ソノマの畑を100%サステイナブルに・・・

scgc-top-01(イメージ:Sonoma County Grapegrowersより)

今週の15日にソノマのサンタ・ローサ市でソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会が主催する第23回の<Dollar & $ense Seminar and Tradeshow>が開催された。

このイベントはワイン業界用の展示会でありながら、ソノマでワイナリーや畑を営む関係者にソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の活動の近況報告を行なう機会でもある。報告には2013年でソノマで栽培された葡萄の相場価格の集計をもとに2014年度の相場を予測するプレゼンテーションなどが行われたが、今回のイベントで最も衝撃的な発表はソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表のカリッサ・クルース氏が5年後ソノマ郡ですべての畑とワイナリーを100%サステイナブルを目指すことを宣言した。この目標が達成さればアメリカでは初の100%サステイナブル産地となる。

1526341_608403835882086_1885942740_nソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会の代表クルース氏のプレゼン。
(イメージ:Sonoma County Winegrowers/Facebookより)

現在、ソノマ郡の約6割3万7千エーカー)のがサステイナブル資格取得または取得中。サステイナブル資格はカリフォルニア全体を管轄するCalifornia Sustainable Winegrowing Allianceが設定した基準で行なっている。

現段階では自主的なそれぞれの農家やワイナリーが資格を取得し、資格取得に必要な費用もすべて個々で行なっているが、クルース代表の説明によると、大手スーパーなどはオーガニックやサステイナブルなど何らかな団体からの資格を取得しなければ食材・食品を取り扱わない基準を設け始めており、流通に加わりたいのであれば、必須条件にもなってきていることを強調し、資格を取得しないほうか、経営面で考えても、5年後には損をすると説明を行なった。またソノマ・ワインが<サステイナブル>の言葉と完全にリンクアップするマーケティング効果は計りきれない結果をもたらすと加えた。

環境面での効果は当然で畑の土壌および周辺の自然環境に負担を与えない手段を取り入れて農業を行なうことがサステイナブルの取り組みで、不必要な農薬や肥料を使用しないことを主な特徴となっている。

sonoma-sustainable2灌水用のホースを葡萄畑に張り巡らせるのもサステイナブルの手法。
(イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより)

今回のイベントに参加し、ソノマではいち早くオーガニック農法を取り入れ、現在ではオーガニックやサステイナブルに切り替えるをコンサルティング業も行なっているフィル・コトゥーリ氏は今回の試みは大いに賛成だが、ソノマ郡全体をサステイナブルにするには不可能とも述べている。個人経営の畑が多く存在する産地で、アメリカが民主国である以上、強制して違法行為を行なっていなければ、やりたい農法で栽培を行なうことができるはずと説明。サステイナブルの意識を高め、5%でも農薬を減らすことができれば十分意味があると加えた。

kamen3中央にソノマ・サステイナブルの先駆者のフィル・コトゥーリ氏。
(イメージ:Susana Millman Photographyより)

一方、ソノマ・カウンティ・ワイングレープ委員会はソノマを代表する大手生産者の協力と理解をすでに獲得しており、ワイン・グループ会社の大手のコンステレーション社やケンダル・ジャクソンでおなじみのジャクソン・ファミリー・ワイン社からの代表者が今回の計画に賛同しており、教育および協力する意思を示している。

sonoma-county-sustainableサステイナブル葡萄農法のガイドブック。
(イメージ:SF Chronicle/Brant Wardより)

ちなみに今回のイベントで2013年のソノマ産葡萄の取引価格が下記のとおりに公表された。

カベルネ・ソーヴィニヨン(最も安定)2013年総生産量:4万5千トン
2010年:1,232ドル(1トン価格)
2013年:2,424ドル(1トン価格)

ピノ・ノワール(90年代の4倍)2013年総生産量:5万トン
2010年:1,861ドル(1トン価格)
2013年:2,466ドル(1トン価格)

ジンファンデル(横ばい)2013年総生産量:2万2千トン
2012年:1,721ドル(1トン価格)
2013年:1,992ドル(1トン価格)

シャルドネ(キャパ・オーバー/少し造り過ぎ)2013年総生産量:8万トン
2012年:1,879ドル(1トン価格)
2013年:1,678ドル(1トン価格)

(ニュース・ソース:Wines&VinesSF Chronicleより)

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