ワイン・ニュースのまとめ

まずは全米で最も多いエントリー数をほこる、サンフランシスコ・クロニクルのワイン・コンペティション2014年の結果が発表された。約1,400社から5,800本の米国産のワインの審査が行なわれ次のワインが部門別でトップ表彰を受けた。

スパークリング部門
Domaine Carneros by Taittinger – 2009 Brut Carneros – Domaine Carneros – $32.00
Korbel Champagne Cellars – NV Brut Rosé – California – $11.00

白ワイン部門
Baldacci Family Vineyards – 2012 Chardonnay – Carneros-Napa, Sorelle- $38.00

ピンク・ワイン部門
Barnard Griffin – 2013 Rose of Sangiovese – Columbia Valley – $12.00

赤ワイン部門
3 Steves Winery – 2011 Zinfandel – Cienega Valley – $31.00
Calcareous Vineyard – 2010 Syrah – Paso Robles – $40.00

デザート・ワイン部門
Ferrante Winery – 2012 Vidal Ice Wine – Grand River Valley – $28.99

ワイン・ラベル部門
Predator – 2012 Zinfandel – Lodi

白ワイン部門でトップに入賞した<Baldacci/バルダッチ>はナパのスタッグス・リープ地区のワイナリーで特に単一畑のカベルネ・ソーヴィニヨンはワイン・アドヴォケート誌から90点台の評価を獲得しているワイナリーだが、今回はナパ最南端のカネロスAVAで栽培されたシャルドネが高い評価を獲得した。

578714_10152129627971970_91216259_n(イメージ:Baldacci Family Vinyards/Facebookより)

赤ワイン部門ではリバーモアー産地の<3 Steves Winery/スリー・スティーブス>がジンファンデルのオールド・ヴァインでトップ評価を獲得した。3人友人(全員の名前がスティーブ)が趣味で行なっていたワイン造りが2010年にワイン生産者の許可書を取得し、昨年の7月にリバーモアー産地でワイナリーを開業したばかりの生産者。リバーモアー産地と言えばサンフランシスコから南東に行ったところにある産地でカリフォルニアで老舗ワイナリーの一つ<Wente Vineyards/ウェンテ>が長年活動しているエリア。葡萄栽培に関してナパよりも古い歴史をほこる産地で、現在もたくさんの古木が存在する。今回のジンファンデルも110年の古木から造られたワインらしい。

255621(イメージ:CellarTrackerより)

もう一つの<Calcareous/カルカレオス>はパソロブレスでそもそも父親と娘さんの親子で2000年に開始したワイナリー。2006年に父親のロイド氏が他界し、現在が長女のデーナさんと妹さんエリカさんの姉妹で続けている。これまでワイン・スペクテーター誌やS・タンザーから90点台の評価を獲得しており、今回のシラーは2008年のSFクロニクル・ワイン・コンペティションでダブル・ゴールドを獲得して以来の好成績。石灰岩混じりの土壌はカリフォルニアのセントラル・コーストならではの独特な特徴で、また太平洋から19キロ程度しか離れていないパソロブレスの西側に位置する畑は海からの涼しい空気が流れ込んでくる独特の環境を持つ。

 5bc7575af4a211e28e1522000a1f9a99_7(イメージ:Calcareous Wine/Instagramより)

デザート・ワイン部門で最高評価を得たワイナリーはオハイオ州(ニューヨーク州とペンシルバニア州の隣)のワイナリーで<Vidal blanc/ヴィダル・ブラン>と呼ばれるハイブリッド品種で造られたアイス・ワイン。フランスで開発された品種だが、現在はカナダとアメリカの東海岸でアイス・ワインを含むデザート・ワイン用に活用されることが多い。

このほかにもたくさんの詳細カテゴリーで様々なワインが入賞している。時間があるときに入賞ワインのリストを覗いてみてください。

(ニュース・ソース:WineJudging.comより)

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9366121631bd11e3949722000a1f90e1_8(イメージ:DuckhornVineyard/Instagramより)

ナパの<Duckhorn Vineyard/ダックホーン>がまた<ダック/カモ/アヒル>関連のワイン名やラベル・デザインで訴えを起こしている。米国の人気リアリティ番組でルイジアナ州の沼地帯でカモ捕獲業を行なっているロバートソン・ファミリーを紹介するテレビ番組『ダック・ダイナスティ』のタイアップ商品としてナパの<Trinchero Family Wine/トリンチェロ>が<Duck Commander/ダック・コマンダー>のブランド名でワインを昨年の11月にリリースした。このタイアップ・ワインは赤ワインのブレンド、シャルドネ、モスカットのロゼの3種類を10ドルの価格帯で大型スーパー・チェーン「ウォールマート」で販売している。ラベルはカモ捕獲業で装着するカモフラージュ柄と似た模様のデザインで、太文字でDUCKが表記されている。番組の知名度、カムフラージュ柄のデザイン、そして価格帯や販売小売店などを考慮すると<ナパのダックホーン>のイメージとは似ても似つかないようにも思えるが、商品の販売差押さえとトリンチェロからの一部賠償金の請求の訴えはダックホーンからサンフランシスコ裁判所に提出された。

これまでもダックホーンがワインに<ダック>の文字の表記や<カモ>の絵柄のデザインが<ダックホーン>と関連ブランドが商標登録に似ていることからの訴えはすべてダックホーン側が勝利している。今回も<ダック・コマンダー>ブランドが売り出される前からドックホーンとトリンチェロの間で話し合いが行なわれており、双方了解のもとで計画は進んでいたはずだが、突然、トリンチェロ側が連絡を避けるようになり、何度も話し合いの要請を行なってもトリンチェロに無視されたことが最終的な訴えの決め手となったと考えられる。

それにしても10ドルのデイリー・ワインごときにナパの大手ワイナリーが喧嘩することもおかしな話。

Menage a Trois Cab bottle 002(イメージ:TrincheroFamilyEstatesより)

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Proposed estate leaves a bitter taste(イメージ:Los Angeles Times/Anne Cusackより)

最後はロサンゼルスからのワイナリーにまつわるトラブルの話。ロスのシンボル<ハリウッド・サイン>の隣に実は葡萄畑が存在し、ここで栽培された葡萄でワインを<Hollywood Classic>のブランド名でプレミアム・ワインを販売している。現在は6エーカーの畑が存在するだけだが、畑とその他34エーカーの土地の所有者は2階建ての豪邸とゲストハウスの建設する計画に周辺住民は反対している。そもそも畑の周辺住民は葡萄栽培に関して、特に収穫シーズンになると、作業用の車両や収穫用の大型な入れ物が車道をふさぎ迷惑を受けている。豪邸とゲストハウスの建設計画には臨時で車両が通れるように新たな道の建設が必要などと、工事完了までのホコリや汚れを含め騒音迷惑も反対理由に述べている。とにかく周辺住民はこれまでの迷惑行為に畑所有者から対応がないことから、工事に対して賛同できないよう。それにしても<ハリウッド・サイン>の周辺葡萄畑があったことも驚きだが、そこで栽培された葡萄で造ったワイン(年間100ケースのカベルネ・ソーヴィニヨン)を1本200ドル(!?!)で販売していることに更に驚いた。

screenshot 2014-01-14 16.37.18(イメージ:Hollywood Classicより)

(ニュース・ソース:LosAngelesTimesより)

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