雹の被害を受けたボルドーの醸造所はバルク・ワインで製造量を補う

3575927144_cabfc1a238_z(イメージ:Office de Tourisme de l’Entre-deux-Mersより)

夏の間に度々雹の被害で葡萄を失ったシャトーに対して、所属のAOC(アペラシオン)以外の他所のAOCから葡萄を購入し、失った製造量を補うことは過去にも許可されたが、今年はあまりにも葡萄の被害が多かったことから、すでに圧搾、醗酵、熟成中の果汁の取り引きも許可することをBordeaux Wine Bureau(CIVB) の働きかけで可能になった。

すでにフランス当局に雹被害にあったシャトーや葡萄畑に対して援助の要請を行なってきたCIVBは今回の措置で短期的なシャトーや葡萄畑の存続や供給問題を解決できると考えている。葡萄を他所から購入できる資金があるシャトーなどは9月10日まで済ませる必要がある。一方、それまでに資金が集められないシャトーなどは2014年7月31日まで醸造済みワインを購入することを許可される。

7426628044_a78b859d8f_z(イメージ:Office de Tourisme de l’Entre-deux-Mersより)

この措置の対象シャトーは最低で30%の年間生産量が今回の被害で落ち込み、年間の生産量の80%を他所の葡萄またはワインが上回らないことが条件となる。また、同一のAOCから葡萄またはワイン購入に限定され、赤ワインの場合、2013年、2012年、2011年ヴィンテージに限り、白ワイン2013年2012年ヴィンテージ限られる。ワインのラベルには製造シャトー名の記述は禁止され、<クーヴェ名>の明記のみが許可される。ただし、ラベルの絵柄(シャトーの絵など)やデザインはそのまま変更なしで使用可能となる。商品の品質を保証するのに、これらのワインはすべてワイン・ブローカー(ネゴシアンまたは中間卸売業者)を通じて販売する必要がある。

葡萄不足でワインの供給問題が解消できるのと、短期的にはシャトーの存続支援の観点からはこの措置に賛成する声が多いが、このような事態が継続するようであれば、ワインの品質、ボルドー・ワインのイメージがダメージを受けかねないことも予測できる。ボルドー・ワインの様々な関係者は可能な限り醸造済みのワインの取り引きよりも、葡萄単位での取り引きを推奨している。

今回ボルドーで最も大きな雹被害にあった産地:

  • アントル・ドゥー・メールAOC
  • コート・ド・カスティヨンAOC
  • リブルヌ地区(ドルドーニュ川右岸:サンテミリオンAOC、ポムロールAOC、フロンサックAOCなど)
  • ジロンド地区(ジロンド川河口:ブライAOC、ブールAOCなど)

3589028092_7218f3b61a_z(イメージ:Office de Tourisme de l’Entre-deux-Mersより)

(ニュース・ソース:Decanterより)

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