Monthly Archives: January 2013

再度、ナパの「75%ルール」が議論の対象に

以前にもこのブログでナパの「75%ルール」を紹介させていただいたが、このルールの解釈に関して再度、議論が起きている。ワイン専門サイトのWine and Vinesによると今回の議論は主にNapa Valley Vintners(醸造家の団体)とNapa Valley Grapegrowers(葡萄農家)の間でのルールの解釈の違いが抗議文を通じて議論されている。話は前回紹介したReata WineryとRaymond Vineyardsの事業拡大の申請に関連している。年間で生産されるワインの75%はナパ栽培された葡萄を使用する必要があるのが「75%ルール」。しかし、1990年にカリフォルニア州ナパ郡の行政が成立したWine Definition Ordinance(ワイン定義条例)この条項は新しいワイナリーに適応され、実は250のワイナリーが<グランド・ファーザー条項>(新しい規則より前から活動しているワイナリーはその規則から除外される)が適用されている。問題は事業拡大を申請する場合、<グランド・ファーザー条項>が適用されるべきなのか、それとも拡大に関しては新しいワイナリー同様に条例適用の対象となるべきなのかが議論されている。特にナパの南に位置するナパ空港近隣のエリアでの拡大が議論の対象となっており、醸造家団体はこれまで同様に<グランド・ファーザー条項>が適用されるべきと主張していて、一方では葡萄農家の団体は「75%ルール」を適応するべきと主張。 醸造家側のメンバーの主張にも様々な意見があり、<グランド・ファーザー条項>の賛成派で昨年、拡大申請を取り下げたRaymond Vineyardsのお隣さんであるBeckstoffer Vineyardsのアンディ・ベクストファー氏はナパの葡萄畑の商業化を加速せず、環境に配慮した成長が必要と語っている。良い環境の中で上質な葡萄を栽培し、バルク用に葡萄が必要であるなら外から葡萄を購入、ナパ産の葡萄の品質と価格を維持するべきと考えている。醸造家側の広報ディレクターのレックス・ストルツ氏は、現在の条例に関してこれ以上詳細の点で議論がヒートアップ、条例自体に意義が出始め、解決案どころか新たな問題に発展するのではないかと心配の声が出ている。 一方、葡萄農家側の代表でTrefethen Vineyardsの経営メンバーの一人であるジョン・ルエル氏は「75%ルール」の条例を尊重すべきとコメントを残しており、今後もこれ以上、議論されるべき問題ではないと端的に語っている。 この記事を読んでいて<相手の立場>で考えるほど頭の中がゴチャゴチャになってしまう。資本主義の根本的な問題の一つなのかもしれないが、今回はナパのこの条例が何を守ることが目的なのかが、現在活動している様々なワイン関連の団体のメンバーと郡の行政がこの先のナパがどのようになってくのかを考える必要があると思う。23年前と違った姿の今のナパを考慮するのであれば、何か新たな条例も必要なのかもしれない・・・ BeckstofferはPaulHobbs、Macauley、Realm、Bacio Divinoなどに葡萄供給して専門誌から高評価を得ている。 (イメージ:PaulHobbsWinery、MacauleyVineyard、RealmCellars、Bacio Divinoより) Trefethenは最近100%ソーラー・エネルギーに転換し、昨年は優秀なサステインナブル・ワイナリーとしても表彰された。常に環境に配慮したナパ・ワイナリーの一つとして活動している。 (ニュース・ソース:Wine and Vinesより)

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ナパのダックホーンがニューヨークのダックウォークを訴える

ナパのダックホーン・ヴィンヤードがニューヨーク州ロングアイランドのダックウォーク・ヴィンヤードに対して2003年に交わした和解に対して違反行為が行われていると訴訟を申し入れた。 2003年に2つのワイナリーの間で交わされたトレードマークに関する訴訟ではいくつかの合意点で和解が成立された。1つ目はボトルの表ラベルにワインの生産地<ニューヨーク>の文字を記載すること。2つ目は<ダック>の文字もしくは<アヒルのイメージ>をボトルのラベルに記載できるのは年間に84,000ガロン(約35,000ケース)分のワインに止めること。 ダックホーン側は特にダックウォークが原産地表記は和解で明確にされており、<ダック>の文字や<アヒルのイメージ>が記載されたボトルがニューヨーク産のワインとカリフォルニア産のワインの違いがわかるようにすることが前提。これに対してダックウォーク側は和解に対する違反は起きておらず、訴えられても相手が勝訴する可能性は低いと強気な発言を残している。 *** ダックホーンは1976年に開業し、ナパにはダックホーンの他にPARDUXX、DECOY、そしてメンドシーノのアンダーソン・バレーではGOLDEN EYEとMIRGRATIONと計5つのブランドを所有し、すべてのブランドのラベルには<アヒルのイメージ>を活用している。 ダックホーンのラベルのデザイン。 (イメージ:TheGenuineKitchenより) ダックホーン・ワイン・グループのラベルデザインに<アヒル>がフィーチャーされている。 (イメージ:CF Napa、TheKitchn、TheWineBloggers、Montalvoより) 一方のダックウォークは1994年に開業し、今では年間35,000ケースのワインを生産するロングアイランド観光客向けの人気のワイナリーの一つにまで成長。 ダックウォークの<アヒルのイメージ>が使われたラベルデザイン。 (イメージ:EatMeDrinkMeより) ダックウォークでは<アヒルのイメージ>以外のワインラベルも多くリリースしている。 (イメージ:DuckWalkVineyardより) (ニュース・ソース:NapaValleyRegisterより)

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オーストラリアのナチュラル・ワイン・イベント

近年の<ナチュラル・ワイン>への関心度が高まっている地域にオーストラリアも仲間入り。来月シドニーで<RootstockSydney>が開催される。開催国からは下記のワイナリーが出展予定。 ヴィクトリア地方 Avani (Mornington Peninsula, Victoria) Between Five Bells (Geelong, Victoria) Bobar Wines (Yarra Valley, Victoria) Castagna (Beechworth, Victoria) Cobaw Ridge (Macedon Ranges, Victoria) Hochkirch (Henty, Victoria) Lethbridge (Geelong, Victoria) Moon Wine (Nagambie, Victoria) Moondarra Wines (Gippsland, Victoria) Quartz Hill … Continue reading

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冬の間の葡萄畑

メンドシーノのアドラー・スプリングス畑 (イメージ:MendoWine.comより) カリフォルニアの2012年度の豊作の翌年はどのような収穫シーズンを期待できるのか?当然なことながら、この先どのような天候になるのかがわからなければ予測は不可能だが、昨年の収穫シーズン後のこれまでの天候を考慮し、葡萄の木がどのような状態で休んでいるのかを調査するのも重要。UC大学デイヴィス校の葡萄栽培学科のグレン・マックゴルティ氏によると1月に入ってからの北カリフォルニアの例年より低い気温は決して葡萄の木にとって悪いことではないとUkiah Daily Journal紙で話している。 マックゴルティ氏によりと、この時期、最低気温が20~25℉(-6~-3℃)まで落ち込んでも葡萄の木は大丈夫とこれまで積み重ねてきた研究調査で明らかになっている。ただし、葉が付いてから、または長期的に10℉(-12℃)以下に落ち込むと、別の話で畑の管理者は対策を考える必要があると説明している。 葡萄の木の体内には体温計、時計、そして計算機のような機能があり45℉(7℃)以下で過ごせる日数がわかっており、それによって丈夫な花が付くかどうかが決まってくる。また、今年の1月のように一定の期間低温で過ごすことによって葡萄の木の成長を全体的にシンクロする効果が現れることもわかっている。同じタイミングでつぼみが付き、開花の時期を揃えてくれることは決して悪いことではない。葡萄の木が日数を計算してくれている間、葡萄畑の管理者は剪定や雑草対策に多くの時間を費やす。 *** 同記事にはメンドシーノのいくつかのワイナリーの最新情報も掲載。特にうれしいのが、メンドシーノの新たしい葡萄農家支援団体のリーダー格の一人であるHuschVineyardのザック・ロビンソン氏によると2012年ヴィンテージから早くも最初のワインがすでにリリースされたとの報告。葡萄はシュナン・ブラン種。オフ・ドライに仕上げているこのワインは樽熟成が必要がないため、醗酵が終了した数週間後にはボトリング回す。アルコール度は13.6%、ピーチ、ネクタリン、スモモ系のフルーツにハチミツ、メロンの香りにしっかり効いた酸味が調和を生み出す。本場のフランス、ロワール地方に劣らない出来栄えとか・・・ ここ数年のHursh Vineyardのシュナン・ブランのイメージ。 (イメージ:madwine.com、thewinecountry.com、goodhousekeeping.comより) (ニュース・ソース:UkiahDailyJournalより)

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大統領就任式にニューヨーク産のワイン

米国オバマ大統領の二期目の開始を祝う就任式行事の一つが大統領主催の昼食会。この昼食やホワイトハウスで開かれる晩餐会で使用されるワインは常に業界では注目を集める。今回の就任式はニューヨーク州の上院議員のチャールス・シューマー氏が様々な行事の構成を任され昼食会では彼のお膝元のニューヨーク産のワインが初めて選ばれた。 (イメージ:Tierce Wineより) 一つ目のワインはニューヨーク州西部のフィンガーレイク産地を代表するリースリング種のワインが選ばれた。<Tierce Dry Riesling 2010>(Tierceはラテン語で「3」を意味する)はフィンガーレイクに所属する3つのワイナリーのワインメーカーが共同に造るコラボ・ワイン。Fox Run Vineyard、Anthony Road Wine Company、Red Newt Wine Cellarsはフィンガーレイクのセネカ・レイク地方でリースリング種を栽培しており、6年前にセネカ・レイクの独自のテロワールを表す目的で毎年、ワインメーカーが独自に醸造したドライ・リースリングを持ち合わせ、3つの畑からの果汁をブレンドし、共同で一つの限定ワイン(年間300ケース)をリリースしている。異なった地形、土壌、気候で栽培され、造られるドライ・リースリングはこれまで様々な賞を獲得しており、1本30ドルのこのワインは3つのワイナリーでの限定販売。 (イメージ:Bedell Cellarsより) 2つ目のワインはマンハッタンから東に位置するロングアイランドのノース・フォーク産のメルロー。ワイナリーはBedell Cellarsで30年以上の葡萄栽培とワイン造りの実績を積み上げ、2000年にアート・コレクターで映画プロデューサーのマイケル・リン氏がワイナリーを買い取る。30年以上の醸造実績を持つリッチ・オールセン=ハービック氏を向かい入れ、ノース・フォーク特有のメルロー種を伝統的なナチュラル・ワイン・メイキングの手法で上質なワイン造りを行なっている。特に<Musee>シリーズは250ケースの限定生産でノース・フォーク産の葡萄で造るボルドー・ブレンドは高い評価を獲得しており、東海岸のカルト・ワインの地位を獲得している。今回の昼食会で使用されたのは<2009 Merlot>で100%メルロー種は天然酵母により醗酵され、10ヶ月間使用済みフランス樫樽で熟成されたワイン。1本30ドルはすでに完売状態。 最近、CBSニュースで放送されたオーナーのマイケル・リン氏のインタビュー:   (ニュース・ソース:The Detroit Newsより)

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ソーシャル・メディアとワインの売上

Wine-Searcher.comに頻繁に投稿するワイン・ライターのW・ブレイク・ゲリー氏からソーシャル・メディアとワイン売上の関係に関して興味深い記事が掲載された。Wine Market Councilは米国のワイン業界関係者で構成された非営利団体で、業界の顧客の購買リサーチやソーシャル・メディアの活用法などをメンバーに対して提供する。 今月18日にソノマでWine Market Councilの会合が開催され、最近のツイッターやフェイスブックなどでのワインに関するソーシャル・メディアのトレンドに関するプレゼンテーションが披露された。2011年頃から米国ではモスカット種(Moscato)のワインが業績を伸ばしている。主に大手のE&Jガロ、モンダヴィ、スッター・ホーム、ベリジャーなどがモスカットのワインで売上を伸ばしており、アメリカ独自のワイン・トレンドとして不思議がる人も少なくない。ソーシャル・メディアの観点から見ると最も話題に上がる品種は<シャルドネ>で2番目に<モスカット>が話題に上がってる。中でも若い女性の間でツイッターやフェイスブックでトレンドする傾向があり、ワインの売上とソーシャル・メディアの関係を理解するのに<優等生>の例である。一方で必ずしもソーシャル・メディアで話題になっても売上増加につながるとは限らない。<シラーズ>はソーシャル・メディアでは話題になるが、売上が前年と比較して17.9%落ち込んでいる。同じように<リースリング>は<ピノ・グリ/グリージオ>より話題になるが売上は4%落ち込んでいる。真逆のパターンも存在し、<マルベック>はソーシャル・メディアではあまり話題にならないが売上は順調に伸びている。 これらの傾向を一つ一つ見ていこう。 まずは<モスカット>に関しては以前ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版で紹介された記事では<モスカット>を上手にポップ・カルチャーの中に織り込むことに成功したことが人気の要因の一つに上げられる。ヒップ・ホップの歌詞の中に登場するなど、<ミレニアル世代>(10代から20代)の女性へのマーケティングのメインのターゲットにしたことがソーシャル・メディアに取り上げられやすい環境を作り上げたことがモスカットの成長にプラス効果が現れたと言ってもおかしくない。 一方、<シラーズ>と<リースリング>はソーシャル・メディアの怖い一面が現れた現象として考えてもいいだろう。オーストラリア発の<イエロー・テール>をはじめとして2000年代の<シラーズ>の人気は爆発的。2000年代後半になると人気が急激に落ち込み、同時にソーシャル・メディアの利用が急激に伸びるようになり、運が悪く<ミレニアル世代>の間で<シラーズ>はその中で揉まれることになった。風評被害と似た感覚なのかもしれないが、<シラーズ>イコール<良くないワイン>がソーシャル・メディアを通じて冗談のネタなどとして広まったような気がする。同じく<リースリング>も70年代の<甘~い味わい>イメージや<ママとパパが飲むワイン>のイメージを引きずり、冗談のネタとしてソーシャル・メディアで広まったが、好印象を築くことが出来なかった。 <マルベック>はこれから<ミレニアル世代>に伸びる可能性を持つ品種として考えられる。アルゼンチンからのワインの輸入は前年から+9.5%伸びており、今週、紹介したシリコン・バレー・バンクのワイン・レポートでも、今後も輸入量が増える傾向があると説明。ワインの価格面でも<モスカット>と似たようなポテンシャルがある。唯一、違いがあるとしたら、多くの<モスカット>は国内メーカー(ワイナリーやワイン会社)が売り出している。一方、<マルベック>の大半はアルゼンチンからインポーターを通じて売られている。今後はマーケティングの発信方法がソーシャル・メディアで取り上げられる鍵となると思う。 <モスカット>のようなヒット商品は確実にソーシャル・メディアが関わっていると確信している。今後も<ミレニアル世代>を獲得することがワイン業界の大きな課題となっているので、ソーシャル・メディアを通じて顧客獲得を積極的に行なわれると見込まれている。 ガロ社のブランド<Barefoot>を例に取っただけでも、いかに<モスカット>を上手に若い女性向けにアピールしているのかがよくわかる。 (イメージ:上からsanderae、colormepeppy、wendypoonより) フルーツを加えてカクテル風に<モスカット>を楽しむ提案もアピール度を高め、ソーシャル・メディアに取り上げられる要素となっている。 (イメージ:上からcandykoated-cerebellum、seefooddieit、shieetmindayyyより) (ニュース・ソース:TheWine-Seacherより)

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サン・テミリオンの格付け争い

サン・テミリオンの街並みの風景。 (イメージ:Wikipediaより) サッカーなどいくつかのプロ・スポーツにはその年の成績によって1部・2部からの昇格・降格などのカテゴリー争いがファンの間で注目の的になるが、ワイン業界でも似たようなカテゴリーの昇格・降格争いが存在し、今一番注目を浴びているのがフランス、ボルドー地方のサン・テミリオンAOCで起きている。サン・テミリオンと言えば<シャトー・オーゾンヌ>と<シャトー・シュヴァル・ブラン>は有名ブランドとしてよく知られている。理由は単純で、この2つのシャトーは<Premiers grands crus classés A/第一特別級A>のカテゴリーに所属するからだ。この次に一段階下の<Premiers grands crus classés B/第一特別級B>そして<Grands crus classés/特別級>とサン・テミリオンには3つの大まかなカテゴリーがある。ちなみに3つのカテゴリーに入らないシャトーは<Grands crus>と呼ばれ、いくらでも存在する。 1955年に開始されたカテゴリー指定は約10年おきにカテゴリー指定の見直しが行なわれ、ここ2回の見直し(2006年と2012年)では見直し結果を不服として裁判ざたになっている。2006年のカテゴリー指定問題はあまりにもややっこしいので詳細に紹介しても付いていけないほど昇格・降格の判断が<行ったり来たり>する、最終的には3年間の裁判ざたで法律上ではカテゴリー見直しはすべて無効になったが、降格されたシャトーは降格無効で、昇格したシャトーはそのまま昇格で納まった、わけがわからない・・・ 2006年のカテゴリー見直しの問題点を踏まえ2012年に再度、カテゴリー見直しに挑んだ。2012年は公平性を追求するために新たにブルゴーニュ、ローヌ、シャンパーニュ、ロワール、プロヴァンス出身の審査委員でテースティングやシャトーの調査などが行なわれた。2012年のカテゴリー見直しの結果、1955年以来始めてChâteau AngélusとChâteau Pavieが<第一特別級A>に昇格。このほかに<第一特別級B>にはChâteau Valandraud、Château La Mondotte、Château Larcis Ducasse、Château Canon-la-Gaffelièreが昇格。ValandraudとLa Mondotteに関しては一気に2階級の飛び級昇格となった。昇格したシャトーに関する共通点としてValandraud、La Mondotteはいずれとも<ガラジストGaragiste>ワイン(ガレージ・ワインを造る人)で始まり、Pavieはモダン・スタイルのボルドー・ワインを築き上げたことで評価されている。一方、老舗のAngélusは映画『007ボンド・シリーズ:Casino Royale』とのタイアップで知名度と業績を伸ばしたシャトーとして評価されている。 ただし、今回も見直しに対して不服の申し立てが出ている。Château La Tour du Pin Figeac(2006年と同様に今回もGrands crus classésから降格された)、Chateau Croque-Michotte(Grands crus classésへの昇格を見過ごされた)、そして、Château Corbin-Michotte (Grands … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースのまとめです。 *** (イメージ:Silicon Valley Bankより) 2012年のカリフォルニアのワイン用葡萄の豊作にあたって、今年は消費者にとってうれしいワイン価格の値下げを期待していた人たちには少し残念な予測をシリコン・バレー・バンクが作成した2013年の傾向に関するワイン・レポートで発表。このレポートによるとカリフォルニアのワイン産業全体の成長がここ2年の11~15%の成長率と比較して、2013年の成長率が4~8%に止まると予測しているからだ。値下げどころか値上げを余儀なくされるワイナリーが出できて、これらのワイナリーにとっては厳しい年になると予測している。 2013年には葡萄畑の売買や買収が盛んに行なわれ、引き続き各国(特にアルゼンチン、チリ、オーストラリア)から低価格ワインが米国市場向けに輸入され、昨年の4千万ケースの量を上回るとも予測している。2012年には約4億トンの葡萄をカリフォルニアで収穫されたが、これらの葡萄をワインとしてさばくのに苦しむところが出てくると見ている。特に中小規模のワイナリーで20ドル~29ドルの価格設定されている商品が昨年同様に売上が伸び悩むとのこと。35歳~64歳の年齢層が74%のワインを購入していることから、彼ら以外の特に若い世代にいかにアピールできるかが今後への課題。特にソーシャル・メディアを通じてのワイン生産者に対するイメージの悪さ(もしくは、うまく活用していないイメージ)は目を見張る結果を表している。 シリコン・バレー・バンクが作成してレポートはダウンロード可能でわかりやすいグラフィックや図表が盛りだくさん。関心がおありの方はこちらからどうぞ。 (ニュース・ソース:SiliconValleyBankより) *** (イメージ:The Wall Street Journal/Hadley Hooperより) ところ変わって南アフリカからのニュース。今週、ウォール・ストリート・ジャーナルの電子版が南アのワインに関する記事をいくつか掲載し、その中で南アが原産国で多くのワイン愛好家の間では評価が真っ二つにわかれる<ピノタージュ種>(ピノ・ノワール種とサンソー種の配合品種)に関する特集記事の中でネルソン・マンデラ氏の親族が経営するHouse Of Mandelaワイナリーのピノタージュ話の中でマンデラ氏は<ピノタージュは好まない、ヴィン・デ・コンスタンスがお気に入り>と紹介。 実はこの情報は誤りであるとマンデラ親族が経営するワイナリーのスポークスパーソンが直ちに訂正。スポークスパーソンによると(直訳でややっこしいが、こんな感じです。)<マンデラ氏は健康上の理由により、以前、飲んでいたピノタージュやヴィン・デ・コンスタンスなどのワインは、現在、好んで飲まなくなった>が正しいコメントとして修正。何度か訂正文を読み返したが、どこにもピノタージュが好みであるか否かは説明していない・・・正直、個人の好みに対してどうこう言う必要もなければ、それよりマンデラ氏の名前がワイン・ワイナリー名やプロモーション目的に利用させるパターンはあまりしっくりこない。マンデラ氏本人か親族が自ら醸造してた物であればまだわかるが、サイトを読んでいてもそうでもなさそう・・・それより、ヴィン・デ・コンスタンス(vin de ConstanceまたはConstantiaとも呼ばれる南ア特有のデザート・ワイン)が気になったのが正直な感想・・・(ちなみにウォール・ストリート・ジャーナルの電子版のオリジナルの記事は訂正文で記事を修正済み。) Klein Constantiaは南アのヴィン・デ・コンスタンスの老舗ワイナリー。 (イメージ:CapeClassicsより) (ニュース・ソース:Politikerより) *** 最後は昨年、偽のロマネ・コンテやペトリュスなどのワイン・ラベルを作成し、ボトルに貼り付け、オークションなどで売りさばいていたインドネシア人の自称ワイン・コレクターのルディ・クルニアワン被告の続報。 昨年の逮捕後に、FBI捜査局の自宅捜査は違法であったとクルニアワン被告の弁護側の訴えをニューヨーク州裁判所の判事がFBIの行為には違法性はないと判断し、弁護側の申し立てを却下した。これにより来月14日から裁判が再開することとなる。 違ったところにに偽ペトリュスのラベルが利用されたケース・・・ (イメージ:BlogYourWineより) (ニュース・ソース:Bloombergより) http://www.vinovinovino.com/news/?p=6979

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新たなオーストラリア・シラーズ

今年に入って、オーストラリア発のワイン関連のニュースが増えている。多くの紙面は「イエロー・テイル」のカセラ・ワイン社が今後の展開に関する記事が多いが、個人的に一番気になったのがThe Drink Businessで紹介されたオーストラリア産のシラーズに関して生産者や醸造家たちが考え方が変てきていることに関する記事だ。 今年に入ってThe Drink Businessではオーストラリアのトップ10ワイン・トレンドの特集を組んでいる。毎日、10位から1つのトレンドに関して記事が掲載されている。最新の記事は第2位のトレンドで<オーストラリア・シラーズ>に関する内容だった。 昨年の12月にイギリスで開催されたオーストラリア・シラーズの試飲イベント<Landmark Tasting>は新しいスタイルのシラーズ・ワインをハイライトするイベントであった。「ワイン・オーストラリア」(オージー・ワインの支援団体)のスポークスパーソンによると、これまでオーストラリア産のシラーズのイメージで主張が強い、熟した果汁でパンチの効いたワインからライトでエレガントなワイン造りに多くの生産者や醸造家が取り組んでいると発表。主に4つの大きな変化が見られる。1つ目は、より涼しい気候・環境で葡萄栽培が行なわれている。2つ目は、収穫時期を早め、熟成度を調整している。3つ目は、収穫された葡萄を房につながったまま(ホールで)醗酵を始める。4つ目はワイン熟成に使用する樽に新品樽を避けるか2割以下に抑えている。結果的にこれまで印象と異なったスタイルのシラーズ・ワインが出来上がっている。 オーストラリア・シラーズで有名な産地の南オーストラリア地方(バロッサ・バレー、クレア・バレー、エデナ・バレー、マクラーレン・ヴェール、アドレード・ヒルズ)、ヴィクトリア地方(ヒースコート)、ニュー・サウス・ウェールズ地方(カンベラ)などではこの新しいスタイルのシラーズ造りに積極的に取り組んでいるワイナリーが増えていると説明。 *** オーストラリアのワイン産業はここ数年厳しい状況におかれており、00年代の成長の勢いは失っている。逆に00年代の急成長でワイン・ビジネスに参入し、ここに来て売れない葡萄とワインを抱えてしまった農家や醸造家は少なくない。バブル期はパワフルで主張の強いシラーズ・ワインがオージー・スタイルとして誇りにしていたのかも知れないが、そのスタイルのワインに対するニーズが薄れて行くのであれば変化に取り込むことは必要で、これで上質なワインが造ることができるのでれば現状から脱却できるのかもしれない。 特集記事にはシャルドネを例にスタイルの変化を比較している。カリフォルニアでもパワフルなカベルネの反動で新たしいスタイルのワインが誕生している。オーストラリアでも<ナチュラル・ワイン>に対する関心が増えていることはニュース記事から伺える。 一つだけ気をつけていただきたいのは、変化のスケール。オーストラリアのワイン産業ほど、良いときでも悪いときでも、皆が足並み揃えて互いに全く同じ方向に進む傾向があると感じてしまう。土地が広く、スケールの感覚が違うのかもしれないが、例えばGSMブレンドが注目を浴びるようになると、どこのワイナリーもGSMをラインアップに加える。土地が広く葡萄の栽培量が半端でないのかもしれないが、どこも同じようなGSMを造っても、飽きられるのもそれだけ早い。格安のデイリー・ワインは別として、中小規模のワイナリーが造るテーブル・ワインがどこれも同じような味わいがするのであれば、あまり好ましくない。今回のスタイルの変更の件でも同じようなワインがただ増えてしまうのであれば、何のための変更であるのかがわからなくなってしまう。今回の変化のスケールを考慮し、これまでのスタイルのワインも残しながら、新しいスタイルのワインもラインアップに加えるなど柔軟で独自性を追求していただくことが最も望ましいと思う。少なくとも若い醸造家は増えているので、独自性はお手の物であるはず。 The Drink Businessでも紹介された注目ワインをいくつか・・・ <Glaetzer-Dixon Family’s Mon Père Shiraz>はタスマニア産で昨年は由緒あるオーストラリアのJimmy Watson Trophyを受賞した注目ワイン。(イメージ:TheWineDetectiveより) マクラーレン・ヴェイルの<Battle of Bosworth’s Puritan Shiraz>はナチュラル・ワインの一つ。(イメージ:flickr/VincentBrownより) 老舗の<De Bortoli Reserve Release Syrah>はYarra Valley産で涼しい気候で栽培されたシラーズのいい例。(イメージ:DeBortoliより) (ニュース・ソース:TheDrinkBusinessより)

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SFクロニクル・ワイン・コンペティションの結果発表

2013年のサンフランシスコ・クロニクル・ワイン・コンペティションの結果が公表された。全米で生産されるワインに関して最大規模のワイン・コンペティションは今年で13年目を向かえた。約5500種類のワインが60人の審査員(ワイン・ライターから醸造家まで)により4日間(1月8日~11日)ですべてのワインが試飲され、4段階で評価される(下からブロンズ、シルバー、ゴールド、ダブル・ゴールド)、その中から各カテゴリー(全部で112のカテゴリーに分けられる)のトップが選ばれ、そして最後は7つの総合カテゴリー(スパークリング、白、ピンク、赤[2種類]、デザート、ラベル)で<スィープステーク・ウィナー>が選出される。 ワインの試飲審査の様子。 (イメージ:WineJudging.comより) 本年度の<スィープステーク・ウィナー>か下記のとおり: スパークリング:Korbel Champagne Cellars Non Vintage Blanc de Noirs California $11.00 白:Keuka Spring Vineyards 2011 Riesling Finger Lakes $13.99 ピンク:Sorelle Winery 2011 Sangiovese Rosato Lodi $16.00 赤[1]:Terlato Family Vineyards 2010 Pinot Noir Russian River Valley $60.00 赤[2]:Wilson … Continue reading

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