大手シャンパン・メゾンがイタリアの生産者を訴える

有名シャンパン生産者の<ヴーヴ・クリコ>の親会社LVMH社がイタリア南部カンパニア州の小規模ワイン生産者<Ciro Picariello/チロ・ピカリエッロ>が造るスパークリング・ワイン<Brut Contadino/ブリュート・コンタディーノ>のラベルがヴーヴ・クリコのデザインと似ていることから訴えを起こした。

collage-label3(イメージ:Grub Street/Veuve Clicquot&Ciro Picarielloより)

Wine-Searcher.com経由でWinenews.itによると、年間で3500本生産されるスパークリング・ワインはほとんど海外にも輸出されないが、12億ユーロ(1700億円)の業績をほこる有名ブランドが、ラベルのせいでどれだけ被害を被っているのかがわからない、ラベルで使用されるパントーン137Cの色とデザインが消費者に間違えを与えることLVMH社は主張している。

ちなみにチロ・ピカリエッロは年間5万本のワインを生産する<自然派>系のワイナリーで白ワインの<Fiano/フィアーノ種>の評価が高く、また<Aglianico/アリアニコ種>で造る赤ワインを含めていくつかのワインは国内でも購入できる。

pantone-137c-yolk-mug(イメージ:Style Essentialsより)

それにしても、なぜこれだけの生産量や規模の差があるワイナリーに対して訴えを起こしたのかが正直、メリットがあるのかがわからない・・・一部ワインブログでは、親会社のLVMHがラベルのデザインだけでなくパントーン色に対しても商標を取得していると説明している。ただし、このパントーン137Cは実際にラベルに印字されると本来のオレンジ色より少し黄色に近いオレンジ色に出ている。一方でチロ・ピカリエッロは明らかにオレンジ色が強くパントーンではOrange 021C色に近い。デザインに関しては共通点を探すほうが難しく<BRUT>の文字と<C>の英字が目に入る程度で、間違えるほうが難しいような気がする。

Pantone_mug(イメージ:Orange Crate Artより)

このニュースが様々な国やメディアで取り上げられれば、商標の保護より逆に弱者をつぶしにかかってきている印象が強く出るのではないかとV・クリコ関係者に対して心配してしまうほど・・・明らかに意識してV・クリコに似たラベルを作ったのであれば別だが、今回はそうは見えない。すでにイタリアのソーシャルメディアを通じて<ヴーヴ・クリコ>のボイコットを促すハッシュタグ#boicottalavedovaで出ており、 <直訳:未亡人をボイコット>(veuveはフランス語で未亡人の意味で、イタリア語ではvedovaなる)、決して今回の訴えでV・クリコはいい印象を与えているとは思えない・・・

ciro picariello 064しかも、ご覧ください。このスパークリング意識的にラベルを逆様でボトルに張り付いている。これでV-Cと間違える人が本当にいるのだろうか???
(イメージ:andiamotripsより)

同じブログサイトからチロ・ピカリエッロの訪問記のYouTubeバージョン。

正直、この動画のBGMで流れているスティーヴィー・ワンダーのカバー曲のほうが罪深い・・・

(ニュース・ソース:Wine-searcher.comより)

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