ソノマに街中テースティング・ルームの増加で物議が・・・

ソノマ郡には約250のワイナリーが存在し、ナパに続いて第2位の生産者の数だが、最近のソノマの傾向として醸造施設があるワイナリーに隣接したテースティング・ルームだけでなく、ソノマの複数の市内に街中の店舗形態で運営されるテースティング・ルームが増加している。

ソノマ郡にはソノマ市サンタ・ローサ市ヒーズバーグ市ペタルマ市セバストポ-ル市などと人口と商業および小売店が多く存在する街があり、それぞれの市内に20~25件のテースティング・ルームが営業している。

storyソノマ市のSonoma Plazaには24軒のワイナリーの街中テースティング・ルームが存在する。
(イメージ:The Press Democrat/Christopher Chungより)

screenshot 2014-01-23 14.59.33(イメージ:Sonoma Valley Visitor Bureauより)

テースティング・ルームが存在することで街中にも観光客が集まり地域への経済効果をもたらすが、地元住民としてみれば生活拠点に人が増えてしまい、交通渋滞や多くの人は飲酒していることから騒音などのマナーの低下が問題になっている。実は昨年もソノマ郡の市議会で議論になったのが宿・ホテルの規模(部屋の数)を制限する法案が議論されたが、結果的には法案は却下されたが、本来は観光客の誘致に積極的に活動するところだが、ここ数年、ワイン・カントリーへ訪れず人が急激に増え、地元住民の反動も出始めている傾向がソノマに存在する。

また、街中テースティング・ルームの運営スタイルが変化していることも問題になっている。これまでは試飲が目的で、気に入ったワインがあれば、そこで購入できることがビジネス形態だったが、今はソファやパティオ家具セットを設置し、長時間ワインバー感覚でテースティング・ルームを利用してもらうスタイルが増えている。街中テースティング・ルームはワイナリーの延長で開業するのに免許が必要ないが、食事や自社が造ったワイン以外は提供することが出来ない。もし、食事やその他の飲み物を提供するのであれば、飲食店の免許を取得する必要があるが、現状では街中テースティング・ルームは試飲室よりも<ラウンジ感覚>で運営するようになったワイナリーが増え、地元住民は交通量の増加や騒音などで迷惑を受けていると主張。

healdsburgヒーズバーグ市のダウンタウンには数多くの街中テースティング・ルームが存在する。
(イメージ:Wine Country Journeysより)

ナパ・バレーと異なって、ソノマ郡が転々と産地が広がっており、ナパのようにワイナリー訪問やテースティングが一つの大通り沿い(ハイウェイ29号やシルバーラド・トレイル)に複数の産地が並んでいない。ロシアン・リバーとドライ・クリークは隣接している以外、ハイウェイ101(高速)を利用して移動するしかない。ある意味では飲酒運転などの件数を減らすのであれば街中テースティング・ルームは安全面でも歓迎すべきなのだが、今一つ地元住民は喜べないようだ・・・

garagisteヒーズバーグのStark Wineの街中テースティング・ルームの様子。
(イメージ:Inside Scoop SFより)

テースティング・ルームの運営規則を設けるのか、または街中テースティング・ルームの数を制限するのか、住民が納得させるのにソノマの市議会で宿・ホテルの運営規制が協議されたように話し合われることが予測される。

今回、この問題を紹介したPress Democrat紙の見出しは『ソノマのアイデンティティ・クライシス(本性の問題)』と書かれており、ワイン・カントリーとして観光客を誘致し、地域社会の経済を成長させるのか、それとも、現状維持を重視し、静かな農業の田舎のイメージを継続するのかが『ソノマの本性』がなんなのかが問われている。

(ニュース・ソース:The Press Democratより)

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