Monthly Archives: September 2010

北カリフォルニア:ピノ・ノワール収穫アップデート

今週のはじめにロサンゼルスの気温が113°F(45°C)にのぼり日本でもニュースで話題になりましたが、北カリフォルニアも同様に季節外れの39°Cなどと高い気温にみまわれ、例年より遅くなっていたピノ・ノワールの収穫に急激に拍車がかかり、てんやわんやとの情報が入っています。 今年は寒い夏のせいで、ピノ・ノワールの収穫が例年より3~4週間遅れると、多くの栽培家は予想をたてており。先を見越しての遅れを予測さえしてあれば特に問題が生じるわけでもなく、逆にハングタイム(果実が枝についてる時間)が長いほど、ミネラルや栄養分を多く吸収することができて喜ぶべき事態であるのです。 したがって、例年より丸み帯びたピノ・ノワールに突然の気温上昇がどのような結果を及ぼすことにになるかと言うと・・・ まず、もともと皮の薄い品種で取り扱いが難しいと言われており、例年より長いハングタイムでふっくらしてる実を大事に扱わなければならない。次に地域全体で栽培時期を3~4週間遅らせることを計画しているため、収穫を行う労働者の頭数が揃わない。最後に近年のピノ・ノワール人気で栽培量が大幅に伸びているカリフォルニアでは、収穫したぶどうを一挙に受け入れてくれるワイナリーや醸造施設に限りがあるのです。 予定では今週中には大半のピノ・ノワールの収穫を済ませるのが理想と考えていると多くのワイナリー経営者はコメントしています。 8月末にシャルドネ種の収穫時にヒートウェーブで被害が出てると報告がありましたが、今回はピノ・ノワール種の収穫時期にてんやわんやの状態。トラブル続きで多くの栽培家やワイナリー経営者が共通にして口にしているのは、「早く2010年の葡萄収穫を終えたい」とのやつれたため息混じりの声が想像できます。 (ソノマ カタリニ・ヴィンヤードでのピノ・ノワールの収穫する様子。) 写真:JOHN BURGESS / PD

Posted in カリフォルニア・ワイン, PPCVINOニュース | Tagged , , , | Leave a comment

ソノマ・カウンティーのラベル表記

ソノマ郡のワイン生産者で結成された2つの団体がソノマ郡で栽培された葡萄を使って醸造したすべてのワインに対し、ワイン・ラベルにアピラシオン(葡萄栽地区名:カリフォルニアの場合にはAVAと表記する)だけではなく、「ソノマ・カウンティー」(カウンティー=郡)の文字もラベルに表記するよう義務付ける法案を提案し、その法案が先週、州議会で万条一致可決したことでワインブログ界では様々な意見が飛び交っています。 ヴィントナー団体側の意見として、「ソノマ」の文字がすべてのソノマ産ワインに表記されることで、ソノマの知名度をあげることが出来ると考えいる。ナパ、ボルドー、リオハなど有名生産地のような認知度が得られれば、おのずと、売上にも直結するとの考えが強いようだ。 一方で中小規模のワイナリーでこれまで「ソノマ・カウンティー」の表記をわざわざしなくても、すでにワインの販売や流通方法を確立した人たちは、ラベルの変更に対する余計な費用や州から何かを義務付けられることに対して不満の声がたくさん出てる。 これまでロシアン・リバー・バレー、ドライ・クリーク・バレー、アレキサンダー・バレーなどソノマの葡萄栽培地区のAVA名を表記することで様々なテロワールの特徴を消費者に理解してもらうと努力を行ってきたので、いまさら「ソノマ」と言う大きなくくりにされるのが嫌なのでしょうか?それとも、大半のアメリカ人は御上から何かを義務付けられることに対する自然なリアクションなのか・・・ シートベルト・ヘルメット着用や空港での検査方法などに関する議論で意見がヒートアップするならまだしも、「ソノマ・カウンティー」の文字をラベルに加えることに対する抵抗感には正直、驚きです。 いまさら遅いのかも知れないが、スペイン・ワインは必ず産地を表す別のシールがボトルのどこかに貼られように、エチケットの変更を余儀なくされるワイナリーには何か妥協案を示すことも大事なのではないでしょうか。 可決された法案は2014年から施行されます。

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , | Leave a comment

ボズ・スキャッグスのワイン

芸能やスポーツ界の有名人がワイン・ビジネスに参入することはさほど珍しい話ではない。アメリカではあまりにも多くの俳優、ミュージシャン、スポーツ選手などが気安くワインに名前の使用許可やプロモーションのためだけに肖像権を貸し出す様子を多く見かけるので、特に注意してニュースの記事を最後まで読むこともなくなっていました。日課となってしまったワインニュースの見出しチェック中、ある気になる有名人の名前に遭遇。シャープな顔立ちに微妙にかすれたハスキーボイスで日本でも多くのファンを持つあのボズ・スキャッグス。「ロウダウン」の軽快でスムーズなイントロ(チョッパーベース→ハイハット→フルートのコンボ)は一度頭に入ってしまったら、半日は頭の中で繰り返すはめになります。当然、今回も久しぶりにボズ・スキャッグスの名前を見ただけで勝手に頭の中でループが始まってしまっていた。 個人的なことはさておき、ボズはただの小遣い稼ぎの有名人ヴィントナーではなさそうだ。ナパに移り住み、ヴィンヤードを購入し、奥さんと一緒に楽しむ程度のワイン造りをはじめたが、いつしか自分たちでは消費できなくなる量を造るようになり、今年から一般にも販売開始。 スキャッグス・ヴィンヤードのウェブサイトを覗いて驚いたのが、ナパでローヌ品種の葡萄栽培を行っていて、ワインも南ローヌのシャトーヌフ・デュ・パプ・スタイルで仕上げるいる。ローヌ地方の老舗ボーカステルから葡萄の苗を譲り受けて、ヴィンヤードもオーガニックの認定を取得済みのこだわり様。 ボズ・スキャッグスどうこうよりもナパで南ローヌ・スタイルのワインに特化してワイン造りを行っていることに感心している。いつか「シルク・ディグリーズ」を聴きながら、ボズのワインを飲んでみたいもんです。 このジャケ写は「ジョ・ジョ」が入っているアルバム「ミドル・マン」。絵になりますね・・・

Posted in カリフォルニア・ワイン, 厳選ワインニュース | Tagged , , | Leave a comment