Monthly Archives: June 2012

ナパのブティック・ワイナリーが中国人に売却

ワイン・スペクテーター誌によりとナパのビアージャ・ヴィンヤード (Bialla Vineyards) が中国人事業家に3.2億ドルで売買されたと報道。ビアージャはナパのアトラス・ピークAVAで22エーカーの畑からカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを栽培。年間500ケースのプレミアム・ワインを生産。過去には2009のカベルネでワイン・スペクテーター誌から95ptの高評価を獲得する実績がある。 派遣会社を経営し、2003年にワイナリーを創立したヴィト・ビアージャ氏によると、近年の景気後退と小規模ワイナリーの経営の難しさ、特にビュロクラシー(お役所の対応)にあまりにも時間を費やしてしまうことから、本業以外にフルタイムでワイナリー経営に関わる困難があると語っている。新しいオーナーに関してはあまり情報は公表されていないが、新オーナーのスポークスパーソンによると、現在のワイナリー従業員は全員残ると話している。 前オーナーの話によりと2ヶ月前にワイナリーを売りに出したところ、20人ほどの候補者は現れ、大半は中国からのオファーであったことを明かしている。また、新オーナーは今後は中国市場向けに新たなラインを加えるとも明かにした。 中国のナパへの関心はビジネス面から考えれば嬉しいことですが、今後のワインの入手状況に関しては少し心配があるのではないかと予想しています。経営者が代わっても、運営はそのまま継続していただけることを期待したい。

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ピレネー山脈の畑が国宝に登録

イメージ:Sudouestより フランス南部のピレネー山脈を水源とするアドゥール川の付近のサン・モン(Sarragchies村)の畑がフランスの世界遺産登録された。19世紀にフィロキセラの被害で全滅されたと思われた葡萄品種の20種類もが今回登録された畑で約200年近く生き抜くことができたことで今後もフランスの国宝として保護されることが決まった。 全体で約40エーカーの畑に1800年と1810年に600本の葡萄の木が12列に植えられており、20の品種のうち7つは今だ謎ののまま。畑は8世代の間、ジャン・パスカル・ペデブルナーデ氏(Jean-Pascal Pedebernade)の家族が所有しており、20年前から葡萄の木に関する研究が行なわれてきた。 *** ちなみに、フランス最古の葡萄の木はランス(シャンパーニュ地方)にある(約344年前に植えられたもの)。世界最古の葡萄の木はスロベニアのマリボルに400年ものがあると言われている。また、カリフォルニアで最古の葡萄の木はアマドール郡グランドペレ畑のジンファンデル種と認定されている。2年前にアマドールに訪れた際にカリフォルニア最古のジンファンデルを含んだVino Noceto OGP Zinfandelを試飲しました。150年前に植えられたにも関わらず、パワフルなフルーツ・パンチが効いてて、ミネラルやスパイスの複雑の味わいは絶品でした。 ニュース・ソース:Reutersより

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カリフォルニア産のネッビオーロ・ワイン

カリフォルニア産のネッビオーロ種を支援する20のワイナリーで構成された団体NEB(Nebbiolo Enthusiast and Believers) が先週、シエラ・フットヒル地方のアマドール郡で第3回目のテースティング会を開催した。イタリアのピエモンテ地方のバローロやバルバレスコではネッビオーロ種の栽培は盛んだが、2011年度のカリフォルニア葡萄栽培統計によると、カリフォルニア産のネッビオーロ種はわずか166エーカーの栽培面積で、380トンの葡萄がワインに使用されている。テイスティングには北はレイク郡、南はサンタバーバラ郡、東にエル・ドラド郡で栽培されているぶどうを使用したワインが出展された。 カリフォルニアでのネッビオーロ種の普及の最大のネックはネッビオーロ種の栽培の難しさに尽きると関係者は話している。実際に原産地のイタリアでも苦戦するぐらいなのでカリフォルニア特有の事態ではないのだが、年によって出来栄えや質があまりにも差がでるので、手を出す葡萄農家が少ないと考えられている。もともと収穫量も他の品種より低くことで知られており、つぼみが付くのが早いわりには、熟すのに時間がかかる。時にはワインに使用できるレベルまで熟さない年もあると言われる。ワイン自体は薄めのルビー色の赤ワインで酸とタンニンが効いている。タンニンが和らぐまで2年以上樽に寝かすのは常識でボトリングされてからもリリースを遅らせることもある。一方で長期のセラーリングには適しており、年を重ねることに味わいが出て来る特徴がある。 今回、テースティング会に出展したネッビオーロ・ワインは次のワイナリーから: August Ridge Vineyards, Paso Robles Castelli Vineyards, Sonoma County Due Vigne di Famiglia, El Dorado County Harrington Wine, Paso Robles Karmère Vineyards & Winery, Amador County Madroña Vineyards, El Dorado County Mahoney Vineyards, … Continue reading

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カリフォルニアのカルト・ワイン

カリフォルニアのカルト・ワインと呼ばれるのに特に基準を設けてはいないと思うが、いくつか<暗黙の了解>が存在すると思う。 まず、一番の前提はナパで栽培したカベルネ・ソーヴィニヨンを主体になったワインであること。カリフォルニア産のピノ、メルロー、ジンファン、シャルドネで専門誌から高得点を得て一本100ドル単位で取引されるワインはいくつかあるが、どこかカルトの称号がしっくりこない。モータースポーツのル・マン耐久レースのように様々なエンジン・カテゴリーのレースカーが同時に周回し、クラスごとに勝者を決めるような感じに似てるような気がする。カルト・クラスで勝負するにはナパ・カベでなければ失格だと思う。 少し厳しいようにも聞こえるかも知れないが、それには理由があり、二番目の仮定につながる。ナパのカベルネは平均で1トン/2万ドルで取り引きされる。常に高い評価を専門誌から獲得している畑ならそれ以上の価格が付いてもおかしくない。しかも栽培量が少なく、いまだに需要が高いので、誰もが活用できるわけではない。ちなみに他の品種はナパの付加価値が付いたとしても平均値は1トン/2千~3千ドル。なのでカルト・ワインを造るのには豊富な資金が必要となる。カルト・ワインの称号を得たワイナリーのオーナーを見るとほとんどの方々はワイン以外で成功を収めるており、その成功に付いてきたお金をワイン造りに投入している。カルト・ワインは少量生産数に多額のお金をかけることが常識。 葡萄と同じようにワインメーカーも重要だが必ずしも有名で、過去にも高評価を得ている醸造家を採用する必要があるかと言うとそうでもない。ナパのカベルネを取り扱う実績があり、醸造家として経験を積み重ねた人であれば高評価は獲得できる。ワイン・コンサルタントも同じで、必ずしも採用するワイナリーがカルトになるとは保証はない。 最後に重要項目として考慮しなければいけないのが、ワインのPR戦略。当然のことながらワイン・アドヴォケートやその他専門誌に取り上げられれば、注目度は上がり、カルトの称号に近づくことは確かだが、必ずしも専門誌に取り上げられるわけでもなく、逆に専門誌に取り上げてもらおうとして、しつこくやっても高評価が得られるわけでもない。 多くのカルト・ワインを造るワイナリーのホームページを訪れると驚くほど訪問者を急いでシュッシュッっと掃き出すようなスタンスでページ数、情報量、ウェブ上でのインターアクションが妙に少ない。つい「誰かいますか~?」と尋ねたくなる。実はこれも一つの戦略として考えるワイナリーも少なくない。カルト・ワインは生産量が少なく、ワイナリーのメーリング・リストの対象者でほとんど完売する。なので特にウェブ上の交流は必要がなく、もっとトラディショナルな交流の取り方で済ませる。 また交流の輪を極めて小さく、特殊な関係に限定している。カルト・ワインを扱うワイナリーと親しい人の話によると、メーリング・リストに入るためには紹介が必要で、誰でも入れるわけではないのです。また一部、レストランと取り引きがある場合はほんの2~3箇所としか取り引きしません。実際にはワイナリー側からPRする必要がほとんどなく、メーリング・リストのメンバーまたはレストランがすべて行ってくれるのです。なのでメディアの取材もほとんど受けず、ワインの展示会にもほとんど参加しなくても、石の下に隠れ過ごして、ワイン造りを続けられるのです。 これらの要素が重なり次のカルト・ワインを探し当てるワイン・ヘッジ・ハンターは少なくない。とにかくメーリング・リストに入ってそれからポテンシャルを見極めればいいと思っている人は先物バイヤーは実際に存在する。ちょっとしたシグナルをキャッチしてすぐさまメーリングに申し込む。ちなみに多くのワイナリーへの申し込みに関しては費用は掛からないが、たまには会費制なので気をつけましょう。また、リストに入ってワインのリリースに関してメールや郵便物が届き、ワインの注文をしなくても案内が送り続けてようであればカルトの称号は遠いと考えていいでしょう。 個人的に次のカルト・ワイン候補として密かにキープしていたワイナリーが、最近、アメリカのプレイボーイのウェブサイトで取り上げられ、シークレットではなくなったので、ここでも紹介します。 ワイナリー名はTusk(牙)。3人のパートナーで結成、1人は食品関係で成功を収め、次にワインビジネスに挑戦。たまたま同じ母校出身で彼のプロジェクトのことを聞いて、密かに注目していました。ワインメーカーもボルドーとナパで経験を積んでいる注目ワインメーカーで、これまでメディアにも登場していなかったので期待していたのですが、今回は結構大々的に登場したので自分の中ではランク・ダウンしたのですが、とにかく今回、ワイナリーが紹介されたHPには不思議に引き寄せられる謎のパワーを持つサイトなので、これは多くの方々と共有しないといけないと思いました。

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スクリーミング・イーグルのソーヴィニヨン・ブラン

カリフォルニアのカルト・ワインの代表格スクリーミング・イーグルがはじめてソーヴィニヨン・ブラン(2010年)600本を一般向けにリリースした。一般向けと言ってもメーリング・リストに入っている必要があり、1本250ドルで販売された。スクリーミング・イーグル側は購入した人に個人使用の注意書きを示しており、ワインの転売を固く断ったにもかかわらず、すでにワインショップやオークション・サイトでは2150ドルから5650ドルの値が付いている。 この事態にスクリーミング・イーグル側は次回にリリースする2011ソーヴィニヨン・ブランは300本に制限し、ワイナリーを通じて個人目的とレストランでの特別なワイン・イベントのみでの使用を明言。 ワイナリー側の主張を貫くことは賞賛しますが、リリース数を制限までして激怒するほどの事態なのか少し大げさにも感じる。これまで彼らのカルト・ステータスを確立してきたのもメーリング・リストに入れない人が高級ワインショップやオークション・サイトを利用してきたのではないかと思うですが・・・ 逆に注目やニーズがなくなったら1本250ドルでワインをオファーするもの難しいような気もする。 もしかして、すべてこれはPR戦略で、すでに私めも向うの術中にはまったのか・・・ なぜなら、 今年の秋にはスクリーミング・イーグルのセカンド・レベル、セカンド・フライトがリリースされます。カベルネ・ベースのワインで、スクリーミング・イーグルに入らなかったものをボトリングする。すでに2006年から大事に保管されてるので、こちらもやはりメーリング・リストに入っている2500人を対象に2006年から2009年の6本ミックスセットを900ドルで販売する予定。 こちらもすでに何らかの転売防止策を考えているのでしょうか・・・それとも何らかのオ・シ・オ・キが待ち受けているのか・・・ (ニュースソース:Wine-Searcherより)

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ワインニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースのまとめはカリフォルニアから2つ。 先週、少し早とちりしたニュースが配信された。イギリスのワイン専門誌デキャンターが昨年、サンフランシスコからナパそしてソノマに事業拠点を移したクラッシュパッド社(Crushpad)が閉鎖すると報道。このニュースが流れるいなか、クラッシュパッド社からリリースが発表され、デキャンター誌の記事の内容は事実ではないと否定。 イメージ:CrushpadFacebookより まずクラッシュパッド社をご存知でない方に簡単な説明をいたしますと、ワインを造りたい人で設備投資や素材の供給ルートがない方が、クラッシュパッド社の醸造施設、葡萄供給、醸造家、ラベルのデザイン、完成したワインの販売までワインビジネスのすべての要素に対して受け持つ委託業者です。2000年前半からドットコムやシリコン・バレーで富を得た人たちが自らプライベート・ブランド・ワインを趣味感覚で造りにきたり、またはワイナリーをはじめようとしていて、まだ潤沢の資金がない人たちがクラッシュパッド社の力を借りてスタートアップするケースも多い。 PPCVINOが取り扱っているドンキー&ゴートも最初のリリースはクッラシュパッド社を利用している。 当時はサンフランシスコの都会に活動拠点を置いていたので、利用者にとってはアクセスもよく、ワインに対する関心とニーズがあるうちは事業が拡大は必然でした。フランスのボルドー地方にも支店を設け、2009年にはサンフランシスコからナパに本社を移し、ソノマのセバスティーニのワイナリー施設に委託業務の活動拠点を移したのが2011年。 今年の6月に入りクラッシュパッド社の最高責任者エックマン氏が株主宛に資金集めに難航が生じていることを証し、この情報がプレスの耳に入り、早とちりのニュースが出回ってしまった。しかし、クラッシュパッドの利用者は特に2008年のリーマンショック以降、減少しているのは事実で、すでにボルドーの事業は売却している。 救世主が現れることを期待しているのはクラッシュパッド社だけれはなく、小規模でいまだクラッシュパッドのサービスを利用しているワイナリーは少なくない。経済不況でプライベート・ブランドの利用者が減ることはわかるが、そのあおりを受けてしまうのが小規模ワイナリーであるこの構造は非常に残酷にも感じる。 *** ソノマのロシアン・リー・バーを訪れた人は多分一度はこの特徴的なワイナリー施設を見たことがあると思うが、ここで主にピノ・ノワール造りを行なっているのがホップ・キレン・ワイナリー(Hop Kiln Winery)。プレス・デモクラット誌は先週の初めにホップ・キレンの施設増築のニュースを伝えた。ただし許可をおろすソノマ郡の自治体が地域環境破壊とこれまでの違法行為を理由に先週末には申請を却下した。 ホップ・キレンの施設増築が通れば年間生産量が6万ケースに達し、ロシアンリバー最大級のワイナリーになる予定だったが、同時にイベント・スペースの増築を計画に盛り込んでおり、これに対して多くの反対票が入ったと予測される。50人から500人規模のコンサートを年間38回開催予定で、これだけの人がソノマのウエストサイド・ロードを埋め尽くすことは環境(他の畑や騒音)に望ましくないと地域団体は説明している。8月までに増築計画に修正を加え再度申請を行なうと報じられている。

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新たな葡萄品種を試す

カリフォルニアのサン・ホアキン・バレーが最近、色々なニュース・アウトレットで取り上げられている。まずは場所を確認しよう。北はモデスト(州都サクラメントの南)から南はベーカーズフィールド(ロサンゼルス郡のすぐ北)までのカリフォルニア最大面積の葡萄生産地である。 イメージ:CaliforniaVineyardsより ワイン・インスティテユートのサイトによると、6万1千ヘクタールの葡萄畑がある。太平洋を面している生産地から内陸に入った縦長のエリアと考えるとわかりやすいと思う。ワインのラベルでは「セントラル・バレー」と表示されることが多い。これだけの面積にサン・ホアキン・バレー葡萄生産者団体に所属するワイナリーがわずか14箇所。ただし、大手ブランドのE&Jガロやコンステレーション社などが多くの畑を所有または供給契約を結んでいる。 今回のサン・ホアキン・バレー発のニュースは葡萄栽培品種の種類増加に取り組んでいる。UC大学の発表によると現在、アメリカ(カリフォルニア)の8割の葡萄が10種類(シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニオン、メルロー、ジンファンデル、コロンバール、ソーヴィニオン・ブラン、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シラー、ルビーレッド)で構成されている。これに対して同大学の研修者はサン・ホアキン・バレー特有の高い気温の栽培に適した品種を推薦している。特にダリフ(ペティ・シラー)、プチ・ヴェルド、タナ(Tannat)、シラーが適していると発表。これらの品種の他にすでにコンステレーション社のワインメーカーを務めているオーレン・ケイ氏によると白ワイン用のフィアーノ種(イタリア原産)とビアンカ・ジェンティ種(イタリア原産)、赤ワイン用のサグランティーノ種(イタリア原産)とマルスラン・ノワール種(フランス原産)などの栽培が試されている。各種30~50エーカーの植え付けがすでに行なわれおり、1エーカーから約16トンの葡萄を低コスト・低リスクで採取できることから、大手ワイン・ブランドの期待は高まっている。また、新たな品種のサン・ホアキン・バレーのテロワールに対する適応力をUC大学の監視の中で見守ることが出来るので、今後は大量生産ワインに止まらず、小規模ワイナリーの手作りワインにもこれらの品種が活用されることも期待される。 *** 8割のアメリカの葡萄が10種類で構成されている話が「80:20の法則」に少し強引に当てはめたような気がして、参考に2011年度カリフォルニア*の葡萄栽培統計の資料をよく見たところ、ある品種に関して少し怪しいところ**を発見したのですが、丸くて切れのいい数字なので、今後も「8割のアメリカの葡萄が10種類で構成」との理解で突き進みたいと思いました。 *「アメリカ」と「カリフォルニア」の違いを重々理解しています。 ** アメリカの資料では「ピノ・グリ」がリストに入っていたが、カリフォルニアでは「シュナン・ブラン」が8割を構成する統計に入っている。  イメージ:GordonWより

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最近のワイン・パッケージング

立て続けに台風が日本列島を横断・直撃している中でアウトドアでワインを楽しむ話も少し場違いなのかもしれないが、オススメのバーベキュー・レシピとそれに合うワインのオススメを掲載したので、ご参考にしていただければ幸いです。 そんなアウトドアで楽しめるワインに関していくつかニュースやプレスリリースが発信されたのでご紹介させていただきます。 プレス・デモクラット誌によりますと最近は中規模のワイナリーも紙パックまたはビニールパックのワインをリリースしています。記事の中ではソノマのドラックストン(年2500ケース生産)とピーターソン(年6000ケース生産)がアウトドアでも持ち歩きに適してる紙パックまたはビニールパックのワインを販売を行なっている。 イメージ:ドラックストンより 現在、ドラックストンではロゼ、ソノマ産のシャルドネとメルローの3種類が1.5リッターサイズのパウチ型パックがあります。パウチ容器のメーカーのHPによると最近は3.0リッターのパウチを開発。ボトル換算すると4本分のワインになります。ちなみにピーターソンでは段ボール型の3リッターケースでロゼ、セミヨン、バーベラ、カベ&シラーズ・ブレンドの4種類を取り扱っています。 イメージ:ピーターソンより これまでもカリフォルニア・ワインではフランジアの段ボール型ケースやコッポラ・ワイナリーのスパークリング・ロゼを缶で日本で販売しているのが有名です。この他には恒例の秋のボジョレーのリリース時にはペットボトル型やパウチ型をお店で見ます。どちらかと、持ち運びの機能性よりも日本ではエコ・コンシャスの意識でこれらの製品をマーケティングしている気がします。一方、アメリカのニュースやブログなどを読んでいると、最近の瓶ボトルの以外での商品のパッケージングは次世代のワイン・ドリンカー(ミレニアル世代:アメリカの10代、20代の若者のこと)に意識を向けているマーケティング戦略がうかがえます。最近はミレニアル世代向けのワイン・マーケティング戦略はパッケージング以外でも色々なところで見受けられる。 個人的には年齢を積み重ねて行くと、様々なアルコールを摂取していく中で最終的にはワインや熟成リキュールにたどり着くような気もするのですが、アメリカのワイン業界は年を重ねるのを待つのも勿体なく、若いうちからファン層を獲得することに必死です。ヨーロッパの伝統文化やコルク栓を抜く行為などワインには切っても切り離せないように思っていたことは、ミレニアルには全く意味のないことと思われてしまうと心配しているのです。実際にソーシャル・メディアを例にとっても世代ごとに捉え方が全く異なり、特にアメリカの若いミレニアル世代はこれまでの一般的なコミュニケーション方法を全く知らないため、大きなギャップが生まれていることは確かです。今のアメリカのミレニアル世代は「何かを学ぶ・教わる」ことより収集する力に関しては飛び抜けて優れているので、ワイン業界もこれを利用してこれまでと違った角度で視覚に訴える戦略を取り入れているのではないかと思っています。

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン・ニュースのまとめはフランス・ブルゴーニュ地方とアメリカ東海岸のニュージャージーから。 アメリカ在住のインドネシア人ワイン・ブローカーのルディー・クルニアワン被告のニュースが今年の3月に飛び込んできましたが、先週、米ヴァニティ・フェア誌(2012年7月号)に詐欺事件の追跡記事か掲載されこの中でFBI捜査に大きく協力されたドメーヌ・ポンソのオーナー、ローラン・ポンソ氏の話が記事の大半を占めた。その中で今回のクルニアワン被告の詐欺行為は彼一人で行なうことは到底無理で、協力者がいたはず、そして、その人物の想像はついていると記事の最後に語っている。 *** ローラン氏の話と直接関連しているかはわからないが、ブルゴーニュ地方に関連した新たな詐欺事件が発覚。1832年から続いているブルゴーニュ第3のネゴシアンであるラブレ・ロワが格安のスーパーマーケット用ワインをニュイ・サン・ジョルジュ産として2005年~2009年の間で200万本を販売していた。ラブレ・ロワを経営する80歳の兄弟、アルマンドとルイスはフランス当局に先週逮捕された。この他にも3月にボーヌのネゴシアンも格安ワインを利用してブルゴーニュAOC格付けで販売しょうようとして捕まったばかり、立て続けにブルゴーニュ地方に関連したワイン詐欺ニュースが表面化。 *** 「1976年のパリ・テイスティング」とまでは行かないが、この度、ニュージャージー州のプリンストン大学でフランスの一級格付けワイナリーとニュージャージー産のワインでブラインド・テイスティングが行なわれた。くしくも1976年と同様な結果は生まれなかったが赤・白ワインの両部門でニュージャージー産のワインが大健闘。白ワインではJoseph Drouhin Beaune Clos Mouchesがトップに出たが2位から4位まではニュージャージー産が独占。また赤ワイン部門ではChateau Mouton-RothschildとChateau Haut-Brionがトップ2を獲得したが3位にはニュージャージー産のカベルネ・ソーヴィニオンが見事入賞。アメリカではニューヨーク州やバージニア州のワインが高評価を受けているが、ニュージャーシー・ワインがこれほどの物とは知らず勉強になりました。今回の両テイスティングのトップ5は次のとおり: WHITES 1 Joseph Drouhin Beaune Clos Mouches 2009 FRA 2 Unionville Chardonnay 2010 NJ 3 Heritage Chardonnay 2010 NJ 4 Silver Decoy “Black Feather” Chardonnay NJ 5 Domaine … Continue reading

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カリフォルニア・ワインの葡萄不足

ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版にカリフォルニアのワイン用の葡萄が品薄状態の中、価格高騰している状況を説明する記事が掲載された。記事の内容によると90年代に大幅に葡萄栽培面積が増え、市場に葡萄が溢れてしまい、葡萄の価格下落。これにより農家が葡萄栽培からナッツ、野菜、他の作物に切り替えたことが品薄状態のきっかけを作った原因の一つにあげている。一方でカリフォルニア・ワインの需要は上昇傾向にあり、必然と品薄状況の中、葡萄の価格は高騰し続けている。 このニュースはいくつかのワイン・ブログで意見が飛び交っており、相対的に記事にも示されているように、カリフォルニアで葡萄を確保できないのであれば、他州または他国から葡萄の供給を行い、需要を満たす努力をしなければならないのが短期的な最善策と考える者が多い。 連日、このサイトでも紹介していますが、葡萄供給関連の様々なニュースが頻繁に取り上げられてる。(しかも今回は経済専門誌・・・)ワイナリーの栽培地域の増加問題や葡萄農家とワイン醸造家の関係にしても、必ずしも景気後退の余波が影響していると言えないのがどこか心配の種・・・ カリフォルニアのワイン産業はこれまでも様々な困難を直面してきており、斬新な発想や強固な信念で乗り越えて来ている。空いたグラスがある以上、何らかの方法で次の一杯をデリバリーしてくれることは確かです。

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