Monthly Archives: September 2012

収穫シーズン真っ盛り

収穫関連のニュースをいくつか。 ロイターによるとフランスのボジョレー地方では収穫が本格的に突入し、年初めの寒さ、4月から8月まで続いた断続的な雨などの影響でいくつかの葡萄の木、特に樹齢を積み重ねた物に影響が出ており、前年の収穫量の約半分の40万ヘクトリッターに止まると地域葡萄栽培団体から発表が出された。量は減るが、質に関してはこれからが勝負で、収穫対象となる葡萄の熟成・濃縮度に関しては問題は上げられていない。問題が発生するのは消費者側。11月の第3の木曜日に解禁になる<ニューヴォ>の価格が10%上がると予測される。ちなみにフランスではボトル1本の通常価格は4ユーロ程度。これに10%の値上げになるので、葡萄農家のことを考えればそれほど苦にならないはず。 (イメージ:AGlassAfterWorkより) (ニュースソース:Reutersより) *** フランスの葡萄収穫関連でもう一つ。 (イメージ:AFPより) 人で不足で葡萄畑の管理に手助けをする小型ロボット<Wall-Ye>が登場。(ピクサー映画の『WALL・E/ウォーリー』にちなんでいるのでは・・・)ブルゴーニュの発明家、クリストフ・ミロ氏が開発したこのロボットは高さ50センチ、幅60センチ程度。4輪で動き回り、2本のアーム、6台の小型カメラで畑作業を行う。アームにはハサミが備え付けられ、1日で600本の木の剪定作業が可能。6台のカメラはセンサーとメモリー機能と連結しており、畑と葡萄の木の形を記憶および記録することで剪定の判断ができる。すでにいくつかのワイナリーが興味を示しており、メドックのCh.ムートン・ロートシルドの畑では試験的に導入している。1台2万5千ユーロが販売価格。剪定などの単純作業には人を雇うより効率化が図れると畑管理者は述べている。 (ニュースソース:AFPより) *** 最後はナパの収穫状況をいくつか。  (イメージ:NapaValleyVintnersより) 本格的な赤ワイン用の葡萄の収穫に突入したナパ・バレーでは地区別(北から南へ)にワイナリーまたはヴィンヤードからのコメントが入ってきている。 カリストガ:OnThEdge Wineryから「日中は32℃、夜は4℃の温暖の差が糖度、酸、味わいにバランスが良い。ジンファンデルとメルローの収穫は始まり、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランは今週中に開始。」 ハウェル・マウンテン:Ladera Vineyardsからは「丘の東側の葡萄収穫は始まったが、他はホールディング状態。糖度はいい状態だが、味わいのバランスがまだ様子見。」 スプリング・マウンテン:Smith-Madrone Wineryから「順調な収穫。例年とは逆な状態でカベルネは始まったがシャルドネとメルローがまだ行なわれていない。」 セント・へレナ:Napa Valley Viticultureから「メルローは収穫完了間近。カベルネはまだ始まっていない。最近の涼しい気温で熟成速度に一息、理想の熟成度を選んで作業を続けられるのはここ2年にはなかった贅沢。」 ラザフォード:Piña Napa Valleyから「今週は気温が上昇して、カベルネの熟成が順調に進んでいる。西向きの畑は収穫間近。来週に一部の畑の収穫が始まる。」 ヨントヴィル:Rocca Family Vineyardsから「今週の終わりには収穫開始予定であったが、少し涼しい気温で現在は様子見。」 スタッグス・リープ:Chimney Rock Wineryから「今週の気温が下がったことで多くの畑での収穫は一時停まった状態。」またHartwell Vineyardsから「数少ない収穫されたソーヴィニヨン・ブランとメルローの醸造を始めている。」 アトラス・ピーク:Stagecoach Vineyardsから「気温は理想的。白ワイン用の葡萄とメルローの収穫は順調に進んでいる。カベルネ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックは順調に熟している。」 オーク・ノール:Trefethen Vineyards & Wineryから「先週、シャルドネの収穫を遅らせたので、今週はシャルドネ収穫に専念。赤ワイン用の葡萄かこれから。」 カネロス:Hudson Vineyardsから「今週は気温が下がったので収穫は一時停止。いい休息となった。涼しい気温で長いハングタイムで糖度があまり上がらずにいい味わいの葡萄が出来ている。」また、Heron … Continue reading

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ワイン・カントリーで注目を浴びるその他酒類

本格的な葡萄収穫シーズン真っ盛りであるが、北カリフォルニアのワイン王国の中ではいくつかワイン以外の酒類も注目を浴び始めるようになってきた。 まず最初に紹介するのがアメリカン・ウィスキーの本場ケンタッキーのバーボンがソノマのワイン樽で熟成されたHooker’sHouseBourbon。ご存知の方も多いと思うが、<シャンパン>のように、ケンタッキーで造られ、定まれらた原料を使用し、規定の熟成期間を経たものだけが<バーボン>の商標を活用することができる。Hooker’sは国で定められた基準を経た後に、樽ごとソノマに運ばれ、次にピノ・ノワールを熟成に使用された樽に移され、更なる熟成を行うスピリッツ。原料はトウモロコシとライ麦。7年間ケンタッキーで樽熟成された後に、9ヶ月間フランス・ブルゴーニュ産の使用済みワイン樽で熟成。ワイン樽を使用することで杏、ヴァイオレット、チェリー、コーヒー、キャラメル、バニラ、オール・スパイスなどの風味が加わる。 (イメージ:ProhibitionSpirtsより) *** 次に紹介するのがウィスキーとジンを2つのスピリッツで展開しているのが35MapleStreet。これらはソノマ産ではないが、ソノマの老舗ワイナリーのセバスティアーニと深い関係を持つ。35MapleStreetの代表のオーガスト・セバスティアーニ氏はそう、セバスティアーニの三代目にあたる。ウィスキーとジン以外にもTheOtherGuyWine(姉妹ワイナリー)を経営しているが、最近はもっぱらMastersonRyeWhiskeyとUncleVal’sBotanicalGinで注目を浴びている。すでに各方面から賞を受けるほど、ワイナリー・ビジネスと合わせてかなりのやり手。 (イメージ:35MapleStreetより) *** 最後は今アメリカで飛ぶように売れているクラフト・ビール(地ビール)をいくつか。メンドシーノの老舗メーカーのAndersonValleyBrewingCompanyは生ビール、瓶詰め、缶ビールまでオプションを拡大しており、セレクションもエールからスタウトまで20種類以上醸造している。一方で最近注目を浴びているのがSonomaSpringBrewingCompany。現在は自社のタップ・ルームと複数のバーのみでしか飲めないが、ワイン・カントリーの中で成長を遂げている醸造所の一つ。 また、最近はワイン・バーとビール・バーが一緒になったお店も開業しており、ソノマのProof’dは最新人気のスポット。 (ニュースソース:SonomaNewsより)

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フランスがアメリカ産の<シャトー>ワインを締め出す

ボルドーのグラン・ヴァン連盟の代表のローレン・ガペンヌ氏はアメリカ産のワインで<シャトー>と<クロス>の名前が付いたワインはEUへの輸入を引き続き禁止するように申し立てを行なっている。 最大の理由はフランスでは<シャトー>の商標を得るのにはフランス国内で定められた基準があり、アメリカ産のワインにはこの基準がないため消費者に混乱を招くとの言い分。フランスではシャトーの敷地内または申請されている区域内で栽培された葡萄で造られたワインのみにシャトーの商標を使うことを許可されている。一方、アメリカではこのようなルールが定められていない。ガペンヌ氏は数百年続くフランスの伝統がアメリカ産の<シャトー>や<クロス>表記のワインで特にEU内の消費者は誤解を受けると主張している。 現在、EUではフランスの基準を満たさない<シャトー>や<クロス>表記のワインは2009年より輸入禁止になっており、米国側は禁止を解くように申し立てている。もし、米国の申し立てが売れ入れられれば、他国や他の商品も表記に誤解を招く前例を作ると懸念している。EUの判断は来週中に出ると予測される。 カリフォルニアで<シャトー>や<クロス>の付く名前のワイナリー: Chateau Montelena Winery(ナパ) Chateau St Jean(ソノマ) Chateau Diana Winery(ソノマ) Chateau Julien(モントレー) Chateau Margene(パソ・ロブレス) Chateau Sinnet Winery(ハイランド・バレー) Chateau Leidigh(シエラ・フットヒル) Chateau Routon Winery(フェアー・プレイ) Chateau Le Maul(カラヴァレス) Chateau Lasgoity Winery(マデラ) ※Chateau Ste. Michelle(ワシントン州) (イメージ:ConnecticutFood&Wineより) Clos Du Val Winery(ナパ) Clos … Continue reading

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ハーベスト・ライブ 2012

(イメージ:NapaValleyVintnersより) 先月、紹介したナパ・バレー・ヴィントナーの2012年葡萄収穫シーズンを記録する専用ウェブサイトHarvest Live 2012が今週からUSTREAM放送を始めた。USTREAMは「ニコニコ動画」のようにパソコンやタブレットで生放送の動画を見ることができる。放送は1週間限定で毎日違うナパのワイナリーから収穫・醸造作業やワインメーカーとのトークが流れる。また、ツイッターを通じて、動画の放送中に直接出演者に質問をすることができる。 ライブ放送のスケジュールは下記のとおり: ※すべて日本時間で記載しています。 <日付>   <時間>         <ワイナリー> 9月25日(火) 25時~26時 & 6時~7時 Trinchero Napa Valley 9月26日(水) 25時~26時 & 6時~7時 St. Supery Estate Vineyards & Winery 9月27日(木) 25時~26時 & 6時~7時 Newton Vineyard 9月28日(金) 25時~26時 & 6時~7時 Cuvaison Estate Wines 9月29日(土) 25時~26時 & 6時~7時 Palmaz Vineyards ツイッターで質問をするには次のハッシュタグをテキストに含む。 #HL12 ハーベスト・ライブ2012へのリンク。 http://www.napavintners.com/harvest/ 第一回目のトリンチェロの放送を早起きしてみました。予定していた収穫または醸造作業はこの日は都合により行なわれなかったが、その代わりに収穫や醸造の作業の流れを詳細に紹介する放送になり、逆にマニアにはたまらない内容となった。司会進行のお兄さん(ワイン・ブロガー)がトリンチェロのワインメーカーのマリオ・モンテチェリ氏と一緒に畑から運ばれる葡萄の受け取りから、仕分け、醗酵タンクへの移動、醸造機材の機能、樽貯蔵までの工程を細かいところまで紹介してくれた。 現在、第2部の動画はオンデマンドで再放送しているのでトリンチェロのワイナリー施設のツアーを受けたい人はお早めに。感想としては、放送の最後に樽詰めされていたワインの試飲以外は、ほとんどその場にいるような感覚。また、司会のお兄さんも無意識にオタク・トークが出るが、カメラに気づき、会話の内容を初心者にもわかるように解説をしてくれる。多少の動画や音声の乱れはあるが、ワイン造りに興味がある方は是非、お見逃しなく! Video streaming by Ustream (ニュースソース:NapaValleyVintnersより)

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ワイン・ニュースのまとめ

今回のワイン・ニュースのまとめは身近なところから・・・ (イメージ:WineApartmentより) イギリスのデキャンター誌で取り上げられてから複数のメディアが飛びついたニュースが、東京の渋谷にワイン・ラバーズ専用の高級マンションが建設される。マンション名は「WineApartment」で10階建てのビルには10,000本のワインを保管するセラーが地下に設けられ、1階にはワイン・ビストロ、極めつけは、なんと専用のソムリエさんが随時ワインに関するニーズに応えてくれる。全部で18室ある部屋はすべて賃貸のみで入居。来年の秋に完成予定。 (ニュースソース:Decanterより) *** CNNインターナショナル版では空の上で美味しくワインを飲む方法に関する特集を組んだ。レポートではユナイテッド航空のワイン担当責任者が路線ごとに意思的に行なうワイン選びや機内でのワインの飲み方に関するヒントなどを紹介している。最も興味深かったのが標高が高い場所では人間の味覚が変わること。地上では繊細な味わいを感じることができても、必ずしも機内で同じ味を感じられるわけではない。ユナイテッドの場合は、味わいに焦点をおくより、風味を多く体験できるワインを選んでいる。また、特にファーストクラスやビジネスクラスで出されるワインのマーケティング効果は絶大と説明。航空会社によるがオーストラリアのカンタス航空は250種類のオージー・ワインをセレクト。小規模のブティック・ワイナリーから老舗ワイナリーまで含まれるカンタスのラインアップは業界で何度も表彰を受けている。 (ニュースソース:CNNより) *** ザ・レジェンド・オブ・ナパ・バレーのテースティング会がナパのカリネリー・インスティチュート・オブ・アメリカで11月に開催される。 2日間に跨るこのテースティング会ではナパ・バレーを代表するワイナリーからそれぞれ伝説的なヴィンテージと現在のトップ・クラスのワインを試飲することができる。 (イメージ:Janek Schumannより) 1日目は古いものでは57年 ルイス・M・マルティーニ カネロス ピノ・ノワール、66年 チャールス・クルグ カベルネ・ソーヴィニヨン、67年イーグルヌック カベルネ・ソーヴィニヨンなど含まれており、このほかに76年のシャトー・モンテリーナのシャルドネ、79年のオーパス・ワン、79年のスタッグス・リープ・ワイン・セラーのカベルネ・ソーヴィニヨンも試すことができる。2日目は12Cワインズ、アルファ・オメガ、ボンド、ラ・シレナ、ミリアッド・セラーズなど今の新しいナパを代表するワイナリーのワインが試飲できる。 (イメージ:Charles Scicolone on Wineより) 2日間のイベントにはパネル・ディスカッションやハイジ・バレット氏やアンディー・ベックストッファー氏などの有名ワインメーカーのゲストで参加する。参加費は3500ドルだが、ナパ・ワインのファンであるのなら決して高いとは言えない。試飲ワイン・リストと申込はこちらから。 (ニュースソース:Flavor!NapaValleyより)  

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2013年度のヴィントナー殿堂

カリネリー・インスティチュート・オブ・アメリカが2013年度のヴィントナー殿堂入りした方々が発表した。今回、見事殿堂入りを果たしたのが、メリー・エドワーズ・ワイナリーのメレデス・’メリー’・エドワーズ氏、ワイン・ライターのフランク・ショーンメーカー氏、労働組合リーダーのセザール・シャベス氏、そしてワイン・アドヴォケート誌のロバート・パーカー氏。 *** (イメージ:MerryEdwardsWineryより) メリー・エドワーズ・ワイナリーのメレデス・’メリー’・エドワーズ氏はロシアン・リバー・バレーのピノ・ノワールで最も有名だが、元々はUCデイヴィスのワイン研究学部で女性の第一期生の一人で、学生の頃からワイン研究(安全性やクローンの分野)に関して功績を残している。その後はワイナリー産業の男女平等の動きのパイオニアの一人として活動し、1997年に自分自身のワイナリーを立ち上げ「クイーン・オフ・ピノ・ノワール」の称号を獲得。 *** (イメージ:WineBaerより) フランク・ショーンメーカー氏は1930~40年代にカリフォルニア・ワインの知名度を上げるのに大きく貢献した。当時、ザ・ニューヨーカー誌でライターして活動していた頃、ワイン・ラベルに産地名と葡萄品種の表示を提案した。今では当たり前の習慣だが、それまでは<ブルゴーニュ>や<シャブリ>などとカリフォルニアでも地名だけを表示するのが習慣だった。発案されたラベル表示が浸透するまでに約30年の時間がかかったが、ショーンメーカー氏の貢献は間違えなくカリフォルニア・ワインを世に広めるのに役立っている。また、Frank Schoonmaker’s Encyclopedia of Wineはワイン書籍の定番となっている。 *** (イメージ:Carmen’sBlogより) セザール・シャベス氏はカリフォルニアのラテン・コミュニティーでは知らない人がいないほどの存在で、カリフォルニアの農産業を支えている労働者のリーダーであった。南米から訪れる季節労働者の人権を確保する法律の成立に人生をささげた。カリフォルニアの葡萄産業でも季節労働者に葡萄栽培に関する専門知識を活用できるよう道を切り開き、畑の管理者やヴィンヤードやワイナリー経営の職を平等に機会を得る法案などを確立した。カリフォルニアでは3月31日を<セザール・シャベスの日>としてラテン・コミュニティーでは祝われる。 *** (イメージ:BourdeauxTraderより) ロバート・パーカー氏は説明文は必要ないが、特にカリフォルニア・ワイン産業に対しては彼のワイン批評により品質の向上、小規模ワイナリーのカルト・ワイン化、そして、世界にカリフォルニア・ワインを広めた一人として大きく貢献している。 *** 殿堂入りのセレモニーは来年の2月、カリネリー・インスティチュート・オブ・アメリカのナパのセント・へレナ施設で開催される。 (ニュースソース:WineBusinessより)

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再出発するカスタム醸造施設 パンチダウン・セラーズ

ソノマのサンタ・ロサにあるコパン・カスタム・クラッシュが施設の名前を改め<パンチダウン・セラーズ>として再出発した。元々、上質なワイン造りで評価を得ている醸造施設を所有しないいくつかのワイナリーを顧客に持つコパン・カスタム・クラッシュは今回の商業名変更の発表に合わせて大々的なウェブサイトのリニューアルも行った。新しいウェブサイトでは顧客専用のサービスが含まれ、ワイン醸造に関してウェブ上のリモート・アクセス・サービスの提供を始めるする。また、一般のワイン・ファンに対して今後もワイン造りの裏舞台の様子をサイトを通じて紹介して行く予定。 ここ最近、カスタム醸造施設関連のニュースが頻繁に取り上げられている。今回のパンチダウン・セラーズの他にCrushPadの再生事情やNakedWine(イギリスベースのネット・ワインショップ)がナパでカスタム醸造ビジネスに参入するなど醸造施設を持たないワイナリーや顧客に醸造サービスを提供するビジネスに対するニーズが今だ根強いことがよくわかる。また、今年のカリフォルニアの葡萄栽培がここ2年の低収穫量から例年通りの数値に戻ることから、醸造施設のニーズも高まることも予想できる。 (イメージ:PunchdownCellarsより) これらのサービスはある意味カリフォルニア・ワイン産業の強みと成長を裏付けを物語っていることも言えると思う。資金が豊富でなくても、ワイン産業に参入を促すきっかけになったりや経験・実績が乏しくても、教育やサポートするサービスが常に身近にある。また、情報から設備まで共有することで同じ考えを持つ人たちのコミュニティーを築くことができる。日本でも農業で同じようなシステムと社会が築かれているが、カリフォルニアのワイン産業が今後も成長し続ける要因はカスタム醸造施設が大きく関わっていることは紛れもない事実である。 (イメージ:PunchdownCellarsより) <パンチダウン・セラーズ>を利用しているワイナリー: Barbed Oak Vineyards            Bink Wines Black Kite Cellars                     Blue Farm Wines B. Kosuge Wines             … Continue reading

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オーストリアのサンクト・ラウレント種で造るカリフォルニア・ワイン

(イメージ:ForlonHopeWineBlogより) 今年に入ってオーストリア・ワインに関する記事が目立っていた。正直、オーストリアのワインに関してほとんど知識がないため、どこかカリフォルニア・ワインとのつながりがあるところから、自分自身の勉強もかねて何か面白い情報をを探していたら、HawkWakawakaWineReviewブログで素晴らしい特集を掲載してくれた。写真を含めてたくさんの情報が載っているので直接、ご覧頂くのがベストですが、英語が苦手で翻訳機能に費やす時間がない方に、簡単に省略をさせていただきます。 HawkWakawakaが今回特集したのが、ナパのカネロスでナチュラル・ワインを造っているフォーロン・ホープ(ForlonHope)。このワイナリーはナパ・ソノマにいながら、この地域を代表する葡萄品種でワイン造りを行うのではなく、スペインやポルトガルのAlvarelhãoや白ワインには同じくポルトガルのVerdelho、以前も紹介したイタリアのRibolla Giallaなどを北カリフォルニアの複数の産地からカリフォルニア・ワインにはなじみが薄い葡萄品種でのワイン造りを行う。そして、今回はオーストリアで活用される赤ワイン用の葡萄の一つサンクト・ラウレント種(サン・ローランとも呼ぶ、英語:St. Laurent)に関する特集を組んでくれた。 元々はフランス発祥の品種でピノ・ノワール種のファミリーに入る葡萄。オーストリアにの東側、ブルゲンラント (Burgenland) ハンガリーの国境付近で盛んに栽培されている。オーストリアの赤ワイン用の葡萄でも栽培量では5番目の品種。ただし、最も多く栽培されているツヴァイゲルト (Zweigelt) 種はサンクト・ラウレント種を交配させた創った品種で、この他にもいくつかの赤ワイン用の葡萄の<種馬>として知られている。しかも、サンクト・ラウレント種はピノ・ファミリーだが通常のピノよりも深みがある色と厚みのあるワインができ、独特のアロマを持つ品種であると言われている。 (イメージ:WineOpheliaより) カリフォルニアでこの品種を栽培しているのがナパのカネロス地区にあるデール・リッチー(DaleRicci)ヴィンヤード。わずか90本の葡萄の木から造るフォーロン・ホープのOst-Intrigenワインはアメリカで唯一サンクト・ラウレント種100%で造られたワイン。 HawkWakawakaさんのサイトではカリフォルニアでの栽培の難しさも、いくつかの写真でも説明している。くどいようですが、是非、ご覧ください。 個人的に一番興味深かったのが、葡萄の房を構成する粒の大きさに差が出ること。色は熟しているように見えるが、ワイン造りには適しておらず、結果的には地面に落とすものとなる。今年も約半分は使えなかったと書いてあった。 (イメージ:HawkWakawakaWineReviewより) ここで興味深いのがこのワインの味。今回このサンクト・ラウレント種のカリフォルニア・ワインはフォーロン・ホープだけなので、しかも少量生産、常に完売状態なので、本場のオーストリア産のサンクト・ラウレントを調べて行くと、やはり色の濃い、タンニンが多く感じられる、独特なアロマでありながら、ピノ・ノワールのデリケートなしなやかさも感じられると書いてある。2千円から3千円台のワインがいくつかあったので、近いうちに試してみたいと思う・・・ オーストリア・ワインに関するページ:http://www.austrianwine.jp/ (ニュースソース:HawkWakawakaWineReviewより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週はボルドーのサンテミリオンAOCの格付け関連のニュースが多くの割合をしめていたが、それ以外でいくつかのニュースを紹介します。 *** 最新レストランの完成予想画 (イメージ:DisneyParksより) アメリカのディズニーワールド(フロリダ州)で初めて園内でアルコールを提供するレストランがオープンする。11月にオープン予定のレストラン「ビー・アワ・ゲスト」では<美女と野獣>のテーマにした晩餐会ディナーができ、フレンチのコース料理にはビールとワインが用意される。 個人的にはディズニーランドとは縁がなく、ディズニー体験を楽しむのにアルコールが必要なのか否かは全くわからないが、子供がディズニー映画の食事体験をするのわかるが、わざわさディズニーに行ってアニメの世界で本格フレンチのコースをする大人の感覚が今一つわからない・・・それとも子供にファイン・ダイニングを紹介する最適な場所になるのかもしれない。いずれにしても、おませな子供または子ずれで疲れた果てた親の溜まり場にならないように気をつけていただきたい。 ちなみにディズニーとワインは全く縁がないわけでもない。ディズニーのディズニーランド以外の施設ではアルコールは普通に提供している。フロリダのEPCOTではワイン・フェスティバルまでも開催している。 EPCOTのワイン・フェスティバルの様子 (イメージ:TheTravelers.comより) (ニュース・ソース:OrlandoSentinelより) *** ワイン専門誌のワイン・スペクテーターが恒例のビデオ・コンテストを開催しており、ファイナリストが発表された。このブログが掲載される頃はすでに勝者が決まっていると思うが、個人的には映画『バス男』(原題: Napoleon Dynamite, ナポレオン・ダイナマイト)をパロディーにしたナポレオン・ワイノマイト(Napoleon Wynomite)がオススメ。 『バス男』をご覧の方はご存知と思うが、映画自体が一般社会に馴染めない若者を誇張したアメリカ社会のパロディーに映画なのに、それを更なるパロディーにするとは・・・このビデオを制作したのが以外、Ravenswoodのジョエル・ロバートソン氏。 コンテストの結果はこちらから。 (ニュースソース:WineSpectatorより) *** 最後にもう一つビデオ関連で、パソロブレス産地をPRするビデオが個人的にはかなりお気に入り。基本的に産地や業界の共同組合のPRビデオは、<ワイン・カントリーの風景>+<ワインを注ぐショット>+<男女が楽しんで飲む様子>のパターンが勝利の方程式のように活用されるがパソは違う。 ここでは「パソ・ワイン・マン」のキャラクターが登場し、ダンディーでワイルドな雰囲気をかもし出しながら、言葉の内容とデリバリーで笑いをとる。そう、アメリカ人が好きでやまない『裸の銃を持つ男』のパターン。英語とアメリカン・ポップ・カルチャーが理解できない人には、どこで笑えばいいのかわかりにくく、ただのふざけた動画にしか見えないが、このビデオ、本当によく出来ていると思う。今回は葡萄品種がテーマになっていて、おそらくYouTube限定のPRビデオだと思うが、一般のTVコマーシャルに採用したらヒットCMになってもおかしくない。 (ニュースソース:PasoRoblesWineCountryより) *** これまでとは無関係だが、ついでにもう一本。今、日中や日韓関係で緊張感が走っているが、実はアメリカではここ最近、韓国人タレントの変わり者ものダンスビデオが大ヒット。パロディービデオもたくさん出ていて、先週末のアメリカの人気お笑いバラエティー番組の<サタデーナイトライブ>にも出演。 Gangnam Style 言葉がわからなくても楽しめる動き、これは日本でもヒットするのでは・・・最近の緊迫緩和にいいと思う。

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スペインのコルク研究所

スペインの天然コルク産業が巻き返しを始めている。近年、スクリューキャップやプラスチック製のコルクまどがシェアを拡大している中、スペインでは意外な場所からの力を借りて天然コルクの品質向上と産業のプロモーションに力を入れている。 現在、スペインは天然コルクの輸出量は世界2位だが、2008年から2010年の間、多くのワイナリーがスクリューキャップとプラスチック製のコルクを採用することで急激に天然コルクへの需要が減った。コストも影響していと言えるが、特に<コルク臭の問題>が天然コルク離れの最大の要因であると見られている。 (イメージ:TheGlobalMail.comより) この事態を受けてスペイン国内の3大天然コルク生産地(カタロニア、アンダルシア、エストレマドゥーラ)に専門の研究所を設置し、コルクの品質管理に一役買っている。コルク臭への監視が徹底し始めたこと、完全に化学反応によるコルクから出る来る悪臭(Tri-chloro-anisoleまたはTCA)を除去したわけではないが、検査することで問題の件数を減り、スペインの天然コルクへの需要が増え、これまでにない生産量を記録している。今のスペイン国内の経済状況を考えると、この巻き返しはありがたい話である。また、最大規模の研究施設を誇るカタラン・コルク・インスチチュート(ICC、別名:コルク・センター)では天然コルクの品質管理以外にも様々なコルク栓に関する違いや天然コルクに関する教育にも力を入れており、正しい情報を知っていただくことで天然コルクへの需要につなげていけると考えている。 *** (イメージ:TheGlobalMail.comより) ちなみにいくつかのコルクうんちく。コルクがとれる樫の木が種から天然コルク栓に使用できる皮が出来るまでに25年かかる。一度、皮が剥がされ、再度、皮が成長するまで9年から12年かかる。一本のコルク用の樫の木は200年以上成長し続ける。正直、金属製のスクリューキャップやプラスチック製の合成コルクより天然コルクははるかに環境にやさしい素材であり、自然のリサイクル力の究極でもある。コルク臭の問題は今だ完全に解決は出来ていないが、新しい素材や技術が必ずしも地球環境に優しいわけでもなく、何百年も使ってきた天然素材を改めて見直すべきと考えさせられる・・・ (ニュースソース:Reutersより)

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