Monthly Archives: July 2012

メンドシーノ・ワイン支援団体が再発進

6月末に解散したメンドシーノ・ワイン支援団体Mendocino Winegrape & Wine Comissionの後を継いでハーシュ・ヴィンヤードの代表ザック・ロビンソン氏が中心となった新たな支援団体の結成の動きが始まった。支援団体の解散の大きな要因の一つだった葡萄農家も新しい支援団体には前向きであると伝わっている。その理由は新しい支援団体はこれまでの会費制(葡萄の栽培量または醸造量で会費を決める)は継続する予定であるが、団体への加盟は強制から自由参加に変更する。すでに前支援団体が主催予定してたワインコンペなどのプロモーション・イベントはボランティア・グループで実施を継続されるが、今後もメンドシーノ産のワインをプロモートし続けるためにも新たな支援団体の結成は急務。新たなグループの結成は1ヶ月内に旗揚げされると考えられている。 *** 先週、大手ワイン会社のVintage Wine Estatesがメンドシーノの老舗ワイナリーWeibel Family Vineyards(ウィーベル)のホップランドにある葡萄畑(500エーカー)と醸造施設を売却したとニュースが発表された。(ちなみにWeibelは今後もロダイにある醸造施設で年間約30万ケースのスパークリングとプライベート・ブランドのワイン生産を続けると発表している。) このような大手ワイン・グループのメンドシーノへの参入は支援団体の運営などにプラス効果があると考える人も少なくない。これまでファミリー経営が多かったメンドシーノは、支援団体など運営費をまかなう必要があり、負担が大きかった。畑の栽培量を増やしても、または生産量を増やしても会費が増えるだけであまりメリットはなかったが、大手ワイン・グループはビジネスを維持するために大量に生産し、それを売ることが目的となるので、支援団体はワインのプロモーションには欠かせない存在となる。 ファミリー経営と大手ワイン会社が共存できて、一方は質の高いワイン、一方は<メンドシーノ>のブランド名を広めることができれば理想な関係が作れるのかもしれない。 *** 今週末はWeibelワイナリーにて第36回のMendocino County Wine Competitionが開催される。 (イメージ:Mendocino County Wine Competitionより) (ニュースソース:Wine&Vinesより)

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ワインニュースのまとめ

先週のワインニュースのまとめは最初はフランスから最新の葡萄栽培状況のニュース・・・ *** 今年のカリフォルニアの葡萄栽培は過去数年と比較して順調に進んでいますが、一方、フランスのブルゴーニュ地方では初夏の不安定な天候からすでに多くの葡萄農家から今年の収穫量は例年より少ないと話している。今年のヨーロッパの6月と7月の天候は低い温度と雨が多くかったことから、つぼみからの葡萄に成長する時期が例年より遅いため、葡萄の収穫量が落ちると考えられる。収穫量は落ちるが、特に質に関しては今の段階では多くの葡萄農家は心配している様子はないとも説明している。 このニュースを読んでいて一番驚いたのがヴォーヌ・ロマネ村のある農家のコメント。「今年の夏、家族で行くバカンスの予定は、天候が気になるので・・・8月中は誰かスタッフを常に畑に配備しておく。」何!?!天候が気になってもバカンス優先かいな!?!バカンスに行くこと自体のインフォメーションがこのニュースに必要何か疑問に思うが・・・さすが、ヴォーヌ・ロマネ、あっぱれ。自信過剰なのか、ポジティブ・シンキングなのか、正直、見習うべきなのかも・・・ (ニュースソース:Decanterより) *** (イメージ:UCDavisより) ところ変わってカリフォルニアのUCデービス大の「Robert Mondavi Institute for Wine and Food Sciences」最新ワイナリーが完成間近のニュースが注目を浴びている。総建設費は1500万ドル。生前中にロバート・モンダヴィ氏の他にケンデル・ジャクソンの故ジェス・ジャクソン氏とバーバラ・バンク氏、Jロアー・ワイナリーのジェリー・ロアー氏、シルバラードのミラー夫妻、サイプレス・セミコンダクターのTJロジャーズ氏などの寄付により実現したワイナリー施設。 ハイテク研究ワイナリーには152台の200mlのステンレス製醗酵タンクが設置されており、brix、色、醗酵数値をリアルタイムに測定することが出来る。集計されたデータはワイアレスで研究員のパソコンに送信される仕組み(いずれかはスマートフォン受信機能も)。これほどのハイテク技術が装備されているワイナリーは世界中を探しても存在せず、第三者研究機関の力を借りることがなく、独自の研究をすべて大学内の研究所でリサーチが可能となる。 ワイン造りの研究以外にワイナリーを運営するために必要はエネルギーに関してもこれまでにない高い水準を誇る施設として注目を浴びている。ソーラーパネルで発電する他に、建物に隣に建てられた巨大の4つの塔は雨水(4万ガロン)を集めことができ、ろ過された雨水は、その後は施設の清掃に最低でも10回は再利用できように装置が組み込まれている。また、ワイン造りの際に醗酵タンクから出てくるCO2は集められ、炭酸カルシウム(錠剤、チョーク、農業、製紙、ゴムや充填剤の添加剤としても使われる)として再生される。結果的にマイナスのカーボン・フットプリント(炭素の足跡)を実現することとなる。 将来、多くのワインメーカーを輩出するだけではなく、研究機関として一般ワイナリーの運営に多いに役立つ情報を提供することから業界全体がこの施設の今後に大きな期待を抱いている。 (ニュースソース:DailyDemocratより) *** 一方では最先端技術、また一方ではこれまで積み重ねてきた経験値がものを言う世界、対照的ですが、いずれもが共存するところがワインの魅力の一つなのかもしれません・・・

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ロンドン・オリンピック限定ワイン

(イメージ:Copestick Murrayより) 2012 ロンドン・オリンピックが開幕。そこで便乗ニュースを一つ。 イギリスの総合ワイン会社Copestick Murrayが地元オリンピック開催を記念して、限定ワインを発表。限定ワインは赤・白の2種類でルーマニア産のピノ・グリジオとスペイン産のメルロー。通常の「I ♡」(♡=ハート・マーク)ブランドのラベルとキャップをアレンジして、「GB」の文字とユニオンジャックのデザインが加わった。今回の限定ワインはイギリス国内のスーパーのみの限定発売。オリンピック観戦でロンドンに行かれる方にはおしゃれなでお手頃(?)なお土産・・・イギリスに行けれ方は是非、地元スーパーのBudgensもしくはLondisをチェックしてみてください。 (ニュース・ソース:TheDrinkBusinessより)

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リボッラ・ジャッラ

(イメージ:Radikonより) PPCVINOでも取り扱っている<オレンジ・ワイン>はカリフォルニア・ワイン愛好家の間では<裏トレンド>としてはじまり、少しづついくつかのワイナリーが造り始めることから専門メディアなどから注目が集まり始め<裏トレンド>から<表トレンド>になりつつ動きがあるが、早くも次のワイン・スタイルが<裏トレンド>としてゆっくりではあるが確実に少しづつ前に進み始めている。 最近、ワイン・ブログ・ワールドでRibolla Gialla(リボッラ・ジャッラ)の文字を頻繁に見る。イタリア・ワイン通であるのならスロベニア国境付近のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州でここ15年前ぐらいから復活しつつある、注目品種としてご存知の人もいると思うが、一般的にはあまり知られている品種ではない。北イタリアの葡萄はピノ・グリジオやトカイ・フリウラーノなどとアメリカでも幅広く飲まれているワインを造っているが、このリボッラ・ジャッラ種の扱いはなかなかの手ごわい品種でこれまでも積極的に扱うアメリカのワインメーカーはいなかったが、ナパのあるベテラン・ワインメーカーが両足でリボッラ・ジャッラ種の奥深い世界に飛び込んでいった。George Vare氏はソノマのガイザー・ピークの代表として長年活躍し、1995年にはナパのルナ・ヴィンヤードをマイク・ムーン氏と始め、ピノ・グリジオ種とサンジョヴェーゼ種をナパで本格的に手がける実績を残す、その後、第一線から退いたのだが、独自のVare Vineyardを開始し、一般にはワインを一斉販売せず、ナパのフレンチ・ランドリーだけにいくつかのワインを卸している。Vare氏は現在アメリカ唯一のリボッラ・ジャッラ種の栽培をわずか2.5エーカーの畑で行なっており、独自のブランド以外は8人のワインメーカーに葡萄をわけている。 下記のワイナリーでVare Vineyardのリボッラ・ジャッラ種が入ったワインが造られている: Matthiasson Arnot-Roberts Bottega Rudd Winery Arbe Garbe Massican Ryme Grassi Vare氏の2.5エーカーの畑 (イメージ:SFChronicleより) 葡萄が熟されると果皮が鮮やかな黄色に染まる特徴的なリボッラ・ジャッラ種の扱いの難しさはの一つに酸味が多く抽出されることがあげられる。そのためワインにバランスを出すために他の品種とブレンドするか、または<オレンジ・ワイン>と同様に樽醗酵を始める前に白ワインでは通常は行なわないスキン・コンタクト技法を活用する。スキン・コンタクト技法も漬け込む期間やホール・クラスター(茎が付いたまま)や圧搾後も果皮を漬けたままなどと色々のやり方を試しながら辛抱強く行なうしかない。スキン・コンタクト技法が活用されるため、仕上がりのワインにはタンニンが多く含まれ、酸とのバランスが料理とのマッチングに絶妙に合うようになる。 カリフォルニア産のリボッラ・ジャッラは現地に行かないとなかなか入手困難ですが、イタリア産またはスロベニア産は日本でもいくつか入ってきているので、ご興味がある方はとりあえず、そちらでお試しください。 Vare氏の独自のブランド (イメージ:WakawakaWineReviews.comより) Wakawakawinereviews.comでは最近行なわれたカリフォルニア産フリウリ・ワインの会の様子の写真がたくさん掲載されています。 パート1 パート2 パート3   

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フェッツアーをプレミアム化

(イメージ:Fetzerより) チリ・ワインの大手で<カッシェロ・デル・ディアブロ>のブランドで日本でも有名なコンチャ・イ・トロ社が昨年傘下にいれた<フェッアー・ワイナリー>をプレミアム・ワインとして再発進させるとコンチャ・イ・トロ広報担当は語っている。<フェッツアー>をご存知ない人も姉妹ブランドの<ボンテラ>(80年代にフェッツアーのセカンドラベルとして誕生し、90年代に独立したが、昨年からはフェッツアーと同じくコンチャ・イ・トロの傘下に入った)をレストランやワインショップで一度は見たことはあると思います。<フェッツアー>はメンドシーノを代表する由緒あるワイナリーの一つで、1980年代からいち早くオーガニックやサステイナブルにワイナリー運営に取り掛かったワイナリーとしてもよく知られています。アメリカではシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどを含む13種類のラインアップは10ドル~15ドルの価格帯で販売されていますが、45ドルのレゼルブ・ラインもあり、今後はこちらを主に代表格のワインとして打ち出していく計画がコンチャ・イ・トロにある。すでにグローバル・マーケティング部門担当者も早くては来年の頭に<ボンテラ>を含めてプレミアム感を得られる新しいイメージで世界展開していくと説明している。 <フェッツアー>と<ボンテラ>はアメリカでは広範囲で普及していて、両ブランドのファンの間でも価格帯なども浸透しているので、新しいプレミアム感のあるラインアップを打ち出しても、納得してそれに切り替えるのかが疑問に思う。これまで両ブランドを知らない人には全く抵抗感はないと思うが、10年~20年間一定の価格帯で知っている人がプレミアム価格帯を突き出されても、「安いほうはやめたの?」と思うだけな感じがする。実際にこれまでの価格帯の商品をやめるとは言っていないので、その心配はないと思うが、どのような形でプレミアム感を打ち出し、それをどうマーケティングしていくのかに興味津々。うまくいくことを期待したい。 (ニュース・ソース:TheDrinksBusinessより) *** ついでにフェッツアー関連で最近よく話題に上がっているニュースを紹介します。90年代にフェッツアーの代表として10年間、オーガニック認定やサステイナブル認定などの対策でフェッツアーの成長に大きな功績を残したカリフォルニア・オーガニック・ワインの父(勝手に決め付けているだけです)ポール・ドーラン氏の名前がニュースに取り上げられている。フェッツアー代表の任期終了後はカリフォルニア州管轄のワイン・インスティチュートの代表を務める他にPaul Dolan VineyardやMendocino Wine Company(MWC)などのワイナリーの旗揚げの中心人物として活動していたのですが、今年1月に地元警察が仲裁に入るMWCのパートナー同士の口論がおこり、その後MWCからドーラン氏が追い出される騒動が起きた。ドーラン氏は不当な代表解任だとMWCを訴え、今月には逆にMWCがドーラン氏が機密情報を流失したと告訴。直接、現在のフェッツアーとは関係のない人物同士の争いですが、メンドシーノのワイン業界に影響力がある人物であることから、注目度は高い。アメリカの裁判ドラマ並の双方の言い合いが続いており、変な形での幕引きがないことだけを希望している・・・ (ニュース・ソース:PressDemocratより)

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2012年の葡萄栽培状況

過去3年に比較して2012年の葡萄栽培は順調に進んでいると多くの葡萄畑管理会社の代表者は語っている。ナパで1000エーカー(約400ヘクタール)の葡萄畑を管理するジャック・ニール&サン社の代表は天候が前の年より暖かく、乾燥していることで葡萄の大きさは平均値の水準で成長しており、果皮の変色の時期が順調に進んでおり、品種によっては8月上旬から収穫作業に入れると考えている。葡萄栽培の進み具合を計るベンチマークのツールがいくつかあるので簡単に紹介します。 まずはGrowing Degree Days(GDD)。直訳すると<成長温度の日数>、正確には作柄に対する温度の影響度合いを評価する方法で平均の栽培期間の温度が10℃~30℃の間の日数の合計を加算する。いまのところはナパ、ソノマ、メンドシーノでは例年どおりである。 葡萄の木に対し葡萄の房の数が品種別に平均数値が存在し、必要に応じて房の数が多すぎる場合または成長があまりにも遅い場合には、理想の数になるために切り落とすこともあるが、今シーズンは切り落としはほとんどないと報告されている。 このほかにもBrix数値の糖度の測定などがあるが、収穫時期を判断するのに活用されるので、今のタイミングでは行なわれない。 2011年は平均収穫トン量は例年に比べ22%下回っており、2010年は更にそれを下回っていて、葡萄の取引値が高くついたのにも関わらず農家の収入は落ちていた。このまま2012年は平均値を維持できれば、栽培量及び農家の収入も安定すると期待される。 2012年の葡萄栽培で唯一気がかりな点は、労働者の低下問題。ここ数年不作が続いたため、収穫時に雇われる季節労働者が他の地域や産業に移ってしまった問題が昨年度末から取り上げられており、労働者確保のために右往左往している畑の管理者も少なくないと言われている。 (ニュース・ソース:NorthBayBusinessJournalより) 葡萄の果皮の色が緑から紫に変色し始めるのをVerasionと呼ぶ。この時期を測定することで葡萄の成長具合の予測に役立てる。 (イメージ:JosePhotoより)

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ワインニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをまとめは、調査会社に関連したニュースを2つ紹介します。 (イメージ:SantaMargheritaより) 米リサーチ会社のSymphony IRI社は2011年7月~2012年6月のワイン売上(アメリカ国内)の集計が発表され、いくつかのニュース・アウトレットで取り上げられた。具体的には20ドル以上のテーブル・ワイン(一応、ラグジュアリー・クラス扱いとなる)を対象とした統計でトップ20の内19のワイン・ブランドがアメリカ国内のメーカーであると発表。トップ20の中で輸入ワイン・ブランドが一つ存在していて、それがなんと第一位のポジションを獲得したイタリアからのサンタ・マルゲリータ・ワイン(Santa Margherita)。主にピノ・グリジオがアメリカ人に人気でスーパーやワインショップでの定番らしい。サンタ・マルゲリータはイタリアの大手ワイン・ブランドでアメリカではテラート・ワイン・グループ社が輸入・販売を行なっている。日本ではコストコで購入できるようです。 その他10位までのワイン・ブランドは下記のとおりです: 1) Santa Margherita(サンタ・マルゲリータ/イタリア) 2) Sonoma Cutrer(ソノマ・クトラー/ソノマ) 3) Rombauer(ロンバウアー/ナパ) 4) Duckhorn Vineyards’ Decoy brand(ダックホーン・ヴィンヤーズのデコイ/ナパ) 5) Stags’ Leap Winery(スタッグス・リープ・ワイナリー/ナパ) 6) Charles Krug(チャールズ・クルッグ/ナパ) 7) Grgich Hills(ガーギッチ・ヒルズ/ナパ) 8)Francis Ford Coppola Director’s Cut(コッポラのディレクター・シリーズ/ソノマ) 9) Caymus(ケイマス/ナパ) 10) Conundrum(コナンドラム/モントレー) シェアを急激に伸ばしたのが4位のダックホーン・ヴィンヤーズ(90%↑)のデコイと8位のコッポラのディレクター・シリーズ(80%↑)。また16位に入ったBelle Glos(ベル・グロ、ケイマスとコナンドラムの同じオーナー)は前年度から175%の売上を伸ばし、今後も注目ワイナリーの一つになるのは間違えない。 … Continue reading

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ナパ・ワイナリーを対象の外部監査の調査結果

21のワイナリーがナパ郡計画委員会の外部監査を受け、ナパのワイナリー運営許可のに定められている水準が守られているかを調査する目的。主にワインの年間総生産量が調査され、その結果、21のワイナリーの内、大半のワイナリーが許可されている年間生産量を下回っていたことがわかった。ちなみに監査を受けたワイナリーの内、3つが許可されている年間生産量を上回っていて、9つが許可された半分以下、5つが半分以上。また、4つは生産を行なわなかった。ナパには400以上のワイナリーが許可を受けて営業しており、この21のワイナリーはあくまでも小規模の調査であってナパ全体の実態ではないことを承知しているが、その年の傾向として重要なインフォメーションとして受け止めている。特に2011年は引き続き低迷する経済の中で葡萄栽培の不作が影響していると考えられる。 外部監査は2005年に開始され、毎年20のワイナリーがランダムに監査の対象として選ばれる。ワイナリーの運営基準を満たさないワイナリーは翌年も監査の対象となる。2012年度の監査には2つの変更が実施される。一つ目はカリフォルニア州政府の食品農業省に提出する葡萄の供給源申告も検査の対象となる。また、醸造施設での搾汁量も検査される。最後にワイナリーの生産規模で大・中・小と分けられ詳細に生産量の変化などを調査する。 *** 外部監査はすべて匿名で行なわれ、違反者を見つけ出し、それらを罰則する目的ではない。あくまで現状分析を記録するために実施する。一方で以前にも紹介したナパの「75%ルール」が実施されているかを調査するのが大きな要因の一つであるとも考えられる。400以上のワイナリーがナパ郡内で葡萄を現地調達できることが前提で作られたルールを立証するために情報収集しているように見受けられる。 昨年度の監査結果でわかったことは大半のワイナリーは許可されている生産量を下回っていて、不景気が原因なのか、または葡萄の不作が原因なのか、ワイナリー経営者であろうと、または葡萄農家であろうと、いずれに対しても厳しい年であったことには違いがない。「75%ルール」の実施も重要だが、ワインを造りたくても売れなくて生産を抑えるワイナリーもいれば、不作で足踏みさせられている葡萄農家もいたはず。これらのワイナリーまたは葡萄農家が今後も活動を続けられるように支援することも重要課題として、ワイナリーから収集した生産量を情報を支援の方面でも活用していただきたいと期待したい。 (ニュースソース:NapaValleyRegisterより)

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サイドウェイの続編(その2)

(イメージ:FoxSearchlightより) デキャンター誌のインタビューに対して映画『サイドウェイ』の原作者レックス・ピケット氏はオスカー受賞作品の続編の映画化の可能性は低いと語っている。その根拠は映画監督のアレキサンダー・ペイン氏は続編を作ることは「金目当て」の行為で映画監督として落ち目のレッテルが貼られるのを恐れているのではないかとインタビューでピケット氏は語っている。ピケット氏はすでに原作の続編『バーティカル』を完成させて、ペイン氏もすでに読んでいて好印象を持っていると説明しているが映画化には前向きではない。FoxSearchlight社はストリーと登場人物の権利を所有しており、映画『The Descendants(邦題:ファミリー・ツリー)』で2つ目のオスカーを獲得したペイン氏がプロジェクトに参加する意欲があれば、すぐにゴー・サインは出せると考えている。(ちなみにファミリー・ツリーもFoxSearchlightが配給しており、ペイン氏との関係は更に深まったと言えるでしょう)当然、ピケット氏は続編の映画化は前向きで、今はサイドウェイの舞台バージョンで活動している。この先も主人公のマイルズとジャックの珍道中を画き続けることを約束している。 *** 続編の映画化を期待している一人としてピケット氏の苛立ちに同感できるが、映画ファンとしてのペイン氏とFoxSearchlight社の考えにも同調する。原作者として映画やキャラクターのファンがいる以上、その要望に応えて話の続きをコンスタントにたたき出すことは賞賛すべきで、ハリー・ポッターのローリング氏のようにそれにより見合った報酬を得るのが当たり前と思う人は少なくないと思う。一方でペイン氏が活動する業界では同業者の印象やアーチストとしての価値が重要視され、興行成績も大事だが、一般と専門映画評論家の評価も同じぐらいの価値がある。以前、インタビューでサイドウェイでマイルズ役を演じるポール・ジアマティ氏が日本語版のフジテレビ制作『サイドウェイ』にゲスト出演のオファーを受けて「オレはそんなに落ち目な役者なのか」などと冗談半分に応えていたのを記憶している。冗談の中に本音も大いに含まれていると思うほうなので、ジアマティ氏が役者としてどういう印象を持たれるのかが重要視していることが伺えるコメントでもある。 FoxSearchlightが配給した興行成績が良かった映画を見てみよう。 1)スラムドッグ$ミリオネア (2008)・・・377万ドル 2) ブラック・スワン (2010)・・・329万ドル 3) フル・モンティ (1997)・・・257万ドル 4) ジュノ (2007)・・・231万ドル 5) サイドウェイ (2004)・・・109万ドル 6) リトル・ミス・サンシャイン (2006)・・・100万ドル ※ザ・ベスト・エキゾティック・マリーゴールド・ホテル (2012)・・・120万ドル(日本未公開) これらの映画は一般的にはブロックバスター(全国ロードショー系)の作品とは言えない。どちらかと言うと口コミや映画評論家の高い評価を得て、次に映画業界の賞シーズンで価値を高め、本格的な興行収入をそのあとに獲得した映画がほとんどである。これまたFoxSearchlightのWikiページでご覧いただけますが、これまで続編・シリーズものには全くと言っていいぐらい手をつけたことがないのです。『サイドウェイ2』をきっかけにシリーズものに取り掛かるとも想像できない・・・ *** (イメージ:RexPicketより) 以前にも「サイドウェイ」の続編である『バーティカル』が出版された際に本の紹介をしましたが、残念ながらマイルズとジャックのその後を気になる方は日本語版が出るのを待つか、遼くんのようにスピードラーニングで英語力を磨いて原作を入手して行くしかなと思います。 (ニュースソース:Decanterより)

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ワインの染みでアート

特に赤ワインに関してですが、ワインのネックの一つに瓶やグラスからの垂れやこぼれが服、テーブル、床などの付いて染みになってしまうことがよくあげられます。個人的にも何度も痛い目にあっているので、ワイン専用の染み抜きや垂れを防ぐ工夫を活用しています。(ちなみにPPCVINOでワインを購入いただくと、もれなく液垂防止のオリジナルDROP STOPを無料で差し上げています。) そんなワイン愛好家の天敵でもあるワインの染みをアートに変えてしまうユニークな芸術家がニューヨークで活動していて、ハフィントン・ポストで彼女の作品が取り上げられたので、皆さんも是非、ご覧ください。 (イメージ:AmeliaFaisHarnasより) アーチストの名前はアメリア・ファイス・ハーナスさん。81cm x 76cmの白い綿のシーツをキャンバスにして、赤ワインとワックスを駆使し深い染みや薄い染みを作り出しポートレートを描いている。インドネシアのジャワ島で有名なバティック染織工芸と似た原理を活用しているようです。彼女のウェブサイトでいくつかの作品が展示されていますが、実際のところバティックの原理が全く分からないので、細かい線をどう作り出しているのか今だ謎ですが(一部奉職で細かい線を描いているとHPで説明しているが、ブログを読んでいるとスケッチを元に作るとも書いてある)、誰でも簡単に作れるタイダイ染めTシャツとは少し違う原理だと勝手に想像している・・・ (イメージ:AmeliaFaisHarnasより) 原料となるワインはフランスのカホールや今は現地調達できるニューヨーク・フィンガー・レイク産を使用しているとHPで紹介されている。特にフィンガー・レイクのダミアニのヴィーノ・ロッソは深い色が出せることから好んで活用しているよう。 作品としては独特なオリジナリティが表現されていてて素晴らしいと思うのですが、観賞用アートとしては多少疑問も・・・特に染みが変色し始めるとどうなるのかが気になってしまう。年を重ねるごとに黄み掛かった茶色になるのか、キャンバスからキツーイ匂いがにおってくるのか・・・おそらく、神経質な性格には向いていないのかも・・・

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