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大手シャンパン・メゾンがイタリアの生産者を訴える

有名シャンパン生産者の<ヴーヴ・クリコ>の親会社LVMH社がイタリア南部カンパニア州の小規模ワイン生産者<Ciro Picariello/チロ・ピカリエッロ>が造るスパークリング・ワイン<Brut Contadino/ブリュート・コンタディーノ>のラベルがヴーヴ・クリコのデザインと似ていることから訴えを起こした。 (イメージ:Grub Street/Veuve Clicquot&Ciro Picarielloより) Wine-Searcher.com経由でWinenews.itによると、年間で3500本生産されるスパークリング・ワインはほとんど海外にも輸出されないが、12億ユーロ(1700億円)の業績をほこる有名ブランドが、ラベルのせいでどれだけ被害を被っているのかがわからない、ラベルで使用されるパントーン137Cの色とデザインが消費者に間違えを与えることLVMH社は主張している。 ちなみにチロ・ピカリエッロは年間5万本のワインを生産する<自然派>系のワイナリーで白ワインの<Fiano/フィアーノ種>の評価が高く、また<Aglianico/アリアニコ種>で造る赤ワインを含めていくつかのワインは国内でも購入できる。 (イメージ:Style Essentialsより) それにしても、なぜこれだけの生産量や規模の差があるワイナリーに対して訴えを起こしたのかが正直、メリットがあるのかがわからない・・・一部ワインブログでは、親会社のLVMHがラベルのデザインだけでなくパントーン色に対しても商標を取得していると説明している。ただし、このパントーン137Cは実際にラベルに印字されると本来のオレンジ色より少し黄色に近いオレンジ色に出ている。一方でチロ・ピカリエッロは明らかにオレンジ色が強くパントーンではOrange 021C色に近い。デザインに関しては共通点を探すほうが難しく<BRUT>の文字と<C>の英字が目に入る程度で、間違えるほうが難しいような気がする。 (イメージ:Orange Crate Artより) このニュースが様々な国やメディアで取り上げられれば、商標の保護より逆に弱者をつぶしにかかってきている印象が強く出るのではないかとV・クリコ関係者に対して心配してしまうほど・・・明らかに意識してV・クリコに似たラベルを作ったのであれば別だが、今回はそうは見えない。すでにイタリアのソーシャルメディアを通じて<ヴーヴ・クリコ>のボイコットを促すハッシュタグ#boicottalavedovaで出ており、 <直訳:未亡人をボイコット>(veuveはフランス語で未亡人の意味で、イタリア語ではvedovaなる)、決して今回の訴えでV・クリコはいい印象を与えているとは思えない・・・ しかも、ご覧ください。このスパークリング意識的にラベルを逆様でボトルに張り付いている。これでV-Cと間違える人が本当にいるのだろうか??? (イメージ:andiamotripsより) 同じブログサイトからチロ・ピカリエッロの訪問記のYouTubeバージョン。 正直、この動画のBGMで流れているスティーヴィー・ワンダーのカバー曲のほうが罪深い・・・ (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか・・・ 香港のプレミアム・ワイン・オークションで入札金の新記録がクリスティーズとサザビーズで更新された。 (イメージ:flickriverより) まずはクリスティーズではドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC) の1978ヴィンテージ(12本)が47万6405ドル(4876万9579円)で落札され、DRCに対して最も高額な金額が付けられた。このほかに2つ目の1978ヴィンテージ(12本)が30万539ドル(3077万2188円)や14万1885ドル(1452万4767円)のロットなども落札され、総額で900万ドル(9億2133万円)分のDRCのワインが落札された。 (イメージ:Wikipediaより) 一方、サザビーズではナパのオーパス・ワン(1997年~2005年ヴィンテージを含む100本セット)が16万5千ドル(1689万4350円)で落札され、カリフォルニア産のワインでの最高記録を更新した。これまではボルドー産のプレミアム・ワインが香港のオークション市場で高額を記録していたが、ここに来てブルゴーニュとカリフォルニアを含めてシャンパーニュ地方、スペイン、イタリア、オーストラリアなどもオークションで高額を集める傾向が出ている。 (ニュース・ソース:Decanterより) *** アマローネ・ワインは葡萄を干すところから始まる。 (イメージ:Aldegheriより) 北イタリアの人気ワイン産地の一つヴァルポリチェッラDOCで80トンの赤ワイン用の葡萄が地元警察に押収され、産地外で栽培された葡萄でヴァルポリチェッラで人気のアマローネ(Amarone/葡萄を干し、香り高い、長期熟成する希少な赤ワイン)を造る違法行為を止めることができた。違法行為を起こした生産者は公表されていないが、誤って何の違法行為を起こしていないAldegheri Wineryが疑われて、とんだ迷惑・・・ヴァルポリチェッラ産地の支援団体が取り急ぎウェブサイトを通じてAldegheriへの誤解を晴らすコメントを発表した。 (イメージ:Consorzio Tutela Vini Valpolicella/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine-Searcher.comより)

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近代建設のワイナリー

イギリスのテレグラフ紙で近代的な建設設計で建てられたワイナリー施設の特集を掲載した。 以前にもこのブログでも紹介したイタリアのトスカーナ地方のスーパー・タスカンのAntinoriの斬新なワイナリーのデザインを取り上げるなど、このほかにもナパ、オーストラリア、スペインなどにも印象的な建設を駆使したワイナリーを紹介した。 まずは1998年に建てられたナパ・バレーのDominus Estateが紹介された。このワイナリーはスイス出身の設計チームがデザインした建物で、ナパの近代的なデザインのワイナリーの一つとして多くの注目を集めた。 遠くから見ると石が積まれたシンプルな建物に見えるが、近くにいくと鉄の骨組みの檻に無数の岩が置かれていて、光を通す壁になっている。実はこのワイナリーは一般向けのテースティングを行なっていないので招待なしでは敷地に入ることもできず、当然、勝手にワイナリーを見学することもができない。最近、新しいウエブサイトで建物のデザインを紹介しているので、そちらで多少ご覧いただけます。 (イメージ:Dominus Estateより) 次はオーストラリアのヴィクトリア州のヤラ・バレー産地にワイナリーを構えるMedhurst Wines。2012年にオーストラリア国内建築デザインの商業施設部門で表彰されたワイナリー。こちらはワイナリーでのテースティングを行なっているので、見学可能。巨大な壁を設置したようにしか見えないのだが、裏にあるワイナリー本体と上手に調和が取れたデザインであることを想像できる。 (イメージ:Medhurst Winesより) 最後はスペインのリオハから。正確にはリオハ・アルタ産地で創業125年の実績があるVina Tondonia Winery。こちらはワイナリー自体は古く味のある施設だが、新しいテースティング・ルームが最近開設されて建築デザインが注目を集めている。カラフをモチーフに正面・入り口のデザインが印象的で、また古い建物と上手にマッチさせているところが魅力的。 (イメージ:TondoniaWineryより) このほかにもイタリア、ポルトガル、中国などの斬新な建物のワイナリーがテレグラフ紙の記事の中で紹介されている。 (ニュース・ソース:Telegraphより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか紹介します。 まずはイタリアのピエモンテ地方のバローロDOCGに関するニュース。バローロは基本的に11つのコムーネ(村・ゾーン)で構成されている。代表的なところでは<Barolo/バローロ>、<Castiglione Falletto/カスティリオーネ・ファッレット>、<La Morra/ラ・モッラ>、<Monforte d’Alba/モンフォルテ・ダルバ>、<Serralunga d’Alba/セッラルンガ・ダルバ>など各コムーネの中でもブルゴーニュに見習って畑のランキング(Grand Cru制度)を取り入れるようになり、結果的にこれが葡萄の取引価格およびワイン価格を左右する。畑のランキングは主に何人かの専門家に土壌や気候の分析を行い、地元生産者とネゴシアンたちが合意している畑のマップが存在する。 (イメージ:WineDineGuideより) バローロでは<Cru制度>と呼んでおり、各ゾーン内では現在では<暗黙の了解>のような形で何十年も続いてきた畑のCruマップで活動してきたが、Baroloゾーン内のCannubiコムーネ(村)の畑の所有者Marchesi di BaroloワイナリーのErnesto Abbona氏が面積の大きさに不服を抱き、これまで15ヘクタールの認定を34ヘクタールに認定変更を訴える裁判がイタリアのローマ最高法定で判断が行なわれ、地元関係者の間では畑の拡大に対して反対が多かった中、裁判所は拡大を認める判決を下した。Abbona氏は2010年に地元裁判所で面積拡大を訴え、勝利し、そして判決が逆転する経緯があり、今回はイタリアの最高裁判所での訴えとなった。地元関係者によると、これまで何十年も続いてきた制度で地元関係者同士合意のもとで決めた区域を裁判所で変更されられるのは、バローロに対する信頼と信用を失うことにしかねないと懸念を漏らしている。 (イメージ:TheWineBeatersより) 最初はこのニュースで何が大きな問題なのかがよく理解できなかったが、色々なブログで意見を読んでいても<地元>と<お国>との間で考え方の違いが存在することが鍵を握っているような気がする・・・特にバローロでは地元関係者の多くが納得のいくシステムをわざわざ作ったのに、それをよそから変更しなさいと言われるのは気分はよろしくない、一方、当事者のAbbona氏は畑が部分的に違う評価がされているのも不思議な話。 (ニュース・ソース:WineSearcher.comより) *** 今度はフランスのAOC関連のニュース。ソーヴィニヨン・ブラン種で有名なロワール地方の東側に位置するサンセールAOCが210キロ離れたトゥールAOC(ほぼ中央)に吸収され、まずは「サンセールAOC」の名称が使えなくなり、<Sancerre/サンセール>自体の称号が保護されなくなると地元関係者は激怒している。フランス政府の農業省の原産地呼称委員会(Institut National des Appellations d’Origine、 INAO)が管理するアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellation d’Origine Contrôlée、AOC)は予算不足でサンセールAOCの事務機能を閉鎖すると判断。 (イメージ:Wine Terroirsより) 地元生産者はこれまでと同様の会費をINAOに支払いながら、これまで活動してきた産地名で活動できなくなり、同時にPR面や称号を保護する面でも「サンセールAOC」は消えることとなる。地元生産者は自ら<Sancerre/サンセール>の商標認定を行い、関係者が共有できるトレードマークを作る動きがでているが、フランス政府は他のAOCでもこのようなAOC制度からの離脱行為を防ぐために、この<トレードマーク共有案>をつぶすと関係者は推測している。 実に難しい状況だが、正式名所が<トゥールAOC>であろうと、今後もワイン・ラベルには<Sancerre/サンセール>の文字を活用するわけで、そこら辺は慣れのような気がするが・・・それより偽物<Sancerre/サンセール>または勝手に<Sancerre/サンセール>とワイン・ラベルに表記するの防止する管理システムをINAOに考えてもらったほうが重要なような気がするのですが・・・ (ニュース・ソース:Jim’s Loireより) *** 最後はアメリカ人マスター・ソムリエのリチャード・ベッツ氏が<こすると香りがする>特殊な紙でできたワインの香りを学ぶ本を出版。アメリカでは「Scratch n’ Sniff(直訳:こすって・香る)」と呼ぶ子供向けの絵本やシールなどでよく使用される技術。『The Essential Scratch and Sniff Guide to … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週、お伝えしたワイン関連ニュースの続報をいくつか・・・ まずはイタリアのアフリカ系(コンゴ出身)の女性大臣に対する差別発言で話題になったイタリアのワインメーカーのフルヴィオ・ブレッセン氏に関する続報。ワイン専門誌のワイン・アドヴォケートは次回掲載予定のイタリア・フリウリ地方のワイン・レビューからブレッセンのワインを除くと発表。 (イメージ:Il Fornaioより) ワイン・アドヴォケート誌のイタリア地区担当のモニカ・ラーナー氏は自身のツイッターで「今回の一連のフルヴィオ・ブレッセン氏の発言に伴い、次回行われるフリウリ地方のレポート特集では彼のワインは試飲しない」っとツイートと行った。 元々、ワイン・エンスージアスト誌でイタリア地方を担当していたラーナー氏は常にブレッセンのワインに対して高い評価を与えており、過去にイタリア産のピノ・グリジオで最高得点の93点を出している、ブレッセン・ワインのファンの一人。これまでのニューヨークのナチュラル・ワイン専門のワインショップ<Chamber Street Wine>やコロラド州のフリウリ地方の食文化を専門としたレストラン<Frasca>がブレッセンのワインを取り扱いをやめることを表明。 当の本人は、その後は発言を自粛または言いたいことは全て述べたのスタンスを取っているのか、いまだワイン・ブログ上でのディスカッションが高まる中で、特に今回のワイン専門誌の取り扱いの停止に対するコメントは出していない。ブレッセン・ワインには根強いファンが多くいて、少量生産で特に今回の事態でビジネスにはそう影響が出ないと、いまだ本人も想像しているのかもしれない・・ フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州を代表するリボッラ・ジャッラ種のワイン。 (イメージ:Vundulgeより) (ニュース・ソース:TheDrinkBusinessより) *** サンタバーバラのFoxen Canyon Wine Trailは中小規模のワイナリーが数多く存在する。 (イメージ:Spaswinefoodより) サンタバーバラのワイナリーの運営規定改善計画の内容が少しづつ明らかになってきている。そもそもサンタバーバラのワイナリー運営者同士での討議を経て、運営規則が作られるものの、実際にこれまで具体的な運営規則の内容が公表されいなかったことから少し謎に包まれていたこのトピックスにやっと具体的な改善案が明らかになった。 まずは、ワイナリーの区別をこれまでの規模を示す<3段階>から<4段階>に変更をする。AからDのレベルに分かれるのはワインの生産量および葡萄の収穫量で区別する。新たに開設する<レベルA>は最も小規模のワイナリーで最低で年間2エーカー分の葡萄畑が必要となる。この<レベルA>のワイナリーにはテースティング・ルームやワイナリー訪問を完全に禁止することを提案。それ以降の<レベルB>から<レベルC>のワイナリーはこれまで一度に最大80人の訪問者対応から最大50人に減らすことを提案。また、収穫祭やワインのリリース記念などの特別イベントもワイナリーの規模で年間の開催数と1回の参加人数の上限を定める。今回の提案では<レベルC>と<レベルD>のワイナリーに限り、年会8回で最大150人から年会12回で最大200人とそれぞれ異なる。最後に食事の提供に関してはレベルA以外はワイナリーで調理した食事を提供することは許可するが、メニューなどを用意したレストラン業のサービスは全て禁止とする。 これまで地域を訪れる観光客の多さやマナーの低下が地元住民に迷惑がかけていることが課題に取り上げている理解しいたが、正直、今回のいずれもの提案に対して多くの既存のワイナリーから賛同を得られないような気がする。 まずは葡萄生産量でワイナリー規模を示すレベルに新たに最小規模のワイナリーを加える意味が全くわからない。しかも、訪問者を禁止するなどワインの直接販売を実質的に禁止する規則が厳しすぎる。おそらく特にワイナリーでワイン造りを優先するのではなく、結婚式やパーティー会場などとして専用ビジネスを展開を考えているビジネスに対して、このような規則はわかるが、実際に小規模のワイナリーを運営を考えていて、サンタバーバラで開業誘致にはあまり好ましくない条件のような気がする。 次に記事でも少し明記されているが、ワイナリーの来場者・訪問者の定義が議論されると思う。まずは一度で最大80人から50人に減らすことは、ワインのテースティングやツアーから期待できるワインの直売売上が減ることと推測できる。今回の変更案は地域の交通事故や渋滞緩和などの意味が大きく取り入れられているため、来場者・訪問者の定義がワイナリー職員以外の人全てを含むことで業者や取引先なども人数に含まれる。個人の観光客訪問者と仕事関連の訪問者を一緒にされるには気の毒。最近、各地のワイナリー訪問をする際に、必ずと言っていいぐらい、観光ツアーの来場者もいれば、自分のようなビジネスの取り引きを話にワイナリーを訪れている、基本的にビジネス取り引きの場合、テースティング料金も取らず、ワインの販売もそれほど期待できないので、正直、別扱いにするべきだと思う。 ワイナリーの運営規定改善の案が提出されただけで、これから本格的な議論が行われると思うのだが、今後も新たにワイナリー開設やサンタバーバラのワイン産業の成長を考慮するなら、もう少しうま味のある条件を提出したほうが良いのではないかと勝手に期待している・・・ (ニュース・ソース:Santa Maria Timesより) *** (イメージ:Wine Instituteより) 最後にカリフォリニア州では9月は<California Wine Month>として州全体でカリフォルニア産のワインを盛り上げていく月。ワイナリーは収穫シーズン真っ盛りだが、各地ではいろいろなワイン関連のイベントが目白押し。9月にカリフォルニアに訪れる際にWine Instituteのサイトでカリフォルニアの各地で開催されているワイン関連のイベントをチェックしてみてください。 (ニュース・ソース:Discover California Winesより)

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イタリア生産者が暴言でワインのボイコット騒動?!?

今回、問題発言を発したフルヴィオ・ブレッサン氏。 (イメージ:Vinographyより) 北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の人気生産者<Bressan /ブレッサン>のオーナー兼ワインメーカーのフルヴィオ・ブレッサン氏が自身のフェイスブックに投稿したイタリア政府初の女性アフリカ系大臣の移民政策に対して差別発言が露骨に含まれた批判コメントがワイン・ブログ界で大きな話題になっている。 フェイスブック上の投稿内容は直ちに消去されたが、消去される前にイタリア・ワインに関する人気のワイン・ブログで取り上げられ、ブレッサン氏に対する批判コメントやワイン取り扱いのボイコットなどがコメント欄で飛び交う中、ブレッサン氏自らブログのコメント欄にフェイスブックに投稿した内容に対する説明を長々と行った。ただし、謝罪や差別用語使用に対して反省の気配は全くないことから、更に火に油を注ぐ形となってしまった。 ブレッサンは日本でも評価が高く、イタリア及び自然派ワイン通の間では希少のワインの一つとして扱われる。このブログでも何度も紹介しているカリフォルニア産のリボッラ・ジャッラ種(その1、その2)、ピノ・グリジオ種、トカイ・フリウラーノ種でワイン造りを行っている生産者は常にブレッサンに対するワイン造りに関するリスペクトを語る。今回の問題発言騒動でそのリスペクトも実際のワインとは別に、かなり薄れたことと想像する。 フルヴィオ・ブレッサン氏のフェイスブックには24日付けで新たな釈明文が掲載されており、事態も治まりつつあるが、今回はソーシャル・ネットワークやインターネットでの簡単なやり取りでここまで大きな事態になるとは本人も思ってはいなかったはず。 とにかく差別用語の使用や人種差別全般に関してアメリカの反応が非常に厳しいことも、これまで関わってきた人権問題の歴史が物語っているのかもしれない。一方、ブレッサン氏の表現の自由や同感・同情者が周辺に多く存在する釈明文の様々なコメント、「十分お金があるので好きにボイコットしろ」や「存分に言いたいことを使いたい言葉で表現する」などのスタンスは、正直、言い分としてかなり残念である。世界中に人種差別問題は根強く存在していることは間違いなく、あえて自らそれを認めるのも、あっけに取られたのが正直な感想・・・ いくつかブログでブレッサン氏の最初のコメントといくつかの釈明文が取り上げられているので、ご関心がある方はコピペで翻訳機能で見てみてください。DoBianchi(イタリア・ワイン専用ブログ)、1WineDude(総合ワインブログ)、Vinography(総合ワインブログ) 今回、差別発言の中心となってしまったコンゴ出身のイタリア人Cécile Kyenge大臣。 (イメージ:Feminspireより) (ニュース・ソース:DoBianchiより)

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リボッラ・ジャッラ(その2)

<Ribolla Gialla/リボッラ・ジャッラ>種を初めて知って、ブログで取り上げたのも約1年前で、今だカリフォルニアでは希少で珍しい品種に関する勉強会イベントが今年もナパで開催された。 リボッラ・ジャッラの野外勉強会。 (イメージ:Serious Eats/Stevie Stacionisより) 実は、まだカリフォルニア産のリボッラ・ジャッラは未体験。国内には北イタリアでスロベニア国境付近のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州産のものがいくつかのインポーターさんにより輸入されており、その内、2つの造り手のものしか試したことがない。いずれも<ナチュラル・ワイン系>の造り手さんでレモンと酸味の印象があるが、一度試してからかなりのブランクがあるので、正直、リボッラ・ジャッラに魅了されるカリフォルニアの造り手からもう少しインフォメーションが欲しいなと思っていたやさきにSerious Eatsで興味深いレポートが掲載されたので、紹介します。 まずはカリフォルニアのリボッラ・ジャッラを語る上で忘れてはいけないのが今年の4月に亡くなったGeorge Vare氏。ソノマのガイザー・ピークやナパのルナ・ヴィンヤードでのワイナリー経営を経て、イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリアで出会った醸造家のヨスコ・グラヴナー氏からいただいたリボッラ・ジャッラの葡萄の木の苗がそもそもな始まりであるので、現在、カリフォルニアのリボッラ・ジャッラを取り扱っているワイナリー/ワインメーカーはどこかでVare氏とのつながりを持っている。それはVare氏以外にリボッラ・ジャッラを栽培している人は存在しなかったからだ。 以前にもこのブログでリボッラ・ジャッラを取り上げた際に、この品種は原産国の北イタリアでもここ十数年前からどちらかと<リバイバル品種>として注目を浴びるようになった。ということは何百年前は大量に栽培されていた葡萄が一時栽培量が落ち込み、時を経て少しづつ復活してきたと理解しています。復活の要因の一つがVare氏が出会った醸造家のヨスコ・グラヴナー氏など地域の伝統的な醸造方法やナチュラル・ワイン・メーキングでこの品種を醸造し、他とは違う独特の味わいのワインを作り上げたことが注目を浴びるきっかけを造ったと理解している。イタリアでも少しつづ復活を遂げているくらいなので、カリフォルニアの場合には完全な未知なる世界で、毎年試行錯誤をしながら葡萄栽培から醸造に取り掛かっている。原産国での代表的なリボッラ・ジャッラの特徴や好評を得ているワインの醸造方法を積極的に研究している傾向がカリフォルニアでも取り入れられており、これらを独自の成功例を融合して独自のカリフォルニア(またはVare)リボッラ・ジャッラが造られている。 今回の勉強会形式のイベントではGrassi Wine Company、Massican、Forlorn Hope、Arnot-Roberts、Ryme Cellars、そしてMatthiassonが造ったワインが振る舞われた。 まずは、Grassi Wine Companyはアプリコット、イエロー・ピーチ、バナナの皮、白い花の香り、いきなり襲われるような感じで酸味が広がる味わい。タンニンも感じることができ、ギリシャの白ワインのAssyrtiko/アシルティコ種に似た感覚があったとか。 (イメージ:Grassi Wine Companyより) 次にMassican。オーナー兼ワインメーカーのダン・ペトロスキー氏はリボッラ・ジャッラをシャルドネとトカイ・フリウラーノをブレンドしたワイン名:<Annia 2012>。記事のライターは面白い言葉でこのワインを味わいを表現、<baked yellow fruits and a warm, soft spiceness(黄色のフルーツをベイクした感じに温かい、微かなスパイス)>、冷静に考えると全く意味不明だが、言いたいことは凄く伝わってくるものがある、レモンやバナナや黄色がかったフルーツをオーブンで温めた甘酸っぱいような臭いにほのかな料理スパイスが混じった感じ、個人的には全然ありです。こちらもフィニッシュには衝撃的な酸味が残ると説明。 次はForlorn Hopeの2011ヴィンテージ。このワインは醗酵段階で果皮に付けたまま約2週間のスキン・コンタクト浸け込みが行なわれた。果皮にはタンニンが含まれており、結果的に通常より多くのタンニンが感じられる仕上がりになっていのと長期熟成に向いている。また果皮からは洋梨、桃、アーモンドの香りを抽出することができ、これまでのワインはどちらかと<濃厚さっぱり系>だがこのワインは厚みのあるワインに仕上がっている。 (イメージ:ForlonHopeTwitterより) Arnot-Robertsでは2種類のリボッラ・ジャッラを造った。1つは4時間程度のスキン・コンタクトを駆使し、柔らかい黄色メロン味に刺激的な酸味でフィニッシュするワイン。もう一つは2週間のスキン・コンタクトをイタリアの醸造家のヨスコ・グラヴナー氏が利用する土でできたアンフォラの中で行なう。粘土の香りと黄色のリンゴのスライスとパースニップ(白いニンジンのような根菜)に丸みのある味わいに仕上がっている。 Ryme Cellarsでも2種類のワインを造った。こちらもスキン・コンタクトでの実験を行い、1つ目は1ヶ月の期間もう一つは6ヶ月のコンタクト期間で実験。両方ともタンニンを感じることができ、もう少し丸みにある酸味であった。違いとしては、一つはリンゴやアプリコットやアップル・サイダーの特徴があったのにもう一つはメタリックでミネラル質を感じることができ、レーズンやレモンとアプリコットの果皮の味わいを感じることができた。 (イメージ:Domaine LAより) 最後は今回のイベントの主催ワイナリーのMatthiasson。Vareの畑の葡萄以外にも、Vare氏から譲り受けた枝をMatthiassonの庭にある木に接ぎ木し、自分たちでも少量だが造っている。Matthiassonでは50/50でゴールドとグリーンの特徴を現すことを心がけている。どういうことかと思いきや、ゴールドには黄色いリンゴ、黄色いメロン、ハチミツの特徴。グリーンには青リンゴ、ミント、アニスなどのスパイスなどが含まれ、当然、強い酸味はグリーンに入り、これらのゴールドとグリーンの要素が50/50出すことを目指しているとか。 … Continue reading

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ワイン関連の事件

今週のワイン・ニュースは週の初めにこのブログでも伝えたオーストラリアの大手ワイン企業<Teasurey Wine Estate>がアメリカ市場向けのワインを大量に処分するニュースで一色だが、今回はもう少し<事件性>のあるワイン関連のニュースでメディアで取り上げられているものを紹介させていただきます。 *** (イメージ:VineTalkより) まずは、数週間前にナパから報道されたニュースで、ワインのインターネットショップのWine Tasting Networkの重役を務めていたクリス・エドワード容疑者が会社の資金90万ドル(約9000万円)を横領した容疑で逮捕状が出されたが、6月にサンフランシスコ連邦裁判所への出廷に現れなかったことからFBIの<逃亡者リスト>に入った。 (イメージ:WeaselZippersより) このニュースの興味深いところは大きく2つある。まずはエドワード容疑者はナパではかなり知名度のある存在で、ワイン販売会社の役員を務める以外にも、2003年と2005年の2度もナパ郡の議会選挙に立候補するなど、地元では多くの交流を持っていた。同性愛者であることも公表していて、ゲイ・レズビアン・コミュニティーでも活動し、また地元病院のHIV/AIDS患者の支援活動にも、彼のワインビジネスのつながりを利用してワイン・チャリティ・イベントや募金集め活動にワインを寄付するなどに積極的に参加してきた存在。ワイン関係者と様々の支援団体の関係者を含め、今回の逮捕・逃亡のニュースで驚いている人は少なくない。 一方で2005年~2012年の間、勤めていたてWine Tasting Networkでの横領犯罪のほかに、2001年~2005年の間勤めていた会社でも小切手が紛失する事件や離婚した前の奥さんと共同で使っていた銀行口座から不正な小切手を発行するなどこれまでも不正を働いていたことがわかり、決してクリーンなイメージの存在ではなかったことがここにきて明らかになっている。 エドワード氏の知り合いはメキシコに逃亡しているのではないかと推測しており、この先どのように身柄が拘束されるのかがナパの地元紙では注目されている。 (ニュース・ソース:NapaValleyRegisterより) *** イタリアからはキャンティ、バローロ、モンテプルチアーノなど有名産地をワイン・キットのラベルに表示してたイギリスのメーカーが国際警察のインターポールが商品の販売停止の取り締まったニュースが報道された。 (イメージ:Wines And Wineより) 今回、取締りにあったワイン・キットはインターネットのショッピング・サイトのAmazonやeBayなどで販売されており、瓶詰めされていないワインでもイタリアではProtected Denomination of Origin/DOP(原産保護商品)の対象となったことから、差押さえ対象となった。今回のインタポールの活躍に対してイタリアの農業省大臣も多いに称えている。 これらのワイン・キットは粉上のワインの成分を化学薬品やオーク・チップなどと合わせ造るワイン。そもそもイタリアの人気テレビ番組で<偽ワイン>特集で取り上げられ、イタリア当局が調査が開始した。番組ではカナダのトロントで大量にワイン・キットが製造・販売している様子が潜入取材で<偽ワイン>事情が紹介されていた。今回、取締りとなった業者とは違うメーカーとも見受けられるが、テレビの影響力を凄さを体感できた。 イタリアの人気番組<Striscia la Notizia>で放映さてら様子。 (イメージ:StudItaliaNewsより) (ニュース・ソース:The Localより)

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各地のスパークリング・ワインに関するニュース

連日、猛暑日が続く中この季節にピッタリなスパークリング・ワインに関連したニュースをいくつか・・・ 最近、Hambledon Vineyardを訪れたカミラ夫人。 (イメージ:The Drink Business/Chris Ison/PAより) まずはイギリスから、カミラ 夫人(チャールス皇太子の夫人でコーンウォール公爵夫人)の父親がワイン醸造家で、祖父がワイン醸造に関する著書を出版していることから、実はワインとは縁が深い。2011年からは<イギリス葡萄協会>の代表に就任するくらいで、最近、各方面から注目を浴びるようになったイギリス産のスパークリング・ワインをさらに世界に広めることに望んでいるはず。 (イメージ:Hambledon Vineyard Pintrestより) そこで最近、イギリス最古の商業用の葡萄畑を所有する<Hambledon Vineyard/ハンベルドン>を訪れた際に<スパークリング・ワイン>の名称に代わるイギリス独自の<スパークリング・ワイン>の呼び名を設けることを要求した。スペインでは<カヴァ>、イタリアでは<プロセッコ>が存在するようにイギリス独自の名称があってもおかしくない。 そもそもフランスのシャンパーニュ地方を意識して1980年代にイギリス東南と西南部にシャルドネやピノ・ノワールが盛んに栽培された。現在は100ヶ所の葡萄畑が存在し、124ヶ所のワイナリーが年間で約200万本のスパークリングが製造される。価格は約3000円~5000円台で決してお手軽とは言えないが、ワイン愛好家の間では評価は高まっており、本格的にスパークリング・ワイン業界でシェアを拡大するのであれば、<独自の名称>も悪い考えではないのかもしれない。 カミラ夫人も自らいくつか候補を考えるとこを宣言していて、実際にどういう名称におさまるのかが、かなり気になる。できれば<地域名>を利用できればいいのだが、いかんせん東南部のケント地方から南西部のエセックス地方まで広範囲にスパークリングが醸造されているので、どの地域名を選ぶにも地域間で喧嘩になりそう・・・最終的には<○○スパークリング>が正式名称になり、それを省略されたものが愛称になると思うので、<ケンクス>や<ケセックス>(ケントとエセックスを合わせただけ)とかでもいいと思うのですが・・・ 近々、義理のお孫さんが生まれた際には<ケセックス>で誕生を祝うのでしょう・・・ イギリスの3大スパークリング・メーカー<Ridgeview>、<Nyetimber>、<Chapel Down>。 (イメージ:Window On Wine、Shinesquad、Wine Times Hong Kongより)  *** (イメージ:Battistellaより) 次はイタリアからプロセッコに関するニュース。イタリアの農業省は特別捜査員をスーパーやワインバーに配備し、ベネト地方で最近件数が急増している<偽プロセッコ問題>を対処するとInternational Business Times紙で報道された。 最近の調査で約3割のプロセッコはイミテーション・ワインであって、人工的に炭酸ガスを混入し、樽サーバーなどから飲食店で売られている。そもそもこの問題の発端は2009年にプロセッコ産地の基準が変更され、この変更に対応できず、基準に満たさないワインが製造されるようになった。その低品質なワインにDOCの文言をワイン・ラベルに付けて、通常通りに販売をしていることに終止符を打つことが産地の品質と評価を保つには死活問題。  地元紙で<偽プロセッコ>に関する記事。 (イメージ:Battistella Facebookより) 今回の<偽プロセッコ>を判別するのに専門知識が必要なため、特別捜査員の一人にベント地方でプロセコを醸造しているアンドレア・バティステラ氏を起用した。今のところは製造者よりも販売店の取締りが優先されており、酒販店や飲食店でDOCワインと表記されている<偽プロセッコ>を販売している店舗には最大2万ユーロの罰金が科せられる。 特別捜査員に抜擢されたBattistellaのアンドレア・バティステラ氏。 (イメージ:Viniesaporiより) しかし、<ワインメーカー兼イタリア政府特別捜査員>の肩書き、かなりカッコいい・・・ (ニュース・ソース:The Drink … Continue reading

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<ホール・クラスター>と<除梗>の考えの違い

Wine-Seacher.comのワイン専門サイトでは長年ブルゴーニュ地方でワイン造りで2つに意見が分かれる果梗(かこう)の取り扱いの考え方の議論がイタリアのピエモンテ地方にも飛び火したことに関する記事を掲載。 まずは簡単に用語の説明から、英語では「Whole-Cluster」または「Whole-Bunch」と呼ばれる醗酵方法がある。「Whole(ホール)」は 全体の、完全な、無傷の、そっくりそのままの意味があり、ワイン造りでは<葡萄の房のまま>を意味する。果実の粒だけでなく無数の茎または果梗も含まれる。ワイン醸造ではホールで醗酵を行なう手法もあれば除梗機を使用して、できるだけ多くの果梗を取り除いてから醗酵を行なう2つの考え方がある。 果梗を付けたままホールで醗酵を行なう場合。 (イメージ:Punchdown Cellarsより) 除梗機を利用し、更に手作業で果梗を取り除く場合。 (イメージ:PunchdownCellarsより) 果梗を含んだ醸造メリットには年を重ねるとハーブやスパイスの味わい与える効果があり、また果梗からタンニンを抽出することができワインに厚みを与えることができる。今回の記事によるとブルゴーニュではDomaine de Montilleなどと<賛成派>が存在し、一方でDomaine des Comtes Lafonなどは<反対派>として知られている。特に味わいに対してデリケートなピノ・ノワール種の取り扱い方でホールと除梗派の間で違いが明確にでるので議論がヒートアップすることがある。今回、そんなピノ・ノワールと同様にイタリアのピエモンテ地方で多く栽培されるネッビオーロ種の取り扱い関して2つの考え方が異なったスタイルのワインを作り上げている。 *** 主にピエモンテ州を代表するバローロDOCGとバルバレスコDOCGの醸造家がネッビオーロ種の取り扱いで果梗に関して意見が分かれている。ホール派にはバルバレスコのネッビオーロを造るGaja(ガヤ)がいる。 80年代にはよりタンニンが柔らかになるようにワインが仕上がるように、除梗機を活用して果梗をできるだけ取り除く手法が支流だったが、徐々にホールの正しい取り扱い方がわかってきてから、ホールで醗酵を試す醸造所が少しづつ増えてきた。Gajaの醸造責任者のGaia Gaja氏によると果梗自体が十分に成長しないとワインに対してハーブやスパイス効果が現れないと説明。また、果梗を含んだまま醗酵を行なうと、通常よりもワインの色が薄れることがあるのでマセラシオン(果汁と果皮を漬け込む期間)を長く行なうことも何回かのトライアルでわかった。この結果、Gajaが所有数するブルネロの醸造施設でもサンジョヴェーゼ種に対してホール醗酵を試すと話している。 (イメージ:100vinoより) バローロ地区モンフォルテ・ダルバのFerdinando Principanoもホール醗酵を取り入れている醸造家の一つで、元々ナチュラル・ワイン造りを取り入れているワイナリーであるので、ホール醗酵の決め手は葡萄畑にあると説明。無農薬でパーフェクトのコンディションの中で栽培された葡萄のみがホール醗酵に適していることを強調している。 (イメージ:Altissimocetoより) 同じくバローロとの老舗ワイナリーPrunottoでもホール醗酵を試しており、2008バローロ・レゼルバでこの手法を取り入れたと説明している。果梗が<熟した状態>で使用しないと青いタンニンがワインに付いてしまうことをトライアルでわかった。 (イメージ:Art Meets Bacchusより) 一方、除梗派にはバローロのMassolino-Vigna Riondaがいる。元々ネッビオーロ種には十分のタンニンが果皮から抽出することができ、古い除梗機では十分に果梗を取り除くことができず、青いタンニンの渋みが強すぎる問題があったが、最新の除梗・圧搾機はより丁寧に除梗が可能になり、同時に圧搾の工程もゆっくりと柔らかく行なわれるので、理想のタンニンが葡萄から抽出することができ、上質なバローロ・ワインを造ることができると確信している。 (イメージ:La Donna del Vinoより) 大半のバローロとバルバレスコの醸造家たちはMassolino-Vigna Riondaと同様な考えでワイン造りを行なっているが、ホール派も確実に増えている。また、ワイン研究者によると温暖化で葡萄の糖度が上昇し、同時にアルコール度数も一緒に上がる問題の対策として果梗にはアルコールを吸収する効果があると最近の研究でわかっており、今後もアルコール濃度対策でもホール醗酵を取り入れる醸造家が出てくるのではないかと推測されている。 (ニュース・ソース:Wine-Searcherより)

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