Tag Archives: オレゴン州

ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースのまとめです。 2週間前にこのブログでも紹介しましたが、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏が現状の<干ばつ>状態に対して正式に「緊急事態宣言」を先週の金曜に行なった。 ブラウン知事の<干ばつ>に対する緊急事態宣言のプレゼンの様子。 (イメージ:Getty Images/Justin Sullivanより) カリフォルニアの各地貯水湖や川の貯水量が記録的な低い数値を記録していることや積雪量が例年の20%しかないことから、様々の自治体の政治家や農業関係団体および活動家団体からブランウン知事に「緊急事態宣言」を押し迫まる中での宣言となった。自主的だが、カリフォルニア住民に水の使用を20%削減する要請を行なった。また、宣言により、水確保のために国からの補助を受けられることができる状況となった。 (イメージ:Associated Press/Steve Yeaterより) 100年以上観測史上最も少ない雨の量を経験しているカリフォルニアでは、この先の雨の予報は1月末に出ているが宣言を撤回できる量の雨が降るかは期待できない。 プレゼンでは2013年と2014年の積雪量の比較。 (イメージ:SF Chronicle/Lea SuzukiとNASAより) (ニュース・ソース:SF Chronicle) *** 同じく先週、審査結果が発表された<SFクロニクル・ワイン・コンペティッション>にワシントン州とオレゴン州を含むノースウエスト系のワインが部門別のトップを10部門で獲得したことが大きく取り上げれている。 10部門と言ってもコンペティッション全体では133部門があり、そのうちの10部門なので全体の1割にも達していないが、部門別の中でもトップを選ぶ<Sweepstakes>でもワシントンのBarnard Griffinがサンジョヴェーゼのロゼでトップを獲得するなど、関係者たちは大いに盛り上がっているよう。 まずは前回の投稿でも紹介した<Barnard Griffin/バーナード・グリフィン>は80年代に始まった老舗ワイナリー。今回はサンジョヴェーゼのロゼで<Sweepstakes>を獲得した以外にもカベルネ・ソーヴィニヨンも金賞を獲得している。 (イメージ:Barnard Griffin/Twitterより) <Swiftwater Cellars/スイフトウォーター>はクレエラム市(シアトルから車で1.5時間)のワイナリー。今回は<リースリング部門>と<マルベック部門>の2部門でトップを獲得した。2007年に旗揚げしたワイナリーで途中からソノマのGundlach Bundschu Wineryでワインメーカーとして活躍していたリンダ・タロッタ氏を向かい入れ、リースリングをラインアップに加えるようになった。 <No.9>の人気のシリーズ。 (イメージ:Swiftwater Cellars/Twitterより) ワラ・ワラ・バレーAVAのローデン市で開業している<Woodward Canyon Winery/ウドワード・キャニオン>は産地の老舗ワイナリーの一つで、国内のレストランやショップでもよく見かけるブランド。今回は<40ドル以上のシャルドネ部門>でトップの評価を獲得した。高額シャルドネはナパのカネロスやソノマのロシアンリーバーまたはサンタバーバラのサンタ・イネズなどの畑が高い評価獲得する中でワシントンのコロンビア・ゴージ産地とワラ・ワラ・バレー産地で栽培されたシャルドネをブレンドして造っている。 (イメージ:Woodward Canyon Winery/Twitterより) その他部門トップで入賞したノース・ウェスト・ワイン: <Grace Lane/グレース・レーン>はシカゴを拠点としたワイナリーだがワシントン州のヤキマ・バレー産のリースリングを使用し、<リースリング部門:糖度1.5%以上>でトップを獲得。 … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:Siduri/Facebookより) 国内でも人気のカリフォルニアのソノマ産地でピノ・ノワールを造る<Siduri/シドゥーリ>のオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏がオレゴン州のウィラメット・バレー内のサブ・アペラシオン<Chehalem Mountains AVA/チュヘイラム・マウンテン>のワイナリー<Hawks View Cellars/ホークス・ビュー・セラーズ>の新しいワインメーカーに抜擢された。 (イメージ:HaksViewCellars/Facebookより) すでにソノマで2.5万ケース規模で年によって17~26種類(!!!)の異なったピノを2つのワイナリー(SiduriとNovy Family Wines)で醸造を行なっており、今回のHawks Viewは年間2,500ケース生産するブティック・ワイナリーで、単純に他州のワイナリーで仕事量が増え効率的ではないと思えるが、リー氏はオレゴンとの縁が深く断るよりプラス要素の方が多いと考えているらしい。 まず、Siduri用のワインにHawks Viewの畑を含め、ほかにも3つの畑から単一畑でチュヘイラム・マウンテン産のピノを供給している。今後もオレゴン産のピノをラインアップに加えるのであれば、現地に詳しくなることは無駄ではない。また、ワイン醸造技術を磨く経験に関して95年、96年、97年のヴィンテージはオレゴンにとって<難しいヴィンテージ>で、この時の経験が今のピノ造りに大いに役立っているとリー氏はコメントしている。同じ葡萄でも異なった環境でワイン造りを行なうことは有意義のある挑戦で、新たなスタイルの構築にも役立つかも知れない。これまでのSiduriで造っているワインと異なったスタイルで新しいオレゴン・ピノを仕上げるのか、新しいワインを試してみるのを楽しみだ。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Because I Am Fabulousより) Siduri関連でもう一つ、オバマ大統領が今月8日にホワイト・ハウスで開催された恒例のホリデー・ディナー(最近はアメリカでは宗教や思想の違いからクリスマス・パーティーと呼ぶのを控える・・・)で<2012 Siduri Russian River Valley Pinot Noir>が振る舞われると、ホワイトハウス公認のブログで発表された。 RRVピノの2012ヴィンテージのラベルのロール。 (イメージ:Siduri/Facebookより) Siduriのほかにカリフォルニアのナパ産の<Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドン>のスパークリングと<Hagafen/ハガフェン>の<2011 Napa Valley Merlot> そして、Hagaefenのセカンド<Don Ernesto/ドン・アーネスト>の<2012 Collage Roussanne/Marssanne>も用意されるようだ。 ちなみにハガフェンとドン・アーネストのオーナーはユダヤ系の方で、ナパ唯一のコーシャ認定のワイナリーでもある。 このホリデー・パーティーは恒例の「ケネディー・センター・ホナーズ」と呼ばれるアメリカの芸術文化に貢献した人を表彰するセレモニーの直後に開催されることから、表彰される面々も当然、パーティーにも参加。今年の表彰されたのはギターリストのサンタナ、女優のシャーリー・マクレーン、ミュージシャンのビリー・ジョエル、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、そしてオペラ歌手のマルティナ・アローヨさん。 … Continue reading

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アメリカ西海岸を寒波がおおう

ワシントン州のヤキマ・バレーのElephant Mountain Vineyardsで畑が今年1月に凍った様子。 (イメージ:Mr. Awesome’s Wonderful Photosより) アメリカ西海岸は寒波に見舞われており、葡萄農家は急激な温度の落ち込みで畑の状態を注目して監視している。ワシントン州、オレゴン州、そして北カリフォルニアでは15℉~3℉(-9℃~-16℃)と気温が数日続いている。 先週末にはワシントン州のワラ・ワラ産地では3℉(-16℃)そして、オレゴン州のウィラメット・バレーの一部では9℉(-12℃)を記録した。今週中には例年通りの気温に戻る見通しだが、冬の間は葡萄の木は休眠に入るが、その前に温度が下がり過ぎると<つぼみ/芽>の成長に影響を与えてしまう。 ワシントン州大学の研究で<つぼみ/芽>へのダメージは葡萄品種別で把握しており、メルロー種の場合は-5℉(-20℃)、シラー種の場合は-3.5℉(-19℃)、カベルネ・ソーヴィニヨン種の場合は-6.5℉(-21℃)などとそれぞれ異なる温度でダメージが始まる。ちなみにこれらの温度になると葡萄の木の約1割りの<つぼみ/芽>を枯らす結果となり、約1時間程度の長さでダメージが起きることもわかっている。 (イメージ:WSU Viticulture and Enology Extension/Facebookより) ワシントン州では2010年の冬に今年と似たような環境を経験したことから心配と同時に過去の対応実績を考慮し、予防対策の準備もできている。オンラインでリアルタイムでの畑の温度測定を行なうなど、畑にファン(扇風機)を設置し、少しでも温度を維持する対策なども応用している。 一方、北カリフォルニアでは実際の寒波よりも乾いた空気が前年から続いており、降雨量のほうが気になる。カリフォルニアは葡萄の木の<つぼみ/芽>が凍る心配より、水分の少なさから乾燥の心配のほうが大きい。通常は休眠に入る前に雨や水撒きで、葡萄の木に水分を与えるのがだ、あまりにも降雨量が少なく、地域全体が水不足で水撒きを自粛する動きがあったことから<つぼみ/芽>の乾燥の恐れがある。 ただし、中にはここ数日の寒波を歓迎する人もいる。ワシントン州でアイス・ワイン造りに取り組んでいるワイナリーのGard Vintnersは今年初めてピノ・グリ種でのアイス・ワイン造りに挑戦している。 GardのLawrence Vineyardからアイス・ワイン用のピノ・グリ。 (イメージ:Gård Vintners/Josh Lawrenceより) ワシントン州ではリースリング種が容易に凍らすことができることから、アイス・ワイン造りではリースリングが多く活用されるが、凍った場合、実際の糖度は、リースリングは約45 Brix、そしてピノ・グリは52 Brixまで糖度を高めることができることから、希少でリースリングに匹敵または場合には、上回る上質なアイス・ワインがピノ・グリから造ることができることもわかっている。これまでの何度かGardはピノ・グリを自然に凍らす試みを行なったが、先週末の寒波で初めて自然に凍らすことに成功した。今年収穫したピノ・グリは2015年2月頃のリリースとなる。 Gardでは年によってリースリングのアイス・ワインをリリースしている。 (イメージ:Vivinoより) (ニュース・ソース:Wines & VinesとGreat Northwest Winesより)

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SFクロニクル 2013年<トップ100>ワイン発表

(イメージ: The Chronicle/Erick Wongより) 2013年のサンフランシスコ・クロニクル紙恒例の<トップ100>のワインが発表された。このリストは専属のワインライターのジョン・ボネ氏が作るリストでカリフォルニアを含めて西海岸のワイン産地で生産されたワインが含まれる。このリストの特徴はワイナリーの規模を問わずに、各年に最も印象に残ったワインをリストに加えている。正直、過去に<トップ100>のリストの入ったワインを探しても半分以上が完売または購入場所がわからないワインが含まれる。個人的には注目すべき生産者、産地または葡萄品種などを判断するのに役立てている。 今年のトップ100には62の赤ワインが選ばれ、白ワインは34、ロゼは5、そしてスパークリングは4銘柄が選ばれた。赤ワインは主に4つの分野に分かれられ、<カベルネ/メルロー>のボルドー系(22銘柄)、ピノ・ノワール(19銘柄)、ローヌ系(11銘柄)、ジンファンデルとその他赤ワイン(10銘柄)。 <ボルドー系>の内ナパ・バレー(13銘柄)、ワシントン州(8銘柄)、サンタクルーズ(1銘柄)。ボルドー系はナパとワシントン州のワインに独占された。また、<ピノ・ノワール>ではオレゴン州(7銘柄)、ソノマ(5銘柄)、サンタバーバラ(4銘柄)、メンドシーノ(2銘柄)、サンタクルーズ(1銘柄)。こちらはオレゴン産のピノがカリフォルニアの特定産地を上回った。 今年は<トップ100>におさまらなかったのか、追加で28銘柄のワインが<バリュー・ワイン>として紹介された。<バリュー・ワイン>と言っても上限が40ドルになっており、正直、どこがバリューなのかが首をかしげてしまうモノもある。 15ページにまたがったリストです。根気よくご覧ください。 (ニュース・ソース:SFクロニクルより)

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アメリカ産 最新の<缶ワイン>

(イメージ:Feast Portlandより) 9月にオレゴン州ポートランドで開催されるフード・イベント<FEAST>で出展するために開発された<缶ワイン>が注目を集めている。 (イメージ:Union Wine Companyより) 最近は<缶ワイン>は特に若者向けに気軽さや便利さでいくつかの酒類メーカーが商品化を行なっているが、主に<缶コーヒー>はレッドブルなどの<エナジードリンク>の容量が190 ml~250 mlの缶が支流だったが、今回、オレゴン産のピノ・ノワールとピノ・グリを<缶ビール>の350mlの容量でリリースした。 Union Wine Companyは3人の仲間で2005年に開業したワイナリーで、現在は3つのブランド<UNDERWOOD、Kings Ridge、Alchemist>で活動している。そのうちUNDERWOODでリリースしているピノ・ノワールとピノ・グリを<缶>でパッケージングを行なった。 (イメージ:Union Wine Companyより) 冒頭にも紹介したが、そもそもは近年ポートランドで人気の<FEAST>イベントで出展する目的で作ったが、通常の瓶のボトルと比べて、約4割のコスト削減が可能となったことと、ポートランドはフード・カート(ケータリング・カー)のメッカで気軽な感覚で食事を楽しむことが重要な要素になってくる。350 mlサイズの<缶ビール>やコーラなどの<缶ジュース・炭酸飲料>は気軽のイメージが強く、ワインにも同じようなイメージを与えるためにもあえて大き目の容量の缶を選んだ。通常よりも容量を増やすことで、一見、ビジネス面では非効率的にも考えられるが、消費者の心理を上手にアピールし、イメージで注目や需要を高める戦略を取り入れている。 シトロエンのバンをフード・カート(ここでは移動テースティング・ルーム)に改造。 (イメージ:Union Wine Companyより) 缶の裏側には簡単にこの<缶ワイン>のコンセプトを説明しており、中には太文字で<#PINKIESDOWN>をハッシュタグを印刷している。<Pinkies Down>の直訳は「小指を立てない」で<気取って飲まない>意味合いで使われるフレーズ。自然派でピクニック・ベンチにパーカとフランネル・シャツ、ジーズにブーツ姿がポートランドのイメージ。小指を立てて飲むのは、完全にNGとは、気をつけないと・・・ (イメージ:Union Wine Companyより) オーストラリア、フランス、イタリア産の<缶ワイン>は確実に増えているが、<缶ワイン>を代表するまたは象徴するブランド(特にスティル・ワイン)がまだ確立されていない観点からUNDERWOODがアメリカ代表する<缶ワイン>なることもそうおかしい話でもない・・・ ちなみに肝心のワインはワイン・エンスージアスト誌から<ピノ・ノワールの2011ヴィンテージ>は87点を獲得するなどすでに好評を集めている。<缶ワイン>バージョンは来年1月から全米発売(1缶5ドル)される。 ご覧ください、究極はメイソンジャー(空き瓶)からいただくのが通みたいだ・・・ (イメージ:Union Wine Companyより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより)

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オレゴンの2013年の葡萄収穫状況

Benton-Lane Wineryのオーナーのスティーブ・ジラード氏。 (イメージ:The Register-Guardより) 9月に前半はカリフォルニアと同様にオレゴンのワイン産地は天候に恵まれ昨年と同じように豊作が期待が高まっていたが、9月の中旬以降は雨の日が続き、葡萄農家は慌て始めていることを地元紙は紹介している。 簡単なおさらいだが、葡萄栽培で収穫間近での大量の雨は一番農家を困らせる。特に酸と糖度が仕上がってきている葡萄はカビ、腐敗果、果汁の薄弱化、果皮割れなどが起こりやすくなる。また、雨が長期に続くと葡萄の木は冬の到来だと思い、生長が一旦遮断し、葉の色が黄色がかり、葡萄から糖が抜けやすくなる。 オレゴンでは9月後半には平均より4倍の雨の量が降り、通常では10月初旬に本格的な栽培を行なうはずが、多くの栽培家はすべての収穫を失うよりも、希望よりも早めに葡萄を摘むことを判断する農家が増えている。 またオレゴン特有の事情がもう一つ存在する。オレゴンの主流の品種がピノ・ノワールで、カリフォルニアで栽培されるカベルネ・ソーヴィニヨンよりも果皮が薄いことが栽培を難しくしている。果皮が薄いことからパーフェクトな栽培コンディションから天候が少しでも変わることにより、葡萄の品質も理想の状態から低下する率が高くなる。一般的に果皮が薄い葡萄品種は雨に非常に弱い。カビや腐敗以外にも、長期的に雨が降る続けると水分が果皮の中までにも吸収され、葡萄の味を薄めることがある。 Benton-Lane Wineryのピノ・ノワール。 (イメージ:The Register-Guardより) 同時に気温にも影響を受けやすく、温かい気温を好むが、熱波は苦手とする。また、夜に温度が下がることも上質なピノ栽培の重要な要素の一つである。 オレゴン全体でワイン産業は27億ドル(2700億円)相当の産業となっている。一つの葡萄品種に焦点が絞られておりいることで、2011年には急激な天候の変化が起きた際には、約6割の収穫・未収穫の葡萄が失われ大きな打撃を受けた教訓もある。 今年も同じような結果を予想しているかと、今の段階では断言できない。この先、我慢して10月に収穫する農家もいれば、早摘みした葡萄のクオリティも醸造・熟成をある程度行なうまで推測することもできない。 今回のニュース記事に協力した葡萄農家やワイナリーは心配は隠せないが、決して2013年度のヴィンテージに対して諦めたわけでもない。ウィラメット・バレーの南に位置するBenton-Lane Wineryは9月初旬の天候が良く2006年ヴィンテージに近い上質な葡萄を期待していたが、雨の影響で所有する145エーカー分のピノ・ノワールは早摘みすることを決断した。主に年間で2万5千ケースを生産していることから、葡萄不足よりも使用可能な葡萄は早摘みでも収穫を行なった。 (イメージ:The Oregon Winery Reviewより) 一方、King Estate Wineryでは465エーカーの内1/4の収穫しか済ませていない。雨の影響を心配しているが、天候が改善することを期待し、通常の収穫時期の葡萄摘みを計画している。 (イメージ:King Estate Winery/Facebookより) Pfeiffer Wineryでは70エーカーの約半分の42エーカーの葡萄収穫を済ませており、残りの収穫はもう少し様子を見るスタンス。Pfeiffer Wineryの関係者によると、特に2012年のヴィンテージは20年から30年に一度のパーフェクト・ヴィンテージを体験したワイナリーは今年も期待感が高く、この先、天候が改善し、葡萄の質もよくなることを期待している生産者は収穫を急がずに待っているものもいるが、2012年とは間違いなく違う特徴のワインに仕上がることは確信している。 9月下旬にPfeiffer Wineryで収穫されたピノ・ノワール。 (イメージ:Pfeiffer Winery/Facebookより) (ニュース・ソース:The Register-Guardより)

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ルイ・ジャドがオレゴンのピノ畑を購入

(イメージ:Maison Louis Jadotより) ブルゴーニュ地方の老舗ネゴシアン・メゾンの<Louis Jadot/ルイ・ジャド>がオレゴンのウィラメット・ヴァレー地区内のヤムヒル=カールトンAVAに所属する32エーカーの<Resonance Vineyard/レゾナンス・ヴィンヤード>を購入したニュースが注目を浴びている。 レゾナンスは1981年に設立したピノ・ノワール種を目玉に展開している葡萄畑。同ウィラメット・バレーのLemelson、Sineann、Big Table Farmなどのオレゴンのブティック・ワイナリーに葡萄供給を行っている。 上からBig Table Farm、Sineann、Lemelson。今後も葡萄供給を行うのかはさだかではない。 (イメージ:The Amateur Gastronomer、Tales of a Sommelier、Oregon Wine and Music Projectより) 一方、Louis Jadotはブルゴーニュ以外で栽培されてたピノ・ノワール種をレパートリーに積極的に加えることをここ数年探しており、今回は条件が折り合い、オレゴンの上質なピノ・ノワールを加えることに成功した。また最近、42年間ルイ・ジャドでチーフ・ワインメーカーを務めて退社したJacquesLardiere/ジャック・ラルディエール氏が、同じウィラメット・バレーのニューバーグ市で営んでいるのTrisaetum Vineyardsで活躍しており、今回のレゾナンスで栽培された葡萄はワイン造りに使用されると伝わってきている。 伝説のワイン醸造家、ジャック・ラルディエール氏。 (イメージ:Maison Louis Jadotより) Louis Jadotは100から130ブランドのブルゴーニュ・ワインをリリースしている大型ネゴシアンの一つで、実はアメリカ人のKopfファミリーが所有している。レゾナンスはフランス以外ではじめて傘下に入る葡萄畑となるが、ルイ・ジャドは長年オレゴン産のピノには高評価を持っており、同じブルゴーニュのネゴシアン・メゾンで知り合いのMasion Joseph Drouhinも同じくオレゴン産のピノでワイン造りに取り組んでおり、これが大きな後押しになったとLouis Jadotの代表のPierre-Henry Gagey氏は説明している。 ここに来て立て続けにオレゴンの葡萄畑及びワイナリーの売却のニュースが続いた。今回のレゾナンスの隣の敷地のGran MoraineはJackson Family Wine社に販売が成立したばかり。先月はナパの人気ワイナリーのAraujo EstateがフランスのArtemis … Continue reading

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<補糖>に関して新たな議論が始まった・・・

ワイン・スペクテーター誌のライター、ベン・オドーネル氏が書いたカリフォルニアの<補糖>の法律に関する記事がワイン・ブロガーの間で物議を巻き起こしている。 ワインの<補糖>で使用される糖の種類。 (イメージ:BK Wine Magazineより) まずは簡単に<補糖>の説明。英語ではChaptalizationと呼び、涼しい気候で栽培された葡萄は酸は十分に抽出できるが、糖度が低く出ることがある。糖が醗酵してアルコールになるため、ワインに甘さを加える目的ではなく、十分なアルコール度数に到達し、バランスのあるワインを造るために醗酵を行なう際に糖を補給するワイン醸造技法がある。この技法は国別で許可されており、フランス、スイス、イギリス、カナダ、ニュージーランド、チリ、日本などは<補糖>は許可されており、イタリア、オーストリア、オーストラリア、南アフリカなどは許可されていない。アメリカとドイツは地域によって許可されている場所と許可されていない場所がある。アメリカの場合、ワシントン州、オレゴン州、ニューヨーク州では許可されているが、カリフォルニア州では許可されていない。 昨日、紹介したロワール地方ヴーヴレ村のシュナン・ブランで造るワインでも<補糖>の技法を取り入れ、酸が強い葡萄品種のため、酸味とアルコール+全体の厚みのバランスを考慮し、いくつかのドライからスイートのスタイルのワインを造る。 ワイン・スペクテーター誌でオドーネル氏はカリフォルニアでは<補糖>は違法であることに疑問を投げかけた。年によりカリフォルニアでも涼しい気候の地域では十分に糖が必要な数値まで到達しないことがある。また、実際にこの技法を活用するか否かは別として、そのオプションを法律で制御することはおかしいと述べている。 (イメージ:Corks and Caftansより) <補糖>賛成派の一人にカリフォルニアとオレゴンの2ヶ所でワイン造りを行っているSiduriとNovyのオーナー兼醸造家のアダム・リー氏がいる。ソノマ・コーストやサンタバーバラのサンタ・リ・ヒルズなど涼しい気候の栽培地は特にシラーなどの品種は多少<青い>特徴がでるが、十分な酸は抽出できる。ただ、糖度が19Brixにしか届かず、結果的にアルコール度数が11%以下におさまってしまう。天候に恵まれているカリフォルニアでは<補糖>を行う必要性は少ないが、具体的には1999年、2005年、2011年のヴィンテージ※では<補糖>でワインのバランス調整を行ったと明らかにしている。 (イメージ:The Wine Keyより) ※いろいろな場所でリー氏のコメントを読んでいるとはっきりとこれらのヴィンテージに<補糖>したのか、または合法な<補糖>を行ったのか定かではないが、<補糖>の手段を活用していることは否定していない。ちなみに合法な<補糖>は濃縮葡萄汁を意味し、欠点として葡萄汁なのでワインの味わいを変えてしまう。 一方、多くのワイン・ブロガーは今回はオドーネル氏と同様な考えを持つ人は少ない。大きく2つの反対意見が出ている。まずは地域の<テロワール>にまつわる意見で、<補糖>で自由にいくらでもワインのバランスを調整できるのであれば、産地の特徴が見失ってしまう恐れがある意見。また、もう一つは大手ワイン会社がこの制度を乱用する恐れがあるのではないかとの意見がある。これは葡萄栽培から醸造までに影響を与え、簡単にワインの味わいを調整できるのであれば、農家から醸造家までの専門知識や経験の必要性が薄れてしまう。大量に同じ味わいのワイン造りを行うことが最大の目的なのでれば、機械的なワイン造りに変化する恐れを懸念する声が出ている。 <テロワール>の意見に関しては特に地域の特性を活かして中小規模のワイナリーでプレミアム・ワイン造りに取り組んでいるのであれば単順に<補糖>でバランスを調整することができるのであれば確かに<テロワール>の特徴が活かされなくなる。Siduriのアダム・リー氏が置かれる状況も理解できるが、各年同じような味わいのワインを造り出す義務もなければ、逆にその年の天候などの状況を踏まえ最善のワイン造りを行うことが<テロワール>を意識したワイン造りを行っていることになる。現代のワイン醸造ではいくらでも天候の影響や失敗を補うための醸造技術が存在し、違法でなければいくらでも活用することが出来る。ケース・バイ・ケースで地域の特性を表現するワイン造りを行う醸造家がいれば、コンスタントに人気のスタイルのワイン造りを行う醸造家が存在すると思うが、個人的には両方が存在しても問題はないが、好みとしては<地域の特性>を上手に現すワインを必ずと言っていいぐらい選ぶと思う。 また、今だワインのラベルで原料・手法表記でも常に議論が巻き送るカリフォルニアでは、葡萄栽培から醸造まで透明性で詳細を公表する必要性を感じているワイナリーが少ないため、<補糖>を活用していて正確に公表するのかも疑問に思う。<補糖>技法に関して抵抗はないが、合法にするのであれば、知りたい人には正確にテクニカル情報を公表する義務も法律に組み込んで欲しい。 加える糖を量る様子。 (イメージ:MaisonHarbourより) 繰り返しなるが、昨日、紹介したヴーヴレ村のシュナン・ブラン、もしくはシャンパン、スペインのカヴァ、ドイツのリースリングなどと糖度を表す制度があり、基準に則ってワイン・ラベルにそれを表記する昔ながらのシステムを応用すればそれほど大きな物議にもならないとも思うのだが・・・ ワイン愛好家の間で人気の掲示板Wine Berserkersでもこのテーマに関するスレッドが盛り上げっていて<補糖>の必要性や違法性などに関して様々な意見が飛んでいる・・・関心のある方はチェックしてみてください。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:The Taste Makerより) 是枝裕和監督作の『そして父になる』が審査員賞に輝いて閉幕した第66回カンヌ国際映画祭ではボルドーのバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社がリリースする<ムートン・カデ>が映画祭のオフィシャル・ワインとして活用された。今年で22年目のパートナーシップであり、赤・白・ロゼの3種類のワインを限定デザインボトルでリリースするのに止まらず、メイン会場の屋上に3年連続で<ムートン・カデ・ワイン・バー>を開設。ワイン・バーはプレス会場としても利用され、『ロスト・イン・トランズレーション』でおなじみのソフィア・コッポラ監督や『サイドウェイ』でおなじみのアレクサンダー・ペイン監督などワインと関係が深い方々が訪れた。 Mouton Cadet Wine Barの様子。 (イメージ:CannessEnLiveより) ワイン・バーを訪れたソフィア・コッポラさん。 (イメージ:FirstLuxeより) (ニュース・ソース:WineSpectatorより) *** (イメージ:Rex Pickett Twitterより) 映画『サイドウェイ』関連で、原作者のレックス・ピケット氏が7月からカリフォルニア州サンディエゴのラ・ホーヤ・プレイハウスで『サイドウェイ:劇場版』を上演する。昨年の11月~12月にかけてサンタモニカの小劇場ラスキン・シアターで『サイドウェイ:劇場版』を上演したが、今回はトニー賞(舞台業界のオスカー)を受賞している演出家デス・マクアナッフ氏の指揮のもとで公開される。ゆくゆくはこの体制でブロードウェイに持っていくことが目標であるとピケット氏はコメントしている。 以前、このブログでも映画『サイドウェイ』の続編を実現するのは難しいと話しているが、今回も続編に関しては進展がないと説明。舞台上演のほかにピケット氏は新たしいワイン・プロジェクトにも関わっており、オレゴンのウイレメット・バレー産のピノ・ノワールを197ケースを生産。オレゴンのHarper VoitワイナリーのDrew Voit氏とTartan CellarsのDarcy Pendergrass氏の協力のもとでワイン・ブランド<Ne Plus Ultra>を立ち上げ。一般向けにリリースされるかは定かではないが、今のところは書籍のサイン会などで紹介しているようだ。 (イメージ:Rex Pickett Twitterより) (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:The Couch Sessionsより) 最後は今年で2回目となった3日間の野外フード&ミュージック・フェスティバル<The Great GoogaMooga>がニューヨークのブルックリンで開催された。最初の2日間は天候に恵まれ無事に進んだようだったが、最終日の日曜は雨に見舞われ、いくつかの音楽イベントのキャンセルを余儀なくされた。昨年と同様に100種類以上のワインが用意された。日頃お目にかかれない小規模ワイナリーや世界各国の珍しいブランドを楽しむことができた。今年はニューヨーク州のワインが前年より多くフィーチャーされ、また昨年、東海岸を襲った台風「サンディ」被害にあったRed Hook Wineryも元気にブースを出展した。 (イメージ:Scott Lynch flickrより) … Continue reading

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アメリカのピノを舞台裏で動かしている人物たち

映画プロデューサーとワイン・プロデューサーの二役をこなすターロフ氏。 (イメージ:LosAngelesTimes/Jean Yatesより) 映画プロデューサーのマーク・ターロフ氏が2005年に開始したワイン・プロジェクトはカリフォルニア、オレゴン、フランスを跨りピノ・ノワールとシャルドネの様々な表現を<Evening Land Vineyards>のブランド名で打ち出したが、2012年に自ら<Evening Land>のプロジェクトから手を引き、この度、オレゴンのウィラメット・バレーで<Chapter 24 Vineyards>で新たなピノ・チャレンジに取り組んでいる。 <Chapter 24>を紹介する前に、まずは簡単に<Evening Land>のプロジェクトの解説が必要。ターロフ氏が<カリフォルニアの最高峰のピノ産地>ソノマ・コーストAVAのオクシデンタル・ヴィンヤードとサンタ・リタ・ヒルズAVAのオデッセー・ヴィンヤードを購入。ベテラン・ワインメーカーのサシ・モアーマン氏を起用し、カリフォルニア・ピノ造りを開始する。次に前々から喉から手が出てくるほど欲しかった、オレゴンのエオラ・アミティー・ヒルズAVAのセブン・スプリングス・ヴィンヤード(Adelsheim、Bethel Heights、Cristom、Domaine Drouhin、 Evasham Wood、Penner-Ash、Rex Hill、St.Innocentなどのトップ・クラスのオレゴン・ワイナリーがこの畑からピノ供給を行なっていた伝説の畑)を入手。ここにはブルゴーニュのムルソー地方の<ドメーヌ・コント・ラフォン>で活躍するドミニク・ラフォン氏をコンサルタントとして起用し、彼のもと修行経験を積んだイザベル・ムーニエール氏を在住ワインメーカーとして抜擢。次に目を付けたのが<ピノの本場>ブルゴーニュ。ラフォン氏の協力のもとでボーヌに醸造拠点を確保し、ヴォーヌ・ロマネやプイィ・フュイッセなどとブルゴーニュの各地からピノとシャルドネを入手し、同じくラフォン氏の指導を受けたクリストフ・ヴィアル氏を在住ワインメーカーとして抜擢し、3つのロケーションでピノまたはブルゴーニュ・スタイル・ワイン造りに取り組んでいるのが<Evening Land>のプロジェクト。20ドルから100ドルの価格帯のラインアップを設けており、日本国内にもいくつかの<Evening Land>のワインは購入可能。 (イメージ:EveningLandより) <Evening Land>プロジェクト全体を立ち上げ、昨年、自ら新たしいプロジェクトをはじめるために<Evening Land>を去ったターロフ氏。今回の<Chapter 24>プロジェクトのパートナーとして組んだのがヴォーヌ・ロマネの葡萄を使用したの<コント・リジェ・ベレール>のルイ・ミッシェル・リジェ=ベレール氏をコンサルタントとして起用し、オレゴンの <Beaux Freres>(ボー・フレール)のオーナーの26歳の息子、マイク・エッツェル氏をワインメーカーとして抜擢。ちなみに<ボー・フレール>はロバート・パーカーの義理の弟さんが運営するオレゴンのワイナリー。また、マイクは兄のジャレッドとCoattails Wineryを運営していて、すでにワイン専門誌からは高い評価を得ている。 現在はワイナリーや畑がないため、オレゴンのリボン・リッジAVAの<Patricia Green Cellars>の協力を得て葡萄供給を行い。また、オレゴンのヤムヒルAVAの<Soléna Estate>の醸造施設を借りて2012ヴィンテージのワイン造りに取り組んでいる。 これ以上<Chapter 24>プロジェクトに関する情報は入手できていないが、今後、新たなインフォメーションが少しづつ出てくるのを楽しみにしている。 唯一探すことが出来た<Chapter24>のロゴマーク。 (イメージ:Avalon Wine on Oregon Wineより) 話は<Evening … Continue reading

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