Category Archives: カリフォルニア・ワイン

2014年のアメリカ・ワイン業界の予想・・・

(イメージ:Unified Wine & Grape Symposium/Facebookより) アメリカ最大規模のワイン展示会『Unified Wine & Grape Symposium』が28〜30日にサクラメントで開催された。今年はワイン産業関連の業者668社が出展し、全日程で14,000人の来場者が訪れた。展示会以外にもワイン関連のセミナー・勉強会も開催され、2014年のワイン業界全体の展望を予測する様々な情報が公開された。 (イメージ:Unified Wine & Grape Symposium/Facebookより) まずはコンサルティング会社が2013年のワイン業界全体の成果に対して様々な統計が公表され、アメリカでのワインの売上は前年と比較して2.7%増加に止まったとコンサルティング会社のGomberg Fredrikson and Associates社のアナリストが明らかにした。全体で3億7千万ケースのワインが売買されたが、リキュールやビールなどの他のアルコール飲料に一部シェアを奪われたこともわかった。 2001年から比較すると50%以上全体の売上を伸ばしてきたが、2010年と2011年は葡萄栽培が不作であったことから収穫量が落ち込み、産業の成長に影響を与えたと推測している。また、収穫量が落ち込み、葡萄の価格が若干高騰し、その差額をワイン本体価格に反映させたことも影響しているともわかった。 ここ数年、ミレニアル世代に人気が高かったモスカット種や甘めのワインの売上が予想に反して低迷した。アナリストはカクテルやビール(特にクラフト・ビール)がミレニアル世代に上手にマーケティングなどでアピールすることでき、これまで注目を集めていたモスカットから若者が離れたと理解されている。 (イメージ:Wine Follyより) 一方で2012年と2013年は430万トンと405万トン記録的な収穫量を記録し、葡萄不足の問題と葡萄の価格高騰がおさまることが見込まれている。また、ワインの運送に関して緩和傾向が進んでおり、3674件のワイナリーをほこるカリフォルニア州は40の州に対してワインの輸送が可能になった。(ちなみにアメリカ全体には7,762件のワイナリーが存在し、全部で50州がある。)ワイナリーが運営するワイン・クラブで直接販売の売上が9.3%増えており、今後もインターネットを通じて販売を伸ばせると見込まれている。 2014年は2013年の業績を上回ると多くのアナリストたちは口を揃えているが、ここ最近ニュースを独占しているカリフォルニアの<干ばつ>で収穫量が落ち込み、ワイン業界全体の業績に影響を与えるのではないかと心配も高まっている。 ミレニアル世代のリキュールとビールのシェア拡大への巻き返し、輸送規則の緩和でB to Cビジネスの拡大がアメリカ・ワイン業界の成長には明確な方向性が示されたような気がする・・・ (イメージ:The Scaramento Bee/Paul Kitagaki Jr.より) (ニュース・ソース:The Press DemocratとThe Scaramento BeeとWines and Vinesより)

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<干ばつ>がワイン産業に与える影響

ソノマのドライ・クリーク・バレーの畑の様子。貯水湖の水の少なさと1月なのに半そでで歩き回っている様子が例年とは違うことが伺える。 (イメージ:The Press Democrat/Kent Porterより) カリフォルニアの<干ばつ状態>が続くな複数の地元メディアは、雨が降らずに節水状態に入ってどのような影響がワイナリーや葡萄農家に出るのかが取り上げられている。 まずは1月から2月が例年では北カリフォルニアでもっとも多くの降水量を記録する時期で、これまで雨は全く降っていないが、予報ではこの先の多少の雨を期待ができる。ただし、ここ最近、温度も例年より高まっており、通常は3月頃に出始めるはず<芽/つぼみ>が所々で始まっているとの報告がされている。葡萄栽培の<前倒し状態>はよくあることで、そうも問題にならないが節水宣言がされた以上<霜>被害防止策としての葡萄の木に水撒きが出来ない状況が問題になっている。水の使用が制限されているため、多くの畑では大型扇風機を設置し対応を考えている場所が増えている。ソノマ郡のサンタローサ市で葡萄栽培・ワイン資材の販売・リースを行っている会社では、一体3万ドルする移動型扇風機の販売個数は前年と比較して倍になっており、リースに関しては4倍に跳ね上がっている。 (イメージ:Phil Brown Weldingより) 灌漑が出来なくなると、最大の影響は<全体の収穫量>に出ると推測される。以前にもこのブログでも紹介したが、どちらかとナパやソノマなどのプレミアム・ワイン造りのワイナリー・畑が多く、量に関してはそれほど問題にならず、逆に、ここ2年豊作が続いたことで多少収穫量が落ち込むことも歓迎される。ただし、豊作と不作と関係なく、ワイン醸造には機材や道具の清掃が重要な要素で、どうしても水を使用する必要がある。大手のコンステレーション社などでは大型の醗酵や醸造タンクが数多くあり、一体を清掃するのに1~4ガロンの水が必要となる。大型醸造施設はこれまで雨水を貯蔵し清掃に活用するが、現状ではこのシステムは活用できない。 (イメージ:pbase.comより) また、ここに来て忙しくなったのが保険会社。大半は収穫被害の保険は損害の50%から85%を補償する商品があり、1月中に加入する保険はお買い得なので問合せで殺到している保険会社が増えていると報道されている。 長年カリフォルニアで葡萄栽培を経験しているポール・ドーラン氏は<干ばつ状態>が引き続き翌年にも続くようであれば、更なる対策を頭に入れておく必要があると説明している。ドーラン氏はメンドシーノの<Fetzer Vineyard/フェッツアー>でサステイナブルやオーガニック農法を実施してきた経験の持ち主で、現在はTruett Hurstで役員を務めながら自らの畑で少量の葡萄を栽培している。<干ばつ>の影響で葡萄の木にストレスを与え、収穫量(房の数と粒の大きさを含め)を制限する問題が発生する。<干ばつ>が1年続いた場合、翌年に十分な降水量があれば、収穫量が本来のポテンシャルまで復活することがあるが、2年続くと復活する可能性が低く、葡萄の木を植え替えることを推奨する。今のところは2月に雨が降って「緊急事態宣言」を撤回することもあり、それほど慌てる必要もないが、葡萄の台木や接木の数にも限度があり、気になる方は早めに注文を入れることも頭に入れておくことを忠告した。 雨を降らすことは出来ないが、潤沢な資金を持つワイナリーや畑所有者は様々なことを想定してすでに<干ばつ>対策に取り掛かっている。 (ニュース・ソース:The Press DemocratとWines and Vinesより)

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ZAPの<ジンファンデル・エクスペリエンス>が開催

(イメージ:ZAPより) Zinfandel Adovocate & Producers(ジンファンデルの支持者と生産者)団体が毎年主催する『ジンファンデル・エクスペリエンス』が23日〜25日の3日間サンフランシスコで開催された。ハイライトである<ジンファンデルの最大規模のテースティング・イベント>は今回は会場を大型展示場のフォート・メイソンからゴールデンゲート・ブリッジ(サンフラン側)のプレシディオ公園内の会場が移動となった。 これまでは一ヶ所の大型展示会場で生産者がアルファベット順でブースが並ばれていたところ、今回は3つ会場でそれぞれ異なったテーマのテースティング会にアレンジされた。1つは<産地別>で、1つは<味わい別>、そして<ヴィンテージ別>の3つテーマ。プレシディオ公園内の3つの会場でそれぞれのテースティング会開催され、一回のテースティング(約2時間)には上限350人の参加者に定め、時間がきたらシャトルバスが次の会場に移動さてくれるシステムで実施した。 これまでは大型展示場に数千人の来場者が一度に会場を埋め尽くし、ブースからブースへの移動が困難で、来場者および出展者側からも不満が多く出ていたことからこのようなシステムを導入した。会場の外には人気のフード・カートが数多く出ており、テースティングの合間にワインにマッチする料理をつまむことも可能にした。 (イメージ:Wine Oh TVより) この他にも恒例の<人気シェフたちが用意したジンファンデルとのペアリングしたディナー>、<ワインメーカー・セミナー・ランチ>、<ワインメーカー・オークション・ディナー>なども開催された。その中で今回のセミナーはカリフォルニアの歴史的葡萄畑保護グループがジンファンデル種で有名な歴史的な3つの畑の所有者とその畑の葡萄でワイン造りを行なっている生産者をゲストに呼び、レーベンズウッドの創業者・ワインメーカーのジョエル・ピーターソン氏が進行役としてパネル・ディスカッションと試飲会が行われた。 (イメージ:examiner.comより) 今回、紹介された畑とそこで栽培された葡萄でワイン造りを行っている生産者: Kirschermann Vineyard/カーシャーマン畑(ロダイ)1910年〜 Arnot-Roberts Bedrock Wine Company Newsome Harlow Carlisle Winery and Vineyards Turley Wine Cellars  (イメージ:simplehedonisms.comより) Bedrock Vineyard/ベッドロック畑(ソノマ)1880年〜 Ravenswood Wilde Farm Dashe Cellars Rudius Enkidu (イメージ:Wilde Farmより) … Continue reading

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SFクロニクルが選ぶ2014年の<注目ワインメーカー>

恒例のSFクロニクル紙の<ワインメーカー・トゥ・ウォッチ>が掲載された。専属ワイン・ライターのジョン・ボネ氏が厳選したカリフォルニアのワインメーカーで今年は5組の醸造家が選ばれた。 *** グラハム・タトマー氏<Tatomer Wines/タトマー> (イメージ:The Independent/Paul Wellmanより) サンタバーバラ出身のタトマー氏は10代の頃からワイナリーでアルバイトを始める。地元のUC大学サンタバーバラ校に進学しても、ワイナリーでのアルバイト生活が続き、卒業時にワインメーカーを目指すことを決め、本格的なワイン造りを学ぶためにオーストリアに行く。オーストリアを修行の場所に選んだ理由は、リースリング種に魅了され、カリフォルニアではまだあまり扱っていなかった<超ドライ系>のリースリング造りを学びに行く。結果的に4年間アメリカとオーストリアを行き来し、2008年にはTatomerWineをサンタバーバラ旗揚げする。Tatomerではリースリングとオーストリアの代表的な白ワイン、グリューナー・ヴェルトリーナー(Grüner Veltliner)種で造るワインで注目と評価を獲得するようになり、最近はピノ・ノワール種とガメ・ノワール種で赤ワインもラインアップを加える計画。年間で1100ケースの生産量でサイトで見てもすべて完売状態でこの先も入手困難と思われるが、サンフランのArlequinやロスのWally’sのワインショップでも扱っているようなので、向うに行かれる方が要チェックです。 (イメージ:edhatより) *** マーク・アダムズ氏<Ledge Vineyards/レッジ> (イメージ:SF Chronicle/Leah Millisより) パソロブレス出身で親は酪農と穀物類の農業家として活動。本人は音楽業界での仕事に没頭していたが、親の畑を葡萄畑に改造する計画が持ち上がり、幼年時代からの友人で<Saxum/サクサム>でワインメーカーを行なっているジャスティン・スミス氏に説得され、ロスでの音楽業界の仕事を辞め、故郷に戻り一から葡萄栽培そして醸造をSaxumで働きながら学ぶ。現在もSaxumで働きながら、2005年にまずは親の土地で葡萄栽培を開始し、2010年から自ら造ったワインの販売を始める。主にシラー種をメインに少量のグルナッシュ種とムールヴェードル種をAdams Ranch畑で栽培し、<Ledge Adams Ranch Vineyard Paso Robles Syrah>はSFクロニクル、ワイン・アドヴォケート、Sタンザー、ワイン・スペクテーターなどで高評価を獲得した。畑の規模から年間で200ケース程度の生産キャパで、他は近所の畑から葡萄を購入し、ローヌ・スタイルのワインを10種類(赤、白、ロゼ)を造っている。こちらのワインもいくつかセレクト・ショップで購入が可能。 (イメージ:Silver Lake Wine/Twitterより) *** クリス・ブルーメル氏&アリーシャ・ステーリー氏<Vesper Vineyards/ヴェスパー> (イメージ:SF Chronicle/Sandy Huffakerより) サンディエゴ出身の2人はそれぞれ家族が農業に関わっていたことから、ブルーメル氏はサンタバーバラで葡萄栽培を学び、Jaffurs Wine Cellarsでワイン醸造も学ぶ。その後はサウス・オーストラリアに渡り更に葡萄栽培からワイン醸造の経験を積んで行く。スティーリー氏はUC大学デイヴィス校のワイン学部で葡萄栽培と醸造を学ぶ。同じサンディエゴ出身で幼年時代からの知り合いと思いきや、実は業界の展示会で知り合い、意気投合。ブルーメル氏の家業の葡萄栽培、そして、スティーリー氏も家業のシトラス・フルーツとアヴォカド栽培を含めた葡萄栽培を手伝うために地元に戻る。2007年にブルーメル氏の実家で畑で栽培されたピノ・ノワールでワイン造りに取り掛かる。ナパやサンタバーバラを拠点にワイン生産に取り掛かることも可能だが、あえて2人の地元サンディエゴのワイン産業を広めることに専念した。現在はピノ以外に、南カリフォルニアでは昔から盛んに栽培されていたカリニヤン種、グルナッシュ種やムールヴェードル種で造るロゼ、そして、ヴィオニエ種、グルナッシュ・グリ種、マルサンヌ種、ヴェルメンティーノ種をブレンドする白ワインのラインアップで活動している。 (イメージ:Vesper Vineyards/Facebookより) *** メガン&ライアン・グラーブ氏<Ryme … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか。 先週はカリフォルニアでの長期に続く<干ばつ状態>に対してブラウン州知事が「緊急事態宣言」を行なったことで一般市民や農業に与える影響に関連するニュースが多く紹介された。特にカリフォルニアの農業に関して水不足で様々な問題や困難をこの先、覚悟しなければことに関するニュースが多く取り上げられているのだが、その中でナパからは比較的に楽観的な感覚のニュースが届いた。 ナパがカリフォルニアのワイン産地の代表格で、上質なワインを生産する産地であるからこそ、多くの畑所有者は潤沢な資金を活用し、今回のような事態に備え様々な対策をとっている。例えば、ナパ・バレーの谷底に位置する畑の多くには地下水システムを導入している。 トレフェセン・ファミリー・ヴィンヤードでは地面に無数のパイプ(上部に無数の穴が開いてある)が張り巡らせており、葡萄の木に吸収されない雨水などはパイプの穴を通じて、敷地内の人工貯水湖に集められる。春先に起きる霜被害など灌漑が必要な場合、貯水湖の水を活用し対処する。このように<リサイクル型>の地下水システムを活用しているナパの谷底畑は多く存在する。 また、地下水システムと平行に有機堆肥をふんだんに葡萄の木の周りに撒き散らし、水分の吸収力と吸引力を高める工夫を行なう。潤沢な資金がある畑のほど多くの堆肥を購入することができ、畑作業員を雇い、手間がかかる作業を実施することが可能となる。 ナパで人工貯水湖を活用している畑。 (イメージ:Stanford Universityより) もう一つ、ナパとその他のバルク・ワイン用の葡萄栽培を行なっている産地との大きな違いは、ナパでは単純に大量の葡萄を栽培すのが目的でなく、味わい深い熟成が完璧な状態の葡萄を造ることであって、雨もこのような葡萄を造るのに一つの要素だが、重大な要素でもない。 気温が高い年のほうが、出来栄えがよい条件の年となり、寧ろ歓迎される。過去に1978年と1979年でもカリフォルニアで<干ばつ>の関係で緊急事態宣言がされたが、78年と79年は共に<いいヴィンテージ>の評価が残っている。全体でよい葡萄を栽培するには頻繁に間引きを行ない、摘むタイミングを判断する。特にここ2年続けて豊作であったため、間引きで収穫量を少し落とすことに抵抗感を持つ生産者はいない。 一方、セントラル・バレーなど大量の葡萄栽培を行なう産地では、質よりも総生産量で<よい年>や<ダメな年>と判断することから、少しでもコストをかけずに高い栽培量を維持する栽培方法があれば、その方法が採用される。安定的に栽培量を維持するためには灌漑は最適で、これができなくなると死活問題となる。 ワイン産業よりも長期的な<干ばつ>で大きく影響される産業は存在し、その点では幸運とも言えるが、一般的にはワイン産業=農業、農業=大量の水を使用との印象が強いため住民などからの苦情や不満が出る。現在、パソロブレスAVAでは点で大きな議論が起きており、近日中にこちらのニュースも紹介させていただきたいと思っています。 (ニュース・ソース:Wine-searcher.comより) *** 例年のマスタードの花が開花する様子。 (イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより) 葡萄栽培に関しては今回の<干ばつ>ではまだナパでは大きな目に見えた変化はまだ感じられないが、冬の間の風物詩であるマスタードの花は今年はお目にかからないこととなった。 ナパでは冬の間、葡萄の木が冬眠状態に入り、土壌の侵食作用防止や栄養補給を目的に<Cover Crop/カバー・クロップ>が活用され、多くの畑はマスタードを植える。 ナパの冬の風景は一面真黄色の畑は、一年でもっとも絵になる風景であるとも言えるが、<干ばつ>の影響で多くのマスタードの苗が枯れてしまい、1月に黄色の花をつける畑はほとんどないと地元紙が紹介している。 今年の冬の畑の様子。 (イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより) (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより) *** (イメージ:Vintageより) 最後はナパ・バレーの舞台裏を紹介するドキュメンタリー・テレビ番組がPBS系列の局で全国放映される。全6話(各30分)のシリーズは2012年のヴィンテージで収穫時から3人のワインメーカーの様子を追う内容。3人のワインメーカーはすべて女性醸造家で、<Markham Vineyard/マルクハム>、<Rutherford Hill/ラザフォード・ヒル>、<Chimney Rock/チムニー・ロック>でそれぞれ活躍する。 今回、ドキュメンタリー番組の主人公となる3人のワインメーカー。 (イメージ:Vintageより) 予告編を見るとどちらかとリアリティー番組系よりも真面目なドキュメンタリーに近い感じがする。ただし、番組の紹介ページを読むと、故里に戻る人がいれば、身内に突然の悲しいニュースが飛び込んで来るなどと人間模様でドラマチックな展開もあるよう。一方で2012年は実際にカリフォルニアにとって久しぶりに豊作だったため、収穫のタイミングや醸造工程を維持する難しさなどがそれぞれのワイナリーで異なった状況を紹介しているよう。 … Continue reading

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ソノマに街中テースティング・ルームの増加で物議が・・・

ソノマ郡には約250のワイナリーが存在し、ナパに続いて第2位の生産者の数だが、最近のソノマの傾向として醸造施設があるワイナリーに隣接したテースティング・ルームだけでなく、ソノマの複数の市内に街中の店舗形態で運営されるテースティング・ルームが増加している。 ソノマ郡にはソノマ市、サンタ・ローサ市、ヒーズバーグ市、ペタルマ市、セバストポ-ル市などと人口と商業および小売店が多く存在する街があり、それぞれの市内に20~25件のテースティング・ルームが営業している。 ソノマ市のSonoma Plazaには24軒のワイナリーの街中テースティング・ルームが存在する。 (イメージ:The Press Democrat/Christopher Chungより) (イメージ:Sonoma Valley Visitor Bureauより) テースティング・ルームが存在することで街中にも観光客が集まり地域への経済効果をもたらすが、地元住民としてみれば生活拠点に人が増えてしまい、交通渋滞や多くの人は飲酒していることから騒音などのマナーの低下が問題になっている。実は昨年もソノマ郡の市議会で議論になったのが宿・ホテルの規模(部屋の数)を制限する法案が議論されたが、結果的には法案は却下されたが、本来は観光客の誘致に積極的に活動するところだが、ここ数年、ワイン・カントリーへ訪れず人が急激に増え、地元住民の反動も出始めている傾向がソノマに存在する。 また、街中テースティング・ルームの運営スタイルが変化していることも問題になっている。これまでは試飲が目的で、気に入ったワインがあれば、そこで購入できることがビジネス形態だったが、今はソファやパティオ家具セットを設置し、長時間ワインバー感覚でテースティング・ルームを利用してもらうスタイルが増えている。街中テースティング・ルームはワイナリーの延長で開業するのに免許が必要ないが、食事や自社が造ったワイン以外は提供することが出来ない。もし、食事やその他の飲み物を提供するのであれば、飲食店の免許を取得する必要があるが、現状では街中テースティング・ルームは試飲室よりも<ラウンジ感覚>で運営するようになったワイナリーが増え、地元住民は交通量の増加や騒音などで迷惑を受けていると主張。 ヒーズバーグ市のダウンタウンには数多くの街中テースティング・ルームが存在する。 (イメージ:Wine Country Journeysより) ナパ・バレーと異なって、ソノマ郡が転々と産地が広がっており、ナパのようにワイナリー訪問やテースティングが一つの大通り沿い(ハイウェイ29号やシルバーラド・トレイル)に複数の産地が並んでいない。ロシアン・リバーとドライ・クリークは隣接している以外、ハイウェイ101(高速)を利用して移動するしかない。ある意味では飲酒運転などの件数を減らすのであれば街中テースティング・ルームは安全面でも歓迎すべきなのだが、今一つ地元住民は喜べないようだ・・・ ヒーズバーグのStark Wineの街中テースティング・ルームの様子。 (イメージ:Inside Scoop SFより) テースティング・ルームの運営規則を設けるのか、または街中テースティング・ルームの数を制限するのか、住民が納得させるのにソノマの市議会で宿・ホテルの運営規制が協議されたように話し合われることが予測される。 今回、この問題を紹介したPress Democrat紙の見出しは『ソノマのアイデンティティ・クライシス(本性の問題)』と書かれており、ワイン・カントリーとして観光客を誘致し、地域社会の経済を成長させるのか、それとも、現状維持を重視し、静かな農業の田舎のイメージを継続するのかが『ソノマの本性』がなんなのかが問われている。 (ニュース・ソース:The Press Democratより)

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ボジョレー地方で畑閉鎖の阻止策

(イメージ:Decanterより) ボジョレー地方では葡萄畑の減少が発生している。ここ10年でボジョレーとボジョレー・ヴィラージュの栽培面積がいくつかの理由で約38%減少している。リヨン市郊外の周辺地方拡大に吸収される傾向や全体的に地域の景気低迷が大きく葡萄栽培業離れの理由にあげられているが、特にこの地域は他のワイン産地と比較して過疎化・高齢化が進んでしまっている問題も頻繁に指摘される。ボジョレーの生産者の平均年齢が55歳で、後継者がいない農家は定年を向かえると、引き継ぐ人物を探すより、土地を簡単に手放す傾向がある。またこの地域では何より<ボジョレー・ヌーヴォー>のイメージが強く、味わい深いワイン造りよりも早飲みで軽いワインの印象が強く定着してしまい、特に若い栽培家や醸造家がワイナリー開業への誘致に苦戦している。 左からCellier des Saint-Etienne社のLaurent Bessy氏 、Georges Duboeuf社のFranck Duboeuf氏(社長)、Large Gérard氏、Georges Duboeuf社のGeorges Duboeuf氏(代表)、Boisset Family of Wines社のJean-Claude Boisset氏 (イメージ:Vitisphereより) この現状を打開するのにボジョレーを拠点活動している3大生産者が新たなジョイント投資会社を設立し、畑の閉鎖防止と新たな栽培家と醸造家の誘致を目指している。ボジョレー・ヌーヴォーでお馴染みのジョルジュ・デュブッフ社、ナパのレイモンドなどでお馴染みのボワセ・ファミリー・ワイン社、そして<Le Cellier de Saint Etienne/ル・セリエ・サン・テティエンヌ>(葡萄農家の共同組合)がBCD Developpement社を設立した。主な業務内容としては現在の240の農家および生産者の長期的な展望を考慮し葡萄の買取を行う。また、定年を考えている農家から土地・畑を購入し新たな買い手を探す業務も請け負う。ル・セリエ・サン・テティエンヌが共同組合の窓口となり組合の傘下に加わればデュブッフとボワセがネゴシアンとなり一定の額で葡萄を購入するシステムとなる。 長期的にこのシステムを成功させるためには、ボジュレーは<ヌーヴォー>だけでなく、長期熟成向けの上質なワインを造りを行なう産地であることを印象付ける必要がある。デュブッフとボワセのネームバリューとこれまでの実績で十分達成可能であると考えられる。もう一つはすでにこの地域で上質なワイン造りに取り組んでいる生産者と相乗効果でフェアな条件でビジネスを展開していくこと。現在、ボジョレーとボジョレー・ヴィラージュでワイン造りを行なっている生産者の大半は中小規模で、大手生産者との価格競争には勝てない。葡萄やワインの価格をフェアな価格で行なっていただき、産地全体が成長することがこのシステムが成功するために大きな条件となる。 ワイン通の間ではボジョレーは<自然派ワイン>のムーブメントの聖地でもあることはご存知である人も多いと思うが、このスタイルのワインが生き残るためにもボジョレーが継続する必要があり、大手ワイン会社と小規模の個人経営ワイナリーが共存できるシステムが生き残りの鍵となる新たなパラダイムができることを期待している。 <自然派>で長年活躍してきたボジョレーの生産者のコアなファンは多い。左からDomaine de la Voute des Crozes Nicole Chanrion Cote-de-Brouilly、Chateau Thevin Cotes de Brouilly、Chateau Thevin Brouilly、Chateau de … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースのまとめです。 2週間前にこのブログでも紹介しましたが、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏が現状の<干ばつ>状態に対して正式に「緊急事態宣言」を先週の金曜に行なった。 ブラウン知事の<干ばつ>に対する緊急事態宣言のプレゼンの様子。 (イメージ:Getty Images/Justin Sullivanより) カリフォルニアの各地貯水湖や川の貯水量が記録的な低い数値を記録していることや積雪量が例年の20%しかないことから、様々の自治体の政治家や農業関係団体および活動家団体からブランウン知事に「緊急事態宣言」を押し迫まる中での宣言となった。自主的だが、カリフォルニア住民に水の使用を20%削減する要請を行なった。また、宣言により、水確保のために国からの補助を受けられることができる状況となった。 (イメージ:Associated Press/Steve Yeaterより) 100年以上観測史上最も少ない雨の量を経験しているカリフォルニアでは、この先の雨の予報は1月末に出ているが宣言を撤回できる量の雨が降るかは期待できない。 プレゼンでは2013年と2014年の積雪量の比較。 (イメージ:SF Chronicle/Lea SuzukiとNASAより) (ニュース・ソース:SF Chronicle) *** 同じく先週、審査結果が発表された<SFクロニクル・ワイン・コンペティッション>にワシントン州とオレゴン州を含むノースウエスト系のワインが部門別のトップを10部門で獲得したことが大きく取り上げれている。 10部門と言ってもコンペティッション全体では133部門があり、そのうちの10部門なので全体の1割にも達していないが、部門別の中でもトップを選ぶ<Sweepstakes>でもワシントンのBarnard Griffinがサンジョヴェーゼのロゼでトップを獲得するなど、関係者たちは大いに盛り上がっているよう。 まずは前回の投稿でも紹介した<Barnard Griffin/バーナード・グリフィン>は80年代に始まった老舗ワイナリー。今回はサンジョヴェーゼのロゼで<Sweepstakes>を獲得した以外にもカベルネ・ソーヴィニヨンも金賞を獲得している。 (イメージ:Barnard Griffin/Twitterより) <Swiftwater Cellars/スイフトウォーター>はクレエラム市(シアトルから車で1.5時間)のワイナリー。今回は<リースリング部門>と<マルベック部門>の2部門でトップを獲得した。2007年に旗揚げしたワイナリーで途中からソノマのGundlach Bundschu Wineryでワインメーカーとして活躍していたリンダ・タロッタ氏を向かい入れ、リースリングをラインアップに加えるようになった。 <No.9>の人気のシリーズ。 (イメージ:Swiftwater Cellars/Twitterより) ワラ・ワラ・バレーAVAのローデン市で開業している<Woodward Canyon Winery/ウドワード・キャニオン>は産地の老舗ワイナリーの一つで、国内のレストランやショップでもよく見かけるブランド。今回は<40ドル以上のシャルドネ部門>でトップの評価を獲得した。高額シャルドネはナパのカネロスやソノマのロシアンリーバーまたはサンタバーバラのサンタ・イネズなどの畑が高い評価獲得する中でワシントンのコロンビア・ゴージ産地とワラ・ワラ・バレー産地で栽培されたシャルドネをブレンドして造っている。 (イメージ:Woodward Canyon Winery/Twitterより) その他部門トップで入賞したノース・ウェスト・ワイン: <Grace Lane/グレース・レーン>はシカゴを拠点としたワイナリーだがワシントン州のヤキマ・バレー産のリースリングを使用し、<リースリング部門:糖度1.5%以上>でトップを獲得。 … Continue reading

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ソノマの畑を100%サステイナブルに・・・

(イメージ:Sonoma County Grapegrowersより) 今週の15日にソノマのサンタ・ローサ市でソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会が主催する第23回の<Dollar & $ense Seminar and Tradeshow>が開催された。 このイベントはワイン業界用の展示会でありながら、ソノマでワイナリーや畑を営む関係者にソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の活動の近況報告を行なう機会でもある。報告には2013年でソノマで栽培された葡萄の相場価格の集計をもとに2014年度の相場を予測するプレゼンテーションなどが行われたが、今回のイベントで最も衝撃的な発表はソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表のカリッサ・クルース氏が5年後にソノマ郡ですべての畑とワイナリーを100%サステイナブルを目指すことを宣言した。この目標が達成さればアメリカでは初の100%サステイナブル産地となる。 ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表クルース氏のプレゼン。 (イメージ:Sonoma County Winegrowers/Facebookより) 現在、ソノマ郡の約6割(3万7千エーカー)の畑がサステイナブル資格取得または取得中。サステイナブル資格はカリフォルニア全体を管轄するCalifornia Sustainable Winegrowing Allianceが設定した基準で行なっている。 現段階では自主的なそれぞれの農家やワイナリーが資格を取得し、資格取得に必要な費用もすべて個々で行なっているが、クルース代表の説明によると、大手スーパーなどはオーガニックやサステイナブルなど何らかな団体からの資格を取得しなければ食材・食品を取り扱わない基準を設け始めており、流通に加わりたいのであれば、必須条件にもなってきていることを強調し、資格を取得しないほうか、経営面で考えても、5年後には損をすると説明を行なった。またソノマ・ワインが<サステイナブル>の言葉と完全にリンクアップするマーケティング効果は計りきれない結果をもたらすと加えた。 環境面での効果は当然で畑の土壌および周辺の自然環境に負担を与えない手段を取り入れて農業を行なうことがサステイナブルの取り組みで、不必要な農薬や肥料を使用しないことを主な特徴となっている。 灌水用のホースを葡萄畑に張り巡らせるのもサステイナブルの手法。 (イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより) 今回のイベントに参加し、ソノマではいち早くオーガニック農法を取り入れ、現在ではオーガニックやサステイナブルに切り替えるをコンサルティング業も行なっているフィル・コトゥーリ氏は今回の試みは大いに賛成だが、ソノマ郡全体をサステイナブルにするには不可能とも述べている。個人経営の畑が多く存在する産地で、アメリカが民主国である以上、強制して違法行為を行なっていなければ、やりたい農法で栽培を行なうことができるはずと説明。サステイナブルの意識を高め、5%でも農薬を減らすことができれば十分意味があると加えた。 中央にソノマ・サステイナブルの先駆者のフィル・コトゥーリ氏。 (イメージ:Susana Millman Photographyより) 一方、ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会はソノマを代表する大手生産者の協力と理解をすでに獲得しており、ワイン・グループ会社の大手のコンステレーション社やケンダル・ジャクソンでおなじみのジャクソン・ファミリー・ワイン社からの代表者が今回の計画に賛同しており、教育および協力する意思を示している。 サステイナブル葡萄農法のガイドブック。 (イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより) ちなみに今回のイベントで2013年のソノマ産葡萄の取引価格が下記のとおりに公表された。 カベルネ・ソーヴィニヨン(最も安定)2013年総生産量:4万5千トン 2010年:1,232ドル(1トン価格) 2013年:2,424ドル(1トン価格) ピノ・ノワール(90年代の4倍)2013年総生産量:5万トン 2010年:1,861ドル(1トン価格) … Continue reading

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<パソロブレスの顔>が自分のワイナリーから追い出し!?!

パソロブレスAVAの老舗ワイナリーでこの<産地の顔>までと誰もが認める<Eberle Winery/エバレー>のゲリー・エバレー氏が内輪の仕業で自ら30年間続けてきたワイナリーの経営権を失う事態がおきた。 (イメージ:Eberle Winery/Facebookより) 今週の月曜にエバレーの役員会議が開かれ、ゲリー氏の義理の妹(義理の兄の奥さん)と経験権の一部を所有するパートナーが組んで、エバレー氏が所有する経営権の51%を上回る状況を作り、エバレー氏を追い出す形になった。 そもそもエバレー氏は義理の兄のジム・ジアコビネ氏とでそれぞれ51%と39%、計80%の経営権を保持してきたが、ジム氏が病気で経営に参加できなくなり、妻のジーン氏に39%の権利が譲渡された。ジーン氏がワイナリーのパートナーであるチャールス・フォーリー氏が所有する13%の権利を合わせて52%の決定権を保持する状況を作り、ゲリー氏を上回ることで経営権をはく奪することを役員会議で決まった。 創業者にとって全く予測していなかった出来事であったので、地元メディアに状況説明をするだけで、今後のワイナリーでの展開に関してはコメントをできない様子とメディアは報道している。 <パソロブレスのモンダヴィ>または<パソロブレスのゴッドファーザー>となどのあだ名が付けられるほどの知名度と産地への貢献度ははかりきれない存在だけに、周囲の関係者も驚きを隠せない状況。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) エバレル氏は1973年にパソロブレスでEstrella River Wineryを開業し、その後1979年にエバレーをスタートさせ、80年代からテースティング・ルームをオープンし多くの観光客をパソロブレスに呼び寄せた実績を作った。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) カベルネ・ソーヴィニヨンが有名で年間2万6千ケースを生産していた。産地の関係者はワイナリーの規模を更に拡大させることも目的で今回の創業者の追い出しが行われたと推測が出ている。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) (ニュース・ソース:The Tribuneより)

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