フランス・ワインで農薬が検出される

que_choisir_enquete_pesticides_vin_0Que Choisir誌でフランス・ワインの農薬に関する記事。
(イメージ:Rue89より)

フランスの消費者団体<UFC-Que Choisir>はフランス全土から92種類のワインの成分分析を行ない、すべてのワイン微量の農薬を検出したことを自ら発行する雑誌で発表した。

検出された農薬の量はEUの安全基準大幅に下回る量で基本的には体への害は考えにくい。分析を行なったワインは1.63ユーロ(216円)のデイリー・ワインから15ユーロ(1995円)のシャトーヌフ・デュ・パプなどが含まれていた。

89517977_o様々な商品の比較や実態を紹介するフランスの人気雑誌。
(イメージ:CanalBlogより)

Que Choisir誌に掲載された記事によると、有害物質制限は醗酵する前の葡萄に対して上限数値が定まっているが、瓶積みされたワインは有害物質の上限数値は存在せず、有害物質に対する検査はほとんど行なわれない。フランス全土では3.7%の農業用の土地はワイン産業が活用しており、フランス使用される約2割の農薬はワイン産業で活用されている。

今回の調査の結論としてQue Choisir誌ではフランス産のワインを飲むことで、知らずに数ミクログラム単位の農薬の物質を口にしていると説明。葡萄の品質を保護するために活用される農薬に影響されていないワインを探すのは、無理に近いとも加えている。

調査ではEUで使用が禁止されている殺虫剤の形跡も含まれていたことも明らかになった。通常の栽培方法で造られた葡萄が含んだワインは平均で4種類の殺虫剤が検出されており、オーガニック農法では1~2種類の殺虫剤が検出されている。今回、分析を行なったワインの中では2010年のボルドー(定価:10.44ユーロ)では14種類の農薬が検出され、2012年のボルドー(定価:3.75ユーロ)では13種類の農薬が検出されていた。

1100081215a811e384f122000ae81109_7(イメージ:Bordeaux Winesより)

また、Que Choisir誌では農薬の利用は天候に左右されると見解を示しており、悪天候、特に雨の量が多かった産地は農薬の検出が多く、ローヌやプロバンスなど温かく乾燥した機能の産地では農薬の検出量が少なかった。

成分分析はガスと液体での成分検査方法で行なわれ、1~10ミクログラムの単位での成分の検出が可能。定価が安いワインに検出量が多いわけでもなく、高額で取り引きされるワインも検出量が多く出ていたものもあった。最も農薬の検出量が高かったのは1682ミクログラムの数値は2011年ヴィンテージのボルドーのグラーヴ産地白ワイン。次に582ミクログラムで2012ヴィンテージのボルドー、そして、569ミクログラムで2011ヴィンテージのボルドーと続いた。一方で0.0台ミクログラム単位のボルドー産のワインも存在しており、ローヌ、ロワール、プロバンス、ラングドック=ルシヨン産地も含まれていた。オーガニック農法で栽培された葡萄は隣の畑で農薬スプレーが付着したものもあると推測され、10種類のワインのうち6種類は0.0台ミクログラム単位の数値を記録していた。

pesticides_dans_le_vin_bordeaux_que_choisir農薬が検出されたワインのリストの一部。
(イメージ:Rue89より)

最後にもう一度繰り返すが、今回の調査で検出された農薬はEUの安全基準数値を下回る量の農薬で、体には害を与える心配は無いようだが、フランス・ワインの実態を知ることには重要な調査結果であることは確かだ。

(ニュース・ソース:Bloombergより)

This entry was posted in フランス・ワイン, 厳選ワインニュース and tagged , , , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply