ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースのまとめです。

2週間前にこのブログでも紹介しましたが、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏が現状の<干ばつ>状態に対して正式に「緊急事態宣言」を先週の金曜に行なった。

gov.brownブラウン知事の<干ばつ>に対する緊急事態宣言のプレゼンの様子。
(イメージ:Getty Images/Justin Sullivanより)

カリフォルニアの各地貯水湖や川の貯水量が記録的な低い数値を記録していることや積雪量が例年の20%しかないことから、様々の自治体の政治家や農業関係団体および活動家団体からブランウン知事に「緊急事態宣言」を押し迫まる中での宣言となった。自主的だが、カリフォルニア住民に水の使用を20%削減する要請を行なった。また、宣言により、水確保のために国からの補助を受けられることができる状況となった。

snow-measure(イメージ:Associated Press/Steve Yeaterより)

100年以上観測史上最も少ない雨の量を経験しているカリフォルニアでは、この先の雨の予報は1月末に出ているが宣言を撤回できる量の雨が降るかは期待できない。

cali-drought-map2cali-drought-mapプレゼンでは2013年と2014年の積雪量の比較。
(イメージ:SF Chronicle/Lea SuzukiとNASAより)

(ニュース・ソース:SF Chronicle)

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同じく先週、審査結果が発表された<SFクロニクル・ワイン・コンペティッション>にワシントン州とオレゴン州を含むノースウエスト系のワインが部門別のトップを10部門で獲得したことが大きく取り上げれている。

10部門と言ってもコンペティッション全体では133部門があり、そのうちの10部門なので全体の1割にも達していないが、部門別の中でもトップを選ぶ<Sweepstakes>でもワシントンのBarnard Griffinサンジョヴェーゼのロゼでトップを獲得するなど、関係者たちは大いに盛り上がっているよう。

まずは前回の投稿でも紹介した<Barnard Griffin/バーナード・グリフィン>は80年代に始まった老舗ワイナリー。今回はサンジョヴェーゼのロゼで<Sweepstakes>を獲得した以外にもカベルネ・ソーヴィニヨンも金賞を獲得している。

BdpgNigCQAAiBni(イメージ:Barnard Griffin/Twitterより)

Swiftwater Cellars/スイフトウォーター>はクレエラム市(シアトルから車で1.5時間)のワイナリー。今回は<リースリング部門>と<マルベック部門>の2部門でトップを獲得した。2007年に旗揚げしたワイナリーで途中からソノマのGundlach Bundschu Wineryでワインメーカーとして活躍していたリンダ・タロッタ氏を向かい入れ、リースリングをラインアップに加えるようになった。

BAnOrkUCUAIt76O<No.9>の人気のシリーズ。
(イメージ:Swiftwater Cellars/Twitterより)

ワラ・ワラ・バレーAVAのローデン市で開業している<Woodward Canyon Winery/ウドワード・キャニオン>は産地の老舗ワイナリーの一つで、国内のレストランやショップでもよく見かけるブランド。今回は<40ドル以上のシャルドネ部門>でトップの評価を獲得した。高額シャルドネはナパのカネロスやソノマのロシアンリーバーまたはサンタバーバラのサンタ・イネズなどの畑が高い評価獲得する中でワシントンのコロンビア・ゴージ産地とワラ・ワラ・バレー産地で栽培されたシャルドネをブレンドして造っている。

BGpswmpCUAAL1e2(イメージ:Woodward Canyon Winery/Twitterより)

その他部門トップで入賞したノース・ウェスト・ワイン:

Grace Lane/グレース・レーン>はシカゴを拠点としたワイナリーだがワシントン州のヤキマ・バレー産のリースリングを使用し、<リースリング部門:糖度1.5%以上>でトップを獲得。

Basel Cellars Estate Winery/バゼル・セラーズ>はワラ・ワラ・バレーのワイナリーで<ボルドー白ワインブレンド部門:19.99ドル以下>でセミヨンとソーヴィニヨン・ブランをブレンドしたワインがトップを獲得した。

Locati Cellars/ロカッティ>は同じくワラ・ワラ・バレーで活動するワイナリーで<イタリアン・ブレンド部門:24.99ドル以下> でバーベラ、カベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼのブレンドがトップを獲得。

Malaga Springs Winery/マラガ・スプリング>はマラガ市<シェナン・ブラン部門>でトップを獲得。

Marchesi Vineyards/マルチェシィ> はオレゴン州のフッド・リーバー(ワシントン州との州境のコロンビア川沿い)のワイナリー は<サンジョヴェーゼ部門>でトップを獲得。28) from the Columbia Valley.

Mount Baker Vineyards/マウント・ベーカー> north of Bellingham, Wash.,<その他白ワイン部門> was chosen the top entry in the All Other White Varietals category with its 2012 Madeleine Angevine ($17) from the Puget Sound.

(ニュース・ソース:Wine Press Northwestより)

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svb-wine-report(イメージ:Silicon Valley Bankより)

シリコン・バレー・バンクが毎年発行する恒例の<ワイン産業報告書>が先週の木曜に発表され、特にカリフォルニア・ワイン産業に関しては景気後退に突入してから最大の成長を見込んでいると発表。また、アメリカ国内のワインの売上が前年度と比較して6%から10%伸びるとの推測を明らかにした。昨年、モーガン・スタンリー社が世界規模で需要が供給を上回り、ワイン不足が発生しその影響で業界全体が低迷する予測とは反する報告となった。

2年連続で豊作となったカリフォルニアでは、消費者側からの観点から考えると全体に豊作だったので上質な葡萄の量も単純に増えている。10ドルから18ドルの価格帯のワインが最も多く生産されることを予測できるので、値下げ幅も一番大きいと考えられる。また、葡萄を余らして無駄にしたくないことから、ワインのラインアップを増やすことも推測ができきる。一方、生産者側の観点から考えると、需要と供給の問題は直面しないが、値上げができないため、低い利益率でワインを生産・販売する必要があると推測している。

今年も昨年と同様にワイナリーの売買・提携や規模拡大を計画している大型ワイン会社が増えると見込まれている。また、海外からカリフォルニア・ワインへの投資が増える傾向があり、これまではナパがメインであったが、次にソノマやセントラル・コーストへの海外投資が増えるのではないかと予測している。

引き続きインターネットを通じて行なわれるワイン販売も拡大するも見込まれており。去年はアメリカ国内ではワインの輸送に関して規制緩和がいくつかの州で増え、1年でインターネットでのワイン販売は44%も増加した。今年もこの傾向が続くと予測されており、大手企業がネットでのワイン販売に参入する計画もすでに出ていることから、引き続きこの分野での成長を期待している。

最後は心配材料となるのは特にプレミアム・ワインに関しては最も積極的に購入していた<ベビー・ブーマー世代>が5年~7年の間で退職し、購買力が下がることが見込まれている。次のターゲットは<ミレニアル世代>になるが、特にプレミアム・ワインに対しては関心が薄く、低価格でコスト・パフォーマンスのいい国内外のワインを多く購入することから、プレミアム・ワインに関する心配材料が予測される。

(ニュース・ソース:SFChronicleCNBCより)

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