2014年は<干ばつ>に悩まされるのか???

img001-bigメンドシーノのレイク・メンドシーノがかれ上げっている様子。
(イメージ:Press Democrat/Ken Porterより)

2014年に入ってまだ数日しか経っていないが、カリフォルニア各地から届くワイン関連のニュースには一つ共通テーマ<干ばつ>もしくは<降水量>が多くの見出しに登場している。

まずは大まかなところから見ると、AP社からも配信されているが、2013年はカリフォルニアでは観測史上もっとも<降水量が少ない年>に終わった。2012年も降水量が少なかったため、2年連続で雨が平均値よりも低い数値を記録したこととなった。

ABCニュースのレポートでは2013年のサンフランシスコは年間で5.59インチ(14 cm)の降水量で平均値の20.78インチ(52 cm)を大幅に下回っている。また、ロサンゼルスでは3.6インチ(9 cm)で平均値は15インチ(38 cm)。(ABCニュースより)

一方、WineBusiness.comで公表しているカリフォルニアのワイン産地別での降水量を見ると、ナパ平均値の22.7%のみの降水量で、年間で計約7インチ(17 cm)、平均値は約33インチ(63 cm)。ソノマ平均値の約29%に止まり、年間で計約10インチ(25 cm)、平均値は約36インチ(91 cm)。そして、サンタバーバラ平均値の約39%で、年間で計約8インチ(20 cm)、平均値は約22インチ(55 cm)。(WineBusiness.comの降水量データより)

降水量が少なくなると、特に農業では灌漑が必要となり、各地域に設けられている貯水池自然湖から水を引っ張ってくる必要性が出てくる。各地域にはそれぞれ生活水から商業用の水を含めて、様々な場所(州が設定した以外にも民間企業から仕入れるケースもある)から水源を確保しており<干ばつ>イコール<水不足>とはならない。また葡萄栽培には関しては灌漑よりも霜防止のための水撒きや冬の間に葡萄の木の良い状態で休むのに土壌に水分が欲しい。ただし、<干ばつ>を望むわけでもなく、特に水源確保に見通しが怪しい気配を感じている地域は早々に水の節約や水源確保に必要な補助を始めている場所もある。

2014年に入ってから真っ先に水源確保に動き出したのがメンドシーノ(ソノマの北)産地Press Democrat紙では<干ばつ緊急事態宣言>を発令する準備をしており、特にレイク・メンドシーノ湖とロシアン・リバー川の貯水と水源に関して必要な数値を下回ってことを理由にあげている。今週、月曜の最新観測ではレイク・メンドシーノ湖の貯水量が深さ707.3フィート(215メーター)を記録し、このままでは最小数値を更新する恐れが出ている。(Press Democratより)

img007-bigナパの北に隣接するレイク・カウンティのレイク・ピルズバリーの様子。(イメージ:Press Democrat/Ken Porterより)

一方、ナパ郡に関しては2014年に必要な水源確保できていることから、<干ばつ緊急事態宣言>は2015年を含めて出ないと見込んでいる。主にナパはレイク・ヘネシー湖とミリケン貯水池が水源となっており、約70%の貯水量を維持している。

とは言っても、その他カリフォルニア各地はメンドシーノのように主な湖や貯水池の貯水量がて半分以下を切っており、貯水量の回復を期待している地域は北から南へ少なくない。農業関連の専門誌Capital Press紙では貯水量が半分の数値を割った州運営及び民間運営の湖や貯水池をリストアップした。(Capital Pressより)

  • Trinity Lake(トリニティ): 48%
  • Shasta Lake(シャスタ): 36%
  • Lake Oroville(ビュート): 36%
  • New Bullards Bar Reservoir(ユバ): 44%
  • Folsom Lake(サクラメント): 18%
  • New Melones Reservoir(カラヴァレス): 43%
  • Millerton Lake(フレスノ): 43%
  • San Luis Reservoir(メルセド): 30%
  • Pine Flat Reservoir(フレスノ): 17%
  • Lake Isabella(カーン): 11%

screenshot 2014-01-09 16.47.48(イメージ:California Data Exchange Center より)

***

この先の貯水量の回復の展望としては冬の間にカリフォルニア各地に積もった積雪量の観測を注目深く行なう。カリフォルニアではシエラ・ネバダ山脈がもっとも積雪量が多く、雪解け水が約1/3の自然湖や貯水池の水量となる。今シーズンの第一回目の積雪調査が先週の金曜に行なわれ、今年は全米(特に東北全体)では積雪が増えているが、シエラ・ネバダ山脈に関しては例年の約2割程度しか観測できていない。

VYHfR.Xl.4シエラ・ネバダ山脈でレイク・タホを見下ろすオリンピック・バレーのゲレンデの様子。
(イメージ:Sacramento Bee/Randy Penchより)

この結果を踏まえ、カリフォルニア州の水源管理事務局はジェリー・ブラウン加州知事に水源節約および配給計画を提示するのと、必要であれば<緊急事態宣言>を行なう発表を促す資料を提出すると発表が行なわれた。

当然、積雪が増えまたは春先に雨が降れば事態がおさまるが、2014年には<干ばつ>が繰り返して見出しに出ないことを願う。

(ニュース・ソース:Napa Valley Registerより)

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