Monthly Archives: March 2013

サンタ・リタ・ヒルズAVAの区域拡大で意見が分かれる

今年からリリースされたPenceのピノ・ノワール(年間1000ケース生産) (イメージ:WakawakaWineReviews.comより) サンタバーバラ郡のPence Ranch Estate Vineyard(ペンス・ランチ・エステート・ヴィンヤード)のブレアー・ペンス氏はサンタ・リタ・ヒルズAVAの区域拡大の申請を米国アルコール&タバコ税及び商業事務局へ請願を提出した。一方、サンタ・リタ・ヒルズのワイナリーと葡萄農家で構成されるSta. Rita Hills Winegrower Allianceは区域拡大に対して全員一致で反対の判断を下した。 問題の拡大の対象となっているのがAVA地区の南東側の一部で、ペンス氏の畑の他に2ヶ所の畑が対象となっている。特にペンス・ランチに関してはAu Bon Climat、Brewer Clifton、Pali、Hitching Postなどのワイナリーにピノ・ノワールを供給しており、<サンタ・リタ・ヒルズAVA>をワイン名に使うには規則で最低で85%のAVA内で栽培された葡萄を使用する必要があり、ペンス氏の葡萄はAVAに入らないため、需要に制限を感じており、また価格も1トン単位でAVA内の葡萄と比較して1000ドル程度の価格の差があると言う。 AVAの定義にはその区域に特有の環境(気候、標高、土壌など)がそこで栽培される葡萄に独特な特徴を与えることが大きな要素の一つで、ペンス氏は他州から専門の調査会社を探し、自分の畑の科学的な分析を要請した。Winegrower Alliance側は調査の結果内容より、彼らへの相談もなく、外部に調査を依頼した行動事態が好ましくないと判断している。 過去にサンタ・リタ・ヒルズAVAは外部からの影響で振り回された経緯があり、特に現在使用している<Sta. Rita Hills>の名称は元々は<Santa Rita Hills>であったが、チリの<Vina Santa Rita>ワイナリーの訴えで、現在の名称へ変更を余儀なくされた。 Winegrower Alliance側のClosPepeワイナリーのウェス・ヘーガン氏は元々サンタ・リタ・ヒルズAVAの申請を行なった人物で区域にもっとも精通している。ヘーガン氏によるとペンス氏は元々価格が安いAVA外の土地の畑を購入し、それを今になって区域内に定めるのはおかしい話とコメントをしている。独自のAVAを申請することをペンス氏に薦めている。 過去に大手ワイン会社E&J Galloがソノマ内のロシアン・リバー・バレーAVAの拡大申請に対して地元ワイナリーの反対を覆す判断を米国アルコール&タバコ税及び商業事務局は行なっている。今回はどのような判断がなされるのかが気になるところ・・・ 映画『サイドウェイ』で人気が高まったサンタ・リタ・ヒルズのワイン。 (イメージ上:Sanfordより、イメージ下:Houlbergより) (ニュース・ソース:WineSpectatorより)

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最新のワイン関連商品

(イメージ:MLB.comより) 日本のプロ野球はいよいよ明日セ・パ両リーグ同時開幕。アメリカのメジャーリーグも少し遅れて4月1日がオープング・デー。これに合わせてメンドシーノの<Fetzer Vineyard/フェッツアー・ヴィンヤード>と最新型ワイン容器を開発した<Zipz社>がパートナシップを組んでメジャー・リーグのいくつかの球場で購入できる最新ワインをリリースする。 (イメージ:Crimson and Quartzより) <Crimson Red Blend>と<Quartz White Blend>はワイングラス型のPETボトル製にワインが入ったパッケージ。これまでも似たような<ワン・カップ・オオゼキ>スタイルの商品は出ているが、ここまでワイングラスを上手に再現したデザインの容器はなかった。これで女性やストロー・缶などに抵抗を感じる方は気楽にワインを楽しめる。しかも、フェッツアーの上質なワインが楽しめるのもの大きな魅力。 (イメージ:Zipzより) 唯一、批判的ことを言うのならZipzの社名。ジッパー(チャック)を省略した形でロゴにもチャックのデザインがモロに画かれている。どうでしょう、チャックは衣類の様々な場所に活用されているが、下半身部分の印象も非常に強い。また<Zip It>の表現が英語にはあるが、唇にチャックをかけるジェスチャーで意味は「黙れ!」となる。ウェブサイトでは浜辺やピクニックなど様々なシチュエーションで商品を楽しんでいるイメージがあるが、どうしてもロゴマークが全体のイメージとマッチしないところが気になってしまう。 (イメージ:Zipzより) (ニュース・ソース:Zipzより) *** 特定の長さの刃物が飛行機の持ち込み荷物として許可される話で様々な意見が出ているが、これまでワイナリー訪問で何度もソムリエ・ナイフをうっかりと持ち込み荷物に入れたまま、検査場で取り上げられている経験をしている者としては多少うれしい話だが、やっぱり機内で必要のない刃物はスーツケースの中でいいのではないかと思う。 規則が変更になるのか、継続するのか関係なく、この商品は優れもの。キーホルダー用のワイン・オープナー。イギリスのアウトドア・グッズ専門の会社が開発し、実用性だけでなく、デザインもシンプルで一目でなんだかよくわからないところが面白いと思う。6.5ポンドとお手ごろ価格なので、関心がある方はウェブサイトからどうぞ。 (ニュース・ソース:TrueUtilityより) しかし、野球からチャック、そして荷物検査まで話が飛んでしまい、大変申し訳ありません。

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ブラジルのブティック・ワイナリーがW杯公式ワインに選ばれる

高い評価を獲得しているGrandes Classicosシリーズ。 (イメージ:Laboratório de Sommelierより) 2014 FIFA ワールドカップ・ブラジル大会の公式ワインにブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州のセラ・ガウチャ地方のブティック・ワイナリー<Lidio Carraro>(リディオ・カラーロ)が選ばれた。 (イメージ:da cachaça pro vinhoより) Lidio Carraroは1988年に開業し、2004年からワインの販売を開始した「ブラジルの初のブティック・ワイナリー」のキャッチ・フレーズを掲げて注目されているワイナリーの一つ。2007年にはパン・アメリカン・オリンピックの公式ワイン、2010年にはブラジル・ストック・レース(自動車レース)の30周年記念の公式ワインに選ばれるなど、ワイン専門誌を含め各方面からブラジルを代表する上質なワイン造りを行なうワイナリーとして評価を獲得している。これまでは国内を含め、ヨーロッパとアメリカが主な輸出先として活動しているが、今回のFIFAとのタイアップで更に知名度を高め配給先を増やすことを試みている。 近所のMioloワイナリーからのセラ・ガウチャの風景。 (イメージ:Wine Enthusiastより) ブラジルのワイン産業は近隣国のアルゼンチンやチリなどに比べても生産者数や総生産量も断然に劣っている。生産地も南部のリオグランデ・ド・スル州に集約されており、特にセラ・ガウチャ地方のVale dos Vinhedos DOCにはブラジルの9割ワイナリーが存在する。この地域にはドイツ系とイタリア系の移民が多く移り住んでおり、ブラジル大手ワイナリーのMiolo Wine Group、Pizzato、Casa Valdugaなどはイタリア系移民の祖先を持つワイナリー。Lidio Carraroもイタリア系の祖先をワイナリーでカラーロ一族が運営している。まだ20代の女性ワインメーカー、モニカ・ロセッティ氏がチーフ・ワインメーカーを勤め。<オールド・ワールド>のスタイルのワイン造りをブラジル産の葡萄で行なっている。 若手女性ワインメーカーのロゼッティさん。 (イメージ:Lidio Carraroより) Lidio Carraroでは葡萄はすべて200ヘクタールの自社の畑で栽培され、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、タナント、ピノノワール、シャルドネ、モスカテルなどの人気品種からマルベック、テンプラニーニョ、トウリガ・ナショナル、テロルデゴ、ネビオロなどのマイナー品種でワイン造りを行なっている。 おしゃれなラベルのセカンドのSingularシリーズとELOSシリーズ。 (イメージ:Lidio Carraroより) 今回、ドイツ開催のProWeinワイン展示会に参加しているLidio CarraroはW杯専用の限定ライン『Faces』のリリースを発表。赤と白ワインの2種類が醸造されており、5月頃にリリースを計画している。そして、6月にブラジルで開催されるW杯の予備大会「コンフェデレーション・カップ」で大々的なリリースが予定されている。ちなみにこの大会には「サムライ・ブルー」の出場が決まっており、観戦に行かれる方がいれば、お土産にどうでしょう・・・ W杯の限定シリーズ『Faces』 (イメージ:Lidio Carraroより) (ニュース・ソース:Harpersより)

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東京開催のソムリエ世界一を決める大会

今週の27日~29日にかけて<世界一のソムリエ>の称号を競う大会が東京のグランド・プリンス・ホテル高輪、決勝は東京国際フォーラムで開催される。この大会はフランスに本部を構える国際ソムリエ協会が主催する大会で3年ごとに開催される、<ソムリエ界のオリンピック>とも知られている大会。大会参加に向けて準備をしているカナダ出身のソムリエ2名の特集記事がマクリーンズ誌に掲載されたので内容を簡単に紹介させていただきます。 記事は共にカナダでソムリエとして活躍しているヴェロニーク・リベストさんとウィル・プレドホーム氏の準備様子を紹介。2月にトロントの人気レストラン『Momofuku Toronto』(ニューヨークの人気レストランの支店)で同じくカナダ出身の<マスター・ソムリエ>ブルース・ウォルナー氏を含む数名の地元ソムリエが集結し、世界大会の競技種目を再現する練習会が行なわれた。 カナダ代表のソムリエが練習会場として利用した「Momofuku」はラーメンからファイン・ダイニングを楽しめる人気の総合レストラン。 (イメージ:RetailDesignBlogより) 代表的な種目の一つが「ブラインド・テースティング」。単純に<利き酒>と言っても近所の呑み屋でやるような利き酒大会と一味違う。まずはワインの味わいや特徴をきちんと説明できなければいけない。次に葡萄の品種を正確に判断するのだけでなく、生産地を判断し、ワインに合う料理を判断し、これを2分以内に行い、そして、極めつけは自分の母国語以外ですべて行なう!!!さすが世界の一を競うだけの大会、オリンピックどろこか東大合格するより難易度が高いような気がする・・・この他にワイン以外の飲み物(酒類だけでなくお茶やミネラル・ウォーターも含む)の知識が試され、ウェイターとしての腕前を披露する極めつけ競技は決められた時間内で12名程度のお客さんに対して均等にワインを注ぐコンテストなどと総勢6000人程度の観客が息をのむ迫力と緊張感が体感できる競技が盛りだくさん。 記事では練習中にスペインのグラナッチャ(グルナッシュ)をマルベックと間違えるなど、専門職の人にとってもかなり難しい内容。ちなみに不思議なことに<マスター・ソムリエ>のブルースさんはこのような大会は苦手で代表権を獲得できず、何度も<マスター・ソムリエ>の試験に落ちてるお二人は、様々なコンテストの常連・・・ カナダ代表のお二人。 (イメージ:Maclean’s/Cole Garsideより) 日本からはホテル・ニューオータニの『トゥールダルジャン』に勤務する森覚氏が誇らしく日の丸を代表してくれる。本命にするのはプレッシャーが掛かって気の毒になるので、「対抗」または「単穴」ぐらいにしておきましょう。ちなみに前回、東京開催したときの勝者が、かの日本を代表するワインエキスパート、キング・シンヤこと田崎さんでした。 この大会にご関心が御ありの方は<日本ソムリエ協会>のサイトから情報をゲットしてください! これも立派なブラインド・テースティングの一種。 (イメージ:DandelionWineShopより) (ニュース・ソース:Maclean’sより)

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ワイン・ニュースのまとめ

ボルドーの大手ワイン商社<Millésima>はシャトー・ラトゥールの配給を拒否することを代表のパトリック・ベルナール氏はボルドーの<アン・プリムール>の集まりで150人以上のジャーナリストの前で宣言。 昨年、ラトゥールがワインの先物取引に今後は参加しない、そして、今後は独自にワインのリリースを判断すると発表してから、今回のMillésimaの宣言と行為はラトュールのスタンスに対してはじめての反発になるのかもしれない。これまでは多くのボルドー関係者はラトゥールの決断を後押しするか、または、公式のコメントを述べていなかった関係者が多かったのだが、今回のMillésimaのラトゥールへの抗議に近い発言で、多くのボルドー関係者の本音が出てくるのではないかと考えられる。 <アン・プリムール>は百年以上もボルドーで続いてきた習慣で、実際のワインがリリースされる1~2年前に生産者は収入を得ることができ、また、需要が高いボルドー・ワインを少しでも安い価格で入手することがメリット。また近年は試飲レポートが様々な媒体で公開されるようになり各年のヴィンテージのできばいを知ることができる。 一方、ラトゥールのような大手生産者側はワインが飲み頃になる前に試飲され、金銭的にも余裕があり資金に困っていなければ、未完成のものを評価されるのは納得できないのかも・・・とにかく、この先、ボルドーの<アン・プリムール>に関するブログ・レポートがたくさん掲載されると思うので、このトピックは必ず取り上げられると思うので、どのような反応があるのかが読むのが楽しみです。 ちなみにシャトー・ラトゥールは先週、<1995 Chateau Latour>、< 2005 les Forts de Latour>、<2009 Pauillac>を独自にリリースした。 ラトュールの畑に建つ塔。 (ニュース・ソース:Decanterより) *** ナパでは<ワイナリーの運営>に関するセミナーが先週開催され、いくつか意外なカリフォルニア州限定の規則や条例があり、これらを再度認識してもらう目的で2日間のイベントが開かれた。 意外な規則の一つが、カリフォルニアではワインメーカーはワイン・ボトルをサインすることが禁じられている。これは独占法に関連した規則で、サインされたボトルが小売業者に通常より高い値段で卸されたり、特定の小売店に特別な利益を与えないようにワインメーカーのサイン入りボトルは禁止されていたが、この度、法の改定がなれせ、小売店限定で特別なイベントを開催する場合のみ、ワインメーカーがそのお店でサインをすることが認められた。実際にこれまでワインメーカーがボトルをサインし、何かなの形で取り締まりがあったかどうか定かではないが、今後はイベントのチラシに「ワインの購入者にはもれなく、ワインメーカーのサインをゲット!」とうたっても問題がないことになる。 (イメージ:jeannie voddenより) この他にも、これまでワイナリーでは顧客集客目的の景品を当てるコンテスト開催は禁止されていたが、これに関しても法の改定が行なわれ、いくつかの条件の中でコンテストが許可されるようになった。様々な条件は細かすぎるので飛ばすが、最も気になるのが、肝心の景品に関する規則。なんと景品としてお酒類は禁止。そう、ワイナリーで開催するコンテストでワインを景品として活用できない・・・ これ以外にもワイナリーで開催できるイベント関連でたくさんの制限がいまだに存在し、これらを把握して健全なワイナリー運営を行なうのも一苦労と記事を読んでつくづく感じた・・・ (ニュース・ソース:Wines&Vinesより)

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ワイン・アドヴォケート誌がアントニオ・ガローニを訴える

今年2月に突然、ワイン・アドヴォケート誌から独立したアントニオ・ガローニ氏に対してワイン・アドヴォケート誌は2月号に掲載される予定だった<ソノマ地区>のレビューを完了しないまま退社し、そして、そのレビューをワイン・アドヴォケート誌の読者に自社の新しいサイトで掲載する計画に対して<待った!>をかけた。 最後にガローニ氏がニュースに大々的に取り上げられてのは2月のニューヨーク・タイムズ紙の特集記事。この記事でガローニ氏が共有した情報がワイン・アドヴォケート側を即発したのかも・・・<ソノマ地区>のレビューを取材する段階ではワイン・アドヴォケート誌の契約スタッフであってため、取材に協力したワイナリーなどはワイン・アドヴォケート誌の取材と思って協力したはず。ニューヨーク・タイムズ紙の記事によると昨年の6月には独立の決断をしていて、<ソノマ地区>を取材した段階ではアドヴォケート側は独立に関して通知を受けておらず、当然、レビューはワイン・アドヴォケート誌で掲載されると考えていたはず。アドヴォケート側から見たら、ガローニ氏の新しいウェブサイトにアドヴォケートの経費で行なった取材内容を掲載されるのは筋違いもいいところ。 一方、ガローニ氏は<ソノマ地区>のレビューは元々アドヴォケート誌の2月号の掲載ラインアップには入っておらず、レビュー自体も最近、書き始めたと自社のウェブサイトでコメントしている。ガローニ氏は<有料のレビュー>を無料でアドヴォケートの読者に自社のサイトで提供するオファーをしたが、アドヴォケート側がこれを拒否したと公表している。 ワイン・アドヴォケート誌のガローニ氏に対する訴えは正式には「詐欺、契約上の義務の違反とテイスティングノートと記事の意図的かつ不当に差し控えている」と計画的にガローニ氏がアドヴォケートを利用してコンテンツを集め、それを独自の利益のみに活用しようとしていることとなる。 2月の段階では互いに良好な関係を強調していて、現在、ボルドーを取材しているロバート・パーカー氏は訴えに関してコメントをウェサイトに掲載しており、良好関係を望んでいることをコメントしていると同時に、今回の訴えは当然な行為とも強調している。 どのような決着がなされるのか注目する必要がある・・・ ※訴えの詳細はニュース・ソースのリンク先でご覧いただけます。 (ニュース・ソース:The Wine Cellar Insiderより)

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F・Fコッポラ・ワイナリーが拡大

(イメージ:Geyser Peak Wineryより) ソノマのフランシス・フォード・コッポラ・ワイナリーが近所のガイザー・ピーク・ワイナリーの醸造施設と32エーカー分の葡萄畑を購入したと発表。昨年、F・Fコッポラ・ワイナリーでは125万ケースのワインを販売し、ガイザー・ピークの施設を購入したことで生産の拡大が予測される。ガイザー・ピークのブランドを所有する大手ワイン会社、アコレード・ワインズ社(豪州)は今後も<ガイザー・ピーク>のブランド名でワインはリリースされるとも発表。今後はF・Fコッポラ・ワイナリーから場所を借りて、これまでのワイン造りを行なう形となる。 ガーザー・ピークのソーヴィニヨン・ブランは巻寿司との組み合わせが抜群。 (イメージ:Geyser Peak Wineryより) 醸造施設とヴィンヤードの買い取り価格は公表されていないが、2012年の段階でガイザー・ピークの収支報告によると約3530万ドル(約33億円)相当となっている。 コッポラ、ガイザー・ピーク、アコレードのほかにもう一社この売却ニュースに関連する企業が存在する。アコレード社がガイザー・ピークのワイン・ブランドを所有しているが、施設や土地はEPRプロパティー社が保持していた。EPR社はワイナリーを含めてレストランや映画館のアミューズメント施設からゴルフ場やスキー場などのスポーツ施設を所有する会社。2011年~2012年の間、所有していた4つの醸造施設やヴィンヤードをフォリー・ファミリー・ワイン社やジャクソン・ファミリー・ワイン社などに売却しており、この先も所有しているワイン関連施設の買い手を探していることもわかっている。 コッポラとガイザー・ピークはソノマのガイザーヴィル町では距離的に考えてもお隣さん同然の関係。ガイザーは1880年に開業した老舗ワイナリーの一つで、コッポラは比較的新しく、敷地内のレストランやプール付きの日帰りプライベート・カバンナを貸し出すなどアミューズメント性の高いワイナリー。クオリティの高いワイン造りだけでなく、訪れる人がよりワイナリー体験を楽しめる様々な工夫がこの先のトレンドになっていくのかもしれない。 上と中:春・夏・秋限定のカバンナとプール・サービス。下:ワインに合わせたテースティング・メニュー (イメージ:Francis Ford Coppola Wineryより) (ニュース・ソース:Press Democratより)

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北カリフォルニアの春の葡萄畑

(イメージ:Press Democrat/Kent Porterより) 北カリフォルニアの葡萄畑ではつぼみが開く時期が到来し、北カリフォルニアの葡萄栽培シーズンの開始を意味する。気温が高い産地からつぼみが開き始め、品種別ではシャルドネ種とピノ・ノワール種が一番手。ソノマのアレキサンダー・バレーでヴィンヤード管理会社を営むアレックス・ヴィボーニ氏によると、今年は雨が少なく、気温もそれほど下がっていないので、予想通りにつぼみの開花が進んでいると報告している。 つぼみは霜が天敵で夜間、温度が下がりすぎると、つぼみ自体にダメージを与える。畑管理者は気温が下がる日を予測し、つぼみに傷が入らないように、あえて葡萄の木に水を撒き、氷のまくがつぼみに出来るような手段をとる。また、扇風機などで夜間の温度管理を行なう畑もある。霜管理は3月中旬から5月中旬まで続く。 産地別ではナパ・バレーがソノマより多少温度が高く、また、小石混じりの土壌が多いため春の農作業はナパがソノマより一歩早く行なわれる。 地元住民の多くはワイン産業または農家に関連した仕事についており、つぼみの開花が<仕事始めの合図>のように考えている人が多く、つぼみの開花から葉の成長、枝が伸び、そこに葡萄の実がつくのが順調に栽培シーズンが進むことを意味するそうだ。 春先につぼみへの霜被害対策の水撒きの様子。 (イメージ:The Wandering Palateより) (ニュース・ソース:Press Democratより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週、ワイン業界で悲しいニュースがいくつか伝わってた。 (イメージ:QUEER B.O.I.S.より) まずはシャンパンの名門メゾンの<クリュッグ>の元オーナーでセラーマスターであったアンリ・クリュッグ氏が76歳で先週、亡くなられた。 1961年に家業のメゾンを引き継ぎ、1979年から2002年まで代表を弟さんのレミ氏と務める。レミ氏は外向的な性格で人当たりが上手なところ、アンリ氏はどちらかと寡黙で完璧主義で知られていた。一方、ワイン造りに対してはアンリ氏の功績は一目置かれており、<クリュッグ>を代表する<グランド・キュヴェ>は彼がブレンドを確立し、<クリュッグ>の変わらぬ味わいはアンリ氏だからこそ生み出すことができたとレミ氏は以前、インタビューでコメントしている。このほかに<クロ・デュ・メニル>(シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン)や<ロゼ>などを<クリュッグ>のラインアップに加えたのがアンリ氏。 (イメージ:melbourne food and wineより) (ニュース・ソース:The Drink Businessより) *** カリフォルニアでもワイン業界の功労者の一人が亡くなられた。『1976年のパリ・テースティング』で白ワイン部門で勝利した<シャトー・モンテリーナ>の創立者、ジェームス・バレット氏が先週、86歳で亡くなられた。 1972年に法律事務所から独立し、ナパ・バレーのカリストガにワイナリーを開業。翌年に栽培されたシャルドネで造ったワインがパリ・テースティングで出展され、業界を覆す結果をもたらすワインを誕生させた。1982年にはワイン造りを息子さんのボー・バレット氏に引き渡し、ジェームス氏はワイナリー運営の最高責任者として亡くなる直前まで勤めた。 (イメージ:Chateau Montelenaより) (ニュース・ソース:WineBusiness.comより) *** (イメージ:Chez Panisse Tumblrより) 最後は大事に至らなかったニュースを一つ。カリフォルニア(バークリー)のオーガニック&ナチュラル・フードの老舗レストランの<Chez Panisse>(シェ・パニース)で火事が発生し、幸いのことに誰もいないときに発生した火事だったので、けが人はおらず、一部建物に火災被害で修復が必要だが、改装がうまく進めば、来月には再開できる見通しであると地元ニュースは報告している。 料理に止まらず、ワインに対してもオーガニックやナチュラルのワインを促進していたレストランである<シェ・パニース>にはレストラン業界とワイン業界からも再開に向けて、たくさんの支援が寄せられている。 (イメージ:San Francisco Chronicleより) (ニュース・ソース:Inside Scoop SF/SF Chronicleより)

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帆船でワインを輸送するインポーター

昨年の夏、フランス北西にある港町ブレストからデンマークのコペンハーゲンまで風力のみ動く(エンジンは搭載されてない化石燃料を一切活用しない)32メーターの帆船で約8000本のワインを輸送する話が動画付きで紹介されている。 A Special Delivery from Rene Redzepi Noma on Vimeo. ワイン航海輸送を協賛したのがデンマークのナチュラル・ワインを専門とするインポーターのRosforth & Rosforth社。コペンハーゲンにある<世界一>にランキングされているレストラン『Noma』のブログで今回の企画の経緯や航海の様子を紹介している。 ブログによるとロワール地方のアンジュAOCの<オリヴィエ・クザン>から話が持ちかけられ、ワイン造りを始める前に元々船乗りだったクザン氏は、彼のワインが積まれた帆船があり、船でワインを届けられる受け取り先を探しており、水に囲まれているコペンハーゲンは帆船ごとワインを倉庫まで搬入できると説得。Rosforth&Rosforth社は<クザン>の他にもいくつかロワール地方のナチュラル・ワインをかき集め一緒に輸送してもらえれば、「OK」っと企画が実現した。 オリヴィエ・クザンのカベルネ・フラン100%の赤ワイン。 (イメージ:食ベログ/大船ワイン食堂NAVEより) 合計13ヶ所の醸造所から8000本のワインが『トレス・ホンブレ号』に荷積まれ、7月19日にフランスのブレスト港を出発し、8月14日にコペンハーゲンに無事到着する。一部のワインは『Noma』に納品されることになっていたので、埠頭を面した場所に店を構える『Noma』には直接、帆船でレストラン前のドックインし(正確にはエンジンが装備されていないのでタグボートが誘導したよう)、そこからワインを搬入。(動画の最後にこの様子が) (イメージ:CarJet、dezeen.com、BIOPHILIA、Serge the Conciergeより) (ちなみにNomaがどんな所かご関心の方はこちらを・・・) 実際のところワインのコンディションが一番気になるところだが、インポーターのスーネ・ロスフォース氏によるとコンディションに関する問題はなく、デンマークの場合、フランスからドイツ経由でオートバーンでトラック輸送されるコンディションより、海の自然の波で揺らされて運ばれることは、ワインにとってより好ましいとまでコメントを残している。コスト面でもトラック輸送とそれほど差はなく、今後も帆船輸送を利用したいと話している。今回、デンマークに運ばれたワインには「Trans Oceanic Wind Transport」(直訳:トランス海洋風力輸送)と「CO2 Free」(直訳:二酸化炭素フリー)のシールがボトルに貼られた。 今回、ワインを無事に輸送した<TresHombres号>。 (イメージ:Rosfoth&Rosforthより) (ニュース・ソース:Nomaより)

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