Monthly Archives: December 2013

2013年のワイン・ニュース:トップ5(後半)

〜 2013年のトップ・ニュースの続きです。 2位 ワイン関連の書籍に関する当たり年 このブログでもいくつか紹介させていただいたが、今年は興味深いワイン関連の本が多く出版された。正確には2012年11月だが、イギリス人ワイン評論家のジャンシス・ロビンソン氏とジュリア・ハーディング氏がスイス人の遺伝学を専門とする生物学者ホセ・ヴォリヤーモス博士のコラボレーションで完成した1,280ページの葡萄品種の百科事典『Wine Grapes – A complete guide to 1,368 vine varieties, including their origins and flavours』(直訳:ワイン葡萄:起源と味わいを含む1,368種類の葡萄の木に関する完全ガイド)はワイン愛好家、ソムリエ、業界関係者であれば絶対必要な一冊で3キロほどの重さだが、葡萄品種に関して一番最新の研究内容などが含まれている百科事典。ワインバーやワインショップでも一冊置いておけばお客さんは喜ぶような気がする。現在はハードカバー一冊が1万2千円程度でオンライン・ショップなどで購入できる。また、タブレット用のダウンロード版もあり、こちらは9千円程度となる。 (イメージ:Eaterより) オリジナル投稿:http://www.ppcvino.com/news/archives/794 夏ごろには、これまた2012年にブログ紹介させていただいたアメリカ人のレイ・ウォーカー氏が2009年にブルゴーニュのニュイ・サン・ジョルジュに乗り込み旗揚げした<Maison Ilan/メゾン・イラン>の体験記を紹介する『The Road to Burgundy: The Unlikely Story of an American Making Wine and a New Life in France』がリリースされた。ブルゴーニュではアメリカン人として始めて一からワイナリーを始めたウォーカー氏の一見フィクションと思ってしまうような苦悩とサクセスの繰り返しを自分自身の声で伝えてくれ。実はそもそもアメリカ人のフード・ライターで世界各国を食べ歩きし、その様子をリアリティー番組で紹介し人気のアンソニー・ボーダイン氏の番組にウォーカー氏が登場し、それから本人のブログをさかのぼって2~3週間かけて読み始めたのですが、2008年に金融系の仕事を退社するところから始まり、ワイン造りの勉強、フランスへの移住、奥さんとお子さんの合流を含めて日記のようにその日の出来事を詳細に紹介している。おそらくまだ翻訳は出ていないと思うので、英文が苦手な方は、是非、彼のブログで写真と動画を通じて彼のが経験をのぞいてみてください! (イメージ:Blog Maison … Continue reading

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2013年のワイン・ニュース:トップ5(前半)

今年、最後の投稿には独断で選ばせていただいた<2013年のワイン・ニュース:トップ5>で締めくくらせていただきます。 フランスでは2年連続で葡萄栽培に苦戦し、結果的に収穫量も平均値を下回る結果に終わった。一方、カリフォルニアやアメリカ西海岸は逆に2年連続で天候に恵まれ記録的な豊作を体験した。これらワイン生産に直接関係があるニュースがワイン業界にとって最も重大なニュースであるのだろうが、やはり『PPCVINO|厳選ワイン・ニュース』では重要度や共有性で選ぶより、画像・映像へのアクセスとミーハー魂をくすぐる度合いで選んだニュースが多いため、多少メインストリームから逸脱したワイン・ニュースが取り上げられてしまう。もっと一貫としたテーマでニュースを厳選すべきなのだが、如何せん、毎日ワイン関連のニュースを探すのも結構大変で、モチベーションを維持する意味でもワイン業界の人でもマニアックの部類に入るニュースがしばしば取り上げられる(できるだけ投稿タイトルを普通にしてマニアック度合いを隠そうとしている・・・)。また、事件性が高いニュースは個人的にたまらなく好きで陰謀説やハイレベルな詐欺などは三度の飯より好きなのかもしれない。いずれにせよ、今年もいろいろと興味をそそるワイン関連のニュースが目白押しで、早速いくつか振り返ってみよう! *** 5位 アンジェリーナ・ジョリ&ブラッド・ピットのロゼ・ワイン まず、トップ5で最初に取り上げるのは有名人・芸能人関連のワイン・ニュース。今年も多くのセレブ・ワインがリリースされたが、もっとも注目を集めたのが俳優のアンジェリーナ・ジョリさんとブラッド・ピットさんが南フランスに所有する別荘/シャトーから採れた葡萄でリリースした<シャトー・ミラヴァル>が販売と同時に数時間で完売になり、一時はあの<ピンクのボトル>がどこのニュース・メディアに登場し大いににぎわした。 (イメージ:Daily Mailより) ロゼ・ワインがこれだけ注目を浴びるのも異例で、実際にワイン・スペクテーター誌のトップ100にも選ばれ、<世界で最も高い評価を獲得したロゼ>の称号も獲得した。ワインに対する評価が高い理由にはシャトーヌフ・デュ・パプで常に最高評価を獲得している<シャトー・ド・ボーカステル>の親会社であるペラン・ファミリー社に依頼し、ワインを醸造した事実は多いに関係していることは確かだ。 2013年は特にピット氏にとっては実りの年でワイン以外にも、各種映画賞レースの本命作品『それでも夜は明ける/12 Years a Slave』にも俳優・制作者としても関わっていて、多方面で止まるところを知らない勢いで活躍が光る、このまま行けばノーベル賞やユネスコ世界遺産登録までも視野に入ってくるのでは・・・いずれにせよ、ワイン・ビジネスに参入した以上この先も注目をできるワイン・ニュースを届けてくれることを期待しよう。 *** 4位 偽造ワイン:騙され上手のビル・コッチ 次にトップ・ニュースに飛び込んで来のが偽造ワインに関するニュース。特にここ最近、莫大の数と金額で偽造ワインを製造・販売したルディ・クルニアワン被告人の裁判が行なわれ、有罪判決で閉幕したことで多くのニュース機関で取り上げられた記憶に新しいが、今回の一連の事件や裁判でもっとも気になったのが度々偽造ワインを騙されて購入させられた億万長者のビル・コッチ氏。 以前にも簡単に紹介させていただいたと思うが、コッチ氏は石油精製で富を得たコッチ・インダストリーズ創立者のフレッド・コッチの後継者の一人で、現在推定で40億ドルの資産を所有していると理解されている。二子の兄はアメリカの政治を裏で動かす影響力がある人たちで、コッチの名前は富と権力を連想させられる。 そのコッチ一族の一人が偽造ワインのニュースが発覚する度に毎度のように登場する。1988年に米大統領のトーマス・ジェファーソンが発注したと言われる偽ラフィットを購入するなど、2004年にはドットコム・ブームで富を得たエリック・グリーンバーグの約3千万円相当の偽ワイン・コレクションを購入するなど、そして今回も200本以上、2億円相当の詐欺にあっている。 何十億の資産を所有している人にはこの程度の投資失敗は愛嬌のうちに入るのか?それとも本当に騙されやすい正確なのかわからないが、新しい趣味を見つけたほうがいいのではないかとも思う・・・ (イメージ:NY Daily Newsより) 変な話、コッチ氏が偽造ワイン産業を支えているぐらいの貢献度が高すぎる・・・アメリカ4大ネットワークの一つCBSのニュースが今回のクルニアワン被告人のニュース特集を報道し、コッチ氏が大部分で登場している。ニュース動画を掲載しているサイトのコメント欄を読むと、コッチ氏に対して同情よりも明らかにあきれている様子のほうが強い・・・ 撮影前に鎮痛薬を射ったのかわからないが、騙されて購入したワインをこれだけ楽しそうに紹介する様子が何とも言えない・・・ *** 3位 イタリアのワイン事件 偽造ワインとも共通する部分もあるが、イタリア発のワイン事件関連のニュースが目立ったように感じた。 まずは北イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の人気生産者<Bressan /ブレッサン>のオーナー兼ワインメーカーのフルヴィオ・ブレッサン氏がイタリア政府初の女性アフリカ系大臣の移民政策に対して差別発言が露骨に含まれた批判コメントが大きな話題になった事態。その後は反省のコメントを出すなど、事態はおさまったが、一時はブレッサン氏は火に油を注ぐようなコメントを連発するなど、どうなるのかハラハラさせられた。 (イメージ:Vinosseurより) もう一つ大きく話題になったのが、正確には2012年12月に起きた事件が今年に入って、次々と事態が急転したブルネッロ・ディ・モンタルチーノ産地の老舗ワイナリーの<CasseBase/カーゼ・バッセ>に不法侵入・破壊被害で約6万リッターのワインが失われたニュース。 まずは色々と犯人の説(マフィアの関与を含む)が事件発生当初から推測が始まっていたが、結局、犯人は元カーゼ・バッセの従業員で、解雇を不服にしてジャンフランコ・ソルデラ氏への腹いせで犯行を行なったと明らかになった。 次にモンタルチーノ産地の加盟生産者で構成される支援団体がソルデラ氏へ失ったワインで商売ができないことから、無償で葡萄のおすそ分けを提案したところ、ソルデラ氏は侮辱行為として受け止めてしまい逆にの怒りをかってしまい、団体から退会する事態までになってしまった。 ここで事態が治まると思っていた、実際に失われていたと思っていた<Soldera/ソルデラ>が一部無事に残っていたことが判明し、これらのワインに破格の価格が付く事態になり、今度はソルデラ氏が反感を買うかたちとなった。 この手の話はたまらなく好きだ。ジャンフランコ氏はその後いくつかの専門誌で近況を説明するインタビューを行なっており、ある意味では何事もなたっかのように、農家兼ワイン生産者の生活を続けている。前のフルヴィオ氏も同様に、争いごとを避けて表舞台から隠れるより、これまで構築してきた生活やプロセスなどを続けることしかできないのかもしれない。着火すると簡単に熱くなるイタリア人の気質なのかもしれない・・・ (イメージ:Palm Beach Illustratedより) *** ~お断り~ 独り言が長くなったので、記事を2つ分けて、残りのトップ2を月曜に投稿します。また、昨年と同様にいくつか投稿から漏れてしまったモノも加えさせていただきます。ピース・アウト。

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NZワインの注目ピノ産地

(イメージ:Craggy Rangeより) ニュージーランドの有名ワイン産地と言えば<Marlborough/マールボロー>が真っ先に頭に浮かんで来と思うが、地域名に同じ<borough/ボロー>が付き、マールボローとよく間違えられる<Martinborough/マーティンボロー>で造られるブルゴーニュ・スタイルのワインが最近、注目を集めている。 (イメージ:Wines From Martinboroughより) マーティンボローはマールボローと異なり<ノース・アイランド>の南側に位置し、NZ首都のウェリントンからは1.5時間程度、正確には<Wairarapa / ワイララパ>産地の一部に入る。マールボローがNZワインで最大規模の産地で約66%の栽培面積(2万2千ヘクタール)を占めるところ、マーティンボローは約940ヘクタールで約3%程度の栽培面積で行なわれている。葡萄栽培産地として30年程度の歴史しかないが、独特の地形、そして科学的に証明されたブルゴーニュとの共通点を活かし、想像を覆す印象的なピノ・ノワールを小規模のブティック・ワイナリーのみで活動している。 (イメージ:Craggy Rangeより) マーティンボローの規模には独特の地形が関係しており産地と平行に流れるルアマハンガ川と自然の力で完成された崖と断層崖からNZでも独特の土壌が存在する。主にシルト(砂よりは細かいが粘土よりは粗い沈積土)、ローム(砂と粘土が混ざり合った柔らかい土)、 そしてレス (北米・ヨーロッパ・アジアなどの黄土)が崖と川から2万年かけてに産地一体に層を造り、深さ15メーターまで到達する自然の水はけができる<総合砂利>が地域の独特の土壌を構成する。また、ほかのNZ産地と比較して大きな違いは降水量が特に少ない産地であることが特徴である。 これらの産地の特徴を考慮し、1979年にニュージーランドの科学者の研究隊がマーティンボローの地形調査を行い、ヨーロッパの有名産地(仏:ブルゴーニュ、アルザス、独:ラインガウ)などと土壌や気候などが似た条件であることが明らかになり上質なピノ・ノワール栽培に意欲を示していた数名が葡萄農家が栽培を開始した。 1986年に産地の<オリジナル5>の生産者<Ata Rangi/アタ・ランギ>、<Chifney/チフニー>、<Dry River/ドライ・リバー>、<Martinborough Vineyard/マーティンボロー・ヴィンヤード>、<Te Kairanga/テ・カイランガ>がマーティンボロー街を逆さL字で囲み共通で特有の土壌や気候を示す大まかな範囲(長さ5キロと幅1キロ程度)を示した申請を行いこれを<Martinborough Terrace/マーティンボロー・テラス>産地と呼ぶようになった。2006年にはマーティンボローの指定範囲を大幅に拡大し<Martinborough Geographic Indication Area>と呼ばれる追加産地がマーティンボローに正式に誕生した。 (イメージ:Wines From Martinboroughより) 現在、24のワイナリーがマーティンボローに存在し、多くはマーティンボロー市内でテースティング・ルーム(オージーやNZではCellarDoorと呼ぶ)を営業している。オリジナル5の内Chifney以外営業を続けており、このほかにもAlana Estate、Craggy Range、Murdoch James、Palliser Estate Wines、Schubert Wines、Tirohana Estateなどと世界中の愛好家から高い評価を獲得している。 マーティンボローは主にピノ・ノワール栽培が最も盛んに行なわれているが、次はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・グリ、リースリングと白ワイン用の葡萄が続く。 マーティンボローが小さい産地でワイナリーの数が少ないことから、幸運にも大半のワインは国内へ輸出されている。また、価格帯もNZワイン全体に対して言えることだが、非常にリーズナブル。ワイン・アドヴォケートで94点を獲得した<Schubert Pinot Noir Block … Continue reading

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ボトルのサイズでワインの味は異なるのか?

(イメージ:Food Republicより) ワイン・コレクターの間では、長期貯蔵を考慮して、ワイン・ボトルの容量で味わいに違いが出ると確信している人は少なくない。コレクターの間での認識では小さい容量のボトルほど早く熟成すると理解されている。実際に瓶詰めされたワインは栓がされる段階で空気が液体と一緒に閉じ込められ、空気の量と液体の量の割合を考えると、小さい容量のほうが空気の量と液体の量の割合が多いため、上記のコレクターの認識が正しいといえるが、これはあくまでセオリーに過ぎず、実際に味わいに違いが出るのかは実験はそれほど存在しない。この度ワイン・スペクテーター誌で同じワインを異なった容量のボトルで貯蔵された状態で味の違いを試す実験が行なわれた。 (イメージ:Fifty Shades of Wineより) 実験に協力したのはソノマの<Chateau St. Jean/シャトー・セント・ジーン>が<Cinq Cépages 1995>をハーフ・サイズ(375ml)、通常サイズ(750ml)、マグナム(1.5ℓ)、ジェロボアム(3.0ℓ)、マチュザレム(6.0ℓ)を同じ条件で貯蔵していた。実はワイン・スペクテーター誌がカリフォルニアの大手ワイナリーに尋ねたところ5つのサイズで貯蔵していたワイナリーはSt. Jeanが唯一で、実際にSt. Jeanではこのヴィンテージを最後に5つの容量で瓶詰めするのを止めている。ちなみに<Cinq Cépages>はボルドーで多く栽培される葡萄品種 - カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プチ・ヴェルドをブレンドし造ったワイナリーを代表するワイン。 (イメージ:Cult Wineより) 実験は3段階にわけられ、まずは栓を開封して5つのサイズからのワインはブラインドで試飲された。試飲に参加したのはワイン・スペクテーター誌のスタッフとSt. Jeanからのスタッフ。直ちに、最も小さい容量のボトル(ハーフ・サイズ/375ml)に貯蔵されていたワインは全員一致で当てることができた。他の4つのワインより微妙に味に違いが感じられ、プロや専門家が試飲しているからこそ、違いが気になる程度で決してワインが酸化したとのことではないと説明している。実際に通常サイズ(750ml)とマチュザレム(6.0ℓ)も試行錯誤や討議の結果で全員当てることができたが、ほかの2つははっきりと区別が付かないままであった。 1時間後に再度、ブラインドで同じように試飲を行なったが、今回はハーフ・サイズ(375ml)以外がバラバラの回答となった。 再度、開封から3時間後で再度、試飲を行い、今回はジェロボアム(3.0ℓ)のワインが<コルク臭>にさらされていたことが解り、苦味が出始めており、土や乾燥葉の味が目立つようになっていた。 ちなみにここで明らかになったことは、ボトルの容量でボトリング方法が異なること。St. Jeanではハーフと通常サイズはすべて機械で行い、マグナム(1.5ℓ)は機械でワインを注ぎ、手作業でコルクをはめる。ジェロボアム(3.0ℓ)とマチュザレム(6.0ℓ)は手動で樽からホースのような道具で瓶に注ぎ、そしてコルク栓もすべてマニュアルで行なう。手作業で行なうと迅速なタイミングでボトリングが行なわれないため、実際に<コルク臭>やミスが出る可能性が高くなる。 今回の実験で特に新たな発見があったわけでもないが、実際に確率の観点から考えると通常サイズ(750ml)とマグナム(1.5ℓ)がよりよい状態で長期貯蔵に向いており、コレクターとして収集または購入するのであればマグナムが一番か価値があるのではないかと締めくくった。 当然、古いレア・ワインはすべて手作業で瓶詰めや栓が行なわれたので、確率の話は適用しないが、これからコレクションを築く人には今回の実験を参考にしていただくといいのではないでしょうか・・・ まずは複数の瓶サイズのボトル熟成されたワインの味の違いを実験する試飲会が行なわれた。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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ワイン・ニュースのまとめ

(イメージ:Siduri/Facebookより) 国内でも人気のカリフォルニアのソノマ産地でピノ・ノワールを造る<Siduri/シドゥーリ>のオーナー兼ワインメーカーのアダム・リー氏がオレゴン州のウィラメット・バレー内のサブ・アペラシオン<Chehalem Mountains AVA/チュヘイラム・マウンテン>のワイナリー<Hawks View Cellars/ホークス・ビュー・セラーズ>の新しいワインメーカーに抜擢された。 (イメージ:HaksViewCellars/Facebookより) すでにソノマで2.5万ケース規模で年によって17~26種類(!!!)の異なったピノを2つのワイナリー(SiduriとNovy Family Wines)で醸造を行なっており、今回のHawks Viewは年間2,500ケース生産するブティック・ワイナリーで、単純に他州のワイナリーで仕事量が増え効率的ではないと思えるが、リー氏はオレゴンとの縁が深く断るよりプラス要素の方が多いと考えているらしい。 まず、Siduri用のワインにHawks Viewの畑を含め、ほかにも3つの畑から単一畑でチュヘイラム・マウンテン産のピノを供給している。今後もオレゴン産のピノをラインアップに加えるのであれば、現地に詳しくなることは無駄ではない。また、ワイン醸造技術を磨く経験に関して95年、96年、97年のヴィンテージはオレゴンにとって<難しいヴィンテージ>で、この時の経験が今のピノ造りに大いに役立っているとリー氏はコメントしている。同じ葡萄でも異なった環境でワイン造りを行なうことは有意義のある挑戦で、新たなスタイルの構築にも役立つかも知れない。これまでのSiduriで造っているワインと異なったスタイルで新しいオレゴン・ピノを仕上げるのか、新しいワインを試してみるのを楽しみだ。 (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Because I Am Fabulousより) Siduri関連でもう一つ、オバマ大統領が今月8日にホワイト・ハウスで開催された恒例のホリデー・ディナー(最近はアメリカでは宗教や思想の違いからクリスマス・パーティーと呼ぶのを控える・・・)で<2012 Siduri Russian River Valley Pinot Noir>が振る舞われると、ホワイトハウス公認のブログで発表された。 RRVピノの2012ヴィンテージのラベルのロール。 (イメージ:Siduri/Facebookより) Siduriのほかにカリフォルニアのナパ産の<Domaine Chandon/ドメーヌ・シャンドン>のスパークリングと<Hagafen/ハガフェン>の<2011 Napa Valley Merlot> そして、Hagaefenのセカンド<Don Ernesto/ドン・アーネスト>の<2012 Collage Roussanne/Marssanne>も用意されるようだ。 ちなみにハガフェンとドン・アーネストのオーナーはユダヤ系の方で、ナパ唯一のコーシャ認定のワイナリーでもある。 このホリデー・パーティーは恒例の「ケネディー・センター・ホナーズ」と呼ばれるアメリカの芸術文化に貢献した人を表彰するセレモニーの直後に開催されることから、表彰される面々も当然、パーティーにも参加。今年の表彰されたのはギターリストのサンタナ、女優のシャーリー・マクレーン、ミュージシャンのビリー・ジョエル、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、そしてオペラ歌手のマルティナ・アローヨさん。 … Continue reading

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偽造ワイン事件の裁判結果

ここ数週間、ワイン関連のニュースは大量の偽ワインをオークションなどを通じて販売したルディ・クルニアワン(Rudy Kurniawan)被告人の裁判で一色だった。ニューヨーク州のマンハッタンで開催された裁判だったの一般のニュースを含めて多くのニュース・アウトレットは報道されることからこのブログでの紹介をあえて控えていたが、今週の水曜に裁判の判決が下され、予想通りの結果がでたことから、この事件の幕がおりることとなった。 (イメージ:Los Angeles Times/Ricardo DeAratanhaより) 12月9日に開始した連邦裁判所は18日にクルニアワン被告人が偽造ワインの販売と金融機関への詐欺の罪で有罪の判決で20年の禁固と罰金で終了した。実は<偽ワインの販売>に関してアメリカでは初の有罪の判決であったことが歴史に残る事件と判決となった。 インドネシア出身で37歳のクルニアワン被告人は2002年頃にロサンゼルスの高級ワインの試飲会や食事会に度々現れるようになり、自ら集めたブルゴーニュやボルドーからのレア・ワインを会に持参し、特にロマネ・コンテに対しては<利き酒>ができるほどの舌の持ち主だったことから<ミスター・コンティ>のあだ名が付くほどワイン界で知名度を上げていった。レア・ワインを専門に扱うニューヨークのアッカー・メラル&コンディット社などを通じて自ら収集してきた高級ワインをオークションに出品するようになり、2002年~2007年の間をピークに2006年だけでも約35億円相当のワインをオークションで販売した。 (イメージ:Xuniteより) レア・ワインのオークション市場全体で約300億円市場まで成長する中、2008年に出品したブルゴーニュの<Domaine Ponsot/ドメーヌ・ポンソ>の<Clos St. Denis/クロ・サン・ドニ>1945年ヴィンテージがワイン・コレクターの目に止まり、コレクターがポンソに問い合わせたところコレクションに含まれていた1945年~1971年ヴィンテージはドメーヌは活動していたが、<クロ・サン・ドニ>は80年代から始めたシリーズだったので、ヴィンテージも当然ありえなかった。オークション・ハウスやワイン・ディーラーはクルニアワン被告人が取り扱うワインをオークションから取り除く動きが始まり、いくつかの言い分を重ねワイン収集を続けてワイン・ディーラーに販売を続けていたが、2012年にクルニアワン被告人から譲り受けたワインがロンドンのオークションで偽物と判明したことをきっかけにFBI捜査局がクルニアワン被告人のロスの自宅の家宅捜査を行い、無数の偽のワイン・ラベル、空のワイン瓶など押収し<偽ワイン造りのラボラトリー>であることが判明し、逮捕とつながった。 (イメージ:Friend Eatより) 今回の裁判ではドメーヌ・ポンソのローラン・ポンソ氏やクルニアワン被告人が出品したワイン219本(約2億円)をオークションで購入した億万長者のビル・コッチ氏などが証言を行なった。関係者の証言、押収した証拠品などを考慮し有罪は免れないほどの裁判で、司法取引を行なわなかったことが不思議に感じる人は少なくなかった。 今回の裁判で最も興味深かったのが、クルニアワン被告人がどのように偽ワイン造りを行なったのかが明らかになったこと。 まず、レア・ワインが飲まれる試飲会や食事会で使用済みのワイン・ボトルを収集したいた話は昨年のエスクァイア誌の特集記事でも紹介された話しだが、実際に中身の造り方または本物に近づけさせるための方程式などが今回の裁判で明らかになった。 (イメージ:Wine Spectatorより) レアで古いワインには独特な青臭い香りが付く。中には乾燥ハーブや缶詰のアスパラガスのような特徴で表現されるが、古ければ古いほどこの香りを避けることはできず、当然、クルニアワン被告人もこれを理解していたため、1本約60ドル程度の価格で販売されている古い(1970年代頃)需要がないワインをヨーロッパから大量に買い集めていた。押収された証拠品の中にはイギリスのワイン・ディーラーに904本このようなワインを購入したインボイスが残っている。これらのワインをカリフォルニア産の早飲みの若いワインとブレンドして偽ワインを造りを行なった。 またフランスの<良いヴィンテージ>は夏が温かく、熟成度が高めの年のワインをさすことが多く、この特徴を活かし、カリフォルニアでも熟成度が高めのワインを偽ワイン造りに買い集めたことがわかった。 時には上質な偽ワインを造るためには投資も必要で、押収品の中には1本200ドルするMarcassinが存在し、偽のレアなブルゴーニュ造りに活用されたことも明らかになった。 (イメージ:California Wine Reportより) 最後に、できるだけ本物と一緒にセットを組みオークションに偽ワインを出品することも心がけたようで、言い逃れができるような状況を作っていたことが明らかになった。 クルニアワン被告人を弁護したジェロム・ムーニー氏は高級ワインを楽しむハイ・ソサエティに強く憧れ、このグループの一員になるためにエネルギーを費やしたと説明。また、ハイソについていくためにスポーツカーや腕時計の高級品を入手が派手になり、この生活を維持するために偽ワイン造りが盛んになったと説明している。 金融機関のへの詐欺行為はローン申請に入国状況に関して偽りの内容を行なったことで罪に問われ、2003年に長期滞在の申請を行なったが、申請が却下されてアメリカからの退去を命じられていたことを隠していた。 今回の判決に対して上訴することを予想されるが、判決が覆される可能性は非常に低い。 (ニュース・ソース:NPR、Los Angeles Times、Wine Spectatorより)

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カリフォルニア2011<苦戦のヴィンテージ>の評価

カリフォルニアの2011年ヴィンテージは<苦戦のヴィンテージ>として業界では語られる。この<苦戦のヴィンテージ>からいよいよの赤ワインがリリースされる時期になっており、ワイン専門誌では徐々にその正体を明らかにしている。 (イメージ:Dutton-Goldfield Winery/Facebookより) まずは<苦戦のヴィンテージ>の由来を振り返ってみよう。2011年と言えば国内では東北での震災の年で津波被害からの建て直しや放射能漏れなどと日本全国で景気の冷え込みが長期に続いたが、カリフォルニアでは違った意味の冷え込みが長期に続き、葡萄栽培に関して多くの農家が苦戦した。 春先には北カリフォルニアでは雨が4月に入っても治まらず、つぼみ/芽の開花が大幅に遅れた。中央や南カリフォルニアに関しては春先には同じく気温が上がらず、霜の被害がパソロブレスからサンタバーバラの畑で発生し、春先の段階ですでに大半の葡萄を失った農家は少なくなかった。 カリフォルニア全土で葡萄の生長は出遅れ、しかも例年より涼しい夏となっていたが、9月まではどうにか多少希望が持てるシーズンになると思われていたが、10月の始めに大型の豪雨が北カリフォルニアを長期に襲い、収穫間近の品種の多くにはカビが付き腐敗果が多く出てしまった。  (イメージ:VML Winery/Facebookより) 特に北カリフォルニアでは<10月4日>が豪雨の開始日として、この前に収穫できた畑は、そこそこ安定感があるワインを造りことができたが、これ以降の収穫した畑は腐敗果交じりでバラつきが出るワインに仕上がった認識である。通常の年であれば10月初旬ではカベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデルが未収穫で残るが、2011年は春先に雨が続き、夏も涼しかったため、すべての品種の成長に対して遅れが出てしまい、通常では収穫済みであったはずのピノ・ノワール種やシャルドネ種の収穫のタイミングがちょうど豪雨の時期と重なってしまった。 腐敗果は貴腐ワインを造る目的でなければ、葡萄農家泣かせの事態。表面に少しの湿気が存在するだけでカビは成長してしまい、正直、腐敗が進んでいなければ、簡単な検査では見分けることもできない。しかも、一般の収穫作業員は腐敗が明らかでなければ、仕分けることできないことから、除かれないまま醸造所に運ばれる。醸造を始める前に、最後の葡萄の仕分けの工程がある。当然、上質なワインを造るのであれば葡萄の水洗いや殺菌などはもっての外で、仕分機のコンベアベルトで流れてくる葡萄を見て・触って、取り除くしかない。十分な資金があり、仕分けの作業員を増やし、時間をかけてできるワイナリーであるのなら、腐敗果の取り除きが可能だが、中小規模で少人数で行なっているワイナリーにはどうしても欠けてしまう作業となってしまう。 (イメージ:Kanzler Vineyard/Facebookより) ワイン批評家の間で2011年ヴィンテージの特にピノ・ノワールの味わいの感想に<カビ臭い>の表現が連発されている。また、10月初旬の豪雨で腐敗果の恐れを察知し、完全に熟す前に収穫した栽培家も多くいたため、<タンニンが苦く>出てしまった感想も多くあげられている。この<カビ臭さ>と<苦いタンニン>はいくら熟成期間を経ても消すことができない要素であることは専門家の間で認識されている。修正が効かないワインに仕上げてしまったことから、2011年ヴィンテージにはワインの一生涯に残る特徴が刻まれ<苦戦のヴィンテージ>のレッテルが付いてしまうのもどこか魅力的にも感じてしまう・・・ 一方、10月の豪雨を免れたパソロブレスやサンタバーバラ産のワインには北カリフォルニアほどバラつきがない感想が出ている。ただし、春先の霜被害で多くの収穫量を奪われたことから生産者は決して喜んではいない。 また、決して2011ヴィンテージがすべて劣っていると言う意味でもなく、上質なワイン造りに取り組んでいるワイナリーはあえて腕の見せ所と感じて細かい箇所まで気を使い、バランスのいいワインを造っている。販売が開始されたばかりのヴィンテージなので、苦戦したワイナリーを紹介するより、安定感のある上質なソノマ産のピノ・ノワールをいくつかを紹介しよう。 *** ワイン・エンスージアスト誌で高い評価を獲得した2011ヴィンテージのソノマ産のピノ・ノワール:Williams Selyem、Merry Edwards、Paul Hobbs、Rochioli、Lynmar、Dutton-Goldfield、Joseph Phelps、Failla、Flowers、 Freeman、Sojourn、Siduri (イメージ:Zinfandel Chronicles、Dutton-Goldfield Winery/Facebook、William-Selyem/Facebook、Lynmar Estate/Facebookより) ワイン・スペクテーター誌で高い評価を獲得した2011ヴィンテージのソノマ産のピノ・ノワール:Aston、Kanzler、Meiomi、Reuling、Auteur、Kosta Browne、Mueller、Sonoma-Loeb、Venge、Belle Glos、Peter Michael、Patz & Hall、Saxon Brown、Robert Stemmler、VML、Walt、August West、Paul Hobbs、Lynmar (イメージ:Schrader Cellars、Kanzler Vineyard/Facebook、Gastrobits、Mueller Winery/Facebookより) … Continue reading

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ナパでリフィル(中身詰め替え)を開始したワイナリー

(イメージ:Reata Wines/Facebookより) ナパ・バレーの最南端に位置するワイナリーとして知られている<Jamieson Ranch Vineyard/ジェミエソン・ランチ>が造る<JRV>と<Reata Wine>のカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネがワイナリーのテースティング・ルーム限定でリフィル(中身詰め替え)サービスを利用することができる。 (イメージ:Reata Wines/Facebookより) JRV Double Lariat Cabernet Sauvignon 2011(通常ウェブ価格:60ドル)、Reata Three County Pinot Noir 2012(通常ウェブ価格:35ドル)、Reata Carneros Chardonnay 2012(通常ウェブ価格:不明)のところを<リフィル用の1リッターのボトル>を含めて38ドルで販売。そして、次のリフィル価格はカベルネが38ドル、ピノが22ドル、シャルドネが19ドル。またワイナリーの会員になると更に初回購入価格が半額のディスカウントに加え、リフィルも通常価格より安くなる。 (イメージ:Reata Wines/Facebookより) お買得だけでなくゴムパッキン付きのリフィル瓶を活用することでエコ・コンシャスで環境保護に貢献している。 アメリカでの酒類業界ではリフィル瓶(中身詰め替え)を活用することを<Growler/グラウラー>と呼ぶ。正確にはGrowlerは陶器やガラス製で容器をさしており、缶ビールが普及する前にビールを酒屋や飲み屋から持ち帰る際に活用された道具。 (イメージ:Houston Culture Mapより) 今年に入ってクラフト・ビール(地ビール)とピノ・ノワールが盛んに消費されるオレゴン州では法改定が行なわれ、これまで違法となっていたGrowlerサービスを全面的に酒屋や飲み屋で許可することとなり古くからの風習が復活したことからアメリカ全土から注目を集めた。ビールやワイン以外にも<フローズン・ヨーグルト>(ヨーグルト・アイス)やアメリカで人気のデトックス飲料の<コンブチャ>などもリフィル・サービス・ビジネスに加わっている。国内ではスーパーなどで飲み水の自動販売機でのリフィル・サービスが活用され、昔はお米も自動販売機で容器に詰める形で販売していた記憶があるが、エコ・コンシャスな人が多い中、意外とサービスの種類が少ないのが実態。 Growlerやリフィル・サービスの最大のネックは衛生と腐敗管理で、ビールやワインにしても基本的には24時間以内の早飲みが新鮮さや美味しさが楽しめるのが前提。全米ではクラフト・ビール(地ビール)造りは今だ人気が強く、ワインに関してもサーバー樽にワインを入れてバー、レストラン、ホテルなどに販売するワイナリーも増えている。工場から販売店へ届ける時間や距離が短いほどGrowlerやリフィル・サービスが盛んに行なわれるような気がする・・・ (イメージ:Free Flow Winesより) 今回のジャミエソン・ランチの取り組みも基本的には地元住民向けのサービスで今後このようなサービスがどれだけ増えるのかが注目されると思われる。 ジェミエソン・ランチのワインメーカーは日本人の中村倫久(ノリヒサ)氏が勤めている。ホテル・ニッコー・サンフランシスコで勤務中にUC大学デイヴィス校でワイン醸造を学び、数々の有名ワイナリーで醸造技術を磨き、自らのラベル<Nakamura Cellars>でもワインをリリースしている活躍ぶり。ワイン界の<中村ノリ>氏が造るワインを試すだけでも、一度はジェミエソン・ランチのテースティング・ルームを訪れる価値は十分にある! (イメージ:Reata Wines/Facebookより) (ニュース・ソース:Global … Continue reading

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ボルドー<幻のヴィンテージ>が高額で取引き

(イメージ:Bocados de Culturaより) ボルドーのサン・テミリオン特別1級A格付けのシャトー・シュヴァル・ブランの<幻のヴィンテージ>がパリのクリスティーズでまたも高額で取り引きされた。 これまで最も高額で取り引きされたワインとして、2010年にシュヴァル・ブランの1947年ヴィンテージで6リッター(マチュザレムまたはインペリアル)サイズのボトルが1本がスイスで304,375ドル(3134万1493円)でワイン・コレクターに落札されたが、今回も同じヴィンテージの1ケース(750ml x 12本/約9リッター)が131,600ユーロ(1866万1792円)で匿名フランス人ワイン・コレクターに落札された。 左から2番目が通常の750mlで、右側の最も大きい瓶が6ℓのマチュザレム。 (イメージ:schwingeninswitzerlandより) リッター換算すると2010年では1リッターが約522万円(グラス1杯125mlの場合、約65万円)で今回は約207万円(グラス1杯125mlの場合、約25万円)と前回よりは半額以下であるが、高額には変わりない。今回のワインは販売当初のオリジナルの桐箱が付いていたが、コルクはシェバル・ブランが1990年代に再度コルクし直した記録が残っているワインである。 1947年のヴィンテージが<幻のヴィンテージ>と呼ばれるが、実際のところシュヴァル・ブランの記録を紐解くと葡萄の栽培に関しては<パーフェクト>に近い状態であったと示されているが、醗酵では苦戦し、理想としている<ドライ>な状態が出せなく、また酢酸が高めに出てしまっていることもワイナリーの記録に残っている。他の資料を調べても、夏が以上に熱く、乾燥していたことから熟成度の高い葡萄が栽培され、ポート・ワインに近い状態に仕上がっているワインも少なくないと記録が残っている。 一方、ロバート・パーカー氏はこのワインに対して<100ポイント>のスコアを与えているが、コメントを細かく見ていくと「厚みのあるワインで、まるで自動車のエンジン・オイルのようなとろみ・・・」また「香りはフルーツ・ケーキ、チョコレート、皮、コーヒー、アジアン・スパイスで想像を覆させられるコンビネーション・・・」続けて「醸造には問題があり、酸が薄く、アルコール度数は高すぎる、また酢酸の量は現代の醸造技術で考えるとこのワインは失敗に入る」とも加えている。 問題があるワインに<100ポイント>を与えるボビー氏に少し疑問を抱くが、世界で最も高額で取り引きされるワインは実は酢酸腐敗が進んでしまっている<失敗作>であるのかもしれないことのほうが、ワイン・コレクターの間では興味がそそれれるのでしょうか!?!この感覚はいまいちよくわからない・・・ アメリカではクリスマス限定でよく登場するのが缶詰に入った<フルーツ・ケーキ>。1947年シュバルの香りの特徴に出ていたが、このケーキの中身のリキュール、ドライ・フルーツ、スパイス交じりのコンボ・・・正直、この感覚もよくわからない・・・ (イメージ:WeHeartItより) (ニュース・ソース:Paris-Normandieより)

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ワイン・ニュースのまとめ

いくつかワイン関連の事件やもめごとに関する続報を・・・ はじめは先週お伝えしたワシントン州シアトルのワインショップ兼ワイン倉庫の盗難事件の続報。まず、事件を起こした2人組みの容疑者は逮捕され、盗まれたワインも発見されたとシアトル警察の発表で明らかになった。 (イメージ:Seattle Police Departmentより) ワインは1キロも離れていない別の温度管理がされた倉庫内で発見され、現在は盗まれたワインと見つかったワインの照合を行なっている。また、今回の犯行は今年初めにサンフランシスコで起きたワイン盗難事件と犯行が似ているため、同一グループの犯行として捜査がはじまった。 2人組みの犯人の一人が逮捕された際にサンフランシスコを拠点にワイン・ディーラーを営んでいる人物とワイン販売の商談やり取りが発見され、このディーラーは今回の商談ワインの価格があまりにも安かったためワインに関して疑問を抱き商談を断ったが、今年春先に同じ人物から10万ドル(1000万円)相当のワインを購入したとを明らかにし、これらのワインはサンフランシスコのFine Wines International社から奪われたワインではないかとの可能性が高まった。 (イメージ:Fine Wines International/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより) *** (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) 昨年の6月に紹介したスペインのカヴァで有名なコドルニュー・グループ社(Grupo Codorniu) がナパで運営しているワイナリー<Artesa Vineyards & Winery/アルテサ>がソノマ郡のソノマ・コーストの300エーカーの約150エーカーの土地を葡萄畑に改造する計画でレッドウッド(アメリカ杉)やもみの木などを伐採する計画に地元の自然保護団体が改造差押さえの申し出を裁判所に提出し、今月のはじめに裁判所は伐採はカリフォルニア州の環境保護法に準じていないことから一旦は州が許可した改造工事の認可を取り下げる判断を行なった。 そもそも、りんご園が存在した農業用の土地でアメリカ杉やもみの木なども保護法の対象とならない比較的に新しい木であることも主張したが、裁判所から工事許可を得ることはできなかった。とりあえず、葡萄畑の改造工事は一旦白紙になったことで、今回は環境保護団体に軍配が上がったが、アルテサ側も更に計画を練って再度工事許可を求めに行く方針である。 (イメージ:Artesa Vineyards & Winery/Facebookより) (ニュース・ソース:Wine Spectatorより) *** (イメージ:Paul Hobbs Wines/Facebookより) 最後は先月紹介したPaul Hobbs Wineryがソノマの学校の近くで葡萄畑を開業するニュースのつづき。前回までの話では、学校を利用する子供たちの親が中心となって結成した畑反対派のグループが裁判所に提出した抗議に対して今度はPaul Hobbs側が反対グループに訴えは妨害行為で違法性があるとの訴えを裁判所に行なった。 … Continue reading

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