営方法の変更を提案している。 そもそもワイナリー側は許可書や運営違反はに対して個々で対策をとっており、その状況の中でナパ郡当局から突然訴えられ、裁判になることはワイナリー運営には大きな打撃となる。どこのワイナリーも違法行為を意図的に行なっているとは考えておらず、当局側の指導を受けながら対策をとっていると理解している。いきなり訴えられるより、ナパ郡の委員会に問題の状況を把握してもらい、裁判で費用が積み重ならない方法で解決することを要請。 ナパ郡側はどのワイナリーに対して公平な対応をとっており、委員会を利用して特例や対策をとる手段は、今のところは考えていないとコメントをしている。 確かに潤沢な資金がないワイナリーには裁判は痛手で、どんな形でも裁判だけは避けたいのはわかるが、訴えが行なわれる前に、もう少し緊急性で変更や対策をとれば解決するような気もするのだが・・・おそらくナパ郡も裁判に税金を活用しなければいけないことや無駄な時間を費やすことで避けたいはずだが、規則や違法行為を監視する手段として必要な行為とも考えているはず。違法行為の問題から当局のプロセスの問題に多少すり替えているような気がする・・・ (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより) *** (イメージ:ChicagoTribuneより) 最後は以前、ワイン・オークションに出展するワインを輸送途中で何者かに盗まれる被害にあったシカゴ在住の有名シェフのチャリー・トロッター氏は今度は違う立場でニュースに取り上げられてしまった。昨年の6月に当時、トロッター氏がオーナーを勤めていたレストランで保管されていた1945年産のマグナム・サイズのロマネ・コンティを46,227.40ドル(約437万円)でワイン・コレクターに譲ることに合意。金銭とワインの引き換えが行なわれた後に、ワイン・コレクターはワインに保険をかけようとしたところ、ワインの調査を行なった際に偽物と判明。この事態を受け、ワイン・コレクター側はトロッター氏に76,000ドル(約719万円)の損害金を要請する訴えを起こした。 第一線から一次離れる決意をしたトロッター氏はレストラン閉鎖後に立て続けにトラブルに見舞われている。今回のトラブルは意図的に行なったのかはまだ不明だが、踏んだり蹴ったりもいいところ。これを機に運気が変わることをいいのですが・・・ 昨年の8月にレストランを閉鎖した際には店の表通りをトロッター氏の名前を付けるほどの賑わいようだったが・・・ (イメージ:WBEZ/Louisa Chuより) (ニュース・ソース:ABC News Chicagoより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワインニュースのまとめ。 (イメージ:Very Simply Overcomplicatedより) 32万ドル(約3148万円)分の偽ワインをワイン・オークションで落札し、落札金額の返還を要求する裁判に関するニュースがメディアをにぎわせている。ワイン・コレクターのウィリアム・コッチ氏は2004年と2005年に元億万長者のエリック・グリーンバーグ氏がオークションに出展した24本のワインを落札し、その後これらのワインが偽物であると判明したことが問題の発端。 1988年にもコッチ氏は米大統領トーマス・ジェファーソンが所有したと思われた偽ラフィットを落札した経緯を持つ人物。これまで1千億ドルをワインや絵画などのアンティーク・コレクションに費やしてきている。コッチ氏は石油精製で富を得たコッチ・インダストリーズ創立者のフレッド・コッチの後継者の一人で、現在推定で40億ドルの資産を持つ。1992年にはヨット・レースのアメリカス・カップで優勝していて異色の経歴の持ち主。 一方、今回詐欺行為で訴えられているグリーンバーグ氏は初期の<ドットコム・バブル>でシリコン・バレーの成功者の一人として上り詰めたが、2000年に株市場の崩落で多くの資産を失っている。現在は自身が集めた7万本のワインを積極的にオークションなどで出展している。 偽ワインと判明したワインの一部: 1928 Chateau Latour 2,873ドル 1811 Chateau Lafite Rothschild 29,172ドル 1921 Chateau Petrus (magnum) 29,500ドル 1921 Chateau Lafleur (magnum) 18,564ドル 1870 Chateau Lafite Rothschild 18,564ドル 1945 Chateau Lafleur (magnum x3) 57,000ドル 1928 Chateau … Continue reading

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<エル・ブジ>ワイン・コレクションのオークションに追加アイテム

(イメージ:Sotheby’sより) 2011年に閉鎖したスペインの伝説のレストラン<エル・ブジ>のセラー・ワインがサザビーズのオークション・ハウスで落札対象となるニュースは以前にもこのブログで紹介したが、新たにワインのほかに<エル・ブジ>で使用されていた備品やオーナー・シェフのフェラン・アドリア氏との特別ランチ・デートもオークションに掛けられる。 以前にも紹介したが、<エル・ブジ>で保管されていた8,807本のワインが4月に香港とニューヨークでオークションに掛けられる。8千本のワインのうち、最近このブログで何度か取り上げているスペインのヴェガ・シシリアの「ウニコ」は100本以上。またDRC、ドメーヌ・ルロワ、ドミニク・ラフォン、マルキ・ダンジュルヴィユなどを含むブルゴーニュ・ワインが2400本。ロワールのプイィ・フュメ地方の伝説のカルト・ワインメーカー故ディディエ・ダグノーの充実したコレクションも目玉の一つ。 ディディエ・ダグノーの代表作「シレックス」。 (イメージ:guialomejordelmundo.comより) ワインだけでも1億から1.5億円ほどの落札金額が集まる想定しているが、ワインのほかに<エル・ブジ>で使用したシェフ・ジャケット(フェランのサイン入り)が落札金額の1000ドルからスタート、調理道具のサイフォン(同じくサイン入り)が50ドルから、ステーキ・ナイフ・セットが1000ドル、変わった形の様々な食器セットが150ドルなどが追加された。このほかにオーナー・シェフのフェラン・アドリア氏とバルセロナの人気レストランの『TICKETS』で一緒に食事する権利が5000ドルでオークションがスタートする。 オークションの売上は<エル・ブジ>閉鎖後のアドリア氏の次のプロジェクト、料理の研究機関「エル・ブジ・ファウンデーション」の運営に使用される。 バルセロナのTICKETSとそこで出される和風創作料理の一つ。 (イメージ:smokeandumami.comとluxecityguides.comより) (ニュース・ソース:Eaterより)

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プレミア・ナパ・バレーのワイン・オークション結果

(イメージ:Napa Valley Vintnersより) 先週末、開催されたNapa Valley Vintners主催の<プレミア・ナパ・バレー>のワイン・オークション結果が公表された。オークションに掛けられたワインは<フューチャー>と呼ばれ、これからリリース予定(大半は2011ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨン)のワインが5~20ケースのロット単位でワイン・ディストリビューターを対象に行なわれる。落札総額は昨年より多少下回ったが、今年は304万ドル(2012年は310万ドル)を集めた。 トップ落札ワイン:1本単価(ロット・サイズ/ロット価格) • Shafer Vineyards:833ドル(5ケース/5万ドル) • Kapcsandy Family Winery:667ドル(5ケース/ 4万ドル) • Bevan Cellars and Chateau Boswell Winery:625ドル (10ケース/7万5千ドル) • Vine Hill Ranch:583ドル(5ケース/3万5千ドル) • ZD:583ドル(5ケース/3万5千ドル) • Hourglass:583ドル(5ケース/3万5千ドル) • Pride Mountain:467ドル(5ケース/2万8千ドル) • Morlet and Vineyard 7&8:467ドル(5ケース/2万8千ドル) • Gandona:467ドル(5ケース/2万8千ドル) • … Continue reading

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大変ですっ!ワインの盗難事件発生です!

マフィア映画のあらずじを読んでいるようなワイン事件が起きた。シガコの有名レストラン(2010年にはミシュランの2ツ星を獲得)『チャーリー・トロッター』がワインの盗難被害にあった。 オーナー・シェフのチャリー・トロッター氏 (イメージ: CharlieTrottersより) 話は一週間前に逆上る、『チャーリー・トロッター』のオーナー/シェフのチャーリー・トロッター氏が総額で1億円のワイン・コレクションをニューヨークの<クリスティーズ>でオークションに出展するニュースが出回った。4,000本を越すコレクションには特にマグナムやジェロボアムなどの大型ボトルサイズが多く含まれており、<クリュッグ>と<ドン・ペリニヨン>のマグナム、<シャトー・オー・ブリオン ブラン ’94>のダブル・マグナム(4本分)、<シャトー・ラトゥール>と<シャトー・ラフィット・ロートシルト>そして<シャトー・ムートン・ロートシルト>のアンペリアル(8本分)、<シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン>と<シャトー・ランシュ・バージュ>のネブカドネザール(20本分または15リッター)などと有名どころのワインが目白押し。今月の16日にオークションがニューヨークで開催されると告知された。 ネブカドネザール・サイズのボトル (イメージ:Z&BVintnersより)  そして、昨日、驚くニュースが飛び込んできた。なんと『チャーリー・トロッター』があるシカゴからオークション・ハウスのあるニューヨークへトラック運搬中に貨物の内の1パレット分のワイン(60ケース/720本)が丸々無くなっていると受取人のクリスティーズから連絡を受ける。パレットの中身の詳細は公表されていないが、中には高級ボルドーやブルゴーニュ産のワインが含まれていることはわかっている。貨物には保険が掛けられており、トロッター氏によるとワインの運搬責任はクリスティーズ側にあると主張している。クリスティーズ側は「現段階ではコメントは出来ない」とのコメントを出しており。消えたワインに関して追跡調査を開始している。 このニュースを読んで、真っ先に頭を過ぎったのがデ・ニーロ、ジョー・ペシ、レイ・リオッタ主演の映画『グッドフェローズ』で再現した<ルフトハンザ強盗※>のシーン。実際の強盗シーンと言うより、強盗の計画やその後行動などが印象的で、今回の事件もどういう事前計画やその後どのようにワインをさばくのかが気になる・・・ 映画『グッドフェローズ』からのワン・シーン (イメージ:Movpinsより) 貨物が無くなることはおそらく頻繁に起きていることで、保険会社や捜査当局などもしょっちゅう処理に追われていると思うが、今回の事件は登場人物(有名レストランのオーナー・シェフと有名オークション・ハウス、そして消えたフランス・ワイン)も映画のストーリーにするに非常に魅力を感じてしまっている・・・今後もこのニュースは確実に追って行きます。 ※1978年にニューヨークのJFK空港で起きたアメリカ最大規模の貨物強盗事件。 (ニュースソース:ReutersとEaterより)

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