2014年のアメリカ・ワイン業界の予想・・・

1073114_221889357996024_1695983093_o(イメージ:Unified Wine & Grape Symposium/Facebookより)

アメリカ最大規模のワイン展示会『Unified Wine & Grape Symposium』が28〜30日にサクラメントで開催された。今年はワイン産業関連の業者668社が出展し、全日程で14,000人の来場者が訪れた。展示会以外にもワイン関連のセミナー・勉強会も開催され、2014年のワイン業界全体の展望を予測する様々な情報が公開された。

1013735_225478904303736_1867788840_n(イメージ:Unified Wine & Grape Symposium/Facebookより)

まずはコンサルティング会社が2013年のワイン業界全体の成果に対して様々な統計が公表され、アメリカでのワインの売上は前年と比較して2.7%増加に止まったとコンサルティング会社のGomberg Fredrikson and Associates社のアナリストが明らかにした。全体で3億7千万ケースのワインが売買されたが、リキュールやビールなどの他のアルコール飲料に一部シェアを奪われたこともわかった。

2001年から比較すると50%以上全体の売上を伸ばしてきたが、2010年と2011年は葡萄栽培が不作であったことから収穫量が落ち込み、産業の成長に影響を与えたと推測している。また、収穫量が落ち込み、葡萄の価格が若干高騰し、その差額をワイン本体価格に反映させたことも影響しているともわかった。

ここ数年、ミレニアル世代に人気が高かったモスカット種や甘めのワインの売上が予想に反して低迷した。アナリストはカクテルやビール(特にクラフト・ビール)がミレニアル世代に上手にマーケティングなどでアピールすることでき、これまで注目を集めていたモスカットから若者が離れたと理解されている。

moscato-wine-guide(イメージ:Wine Follyより)

一方で2012年と2013年は430万トンと405万トン記録的な収穫量を記録し、葡萄不足の問題と葡萄の価格高騰がおさまることが見込まれている。また、ワインの運送に関して緩和傾向が進んでおり、3674件のワイナリーをほこるカリフォルニア州は40の州に対してワインの輸送が可能になった。(ちなみにアメリカ全体には7,762件のワイナリーが存在し、全部で50州がある。)ワイナリーが運営するワイン・クラブで直接販売の売上が9.3%増えており、今後もインターネットを通じて販売を伸ばせると見込まれている。

2014年は2013年の業績を上回ると多くのアナリストたちは口を揃えているが、ここ最近ニュースを独占しているカリフォルニアの<干ばつ>で収穫量が落ち込み、ワイン業界全体の業績に影響を与えるのではないかと心配も高まっている。

ミレニアル世代のリキュールとビールのシェア拡大への巻き返し、輸送規則の緩和でB to Cビジネスの拡大がアメリカ・ワイン業界の成長には明確な方向性が示されたような気がする・・・

1tTf4P.Xl.4(イメージ:The Scaramento Bee/Paul Kitagaki Jr.より)

(ニュース・ソース:The Press DemocratThe Scaramento BeeWines and Vinesより)

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<干ばつ>がワイン産業に与える影響

storyソノマのドライ・クリーク・バレーの畑の様子。貯水湖の水の少なさと1月なのに半そでで歩き回っている様子が例年とは違うことが伺える。
(イメージ:The Press Democrat/Kent Porterより)

カリフォルニアの<干ばつ状態>が続くな複数の地元メディアは、雨が降らずに節水状態に入ってどのような影響がワイナリーや葡萄農家に出るのかが取り上げられている。

まずは1月から2月が例年では北カリフォルニアでもっとも多くの降水量を記録する時期で、これまで雨は全く降っていないが、予報ではこの先の多少の雨を期待ができる。ただし、ここ最近、温度も例年より高まっており、通常は3月頃に出始めるはず<芽/つぼみ>が所々で始まっているとの報告がされている。葡萄栽培の<前倒し状態>はよくあることで、そうも問題にならないが節水宣言がされた以上<霜>被害防止策としての葡萄の木に水撒きが出来ない状況が問題になっている。水の使用が制限されているため、多くの畑では大型扇風機を設置し対応を考えている場所が増えている。ソノマ郡のサンタローサ市で葡萄栽培・ワイン資材の販売・リースを行っている会社では、一体3万ドルする移動型扇風機の販売個数は前年と比較して倍になっており、リースに関しては4倍に跳ね上がっている。

7ftfrostfan1(イメージ:Phil Brown Weldingより)

灌漑が出来なくなると、最大の影響は<全体の収穫量>に出ると推測される。以前にもこのブログでも紹介したが、どちらかとナパやソノマなどのプレミアム・ワイン造りのワイナリー・畑が多く、量に関してはそれほど問題にならず、逆に、ここ2年豊作が続いたことで多少収穫量が落ち込むことも歓迎される。ただし、豊作と不作と関係なく、ワイン醸造には機材や道具の清掃が重要な要素で、どうしても水を使用する必要がある。大手のコンステレーション社などでは大型の醗酵や醸造タンクが数多くあり、一体を清掃するのに1~4ガロンの水が必要となる。大型醸造施設はこれまで雨水を貯蔵し清掃に活用するが、現状ではこのシステムは活用できない。

130222075.ChdDLjnx(イメージ:pbase.comより)

また、ここに来て忙しくなったのが保険会社。大半は収穫被害の保険は損害の50%から85%を補償する商品があり、1月中に加入する保険はお買い得なので問合せで殺到している保険会社が増えていると報道されている。

長年カリフォルニアで葡萄栽培を経験しているポール・ドーラン氏は<干ばつ状態>が引き続き翌年にも続くようであれば、更なる対策を頭に入れておく必要があると説明している。ドーラン氏はメンドシーノの<Fetzer Vineyard/フェッツアー>でサステイナブルやオーガニック農法を実施してきた経験の持ち主で、現在はTruett Hurstで役員を務めながら自らの畑で少量の葡萄を栽培している。<干ばつ>の影響で葡萄の木にストレスを与え、収穫量(房の数と粒の大きさを含め)を制限する問題が発生する。<干ばつ>が1年続いた場合、翌年に十分な降水量があれば、収穫量が本来のポテンシャルまで復活することがあるが、2年続くと復活する可能性が低く、葡萄の木を植え替えることを推奨する。今のところは2月に雨が降って「緊急事態宣言」を撤回することもあり、それほど慌てる必要もないが、葡萄の台木や接木の数にも限度があり、気になる方は早めに注文を入れることも頭に入れておくことを忠告した。

雨を降らすことは出来ないが、潤沢な資金を持つワイナリーや畑所有者は様々なことを想定してすでに<干ばつ>対策に取り掛かっている。

(ニュース・ソース:The Press DemocratWines and Vinesより)

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ZAPの<ジンファンデル・エクスペリエンス>が開催

WINE_GLASS(イメージ:ZAPより)

Zinfandel Adovocate & Producers(ジンファンデルの支持者と生産者)団体が毎年主催する『ジンファンデル・エクスペリエンス』が23日〜25日の3日間サンフランシスコで開催された。ハイライトである<ジンファンデルの最大規模のテースティング・イベント>は今回は会場を大型展示場のフォート・メイソンからゴールデンゲート・ブリッジ(サンフラン側)のプレシディオ公園内の会場が移動となった。

これまでは一ヶ所の大型展示会場で生産者がアルファベット順でブースが並ばれていたところ、今回は3つ会場でそれぞれ異なったテーマのテースティング会にアレンジされた。1つは<産地別>で、1つは<味わい別>、そして<ヴィンテージ>の3つテーマ。プレシディオ公園内の3つの会場でそれぞれのテースティング会開催され、一回のテースティング(約2時間)には上限350人の参加者に定め、時間がきたらシャトルバスが次の会場に移動さてくれるシステムで実施した。

これまでは大型展示場に数千人の来場者が一度に会場を埋め尽くし、ブースからブースへの移動が困難で、来場者および出展者側からも不満が多く出ていたことからこのようなシステムを導入した。会場の外には人気のフード・カートが数多く出ており、テースティングの合間にワインにマッチする料理をつまむことも可能にした。

FoodTruckCrowd(イメージ:Wine Oh TVより)

この他にも恒例の<人気シェフたちが用意したジンファンデルとのペアリングしたディナー>、<ワインメーカー・セミナー・ランチ>、<ワインメーカー・オークション・ディナー>なども開催された。その中で今回のセミナーはカリフォルニアの歴史的葡萄畑保護グループがジンファンデル種で有名な歴史的な3つの畑の所有者とその畑の葡萄でワイン造りを行なっている生産者をゲストに呼び、レーベンズウッドの創業者・ワインメーカーのジョエル・ピーターソン氏が進行役としてパネル・ディスカッションと試飲会が行われた。

60d5e030c6d0838625009d551af192cd(イメージ:examiner.comより)

今回、紹介された畑とそこで栽培された葡萄でワイン造りを行っている生産者:

Kirschermann Vineyard/カーシャーマン畑(ロダイ)1910年〜

 Newsome-Harlow-Zins(イメージ:simplehedonisms.comより)

Bedrock Vineyard/ベッドロック畑(ソノマ)1880年〜

hero_home-2(イメージ:Wilde Farmより)

Monte Rosso Vineyard/モンテ・ロッソ畑(ソノマ)1880年〜

charter-oak-winery(イメージ:Charter Oak Wineryより)

全部で15種類の<オールド・ヴァイン>のジンファンデルはどれもパンチの効いたフルーティなワインであることは間違えい。以前、Charter OakMonte Rossoを飲んだことがあり、古木でありながらアルコールが15%以上であったことを思えており、印象深かったことを覚えている。機会があれば、歴史的葡萄畑のジンファンデルを探してみるのも面白いかも・・・

(ニュース・ソース:Wine Oh TVより)

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SFクロニクルが選ぶ2014年の<注目ワインメーカー>

恒例のSFクロニクル紙の<ワインメーカー・トゥ・ウォッチ>が掲載された。専属ワイン・ライターのジョン・ボネ氏が厳選したカリフォルニアのワインメーカーで今年は5組の醸造家が選ばれた。

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グラハム・タトマー氏<Tatomer Wines/タトマー>

-1_t479(イメージ:The Independent/Paul Wellmanより)

サンタバーバラ出身のタトマー氏は10代の頃からワイナリーでアルバイトを始める。地元のUC大学サンタバーバラ校に進学しても、ワイナリーでのアルバイト生活が続き、卒業時にワインメーカーを目指すことを決め、本格的なワイン造りを学ぶためにオーストリアに行く。オーストリアを修行の場所に選んだ理由は、リースリング種に魅了され、カリフォルニアではまだあまり扱っていなかった<超ドライ系>のリースリング造りを学びに行く。結果的に4年間アメリカとオーストリアを行き来し、2008年にはTatomerWineをサンタバーバラ旗揚げする。Tatomerではリースリングとオーストリアの代表的な白ワイン、グリューナー・ヴェルトリーナー(Grüner Veltliner)種で造るワインで注目と評価を獲得するようになり、最近はピノ・ノワール種とガメ・ノワール種で赤ワインもラインアップを加える計画。年間で1100ケースの生産量でサイトで見てもすべて完売状態でこの先も入手困難と思われるが、サンフランのArlequinやロスのWally’sのワインショップでも扱っているようなので、向うに行かれる方が要チェックです。

2012_07_21 BYOB ALSATIAN TATOMER-1032(イメージ:edhatより)

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マーク・アダムズ氏<Ledge Vineyards/レッジ>

rawImage(イメージ:SF Chronicle/Leah Millisより)

パソロブレス出身で親は酪農と穀物類の農業家として活動。本人は音楽業界での仕事に没頭していたが、親の畑を葡萄畑に改造する計画が持ち上がり、幼年時代からの友人で<Saxum/サクサム>でワインメーカーを行なっているジャスティン・スミス氏に説得され、ロスでの音楽業界の仕事を辞め、故郷に戻り一から葡萄栽培そして醸造をSaxumで働きながら学ぶ。現在もSaxumで働きながら、2005年にまずは親の土地で葡萄栽培を開始し、2010年から自ら造ったワインの販売を始める。主にシラー種をメインに少量のグルナッシュ種とムールヴェードル種をAdams Ranch畑で栽培し、<Ledge Adams Ranch Vineyard Paso Robles Syrah>はSFクロニクル、ワイン・アドヴォケート、Sタンザー、ワイン・スペクテーターなどで高評価を獲得した。畑の規模から年間で200ケース程度の生産キャパで、他は近所の畑から葡萄を購入し、ローヌ・スタイルのワインを10種類(赤、白、ロゼ)を造っている。こちらのワインもいくつかセレクト・ショップで購入が可能。

BR6yn5WCQAEDabB(イメージ:Silver Lake Wine/Twitterより)

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クリス・ブルーメル氏&アリーシャ・ステーリー氏<Vesper Vineyards/ヴェスパー>

vesper(イメージ:SF Chronicle/Sandy Huffakerより)

サンディエゴ出身の2人はそれぞれ家族が農業に関わっていたことから、ブルーメル氏はサンタバーバラで葡萄栽培を学び、Jaffurs Wine Cellarsでワイン醸造も学ぶ。その後はサウス・オーストラリアに渡り更に葡萄栽培からワイン醸造の経験を積んで行く。スティーリー氏はUC大学デイヴィス校のワイン学部で葡萄栽培と醸造を学ぶ。同じサンディエゴ出身で幼年時代からの知り合いと思いきや、実は業界の展示会で知り合い、意気投合。ブルーメル氏の家業の葡萄栽培、そして、スティーリー氏も家業のシトラス・フルーツとアヴォカド栽培を含めた葡萄栽培を手伝うために地元に戻る。2007年にブルーメル氏の実家で畑で栽培されたピノ・ノワールでワイン造りに取り掛かる。ナパやサンタバーバラを拠点にワイン生産に取り掛かることも可能だが、あえて2人の地元サンディエゴのワイン産業を広めることに専念した。現在はピノ以外に、南カリフォルニアでは昔から盛んに栽培されていたカリニヤン種、グルナッシュ種やムールヴェードル種で造るロゼ、そして、ヴィオニエ種、グルナッシュ・グリ種、マルサンヌ種、ヴェルメンティーノ種をブレンドする白ワインのラインアップで活動している。

156202_10151080145100905_1606384503_n(イメージ:Vesper Vineyards/Facebookより)

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メガン&ライアン・グラーブ氏<Ryme Cellars/ライム・セラーズ>

winemakers26_ryme_101_-600x425(イメージ: SF Chronicle/Lacy Atkinsより)

このワイナリーは何度かカリフォルニアでは馴染みの薄い葡萄品種でワイン造りを行なっているブログ投稿で紹介しているワイナリーで、このように大きく取り上げられることはうれしい限り。イタリアのフリウリ州を代表するリボッラ・ジャッラ種で造るワインが注目されるが、実はグラーブ夫妻それぞれワイン・スタイルの好みがあってリボッラ・ジャッラ種などスキン・コンタクト技法でにごりかかったワインを好むのは旦那さんのライアン氏。一方、奥さんはキリッとクリアなワインを好む。イタリアのヴェルメンティーノ種で造る白ワインには<HER>と<HIS>の2種類それぞれ夫婦の好みのスタイルのワインでリリースしている。

2人はワイナリー経験を積み上げるためにオーストラリアのTorbreckで出会い、帰国後はソノマ中心に複数のワイナリーで更に実績を蓄える。ライアン氏はPax Mahle氏の新しいワイナリー<Wind Gap/ウィッド・ギャップ>でアシスタント・ワインメーカーを勤めており、現在もWind Gapで勤めながら、同ワイナリー施設でRymeのワイン造りを行なっている。2007年にイタリアの赤ワイン用のアリアニコ種で造ったワインで旗揚げし、現在がイタリア系の白ワインのほかにカベルネ・ソーヴィニヨン種とカベルネ・フラン種なども造っている。また、ソノマ産のピノ・ノワールとシャルドネで造るワインも最近ラインアップに加えるようになり、幅広くイタリア系のワインとカリフォルニアを代表するワインで活動範囲を広げている。

552455_579703042047948_1287653496_n(イメージ:Ryme Cellars/Facebookより)

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ジョン・ロックウッド氏Enfield Wine Co./エンフィールド>

296452_276798029009209_1114368315_n(イメージ:Enfield Wine Co/Facebookより)

このワイナリーも以前このブログで紹介させていただいたワイナリー。アマドール郡の人気葡萄畑Shake Ridge Vineyardからテンプラニーニョを供給してもらい、ラインアップに加えているワイナリー。ロックウッド氏は変わった経歴の持ち主。東海岸出身でそもそも木造資材を扱う仕事で西海岸に移り住む。そこでナパの<Olivia Brion/オリビア・ブリオン>でワインメーカーを務めるデヴィッド・マハフィー氏に誘われワイナリーで働くようになり、途中から他のスタイルのワイン造りに興味を持ちソノマの<Littorai/リトライ>でピノやシャルドネの扱い方を学ぶ。次にソノマ・コーストでワイン造りに取り組んでいるエーリン・ジョーダン氏の<Failla/フェーラ>ワイナリーでワイン造りを手伝うようになる。ジョーダン氏との出会いで自らのワイナリーの旗揚げのアイデアや手段をいただき、昼間はFaillaで働きながら、自らのブランドのコンセプトも練り始める。ロックウッド氏のコンセプトで面白いところは通常ならあまり評価されていない産地と葡萄品種をあえて選び、他には存在しないワイン造りを行なってるところ。例えば、シラー種はナパの南端に位置するコームズヴィルAVAのHaynes Vineyardで栽培されたもの。このエリアは涼しい気候の産地で、シャルドネやピノ・ノワールが盛んに栽培されるが、あえてこの涼しい気候で栽培されたシラーでワインを造っている。また、カベルネ・ソーヴィニヨンもピノやシャルドネが盛んに栽培されているソノマ・コーストで栽培されたものを選び、あまり見かけないカベルネを造った。まだ、4種類のワインで全部合わせて400ケース程度しか造っていないので、ワインショップでも置いてある可能性は低い。ただし、オンライン販売しており、自らワインを引き取りに行きたい人はナパのセント・へレナのワイン倉庫で引き取り可能なので、もし、どうしても購入したいと思っているのであれば、前もってオンラインでワインを注文し、ナパに行って引き取りに行く方法があります。ちなみに120ケース生産のシラーが36ドルで購入可。

428539_10152786595220328_682687281_n(イメージ:Enfield Wine Co/Facebookより)

(ニュース・ソース:SF Chronicleより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースをいくつか。

先週はカリフォルニアでの長期に続く<干ばつ状態>に対してブラウン州知事が「緊急事態宣言」を行なったことで一般市民や農業に与える影響に関連するニュースが多く紹介された。特にカリフォルニアの農業に関して水不足で様々な問題や困難をこの先、覚悟しなければことに関するニュースが多く取り上げられているのだが、その中でナパからは比較的に楽観的な感覚のニュースが届いた。

ナパがカリフォルニアのワイン産地の代表格で、上質なワインを生産する産地であるからこそ、多くの畑所有者は潤沢な資金を活用し、今回のような事態に備え様々な対策をとっている。例えば、ナパ・バレーの谷底に位置する畑の多くには地下水システムを導入している。

トレフェセン・ファミリー・ヴィンヤードでは地面に無数のパイプ(上部に無数の穴が開いてある)が張り巡らせており、葡萄の木に吸収されない雨水などはパイプの穴を通じて、敷地内の人工貯水湖に集められる。春先に起きる霜被害など灌漑が必要な場合、貯水湖の水を活用し対処する。このように<リサイクル型>の地下水システムを活用しているナパの谷底畑は多く存在する。

また、地下水システムと平行に有機堆肥をふんだんに葡萄の木の周りに撒き散らし、水分の吸収力と吸引力を高める工夫を行なう。潤沢な資金がある畑のほど多くの堆肥を購入することができ、畑作業員を雇い、手間がかかる作業を実施することが可能となる。

vineyard_reservoir_newsナパで人工貯水湖を活用している畑。
(イメージ:Stanford Universityより)

もう一つ、ナパとその他のバルク・ワイン用の葡萄栽培を行なっている産地との大きな違いは、ナパでは単純に大量の葡萄を栽培すのが目的でなく、味わい深い熟成が完璧な状態の葡萄を造ることであって、雨もこのような葡萄を造るのに一つの要素だが、重大な要素でもない。

気温が高い年のほうが、出来栄えがよい条件の年となり、寧ろ歓迎される。過去に1978年と1979年でもカリフォルニアで<干ばつ>の関係で緊急事態宣言がされたが、78年と79年は共に<いいヴィンテージ>の評価が残っている。全体でよい葡萄を栽培するには頻繁に間引きを行ない、摘むタイミングを判断する。特にここ2年続けて豊作であったため、間引きで収穫量を少し落とすことに抵抗感を持つ生産者はいない。

一方、セントラル・バレーなど大量の葡萄栽培を行なう産地では、質よりも総生産量で<よい年>や<ダメな年>と判断することから、少しでもコストをかけずに高い栽培量を維持する栽培方法があれば、その方法が採用される。安定的に栽培量を維持するためには灌漑は最適で、これができなくなると死活問題となる。

ワイン産業よりも長期的な<干ばつ>で大きく影響される産業は存在し、その点では幸運とも言えるが、一般的にはワイン産業=農業、農業=大量の水を使用との印象が強いため住民などからの苦情や不満が出る。現在、パソロブレスAVAでは点で大きな議論が起きており、近日中にこちらのニュースも紹介させていただきたいと思っています。

(ニュース・ソース:Wine-searcher.comより)

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52dea935302a7.preview-620例年のマスタードの花が開花する様子。
(イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより)

葡萄栽培に関しては今回の<干ばつ>ではまだナパでは大きな目に見えた変化はまだ感じられないが、冬の間の風物詩であるマスタードの花は今年はお目にかからないこととなった。

ナパでは冬の間、葡萄の木が冬眠状態に入り、土壌の侵食作用防止や栄養補給を目的に<Cover Crop/カバー・クロップ>が活用され、多くの畑はマスタードを植える。

ナパの冬の風景は一面真黄色の畑は、一年でもっとも絵になる風景であるとも言えるが、<干ばつ>の影響で多くのマスタードの苗が枯れてしまい、1月に黄色の花をつける畑はほとんどないと地元紙が紹介している。

52deed52426bd.preview-620今年の冬の畑の様子。
(イメージ:Napa Valley Register/J.L. Sousaより)

(ニュース・ソース:Napa Valley Registerより)

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1470253_452809798173318_1298843045_n(イメージ:Vintageより)

最後はナパ・バレーの舞台裏を紹介するドキュメンタリー・テレビ番組がPBS系列の局で全国放映される。全6話(各30分)のシリーズは2012年のヴィンテージで収穫時から3人のワインメーカーの様子を追う内容。3人のワインメーカーはすべて女性醸造家で、<Markham Vineyard/マルクハム>、<Rutherford Hill/ラザフォード・ヒル>、<Chimney Rock/チムニー・ロック>でそれぞれ活躍する。

52e15b51ece52.preview-620今回、ドキュメンタリー番組の主人公となる3人のワインメーカー。
(イメージ:Vintageより)

予告編を見るとどちらかとリアリティー番組系よりも真面目なドキュメンタリーに近い感じがする。ただし、番組の紹介ページを読むと、故里に戻る人がいれば、身内に突然の悲しいニュースが飛び込んで来るなどと人間模様でドラマチックな展開もあるよう。一方で2012年は実際にカリフォルニアにとって久しぶりに豊作だったため、収穫のタイミングや醸造工程を維持する難しさなどがそれぞれのワイナリーで異なった状況を紹介しているよう。

最近はこの手の番組は国内ではBSなどでピックアップされて放送されることがあるので<Vintage/ヴィンテージ>を番組表でチェックして見ましょう。

Official Vintage Trailer – Napa Valley 2012 from Shooter and Scribe on Vimeo.

(ニュース・ソース:Vintageより)

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ソノマの人気ワイナリーがニューヨークでリースリング栽培に挑戦

14133052-mmmain(イメージ:syracuse.comより)

最近このブログで度々登場するソノマのPaul Hobbs Wineryポール・ホブス氏がドイツのモーゼル地方で活躍するSelbach-Oster Wineryジョハネス・セルバック氏と組んでニューヨーク州のフィンガー・レイクスAVA内のセネカ湖周辺でリースリング栽培プロジェクトを旗揚げするとワイン・スペクテーター誌で発表された。

944430_10151389258556817_1437234376_n(イメージ:Hazlitt 1852 Vineyards/Facebookより)

ホブス氏とセルバック氏は共同でフィンガー・レイクスの中央に位置するセネカ湖の東側を走るルート414沿いの土地67エーカーを購入。ルート414にはLamoreaux LandingStanding StoneWagnerHazlitt 1852Damiani Wine Cellarsなど人気のワイナリーが集中するフィンガー・レイクスの一等地。セネカ湖のこのエリアだけがなぜか周辺よりも寒さが柔らかく、ドイツのライン産地と条件が似ており、上質な葡萄栽培に適していると理解されている。また、ラインのモーゼル地区と同様に急斜面に畑が位置し、フィンガー・レイクスで活動しているほかの栽培かも、<リースリング本場>の栽培方法やテクニックを吸収することができると期待感が高まっている。

今回は主にリースリング種を栽培する予定だが、一部Gewürztraminer種またはPinot Blanc種の栽培も検討している。

1380032_10151994411228714_105890215_n(イメージ:DamianiWine/Facebookより)

最近、ホブス氏がカリフォルニア発のニュースで取り上げられる際は、ソノマの地元住民との間での葡萄畑拡大での自然・環境破壊問題関連のニュースばかりであまり喜ばしいニュースではないが、今回のニュースはホブス氏にとってそもそも東海岸ニューヨーク州出身で、<故郷に錦を飾る>形となる。実際のワイン造りは先の話(予定では2015年ヴィンテージを目指している)になるが、西はカリフォルニアから、東はドイツからニューヨーク集結し地元住民も期待感が高まる新たなプロジェクトはうれしいニュースであることは間違えない。

1604893_10152282369693714_1248276140_n(イメージ:DamianiWine/Facebookより)

(ニュース・ソース:Wine Spectatorより)

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ソノマに街中テースティング・ルームの増加で物議が・・・

ソノマ郡には約250のワイナリーが存在し、ナパに続いて第2位の生産者の数だが、最近のソノマの傾向として醸造施設があるワイナリーに隣接したテースティング・ルームだけでなく、ソノマの複数の市内に街中の店舗形態で運営されるテースティング・ルームが増加している。

ソノマ郡にはソノマ市サンタ・ローサ市ヒーズバーグ市ペタルマ市セバストポ-ル市などと人口と商業および小売店が多く存在する街があり、それぞれの市内に20~25件のテースティング・ルームが営業している。

storyソノマ市のSonoma Plazaには24軒のワイナリーの街中テースティング・ルームが存在する。
(イメージ:The Press Democrat/Christopher Chungより)

screenshot 2014-01-23 14.59.33(イメージ:Sonoma Valley Visitor Bureauより)

テースティング・ルームが存在することで街中にも観光客が集まり地域への経済効果をもたらすが、地元住民としてみれば生活拠点に人が増えてしまい、交通渋滞や多くの人は飲酒していることから騒音などのマナーの低下が問題になっている。実は昨年もソノマ郡の市議会で議論になったのが宿・ホテルの規模(部屋の数)を制限する法案が議論されたが、結果的には法案は却下されたが、本来は観光客の誘致に積極的に活動するところだが、ここ数年、ワイン・カントリーへ訪れず人が急激に増え、地元住民の反動も出始めている傾向がソノマに存在する。

また、街中テースティング・ルームの運営スタイルが変化していることも問題になっている。これまでは試飲が目的で、気に入ったワインがあれば、そこで購入できることがビジネス形態だったが、今はソファやパティオ家具セットを設置し、長時間ワインバー感覚でテースティング・ルームを利用してもらうスタイルが増えている。街中テースティング・ルームはワイナリーの延長で開業するのに免許が必要ないが、食事や自社が造ったワイン以外は提供することが出来ない。もし、食事やその他の飲み物を提供するのであれば、飲食店の免許を取得する必要があるが、現状では街中テースティング・ルームは試飲室よりも<ラウンジ感覚>で運営するようになったワイナリーが増え、地元住民は交通量の増加や騒音などで迷惑を受けていると主張。

healdsburgヒーズバーグ市のダウンタウンには数多くの街中テースティング・ルームが存在する。
(イメージ:Wine Country Journeysより)

ナパ・バレーと異なって、ソノマ郡が転々と産地が広がっており、ナパのようにワイナリー訪問やテースティングが一つの大通り沿い(ハイウェイ29号やシルバーラド・トレイル)に複数の産地が並んでいない。ロシアン・リバーとドライ・クリークは隣接している以外、ハイウェイ101(高速)を利用して移動するしかない。ある意味では飲酒運転などの件数を減らすのであれば街中テースティング・ルームは安全面でも歓迎すべきなのだが、今一つ地元住民は喜べないようだ・・・

garagisteヒーズバーグのStark Wineの街中テースティング・ルームの様子。
(イメージ:Inside Scoop SFより)

テースティング・ルームの運営規則を設けるのか、または街中テースティング・ルームの数を制限するのか、住民が納得させるのにソノマの市議会で宿・ホテルの運営規制が協議されたように話し合われることが予測される。

今回、この問題を紹介したPress Democrat紙の見出しは『ソノマのアイデンティティ・クライシス(本性の問題)』と書かれており、ワイン・カントリーとして観光客を誘致し、地域社会の経済を成長させるのか、それとも、現状維持を重視し、静かな農業の田舎のイメージを継続するのかが『ソノマの本性』がなんなのかが問われている。

(ニュース・ソース:The Press Democratより)

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大手シャンパン・メゾンがイタリアの生産者を訴える

有名シャンパン生産者の<ヴーヴ・クリコ>の親会社LVMH社がイタリア南部カンパニア州の小規模ワイン生産者<Ciro Picariello/チロ・ピカリエッロ>が造るスパークリング・ワイン<Brut Contadino/ブリュート・コンタディーノ>のラベルがヴーヴ・クリコのデザインと似ていることから訴えを起こした。

collage-label3(イメージ:Grub Street/Veuve Clicquot&Ciro Picarielloより)

Wine-Searcher.com経由でWinenews.itによると、年間で3500本生産されるスパークリング・ワインはほとんど海外にも輸出されないが、12億ユーロ(1700億円)の業績をほこる有名ブランドが、ラベルのせいでどれだけ被害を被っているのかがわからない、ラベルで使用されるパントーン137Cの色とデザインが消費者に間違えを与えることLVMH社は主張している。

ちなみにチロ・ピカリエッロは年間5万本のワインを生産する<自然派>系のワイナリーで白ワインの<Fiano/フィアーノ種>の評価が高く、また<Aglianico/アリアニコ種>で造る赤ワインを含めていくつかのワインは国内でも購入できる。

pantone-137c-yolk-mug(イメージ:Style Essentialsより)

それにしても、なぜこれだけの生産量や規模の差があるワイナリーに対して訴えを起こしたのかが正直、メリットがあるのかがわからない・・・一部ワインブログでは、親会社のLVMHがラベルのデザインだけでなくパントーン色に対しても商標を取得していると説明している。ただし、このパントーン137Cは実際にラベルに印字されると本来のオレンジ色より少し黄色に近いオレンジ色に出ている。一方でチロ・ピカリエッロは明らかにオレンジ色が強くパントーンではOrange 021C色に近い。デザインに関しては共通点を探すほうが難しく<BRUT>の文字と<C>の英字が目に入る程度で、間違えるほうが難しいような気がする。

Pantone_mug(イメージ:Orange Crate Artより)

このニュースが様々な国やメディアで取り上げられれば、商標の保護より逆に弱者をつぶしにかかってきている印象が強く出るのではないかとV・クリコ関係者に対して心配してしまうほど・・・明らかに意識してV・クリコに似たラベルを作ったのであれば別だが、今回はそうは見えない。すでにイタリアのソーシャルメディアを通じて<ヴーヴ・クリコ>のボイコットを促すハッシュタグ#boicottalavedovaで出ており、 <直訳:未亡人をボイコット>(veuveはフランス語で未亡人の意味で、イタリア語ではvedovaなる)、決して今回の訴えでV・クリコはいい印象を与えているとは思えない・・・

ciro picariello 064しかも、ご覧ください。このスパークリング意識的にラベルを逆様でボトルに張り付いている。これでV-Cと間違える人が本当にいるのだろうか???
(イメージ:andiamotripsより)

同じブログサイトからチロ・ピカリエッロの訪問記のYouTubeバージョン。

正直、この動画のBGMで流れているスティーヴィー・ワンダーのカバー曲のほうが罪深い・・・

(ニュース・ソース:Wine-searcher.comより)

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ボジョレー地方で畑閉鎖の阻止策

VINEYARD(イメージ:Decanterより)

ボジョレー地方では葡萄畑の減少が発生している。ここ10年でボジョレーとボジョレー・ヴィラージュの栽培面積がいくつかの理由で約38%減少している。リヨン市郊外の周辺地方拡大に吸収される傾向や全体的に地域の景気低迷が大きく葡萄栽培業離れの理由にあげられているが、特にこの地域は他のワイン産地と比較して過疎化・高齢化が進んでしまっている問題も頻繁に指摘される。ボジョレーの生産者の平均年齢が55歳で、後継者がいない農家は定年を向かえると、引き継ぐ人物を探すより、土地を簡単に手放す傾向がある。またこの地域では何より<ボジョレー・ヌーヴォー>のイメージが強く、味わい深いワイン造りよりも早飲みで軽いワインの印象が強く定着してしまい、特に若い栽培家や醸造家がワイナリー開業への誘致に苦戦している。

1389717476_g1左からCellier des Saint-Etienne社のLaurent Bessy氏 、Georges Duboeuf社のFranck Duboeuf氏(社長)、Large Gérard氏、Georges Duboeuf社のGeorges Duboeuf氏(代表)、Boisset Family of Wines社のJean-Claude Boisset氏
(イメージ:Vitisphereより)

この現状を打開するのにボジョレーを拠点活動している3大生産者が新たなジョイント投資会社を設立し、畑の閉鎖防止と新たな栽培家と醸造家の誘致を目指している。ボジョレー・ヌーヴォーでお馴染みのジョルジュ・デュブッフ、ナパのレイモンドなどでお馴染みのボワセ・ファミリー・ワイン、そして<Le Cellier de Saint Etienne/ル・セリエ・サン・テティエンヌ>(葡萄農家の共同組合)がBCD Developpement社を設立した。主な業務内容としては現在の240の農家および生産者の長期的な展望を考慮し葡萄の買取を行う。また、定年を考えている農家から土地・畑を購入し新たな買い手を探す業務も請け負う。ル・セリエ・サン・テティエンヌが共同組合の窓口となり組合の傘下に加わればデュブッフとボワセがネゴシアンとなり一定の額で葡萄を購入するシステムとなる。

長期的にこのシステムを成功させるためには、ボジュレーは<ヌーヴォー>だけでなく、長期熟成向けの上質なワインを造りを行なう産地であることを印象付ける必要がある。デュブッフとボワセのネームバリューとこれまでの実績で十分達成可能であると考えられる。もう一つはすでにこの地域で上質なワイン造りに取り組んでいる生産者と相乗効果でフェアな条件でビジネスを展開していくこと。現在、ボジョレーとボジョレー・ヴィラージュでワイン造りを行なっている生産者の大半は中小規模で、大手生産者との価格競争には勝てない。葡萄やワインの価格をフェアな価格で行なっていただき、産地全体が成長することがこのシステムが成功するために大きな条件となる。

ワイン通の間ではボジョレーは<自然派ワイン>のムーブメントの聖地でもあることはご存知である人も多いと思うが、このスタイルのワインが生き残るためにもボジョレーが継続する必要があり、大手ワイン会社と小規模の個人経営ワイナリーが共存できるシステムが生き残りの鍵となる新たなパラダイムができることを期待している。

DSC_5225<自然派>で長年活躍してきたボジョレーの生産者のコアなファンは多い。左からDomaine de la Voute des Crozes Nicole Chanrion Cote-de-Brouilly、Chateau Thevin Cotes de Brouilly、Chateau Thevin Brouilly、Chateau de Raousset Chiroubles、Domaine Pierre Savoye Morgon Cote du Py Tradition、Guy Breton Regnie、Chateau de Basty Regnie。(イメージ:The Underground Wineletterより)

(ニュース・ソース:Decanterより)

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ワイン・ニュースのまとめ

先週のワイン関連のニュースのまとめです。

2週間前にこのブログでも紹介しましたが、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン氏が現状の<干ばつ>状態に対して正式に「緊急事態宣言」を先週の金曜に行なった。

gov.brownブラウン知事の<干ばつ>に対する緊急事態宣言のプレゼンの様子。
(イメージ:Getty Images/Justin Sullivanより)

カリフォルニアの各地貯水湖や川の貯水量が記録的な低い数値を記録していることや積雪量が例年の20%しかないことから、様々の自治体の政治家や農業関係団体および活動家団体からブランウン知事に「緊急事態宣言」を押し迫まる中での宣言となった。自主的だが、カリフォルニア住民に水の使用を20%削減する要請を行なった。また、宣言により、水確保のために国からの補助を受けられることができる状況となった。

snow-measure(イメージ:Associated Press/Steve Yeaterより)

100年以上観測史上最も少ない雨の量を経験しているカリフォルニアでは、この先の雨の予報は1月末に出ているが宣言を撤回できる量の雨が降るかは期待できない。

cali-drought-map2cali-drought-mapプレゼンでは2013年と2014年の積雪量の比較。
(イメージ:SF Chronicle/Lea SuzukiとNASAより)

(ニュース・ソース:SF Chronicle)

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同じく先週、審査結果が発表された<SFクロニクル・ワイン・コンペティッション>にワシントン州とオレゴン州を含むノースウエスト系のワインが部門別のトップを10部門で獲得したことが大きく取り上げれている。

10部門と言ってもコンペティッション全体では133部門があり、そのうちの10部門なので全体の1割にも達していないが、部門別の中でもトップを選ぶ<Sweepstakes>でもワシントンのBarnard Griffinサンジョヴェーゼのロゼでトップを獲得するなど、関係者たちは大いに盛り上がっているよう。

まずは前回の投稿でも紹介した<Barnard Griffin/バーナード・グリフィン>は80年代に始まった老舗ワイナリー。今回はサンジョヴェーゼのロゼで<Sweepstakes>を獲得した以外にもカベルネ・ソーヴィニヨンも金賞を獲得している。

BdpgNigCQAAiBni(イメージ:Barnard Griffin/Twitterより)

Swiftwater Cellars/スイフトウォーター>はクレエラム市(シアトルから車で1.5時間)のワイナリー。今回は<リースリング部門>と<マルベック部門>の2部門でトップを獲得した。2007年に旗揚げしたワイナリーで途中からソノマのGundlach Bundschu Wineryでワインメーカーとして活躍していたリンダ・タロッタ氏を向かい入れ、リースリングをラインアップに加えるようになった。

BAnOrkUCUAIt76O<No.9>の人気のシリーズ。
(イメージ:Swiftwater Cellars/Twitterより)

ワラ・ワラ・バレーAVAのローデン市で開業している<Woodward Canyon Winery/ウドワード・キャニオン>は産地の老舗ワイナリーの一つで、国内のレストランやショップでもよく見かけるブランド。今回は<40ドル以上のシャルドネ部門>でトップの評価を獲得した。高額シャルドネはナパのカネロスやソノマのロシアンリーバーまたはサンタバーバラのサンタ・イネズなどの畑が高い評価獲得する中でワシントンのコロンビア・ゴージ産地とワラ・ワラ・バレー産地で栽培されたシャルドネをブレンドして造っている。

BGpswmpCUAAL1e2(イメージ:Woodward Canyon Winery/Twitterより)

その他部門トップで入賞したノース・ウェスト・ワイン:

Grace Lane/グレース・レーン>はシカゴを拠点としたワイナリーだがワシントン州のヤキマ・バレー産のリースリングを使用し、<リースリング部門:糖度1.5%以上>でトップを獲得。

Basel Cellars Estate Winery/バゼル・セラーズ>はワラ・ワラ・バレーのワイナリーで<ボルドー白ワインブレンド部門:19.99ドル以下>でセミヨンとソーヴィニヨン・ブランをブレンドしたワインがトップを獲得した。

Locati Cellars/ロカッティ>は同じくワラ・ワラ・バレーで活動するワイナリーで<イタリアン・ブレンド部門:24.99ドル以下> でバーベラ、カベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼのブレンドがトップを獲得。

Malaga Springs Winery/マラガ・スプリング>はマラガ市<シェナン・ブラン部門>でトップを獲得。

Marchesi Vineyards/マルチェシィ> はオレゴン州のフッド・リーバー(ワシントン州との州境のコロンビア川沿い)のワイナリー は<サンジョヴェーゼ部門>でトップを獲得。28) from the Columbia Valley.

Mount Baker Vineyards/マウント・ベーカー> north of Bellingham, Wash.,<その他白ワイン部門> was chosen the top entry in the All Other White Varietals category with its 2012 Madeleine Angevine ($17) from the Puget Sound.

(ニュース・ソース:Wine Press Northwestより)

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svb-wine-report(イメージ:Silicon Valley Bankより)

シリコン・バレー・バンクが毎年発行する恒例の<ワイン産業報告書>が先週の木曜に発表され、特にカリフォルニア・ワイン産業に関しては景気後退に突入してから最大の成長を見込んでいると発表。また、アメリカ国内のワインの売上が前年度と比較して6%から10%伸びるとの推測を明らかにした。昨年、モーガン・スタンリー社が世界規模で需要が供給を上回り、ワイン不足が発生しその影響で業界全体が低迷する予測とは反する報告となった。

2年連続で豊作となったカリフォルニアでは、消費者側からの観点から考えると全体に豊作だったので上質な葡萄の量も単純に増えている。10ドルから18ドルの価格帯のワインが最も多く生産されることを予測できるので、値下げ幅も一番大きいと考えられる。また、葡萄を余らして無駄にしたくないことから、ワインのラインアップを増やすことも推測ができきる。一方、生産者側の観点から考えると、需要と供給の問題は直面しないが、値上げができないため、低い利益率でワインを生産・販売する必要があると推測している。

今年も昨年と同様にワイナリーの売買・提携や規模拡大を計画している大型ワイン会社が増えると見込まれている。また、海外からカリフォルニア・ワインへの投資が増える傾向があり、これまではナパがメインであったが、次にソノマやセントラル・コーストへの海外投資が増えるのではないかと予測している。

引き続きインターネットを通じて行なわれるワイン販売も拡大するも見込まれており。去年はアメリカ国内ではワインの輸送に関して規制緩和がいくつかの州で増え、1年でインターネットでのワイン販売は44%も増加した。今年もこの傾向が続くと予測されており、大手企業がネットでのワイン販売に参入する計画もすでに出ていることから、引き続きこの分野での成長を期待している。

最後は心配材料となるのは特にプレミアム・ワインに関しては最も積極的に購入していた<ベビー・ブーマー世代>が5年~7年の間で退職し、購買力が下がることが見込まれている。次のターゲットは<ミレニアル世代>になるが、特にプレミアム・ワインに対しては関心が薄く、低価格でコスト・パフォーマンスのいい国内外のワインを多く購入することから、プレミアム・ワインに関する心配材料が予測される。

(ニュース・ソース:SFChronicleCNBCより)

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