Monthly Archives: April 2013

2012年のナパ・バレーの観光客の統計

春のナパの葡萄畑の様子。 (イメージ:SparksFlyより) 2012年に294万人がナパ・バレーを訪れたとVisit Napa Valley社の調査で明らかにした。約82%の訪問者はワイナリーのテースティング・ルームを訪れ、77%がレストランで食事をとり、53%がショッピングを楽しんだ。おおよそで約14億ドル(1372億円)の経済効果を観光産業がナパ・バレーに与えているとわかった。今回実施されたアンケート調査で最もうれしい回答が92.9%の人が「再び訪れる」と回答したこと。 この他に興味深い数字をいくつか: ナパの人気訪問先: セント・へレナ:66.6% ナパ(ダウンタウン):63.2% ヨントヴィル:48.3% カリストガ:43.6% オークヴィル:36.2% ラザフォード:34.3% 66.2%は日帰り観光客 29.6%は宿泊客 4.2%は知り合いや親戚のもとで宿泊 平均で一日で4.1ワイナリーを訪れた 平均で日帰り客は3.5ワイナリーを訪れた 平均で宿泊客は2.1日ナパに滞在した 日帰りの観光客が宿泊客を上回るが宿泊客がより多くの消費を行なう。平均で1日355.28ドル(34,824円)を消費する。 「Q:ナパ・バレーでよかったところ」に対して: 37.3%は自然の環境の美しさ 34.9%はワイン、ワイナリー、ワイン・テースティング 11.4%は食事とダイニング 9.2%は天候 この最後の質問の回答がナパ・バレーを物語っていると思う。当然、ナパを日帰りまたは滞在目的で訪れる方々の最大の目的はワインでありながら、ワインと同じぐらい印象に残るのが産地全体の美しさである。 サンフランシスコやベイエリアから車を走らせ、少しづつナパに近づくとゴチャゴチャした建物や商業施設が少なくなってきて、突然、道路の両側に葡萄畑が増えてくる、いつの間にかナパ・バレーの谷底にいることに気づき360度にどこまでも続く葡萄畑に圧倒される。これが長ネギや大根だったら全然違う雰囲気になると思うが、葡萄の木のきれいな間隔で立ち並んでいるこの風景は一度は見る価値がある。写真に納まりきれない美しい葡萄畑の風景はワインと同じぐらい印象に残るこの回答は100%納得できる。 チャリでのワイナリー巡り。 (イメージ:CarlinCottageより) ナパに行く機会があるのならVisit Napa Valleyで宿泊、テースティング、レストランなどのほかにも様々なアクティビティー(ゴルフ、レンタル・ツーリング、エステなど)の予約ができるようなので、活用してみてください。 夜はセント・へレナ・・・ (イメージ:DapperLaneより) (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより)

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サンタバーバラのスーパーグループ

スポーツでは「ドリーム・チーム」、音楽では「スーパー・グループ」などと複数の実績を持つ有能な人たちが集結し、新たなチームを作ったり、プロジェクトに挑むのは結成のコンセプトの話を聞くだけでも、その価値は十分ある。ワインでもこれまで実績の持ち主が集結して新たしいワインを造る話はよく耳にするが、結成コンセプトが明確で興味をそそるのがサンタバーバラの<Goodland Wines>。 (イメージ:Goodland Winesより) <Goodland Wines>はマット・ディーズ氏、デーブ・ポッター氏、クリス・スノーデン氏、ルーベン・ソラーザーノ氏で構成されている。いずれもサンタバーバラで活躍するヴィントナーまたは葡萄農家である。ディーズ氏はホナタ・ワインのワインメーカー、ポッター氏はムニシパル・ワインのワインメーカー、スノーデン氏はナパのスノーデン・ヴィンヤードの一員として現在はサンタバーバラでワイン・コンサルタントとして活躍、そしてソラーザーノ氏は1980年代からサンタバーバラの葡萄畑を管理スペシャリストとして活躍してきた。 (イメージ:Santa Ynez Valley Wine Trailより) <Goodland Wines>はサンタバーバラの様々のAVAから最も代表的な特徴や味わいのワインを造ることをコンセプトとしている。例えばサンタ・リタ・ヒルズAVAは冷たい空気が流れる産地。ここで栽培されるピノ・ノワールとシャルドネはカリフォルニアよりブルゴーニュによく見られるしっかりとした酸が効いた、控え目のフルーツの味わいが特徴。また、ハッピー・キャニオンAVAはサンタバーバラで最も東に位置する産地。他の産地よりも海から流れてくる空気の影響を受けずに、気温が最も高い数値を記録する。ここではカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培され、しっかりとしたタンニンが感じられ青いハーブ混じりのレッド・フルーツの味わいが楽しめる。この他にもサンタ・イネズ・バレーAVA内のバラード・キャニオンは産地の中央に位置し、標高が他の場所より高い。日中と夜間の温度差が最も幅が広くローヌ・スタイルの品種(シラー、グルナッシュ、ルーサンヌなど)が盛んに栽培されている。 (イメージ:Goodland Winesより) 現在、<Goodland Wines>はサンタバーバラのサンタ・イネズ・バレーに焦点をあてて産地内のそれぞれの特徴を赤ワインと白ワインの一種類づつ造り代表的な味わいを楽しめるようにワイン造りを行なっている。また、ワイン名にもこだわり<オールド・ワールド>のワインに見習って、あえて葡萄品種名をワイン名に使用せず、産地名と赤か白の表記に留めている。 サンタバーバラを代表するワイナリーはいくつもあるが、サンタバーバラを全面的に多くのワイン愛好家に知っていただくだけでなく、理解してもらうことが彼らのコンセプトの発端にあると感じられるので、すごく共感できる。まだ、各ワインは50ケース程度の生産で、まだサンタ・イネズ・バレーAVA内での葡萄のみを使用しているので、これから広がって行くプロジェクトとして注目して行きたい。 *** 基本的に「ドリーム・チーム」や「スーパー・グループ」はあまり好きになれないが、印象に残るものはたくさんある。独断で個人的な「ドリーム・チーム」と「スーパー・グループ」のトップ5。 「ドリーム・チーム」トップ5 1)1992年のバスケ 米国代表:ジョーダン、マジック、ユーイング、バークレーなどバルセロナ・オリンピック金メダル。 2)2008年~2012年のサッカー スペイン代表:シャビ、イニエスタ、プジョルなどEURO2008、W杯2010、EURO2012優勝。 3)2012年のNBA マイアミ・ヒート:レブロン、ウェード、ボッシュのビッグ3。2011/2012年シーズン優勝。 4)1998年~2000年のサッカー フランス代表:ジダン、ヴィエラ、アンリなどW杯1998、EURO2000優勝。 5)1992年~1996年の野球 キューバ代表:リナレス、キンデラン、パチェコのクリーン・アップ。バルセロナとアトランタ・オリンピック金メダル。 「スーパー・グループ」トップ5 1)Crosby, Stills, Nash & Young:バーズのデヴィッド・クロスビー、バッファロー・スプリングフィールドのスティーブン・スティルスとニール・ヤング、ホリーズのグラハム・ナッシュ。 2)Traveling Wilburys:ジョージ・ハリソン、ボブ・ディラン、トム・ぺティー、ELOのジェフ・リン、ロイ・オービソン。 3)Asia:イェスのスティーブ・ハウ、キング・クリムゾンのジョン・ウェトン、バグルズのジェフ・ダウンズ、ELPのカール・パーマー。 4)The Highwaymen:ジョニー・キャッシュ、ウィリー・ネルソン、ウェイロン・ジェニングス、クリス・クリストファソン。 5)Atoms for Peace:レディオヘッドのトム・ヨーク、レッチリのフリー、ベックやREMのセッション・ミュージシャンのジョーイ・ワロンカー、マウロ・レフォスコ。 … Continue reading

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カリフォルニアの貴重な水の供給源<ロシアン・リバー>

(イメージ:Panoramioより) メンドシーノやソノマの産地を流れるロシアン・リバーは葡萄農家にとって貴重な水源である。特にこの時期は夜間から朝方に起きる霜から葡萄に木に付いた新しいつぼみを守るためにスプリンクラーで水撒きを行なうのは必須条件の一つで、今年もロシアン・リバー沿いの約7割の畑がこの方法で霜防止を行なう。同時に水撒きの必要性が高まることでロシアン・リバーの水嵩にも影響を与える。ロシアン・リバーは鮭の産卵地でもあり、川の水量が下がった年に浅瀬に若い鮭が置き去りになるケースもある。 (イメージ:Sonoma County Waterより) 2008年に自然保護の政府団体と葡萄農家の間でロシアン・リバーの活用方法に関して討議が行なわれ、2012年から3月15日から5月15日の期間、霜防止のためのロシアン・リバーの水の使用を規制される予定だったが、メンドシーノ郡の裁判所が水使用の制限に対して葡萄農家に有利な判断を下し、現段階では規制は発動されていない。 (イメージ:NationalGeographicより) 裁判所の判断に反して、メンドシーノとソノマの葡萄農家は鮭は絶滅危機種法の対象となっていることを意識しており、ロシアン・リバーの水量を大事に活用することに心がけている。2008年の会談をきっかけに扇風機で霜防止を行なったり、畑に雨水の貯水湖を掘り、川の水に完全に頼らないスプリンクラー装備なども積極的に取り入れている。 ロシアン・リバーは北カリフォルニアのワイン産業には重要な役割を果たしている。ロシアン・リバー・バレー産のシャルドネやピノ・ノワールはロシアン・リバーなしでは存在しないのかもしれない、同時にロシアン・リバーはカリフォルニア特有の自然環境の生息地として重要視する必要があり、今後もワイン産業との共存が課題となる。 (イメージ:BumFuzzleより) (ニュース・ソース:AgAlertより)

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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのソルデラに関する続報(その2)

(イメージ:Gareth Adamsonより) 昨年の12月にブルネッロ・ディ・モンタルチーノの老舗ワイナリーの<カーゼ・バッセ/ソルデラ>で不法侵入・破壊被害で約6万リッターのワインが失われたニュースを伝えましたが、このニュースに関して事態が更に複雑な方向に進んでしまっている。 ブルネッロ地方のメディアやウェブサイトによると被害にあったワインメーカーのジャンフランコ・ソルデラ氏にブルネッロ・ディ・モンタルチーノ地区の加盟ワイナリーで構成される団体が<モンタルチーノの一致団結>の思いを込めてワインを無償でソルデラ氏に提供するとオファーがあった。この先から話が複雑な方向に進む、ソルデラ氏によると団体から無償のワインを<ソルデラ>のラベルで販売すればいいと提示されたと地元メディアのインタビューで公表した。一方、団体側は無償ワインは団結の思いを伝える意味があり、ソルデラのラベルを貼って顧客を騙す詐欺行為を働くことは提示していないと反論。ソルデラ氏はモンタルチーノの加盟ワイナリー団体から退会すると意思を示しており、加盟ワイナリー団体はブルネッロ・ディ・モンタルチーノ地区のワイナリーを名誉を傷つけたたとして名誉毀損でソルデラ氏を訴えると反撃に出た。 大型樽の前でポーズをとるジャンフランコ・ソルデラ氏。 (イメージ:NickDrinksWineより) 一体、どちらが正しいことを言っているのかが全くわからない。ソルデラ氏はどこで栽培されたかわからないワインに<ソルデラ>の商品として売り出す行為には抵抗があることはわかるし、加盟ワイナリー団体の困っているメンバーを助ける行為も理解できる。肝心なところは<ソルデラ>のラベルで売り出す部分。解釈によってソルデラ氏の抵抗感もわかるし、団体側としても当然ながらに何らかの形で寄付されたワインが含まれているとラベルなどに表示すると思っていたはず・・・その後、ソルデラ氏が自分の判断でメディアに自分の見解をメディアに公表し、団体が反論するのも当然なこと。団体側の善意が踏みにじまれたことで腹をたてたのかも知れないし、ソルデラ氏は頑固で、人の意見にあまり耳を傾けないことでも知られているので、オファー自体が迷惑だったのかもしれない。この先どのようにこの問題に決着がつくのか注目して行きたい。 それにしても最近イタリア発のワイン・ニュースでブルネッロ・ディ・モンタルチーノが頻繁に登場している。いい話のニュースにしても必ずと言っていいぐらい何か問題や良好にでない意見が一緒に紹介される。この地域の人は自己主張が強いのかも知れないが、産地に対する注目度は高まっているのは確かと推測している。個人的にはこれまでイタリア・ワインはそれほど関心が強かったわけでもなかったので、最近はこれらのニュースでイタリア・ワインを更に知りたくなるきっかけを作ってくれているので、とりあえず有難くフォローさせていただきます・・・ エミリオ・ジアネッリ(Emilio Giannelli)氏の作品。 (イメージ:MontalcinoReportより) ちなみに3月にソルデラ氏から発表されたプレス・リリースには被害を免れた2007~2012年のヴィンテージの販売を再開したとともに完全に失われたと思われた2006年のヴィンテージで(すでに瓶詰めされていたもの)も販売すると発表した。 (ニュース・ソース:Do Bianchiより)

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カリフォルニアの最新AVAが活動開始

(イメージ:Fort Ross Vineyardより) カリフォルニアで太平洋に最も近い場所に位置する産地Fort Ross-Seaview AVA(フォート・ロス=シービュー)が本格的に葡萄とワインのプロモーションを開始する。ソノマの海岸沿いに位置するフォート・ロス(ボデガ・ベイから北に36キロ、ソノマ・コーストAVAより更に海岸より)が2011年12月にAVA認定を取得してから特に活動などのニュースが発表されていなかったが、この度、産地に加盟するワイナリーや葡萄農家により構成されたFort Ross-Seaview Winegrower Associationが19日付けに旗揚げのプレス・リリースを発表し、今後の活動を明らかにした。 (イメージ:Fort Ross Vineyardより) そもそも1817年にこの地域に葡萄栽培の記録が残っており、約200年の葡萄栽培とワイン造りの歴史を持つ。全体で2万7千エーカーの区域に現在は555エーカーが葡萄栽培に取り組んでいる。海から吹く冷たい風と標高920から1800フィートの山間地形の特徴を活かし、産地特有の独特のワインを造りだしている。現在、18ヶ所の商業ワイナリーが活動しており、主にシャルドネとピノ・ノワールのワイン造りが行なわれているが、この他にもピノタージュ、ジンファンデル、ペティ・シラー、シラー、ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌも栽培されている。代表的なワイナリーはWild Hog VineyardとFort Ross Vineyard。 Wild Hog Vineyardのオーナーのダニエル・スコーエンフェルド氏はFort Ross-Seaview Winegrower Associationの代表も勤めている。1990年からワイナリーを運営しており、ジンファンデル、ペティ・シラー、シラー、そしてピノノワールを自社の畑で栽培している。この他にも複数の生産地から葡萄を調達し、幅広いラインアップで活動している。 (イメージ:Corks and Caftansより) また、Fort Ross Vineyardは南アフリカ出身のシュワーツ夫妻は1994年に葡萄栽培を開始した。ピノノワール、シャルドネ、ピノタージュの3種類の葡萄品種を自社所有の畑で栽培しており、夫妻のワインはすべてFort Ross-Seaview AVA産地のワインとなる。 (イメージ:KQEDより) 今年の夏にフォート・ロス国立公園で第1回目のFort Ross-Seaview Wine Festivalを開催する。イベント・レポートを楽しみにしています! (ニュース・ソース:WineBusiness.com Blogより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週は劇的な一週間でした。特にインターネットを頻繁に活用する者としてはボストン・マラソン事件関連のニュースは発生時から容疑者の捕獲まですべてがリアルタイムで情報が飛び交って、目を離すことができずにいた。少し、ネット疲れが出ているのが正直な感想・・・ *** 昨年のRibolla GiallaのイベントでのVare氏さん。 (イメージ:Revel Wineより) 先週のワイン・ニュースのまとめは残念なニュースから、以前、このブログでも紹介させていただいたカリフォルニアでRibolla Gialla(リボッラ・ジャッラ)種の普及に全力をかけたGeorge Vare氏が12日に亡くなったニュースが飛び込んできた。72歳だった。 そもそもVare氏はソノマのガイザー・ピーク・ワイナリーの代表として年間70万ケースを生産するワイナリーに作り上げた功績で知られているが、ワイン通にはカリフォルニアで様々なイタリア原産の葡萄品種(ピノ・グリジオやサンジョヴェーゼなど)を活用したワイン造りを普及させた一人として知られている。最後に取り掛かったのがリボッラ・ジャッラ種。イタリアでもマイナーの白ワイン用の品種だが、近年、Matthiasson、Arnot-Roberts、Massican、Ryme、Forlorn Hopesなどとブティック規模のワイナリーがVare氏が栽培したリボッラ・ジャッラでワイン造りを行い多方面から注目を得ていた。 上:Rymeのリボッラ・ジャッラ100%のワイン。下:Massicanのワインあはシャルドネ、リボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノをブレンドしたワイン。(イメージ:Domaine LAより) (ニュース・ソース:WineSpectatorより) *** (イメージ:Vintankより) 1985年からワイナリー営業を続けているナパのAltamura Wineryにワイナリーで行なうテースティングやツアーの停止をナパ郡の最高栽培所が命じた。 裁判所によると1997年にAltamuraが増築した醸造・貯蔵施設には適切な許可書を申請せずに運営を行なっていると判断。Altamura側は適切な申請を行なっていることと、2012年までにナパ郡の指導のもとでの施設改善要請に40万ドルをかけて対応していることを主張。週末をはさんで今週からまた裁判所でAltamura側の見解を聞き入れるのと今後のワイナリー運営に関する行方が明確になる。 Altamuraはナパのダウンタウンから東に20キロ行ったとことにあるWooden Valleyにワイナリーを構えている。他のナパ・バレーのワイナリーとは離れた場所のワイナリーが位置するが日本でもおなじみのKENZO Estateに行く道を更に置くまで進んでいけば現れるワイナリー。長年続いているワイナリーが今頃になった書類の不備または検査の不備で、どうこう言われるのは信じがたい・・・早く問題がおさまると願っている。 ワイナリーに近くにアルパカの牧場がある・・・ (イメージ:NapaValleyRegisterより) (ニュース・ソース:NapaValleyRegisterより) *** 先週末North Bay Business Journal主催のカンファレンスがソノマのサンタ・ロサで開催され、近年規模を拡大しているワイン・グループ会社の代表者たちがたくさんそろった。チリのConcha y Toro社、ジャクソン・ファミリー・ワイン、ビル・フォリー氏、ワイナリー・エクスチェンジ社、ヴィンテージ・ワイン・エステート社などのが最近のワイン・グループ会社のM&Aの裏話を一般の参加者と共有した。 Concha y Toro社は2010年にメンドシーノのフェッツアー・ワイナリーをケンタッキー州所在のウィスキーを専門とするブラウン・フォーマン社から2億6300万ドルで売却に成功し、アメリカのワイン市場でシェアを拡大を目指している。130年の歴史を待つConcha y Toro社はアルゼンチンなどにも畑や醸造施設を購入し、生産を増加しているが、はやりアメリカが最も大きなワイン市場でそこに拠点となるワイナリーを持つことは重要なビジネス・チョイスであることを説明した。 ケンダル・ジャクソンの代表は不動産感覚でワイナリーの売買に取り組んでいることを明らかにした。資産価値を重視していることから、葡萄畑の地主で土地を手放したい方には敷地内に豪邸を建てるのはオススメしないと説明。買い手は葡萄畑の価値と豪邸の価値を別々のものとして考えており、一見、価値が上がると思えるが、一緒にされると次の買い手を捜すのが難しいと理解している。 ビル・フォリー氏も資産価値を重視して新たなワイナリーを傘下に加えることを重視している。ただし、最近の傾向は2008年から2011年に起こっていたワイナリーの売買は売り手が資金面で手放す必要が高かったのに比べて、最近は後継ぎがいない方や後継者がワイナリー経営にあまり関心がない人たちが買い手を捜しているケースが増えていると説明。 ワイナリー・エクスチェンジのピ-ター・ビック氏はケンダル・ジャクソンとビル・フォリー氏と少し違う見解を披露した。彼はブランド重視でワイナリーを査定し、販売実績を考慮し、更に生産と販売を拡大をできるブランドを積極的に探して、傘下に加えることを心がけている。特に他国での高い販売実績や傘下に加えて販売網を拡大したら伸びるブランドを常に探している。 … Continue reading

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<オールド・ヴァイン>ジンファンデルで人気のワイナリーが新たな醸造施設に

(イメージ:cliff’s wine picksより) 昨日、カリフォルニアの<歴史的葡萄畑>のニュースに関連して紹介したカーライル・ワイナリーが再びニュースに取り上げられた。オールド・ヴァインのジンファンデルやシラーなどで高い評価を得ているカーライルはこの度ソノマのロシアン・リバー・バレーに醸造施設を開業すると発表。 ロバート・ミューラーが所有していた醸造施設の売買が今週成立し、2013年のヴィンテージからこの施設で醸造に取り掛かると予測される。1998年に最初のヴィンテージをリリースしてからソノマのパンチダウン・セラーズ(元:コペイン・カスタム・クラッシュ)の共同醸造施設を利用しており、初年度の650ケースだった生産量が昨年は9000ケースに増えたことから、独自の醸造施設が必要となった。 現在、カーライルでは27種類のワインを醸造している。ジンファンデルを15種類、シラーを5種類、ムールヴェードルを含んだブレンドを2種類、白ワインのブレンドを2種類、グルナッシュのブレンド、ペティ・シラー、グリューナー・ヴェルトリーナーをそれぞれリリースしている。カーライルは北はメンドシーノから南はサンタ・ルシア・ハイランドまで16ヶ所の畑から葡萄を調達しており、最も古いものでは1881年の植えられた葡萄の木(ジンファンデル)なども含まれる。このほかに樹齢90年から100年以上の葡萄の木からの葡萄を使用しており、15種類のジンファンデルのうち大半は複数の畑からの葡萄をブレンドして造られる。 カーライルのラインアップの多さには驚かされた・・・ (イメージ:NE14ZINより) 今回のニュースで今後のカーライルに関して気になる点は2つある。1つ目はソノマのロシアン・リバー・バレーのワイナリーの仲間入りしたので、この産地を代表するシャルドネとピノ・ノワールでのワイン造りの予定はあるのか。2つ目は新しい醸造施設にテースティング・ルームを加えるのか。カーライルのオーナーのケンダルとマイク・オフィサー氏(お姉さんと弟の関係)によると、現在はメールング・リストを通じて大半のワインを販売しているので、テースティング・ルーム用のワインがあればテースティングのスペースを検討したいと考えており、また、シャルドネとピノに関しては、今のところはあまり意識していないようだ・・・ カーライルが葡萄を供給してもらっているソノマのドライ・クリーク・バレーのRay Teldeschi Ranchは1880年代に植えられたジンファンデルの木。この他にも古い葡萄の木の写真がカーライルのサイトでたくさん見ることができます! (イメージ:Carlisle Winery & Vineyardsより) (ニュース・ソース:WineSpectatorより)

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カリフォルニアの<歴史的葡萄畑>の保護

ナパ郊外にあるジンファンデルのオールド・ヴァインが存在するミード・ランチ・ヴィンヤード。 (イメージ:SFChronicle/JonBonneより) カリフォルニアの州議会はカリフォルニアに存在する<歴史的葡萄畑>を保護する条例を全員一致で認めた。 2010年に非営利団体としてカリフォルニアを代表するリッジ・ヴィンヤード、カーライル・ヴィンヤード、ターリー・ワイン・セラーズ、ベッドロック・ヴィンヤードのワイナリーの代表者が設立したのがHistoric Vineyard Society(HVS、直訳:歴史的ヴィンヤード協会)。この団体の19世紀及び20世紀初期にカリフォルニアで植えられた葡萄の木を保存することを主要目的として活動している。多くの<歴史的葡萄畑>は今でも葡萄を栽培することが可能で、若い葡萄の木に比較すると総生産量はかなり劣るが、歴史的な観点と科学的な観点からもこれらの葡萄の木を保存することの価値が高い。 現在、1880年以前に植えられた葡萄の木が存在する葡萄畑はカリフォルニア州に217ヶ所存在する。北はメンドシーノ、東はシエラ・フットヒル、西はソノマ・コースト、南はクカモンガ・バレーと広い範囲で存在する。これらの葡萄の木の保護に現在は寄付やHVS主催のイベントの参加費などで集めたお金が資金源となっている。 南カリフォルニアのクカモンガ・バレー(ディズニーランドの近く)のオールド・ヴァイン・ジンファンデル。 (イメージ:Discover California Winesより) 今回、カリフォルニア州議会が<歴史的葡萄畑>を保護することを認めたことで現在のHVSの活動に大きく影響や変化がでるわけでもない。しかし、これを機に税金の控除など古い葡萄の木を植え替えを阻止する様々なインセンティブが今後考えられる。 以前、シュワルツネガーがカリフォルニア知事を務めていた頃、ジンファンデル種をカリフォルニアの公式の代表葡萄品種として州の認定を受ける提案がされたが、その提案は却下され、その後、州の支援のもとでジンファンデルの普及活動に大きく影響を受けた実例がある。今回の<歴史的葡萄畑>のケースでは最初の関門をクリアした形で今後は更に保護活動に拍車がかかると期待することができる。 (イメージ:Historic Vineyard Societyより) (ニュース・ソース:Inside Scoop SF/San Francisco Chronicleより)

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ワイン・アドヴォケートの訴えに決着

ワイン・アドヴォケート誌が元スタッフ・ライターであったアントニオ・ガローニ氏と彼が立ち上げたAll Grapes Media社に対する訴えを取り下げたことがWine-Seacher.comが報告し、ワイン・アドヴォケートのウェブサイトの掲示板でもこれを裏付ける内容の投稿が掲載された。 そもそも訴えの発端は、カリフォルニア地区のワイン・レビューを担当していたガローニ氏がソノマのワインのレビューを提出しないまま、2月にワイン・アドヴォケートを退社し、その後、新たに開設した独自のウェブサイトでレビューの内容をワイン・アドヴォケートの読者に無料に提供しようとしたことが、この行為がアドヴォケート側の気に触った。当初はアドヴォケート側がガローニ氏の行動は計画性があり、退社の意思がありながらアドヴォケートの予算でソノマの訪問とテースティングを行い、ワインのレビューを提出せずに会社を去り、その直後に自社のサイトにアドヴォケートの読者を誘導する手段を取ったことはワイン・アドヴォケートに対する詐欺行為と見られたが、双方の話し合いが行なわれ、ガローニ氏はソノマのワイン・レビューをワイン・アドヴォケートに引渡し、自社のサイトに掲載しない形で事態はおさまった。 ディスカバリー・チャンネルの番組でよく見る、虎が牙を見せただけで小さな動物は萎縮して獲物の横取りをやめるシーンがワイン業界で繰り広がれた様な気がする・・・怪我の功名としてガローニ氏の名前が色々のメディアに登場し、無料で彼の新しいウェブサイトに対してPR効果があったと思われるが、それにしてもガローニ氏の計算が少し甘かったような気もする・・・ 先週開催されたFood & Wine Magazineのペブル・ビーチのイベントに参加したガローニ氏の様子。お隣には老舗シャンパン・メゾンのテタンジェ社のヴィタリーさん。 (イメージ:RJ on Wine.comより) 今回の事態では余裕で対処したように見えるパーカー氏。 (イメージ:FinancialTimesより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより)

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2013年の<アン・プリムール>試飲会

先週はフランスのボルドーで開催された<アン・プリムール>(フューチャー・ワインの樽試飲会)に関するレポートがヨーロッパやアメリカのメディアから多く出まわった。一つ一つ紹介するより大まかな共通点を集約しキー・ポイントを紹介させていただきます。 まずは今年の<アン・プリムール>開催においていくつか背景事情を理解すると数々のレポートがわかりやすくなる。最初は2012年は天候の関係で葡萄栽培状況の難しさは様々なニュースで取り上げられており、結果的に記録的な少量の葡萄収穫で終わっている。次に今年からシャトー・ラトュールが<アン・プリムール>には参加しない意向を表明した。最後は近年、中国人のボルドー<グラン・ヴィン>に対する関心や需要が高まっており、中国人の需要によりワインの最終的な取り引き価格が決まると予測されている。 *** 2012年の春先は雨が多く、夏は逆に非常に乾燥した天候となった。8月末には強い熱波に覆われ葡萄の熟成が加速した。品種により9月中旬までに収穫を終える畑もあったが、それ以降の葡萄は雨の被害に見舞われた。ボルドーの右岸の畑でメルローを栽培しているポムロールやサン・テミリオンのシャトーはメルローの収穫が他の品種より時期が早いことから雨の被害が少なかった。また、左岸の畑でもメルローを栽培している畑は上々な品質を届けている。 下記のシャトーは様々なレポートを共通して高い評価を(樽試飲)得ている: Château Pétrus 2012 Pomerol Château Ausone 2012 Saint-Émilion Château Cheval Blanc 2012 Saint-Émilion Château Valandraud 2012 Saint-Émilion Château Angélus 2012 Saint-Émilion Château Belair Monange 2012 Saint-Émilion Vieux Château Certan 2012 Pomerol Château la Fleur-Pétrus 2012 … Continue reading

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