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ソノマの畑を100%サステイナブルに・・・

(イメージ:Sonoma County Grapegrowersより) 今週の15日にソノマのサンタ・ローサ市でソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会が主催する第23回の<Dollar & $ense Seminar and Tradeshow>が開催された。 このイベントはワイン業界用の展示会でありながら、ソノマでワイナリーや畑を営む関係者にソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の活動の近況報告を行なう機会でもある。報告には2013年でソノマで栽培された葡萄の相場価格の集計をもとに2014年度の相場を予測するプレゼンテーションなどが行われたが、今回のイベントで最も衝撃的な発表はソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表のカリッサ・クルース氏が5年後にソノマ郡ですべての畑とワイナリーを100%サステイナブルを目指すことを宣言した。この目標が達成さればアメリカでは初の100%サステイナブル産地となる。 ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表クルース氏のプレゼン。 (イメージ:Sonoma County Winegrowers/Facebookより) 現在、ソノマ郡の約6割(3万7千エーカー)の畑がサステイナブル資格取得または取得中。サステイナブル資格はカリフォルニア全体を管轄するCalifornia Sustainable Winegrowing Allianceが設定した基準で行なっている。 現段階では自主的なそれぞれの農家やワイナリーが資格を取得し、資格取得に必要な費用もすべて個々で行なっているが、クルース代表の説明によると、大手スーパーなどはオーガニックやサステイナブルなど何らかな団体からの資格を取得しなければ食材・食品を取り扱わない基準を設け始めており、流通に加わりたいのであれば、必須条件にもなってきていることを強調し、資格を取得しないほうか、経営面で考えても、5年後には損をすると説明を行なった。またソノマ・ワインが<サステイナブル>の言葉と完全にリンクアップするマーケティング効果は計りきれない結果をもたらすと加えた。 環境面での効果は当然で畑の土壌および周辺の自然環境に負担を与えない手段を取り入れて農業を行なうことがサステイナブルの取り組みで、不必要な農薬や肥料を使用しないことを主な特徴となっている。 灌水用のホースを葡萄畑に張り巡らせるのもサステイナブルの手法。 (イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより) 今回のイベントに参加し、ソノマではいち早くオーガニック農法を取り入れ、現在ではオーガニックやサステイナブルに切り替えるをコンサルティング業も行なっているフィル・コトゥーリ氏は今回の試みは大いに賛成だが、ソノマ郡全体をサステイナブルにするには不可能とも述べている。個人経営の畑が多く存在する産地で、アメリカが民主国である以上、強制して違法行為を行なっていなければ、やりたい農法で栽培を行なうことができるはずと説明。サステイナブルの意識を高め、5%でも農薬を減らすことができれば十分意味があると加えた。 中央にソノマ・サステイナブルの先駆者のフィル・コトゥーリ氏。 (イメージ:Susana Millman Photographyより) 一方、ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会はソノマを代表する大手生産者の協力と理解をすでに獲得しており、ワイン・グループ会社の大手のコンステレーション社やケンダル・ジャクソンでおなじみのジャクソン・ファミリー・ワイン社からの代表者が今回の計画に賛同しており、教育および協力する意思を示している。 サステイナブル葡萄農法のガイドブック。 (イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより) ちなみに今回のイベントで2013年のソノマ産葡萄の取引価格が下記のとおりに公表された。 カベルネ・ソーヴィニヨン(最も安定)2013年総生産量:4万5千トン 2010年:1,232ドル(1トン価格) 2013年:2,424ドル(1トン価格) ピノ・ノワール(90年代の4倍)2013年総生産量:5万トン 2010年:1,861ドル(1トン価格) … Continue reading

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<極循環>現象がアメリカのワイン産地を襲う

1月6日のフィンガーレイクのホスマー・ワイナリーのリースリング畑の様子。 (イメージ:Hosmer Winery/Facebookより) (イメージ:High Heeled Travelerより) アメリカ北部では1月に入って南極の寒さを上回る「極循環」(きょくじゅんかん/英語:polar vortex)現象が発生し、ニューヨーク州西部のフィンガーレイク産地でも今回の極寒の影響が大いに心配された。今月の6日あたりからシカゴやミネアポリスなどの都市では-12℉(-24.4℃)まで気温が下がった。ニューヨークのフィンガーレイクの一部では-10℉(-23.3℃)まで下がり、科学的な証拠はなく、状況や台木の種類にもよるが、通常では3時間以上-10℉に温度が下がると、葡萄の木が枯れると理解されている。葡萄の木が完全に枯れなくても、<芽/つぼみ>が枯れるケースがあり、今週に入って多くのフィンガーレイクの葡萄農家は葡萄の木の健康状態の検査に追われた。 (イメージ:Shaw Vineyardsより) 30年以上の葡萄栽培の実績を持つ<Shaw Vineyard/ショー・ヴィンヤード>は調査結果を地元紙に公表し、実際の葡萄の木が完全に枯れるダメージはなかったが、この先今シーズンの<芽/つぼみ>が通常通りに発するのかは春になるまで判断できないと取材に答えた。ショー・ヴィンヤードの創業者のスティーブ・ショー氏によると最悪でいくつかのケースを頭に入れなければいけないと説明。まずは例年と比較して量と品質の低下。春の段階で<芽/つぼみ>が出ない場合、部分的に新たな接ぎ木を行なうことも視野に入れなければいけない。そして、最悪の事態として台木ごと完全な植え替えを覚悟をしなければならない。極端な寒さだけでなく、低温から温度が急激に上昇すると、土壌に染み込んだ水分が根や樹幹に吸収され、氷状態から液体状態に急に変化するとひびが入ってしまい、ひびが広がると台木ごと枯れるケースがある。 ショー・ヴィンヤードで<芽/つぼみ>の調査が行われた様子。 (イメージ:New York Cork Reportより) 今回の「極循環」現象でフィンガーレイクでは-3℉~-8℉の気温の報告が複数の畑から届いており、多少の<芽/つぼみ>のダメージ想定を覚悟している。一方で今週に入って50℉まで気温がのぼり、雪が溶け始める事態も起きており、急激な温度変化の心配が種となってしまっている。 ニューヨーク州から少し西に行ったオハイオ州やミシガン州はここ数年ワイン産業が盛り上がってきているが、「極循環」現象でニューヨークよりも気温が下がり最悪の事態は免れたのかが気になってしまう。 (イメージ:Huffington Post/Jan Diehmより) (ニュース・ソース:New York Cork Reportより)

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<パソロブレスの顔>が自分のワイナリーから追い出し!?!

パソロブレスAVAの老舗ワイナリーでこの<産地の顔>までと誰もが認める<Eberle Winery/エバレー>のゲリー・エバレー氏が内輪の仕業で自ら30年間続けてきたワイナリーの経営権を失う事態がおきた。 (イメージ:Eberle Winery/Facebookより) 今週の月曜にエバレーの役員会議が開かれ、ゲリー氏の義理の妹(義理の兄の奥さん)と経験権の一部を所有するパートナーが組んで、エバレー氏が所有する経営権の51%を上回る状況を作り、エバレー氏を追い出す形になった。 そもそもエバレー氏は義理の兄のジム・ジアコビネ氏とでそれぞれ51%と39%、計80%の経営権を保持してきたが、ジム氏が病気で経営に参加できなくなり、妻のジーン氏に39%の権利が譲渡された。ジーン氏がワイナリーのパートナーであるチャールス・フォーリー氏が所有する13%の権利を合わせて52%の決定権を保持する状況を作り、ゲリー氏を上回ることで経営権をはく奪することを役員会議で決まった。 創業者にとって全く予測していなかった出来事であったので、地元メディアに状況説明をするだけで、今後のワイナリーでの展開に関してはコメントをできない様子とメディアは報道している。 <パソロブレスのモンダヴィ>または<パソロブレスのゴッドファーザー>となどのあだ名が付けられるほどの知名度と産地への貢献度ははかりきれない存在だけに、周囲の関係者も驚きを隠せない状況。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) エバレル氏は1973年にパソロブレスでEstrella River Wineryを開業し、その後1979年にエバレーをスタートさせ、80年代からテースティング・ルームをオープンし多くの観光客をパソロブレスに呼び寄せた実績を作った。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) カベルネ・ソーヴィニヨンが有名で年間2万6千ケースを生産していた。産地の関係者はワイナリーの規模を更に拡大させることも目的で今回の創業者の追い出しが行われたと推測が出ている。 (イメージ:Eberle Winery/Instgramより) (ニュース・ソース:The Tribuneより)

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ワイン・ニュースのまとめ

まずは全米で最も多いエントリー数をほこる、サンフランシスコ・クロニクルのワイン・コンペティションの2014年の結果が発表された。約1,400社から5,800本の米国産のワインの審査が行なわれ次のワインが部門別でトップ表彰を受けた。 スパークリング部門: Domaine Carneros by Taittinger – 2009 Brut Carneros – Domaine Carneros – $32.00 Korbel Champagne Cellars – NV Brut Rosé – California – $11.00 白ワイン部門: Baldacci Family Vineyards – 2012 Chardonnay – Carneros-Napa, Sorelle- $38.00 ピンク・ワイン部門: Barnard Griffin … Continue reading

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畑管理者と葡萄畑所有者の間でトラブル発生

ナパ・バレーのハウエル・マウンテンAVAの葡萄畑で昨年収穫された葡萄に対してトラブルが発生し、畑の所有者が畑管理者を訴える事態となった。 (イメージ:CellarTrackerより) 20年以上の実績を持つセント・ヘレナAVA<Del Dotto Vineyards/デル・ドット>とラザフォードAVAの<Fleury Winery/フューリー>で共同で所有するハウエル・マウンテン内の畑を<Jeff Hill Vineyard Group/ジェフ・ヒル・ヴィンヤード・グループ>で長年ナパとソノマで葡萄畑管理業を営んできて、2008年にセント・ヘレナAVAで独自のワイナリー<Hill Wine Company/ヒル・ワイン>を開業したのジェフ・ヒル氏に管理委託していた畑の葡萄を所有者のワイナリーに届けずに、自らのワイナリーで活用したと不正行為に対して訴えを起こした。 ナパ郡の最高裁判所によると昨年の10月17日にデル・ドットとフューリーに納期するはずの約6トン分のハウエル・マウンテン産の葡萄を、自ら運営するヒル・ワインに納期したと訴えている。デル・ドットによると2012年にジェフ・ヒル・ヴィンヤード・グループに所有するいくつかの畑の管理を委託する契約を交わした。業務委託の契約金を支払ったのに関わらず、約束の葡萄管理業務は行なわれず、契約金の返却を要求している。 今回、トラブルが起きたナパのハウエル・マウンテンAVAを示すマップ。 (イメージ:WineFollyより) 一方、ジェフ・ヒル・ヴィンヤード・グループは業務に対して過去6年に渡ってデル・ドットに対して管理業務を提供しており、デル・ドットからの未払い金が発生していると主張している。また昨年の10月17日に不正納期された疑われている葡萄はデル・ドットに納入済みで、自らのワイナリーで使用した実態はないと、業務に関連する書類も残っていることも主張している。 一体どちらかが正しい主張を行なっているのかが不明の今回の訴えだが、今回訴えられたジェフ・ヒル氏は管理業務とワイン生産者の両方の業務でここ2年間だけでも複数の件で訴えられる実績がある。 2012年7月には正し許可書を所得せずに畑の改造業務を行なったことで訴えられる。 2013年3月にはダックホーン・ワインから商標違反で訴えられる。 2013年3月には自ら運営するワイナリーで葡萄供給契約を交わした畑(農家)の葡萄の品質が乏しいことから納期を断ることで契約違反で農家から訴えられる。 2013年9月にはトレフェッセン・ファミリー・ヴィンヤードがヒル・ワインに供給した葡萄に対して支払いを怠ったことで訴えられる。 いくらアメリカが訴訟文化であっても短期間にこれだけ訴えられる人も、なかなかいないような気がするが、ヒル氏を代表する弁護士も偉い忙しいのでは・・・ちなみに弁護士はこれまでの訴えはすべて<処理済>とコメントをしている。 今回の訴えは完全に双方の主張が異なることが特に興味深い・・・葡萄を横取りしたのか、それとも受け取った物を受けてないふりをしているのか、真相が気になる・・・ (ニュース・ソース:Napa Valley Registerより)

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2014年は<干ばつ>に悩まされるのか???

メンドシーノのレイク・メンドシーノがかれ上げっている様子。 (イメージ:Press Democrat/Ken Porterより) 2014年に入ってまだ数日しか経っていないが、カリフォルニア各地から届くワイン関連のニュースには一つ共通テーマ<干ばつ>もしくは<降水量>が多くの見出しに登場している。 まずは大まかなところから見ると、AP社からも配信されているが、2013年はカリフォルニアでは観測史上もっとも<降水量が少ない年>に終わった。2012年も降水量が少なかったため、2年連続で雨が平均値よりも低い数値を記録したこととなった。 ABCニュースのレポートでは2013年のサンフランシスコは年間で5.59インチ(14 cm)の降水量で平均値の20.78インチ(52 cm)を大幅に下回っている。また、ロサンゼルスでは3.6インチ(9 cm)で平均値は15インチ(38 cm)。(ABCニュースより) 一方、WineBusiness.comで公表しているカリフォルニアのワイン産地別での降水量を見ると、ナパは平均値の22.7%のみの降水量で、年間で計約7インチ(17 cm)、平均値は約33インチ(63 cm)。ソノマも平均値の約29%に止まり、年間で計約10インチ(25 cm)、平均値は約36インチ(91 cm)。そして、サンタバーバラは平均値の約39%で、年間で計約8インチ(20 cm)、平均値は約22インチ(55 cm)。(WineBusiness.comの降水量データより) 降水量が少なくなると、特に農業では灌漑が必要となり、各地域に設けられている貯水池や自然湖から水を引っ張ってくる必要性が出てくる。各地域にはそれぞれ生活水から商業用の水を含めて、様々な場所(州が設定した以外にも民間企業から仕入れるケースもある)から水源を確保しており<干ばつ>イコール<水不足>とはならない。また葡萄栽培には関しては灌漑よりも霜防止のための水撒きや冬の間に葡萄の木の良い状態で休むのに土壌に水分が欲しい。ただし、<干ばつ>を望むわけでもなく、特に水源確保に見通しが怪しい気配を感じている地域は早々に水の節約や水源確保に必要な補助を始めている場所もある。 2014年に入ってから真っ先に水源確保に動き出したのがメンドシーノ(ソノマの北)産地。Press Democrat紙では<干ばつ緊急事態宣言>を発令する準備をしており、特にレイク・メンドシーノ湖とロシアン・リバー川の貯水と水源に関して必要な数値を下回ってことを理由にあげている。今週、月曜の最新観測ではレイク・メンドシーノ湖の貯水量が深さ707.3フィート(215メーター)を記録し、このままでは最小数値を更新する恐れが出ている。(Press Democratより) ナパの北に隣接するレイク・カウンティのレイク・ピルズバリーの様子。(イメージ:Press Democrat/Ken Porterより) 一方、ナパ郡に関しては2014年に必要な水源確保できていることから、<干ばつ緊急事態宣言>は2015年を含めて出ないと見込んでいる。主にナパはレイク・ヘネシー湖とミリケン貯水池が水源となっており、約70%の貯水量を維持している。 とは言っても、その他カリフォルニア各地はメンドシーノのように主な湖や貯水池の貯水量がて半分以下を切っており、貯水量の回復を期待している地域は北から南へ少なくない。農業関連の専門誌Capital Press紙では貯水量が半分の数値を割った州運営及び民間運営の湖や貯水池をリストアップした。(Capital Pressより) Trinity Lake(トリニティ): 48% Shasta Lake(シャスタ): 36% Lake Oroville(ビュート): 36% New Bullards … Continue reading

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SFクロニクルが選ぶ2013年ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー

年明け早々の恒例となったサンフランシスコ・クロニクル紙が選ぶ<ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー>にナパで活動する<Matthiasson Wines/マサイアソン・ワイン>のスティーブ・マサイアソン氏が選ばれた。  (イメージ:Winemakers Recomnendより) このブログでも度々紹介させていただいているマサイアソンはナパの生産者でありながら、パワフルで、高い熟成度のフルーティなスタイルのカベルネなどのワインとはかけ離れた抑え目で、また、カリフォルニアでは馴染みが浅い葡萄品種でのワイン造りを行なっている<自然派>生産者の一つである。特にこのブログでは北イタリアのフリウリ地方で人気の白ワイン用の葡萄をカリフォルニアに持ち込んで自ら栽培および醸造を行なっている内容などを紹介させていただいた。 そもそもマサイアソン氏は醸造家よりも栽培専門家として活動期間が長い。ナパの有名ワイナリー(スタッグス・リープ・ワイン・セラー、アラウホ・エステート、スポッツウッド、ホールなど)で畑管理コンサルタントとして、現在でもメインの職業としている。ナパでは当たり前となった超熟成スタイルのワインとは異なったスタイルのワイン、アルコール度数を控え目で味わい深いワイン造りを行ないたいワイナリーは、マサイアソン氏に相談すればいいと評判を得る。特にマサイアソン氏の場合、有機農法などの自然派の考え方をベースに近代技術や農業研究を理解する中で、顧客が求めている結果を提供することで実績と好評を積み上げていった。 栽培コンサルタントとして依頼が増える中、2002年にナパ移り住み、自宅周辺の約5エーカーの土地にカリフォルニアでは馴染みの薄い葡萄品種(Ribolla Gialla/リボッラ・ジャッラ、Tocai Friulano/トカイ・フリウラーノ、Refosco/レフォスコ、Schioppettino/スキオッペッティーノ)を開始するようになる。趣味でこれらの珍しい品種でワイン造りを行なう中、徐々に本格的なワイン醸造にも目覚め、<マサイアソン・ワイン>を2006年に奥さんのジルさんと立ち上げる。 馴染みの薄い品種で造るワインで知られるようになったが、旗揚げ当初はナパを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたワインでスタートして、現在も、カベルネをベースにしたワインはラインアップにいくつか含まれている。また、自宅の隣の畑Linda Vista Vineyardからシャルドネを購入し、白ワインのラインアップに加えている。 (イメージ:Matthiasson Wines/Twitterより) 近々、Linda Vistaを一部購入し、ナパの正式ワイナリー認定を目指す。(ナパの正式ワイナリーの許可書を得るためには醸造施設周辺に最低10エーカーの畑からワインを造る必要がある。)おそらく正式ワイナリーになれば畑管理コンサルタント業務を控えるようになり、更にアッと驚くような品種で造るワインやワイン醸造の腕を上げてくるのではないかと推測している。また、ワイナリーとして生産量が増えて、現地調達のお土産用以外にも国内へ輸出できるようになることを大いに期待している! カリフォルニア(特にサンフランシスコやロサンゼルス)ではワイン愛好家が通うの人気のワインショップで<マサイアソン・ワイン>を購入することが可能。オススメは当然、代名詞の<Napa Valley White Wine>のシリーズでリボッラ・ジャッラ、トカイ・フリウラーノ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンをブレンドした人気のワイン。また、新しいシリーズで<Tendu California White Wine>はヨロ郡(ナパから北東に100キロ行ったDunnigam Hills AVA/ダニガム・ヒルズ)で栽培されたヴェルメンティーノ(イタリア原産)から造った白ワインも要チェック! (イメージ:MatthiassonWines/Facebookより) (ニュース・ソース:SF Chronicleより)

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<ラ・ターシュ>と同等のソノマ産のワイン!?!

最新号のワイン・アドヴォケート誌でカリフォルニア産地を再度担当することとなったロバート・パーカー氏がいくつかのソノマ産のワインに対してパーフェ クトの100点を与えた。 (イメージ:Peter Michael Winery/Facebookより) まずはイギリス人オーナーの<Peter Michael Winery/ピーター・マイケル>はソノマ・コースト産の2つのピノ・ノワールが100点を獲得した。中にもSeaview Estate Vineyardの<Clos du Ciel>は1990年ヴィンテージのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンテの<ラ・ターシュ>の味わいが瓜二つとパーカー氏はコメント。そして、同じくSeaview Estate Vineyardの<Ma Danseuse>に関しては「生涯試飲した中で最も有能なピノの一つ」と最高の評価を与えた。 上空から見たソノマ・コーストのSeaview Estate Vineyard。 (イメージ:Peter Michael Winery/Facebookより) ピーター・マイケルのワインメーカーはフランスのシャンパーニュ出身のニコラス・モレー氏。モレー氏はシャンパーニュ地方で代々続くメゾンPierre Morlet & Filsの一族で兄のリュック・モレー氏はナパのMorlet Family Winesで上質なカベルネやピノ造りを行なっている。 もう一つパーカーから100ポイントを獲得したのがソノマの<Donelan Family Wines/ドネラン・ファミリー・ワイン>の<2009 Richard’s Family Vineyard Syrah>。 (イメージ:DonelanFamilyWines/Twitterより) そもそも2000年に<Pax Wine Cellars>として旗揚げワイナリーがパートナー及びワインメーカーのパックス・マール氏と2008年に分かれてから、<ドネラン・ファミリー ・ワイン>に改名。ナパのHdV(ハイド・ヴィンヤードを所有するハイド・ファミリーとブルゴーニュのドメーヌ・ア・エ・ぺー・ド・ヴィレーヌのJVワイナリー )でワイン醸造の腕を磨いたタイラー・テイラー氏をワインメーカーに向かい入れ、前身のPaxと同様に高い評価のワインを造り続けてきた。 ワインメーカーのテイラー氏がRichard’s … Continue reading

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ワイン・ニュースのまとめ

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2014年の一発目は正月休みの間におきたワイン関連のニュースでスタートします。 *** (イメージ:Wine Australiaより) 北半球は冬真っ只中だが、南半球は2014年ヴィンテージの収穫時期は数週間後に開始するが、オーストラリアからは先行きが心配してしまうようなニュースが・・・ 豪州の大手ワイン会社3社のAccolade Wine/アコレード・ワイン社、Pernod Ricard/ペルノ・リカール社、Treasury Wine Estate/トレジャリー・ワイン・エステート社は共に葡萄の仕入価格を最大で50%引き下げると昨年の12月に発表をおこなった。豪州ではワインのオーバーストックと販売が伸び悩むとここ数年の実績が理由として仕入価格の引き下げを行なったと推測される。2011年の干ばつを皮切りに豪州ワイン産業は一時の成長から下降傾向が続いており、葡萄の価格が一時より立て直し上昇傾向であったが、昨年年末の大手ワイン会社の発表は農家にとっては死活問題で、このまま葡萄栽培を続けることができるのかが問われてしまうほのの事態になっている。 すでにシャルドネ種とモスカット種の仕入価格が最も大きく落ち込むと発表が出ている。この事態を踏まえ、白ワインを専門に栽培している北西ヴィクトリア産地の葡萄農家協会の代表者は多くの葡萄農家に影響が出ると予測しており、このまま葡萄収穫を行なわず、必要な手続きを行なう農家も出るとも予測している。特に残念なことは葡萄そのものには特に質も問題はなく、オーストラリア全体で見るとワインの評価が高まっていることが実態。 急激に成長したオーストラリアのワイン産業が一旦リセットする意味で仕方がないことなのか、それとも何か産業全体の巻き返しか、葡萄農家への救済策がとられるのを待って我慢するのか、重大な判断が多くの農家に迫っていることだけは確かだ・・・ (ニュース・ソース:ABCより) *** (イメージ:The Wall Street Journalより) フランスのソーテルヌ産地でも重大な判断が迫っている。ソーテルヌはセミョン種とソーヴィニョン・ブラン種の葡萄で造られる貴腐ワインが真っ先に頭に浮かび、極甘口でデザートワインとして味わわれているワインを連想すると思う。有名な生産者としてはシャトー・ディケムが挙げられる。 ソーテルヌ産地は5つの村(ソーテルヌ、ボンム、フォルグ、ブレイニャック、バルザック)で構成されおり、ボルドー南部の<グラーヴAOC>の一部となっている。実はアルコール度数が13%以上の甘口貴腐ワインのみが<ソーテルヌAOC>の表記を許可されており、同じ生産地でその他のスタイルの白ワインはすべて大まかな<ボルドー・ブランAOC>の表記を使用する。 ここ数年、甘口貴腐ワインの業績が伸び悩んでおり、ソーテルヌでは上質は<ドライ・スタイル>の白ワインも生産していることを認知してもらうために、<ドライ・スタイル>の白ワイン限定に、大まかな<ボルドー・ブランAOC>よりも更に産地を特定できる<グラーヴAOC>の表記を使用し、売り出す案が出ている。 これに待ったをかけているのが、ソーテルヌ産地を代表する甘口貴腐ワインを造る生産者たち。隣のセロンAOCでもおきた現象で、同じように<グラーヴAOC>の表記を許可した後に、多くの生産者が甘口貴腐ワイン造りから離れてしまい、<ドライ・スタイル>専門にスイッチしてしまったのである。当然、ソーテルヌ産地の5つの村の生産者も、市場がドライ・スタイルを求めているのなら、そっちに切り替える生産者も出てくると考えられ、伝統的な貴腐ワインを扱う生産者が減少する可能性もある。 伝統を守り続けるのか、それとも市場の需要を追って生産をおこなうのか議論が高まるような気がする・・・ (ニュース・ソース:Decanterより) *** (イメージ:My Beautiful Adventuresより) 最後はカリフォルニアから。特にニュース性はないが、国内でもお馴染みのRavenswood/レイヴェンズウッドの創業者、元ZAP(ジンファンデル・アドヴォケート&プロデューサー)の代表、そして現在はワイン・グループ会社大手のコンステレーション社でシニア・ヴァイス・プレジデントを勤めているジョエル・ピーターソン氏がDrink Business誌のインタビューでカリフォルニア特有の品種の一つ、<ジンファンデル>の今後の展開を予測する内容を公開した。 ピーターソン氏は<ジンファンデルのゴッドファーザー>と呼ばれることもあり、リッジのポール・ドレーパー氏と共に30年以上、ジャグ・ワイン(バルク・ワイン)から始まった葡萄がプレミアム・ワインに使用されるカリフォルニアを代表する品種に仕立てた貢献度は誰もが認めている。 レイヴェンズウッドやリッジはジンファンデルの扱い方に対して研究を1970年代から重ねてきた。ピーターソン氏は当初のジャグ・ワインから<オールド・ワールド>スタイルでプレミアム・ワインとして理想とされる12.5%~14%のアルコール度数のワイン造りに取り掛かった。一方で<ジンファンデルの誕生地>と呼ばれるアマドール郡では遅積みの超熟成でアルコール度数16%のワイン造りが盛んに行なわれていた。結果的に90年代に入るとピーターソン氏が目指していたスタイルと超熟成スタイルの中間あたりを<Turley/ターリー>が表現することに成功し、ジンファンデルとして初めてロバート・パーカー氏から100ポイントを<Turley 1994 Hayne Vineyard Zinfandel>が獲得した。それでもピーターソン氏にしてみれば、ターリーのワインはオーク樽臭が強く残り、高いアルコール度数のワインであったことから更に研究に取り掛かり、一方でパーカー好みで高い評価を得られるのであればターリーのスタイルを再現しようと多くの生産者が<フルーティ>や<ジャム感覚>のジンファンデルが多く造られるようになった。このトレンドが2009年まで続いたが、2010年と2011年は気温が上がらず超熟成にジンファンデルが足しなかったことや新たなスタイルに挑戦する若手のワインメーカーが現れ、ピーターソン氏が目指していたジンファンデルへの動きが高まった。 (イメージ:Cellar Trackerより) 現在は大きく2つの分野での研究が盛んに行なわれている。まずは長期貯蔵向きのジンファンデルを造ること。そもそもジンファンデルは若い、早飲みに適していると思われていたが、長期貯蔵を考慮し十分に酸とタンニンの抽出を行なえば貯蔵向けのワインを造ることも可能とわかった。もう一つはフランス製オーク樽よりアメリカ製オーク樽のほうがジンファンデルの樽熟成に向いていることが試験で明らかになり、これまでフランス製を使用していたリッジでもアメリカ製にスイッチした傾向が進んでいる。 … Continue reading

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2013年のワイン・ニュース:トップ5(後半)

〜 2013年のトップ・ニュースの続きです。 2位 ワイン関連の書籍に関する当たり年 このブログでもいくつか紹介させていただいたが、今年は興味深いワイン関連の本が多く出版された。正確には2012年11月だが、イギリス人ワイン評論家のジャンシス・ロビンソン氏とジュリア・ハーディング氏がスイス人の遺伝学を専門とする生物学者ホセ・ヴォリヤーモス博士のコラボレーションで完成した1,280ページの葡萄品種の百科事典『Wine Grapes – A complete guide to 1,368 vine varieties, including their origins and flavours』(直訳:ワイン葡萄:起源と味わいを含む1,368種類の葡萄の木に関する完全ガイド)はワイン愛好家、ソムリエ、業界関係者であれば絶対必要な一冊で3キロほどの重さだが、葡萄品種に関して一番最新の研究内容などが含まれている百科事典。ワインバーやワインショップでも一冊置いておけばお客さんは喜ぶような気がする。現在はハードカバー一冊が1万2千円程度でオンライン・ショップなどで購入できる。また、タブレット用のダウンロード版もあり、こちらは9千円程度となる。 (イメージ:Eaterより) オリジナル投稿:http://www.ppcvino.com/news/archives/794 夏ごろには、これまた2012年にブログ紹介させていただいたアメリカ人のレイ・ウォーカー氏が2009年にブルゴーニュのニュイ・サン・ジョルジュに乗り込み旗揚げした<Maison Ilan/メゾン・イラン>の体験記を紹介する『The Road to Burgundy: The Unlikely Story of an American Making Wine and a New Life in France』がリリースされた。ブルゴーニュではアメリカン人として始めて一からワイナリーを始めたウォーカー氏の一見フィクションと思ってしまうような苦悩とサクセスの繰り返しを自分自身の声で伝えてくれ。実はそもそもアメリカ人のフード・ライターで世界各国を食べ歩きし、その様子をリアリティー番組で紹介し人気のアンソニー・ボーダイン氏の番組にウォーカー氏が登場し、それから本人のブログをさかのぼって2~3週間かけて読み始めたのですが、2008年に金融系の仕事を退社するところから始まり、ワイン造りの勉強、フランスへの移住、奥さんとお子さんの合流を含めて日記のようにその日の出来事を詳細に紹介している。おそらくまだ翻訳は出ていないと思うので、英文が苦手な方は、是非、彼のブログで写真と動画を通じて彼のが経験をのぞいてみてください! (イメージ:Blog Maison … Continue reading

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