<極循環>現象がアメリカのワイン産地を襲う

1488055_10151794082597735_183769819_n1月6日のフィンガーレイクのホスマー・ワイナリーのリースリング畑の様子。
(イメージ:Hosmer Winery/Facebookより)

Finger-Lakes-AVA-Map(イメージ:High Heeled Travelerより)

アメリカ北部では1月に入って南極の寒さを上回る「極循環」(きょくじゅんかん/英語:polar vortex)現象が発生し、ニューヨーク州西部のフィンガーレイク産地でも今回の極寒の影響が大いに心配された。今月の6日あたりからシカゴやミネアポリスなどの都市では-12℉(-24.4℃)まで気温が下がった。ニューヨークのフィンガーレイクの一部では-10℉(-23.3℃)まで下がり、科学的な証拠はなく、状況や台木の種類にもよるが、通常では3時間以上-10℉に温度が下がると、葡萄の木枯れると理解されている。葡萄の木が完全に枯れなくても、<芽/つぼみ>が枯れるケースがあり、今週に入って多くのフィンガーレイクの葡萄農家は葡萄の木の健康状態の検査に追われた。

shaw(イメージ:Shaw Vineyardsより)

30年以上の葡萄栽培の実績を持つ<Shaw Vineyard/ショー・ヴィンヤード>は調査結果を地元紙に公表し、実際の葡萄の木が完全に枯れるダメージはなかったが、この先今シーズンの<芽/つぼみ>が通常通りに発するのかは春になるまで判断できないと取材に答えた。ショー・ヴィンヤードの創業者のスティーブ・ショー氏によると最悪でいくつかのケースを頭に入れなければいけないと説明。まずは例年と比較して量と品質の低下。春の段階で<芽/つぼみ>が出ない場合、部分的に新たな接ぎ木を行なうことも視野に入れなければいけない。そして、最悪の事態として台木ごと完全な植え替えを覚悟をしなければならない。極端な寒さだけでなく、低温から温度が急激に上昇すると、土壌に染み込んだ水分が根や樹幹に吸収され、氷状態から液体状態に急に変化するとひびが入ってしまい、ひびが広がると台木ごと枯れるケースがある。

shaw-budsショー・ヴィンヤードで<芽/つぼみ>の調査が行われた様子。
(イメージ:New York Cork Reportより)

今回の「極循環」現象でフィンガーレイクでは-3℉~-8℉の気温の報告が複数の畑から届いており、多少の<芽/つぼみ>のダメージ想定を覚悟している。一方で今週に入って50℉まで気温がのぼり、雪が溶け始める事態も起きており、急激な温度変化の心配が種となってしまっている。

ニューヨーク州から少し西に行ったオハイオ州ミシガン州はここ数年ワイン産業が盛り上がってきているが、「極循環」現象でニューヨークよりも気温が下がり最悪の事態は免れたのかが気になってしまう。

PolarVortex(イメージ:Huffington Post/Jan Diehmより)

(ニュース・ソース:New York Cork Reportより)

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